JP2012165946A - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】防漏性に優れた立体ギャザーを備えたテープ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、吸収体22、トップシート18、及びバックシート20を有する吸収性本体14と、吸収性本体14の後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された止着テープ50と、トップシート18の表面に吸収体22の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザー26と、を備え、この立体ギャザー26は、根元部28Xから先端部28Yまでの部位が、少なくとも2枚のシート材32a,32bによって形成されてなるとともに、少なくとも2枚のシート材32a,32bは、立体ギャザー26の先端部28Y側において、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pにヒートシール29により互いに接合されているテープ型使い捨ておむつ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。更に詳しくは、防漏性に優れた立体ギャザーを備えたテープ型使い捨ておむつに関する。
一般に、テープ型使い捨ておむつは、例えば、図11に示すテープ型使い捨ておむつ100のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、複数のシート118,120が吸収体122を挟持した状態で積層された吸収性本体114と、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ150と、を備えるものである(例えば、特許文献1参照)。ここで、図11は、従来のテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
このようなテープ型使い捨ておむつ100によれば、着用者の排泄物は、吸収性本体を構成するシート118(例えば、トップシート)の液透過性の部分を透過して吸収体122に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるシート120(例えば、バックシート)によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープ150によっておむつの前身頃2と後身頃6とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
このようなテープ型使い捨ておむつ100には、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体的に起立可能なように構成された立体ギャザー126(126a,126b)を更に備えたものがある。従来の立体ギャザーの構成は、例えば、撥水性のシート材の一部に伸縮材を配置(例えば、図18に示すように、撥水性のシート132に立体ギャザー伸縮材136(136a,136b)を配置)し、その立体ギャザー伸縮材136によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を挙げることができる。
特開2003−275244号公報
しかしながら、このような立体ギャザーは、シート材のコシが弱く、立体ギャザーの先端部に配設された伸縮材により立体ギャザーを起立させたとしても、立体ギャザーの防漏性が十分に発現せず、横漏れ等の尿の漏洩を十分に抑制できないことがあるという問題があった。特に、従来、成人用として使用される使い捨ておむつの立体ギャザーにおいては、尿の排泄量が多くなった場合に、大量の尿を立体ギャザーにて堰き止めることができず、尿が外部に漏洩し易くなってしまっていた。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、防漏性に優れた立体ギャザーを備えたテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、立体ギャザーの防漏壁となるシート材として、少なくとも2枚のシート材が積層されたものを用い、更に、この少なくとも2枚のシート材を、立体ギャザーの先端部側において、吸収体の側縁に沿って延びる方向にヒートシールにより互いに接合させることによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、吸収体、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート、及び前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートを有する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、前記トップシートの表面に前記吸収体の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザーと、を備え、前記立体ギャザーは、前記トップシートの表面に接合された根元部から前記立体ギャザーの先端部までの部位が、少なくとも2枚のシート材によって形成されてなるとともに、前記少なくとも2枚のシート材は、前記立体ギャザーの前記先端部側において、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向にヒートシールにより互いに接合されているテープ型使い捨ておむつ。
[2] 前記少なくとも2枚のシート材を接合する前記ヒートシールが、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向に間欠的に施されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[3] 前記間欠的に施された前記ヒートシールの各溶着面の形状が、平行四辺形であり、且つ、前記平行四辺形の前記溶着面は、その少なくとも1組の対辺が、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向に対して、30〜60°の角度で交差する形状に形成されている前記[2]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[4] 前記立体ギャザーの前記根元部から前記先端部までの部位が、一のシート材が前記立体ギャザーの先端部にて前記根元部に向けて折り返されることにより形成されたものである前記[1]〜[3]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[5] 前記ヒートシールが、前記立体ギャザーの前記根元部から前記先端部における、前記先端部側の40%の範囲に施されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、吸収体の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザーのそれぞれが、立体ギャザーの根元部から先端部までを構成する防漏壁の部位が、少なくとも2枚のシート材によって形成されてなるとともに、この少なくとも2枚のシート材は、立体ギャザーの先端部側において、吸収体の側縁に沿って延びる方向にヒートシールにより互いに接合されていることから、シート材のコシが強くなり、立体ギャザーにより横漏れ等の尿の漏洩を良好に防止することができる。特に、尿の排泄量が多い成人用として使用されるテープ型使い捨ておむつであっても、立体ギャザーにより大量の尿を堰き止めることができ、尿の漏洩を良好に防止することができる。
また、上述したように、少なくとも2枚のシート材は、ヒートシールにより互いに接合されているため、2枚のシート材が離間して広がってしまうことなく、立体ギャザーの起立状態が極めて好適に維持されるものとなる。例えば、2枚のシート材が互いに接合されていないものであると、立体ギャザーの立ち上がりの中間部分等にて、2枚のシート材が袋状に広がってしまう。このような場合には、立体ギャザーが折れ曲がり易くなる。また、吸収性本体の表面が上記シート材によって覆われてしまい、尿等の吸収を阻害してしまう。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図1のA−A’断面を示す模式図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつを使用した状態を示す斜視図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態における、立体ギャザーの一部を拡大した拡大図である。 図4に示す立体ギャザーに施されたヒートシールの溶着面の一例を模式的に示す模式図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの他の実施形態の断面を模式的に示す模式図である。 立体ギャザーに施されたヒートシールの溶着面の他の例を模式的に示す模式図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの製造に用いられるヒートシール機を模式的に示す正面図である。 図8に示すヒートシール機の側面図である。 図8に示すヒートシール機のパターンロールを拡大した状態を示す模式図である。 従来のテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための形態について、具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書中において「テープ型使い捨ておむつ」とは、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシート(トップシート18,バックシート20)が吸収体22を挟持した状態で積層された「吸収性本体14」と、吸収性本体14の後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置され、前身頃2と後身頃6とを固定するための「止着テープ50」と、トップシート18の表面に吸収体22の各側縁に沿って配設された「少なくとも一対の立体ギャザー26(26a,26b)」と、を備えたテープ型使い捨ておむつ1を意味するものとする。
このようなテープ型使い捨ておむつ1は、図3に示すように、止着テープ50によって前身頃2と後身頃6とを固定して着用することにより、着用者のウエスト周りを覆うウエスト開口部10と、着用者の脚周りを覆う一対のレッグ開口部12が形成される。
本明細書において、「前身頃」、「股下部」及び「後身頃」を以下のように定義する。例えば、図1及び図3に示すように、テープ型使い捨ておむつ1は、おむつの装着時において、左右一対のレッグ開口部12a,12b(図3参照)が形成される部位が、くびれ形状となるように構成されている。この「くびれ」の前半身に宛がわれる側(前身頃2側)の起点同士を結ぶ第1境界線と、くびれの後半身に宛がわれる側(後身頃6側)の起点同士を結ぶ第2境界線との間の部分を「股下部(図中符号4)」、上記第1境界線からテープ型使い捨ておむつ1の前端(ウエスト端縁2c)に至るまでの部分を「前身頃(図中符号2)」、第2境界線からテープ型使い捨ておむつ1の後端(ウエスト端縁6c)に至るまでの部分を「後身頃(図中符号6)」と称することにする。
また、「吸収性本体」とは、テープ型使い捨ておむつにおいて、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材であり、上述したように、前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものである。例えば、このような吸収性本体としては、図1に示すように、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置されたトップシート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置されたバックシート20とを構成要素として有し、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に挟持された状態で固定され、一体化された部材を挙げることができる。
また、「止着テープ」とは、テープ型使い捨ておむつを着用する際に、おむつの前身頃と後身頃とを固定するための部材であり、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、前身頃の被止着部に対して止着を行うファスナー部と、ファスナー部を配設するための基材とによって構成されている。なお、ファスナー部としては、メカニカルファスナーのフック材や粘着剤の粘着力により固定を行う粘着ファスナーを挙げることができる。
上述した「フック材」とは、メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)の凸部材であり、凹部材であるループ材との機械的結合により固定を行うことができるものである。「フック材」としては、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成されたものが用いられる。
また、止着テープの「基材」とは、一方の端部付近にフック材等が付設され、且つ他方の端部が、例えば、テープ型使い捨ておむつの後身頃の側縁に固定されることによって、止着テープの本体として機能するものである。
「立体ギャザー」とは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつのレッグ開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。この立体ギャザーは、通常、吸収体の各側縁に沿って少なくとも一対配設されている。
[1]テープ型使い捨ておむつ:
図1は、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。図2は、図1のA−A’断面を示す模式図である。図3は、本発明のテープ型使い捨ておむつを使用した状態を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14と、止着テープ50と、吸収性本体14のトップシート18の表面に吸収体22の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザー26と、を備えたテープ型使い捨ておむつ1である。そして、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、上記立体ギャザー26が、トップシート18の表面に接合された根元部28Xから立体ギャザー26の先端部28Yまでの部位(即ち、立体ギャザー26の防漏壁となる部位)が、少なくとも2枚のシート材32(32a,32b)によって形成されてなるとともに、この少なくとも2枚のシート材32a,32bは、立体ギャザー26の先端部28Y側において、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pにヒートシール29により互いに接合されている。
このように構成することによって、各立体ギャザー26a,26bの防漏壁となる部位(即ち、シート材32によって構成される部位)のコシが強くなり、立体ギャザー26a,26bにより横漏れ等の尿の漏洩を良好に防止することができる。特に、尿の排泄量が多い成人用として使用されるテープ型使い捨ておむつであっても、立体ギャザー26a,26bにより大量の尿を堰き止めることができ、尿の漏洩を良好に防止することができる。
特に、本発明のテープ型使い捨ておむつ1においては、少なくとも2枚のシート材32(図1及び図2においては、2枚のシート材32a,32b)は、ヒートシール29により互いに接合されているため、2枚のシート材32a,32bが離間して広がってしまうことなく、立体ギャザー26の起立状態が極めて好適に維持されるものとなる。例えば、2枚のシート材32a,32bが互いに接合されていないもの(即ち、ヒートシール29によって接合されていないもの)であると、立体ギャザー26の立ち上がりの中間部分等にて、2枚のシート材32a,32bが袋状に広がってしまう。このような場合には、立体ギャザー26が折れ曲がり易くなる。また、吸収性本体14の表面が上記シート材32(換言すれば、立体ギャザー26の一部)によって覆われてしまい、尿等の吸収を阻害してしまうこともある。
また、特に限定されることはないが、本発明のテープ型使い捨ておむつ1においては、図1及び図2に示すように、少なくとも2枚のシート材32a,32bを接合するヒートシール29が、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pに間欠的に施されていることが好ましい。このように構成することによって、2枚のシート材32a,32bを良好に接合させることができるとともに、ヒートシール29を施した部位からのシート材32a,32bの破れ等を有効に防止することができ、破損等の生じ難い立体ギャザー26とすることができる。例えば、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pに連続的にヒートシール29を施した場合には、このヒートシール29に沿ってシート材32a,32bが破け易くなることがある。
ヒートシール29を、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pに間欠的に施す場合には、図4及び図5に示すように、間欠的に施されたヒートシール29の各溶着面29aの形状が、平行四辺形であり、且つ、平行四辺形の溶着面29aは、その少なくとも1組の対辺が、吸収体の側縁に沿って延びる方向Pに対して、90°の角度で直交していないことが好ましい。特に、上記平行四辺形の溶着面29aは、上記1組の対辺が30〜60°の角度で交差する形状に形成されていることが好ましい。
例えば、ヒートシール29を間欠的に施す場合において、各溶着面29aの1組の対辺が、吸収体の側縁に沿って延びる方向Pに対して、90°の角度で直交していると、溶着面29aの頂点に穴があき易く、更に、この平行四辺形の溶着面29aの頂点から、立体ギャザー26を構成するシート材32が破け易くなることがある。図4及び図5に示すように、平行四辺形の溶着面29aの1組の対辺が、ヒートシール29が間欠的に施される方向(即ち、上記方向P)に対して傾くように構成することにより、例えば、シート材32が上記方向Pに引っ張られて応力が加わった場合であっても、この溶着面29aの各頂点に掛かる応力が分散されて、シート材32に穴があき難く、且つ破れ難くなる。
ここで、図4は、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態における、立体ギャザーの一部を拡大した拡大図である。図5は、図4に示す立体ギャザーに施されたヒートシールの溶着面の一例を模式的に示す模式図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの各構成要素について更に具体的に説明する。
[1−1]吸収性本体:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材として、吸収性本体を備えている。この吸収性本体は、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、例えば、図1及び図2に示すように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置されたトップシート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置されたバックシート20とを構成要素として有し、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に挟持された状態で固定され、パッド状に一体化された部材を挙げることができる。
[1−1a]トップシート:
トップシートは、着用者の肌側に位置する面に配置されるシートである。このため、トップシートは、その少なくとも一部が液透過性シートによって構成されている。このように構成することによって、尿が液透過性シートを透過して速やかに吸収体に到達し、吸収保持することが可能となる。なお、少なくとも一部が液透過性シートにより構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性シートによって構成されている必要はない。液透過性シートは、液透過性を有するシートであれば、シートの材質については特に制限はないが、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。
なお、トップシートの更に好適な例としては、液透過性の不織布を挙げることができる。このような液透過性の不織布を用いることによって、肌触りが良好で、吸液後の表面のさらっと感を向上させることができる。
[1−1b]バックシート:
バックシートは、着用者の着衣側に位置する面に配置されるシートである。バックシートは吸収体に吸収された尿を、吸収性本体の外部に漏らさないように、尿を透過しない液不透過性シートから構成される。なお、この液不透過性シートには、尿を透過しにくいが、加圧を掛けることによって透過可能な液低透過性シートも含まれるものとする。
上記した液不透過性シートとしては、一般的な吸収性製品に使用されている、ポリエチレンフィルムを好適例として挙げることができる。このようなポリエチレンフィルムには、透湿性ポリエチレンフィルムと非透湿性ポリエチレンフィルムとがあり、いずれのフィルムもバックシートとして用いることができるが、透湿性ポリエチレンフィルムをより好適に用いることができる。このような透湿性ポリエチレンフィルムをバックシートとして使用することにより、着用中にムレが少なくなり、おむつを着用した際の快適性を向上させることができる。
また、上記した液低透過性シートとしては、耐水圧の高い不織布を好適例として挙げることができる。耐水圧の高い不織布としては、例えば、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布が好ましい。
[1−1c]吸収体:
吸収体は、一般的な吸収性製品に使用されている吸収体を用いることができる。例えば、吸収体を構成する吸収材としては、木材パルプを綿状に粉砕したフラッフパルプと高吸水性樹脂(以下、「SAP」ということがある)を好適例として挙げることができる。
なお、必要に応じて、上記吸収材をラップするために、吸水紙や親水化処理した不織布を更に有していてもよい。即ち、上記吸水紙や親水化処理した不織布によってフラッフパルプとSAPとを含む吸収材を包んでなる吸収体であってもよい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。例えば、図2においては、吸収材22aが、不織布22bによって包まれた吸収体22を用いた例を示している。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収体22として、砂時計型の吸収体22を用いた例である。
[1−2]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、後身頃と前身頃とを固定するためのテープ状のファスナーを有する止着テープを備えている。テープ型使い捨ておむつを着用する際には、この止着テープを、前身頃(例えば、前身頃に形成された被止着領域)に止め付けることによって、おむつ全体をパンツ型とすることができ、着用者に対しておむつを装着させることが可能となる。この止着テープは、吸収性本体の後身頃の両側縁から少なくとも1つずつ延出するように配設されている。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、後身頃6の左右の側縁6a,6bに、それぞれ2つずつ止着テープ50を備えている。この止着テープ50は、布製の基材48の先端近傍に、メカニカルファスナーのフック材からなるファスナー部44が形成されている。なお、吸収性本体14の前身頃2には、メカニカルファスナーのループからなる被止着領域47が形成されており、止着テープ50のファスナー部44を固定することが可能なように構成されていることが好ましい。このように構成することによって、テープ型使い捨ておむつ1の後身頃6を前身頃2に固定することができ、テープ型使い捨ておむつ1を着用者に装着させることが可能となる。
止着テープは、上述した図1に示す形態に限定されることはなく、従来公知のテープ型使い捨ておむつに用いられる止着テープの構成を採用することができる。例えば、ファスナー部44は、上記メカニカルファスナーのループ以外に、粘着剤が塗布された粘着層によって形成されていてもよい。また、図1においては、後身頃6の左右の側縁6a,6bに、それぞれ2つずつ止着テープ50が配置された場合の例を示しているが、後身頃6の左右の側縁6a,6bに、それぞれ1つずつ止着テープ50が配設されたものであってもよい。
[1−3]立体ギャザー:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための、トップシートの表面に吸収体の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザーを備えている。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつのレッグ開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
特に、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、立体ギャザーのトップシートの表面に接合された根元部からその先端部までの部位が、少なくとも2枚のシート材によって形成されてなるとともに、この少なくとも2枚のシート材は、立体ギャザーの先端部側(換言すれば、立体ギャザーの先端部から一定距離離れた箇所)において、吸収体の側縁に沿って延びる方向にヒートシールにより互いに接合されている。
例えば、従来のテープ型使い捨ておむつに使用されている立体ギャザーは、その先端部の一部のみが、立体ギャザー伸縮材を配置するために2重のシートによって構成されていることがあるが、立体ギャザーの根元部から先端部までの防漏壁となる部分については、通常1枚のシートによって構成されていた。但し、このような1枚のシートによって構成された立体ギャザーは、シート材のコシが弱く、立体ギャザーの先端部に配設された伸縮材により立体ギャザーを起立させたとしても、立体ギャザーの防漏性が十分に発現せず、横漏れ等の尿の漏洩を十分に抑制できなかった。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、立体ギャザーの根元部から先端部までの部位を、少なくとも2枚のシート材によって形成することで、シート材のコシが強くなり、立体ギャザーにより横漏れ等の尿の漏洩を良好に防止することができる。また、少なくとも2枚のシート材は、ヒートシールにより互いに接合されているため、2枚のシート材が離間して広がってしまうことなく、立体ギャザーの起立状態が極めて好適に維持されるものとなる。
なお、図1及び図2に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1に用いられる立体ギャザー26は、少なくとも2枚のシート材32a,32bの一部(好ましくは先端部28Y側の一部)に、立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を配置し、その立体ギャザー伸縮材36によってシート材32にギャザー(襞)を形成したものである。
立体ギャザー26を構成するシート材32としては、撥水性のシート材を好適に用いることができる。
「立体ギャザー26が2枚のシート材32a,32bによって形成される」とは、立体ギャザー26の起立線46から立ち上がる防漏壁となる部分が、少なくとも2枚のシート材が積層されて構成されていることを意味する。例えば、図1及び図2に示す立体ギャザー26のように、立体ギャザー26の根元部28Xから先端部28Yまでの部位が、一のシート材32が立体ギャザー26の先端部28Yにて根元部28Xに向けて折り返されることにより形成されたもの(即ち、1枚のシート材を折り返すことで、2枚のシート材としたもの)であってもよいし、図6に示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、立体ギャザー26の根元部28Xから先端部28Yまでを構成する2枚のシート材32a,32bを、立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を挟持するように重ね合わせて形成されたもの(即ち、個々に独立した2枚のシート材を張り合わせたもの)であってもよい。ここで、図6は、本発明のテープ型使い捨ておむつの他の実施形態の断面を模式的に示す模式図である。なお、図6に示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいて、図2に示すテープ型使い捨ておむつ1の各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、図2及び図5においては、各立体ギャザー26を形成するシート材32が、2枚の場合の例を示しているが、3枚以上のシート材によって立体ギャザーが形成されていてもよい。このような場合には、3枚以上のシート材の全てが、ヒートシールによって接合されていることが好ましい。
また、立体ギャザーを形成するシート材は、図2に示すように、吸収性本体とは全く別のシートによって構成されるものであってもよいし、例えば、図示は省略するが、立体ギャザーを、吸収性本体を構成するシートのうちの少なくとも1枚のシートを折り返すことにより形成してもよい。また、少なくとも2枚のシート材のうちの1枚を、上述した吸収性本体を構成するシートを利用することもできる。
立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、吸収体の各側縁の少なくとも股下部に形成されていればよいが、前身頃や後身頃に形成されていてもよい。例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、おむつの長手方向に沿って、股下部4から前身頃2と後身頃6の双方にかけて連続的に、一対の立体ギャザー26(26a,26b)が形成されている例を示している。なお、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。二対以上の立体ギャザーを形成する際には、少なくとも一対の立体ギャザーが、少なくとも2枚のシート材によって構成されていればよい。
立体ギャザーは、おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。
立体ギャザーに配置される立体ギャザー伸縮材は、従来公知の立体ギャザーに用いられる伸縮材を好適に用いることができる。立体ギャザー伸縮材の本数等もテープ型使い捨ておむつの使用形態に応じて適宜選択することができる。なお、図1及び図2に示すテープ型使い捨ておむつ1においては、各立体ギャザー26に対して、それぞれ2本ずつ立体ギャザー伸縮材36を配置した場合の例を示している。
立体ギャザーを構成する少なくとも2枚のシート材を接合するためのヒートシールは、立体ギャザーの立ち上がりの中間部分等にて、2枚のシート材が袋状に広がってしまうことを防止することができるように施されたものであることが好ましい。特に、図1及び図2に示すように、少なくとも2枚のシート材32a,32bを接合するヒートシール29が、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pに間欠的に施されていることが好ましい。
ヒートシール29が施される間隔(ピッチ)については特に制限はないが、例えば、8〜15mmであることが好ましく、9〜11mmであることが更に好ましい。このように構成することによって、おむつ使用時において、立体ギャザー26を構成する2枚のシート材32a,32bが離間することなく、且つ、ヒートシール29が施された部位からの破れ等を有効に防止することができる。例えば、ヒートシールが施される間隔が広がると、場所によりシート端の浮きが目立つことがある。また、ヒートシールが一ケ所外れた場合等にも、シート材の浮きが目立つことがある。一方、ヒートシールが施される間隔が狭い場合には、シート材同士が密着してしまい、シート材同士の空隙ができ難く、シート材(即ち、立体ギャザー)の防水効果が薄まることがある。
また、2枚のシート材が互いに離間して広がってしまうことを防止するために、上記ヒートシールが、立体ギャザーの根元部から先端部(即ち、立体ギャザーの高さ)における、先端部側の40%の範囲に施されていることが好ましく、上記先端部側から、20〜30%の範囲に施されていることが更に好ましい。このように構成することによって、2枚のシート材が互いに広がり難くなり、防漏性に優れた立体ギャザーとすることができる。なお、糸ゴム等の伸縮材が配置された部分にヒートシールが施されると、上記糸ゴムを切断してしまうことがある。また、先端部からヒートシールが離れすぎると、空間が広がりすぎてヒートシールを施すことによる効果が減少してしまう。
また、間欠的に施されたヒートシール29の各溶着面29aの形状が、平行四辺形であり、且つ、平行四辺形の溶着面29aは、その少なくとも1組の対辺が、吸収体の側縁に沿って延びる方向Pに対して、90°の角度で直交していないことが好ましい。上記平行四辺形の溶着面29aは、上記1組の対辺が30〜60°の角度で交差する形状に形成されていることが更に好ましい。このように構成することによって、ヒートシール29の溶着面29aからの破れを更に有効に防止することができる。30°未満或いは60°超の角度で交差している場合、特に、90°の角度で直交している場合には、溶着面29aの頂点に穴があき易く、この穴からシート材が破れてしまうことがある。
図5においては、ヒートシール29の各溶着面29aの形状が、菱形(ダイヤ型)の場合の例を示しているが、各溶着面29aの形状は、上記菱形に限定されることはなく、吸収体の側縁に沿って延びる方向Pに対して、90°の角度で直交し得る形状(例えば、菱形以外の平行四辺形)であってもよい。例えば、図7に示すように、ヒートシール29の各溶着面29aの形状が、1組の対辺の長さと、他の1組の対辺の長さとが異なる平行四辺形であってもよい。ここで、図7は、立体ギャザーに施されたヒートシールの溶着面の他の例を模式的に示す模式図である。
図1、図2及び図4に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1の立体ギャザー26は、上述した2枚のシート材32a,32bを接合するヒートシール29(以下、「シート材接合用ヒートシール」ということがある)とは別に、立体ギャザー26の根元部において、2枚のシート材32a,32bを接合するためのヒートシール30(以下、「根元部ヒートシール30」ということがある)が施されている。この根元部ヒートシール30は、吸収体22の側縁に沿って延びる方向Pに連続的に施されていることが好ましい。なお、この立体ギャザー26の根元部と吸収性本体14とは、上記根元部ヒートシール30とは別に、ホットメルト接着剤等によって接合することができる。また、2枚のシート材が別個独立したシート材の場合には、立体ギャザーの先端側においてもシート材同士が接合されていることが好ましい。
立体ギャザー26に対して、2枚のシート材32a,32bを接合するためのヒートシール29(シート材接合用ヒートシール)と、上記根元部ヒートシール30とを施す場合には、例えば、図8〜図10に示すようなヒートシール機80を用いることができる。
ここで、図8は、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造に用いられるヒートシール機を模式的に示す正面図である。図9は、図8に示すヒートシール機の側面図である。図10は、図8に示すヒートシール機のパターンロールを拡大した状態を示す模式図である。
図8〜図10に示すヒートシール機80は、吸収体の側縁に配置された一対の立体ギャザーに対して、シート材接合用ヒートシールと根元部ヒートシールとを同時に行えるような、一対のパターンロール81を有している。各パターンロール81には、一の方向に連続的にヒートシールを行って根元部ヒートシールを施す第一のヒートシール部82aと、一の方向に間欠的にヒートシールを行ってシート材接合用ヒートシールを施す第二のヒートシール部82bと、が形成されている。このようなヒートシール機80を用いることにより、立体ギャザーを構成する2枚のシート材の接合(即ち、ヒートシール)を、根元部と中間部分とで同時に行うことができ、極めて簡便に本発明のテープ型使い捨ておむつを製造することができる。なお、図7における符号83は、一対のパターンロール81を連結し、このパターンロール81を回転させる回転軸を示す。
[1−4]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材及びウエスト周り伸縮材が更に配置されたものであってもよい。
脚周り伸縮材は、レッグ開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、レッグ開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、レッグ開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際に吸収体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿等がその凹部に溜まり、尿をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14の長手方向に沿って、直線的に四本の脚周り伸縮材40を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材40は、糸ゴムによって構成されている。なお、脚周り伸縮材は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつのレッグ開口部のカーブに沿って曲線的に配置してもよい。
脚周り伸縮材は、例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、立体ギャザー26の起立線46より外側の部分に配置されていることが好ましい。このように構成することによって、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装着感を向上させることができる。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、脚周り伸縮材40の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、左右の脚周り伸縮材40が非対称となるように配置してもよい。そして、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1では、脚周り伸縮材40を片側につき四本配置した例を示しているが、脚周り伸縮材40の本数については特に制限はない。また、複数の脚周り伸縮材を用いる場合には、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定することができる。
次に、ウエスト周り伸縮材は、ウエスト開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる。また、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりを防止することができる。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、その後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等によって構成することができる。なお、図1においては、ウエスト周り伸縮材42を、後身頃6(背側)に配置した場合の例を示しているが、後身頃6(背側)と前身頃2(腹側)の両方に配置してもよい。
なお、これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸張率、固定時の伸張状態等を決定することができる。
上記伸縮材としては、従来の使い捨ておむつなどの吸収性物品に使用されている伸縮材を用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
また、上記伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸張状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、120〜400%の伸張状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸張状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸張状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
上記伸縮材は、接着剤、及びその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法や、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着による方法などを挙げることができる。
[2]テープ型使い捨ておむつの製造方法:
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法を、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、複数の長尺のシート(例えば、バックシート20及びトップシート18を形成するための長尺のシート)によって吸収体22が所定の間隔を空けて挟持された吸収性本体の連続体を形成する。
次に、吸収性本体の吸収体の各側縁に沿って、立体ギャザーを形成するための少なくとも2枚のシート材を配置する。この2枚のシート材は、これまでに説明したように、1枚のシート材を、立体ギャザーの先端部に折り曲げて、立体ギャザーの防漏壁となる部分が実質的に2枚のシート材によって形成されたものであってもよい。また、この少なくとも2枚のシート材の間には、立体ギャザーの先端部側となる位置に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を配置することが好ましい。2枚のシート材は、例えば、吸収体本体の表面に、接着剤、及びその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法を挙げることができる。
次に、図8〜図10に示すようなヒートシール機80を用いて、2枚のシート材の「立体ギャザーの根元部」に相当する部位を、吸収性本体にヒートシールにより接合するとともに、2枚のシート材同士を、ヒートシールにより接合する。なお、「立体ギャザーの根元部」におけるヒートシールにより、立体ギャザーと吸収性本体とを接合することもできる。
次に、吸収性本体の後身頃の側縁に、基材にファスナー部が配設された止着テープを、例えば、ホットメルトで貼り付ける。その後、吸収性本体の連続体を、所定の長さに切断することにより、本発明のテープ型使い捨ておむつを製造することができる。立体ギャザーの接合と、止着テープの付設とは、順序が逆になってもよい。また、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法は、上述した方法に限定されることはなく、立体ギャザーの根元部から先端部までを少なくとも2枚のシート材によって形成するとともに、この少なくとも2枚のシート材を、ヒートシールにより接合することが可能な方法であれば、上述した方法以外の方法であってもよい。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。
1,1A,1B:テープ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁(前身頃の側縁)、2c:ウエスト端縁、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁(後身頃の側縁)、6c:ウエスト端縁、10:ウエスト開口部、12,12a,12b:レッグ開口部、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、22a:吸収材、22b:不織布、26,26a,26b:立体ギャザー、28X:根元部(立体ギャザーの根元部)、28Y:先端部(立体ギャザーの先端部)、29:ヒートシール、32,32a,32b:シート材、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:ファスナー部、46:起立線、47:被止着領域、48:基材、50:止着テープ、80:ヒートシール機、81:パターンロール、82a:第一のヒートシール部、82b:第二のヒートシール部、83:回転軸、100:テープ型使い捨ておむつ、114:吸収性本体、118,120:シート、122:吸収体、126,126a,126b:立体ギャザー、132:シート(撥水性のシート)、136,136a,136b:立体ギャザー伸縮材、150:止着テープ、P:吸収体の側縁に沿って延びる方向。

Claims (5)

  1. 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、吸収体、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート、及び前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートを有する吸収性本体と、
    前記吸収性本体の前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、
    前記トップシートの表面に前記吸収体の各側縁に沿って配設された少なくとも一対の立体ギャザーと、を備え、
    前記立体ギャザーは、前記トップシートの表面に接合された根元部から前記立体ギャザーの先端部までの部位が、少なくとも2枚のシート材によって形成されてなるとともに、前記少なくとも2枚のシート材は、前記立体ギャザーの前記先端部側において、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向にヒートシールにより互いに接合されているテープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記少なくとも2枚のシート材を接合する前記ヒートシールが、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向に間欠的に施されている請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  3. 前記間欠的に施された前記ヒートシールの各溶着面の形状が、平行四辺形であり、且つ、前記平行四辺形の前記溶着面は、その少なくとも1組の対辺が、前記吸収体の側縁に沿って延びる方向に対して、30〜60°の角度で交差する形状に形成されている請求項2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  4. 前記立体ギャザーの前記根元部から前記先端部までの部位が、一のシート材が前記立体ギャザーの先端部にて前記根元部に向けて折り返されることにより形成されたものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  5. 前記ヒートシールが、前記立体ギャザーの前記根元部から前記先端部における、前記先端部側の40%の範囲に施されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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