JP2012165855A - 調理用蒸し台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鍋の大きさを問わずいずれの鍋にも使用可能で、蒸し台を鍋にセットするときに、外周の大きさを迅速に変化させて鍋の大きさに即座に適合できる蒸し台を提供することを目的とする。
【解決手段】 底板2の周囲に複数の放射状片6が設けられ、該放射状片6は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板2に対して上下に回動可能であり、且つ、放射状片6の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に一般家庭で使用される調理用蒸し台に関する。
特許文献1は、耐熱樹脂製の網目を設けた底板の外周縁に耐熱樹脂製のラッパ状の周壁体の下方部を固定し、周壁体に下方部を残して複数のスリットを設けて各周壁片を揺動自在とした蒸し籠である。したがって、底板より内径が大で、且つ周壁片の外径より小なる鍋に蒸し籠を嵌挿すると、各周壁片が鍋の内周壁面に折曲しながら摺接固定される。この作用により、鍋の内径に多少の寸法差があっても確実に蒸し籠を固定することができる。
前述したように、特許文献1の蒸し籠は、鍋の内径に多少の寸法差があっても使用可能である。例えば内径14cmの小型鍋に使用できる蒸し籠である場合は、内径16cmの鍋にも使用可能とすることができる。しかし、内径20cmの中型鍋に使用する場合は、鍋の内周壁面と蒸し籠との間の隙間が大きすぎて、小型鍋よりも大きな中型鍋を使用した効果がなく、中型鍋を使うについての満足な使用ができない。なぜならば、周壁体がラッパ状であるために、小型鍋に最も適合するように形成された蒸し籠は、内径20cmの中型鍋に適合できるほど周壁片が広がらないからである。仮に、内径14cm内外の鍋に最も適合するように構成された蒸し籠を、内径20cmの鍋にも適合させるためには、ラッパ状の周壁体を特許文献2の蒸し器の周壁部のように大きく広げて形成しなければならない。しかし、内径20cmの鍋の内周壁面に、大きく広げて形成された周壁片が折曲しながら摺接固定される蒸し籠を、内径14cmの小型鍋に用いようとする場合には、水平に近い状態で開いていた周壁片をほぼ垂直になるように大きく曲げる必要がある。その場合、周壁片の曲げ応力が大きくなって通常の使用状態で周壁片が揺動できる範囲を超えることになる。すなわち、周壁片と、鍋の内周壁面との間の摩擦力が非常に大きくなるので、蒸し籠を鍋の中に円滑に嵌挿させることが困難であり、嵌挿されている蒸し籠を取り外す作業はさらに困難になる。このように、特許文献1の蒸し籠が適合できる鍋の大きさはきわめて限定されるので、小型鍋用の蒸し籠を中型鍋に用いてもより多くの食料品を蒸すことができず、満足する効果を得られない。
特許文献2は、中央皿部と、多数の小孔を穿設した湾曲面状の周壁片を、隣接する周壁片が順次重ね合うように円状に連続させ、周壁片の広がりを調節できるようにした蒸し器である。したがって、多数の部品が必要で、これらを連結して組み立てるので調理用具としては構成が複雑でありコストがかかる。また、この蒸し器を鍋に入れるときは、まず周壁片の広がりを鍋の内径よりも小さくして鍋の底に置き、次いで周壁片を適当な大きさに広げる必要がある。したがって、二度手間がかかるので、蒸し器を迅速に鍋にセットできない。
実公昭61−42498号公報 実開平7−20123号公報
本発明は、鍋の大きさを問わずいずれの鍋にも使用可能で、蒸し台を鍋にセットするときに、外周の大きさを迅速に変化させて鍋の大きさに即座に適合できる蒸し台を提供することを目的とする。
請求項1は、底板の周囲に複数の放射状片が設けられ、この放射状片は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、且つ、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている構成である。
請求項2は、放射状片の底面にリブが設けられ、このリブと底板とが当たることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する構成である。
請求項3は、各隣り合う放射状片の少なくとも一対の側部同士が連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が屈曲する構成である。
請求項4は、放射状片の放射方向と直角に延びる他の薄肉ヒンジが底板から所定の距離を置いて放射状片に設けられ、他の薄肉ヒンジを境界として放射状片の底板寄りの部分を内側放射状片、他の薄肉ヒンジよりも外側の部分を外側放射状片と定義して、外側放射状片は他の薄肉ヒンジの回動軸線を中心に内側放射状片に対して相対的に上下に回動可能であり、且つ、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている構成である。
請求項5は、内側放射状片及び外側放射状片のそれぞれの底面にリブが設けられ、内側放射状片のリブと外側放射状片のリブが当たることにより、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する構成である。
請求項6は、各隣り合う内側放射状片又は外側放射状片の双方又は一方の放射状片の側部同士の、少なくとも一対の側部同士が連結片により連結され、内側放射状片同士を連結する連結片を内側連結片、外側放射状片同士を連結する連結片を外側連結片と定義して、薄肉ヒンジ又は他の薄肉ヒンジの双方又はいずれか一方の薄肉ヒンジ回りの回動によって放射状片が上方に回動するときに、それに対応して、内側連結片又は外側連結片の双方が設けられているときは少なくとも外側連結片、内側又は外側のいずれか一方の連結片のみ設けられているときはその一方の連結片が屈曲する構成である。
請求項7は、底板の周囲に複数の放射状片が設けられ、各放射状片は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、隣り合う放射状片のそれぞれの側部は連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が前記回動軸線と異なる方向に延びる屈曲線で屈曲する構成である。
請求項1は、放射状片が薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能である。したがって、例えば、中型鍋に適合できる大きさに形成した蒸し台を小型鍋に用いるために小型鍋の上から嵌挿してセットする場合、放射状片が薄肉ヒンジを回動軸線として垂直に近い状態まで曲がっても薄肉ヒンジの曲げ応力は大きくならないので、鍋の内周面と放射状片との間の摩擦力も大きくならず、蒸し台を小型鍋に円滑に嵌挿することができ、迅速に蒸し台をセットすることができる。特許文献1では、例えば、中型鍋に適合できる大きさに形成した蒸し籠を小型鍋に用いる場合、小型鍋の上から嵌挿してセットするときに、周壁片自体の撓みによって周壁片が垂直に近い状態に曲がるので、その周壁片が鍋の内周面を押す力が非常に強くなるのである。これに対して本発明は、ほぼ薄肉ヒンジの作用によって放射状片が曲がるのであって、薄肉ヒンジは非常に撓み易いために放射状片が垂直に近い状態に曲げられたときであっても薄肉ヒンジに生じる曲げ応力が小さく、放射状片が鍋の内周面を押す力は弱いので大きな摩擦力が生じないのである。
また、請求項1は、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている。したがって、例えば、放射状片が鍋の内周面に届かない大型鍋を使用するときに、放射状片を皿の形状のように大きく広げて放射状片の回動をその位置で阻止することにより、蒸し台を広くして使用することができる。さらに、例えば、放射状片が鍋の内周面に届かない大型鍋を用いて茶碗蒸しを作るときに、放射状片の回動を阻止する手段が存在しなければ、材料を入れた容器の重みで放射状片が回動し、放射状片が底板よりも下方に回動して容器が倒れてしまう。本発明は、放射状片の回動を阻止するための手段によって、放射状片の回動をその水平状態の位置で阻止することが可能である。これにより、放射状片が水平よりも下方に回動することがなく、茶碗蒸しの容器をほぼ水平な面に置くことができるので、蒸しているときに容器が倒れることがない。特許文献1の蒸し籠は、本発明と異なり、周壁片を大きく広げたり水平状態にすることができるように構成することができない。特許文献1の周壁片を小さな鍋に用いるときは、周壁片自体を撓ませて垂直に近い状態に曲げる構成である。したがって、周壁片を撓み易く形成しなければならない。そのような撓み易い周壁片を大きく広げたり水平状態として使用することができる構成とすれば、使用時に周壁片の上に載せた食料品の重みで周壁片が撓むので食料品が落下してしまうのである。本発明は、薄肉ヒンジの部分で曲がるので、放射状片が撓みにくくても放射状片を底板に対して大きく広げることができる。また、放射状片を撓みにくく形成することによって、放射状片に食料品を載せても放射状片自体は下方に撓みにくく、その食料品が落下する虞がない。
また、特許文献1では、周壁片自体が撓む構成であるから、可撓性を有する材料を用いて周壁片を形成しなければならない。請求項1は、放射状片が撓まなくても薄肉ヒンジによって放射状片が回動する構成である。したがって、金属や硬質樹脂などの撓みにくい材料を用いて放射状片を形成し、樹脂シートで放射状片と底板を結合することにより、その樹脂シートが薄肉ヒンジとなる。そして、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する手段を設けることにより、放射状片を水平状態に保つことが可能であり、放射状片を金属や硬質樹脂で形成することにより比較的重い食料品などを載せて使用することができる。
請求項2は、放射状片の底面にリブが設けられ、このリブと底板とが当たることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する。リブは、放射状片の薄肉ヒンジ周りの下方への回動を所定の位置で阻止するための簡易な手段であるから、製造コストを抑制できる。
請求項3は、各隣り合う放射状片の少なくとも一対の側部同士が連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が屈曲する。蒸し台を比較的大きな鍋に使用するときには放射状片が大きく広がるので、隣り合う放射状片の間隔が大きくなってそこから食料品が落下する虞がある。そこで、連結片を設けることにより、食料品の落下を防止することができる。また、連結片が放射状片を引っ張ることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止したり、放射状片が水平よりも下方に回動することを阻止したりするように構成することが可能である。さらに、連結片を介して各々の放射状片が連動して回動することができ、蒸し台における放射状片全体の回動を素早く行うことができる。
請求項4は、他の薄肉ヒンジが設けられ、外側放射状片は他の薄肉ヒンジの回動軸線を中心に内側放射状片に対して相対的に上下に回動可能であり、且つ、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている。前述した請求項1記載の発明は、放射状片が薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、且つ、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられているから、放射状片を水平又は水平に近い状態に広げて使用することができる。また、放射状片を薄肉ヒンジ回りに回動させて垂直に近い状態にして比較的小さな鍋にも使用することができる。そして、請求項4記載の発明は、例えば、小型鍋で放射状片を垂直に近い状態で使用する場合、鍋に放射状片を嵌挿するときに放射状片は2つの薄肉ヒンジが曲がるので、1つの薄肉ヒンジのときと比べて薄肉ヒンジ回りの放射状片の回動角度が小さくて済む。この結果、薄肉ヒンジを大きく撓ませる必要がないので、薄肉ヒンジに生じる曲げ応力をさらに小さくすることができて、円滑且つ迅速に蒸し台を鍋にセットすることができる。また、各放射状片を使用状況に合わせて種々の状態に回動させることができ、蒸し台の適用範囲が広くなる。さらに、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を阻止できるので、内側放射状片と共に、放射状片全体を水平又は水平に近い状態で使用することができる。
請求項5は、内側放射状片及び外側放射状片のそれぞれの底面にリブが設けられ、内側放射状片のリブと外側放射状片のリブが当たることにより、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する。リブは、放射状片の薄肉ヒンジ周りの下方への回動を所定の位置で阻止するための簡易な手段であるから、製造コストを抑制できる。
請求項6は、各隣り合う内側放射状片又は外側放射状片の双方又は一方の放射状片の側部同士の、少なくとも一対の側部同士が連結片により連結され、内側放射状片を連結する連結片を内側連結片、外側放射状片を連結する連結片を外側連結片と定義して、薄肉ヒンジ又は他の薄肉ヒンジの双方又はいずれか一方の薄肉ヒンジ回りの回動によって放射状片が上方に回動するときに、それに対応して、内側連結片又は外側連結片の双方が設けられているときは少なくとも外側連結片、内側又は外側のいずれか一方の連結片のみ設けられているときはその一方の連結片が屈曲する構成である。この請求項6の第一の例は、各隣り合う内側放射状片及び外側放射状片のそれぞれの少なくとも一対の側部同士が内側連結片及び外側連結片で連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して少なくとも外側連結片が屈曲する構成である。第二の例は、各隣り合う内側放射状片の少なくとも一対の側部同士が連結片で連結され、外側放射状片は連結片で連結されておらず、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して前記連結片が屈曲する構成である。第三の例は、各隣り合う外側放射状片の少なくとも一対の側部同士が連結片で連結され、内側放射状片は連結片で連結されておらず、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して前記連結片が屈曲する構成である。このように、連結片を設けることにより、隣り合う放射状片の間からの食料品の落下を防止することができる。また、連結片が放射状片を引っ張ることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止したり、放射状片が水平よりも下方に回動することを阻止したりするように構成することが可能である。
請求項7は、底板の周囲に複数の放射状片が設けられ、各放射状片は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、隣り合う放射状片のそれぞれの側部は連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が前記回動軸線と異なる方向に延びる屈曲線で屈曲する。各放射状片が連結片により連結されているので、隣り合う放射状片の間からの食料品の落下を防止することができる。また、連結片が放射状片を引っ張ることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止したり、放射状片が水平よりも下方に回動することを阻止したりするように構成することが可能である。
本発明の斜視図 本発明の底面図 本発明の側面図 本発明の中央断面図 図4における放射状片の拡大断面図 本発明の使用状態図
次に、本発明の実施形態について説明する。蒸し台1は、シリコーン樹脂で一体に形成されている。底板2は、正八角形に形成され多数の小孔3が設けられている。底板2の底面の周囲に周壁4が設けられている。周壁4から下方に突出する4つの脚部5が周壁4に設けられている。周壁4を設けた理由の一つは、底板2の強度を補強するためである。シリコーン樹脂で形成された底板2が撓み易いからである。
正八角形の底板2の各辺に8つの放射状片6が設けられている。各放射状片6と底板2との境界に薄肉の第一のヒンジ7が形成され、さらにその第一のヒンジ7から距離を置いて放射状片6のほぼ中央に他の薄肉ヒンジである薄肉の第二のヒンジ8が第一のヒンジ7と平行に形成されている。放射状片6は、第二のヒンジ8よりも底板2寄りの内側放射状片9と、第二のヒンジ8よりも外側の外側放射状片10とで構成されている。各放射状片6にも多数の小孔11が設けられている。図3に示すように、各内側放射状片9の底面の両側全長に壁状のリブ12,12が延在し、同様に、各外側放射状片10の底面の両側全長に壁状のリブ13,13が延在している。
図2に示すように、各隣り合う内側放射状片9のすべての側部同士は内側連結片17により一体に連結されている。各内側連結片17には、各内側連結片17の中央を放射方向に延びる薄肉の第三のヒンジ18が設けられている。各内側連結片17は、第三のヒンジ18を屈曲軸線として屈曲可能である。各内側放射状片9が上方に回動すると、各内側連結片17は、その底面と反対側すなわち内側連結片17の表面側に向かって徐々に屈曲軸線で屈曲する。なお、内側連結片17は全体的に薄く形成されており、後述する外側連結片19よりも薄く形成されているので、各内側放射状片9が上方に回動すると、内側連結片17は第三のヒンジ18で屈曲すると共に、全体的にも撓むことになる。内側連結片17を設けることにより、隣り合う内側放射状片9,9の間から食料品などが落下することを防止できる。また、内側連結片17が内側放射状片9,9を引っ張ることにより、内側放射状片9の第一のヒンジ7回りの下方への回動を所定の位置で阻止したり、内側放射状片9が水平よりも下方に回動することを阻止したりするように構成することが可能である。
また、図2に示すように、各隣り合う外側放射状片10のすべての側部同士は外側連結片19により一体に連結されている。各外側連結片19には、各外側連結片19の中央を放射方向に延びる薄肉の第四のヒンジ20が設けられている。各外側連結片19は、第四のヒンジ20を屈曲軸線として屈曲可能である。また、外側連結片19とその両側に隣接する2つの外側放射状片10,10との境界に薄肉の第五のヒンジ21,21が設けられている。外側放射状片10が上方に回動すると、外側連結片19は第五のヒンジ21,21の回動軸線を中心として徐々に回動し、同時に外側連結片19の底面と反対側すなわち外側連結片19の表面側に向かって徐々に屈曲軸線で屈曲する。外側連結片19を設けることにより、隣り合う外側放射状片10,10の間から食料品などが落下することを防止できる。また、外側連結片19が外側放射状片10,10を引っ張ることにより、外側放射状片10の第二のヒンジ8回りの下方への回動を所定の位置で阻止したり、内側放射状片9が水平よりも下方に回動することを阻止したりするように構成することが可能である。前述したように、蒸し台1はシリコーン樹脂で一体に形成されているから、底板2、脚部5、放射状片6、各薄肉ヒンジ7,8,18,20,21、内側連結片17及び外側連結片19などの各部分を一度の射出成型によって成形することができる。したがって、従来の蒸し台のように多数の部品を別々に成形してそれらを組み立てる工程が不要であり、製造工程を簡略なものにすることができるから、短時間に多数の製品を安価に製造することが可能である。なお、前述したように、本実施形態では、各内側連結片17と各外側連結片19は共にそれらの表面側に向かって屈曲するが、本発明はそれに限定されるものでなく、各連結片17,19が底面側に向かって屈曲する構成としてもよいし、屈曲の方向が表面側と底面側とで相互に入れ替わる構成であってもよい。なお、本実施形態では、各放射状片9,10と各連結片17,19が周方向で交互に設けられている。これに対して特許文献2のような従来の蒸し台では、各周壁片を部分的に重ねて組み立てられている。従来品は各周壁片が重ねられているので洗いづらく衛生的でないが、本実施形態では、重ねられている部分がないので洗いやすく衛生的である。
蒸し台1は、図1及び図5に示すように通常の状態において放射状片6が外側に行くに従って上方に傾斜するように形成され、全体が皿のような形状をなしている。この状態から、内側放射状片9は第一のヒンジ7を回動中心として水平になるまで回動可能である。内側放射状片9が水平になると、図5で示す内側放射状片9の底面に設けられたリブ12の端部14と、底板2の周壁4とが当たるので、内側放射状片9の下方への回動は阻止される。前述したように、各内側放射状片9の底面の両側の全長に亘って壁状のリブ12,12が延在して内側放射状片9を補強している。したがって、内側放射状片9は食料品などを載せたときに下方に撓みにくい。
また、内側放射状片9が水平状態となるときには、外側放射状片10も第二のヒンジ8を回動中心として水平になるまで回動可能である。外側放射状片10が水平になると、図5で示す内側放射状片9のリブ12の他の端部15と、外側放射状片10のリブ13の端部16とが当たるので、外側放射状片10の回動は阻止される。したがって、図6に示すように、蒸し台1はすべての放射状片6を水平にして使用することができる。前述したように、各外側放射状片10の底面の両側の全長に亘って壁状のリブ13,13が延在して外側放射状片10を補強している。また図5に示すように、リブ13は外側放射状片10の外縁に行くに従ってその上下幅が小さくなるように、且つ、外面24が凸の弧状をなすように傾斜している。これは、蒸し台1の外径よりも小さな内径を有する鍋の中に蒸し台1を嵌挿するときに、リブ13の外面24が鍋の内周面に広い面積でソフトに当たるようにして、全部の放射状片6を平等に上方に回動させて嵌挿させやすくするためである。
図6は、蒸し台1を水平状態として茶碗蒸しを作るときの容器23の置き方の一例を示している。蒸し台1を水平状態で使用するときに、外側に置く容器23は、外側放射状片10の外縁よりもやや内側寄りに置くことが好ましい。特に、第二のヒンジ8の付近では外側放射状片10の水平状態を確実に維持できるので、容器23を第二のヒンジ8の上に載るように置くことがさらに好ましい。
前述したように、リブ12、13が内側放射状片9及び外側放射状片10の強度を補強するので、リブ12,13及び放射状片6をあらかじめ一定の強度を有するように形成すれば、食料品を安定した状態で載せることが可能である。例えば、放射状片6の厚みを3mm以上、リブ12,13の厚みを4mm以上としたり、やや硬めのシリコーン樹脂を材料としたりすることにより可能である。
図6のように、蒸し台1を水平に広げて使用するときは、この広げられた蒸し台1の外径よりも大きな内径を有する鍋を用いる。また、これよりも小さな鍋を使用するときは、内側放射状片9又は外側放射状片10を上方に回動させつつ鍋に嵌挿して使用する。
なお、内側放射状片9のみが水平状態を維持できるように構成してもよい。また、内側放射状片9が水平状態に維持されるときに、外側放射状片10は水平とならずやや上方に傾斜した状態で回動が阻止される構成であってもよい。すなわち、各放射状片9,10の回動を阻止するための手段によって、各放射状片9,10の回動をその水平の位置以外で阻止するようにしてもよい。図1に示すように放射状片6が外側に行くに従って上方に傾斜している状態で、内側放射状片9及び外側放射状片10のそれ以上の下方への回動を阻止する構成としてもよい。したがって、その場合には蒸し台1全体を水平とすることはできない。対称的に位置する一対の外側放射状片10,10の外縁に取っ手22,22が一体に設けられている。
次に、本実施態様のサイズについて説明する。正八角形の底板2の一辺の長さは約45mmである。図6に示すように放射状片6を水平状態としたときの放射状片6の外縁から、反対側の放射状片6の外縁までの長さは約245mmである。第一のヒンジ7から放射状片6の外縁までの長さは約67mmである。第一のヒンジ7から第二のヒンジ8までの長さは約33mmであり、第二のヒンジ8から放射状片6の外縁までの長さは約34mmである。第三のヒンジ18の長さは約15mmであり、第四のヒンジ20の長さは約25mmである。サイズは以上の通りであるが、本発明がこれらの数値に限定されないことは勿論である。
なお、本発明は前述した構成に基づいて種々の態様をとることが可能である。例えば、シリコーン樹脂以外の他の柔軟性を有する合成樹脂を材料としてもよい。また、柔軟性を有しない硬質の合成樹脂を材料としてもよい。この場合、内側放射状片9及び外側放射状片10は底板2と共にそれぞれ別体に成形して、それぞれ柔軟性を有する薄いシートを接着して連結し、その薄いシートを薄肉の第一のヒンジ及び第二のヒンジとすることができる。したがって、金属で構成することも可能である。硬質の合成樹脂や金属板で形成された放射状片であれば、補強用のリブは不要とすることができる。連結片も同様にして設けることができる。底板2の形状は正八角形に限定されるものでなく、正六角形や正十二角形など食料品などを載せることが可能であれば、他の図形であっても差し支えない。放射状片6は、第二のヒンジ8によって内側放射状片9と外側放射状片10とで構成されているが、内側放射状片9のみで構成されてもよい。あるいは、さらに放射状片9を延ばして薄肉ヒンジを追加し、内側放射状片、中央放射状片及び外側放射状片の3つの部分で構成するようにしてもよい。リブ12,13は放射方向に延在しているが、放射状片が撓みにくく形成されているときは、リブを放射方向と異なる方向例えば放射方向と直角の方向に延びるように設けてもよい。また、短いリブを複数設けてもよい。本発明は、裏返しにして鍋に入れることにより落し蓋としても使用することができる。その場合、脚部5を設ければそれを摘みとして利用することができる。
鍋の大きさを問わずいずれの鍋にも使用可能で、蒸し台を鍋にセットするときに、外周の大きさを迅速に変化させて鍋の大きさに即座に適合できる蒸し台を提供することができる。
1 蒸し台, 2 底板, 3 小孔, 4 周壁, 5 脚部, 6 放射状片, 7 第一のヒンジ, 8 第二のヒンジ, 9 内側放射状片, 10 外側放射状片, 11 小孔, 12 リブ, 13 リブ, 14 リブの端部, 15 リブの他の端部, 16 リブの端部, 17 内側連結片, 18 第三のヒンジ, 19 外側連結片, 20 第四のヒンジ, 21 第五のヒンジ, 22 取っ手, 23 容器, 24 リブの外面

Claims (7)

  1. 底板の周囲に複数の放射状片が設けられ、該放射状片は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、且つ、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられていることを特徴とする調理用蒸し台。
  2. 放射状片の底面にリブが設けられ、該リブと底板とが当たることにより、放射状片の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する請求項1記載の調理用蒸し台。
  3. 各隣り合う放射状片の少なくとも一対の側部同士が連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が屈曲する請求項1又は請求項2記載の調理用蒸し台。
  4. 放射状片の放射方向と直角に延びる他の薄肉ヒンジが底板から所定の距離を置いて放射状片に設けられ、該他の薄肉ヒンジを境界として放射状片の底板寄りの部分を内側放射状片、他の薄肉ヒンジよりも外側の部分を外側放射状片と定義して、外側放射状片は他の薄肉ヒンジの回動軸線を中心に内側放射状片に対して相対的に上下に回動可能であり、且つ、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止するための手段が設けられている請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の調理用蒸し台。
  5. 内側放射状片及び外側放射状片のそれぞれの底面にリブが設けられ、内側放射状片のリブと外側放射状片のリブが当たることにより、外側放射状片の他の薄肉ヒンジ回りの下方への回動を所定の位置で阻止する請求項4記載の調理用蒸し台。
  6. 各隣り合う内側放射状片又は外側放射状片の双方又は一方の放射状片の側部同士の、少なくとも一対の側部同士が連結片により連結され、内側放射状片同士を連結する連結片を内側連結片、外側放射状片同士を連結する連結片を外側連結片と定義して、薄肉ヒンジ又は他の薄肉ヒンジの双方又はいずれか一方の薄肉ヒンジ回りの回動によって放射状片が上方に回動するときに、それに対応して、内側連結片又は外側連結片の双方が設けられているときは少なくとも外側連結片、内側又は外側のいずれか一方の連結片のみ設けられているときはその一方の連結片が屈曲する請求項4又は請求項5記載の調理用蒸し台。
  7. 底板の周囲に複数の放射状片が設けられ、各放射状片は薄肉ヒンジの回動軸線を中心に底板に対して上下に回動可能であり、隣り合う放射状片のそれぞれの側部は連結片により連結されており、放射状片が上方に回動するときに、それに対応して連結片が前記回動軸線と異なる方向に延びる屈曲線で屈曲することを特徴とする調理用蒸し台。
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