JP2012169074A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト低減を図る。
【解決手段】コネクタAは、第1ハウジング10と第2ハウジング40とロックアーム12と、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材30とを備える。第1ハウジング10に、被視認部21を有する撓み部18を形成し、検知部材30に第2突起36(干渉部)を形成し、検知部材30が待機位置から検知位置へ移動する過程では撓み部18が第2突起36と干渉して弾性撓みし、検知部材30が検知位置に到達すると撓み部18が弾性復帰する。撓み部18が弾性復帰するのに伴い、被視認部21が、目視困難な隠蔽形態から目視可能な露出形態へ変位する。
【選択図】図1

Description

本発明は、嵌合検知機能を備えたコネクタに関するものである。
特許文献1には、一対のハウジングが正規嵌合したことを検知するための機能を備えたコネクタが開示されている。このコネクタでは、一方のハウジングに一対の検知端子を並列して設け、他方のハウジングに検知部材を設け、両ハウジングが正規の嵌合状態になると、検知部材が移動して一対の検知端子を短絡させる。そして、一対の検知端子が短絡されたことを条件として、両ハウジングが正規嵌合されたことが電気的検知されるようになっている。
特開2008−159504号公報
上記のコネクタでは、両ハウジングの嵌合状態を検知する手段として、検知部材の他に、一対の検知端子や、この両検知端子に接続される検知回路などが必要となるため、コストが高くつくという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト低減を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを正規嵌合状態にロックするための弾性撓み可能なロックアームと、第1ハウジングに、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材とを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合されていない半嵌合の状態では、待機位置の前記検知部材が、前記ロックアームとの干渉によって検知位置への移動を規制され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記検知部材が、前記ロックアームによる干渉から解放されて待機位置から検知位置への移動を許容されるようになっているコネクタにおいて、前記第1ハウジングと前記検知部材のうち一方の部材には、被視認部を有する撓み部が形成され、前記第1ハウジングと前記検知部材のうち他方の部材には、干渉部が形成され、前記検知部材が待機位置から検知位置へ移動する過程では、前記撓み部が前記干渉部と干渉することで弾性撓みし、前記検知部材が検知位置に到達すると、前記撓み部が前記干渉部との干渉から解放されて弾性復帰し、前記撓み部が弾性復帰するのに伴い、前記被視認部が、目視困難な隠蔽形態から目視可能な露出形態へ、又は目視可能な露出形態から目視困難な隠蔽形態へ変位するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1ハウジングと前記検知部材のうち他方の部材には、前記撓み部が前記干渉部との干渉によって弾性撓みしているときには前記被視認部が目視不能であり、且つ前記撓み部が弾性復帰したときにのみ前記被視認部が目視可能となる目視用開口部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合した状態で検知部材を待機位置から検知位置へ移動させる過程では、撓み部が干渉部との干渉によって弾性撓みする。検知部材が検知位置に到達すると、撓み部が弾性復帰するのに伴い、被視認部が目視困難な隠蔽形態から目視可能な露出形態へ変位する。このとき、撓み部の弾性復元力により、被視認部の露出形態への形態変化が急速に行われるので、被視認部の目視検知を容易且つ確実に行うことができる。そして、被視認部が露出形態へ変位することにより、両ハウジングが正規嵌合されたことを検知できる。
<請求項2の発明>
両ハウジングが半嵌合状態のときに被視認部の一部のみが目視でき、正規嵌合したときに被視認部の全領域が目視できるようにして、被視認部の目視可能領域の変動に基づいて検知部材の位置を検知する場合には、常に、被視認部が目視可能となっているため、嵌合状態の判断が難しい場合がある。その点、本発明では、半嵌合状態のときには被視認部が全く見えないようにしているので、嵌合状態を容易且つ確実に判断することができる。
実施形態1において、両ハウジングが正規嵌合して検知部材が検知位置に移動した状態をあらわす断面図 検知部材が検知位置に移動した状態をあらわす背面図 両ハウジングの嵌合過程をあらわす断面図 両ハウジングが正規嵌合し、検知部材が待機位置にある状態をあらわす断面図 検知部材が待機位置にある状態をあらわす背面図 検知部材が待機位置から検知位置へ移動する途中の状態をあらわす断面図 参考例において検知部材が検知位置にある状態をあらわす断面図 検知部材が検知位置にある状態をあらわす背面図 両ハウジングの嵌合過程をあらわす断面図 検知部材が待機位置にある状態をあらわす断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図6を参照して説明する。本実施形態1のコネクタAは、第1ハウジング10と、第1ハウジング10に取り付けた検知部材30と、第1ハウジング10と嵌合可能な第2ハウジング40とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、その内部には周知形態の雌端子金具(図示省略)が収容されている。第1ハウジング10の上面(外面)には、前後方向(両ハウジング10,40の嵌合方向と平行な方向)に延びる左右一対のガイド溝11が形成されている。第1ハウジング10は、本実施形態では黄色に着色されている。
第1ハウジング10にはロックアーム12が一体に形成されている。ロックアーム12は、第1ハウジング10の上面(外面)から突出する脚部13と、脚部13の上端部(突出端部)から後方(第2ハウジング40に対する嵌合方向とは逆の方向)へ片持ち状に延出した形態のアーム本体14と、アーム本体14の延出端部(後端部)に配されて第1ハウジング10の外面と対向する押圧部15と、アーム本体14の上面のうち延出端部よりも前方の位置から上方へ突出するロック突起16と、アーム本体14の下面のうち延出端部よりも前方の位置から下方(第1ハウジング10に接近する方向)へ突出するストッパ17とを備えている。ロックアーム12は、脚部13を支点として上下方向(第1ハウジング10の上面に対して接近・離間する方向)へ弾性撓みし得るようになっている。
第1ハウジング10には撓み部18が一体に形成されている。撓み部18は、第1ハウジング10の上面における脚部13よりも後方の位置から立ち上がる支点部19と、支点部19の立ち上がり端部から第1ハウジング10の上面(外面)に沿って後方へ片持ち状に延出した形態のアーム部20と、アーム部20の延出端部(後端部)から下方(第1ハウジング10の上面に接近する方向)へ突出した形態の被視認部21とを備えて構成されている。アーム部20は、第1ハウジング10の上面とロックアーム12との間に配置されている。この撓み部18は、支点部19を支点として上下方向(第1ハウジング10の上面に対して接近、離間する方向であり、ロックアーム12の下面に対して接近、離間する方向)へ弾性撓みし得るようになっている。
検知部材30は、ブロック状をなす本体部31と、本体部31の左右両外側面に形成した前後方向に延びる一対のガイドリブ32と、本体部31の上面における後端部から上方へ壁状に突出する操作部33とを備えて構成されている。かかる検知部材30は、ガイドリブ32をガイド溝11に嵌合させることで、第1ハウジング10に対し、待機位置(図5を参照)と、待機位置よりも前方の検知位置(図1を参照)との間で前後方向へ相対移動し得るように取り付けられている。操作部33の後面は、検知部材30を待機位置から検知位置へ移動させる際に作業者が指で押し操作するための操作面34となっている。検知部材30は、本実施形態では青色、即ち第1ハウジング10とは異なる色に着色されている。
本体部31の上面には、第1突起35と、第1突起35よりも後方であって操作部33よりも後方の位置から突出する第2突起36(本発明の構成要件である干渉部)とが形成されている。第2突起36の後面(操作部33と対向する面)は識別面37となっている。操作部33には、前後方向(検知部材30の移動方向及び両ハウジング10,40の嵌合方向と平行な方向)に貫通する目視用開口部38が形成されている。作業者が操作面34を指で押し操作して検知部材30を待機位置から検知位置へ移動させるときには、作業者は後方(操作面34側)から目視用開口部38を視ることができる。また、前後方向に投影した投影面上において、第2突起36の識別面37の形成範囲は、目視用開口部38の開口領域と同じか、それよりも大きい領域に亘っている。
両ハウジング10,40を嵌合する前の状態では、図5に示すように、検知部材30は待機位置に組み付けられている。このとき、第1突起35と第2突起36との間に撓み部18の被視認部21が嵌合して係止状態となることにより、検知部材30は前後方向への移動を規制されて待機する。また、撓み部18のアーム部20とロックアーム12との間には、ロックアーム12の下方への弾性撓み又は撓み部18の上方への弾性撓みを許容するための撓み空間が確保されている。さらに、検知部材30はロックアーム12のストッパ17よりも後方へ退避しているので、ロックアーム12が下方へ弾性撓みしても、ストッパ17が検知部材30と干渉することはない。
検知部材30が待機位置にあるときに、操作部33の後方(操作面34側)から目視用開口部38を視ると、図4に示すように、第2突起36の識別面37を目視することはできるが、撓み部18の被視認部21は第2突起36の陰に隠れて殆ど目視することはできない。つまり、被視認部21は隠蔽形態となっている。ここで、操作部33と識別面37は、いずれも検知部材30に形成されていて同じ色(青色)に着色されているので、操作部33の後面と識別面37とが一体となって青色を呈する。
この状態で両ハウジング10,40を嵌合すると、嵌合の過程(両ハウジング10,40が正規嵌合に到らない半嵌合の状態)では、図3に示すように、ロック突起16が第2ハウジング40のロック用受け部41と干渉することによって下方へ弾性撓みし、ストッパ17が検知部材30の前面に対して前方から当接又は接近して対向するので、待機位置の検知部材30は前方(検知位置側)へ移動することはできない。また、下方へ弾性撓みしたロックアーム12の押圧部15が、撓み部18の後端部(延出端部)に対して上から当接又は接近して対向する状態となるので、撓み部18は上方への弾性撓みを規制される。撓み部18が上方への弾性撓みを規制されることにより、検知部材30は、検知位置側(前方)へ移動することができなくなる。
両ハウジング10,40が正規の嵌合状態になると、図5に示すように、ロックアーム12が上方へ弾性復帰して、ロック突起16がロック用受け部41に係止することにより、両ハウジング10,40が離脱規制状態にロックされる。そして、ストッパ17が検知部材30の本体部31よりも上方へ退避するとともに、ロックアーム12の下面とアーム部20の上面との間に、撓み部18の上方への弾性撓みを許容するスペースが確保される。したがって、両ハウジング10,40が正規嵌合した状態で検知部材30を前方へ押すと、被視認部21が第2突起36に乗り上がることによって撓み部18が上方へ弾性撓みしながら、検知部材30が検知位置に向かって前進をし始める。
図6に示すように、撓み部18が第2突起36に乗り上がって(つまり、第2突起36と干渉して)弾性撓みしている状態(検知部材30が検知位置に到達していない状態)では、後方から操作部33を視たときに、目視用開口部38の開口領域には、第2突起36の識別面37が目視可能に対向するが、撓み部18の被視認部21は、目視用開口部38の開口領域の外部(つまり、上方)へ外れている。つまり、被視認部21は隠蔽形態となっている。したがって、操作部33を後方から視たときに目視用開口部38を覗いても、その開口領域内には黄色の被視認部21を視認することはできず、操作部33の後面と同じ青色に着色されている識別面37が見えるだけである。
そして、図1に示すように、検知部材30が検知位置に到達すると、被視認部21が第2突起36を通過するので、アーム部20の弾性復元力により撓み部18が下方へ弾性復帰する。これにより、被視認部21が、第2突起36の識別面37(後面)と操作部33の前面との間の空間に割り込むように進出し、識別面37を後方から遮蔽する。これにより、被視認部21が露出形態となる。したがって、操作部33の後方から目視用開口部38を視ると、その開口領域内には、操作部33の色(青色)とは異なる黄色の被視認部21を目視することができる。つまり、後方から操作部33(検知部材30)を視ると、色彩的には黄色の被視認部21を青色の操作部33が取り囲む様子を目視確認することができる。このように、目視用開口部38の開口領域内の色を目視確認することにより、検知部材30が検知位置にあるか否かを判別することができる。
また、検知部材30が検知位置に到達した状態では、検知部材30の本体部31がストッパ17の下方に潜り込むので、ロックアーム12が下方(ロック突起16がロック用受け部41から解離するロック解除方向)へ弾性撓みしようとしても、ロックアーム12のロック解除方向への弾性撓みが規制される。これにより、両ハウジング10,40は正規嵌合状態に確実にロックされる。また、両ハウジング10,40を離脱する際には、検知部材30を待機位置へ移動させ、その後、ロックアーム12をロック解除方向へ弾性撓みさせ、両ハウジング10,40を引き離せばよい。
本実施形態のコネクタAは、第1ハウジング10に、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材30を設け、両ハウジング10,40が正規の嵌合状態となっていない半嵌合状態のときには、ロックアーム12との干渉によって検知部材30が待機位置に保持(検知位置への移動を規制)され、両ハウジング10,40が正規の嵌合状態に至ると、検知部材30がロックアーム12との干渉から解放されて検知位置へ変位し得るようにしたものである。
そして、第1ハウジング10には被視認部21を有する撓み部18を形成し、検知部材30には第2突起36を形成し、検知部材30が待機位置から検知位置へ移動する過程では、撓み部18が第2と突き36と干渉することで弾性撓みし、検知部材30が検知位置に到達すると、撓み部18が第2突起36との干渉から解放されて弾性復帰し、撓み部18が弾性復帰するのに伴い、被視認部21が、目視困難な隠蔽形態から目視可能な露出形態へ変位するようになっている。
この構成によれば、両ハウジング10,40が正規の嵌合状態に至って検知部材30を待機位置から検知位置へ移動させると、目視用開口部38において被視認部21を目視することができるので、この目視可能な状態となったことによって、両ハウジング10,40が正規嵌合されたことを検知できる。
また、撓み部18を、検知部材30が待機位置から検知位置へ変位する過程で弾性撓みし得る形態としたので、検知部材30が検知位置に到達すると、撓み部18の弾性復元力により、撓み部18を目視可能な露出形態への形態変化が急速に行われる。この急速な形態変化により、目視検知を容易且つ確実に行うことができる。
また、本実施形態とは異なり、両ハウジングが半嵌合状態のときに被視認部の一部のみが目視用開口部から目視でき、正規嵌合のときに被視認部の全領域が目視できるようにして、被視認部の目視可能領域の変動に基づいて検知部材の位置を検知する場合には、常に、被視認部が目視可能となっているため、嵌合状態の判断が難しい場合がある。その点、本実施形態では、撓み部18と目視用開口部38は、両ハウジング10,40が半嵌合状態のときには撓み部18がその全領域に亘って目視不能となり、両ハウジング10,40が正規嵌合状態となったときにのみ撓み部18の目視が可能となる形態としているので、検知部材30の位置及び両ハウジング10,40の嵌合状態を容易且つ確実に判断することができる。
<参考例>
次に、本発明の参考例を図7〜図10を参照して説明する。本参考例のコネクタBは、第1ハウジング50の一部と検知部材60の一部を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
第1ハウジング50は、黄色に着色されている。第1ハウジング50には被視認部51が一体に形成されている。被視認部51は、第1ハウジング50の上面におけるロックアーム12の脚部13よりも後方の位置から立ち上がる支点部52と、支点部52の立ち上がり端部から第1ハウジング50の上面(外面)に沿って後方へガイド溝11(検知部材60の移動方向)と平行に片持ち状に延出した形態のアーム部53とを備えて構成されている。アーム部53は、第1ハウジング50の上面とロックアーム12との間に配置されている。また、第1ハウジング50の上面には、第1突起54と、第1突起54よりも前方に位置する第2突起55とが形成されている。
検知部材60は、ブロック状をなす本体部61と、本体部61の左右両外側面に形成されてガイド溝11に嵌合される一対のガイドリブ62と、本体部61の上面における後端部から上方へ壁状に突出する操作部63とを備えて構成され、青色、即ち第1ハウジング50とは異なる色に着色されている。第1ハウジング50に対し、待機位置(図9,10を参照)と、待機位置よりも前方の検知位置(図7を参照)との間で前後方向へ相対移動し得るように取り付けられている。本体部61の下面には係止凹部64が形成されている。待機位置にある検知部材60は、係止凹部64と第1突起54との嵌合により移動規制され、検知位置にある検知部材60は、係止凹部64と第2突起55との嵌合により移動規制される。
操作部63の後面は、検知部材60を待機位置から検知位置へ移動させる際に作業者が指で押し操作するための操作面65となっている。操作部63には、前後方向(検知部材60の移動方向及び両ハウジング40,50の嵌合方向と平行な方向)に貫通する目視用開口部66が形成されている。作業者が操作面65を指で押し操作して検知部材60を待機位置から検知位置へ移動させるときには、作業者は後方(操作面65側)から目視用開口部66を視ることができる。また、前後方向に投影した投影面上において、被視認部51のアーム部53の後端面の形成範囲は、目視用開口部66の開口領域と同じか、それよりも僅かに小さい領域に亘っている。
両ハウジング40,50を嵌合する前の状態では、図10に示すように、検知部材60は待機位置に組み付けられている。このとき、被視認部51のアーム部53とロックアーム12との間には、ロックアーム12の下方への弾性撓みを許容するための撓み空間が確保されている。さらに、検知部材60はロックアーム12のストッパ17よりも後方へ退避しているので、ロックアーム12が下方へ弾性撓みしても、ストッパ17が検知部材60と干渉することはない。
検知部材60が待機位置にあるとき、被視認部51のアーム部53の後端部51Rは、操作部63の前面よりも前方、即ち、操作面65における目視用開口部66の開口領域よりも奥方へ奥まった位置で待機している。したがって、操作部63の後方(操作面65側)から目視用開口部66を視ても、被視認部51の後端部51Rを明確に目視確認することはできない。
この状態で両ハウジング40,50を嵌合すると、嵌合の過程(半嵌合の状態)では、図9に示すように、ロック突起16が第2ハウジング40のロック用受け部41と干渉して下方へ弾性撓みし、ストッパ17が検知部材60の前面に対して前方から当接又は接近して対向するので、待機位置の検知部材60は前方(検知位置側)へ移動することはできない。
そして、両ハウジング40,50が正規の嵌合状態になると、図10に示すように、ロックアーム12が上方へ弾性復帰し、ロック突起16とロック用受け部41との係止により両ハウジング40,50が離脱規制状態にロックされる。そして、ストッパ17が検知部材60の本体部61よりも上方へ退避するので、両ハウジング40,50が正規嵌合した状態で操作面65を後方から押すと、検知部材60が検知位置に向かって前進をし始める。この検知部材60の移動に伴って、操作部63(目視用開口部66)が被視認部51の後端部51Rに接近していく。
そして、図7に示すように、検知部材60が検知位置に到達すると、被視認部51の後端部51Rが目視用開口部66を貫通して操作面65側へ突出する。このとき、作業者の指が目視用開口部66を塞ぐ状態で操作面65を押していれば、その指に被視認部51の後端部51Rが突き当たるので、その突き当たりの感触によって、作業者は検知部材60が検知位置へ到達したこと、ひいては、両ハウジング40,50が正規嵌合状態になったことを検知することができる。
また、検知部材60を押すときに作業者の指が目視用開口部66の開口領域から外れた位置を押している場合には、後方から目視用開口部66を視たときに、目視用開口部66の開口領域内に、操作面65とは色の異なる被視認部51の後端部51Rが出現するので、色彩的には黄色の被視認部51の後端部51Rを青色の操作部63が取り囲む様子を目視確認できる。これにより、検知部材60が検知位置に移動したことを検知することができる。
また、検知部材60が検知位置に到達した状態では、検知部材60の本体部61がストッパ17の下方に潜り込むので、ロックアーム12がロック解除方向へ弾性撓みしようとしても、ロックアーム12のロック解除方向への弾性撓みが規制される。これにより、両ハウジング40,50は正規嵌合状態に確実にロックされる。また、両ハウジング40,50を離脱する際には、検知部材60を待機位置へ移動させ、その後、ロックアーム12をロック解除方向へ弾性撓みさせ、両ハウジング40,50を引き離せばよい。
この参考例からは、次のような発明(技術思想)a〜dを抽出することができる。その発明aは、第1ハウジングと、前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、第1ハウジングに、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材とを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態となっていないときには、前記検知部材が待機位置に保持され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記検知部材が検知位置へ変位し得るようになっているコネクタにおいて、前記第1ハウジングと前記検知部材のうち一方の部材には、被視認部が形成され、前記第1ハウジングと前記検知部材のうち他方の部材には、前記検知部材が検知位置へ変位したときに前記被視認部の目視を可能とさせる目視用開口部が形成されているところに特徴を有する。
この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合されて検知部材を待機位置から検知位置へ移動させると、目視用開口部において被視認部を目視することができ、この目視可能な状態となったことによって、両ハウジングが正規嵌合されたことを検知できる。
また、発明bは、発明aにおいて、前記検知部材が待機位置にあるときには、前記目視用開口部を目視する方向において前記被視認部が前記目視用開口部の開口面よりも奥方に位置し、前記検知部材が検知位置にあるときには、前記被視認部が前記目視用開口部の開口面に臨むように位置するようになっているところに特徴を有する。
また、発明cは、発明a又はbにおいて、前記目視用開口部が、前記検知部材を待機位置から検知位置へ押し操作するための操作面上に開口されており、前記検知部材が検知位置にある状態では、前記被視認部が前記操作面から突出するようになっているところに特徴を有する。この構成によれば、検知部材が検知位置へ移動すると、被視認部が、操作面よりも突出して作業者の指に当たるので、作業者は、検知部材が検知位置へ移動したことを確実に検知することができる。尚、発明cは、検知部材が待機位置にあるときに、検知部材が検知位置にあるときと同じく、被視認部が目視用開口部の開口面に臨むように位置する場合にも適用できる。
また、発明dは、第1ハウジングと、前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、第1ハウジングに、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材とを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態となっていないときには、前記検知部材が待機位置に保持され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記検知部材が検知位置へ変位し得るようになっているコネクタにおいて、前記検知部材には、前記検知部材を待機位置から検知位置へ押し操作するための操作面と、前記操作面に開口する開口部(本参考例における目視用開口部)とが形成され、前記第1ハウジングには被検知部(本参考例における被視認部)が形成され、前記検知部材が待機位置にある状態では、前記被検知部が前記操作面と面一かそれよりも奥方へ退避した位置にあり、前記検知部材が検知位置にある状態では、前記被検知部が前記操作面から突出するようになっているところに特徴を有する。この構成によれば、検知部材が検知位置へ移動すると、被視認部が、操作面よりも突出して作業者の指に当たるので、作業者は、検知部材が検知位置へ移動したことを確実に検知することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1及び参考例では、第1ハウジングに撓み部(被視認部)を形成し、検知部材に目視用開口部と干渉部を形成したが、これとは逆に、第1ハウジングに目視用開口部と干渉部を形成し、検知部材に撓み部(被視認部)を形成してもよい。
(2)上記実施形態1では、第1ハウジングと第2ハウジングが半嵌合のときには、被視認部の全体が目視不能となるようにしたが、両ハウジングが半嵌合状態のときには、被視認部の一部のみが目視用開口部から目視でき、両ハウジングが正規嵌合すると、被視認部の全体を目視できるようにしてもよい。
(3)上記実施形態1では、目視用開口部の奥端に、被視認部と色の異なる識別面を設けたが、このような識別面を設けず、目視用開口部の奥端を貫通した形態としてもよい。
(4)上記実施形態1では、目視用開口部の奥端の識別面と、目視用開口部の開口縁部とを同じ色としたが、識別面と、目視用開口部の開口縁部とを互いに異なる色としてもよい。この場合、識別面と被視認部とを異なる色にしておけば、被視認部と目視用開口部の開口縁部とが同じ色であっても、両ハウジングの嵌合状態を検知することが可能である。
(5)上記実施形態1及び参考例では、被視認部を視認し易くするために、被視認部側と目視用開口部側とを異なる色としたが、被視認部側と目視用開口部側を同じ色としてもよい。この場合、被視認部側と目視用開口部側に互いに形態の異なる線や模様を付せば、被視認部の存在を目視確認することができる。
(6)上記実施形態1及び参考例では、第1ハウジングを黄色に着色したが、第1ハウジングの色は黄色以外の色であってもよい。
(7)上記実施形態1及び参考例では、検知部材を青色に着色したが、検知部材の色は青色以外の色であってもよい。
(8)上記参考例では、検知部材が検知位置へ移動したときに、被視認部が操作面から突出するようにしたが、検知部材が検知位置へ移動したときに、被視認部が操作面から突出しない形態としてもよい。
A…コネクタ
10…第1ハウジング
12…ロックアーム
18…撓み部
21…被視認部
30…検知部材
36…第2突起(干渉部)
38…目視用開口部
40…第2ハウジング

Claims (2)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを正規嵌合状態にロックするための弾性撓み可能なロックアームと、
    第1ハウジングに、待機位置から検知位置への変位を可能に設けた検知部材とを備え、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合されていない半嵌合の状態では、待機位置の前記検知部材が、前記ロックアームとの干渉によって検知位置への移動を規制され、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記検知部材が、前記ロックアームによる干渉から解放されて待機位置から検知位置への移動を許容されるようになっているコネクタにおいて、
    前記第1ハウジングと前記検知部材のうち一方の部材には、被視認部を有する撓み部が形成され、
    前記第1ハウジングと前記検知部材のうち他方の部材には、干渉部が形成され、
    前記検知部材が待機位置から検知位置へ移動する過程では、前記撓み部が前記干渉部と干渉することで弾性撓みし、
    前記検知部材が検知位置に到達すると、前記撓み部が前記干渉部との干渉から解放されて弾性復帰し、
    前記撓み部が弾性復帰するのに伴い、前記被視認部が、目視困難な隠蔽形態から目視可能な露出形態へ、又は目視可能な露出形態から目視困難な隠蔽形態へ変位するようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1ハウジングと前記検知部材のうち他方の部材には、前記撓み部が前記干渉部との干渉によって弾性撓みしているときには前記被視認部が目視不能であり、且つ前記撓み部が弾性復帰したときにのみ前記被視認部が目視可能となる目視用開口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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