JP2012167996A - 測位装置及び測位方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測位処理部8によるターゲットの測位値を用いて、測角観測部2により観測された全ての測角値の残差及び電力観測部3により観測された全ての電力観測値の残差を算出して、全ての測角値の残差と全ての電力観測値の残差との総和を算出する残差総和算出部9を設け、グループ更新処理部10が、残差総和算出部9により算出された残差の総和が最小になるように、各測角値の属するグループを更新する。
【選択図】図1
Description
また、図10は測角値のグルーピング処理を示すフローチャートである。
従来の測位方法では、図8に示すように、移動プラットホームにおいて、複数のターゲットに関する何らかの測定量が時系列に得られる場合を想定している。
移動プラットホームは、ターゲットに関する何らかの測定量を観測する機器を搭載している移動体であればよく、例えば、車両、船、航空機、衛星などが該当する。
図9の例では、測角方向に伸びている法線の交点が測位置となる。
しかし、実際には、移動プラットホームにおける測定量が、どのターゲットから到来している信号に関するものであるのかが未知であるため、何らかの方法で、各測定量をターゲット毎にグルーピングしてから、グループ毎にターゲットを測位する必要がある。
例えば、測定量として到来角度値(測角値)が得られると、その測角値の残差の二乗和が最小となるようなグルーピング及び測位を行っている。
具体的には、下記の式(1)の指標値が最小となるようなグルーピング及び測位を行っている。
θハットj(tk)は時刻tkにおける第jターゲットの角度推定値、xハットjは第jターゲットの測位置ベクトル(j=1,・・・,J)である。
ここでは、電子出願の関係上、アルファベット文字に付いている「^」をハットと表記している。
σθは測角誤差標準偏差である。
例えば、下記の最小二乗解によって、測位置ベクトルxハット1を計算することができる。
そして、第1ターゲットの測角値残差と第2ターゲットの測角値残差との和を算出し、その残差の和が最小化するように、測角値θ(tk)のグルーピングを行う。
そして、各グループに属する測角値θ(tk)を用いて、グループ毎にターゲットを測位する。
最小化の方法は種々あるが、例えば、図10に示すようなグルーピング処理が考えられる。
図10のグルーピング処理は、以下の手順(1)〜(4)を実行するものである。
時刻tkにおける測角値θ(tk)(k=1,・・・,K)が属するグループをランダムに割り振る。
(2)各グループ測位
各グループに属している測角値θ(tk)を用いて、グループ毎にターゲートの測位値である測位置ベクトルxハットj(j=1,・・・,J)を計算する。
時刻tkにおける移動プラットホームの位置Xp(tk)と、第jターゲートの測位値である測位置ベクトルxハットjとから、第jターゲットの角度推定値θハットj(tk)を計算する。
そして、第jターゲットの角度推定値θハットj(tk)と各測角値θ(tk)の残差を算出し、各測角値θ(tk)が属するグループを、最も残差が小さい位置ベクトルxハットjのグループに変更する。
(4)収束判定
手順(2)〜(3)を繰り返しても、全ての測角値θ(tk)の属するグループの変更がなくなると、収束しているものとして判定して、一連の処理を終了する。
測角値θ(tk)が属するグループが変更されている場合、手順(2)〜(3)を繰り返し実施する。
図1はこの発明の実施の形態1による測位装置を示す構成図である。
図1において、信号受信部1は例えばアンテナなどから構成されており、移動プラットホーム上で、測位対象物であるターゲットから時系列に到来する信号を受信する処理を実施する。
測角観測部2は信号受信部1により時系列に受信された信号の受信角度を示す測角値(信号観測値)を観測する観測機器である。
電力観測部3は信号受信部1により時系列に受信された信号の電力を観測する観測機器である。
なお、信号受信部1、測角観測部2及び電力観測部3から観測手段が構成されている。
ここでは、観測手段が信号受信部1、測角観測部2及び電力観測部3から構成されている例を示しているが、信号受信部1、測角観測部2及び電力観測部3が一体化されているものであってもよい。
電力観測値格納部5は電力観測部3により観測された電力観測値を格納するメモリである。
グルーピング部6は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、測角値格納部4により格納されている測角値をランダムにグループ分けする処理を実施する。なお、グルーピング部6はグループ分け手段を構成している。
測位処理部8は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、グルーピング部6により分けられたグループ毎に、当該グループに属している測角値を用いて、ターゲットを測位する処理を実施する。なお、測位処理部8は測位手段を構成している。
グループ更新処理部10は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、残差総和算出部9により算出された残差の総和が最小になるように、グループメモリ部7においてグループ毎に格納されている測角値の属するグループを更新する処理を実施する。なお、グループ更新処理部10はグループ更新手段を構成している。
図2はこの発明の実施の形態1による測位装置の処理内容(測位方法)を示すフローチャートである。
信号受信部1は、移動プラットホーム上で、測位対象物であるターゲットから時系列に到来する信号を受信する(ステップST1)。
測角観測部2は、信号受信部1がターゲットから時系列に到来する信号を受信すると、その信号の受信角度を観測し、その観測結果である観測時刻tkの測角値θ(tk)(k=1,・・・,K)を測角値格納部4に格納する(ステップST2)。
電力観測部3は、信号受信部1がターゲットから時系列に到来する信号を受信すると、その信号の電力を観測し、その観測結果である観測時刻tkの電力観測値P(tk)(k=1,・・・,K)を電力観測値格納部5に格納する(ステップST3)。
例えば、測角値θ(tk)が属するグループが第1グループであれば、グループメモリ部7における第1グループの対応領域に測角値θ(tk)を格納し、その測角値θ(tk)が属するグループが第2グループであれば、グループメモリ部7における第2グループの対応領域に測角値θ(tk)を格納する。
即ち、測位処理部8は、例えば、図9に示すように、2つのターゲットから信号が到来してきており、観測時刻tk(k=1,2,3・・・,6)の測角値θ(tk)が2つのグループに分けられる場合、例えば、第1ターゲットの測位値である測位置ベクトルxハット1については、測角値{θ(t1),θ(t3),θ(t6)}を用いて、計算することができる。
これにより、各ターゲットの測位値が得られるが、グルーピング部6による測角値θ(tk)のグループ分けはランダムに行われたものであって、その測角値θ(tk)の到来元を正確に判別してグループ分けしたものではない。
したがって、この段階での各ターゲットの測位値は誤差を含んでおり、高精度な測位値を得るには、各測角値θ(tk)が属しているグループを更新する必要がある。
θハットj(tk)は時刻tkにおける第jターゲットの角度推定値、xハットjは第jターゲットの測位置ベクトル(j=1,・・・,J)、σθは測角値の測定誤差標準偏差である。
P(tk)は時刻tkにおける電力観測値、Pハットj(tk)は時刻tkにおける第jターゲットの電力推定値、σPは電力観測値の測定誤差標準偏差である。
ここでは、電子出願の関係上、アルファベット文字に付いている「^」をハットと表記している。
残差総和算出部9は、測角値格納部4により格納されている全ての測角値θ(tk)の残差を算出する(ステップST6)。
即ち、残差総和算出部9は、測位処理部8による第jターゲットの測位値である測位置ベクトルxハットjと、時刻tkにおける移動プラットホームの位置Xp(tk)から、時刻tkにおける第jターゲットの角度推定値θハットj(tk)を算出する。
図9の例では、第1ターゲットの角度推定値θハット1(tk)については下記の式(18)で算出することができる。
図9の例では、時刻tk=t1,t3,t6について、式(18)を計算する場合、第1ターゲットの測角値残差は、下記の式(19)のようになる。
即ち、残差総和算出部9は、信号の電力はターゲットと移動プラットホームの距離rの二乗に反比例するため、下記の式(20)の関数において、未知係数αについてのフィッティングを行うと、その関数と電力観測値P(tk)の差が残差となる。
フィッティング方法は特に限定するものではないが、例えば、最小二乗フィッティングの解は次式で与えられる。
これらのフィッティング関数と、それぞれの時刻tkにおける電力観測値P(tk)の差が残差となり、これらの和が最終的な電力観測値残差となる。
例えば、2つのターゲットが存在するとき、ある測角値θ(tk)が第1グループに属している場合よりも、第2グループに属している方が、測角値残差と電力観測値残差の総和が小さくなる場合、その測角値θ(tk)の属するグループを第1グループから第2グループに変更する。
なお、測角値θ(tk)の属するグループが変更されると、グループ更新処理部10により収束していないと判定されて(ステップST10)、ステップST5の処理に戻り、ステップST5〜ST10の処理が繰り返される。
例えば、信号の観測値として、信号の到来時間を示すTOA(Time Of Arrival)値や、信号の到来周波数を示すFOA(Frequency Of Arrival)値などでもよい。
また、2機の移動プラットホームがある場合、2機の移動プラットホームで受信した信号の到来時間差を示すTDOA(Time Difference Of Arrival)値や、到来周波数差を示すFDOA(Frequency Difference Of Arrival)値などでもよい。
具体的には、TOA値をτ、FOA値をf、TDOA値をΔτ、FDOA値をΔfとすると、式(17)の代わりに、下記の式(25)〜(28)を用いればよい。
TOA値、FOA値、TDOA値やFDOA値に基づく測位方法では、式(11)から式(16)と同様の連立方程式を立てて、ターゲットの測位位置ベクトルxハットについて最小二乗解を計算すればよい。
詳細は、例えば、下記の非特許文献2,3に開示されている。
[非特許文献2]
PAUL C.CHESTNUT,“Emitter Location Accuracy Using TDOA and Differential Doppler”,IEEE TRANSACTIONS ON AEROSPACE AND ELECTRONIC SYSTEMS VOL.AES−18,NO.2 MARCH 1982
[非特許文献3]
U.Engel,“A Geolocation Method using TOA and FOA Measurements”,PROCEEDINGS OF THE 6th WORKSHOP ON POSITIONING,NAVIGATION AND COMMUNICATION 2009 (WPNC’09).
図4はこの発明の実施の形態2による測位装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
グルーピング部11は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、測角値格納部4により格納されている測角値を総当りでグループ分けする処理を実施する。なお、グルーピング部11はグループ分け手段を構成している。
グループ選択部13は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、グルーピング部11により総当りで分けられた全てのグループの組み合わせの中から、残差総和算出部9により算出された残差の総和が最小のグループの組み合わせを選択する処理を実施する。なお、グループ選択部13はグループ選択手段を構成している。
図5はこの発明の実施の形態2による測位装置の処理内容(測位方法)を示すフローチャートである。
この実施の形態2では、信号受信部1により時系列に受信された信号の観測値として、測角観測部2が測角値θ(tk)を観測するものについて説明するが、上記実施の形態1と同様に、信号観測値はターゲットに関する測定量であれば、測角値θ(tk)に限るものではなく、例えば、信号の観測値として、TOA値、FOA値、TDOA値やFDOA値などを観測するようにしてもよい。
例えば、2つのターゲットがあるとき、3つの測角値θ(t1),θ(t2),θ(t3)が得られている場合、3つの測角値θ(t1),θ(t2),θ(t3)を2つのグループに振り分ける組み合わせは下記の8通りとなるため、3つの測角値θ(t1),θ(t2),θ(t3)を8通りのグループの組み合わせに振り分けを行う。
(1) θ(t1) θ(t2),θ(t3)
(2) θ(t2) θ(t1),θ(t3)
(3) θ(t3) θ(t1),θ(t2)
(4) θ(t1),θ(t2) θ(t3)
(5) θ(t1),θ(t3) θ(t2)
(6) θ(t2),θ(t3) θ(t1)
(7) θ(t1),θ(t2),θ(t3) なし
(8) なし θ(t1),θ(t2),θ(t3)
測位処理部12は、任意のグループの組み合わせを選択すると、その組み合わせのグループ毎に、当該グループに属している測角値θ(tk)を用いて、ターゲットを測位する(ステップST13)。
ターゲットの測位処理自体は、図1の測位処理部8と同様であるため詳細な説明を省略するが、例えば、組み合わせ(1)を選択する場合、測角値θ(t1)を用いて、第1ターゲットの測位を行い、測角値θ(t2),θ(t3)を用いて、第2ターゲットの測位を行う。
例えば、組み合わせ(1)が選択されている場合、測角値θ(t1)が第1グループに属し、測角値θ(t2),θ(t3)が第2グループに属しているものとして、測角値θ(tk)の残差を算出する。
また、残差総和算出部9は、上記実施の形態1と同様に、電力観測値格納部5により格納されている全ての電力観測値P(tk)の残差を算出する(ステップST7)。
また、残差総和算出部9は、上記実施の形態1と同様に、全ての測角値θ(tk)の残差と全ての電力観測値P(tk)の残差との総和を算出する(ステップST8)。
例えば、組み合わせ(3)が選択されたときの残差の総和が最小である場合、測角値θ(t3)を用いて測位された第1ターゲットの測位値xハット1と、測角値θ(t1),θ(t2)を用いて測位された第2ターゲットの測位値xハット2とが測位結果として出力される。
図6はこの発明の実施の形態3による測位装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
測位処理部21は図1の測位処理部8と同様の処理部であり、測位処理部21は第1の測手段を構成している。
残差総和算出部22は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、測位処理部21によるターゲットの測位値を用いて、測角値格納部4により格納されている全ての測角値の残差を算出し、全ての測角値の残差の総和を算出する処理を実施する。なお、残差総和算出部22は残差総和算出手段を構成している。
信号観測値除外部24は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、グループ更新処理部23により更新されたグループに属している測角値と同じ観測時刻の信号の電力観測値の残差を算出し、その測角値の残差又は電力観測値の残差が所定の閾値以上である場合、当該グループから上記測角値を除外する処理を実施する。なお、信号観測値除外部24は信号観測値除外手段を構成している。
図6の例では、2つの測位処理部21,25が実装されているが、測位処理部21と測位処理部25が一体化されていてもよい。
図6の例では、2つのグループ更新処理部23,26が実装されているが、グループ更新処理部23とグループ更新処理部26が一体化されていてもよい。
図7はこの発明の実施の形態3による測位装置の処理内容(測位方法)を示すフローチャートである。
この実施の形態3では、信号受信部1により時系列に受信された信号の観測値として、測角観測部2が測角値θ(tk)を観測するものについて説明するが、上記実施の形態1と同様に、信号観測値はターゲットに関する測定量であれば、測角値θ(tk)に限るものではなく、例えば、信号の観測値として、TOA値、FOA値、TDOA値やFDOA値などを観測するようにしてもよい。
測位処理部21は、図1の測位処理部8と同様に、グルーピング部6により分けられたグループ毎に、当該グループに属している測角値θ(tk)を用いて、ターゲットを測位する(ステップST5)。
残差総和算出部22は、測位処理部21がターゲットを測位すると、図1の残差総和算出部9と同様に、測角値格納部4により格納されている全ての測角値θ(tk)の残差を算出し(ステップST6)、全ての測角値θ(tk)の残差の総和を算出する(ステップST21)。
なお、測角値θ(tk)の属するグループが変更されると、グループ更新処理部23により収束していないと判定されて(ステップST10)、ステップST5の処理に戻り、ステップST5,ST6,ST21,ST9,ST10の処理が繰り返される。
そして、信号観測値除外部24は、その電力観測値P(tk)の残差と予め設定されている閾値Pthを比較し、その電力観測値P(tk)の残差が閾値Pth以上である場合には、その電力観測値P(tk)は誤検出であるとみなして、当該グループからその電力観測値P(tk)と同じ観測時刻tkの信号の測角値θ(tk)を除外する(ステップST23)。
ターゲットの測位処理自体は、図1の測位処理部8と同様であるため詳細な説明を省略する。
ここでは、グループ更新処理部26が測角値θ(tk)の残差を算出しているが、残差総和算出部22により算出された測角値θ(tk)の残差を利用するようにしてもよい。
例えば、2つのターゲットが存在するとき、ある測角値θ(tk)が第1グループに属している場合よりも、第2グループに属している方が、測角値θ(tk)の残差の総和が小さくなる場合、その測角値θ(tk)の属するグループを第1グループから第2グループに変更する。
なお、測角値θ(tk)の属するグループが変更されると、グループ更新処理部26により収束していないと判定されて(ステップST27)、ステップST22の処理に戻り、ステップST22〜ST27の処理が繰り返される。
Claims (13)
- 測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測手段と、上記観測手段から時系列に出力された信号観測値のグループ分けを行うグループ分け手段と、上記グループ分け手段により分けられたグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する測位手段と、上記測位手段による測位対象物の測位値を用いて、上記観測手段から出力された全ての信号観測値の残差及び全ての電力観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差と全ての電力観測値の残差との総和を算出する残差総和算出手段と、上記残差総和算出手段により算出された残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新するグループ更新手段とを備えた測位装置。
- 測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測手段と、上記観測手段から時系列に出力された信号観測値を総当りでグループ分けを行うグループ分け手段と、上記グループ分け手段により総当りで分けられた全てのグループの組み合わせの中から、任意のグループの組み合わせを選択し、その組み合わせのグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する測位手段と、上記測位手段による測位対象物の測位値を用いて、上記観測手段から出力された全ての信号観測値の残差及び全ての電力観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差と全ての電力観測値の残差との総和を算出する残差総和算出手段と、上記グループ分け手段により総当りで分けられた全てのグループの組み合わせの中から、上記残差総和算出手段により算出された残差の総和が最小のグループの組み合わせを選択するグループ選択手段とを備えた測位装置。
- 測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測手段と、上記観測手段から時系列に出力された信号観測値のグループ分けを行うグループ分け手段と、上記グループ分け手段により分けられたグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する第1の測位手段と、上記第1の測位手段による測位対象物の測位値を用いて、上記観測手段から出力された全ての信号観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差の総和を算出する残差総和算出手段と、上記残差総和算出手段により算出された残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新する第1のグループ更新手段と、上記第1のグループ更新手段により更新されたグループに属している信号観測値と同じ観測時刻の信号の電力観測値の残差を算出し、上記信号観測値の残差又は上記電力観測値の残差が所定の閾値以上である場合、当該グループから上記信号観測値を除外する信号観測値除外手段と、上記信号観測値除外手段によりグループから除外されずに残っている信号観測値を用いて、グループ毎に上記測位対象物を測位する第2の測位手段と、上記第2の測位手段による測位対象物の測位値を用いて、上記信号観測値除外手段によりグループから除外されずに残っている全ての信号観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新する第2のグループ更新手段とを備えた測位装置。
- 観測手段が測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測処理ステップと、グループ分け手段が上記観測処理ステップで時系列に出力された信号観測値のグループ分けを行うグループ分け処理ステップと、測位手段が上記グループ分け処理ステップで分けられたグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する測位処理ステップと、残差総和算出手段が上記測位処理ステップでの測位対象物の測位値を用いて、上記観測処理ステップで出力された全ての信号観測値の残差及び全ての電力観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差と全ての電力観測値の残差との総和を算出する残差総和算出処理ステップと、グループ更新手段が上記残差総和算出処理ステップで算出された残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新するグループ更新処理ステップとを備えた測位方法。
- 観測手段が測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測処理ステップと、グループ分け手段が上記観測処理ステップで時系列に出力された信号観測値を総当りでグループ分けを行うグループ分け処理ステップと、測位手段が上記グループ分け処理ステップで総当りで分けられた全てのグループの組み合わせの中から、任意のグループの組み合わせを選択し、その組み合わせのグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する測位処理ステップと、残差総和算出手段が上記測位処理ステップでの測位対象物の測位値を用いて、上記観測処理ステップで出力された全ての信号観測値の残差及び全ての電力観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差と全ての電力観測値の残差との総和を算出する残差総和算出処理ステップと、グループ選択手段が上記グループ分け処理ステップで総当りで分けられた全てのグループの組み合わせの中から、上記残差総和算出処理ステップで算出された残差の総和が最小のグループの組み合わせを選択するグループ選択処理ステップとを備えた測位方法。
- 観測手段が測位対象物から時系列に到来する信号を観測して、その観測結果である信号観測値を出力するとともに、上記信号の電力を観測して、その観測結果である電力観測値を出力する観測処理ステップと、第1の測位手段が上記観測処理ステップで時系列に出力された信号観測値のグループ分けを行うグループ分け処理ステップと、第1の測位手段が上記グループ分け処理ステップで分けられたグループ毎に、当該グループに属している信号観測値を用いて、上記測位対象物を測位する第1の測位処理ステップと、残差総和算出手段が上記第1の測位処理ステップでの測位対象物の測位値を用いて、上記観測処理ステップで出力された全ての信号観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差の総和を算出する残差総和算出処理ステップと、第1のグループ更新手段が上記残差総和算出処理ステップで算出された残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新する第1のグループ更新処理ステップと、信号観測値除外手段が上記第1のグループ更新処理ステップで更新されたグループに属している信号観測値と同じ観測時刻の信号の電力観測値の残差を算出し、上記信号観測値の残差又は上記電力観測値の残差が所定の閾値以上である場合、当該グループから上記信号観測値を除外する信号観測値除外処理ステップと、第2の測位手段が上記信号観測値除外処理ステップでグループから除外されずに残っている信号観測値を用いて、グループ毎に上記測位対象物を測位する第2の測位処理ステップと、第2のグループ更新手段が上記第2の測位処理ステップでの測位対象物の測位値を用いて、上記信号観測値除外処理ステップでグループから除外されずに残っている全ての信号観測値の残差を算出し、全ての信号観測値の残差の総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新する第2のグループ更新処理ステップとを備えた測位方法。
- 第2のグループ更新処理ステップでは、第2の測位処理ステップでの測位対象物の測位値を用いて、信号観測値除外処理ステップでグループから除外されずに残っている全ての信号観測値の残差の他に、上記信号観測値と同じ観測時刻の信号の電力観測値の残差を算出し、上記信号観測値の残差と上記電力観測値の残差との総和が最小になるように、上記信号観測値が属しているグループを更新することを特徴とする請求項6記載の測位方法。
- 残差総和算出処理ステップでは、全ての信号観測値の残差と全ての電力観測値の残差との総和として、全ての信号観測値の残差の総和と、全ての電力観測値の残差の総和との重み付け和を算出することを特徴とする請求項4、請求項5または請求項7記載の測位方法。
- 観測処理ステップでは、測位対象物から時系列に到来する信号の測角値を観測し、上記測角値を信号観測値として出力することを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載の測位方法。
- 観測処理ステップでは、測位対象物から時系列に到来する信号のTOA値を観測し、上記TOA値を信号観測値として出力することを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載の測位方法。
- 観測処理ステップでは、測位対象物から時系列に到来する信号のFOA値を観測し、上記FOA値を信号観測値として出力することを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載の測位方法。
- 観測処理ステップでは、測位対象物から時系列に到来する信号のTDOA値を観測し、上記TDOA値を信号観測値として出力することを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載の測位方法。
- 観測処理ステップでは、測位対象物から時系列に到来する信号のFDOA値を観測し、上記FDOA値を信号観測値として出力することを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載の測位方法。
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