JP2012165887A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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利彦 安井
Katsuya Wakita
克也 脇田
Sunao Asami
直 朝見
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
Wataru Uchiyama
亘 内山
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Abstract

【課題】洗い性能の向上したドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】少なくとも洗い工程を有するドラム式洗濯機において、洗い工程は、洗濯物が洗濯槽3の内周壁に張り付かない程度の速度で回転する第1の低速回転工程と、洗濯槽3の内周壁に張り付いた状態となる高速で回転する高速回転工程とを有し、第1の低速回転工程は、高速回転工程の前に、布量検知手段18で検知した洗濯物の量に応じた時間行われるので、給水後に、低速回転工程を布量検知手段18で検知した洗濯物の量に応じた時間だけ行うことで洗濯物が十分に洗剤の混ざった洗濯水で濡れた状態になり、洗剤の界面活性剤が洗濯物の汚れに吸い付く。その後、ドラム3を高速で回転させることで、洗濯物近傍の洗剤の混ざった洗濯水および洗剤に付着した汚れを引きはがすことができ、洗い性能を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗濯槽内で洗濯物の洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各工程を逐次制御するドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、内部に多量の衣類を収容して洗濯をしようとすると、洗いやすすぎが均一に行なわれず、いわゆる「ムラ」が生じてしまう。図6は、従来のドラム式洗濯機においてドラム内部に多量の洗濯物を収容したときの洗濯物の撹拌状況を示す模式図である。ドラムの内周壁面に近い部分にある洗濯物は、ドラムの回転に伴いドラムの内周壁面に沿って移動させられるが、ドラム中央部にある衣類はその場所で回転するのみであるため、洗濯水が行き渡りにくく、十分な洗浄の効果が得られない。
そこで、ドラム内部に多量の衣類を入れた場合でも、ムラなく均一に洗いやすすぎを行えるようにするために、まずドラム内部の洗濯物がドラムの内周壁面に密着した状態で回転するような遠心力を生じせ、次に洗濯物がドラムの内周壁面に密着せず回転途中で落下するような回転を行い、これらの回転を交互に切り替えて洗濯を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−266776号公報
しかしながら、上記のドラム式洗濯機の動作のように、洗濯物が水に濡れていない状態で、洗濯物が洗濯槽壁面方向に張り付いた状態となるような高速回転をさせようとすると、洗濯物の重量があまり重くなっておらず高速回転を行っても遠心力の効果は十分に発揮できない。そのため、洗剤の混ざった洗濯水を洗濯物に十分に行きわたらせることはできない。特に、給水が直接衣類にかからず外槽を満たしていくドラム式洗濯機では、十分な洗浄効果を上げることはできない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯物に洗剤を含んだ水を十分に行きわたらせた状態で洗いを行うことで、洗い性能の向上したドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のドラム式洗濯機は、回転自在の洗濯槽と、前記洗濯槽を収納する外槽と、前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、洗濯物の量を検知する布量検知手段とを備え、少なくとも洗い工程を有するドラム式洗濯機において、前記洗い工程は、前記洗濯物が前記洗濯槽の内周壁に張り付かない程度の速度で回転する第1の低速回転工程と、前記洗濯槽内周壁に張り付いた状態となる高速で回転する高速回転工程とを有し、前記第1の低速回転工程は、前記高速回転工程の前に、前記布量検知手段で検知した洗濯物の量に応じた時間行われるものである。
これによって、給水後に、低速回転工程を布量検知手段で検知した洗濯物の量に応じた時間だけ行うことで洗濯物が十分に洗剤の混ざった洗濯水で濡れた状態になり、洗剤の界面活性剤が洗濯物の汚れに吸い付く。その後に、ドラムを高速で回転させることで、洗濯
物近傍の洗剤の混ざった洗濯水および洗剤に付着した汚れを引きはがすことができる。
本発明のドラム式洗濯機は、洗い工程において、布量に応じた低速回転を行うことで洗濯物が十分に含水し、その後にドラムを高速回転させるので、洗濯物の汚れを効果的に引きはがすことができ、洗い性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構造を示す断面図 同ドラム式洗濯機の制御装置15の構成を示すブロック図 同ドラム式洗濯機の洗浄制御を示すフローチャート 同ドラム式洗濯機の布量別の洗い工程図 同ドラム式洗濯機の高速回転を布量に応じた時間とした場合の布量別のすすぎ工程図 従来のドラム式洗濯機においてドラム内部に多量の洗濯物を収容したときの洗濯物の撹拌状況を示す模式図
本発明の第1にかかるドラム式洗濯機は、回転自在の洗濯槽と、前記洗濯槽を収納する外槽と、前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、洗濯物の量を検知する布量検知手段とを備え、少なくとも洗い工程を有するドラム式洗濯機において、前記洗い工程は、前記洗濯物が前記洗濯槽の内周壁に張り付かない程度の速度で回転する第1の低速回転工程と、前記洗濯槽の内周壁に張り付いた状態となる高速で回転する高速回転工程とを有し、前記第1の低速回転工程は、前記高速回転工程の前に、前記布量検知手段で検知した洗濯物の量に応じた時間行われるので、洗濯物に水が十分に行き渡った状態で洗いを行うことで洗い性能を向上させることができる。
また、洗濯物の量に応じた時間だけ第1の低速回転工程が行われるので、洗濯物量が多い場合にも洗濯水が十分に行き渡ることで、安定した高い洗浄効果が得られる。洗濯物量が少ない場合には、無駄に長い時間低速回転することがないので洗濯時間の短縮ができる。
また、洗濯物が水に十分に濡れた状態で高速回転をするので、洗濯槽との摩擦が小さくなり、洗濯物の痛みを低減することができる。
本発明の第2にかかるドラム式洗濯機は、第1の発明の前記第1の低速回転工程が行われる時間は、前記洗濯物の量に比例して長くするので、洗濯物が多いほど時間をかけて洗濯槽を低速回転させて十分に洗濯水を浸透させることで、洗い性能を向上させることができる。
本発明の第3にかかるドラム式洗濯機は、第1の発明の前記第1の低速回転工程が行われる時間は、前記洗濯物の量に応じた複数段階の時間設定で行うので、洗濯物が多いほど時間をかけて洗濯槽を低速回転させて十分に洗濯水を浸透させることで、高い洗浄効果が得られる。さらに、演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御を容易にすることができる。
本発明の第4にかかるドラム式洗濯機は、第1〜3の発明のいずれか1項の前記高速回転工程の後に、前記洗濯槽の内周壁に洗濯物が張り付かない程度の速度で回転する第2の低速回転工程を所定の時間行うので、布量等の違いによる演算をする必要がなく制御を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構造を示す断面図を示したものである。図1において、外箱1の内部に弾性指示された外槽2が配設されている。さらに外槽2の内側には、少なくとも洗濯槽、脱水槽として機能する回転自在のドラム3が収納されている。
ドラム3の回転軸3cは、前面側から背面側に向かって下向きになるように傾斜しており、具体的には水平方向Xから例えば角度θ=20±10度下向き傾斜させて配置されている。このように回転軸3cを傾斜させることで、外槽2およびドラム3の前面開口を上側に配置することができるようになり、大きく屈む姿勢をとることなく外槽2およびドラム3の全面開口を介してドラム3内の洗濯物が取り出せるようになる。
また、回転軸3cを水平方向とした場合に比べ、外槽2内に給水された水が背面側に溜まって少ない水量でも深い貯水状態が得られる。すなわち、少ない給水量で効果的に洗濯物を洗うことができる。背面側にはドラム3を回転駆動する駆動手段であるモータ4が接続されており、モータ4の回転によりドラム3が回転するようになっている。
ドラム3には、その周壁全体に渡って複数の透孔3aが設けられ、外槽2内とドラム3内とは通水および通気ができるようになっている。ドラム3の背面壁には円周方向に沿った複数の背面開口(図示せず)が形成されている。
なお、透孔3aはドラム3の周壁全体に渡り設けたが、ドラム3の周壁に部分的に形成してもよく、要は、外槽2内とドラム3内との通気性および通水性を確保でき、洗濯から乾燥に支障が出ないように設定すればよい。
また、ドラム3の内周壁には複数の撹拌突起3bが設けられており、ドラム3の回転によりドラム3内の洗濯物を持ち上げるようにしている。
外槽2はドラム3内の洗濯物に効率よく給水を行うために、ドラム3と同じ傾斜を持ってその近くに沿うように設けてある。なお、給水量を考慮しなければ、外槽2およびドラム3は水平であってもよいし、傾斜角度θが10度未満であってもよい。
外槽2の上部に配置された給水手段は、水道に接続した給水口9と、給水弁10とを少なくとも有し、給水とともに外槽2の内面とドラム3の外面との間に形成された空間に供給する。
外槽2の最低部には、取水口5が設けられ、取水口5は排水弁6につながっており、さらに排水弁6は排水管7につながっている。
取水口5には外槽2およびドラム3に給水された水位を検知する水位検知手段である水位センサ8が設置されている。
また、取水口5と排水弁6の間には取水口5から取り込んだ洗濯水をドラム3に吐出する吐出口11につながった循環経路12が連通されており、外槽2の洗濯水やすすぎ水を循環できるようにしている。
吐出口11は、外槽2の全面下部に配置され、ドラム3の前面開口からドラム3内に吐出するよう構成されている。本実施の形態1では取り付け位置を下部とするが、ドラム3内の洗濯物に接触しないような位置であれば、上部でも中部でもその他どのような配置であってもよく、また複数取り付けてもよい。
循環経路12への水の取り込みは、循環ポンプ13を用いて行うこととすれば、循環経路12による洗濯水の循環は循環ポンプ13の制御のみで行えるので、ドラム3の回転による水流などの通常洗浄力を制御する洗浄制御とは関係なく循環させることができる。
循環時の循環水に洗濯物の繊維や髪の毛などの異物が多く含まれると、循環ポンプ13が詰まってくる恐れがあるため、取水口5の下流で循環ポンプ13の上流にフィルタ14を設置して洗濯物の繊維や髪の毛などの異物を取り除くようにしている。
また、吐出口11からの水をドラム3内に単純に吐出するようにした場合、せっかくの循環水がドラム3内の洗濯物の局部にしか噴射できず、循環効果を生かしきれない。一方、循環水を広域に噴射するのに特別な噴射ノズルを採用すると、必要ポンプ圧の上昇も併せ、コスト上昇の原因になるし限度がある。
そこで、本実施の形態1では、外槽2内の水を循環ポンプ13により循環させるのに、例えば回転速度制御が可能であるDCブラシレスモータを用いて、吐出される循環水の流量、流速を調整することで、特別な噴射ノズルを採用することなく、吐出される循環水の上下方向の角度、左右方向の広がり度合いを変えることができる。この結果、循環ポンプ13によりドラム3内の洗濯物に対し満遍なくかつ最適な位置に循環水を供給可能となり、洗い性能およびすすぎ性能を高めることができる。また、洗濯物が位置しない空間に無駄に循環水を供給することを避けられるので、無駄な電力の消費を抑えられ、洗剤水による異常な発泡を抑制することもできる。
循環ポンプ13の回転速度は、通常の洗い運転時には、図1の矢印αのように例えば3500r/min程度とし、毎分20L程度の循環水をドラム3内の洗濯物に供給することで、洗い性能、すすぎ性能の向上を図る。
一方、布量検知手段により洗濯物の量が所定値より少ないと判断された場合は、循環ポンプ13の回転速度を、例えば2500r/min程度に落とし、供給する循環水を毎分15L程度にするとともに、循環水の吐出される上下方向の角度を水平に近づけ、左右方向の広がり度合いを小さくする。これにより、洗濯物が少ない場合は、吐出された循環水が外槽2内の下方に位置する洗濯物に当たらないという状態を避けることができ、効率的に循環水を供給することができる。
図2は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の制御装置15の構成を示すブロック図である。制御装置15は、制御手段16と、時間計測手段17と、布量検知手段18を少なくとも有している。制御手段16は、水位センサ8からの水位検出信号を入力し、排水弁6、給水弁10の開閉、モータ4や循環ポンプ13の制御等を行うことによって、洗い、すすぎ、脱水、乾燥など、一連の洗濯乾燥工程の制御を行う。しかし、本発明においては乾燥機能の有無は関係しないため、乾燥工程は省略することができる。
給排水やドラム3の駆動の指示はもちろん、水位センサ8などの各種センサ出力を含め、すべての入出力制御を時間計測手段17によるタイマーで管理できるシステムを具備しており、各動作、タイミングにおける所要時間を知ることができる。
また、布量検知手段18は、洗濯物の量を検知する。布量検知は、制御手段16を介し
てモータ4を制御し、洗濯物とともにドラム3を回転させるときのモータ4の電流信号の大きさをモータ回転数検知手段20によりにより検出することによって行う。洗濯を開始すると、まず、制御手段16は、モータ4を始動し、所定時間回転を持続した後、モータ4の通電を停止する。それにより、ドラム3の惰性回転が、逆にモータ4を回転させる状態になる。このとき、ドラム3の惰性回転力は摩擦トルクによりしだいに低下してやがてドラム3は停止する。通電停止からドラム3の停止までの時間は、布量が多いときは長く、布量が少ないときは短い。この停止に要する時間の違いが布量に比例することを利用して布量を検知するものである。
次に、本実施の形態の洗濯機の動作について、図3を参照しながら説明する。
ドラム3に洗濯物が投入されて洗濯を開始すると、布量検知手段18は洗濯物の布量を検知する(S1)。
基本的な給水量は、この洗濯物の量をもとに決定する。たとえば、洗濯物の量が「少」と判定した時は、「低」水位のWL1を設定水位とする。洗濯物の量が「中」と判定した時は、「中」水位のWL2を設定水位とする。また、洗濯物の量が「多」と判定した時は、「高」水位のWL3を設定水位とする(S2)。
さらに、第1の低速回転工程は、布量検知手段18で検知した洗濯物の量に応じた時間行われるので、この時同時に、洗い工程における第1の低速回転工程の撹拌時間である所定時間Aを決定する。
図4は本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の布量別の洗い工程図を示したものである。布量検知手段18で検知した洗濯物の量に応じた時間は、洗濯物の量に応じた複数段階で設定を行う。
例えば、洗濯物の重量が3kg未満と判定すると、所定時間Aは3分、3kg以上で6kg未満と判定すると、所定時間Aは5分、6kg以上と判定すると、所定時間Aは6.5分のように布量によって階段状に複数の設定値を決めるとすれば、演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御手段16の負荷を軽くすることができる。
次に、制御手段16は、給水弁10を開放して(S3)、外槽2およびドラム3に設定水位になるまで給水を行う(S4)。
給水工程の一部において、制御手段16により循環ポンプ13を制御して、図1の矢印βのように洗剤とともに給水された洗濯水が循環経路12を介して吐出口11より、ドラム3の前端壁3dと外槽2の前端壁2dの間を通って、外槽2の下方に落下する回転速度に制御する。このように洗濯水を循環することで洗剤や柔軟剤を早期に洗濯水に溶解し、その濃度を均一にすることができる。
このときの循環ポンプ13のモータ回転速度は、例えば1000rpmに設定している。この外槽内循環工程を実行することで、ドラム3の外側にある外槽2と循環経路12とで洗濯水を循環させることができる。
そして、洗濯水の濃度が均一になった後に、循環ポンプ13の回転速度を、吐出口11から吐出した洗濯水がドラム3内の洗濯物に供給する回転速度に上昇させることで、洗剤や柔軟剤の効果を向上させるとともに、洗濯物への洗剤残りや高濃度の柔軟剤が直接洗濯物に付着することによるしみ等の発生を防止することができる。
次に、設定水位に到達すると(S4のYES)、給水弁10を閉じ(S5)、ドラム3を低速で回転させながら第1の低速回転工程を開始する(S6)。
ドラム3の回転速度は、洗濯物がドラム3の内周壁に遠心力によって張り付かない程度の回転速度である。具体的には、洗濯物の量にも依存するが50r/min以下が好ましい。このような回転速度にすることにより、洗濯物は撹拌突起3bによって持ち上げられ、ドラム3の上部より重力によって落下し、落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるようになる。このときの回転方向は、同一方向でも、定期的に正逆回転を切り替えることとしてもよい。
低速回転工程において、制御手段16は循環ポンプ13を制御して、洗剤が十分に溶けた洗濯水が循環経路12を介して吐出口11よりドラム3内へ循環させる。このようにすることで洗濯水の洗濯物への浸透を促進する。このため、循環ポンプ13の回転数は、ドラム3内に循環水がしっかり吐出して洗濯物に洗濯水が浸透しやすくできる回転数とし、洗濯容量にもよるが、例えば3800r/min程度とする。
所定時間Aが経過すると(S7のYES)、制御手段16は、モータ4を制御してドラム3の回転を高速にする(S8)。回転させる速度は、遠心力によって洗濯物が含んでいる水分が強制的に離脱することが十分可能な150r/min以上が好ましく、より好ましくは300r/min以上である。また、高速回転を行う際の単位操作としては、連続的な一度の操作であっても短時間でON/OFFを行うような断続的に繰り返し行うものでも構わない。
高速回転工程においては、第1の低速回転工程時に衣類繊維の汚れ物質に付着した洗剤が含まれている衣類繊維近傍の洗濯水を遠心力によって除去し、繊維中から汚れ物質を洗濯水と共に効率良く除くことが可能となる。さらに、高速回転時に洗濯水を循環ポンプ13によってドラム3内の洗濯物に向けて吐出することとすれば、汚れがまだ付着していない洗濯水が洗濯物に効果的に吸収されることにより衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進することができる。
ドラム3を高速で回転させる時間は、洗濯物に含まれる洗濯水を絞り出すことができればよいため比較的短時間でよく、布量によらず例えば30秒間だけ行うなど、一定時間Bの間で運転する(S9)。
続いて、高速回転工程の後に、ドラム3内周壁に洗濯物が張り付かない程度の速度で回転する第2の低速回転工程を所定の時間行う(S10)。具体的には、洗濯物の量にも依存するが50r/min以下が好ましい。このような回転速度にすることにより、洗濯物は撹拌突起3bによって持ち上げられ、ドラム3の上部より重力によって落下し、落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるようになる。このときの回転方向は、同一方向でも、定期的に正逆回転を切り替えることとしてもよい。
本工程ではS6の工程と同様に循環ポンプ13を起動させ、循環経路12を経由して吐出口11よりドラム3内へ吐出させる。この時、洗濯物がドラム3の内周壁に遠心力によって張り付かない程度の回転速度でドラム3を回転させる。このときの循環ポンプ13の動作は連続であっても間欠であっても構わない。
高速回転工程の後、さらに継続してドラム3を低速回転させることで、再び洗剤の化学力とドラム3の回転に伴う機械力によって、繊維に残存していた汚れ物質もさらに剥ぎ取ることが可能となる。繊維間の洗濯水中の汚れ物質濃度が高い場合には繊維への再付着が懸念されるが、洗剤の界面活性剤に付着して囲まれた汚れは再付着しにくく、汚れに付着
していない界面活性剤のみが洗濯物に吸い付くので、残った汚れに対して働かせることができる。
第2の低速回転工程の時間は、残りの洗剤を洗濯物に十分に浸透させる時間があればよいため、布量にかかわらず一定時間Cに固定する。例えば本実施の形態では5.5分たてば洗い工程を終了する(S11)ようにすれば、演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御手段16の負荷を軽くすることができる。
以上のように、給水後に、低速で回転する工程を布量検知手段18で検知した洗濯物の量に応じた時間だけ行うことで洗濯物が十分に洗剤の混ざった洗濯水で濡れた状態になり、洗剤の界面活性剤が洗濯物の汚れに吸い付く。その後に、ドラムを高速で回転させることで、洗濯物近傍の洗剤の混ざった洗濯水および洗剤に付着した汚れを引きはがすことで、再度洗濯物の残った汚れに洗剤を浸透させることができる。
なお、本実施の形態では、洗濯物の量によって複数段階で所定時間Aの時間設定をしたが、所定時間Aは洗濯物の重量の判定値に比例して設定されていてもよい。例えば、最低時間を2分として、判定した重量のkg単位の値を加算したものを所定時間Aとする。最大時間は7分とし、5kg以上と判断した場合には所定時間は7分となる。
また、一定時間B、Cは洗濯物の量によらず一定としたが、洗濯物の量の多少によって時間を短縮または延長してもよい。図5は、例として本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の高速回転を布量に応じた時間とした場合の布量別のすすぎ工程図を示したものである。高速回転を布量に応じた所定時間Dの間運転することで、洗濯物量が多い場合には、高い洗浄効果が得られ、洗濯物量が少ない場合には、洗濯時間の短縮ができる。
また、洗濯時間を気にしなければ、第2の低速回転工程の時間を決定せず、洗い工程の合計時間を洗濯物の量によらず一定としてもよい。もしくは、低速回転工程の時間を洗濯物の量によらず一定としてもよい。このような構成により、演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御手段16の負荷を軽くすることができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯物の布量に応じて洗濯槽の回転を制御して、洗い性能を向上することができるので、繊維などの洗浄装置や水洗いを主体とする業務用洗浄機等の用途にも適用できる。
1 外箱
2 外槽
3 ドラム(洗濯槽)
4 モータ(駆動手段)
6 排水弁
7 排水管
8 水位センサ
9 給水口
10 給水弁
15 制御装置
16 制御手段

Claims (4)

  1. 回転自在の洗濯槽と、
    前記洗濯槽を収納する外槽と、
    前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、
    洗濯物の量を検知する布量検知手段とを備え、
    少なくとも洗い工程を有するドラム式洗濯機において、前記洗い工程は、前記洗濯物が前記洗濯槽の内周壁に張り付かない程度の速度で回転する第1の低速回転工程と、前記洗濯槽内周壁に張り付いた状態となる高速で回転する高速回転工程とを有し、
    前記第1の低速回転工程は、前記高速回転工程の前に、前記布量検知手段で検知した洗濯物の量に応じた時間行われるドラム式洗濯機。
  2. 前記第1の低速回転工程が行われる時間は、前記洗濯物の量に比例して長くする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記第1の低速回転工程が行われる時間は、前記洗濯物の量に応じた複数段階の時間設定で行う請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記高速回転工程の後に、前記洗濯槽の内周壁に洗濯物が張り付かない程度の速度で回転する第2の低速回転工程を所定の時間行う請求項1〜3いずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
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