JP2012162856A - 電気錠制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】閉扉時の自動施錠制御による錠前機構の施錠不良が生じた場合でも、その後の施錠操作による施錠を可能にする。
【解決手段】電気錠制御装置1は、電気的又は機械的に施錠制御が可能であって、電気的に解錠制御が可能な錠前機構を有する電気錠2と、扉の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段3と、錠前機構の施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段4と、扉開閉状態検出手段3が閉扉状態を検出した後に錠前機構を自動施錠制御し、自動施錠制御によって施解錠状態検出手段4が施錠状態及び解錠状態を検出しないときに錠前機構を自動解錠制御し、予め設定された待機時間経過後に施錠リトライにより錠前機構を施錠制御する電気錠制御器5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電気錠制御装置1は、電気的又は機械的に施錠制御が可能であって、電気的に解錠制御が可能な錠前機構を有する電気錠2と、扉の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段3と、錠前機構の施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段4と、扉開閉状態検出手段3が閉扉状態を検出した後に錠前機構を自動施錠制御し、自動施錠制御によって施解錠状態検出手段4が施錠状態及び解錠状態を検出しないときに錠前機構を自動解錠制御し、予め設定された待機時間経過後に施錠リトライにより錠前機構を施錠制御する電気錠制御器5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種扉に設けられる電気錠を施解錠制御するための電気錠制御装置に関するものである。
従来より、各種扉に設けられる電気錠を施解錠制御するための電気錠制御装置は、例えば下記特許文献1や特許文献2などに開示されるように、一般的に知られている。また、機械的に施錠制御が可能な電気錠としては、例えば下記特許文献3などに開示される構成が知られている。
この種の従来の電気錠制御装置は、図4に示すように、扉51の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段52を備えている。扉開閉状態検出手段52は、扉枠53側のストライク54内に設けられる磁石55と、磁石55に対応して扉51側に設けられる磁気センサ56とから構成される。扉開閉状態検出手段52は、扉51の開閉操作により、磁石55の磁界が及ぶ閉扉検出範囲E(図5の斜線で囲まれる半円部分)に磁気センサ56が位置するときを閉扉状態と検出し、閉扉検出範囲Eから外れて磁気センサ56が位置するときを開扉状態と検出している。
また、特に図示はしないが、従来の電気錠制御装置は、例えばマイクロスイッチ、ホールIC、フォトインタラプタ等で構成される施解錠状態検出手段を備えている。施解錠状態検出手段は、電気錠の錠前機構の一部であるデッドボルトが完全に突出した状態を施錠状態と検出し、デッドボルトが完全に引っ込んだ状態を解錠状態と検出している。
そして、この種の従来の電気錠制御装置は、扉51が開扉から閉扉になり、扉開閉状態検出手段52によって閉扉状態が検出されると、施錠信号の送出によりソレノイドやモータを励磁又は通電して自動的に電気錠を施錠する自動施錠制御を行っている。そして、施錠信号の送出によりデッドボルトが完全に突出せず、施解錠状態検出手段が施錠状態を検出しないとき、すなわち電気錠が施錠されないときには、施錠信号の送出を複数回繰り返して電気錠を施錠する施錠リトライを実行している。
ところで、上述した従来の電気錠制御装置では、図5に示すように、扉51が開扉から閉扉になり、磁気センサ56が閉扉検出範囲E(磁石の磁界が及ぶ範囲)に来ると、磁気センサ56が閉扉状態を検出している。そして、従来の電気錠制御装置において、閉扉からの自動施錠制御の時間短縮を図るため、閉扉状態の検出後すぐに自動施錠制御に移行すると、ストライク54とデッドボルト57の位置が合う前から自動施錠制御を開始することがあった。
そして、従来の電気錠制御装置は、ストライク54とデッドボルト57の位置が合っていない状態で自動施錠制御によりデッドボルト57が突出すると、図5に示すように、デッドボルト57がストライク枠又は扉枠53に引っ掛かってしまい、完全に閉扉(ストライク54とデッドボルト57の位置が合う位置)にならないことがあった。
また、従来の電気錠制御装置では、上述した自動施錠制御により電気錠が施錠状態にならなかった場合、再度電気錠を施錠制御する施錠リトライを複数回(例えば4回)繰り返し実行していた。
ところが、従来の電気錠制御装置は、施錠リトライがデッドボルト57を突出させる動作のため、図5に示すように、扉51が完全に閉扉されていない状態、すなわちデッドボルト57がストライク枠や扉枠に引っ掛かった状態のままで施錠リトライを行っても、デッドボルト57の引っ掛かりが外れず、デッドボルト57自体が物理的な障害となり、施錠不良が発生するという不具合があった。
しかも、ストライク54とデッドボルト57の位置が合っていない状態で施錠リトライが行われるため、デッドボルト57がストライク枠や扉枠53にさらに押し付けられてしまい、デッドボルト57自体に負荷がかかり、電気錠に損傷を招くおそれもあった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、閉扉時の自動施錠制御による錠前機構の施錠不良が生じた場合でも、その後の施錠操作による施錠が可能な電気錠制御装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載された電気錠制御装置は、電気的又は機械的に施錠制御が可能であって、電気的に解錠制御が可能な錠前機構を有する電気錠と、
扉の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段と、
前記錠前機構の施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段と、
前記扉開閉状態検出手段が閉扉状態を検出した後に前記錠前機構を自動施錠制御し、該自動施錠制御によって前記施解錠状態検出手段が施錠状態及び解錠状態を検出しないときに前記錠前機構を自動解錠制御し、予め設定された待機時間経過後に施錠リトライにより前記錠前機構を施錠制御する電気錠制御器とを備えたことを特徴とする。
扉の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段と、
前記錠前機構の施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段と、
前記扉開閉状態検出手段が閉扉状態を検出した後に前記錠前機構を自動施錠制御し、該自動施錠制御によって前記施解錠状態検出手段が施錠状態及び解錠状態を検出しないときに前記錠前機構を自動解錠制御し、予め設定された待機時間経過後に施錠リトライにより前記錠前機構を施錠制御する電気錠制御器とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載された電気錠制御装置は、請求項1の電気錠制御装置において、
前記電気錠制御器は、前記電気錠制御器は、前記錠前機構を自動解錠制御して前記待機時間経過後に前記錠前機構を施錠リトライする一連の処理を、前記施解錠状態検出手段が施錠状態を検出するか、又は前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が設定回数に達するまで繰り返し実行し、前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が前記設定回数に達したときは異常判定することを特徴とする。
前記電気錠制御器は、前記電気錠制御器は、前記錠前機構を自動解錠制御して前記待機時間経過後に前記錠前機構を施錠リトライする一連の処理を、前記施解錠状態検出手段が施錠状態を検出するか、又は前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が設定回数に達するまで繰り返し実行し、前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が前記設定回数に達したときは異常判定することを特徴とする。
本発明に係る電気錠制御装置によれば、閉扉時の自動施錠制御により錠前機構のデッドボルトがストライク枠又は扉枠に引っ掛かる施錠不良が発生して電気錠を施錠できない場合でも、デッドボルト自体による物理的な障害を取り除き、完全に閉扉した状態で施錠制御(施錠リトライ)することが可能になる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る電気錠制御装置の概略構成を示すブロック図、図2(a),(b)は本発明に係る電気錠制御装置の施錠不良時の動作を示す概略説明図、図3は本発明に係る電気錠制御装置の動作フローチャートである。
本発明に係る電気錠制御装置は、例えば本締型電気錠や鎌型電気錠(引き戸錠も含む)などの各種電気錠を対象としており、閉扉後に電気錠を自動施錠制御し、電気錠に施錠不良が発生したときに一旦電気錠を自動解錠制御し、予め設定される待機時間が経過した後に施錠リトライを行うものである。
図1に示すように、本例の電気錠制御装置1は、電気錠2、扉開閉状態検出手段3、施解錠状態検出手段4、電気錠制御器5を備えて概略構成される。
電気錠2は、電気的に自動制御制御が可能で、閉扉の施錠不良時に電気的に自動解錠制御が可能な錠前機構を有するものである。本例では、錠前機構の一部をなす係止手段としてストライク54とデッドボルト57とを有し、図2(a),(b)に示すようなストライク54の係止穴54aに対し、モータやソレノイドにより電気的にデッドボルト57を突出させたり引っ込めたりできる錠前機構を有する本締型電気錠を電気錠2として採用している。
扉開閉状態検出手段3は、従来より周知の構成であり、図4に示すように、扉枠53側のストライク54内に設けられる磁石55と、磁石55に対応して扉51側に設けられる磁気センサ56とから構成される。扉開閉状態検出手段3は、扉51の開閉操作により、磁石55の磁界が及ぶ閉扉検出範囲E(図5の斜線で囲まれる半円部分)に磁気センサ56が位置するときを閉扉状態と検出し、閉扉検出範囲Eから外れて磁気センサ56が位置するときを開扉状態と検出しており、扉51の開閉状態に応じた検出信号を出力している。
施解錠状態検出手段4は、従来より周知の構成であり、例えばマイクロスイッチ、ホールIC、フォトインタラプタ等で構成される。施解錠状態検出手段4は、デッドボルト57が完全に突出した状態を施錠状態と検出し、デッドボルト57が完全に引っ込んだ状態を解錠状態と検出しており、ストライク54の係止穴54aに対するデッドボルト57の進退位置に応じた検出信号を出力している。
電気錠制御器5は、図1に示すように、計時手段5aと制御手段5bとを備えている。計時手段5aは、タイマで構成され、制御手段5bの制御により、計時の開始、停止及びリセット処理がなされる。
制御手段5bは、図3のフローチャートに基づく各種処理を実行するべく、扉開閉状態検出手段3からの検出信号に基づく扉51の開閉状態の判別、施解錠状態検出手段4からの検出信号に基づく電気錠2の施解錠状態の判別、計時手段5aによる計時の開始・停止・リセット、計時手段5aによる計時時間が予め設定された待機時間(施錠リトライを開始する時間待ち、自動解錠制御後の扉51が閉まる時間待ち)を経過したか否かの判別、電気錠2の自動施錠制御、自動解錠制御、施錠リトライ、施錠リトライを実行した回数の判別、異常判定などの処理を行っている。
次に、上記構成による電気錠制御装置1の動作として、電気錠2を施錠制御する際の電気錠制御器5の処理内容について図3のフローチャートを参照しながら説明する。
電気錠制御器5の制御手段5bは、待機状態から不図示の扉クローザによる自閉力で扉51が開扉から閉扉になり、扉開閉状態検出手段3から検出信号が入力されると、扉51が閉扉状態か否か、すなわち閉扉を検出したか否かを判別する(ST1)。そして、制御手段5bは、閉扉を検出すると、電気錠2を自動施錠制御する(ST2)。続いて、制御手段5bは、計時手段5aによる計時を開始し、この計時手段5aによる待機時間中に、施解錠状態検出手段4からの検出信号により、ストライク54の係止穴54aに対してデッドボルト57が完全に突出した状態か否か、すなわち待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出したか否かを判別する(ST3)。
制御手段5bは、待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出したと判別すると、処理を終了し、待機状態に戻る。これに対し、制御手段5bは、待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出しないと判別すると、施解錠状態検出手段4からの検出信号により、ストライク54の係止穴54aに対してデッドボルト57が完全に引っ込んだ状態か否か、すなわち電気錠2の解錠状態を検出したか否かを判別する(ST4)。
制御手段5bは、ストライク54の係止穴54aに対してデッドボルト57が完全に突出も引っ込みもせずに中途位置にある状態であって、電気錠2の解錠状態を検出しないと判別すると、電気錠2を自動解錠制御する(ST5)。その後、制御手段5bは、再度計時手段5aによる計時を開始し(リスタート)、計時手段5aによる再度の待機時間中に、施解錠状態検出手段4からの検出信号により、ストライク54の係止穴54aに対してデッドボルト57が完全に突出した状態か否か、すなわち再度の待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出したか否かを判別する(ST6)。これに対し、制御手段5bは、電気錠2の解錠状態を検出したと判別すると、電気錠2を施錠リトライし(ST7)、ST6の再度の待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出したか否かの判別に移行する。
制御手段5bは、再度の待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出したと判別すると、処理を終了し、待機状態に戻る。これに対し、制御手段5bは、再度の待機時間中に電気錠2の施錠状態を検出しないと判別すると、施錠リトライ及び/又は自動解錠制御の実行回数が設定回数に達したか否かを判別する(ST8)。そして、制御手段5bは、施錠リトライ及び/又は自動解錠制御の実行回数が設定回数に達したと判別すると、異常発生と判定し(ST9)、例えば音や表示により警報出力する。これに対し、制御手段5bは、施錠リトライ及び/又は自動解錠制御の実行回数が設定回数に達していないと判別すると、ST4の電気錠2の解錠状態を検出したか否かの判別に戻る。
このように、本例の電気錠制御装置1は、閉扉時の自動施錠制御により、デッドボルト57がストライク枠や扉枠に引っ掛かって施錠できず、錠前機能の施錠不良が発生した場合、自動解錠制御によりデッドボルト57を一旦引っ込めて引っ掛かりを外す。その後、不図示の扉クローザなどにより、ストライク54の係止穴54aとデッドボルト57の位置が合って扉51が閉まる時間を待つ(待機時間)。そして、待機時間が経過した後に、施錠リトライによりデッドボルト57を再度突出させて電気錠2を施錠する。
これにより、閉扉時の自動施錠制御によりデッドボルト57がストライク枠又は扉枠に引っ掛かる錠前機構の施錠不良が発生して電気錠2を施錠できない場合であっても、デッドボルト57自体による物理的な障害を取り除き、完全に閉扉した状態で施錠制御(施錠リトライ)することが可能になる。
また、閉扉状態の検出によって自動施錠制御が実行されたときに、施解錠状態検出手段4による電気錠2の施解錠状態に応じて施錠リトライ又は自動解錠制御の何れかを自動的に選択して実行することができる。そして、施錠リトライが実行された場合には、施錠リトライの実行回数が設定回数に達すると異常判定して警報出力することができる。
ところで、上述した実施の形態の電気錠制御装置1は、ストライク54の係止穴54aに対してデッドボルト57を電気的に突出させて施錠を行い、デッドボルト57をストライク54の係止穴54aから電気的に引っ込めて解錠を行う本締型電気錠に採用した場合を例にとって説明したが、この構成に限定されるものではない。
すなわち、本例の電気錠制御装置1が対象とする電気錠2は、電気的又は機械的に施錠制御が可能であって、電気的に解錠制御が可能な構成であれば良い。尚、電気的に施錠制御及び解錠制御が可能な電気錠としては、例えば特開平6−108716号公報などに開示される構成が知られている。また、機械的に施錠制御が可能な電気錠としては、例えば特開平5−222872号公報などに開示される構成が知られている。
また、本例の電気錠制御装置1は、本締型電気錠に限定されず、鎌型電気錠(引き戸錠を含む)に採用することもできる。その際は、デッドボルト57を鎌に置き換えれば良い。
さらに、図1の例では、電気錠制御装置1として、電気錠制御器5を電気錠2と別体に構成し、機能分けして説明したが、電気錠制御器5の機能を電気錠2に持たせ、電気錠2と電気錠制御器5を一体に構成しても良い。
1 電気錠制御装置
2 電気錠
3(52) 扉開閉状態検出手段
4 施解錠状態検出手段
5 電気錠制御器
5a 計時手段
5b 制御手段
51 扉
53 扉枠
54 ストライク
54a 係止穴
55 磁石
56 磁気センサ
57 デッドボルト
E 閉扉検出範囲
2 電気錠
3(52) 扉開閉状態検出手段
4 施解錠状態検出手段
5 電気錠制御器
5a 計時手段
5b 制御手段
51 扉
53 扉枠
54 ストライク
54a 係止穴
55 磁石
56 磁気センサ
57 デッドボルト
E 閉扉検出範囲
Claims (2)
- 電気的又は機械的に施錠制御が可能であって、電気的に解錠制御が可能な錠前機構を有する電気錠と、
扉の開閉状態を検出する扉開閉状態検出手段と、
前記錠前機構の施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段と、
前記扉開閉状態検出手段が閉扉状態を検出した後に前記錠前機構を自動施錠制御し、該自動施錠制御によって前記施解錠状態検出手段が施錠状態及び解錠状態を検出しないときに前記錠前機構を自動解錠制御し、予め設定された待機時間経過後に施錠リトライにより前記錠前機構を施錠制御する電気錠制御器とを備えたことを特徴とする電気錠制御装置。 - 前記電気錠制御器は、前記錠前機構を自動解錠制御して前記待機時間経過後に前記錠前機構を施錠リトライする一連の処理を、前記施解錠状態検出手段が施錠状態を検出するか、又は前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が設定回数に達するまで繰り返し実行し、前記施錠リトライ及び/又は前記自動解錠制御の実行回数が前記設定回数に達したときは異常判定することを特徴とする請求項1記載の電気錠制御装置。
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Publication Number | Publication Date |
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