JP2012160269A - 電池パック処理装置および処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単電池cと筐体bとからなる電池パックPを、放電液に浸漬させて放電させるための処理装置Aであって、冷却液を保持し、電池パックPが没入される冷却槽10と、冷却液に没入された電池パックPの筐体bに内部に放電液が流入できる開口部を形成する開口機20とを備える。単電池cを個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にでき、短時間で放電を行うことができる。単電池cが潰れて短絡することにより発熱しても冷却液で単電池cを冷やすことで発火を抑制することができ、発火したとしても直ぐに消火されるため火災となることがなく安全である。開口機20は大気中に設置できるので、装置が腐食しにくく、装置のメンテナンスが容易である。
【選択図】図1
Description
ところが、未放電の電池が含まれていると、電池の破砕を行う際に、電池が潰れて短絡することにより発熱し、電池内の電解質に含まれる有機溶媒が揮発してガスが噴射されたり、場合によっては発火点を超えて炎が燃え上がったりする場合がある。特に、充電された単電池の電圧が3.5〜4Vと、従来の電池よりも高電圧となるリチウムイオン電池では、この発熱や爆発が顕著であり危険である。
このように、電池パックを放電するには長時間を必要とするため、場合によっては、十分に放電されていない電池を破砕処理してしまい、その結果、火災が発生するという危険性がある。
放電液中で電池を破砕することで、電池の過度の温度上昇を抑制することができ、発火を防ぐことができる。
しかし、腐食性の高い放電液に破砕装置を潜没させるため、破砕装置が腐食しやすいという問題がある。特に破砕装置内のギヤボックス等の機構部分を潜没させると腐食しやすい。そのため破砕装置のメンテナンスを頻繁に行う必要があるが、それにもかかわらず、破砕装置のメンテナンスが困難であるという問題がある。
第2発明の電池パック処理装置は、第1発明において、前記開口機は、前記電池パックを加圧して、前記筐体に前記開口部を形成するものであることを特徴とする。
第3発明の電池パック処理装置は、第2発明において、前記開口機は、加圧板を備え、該加圧板と前記冷却槽の底面とで前記電池パックを挟んで加圧するプレス機であることを特徴とする。
第4発明の電池パック処理装置は、第1、第2または第3発明において、前記冷却液は、非引火性であり、かつ、前記冷却槽および前記開口機を腐食しない性質を有する液体であることを特徴とする。
第5発明の電池パック処理装置は、第4発明において、前記冷却液は、水であることを特徴とする。
第6発明の電池パック処理装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記単電池に含まれる電解質が流出した前記冷却液から、該電解質を除去する電解質除去器を備えることを特徴とする。
第7発明の電池パック処理装置は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記放電液を保持し、前記筐体に前記開口部が形成された前記電池パックが該放電液に浸漬される放電槽と、前記電池パックを、前記冷却槽から前記放電槽に搬送する搬送機とを備えることを特徴とする。
第8発明の電池パック処理装置は、第7発明において、前記搬送機は、前記電池パックを収容し、前記冷却液および前記放電液を流入、排出することができる搬送籠と、前記冷却槽に挿入された前記搬送籠を引き上げ、前記放電槽に挿入する搬送クレーンとを備えることを特徴とする。
第9発明の電池パック処理方法は、単電池と該単電池を収納する筐体とからなる電池パックを、放電液に浸漬させて放電させるための処理方法であって、前記電池パックを冷却液に没入した状態で、前記電池パックの前記筐体に、該筐体の内部に前記放電液が流入できる開口部を形成することを特徴とする。
第10発明の電池パック処理方法は、第9発明において、前記電池パックを加圧して、前記電池パックの前記筐体に前記開口部を形成することを特徴とする。
第11発明の電池パック処理方法は、第9または第10発明において、前記冷却液は、非引火性であり、かつ、前記冷却液を保持する冷却槽、および、前記筐体に前記開口部を形成する開口機を腐食しない性質を有する液体であることを特徴とする。
第12発明の電池パック処理方法は、第11発明において、前記冷却液は、水であることを特徴とする。
第13発明の電池パック処理方法は、第9、第10、第11または第12発明において、前記単電池に含まれる電解質が流出した前記冷却液から、該電解質を除去することを特徴とする。
第14発明の電池パック処理方法は、第9、第10、第11、第12または第13発明において、前記筐体に前記開口部が形成された前記電池パックを、前記放電液に浸漬することを特徴とする。
第2発明によれば、電池パックを加圧することにより、筐体が破壊され、開口部を形成することができる。そのため、筐体に収納された単電池を個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にでき、電流が電池パック内の過放電保護回路をバイパスして流れることで短時間で放電を行うことができる。
第3発明によれば、加圧板と冷却槽の底面とで電池パックを挟んで加圧することにより、筐体が破壊され、開口部を形成することができる。また、加圧時に加圧板のみを冷却液に浸ければよく、その他の機構部分等を冷却液に浸ける必要がないので、開口機が腐食しにくく、装置のメンテナンスが容易である。さらに、一度に多数の電池パックに開口部を形成することができる。
第4発明によれば、冷却液は非引火性であるから、単電池が潰れて短絡することにより発火したとしても、冷却液に引火することがなく安全である。また、冷却液は冷却槽や開口機を腐食しない性質を有するので、装置が腐食しにくく、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第5発明によれば、冷却液は水であるから、非引火性であり、かつ、冷却槽および開口機を腐食しない性質を有する。そのため、単電池が潰れて短絡することにより発火したとしても、冷却液に引火することがなく安全であり、また、装置が腐食しにくく、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第6発明によれば、冷却液から電解質を除去するので、電解質により冷却槽や開口機が腐食されず、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第7発明によれば、開口部が形成された電池パックを放電液に浸漬することができるので、筐体に収納された単電池を個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にできる。そのため、電流が電池パック内の過放電保護回路をバイパスして流れることで短時間で放電を行うことができる。
第8発明によれば、電池パックを収容した搬送籠を、冷却槽から引き上げ、放電槽に挿入することで、電池パックを冷却槽から放電槽に搬送することができる。また、搬送籠に多数の電池パックを収容することで、一度に多数の電池パックに開口部を形成し、放電することができる。
第9発明によれば、電池パックの筐体に放電液が流入できる開口部を形成するので、筐体に収納された単電池を個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にできる。そのため、電流が電池パック内の過放電保護回路をバイパスして流れることで短時間で放電を行うことができる。また、冷却液に電池パックが没入された状態で筐体に開口部を形成するので、単電池が潰れて短絡することにより発熱しても冷却液で単電池を冷やすことで発火を抑制することができ、発火したとしても直ぐに消火されるため火災となることがなく安全である。
第10発明によれば、電池パックを加圧することにより、筐体が破壊され、開口部を形成することができる。そのため、筐体に収納された単電池を個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にでき、電流が電池パック内の過放電保護回路をバイパスして流れることで短時間で放電を行うことができる。
第11発明によれば、冷却液は非引火性であるから、単電池が潰れて短絡することにより発火したとしても、冷却液に引火することがなく安全である。また、冷却液は冷却槽や開口機を腐食しない性質を有するので、装置が腐食しにくく、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第12発明によれば、冷却液は水であるから、非引火性であり、かつ、冷却槽および開口機を腐食しない性質を有する。そのため、単電池が潰れて短絡することにより発火したとしても、冷却液に引火することがなく安全であり、また、装置が腐食しにくく、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第13発明によれば、冷却液から電解質を除去するので、電解質により冷却槽や開口機が腐食されず、装置のメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
第14発明によれば、開口部が形成された電池パックを放電液に浸漬することができるので、筐体に収納された単電池を個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にできる。そのため、電流が電池パック内の過放電保護回路をバイパスして流れることで短時間で放電を行うことができる。
図1は本発明の一実施形態に係る電池パック処理装置Aの概略図であって、図中、10は冷却液を保持する冷却槽、20は冷却槽10に挿入された電池パックPを加圧するプレス機、30は放電液を保持する放電槽、40は電池パックPを冷却槽10から放電槽30に搬送する搬送機である。
冷却槽10に保持される冷却液は、冷却槽10およびプレス機20を腐食しない性質を有する液体であることが好ましい。冷却槽10やプレス機20が腐食しにくく、電池パック処理装置Aのメンテナンスの頻度を低く抑えることができるからである。
また、冷却液は、非引火性であることが好ましい。後述のごとく、本実施形態のようにプレスを使用する場合においては、プレス機20で電池パックPを加圧すると発火する恐れがあり、プレスされた状態で発火した場合、他の電池にも引火するなどして連鎖的に反応し、冷却槽10の内圧を不用意に上昇させ、最悪の場合破裂するなどの危険性も高まる。これに対して冷却液が非引火性であれば、電池パックPが発火したとしても、冷却液に引火することがなく安全だからである。
具体的には、冷却液として水を用いることができる。水は、冷却槽10およびプレス機20を腐食しない性質を有し、かつ、非引火性だからである。しかも水の場合は、放電液ほど電気伝導性が高くないので、冷却槽内で放電が急激に進行し、発熱を誘引する恐れも減じる利点がある。また、硫酸ナトリウム水溶液も用いることができる。
電解質除去器11は、冷却液から電解質を除去できるものであれば何でもよいが、例えば、冷却槽10内の冷却液の一部あるいは全部を抜き出し、冷却液に含まれる塩化物イオンや金属イオンなどの電解質分を中和やイオン交換樹脂への通液などによって除去し、除去後の冷却液を再び冷却槽10に戻すものが考えられる。
電解質除去器11を取り付ければ、冷却槽10内の冷却液から電解質を除去できるので、電解質により冷却槽10やプレス機20が腐食されず、電池パック処理装置Aのメンテナンスの頻度を低く抑えることができる。
プレス機20は、油圧シリンダと、油圧シリンダのロッド先端に取り付けられた加圧板21と、油圧シリンダの圧力制御を行う制御装置とからなる。加圧板21は搬送籠41の内寸よりも若干小さい寸法を有する板であり、加圧板21が搬送籠41の内部を下降し、加圧板21と搬送籠41の底面とで電池パックPを挟んで、加圧できるようになっている。
なお、プレス機20は、特許請求の範囲に記載の「開口機」に相当する。また、プレス機20としては、油圧プレスに限らず、機械プレス等種々の型式のプレス機を採用することができる。
搬送籠41は、冷却槽10および放電槽30に挿入できる寸法を有しており、中に多数の電池パックPを収容できるようになっている。また、搬送籠41の上面は開口しており、電池パックPを投入したり、プレス機20の加圧板21を上方から挿入したりできるようになっている。
搬送籠41の底面の数ヵ所には水切り孔が形成されている。そのため、搬送籠41を冷却槽10に挿入すれば電池パックPを冷却液に浸漬でき、冷却槽10から引き上げれば冷却液を切ることができる。また、搬送籠41を放電槽30に挿入すれば電池パックPを放電液に浸漬でき、放電槽30から引き上げれば放電液を切ることができるようになっている。なお、搬送籠41の底面には、プレス機20の加圧力が加わるため、その加圧力に耐え得るだけの厚みを持たせてある。さらになお、搬送籠41は、網で形成してもよい。
なお、ホイストクレーン42は特許請求の範囲に記載の「搬送クレーン」に相当する。搬送クレーンとしては、ホイストクレーン42以外にも、搬送籠41を冷却槽10に挿入し、引き上げることができ、冷却槽10から放電槽30まで移動させ、放電槽30に挿入し、引き上げることができるものであれば、どのような搬送手段を用いてもよい。
廃電池として廃棄された多数の電池パックPは搬送籠41に投入され、ホイストクレーン42によって搬送籠41ごと冷却槽10に挿入される。
つぎに、プレス機20の油圧シリンダが伸長し、加圧板21と搬送籠41の底面とで多数の電池パックPを挟んで一度に加圧する。プレス機20の加圧力は各電池パックPにほぼ均一に作用するため、各電池パックPは筐体bが破壊され、筐体bの内部に通ずる開口部が形成される。
このとき、一般的には、筐体bの上部材ubと下部材lbとの接合部が潰れ変形することで、開口部が形成される。また、場合によっては、筐体bが2つに割れることもある。
このようにすれば、電池パックPと電池パックPとの間に、小物体が挟まり、その小物体によって加圧力が伝達されるので、全ての電池パックPにプレス機20の加圧力を効果的に伝えることができる。
小物体は、プレス機20の加圧力により破砕されないように電池パックPより硬質であり、かつ電池パックPよりも寸法の小さな物であればよい。具体的には、鋼球、砕石、棒材などを用いることができる。
なお、小物体を投入することにより、低い加圧力で開口部を形成できるという効果もある。
なお、搬送籠41に上記小物体を投入した場合には、搬送籠41を冷却槽10から放電槽30まで移動させる間に、電池パックPと小物体とを分別し、小物体を回収することが好ましい。このようにすれば、小物体を再利用できるからである。電池パックPと小物体は、篩分けや磁石を用いて分別することができる。
前述の通り、電池パックPをそのまま放電液に浸漬しても筐体bに設けられた端子tを通して放電することができるが、過放電を防止するための過放電保護回路fが働いて放電電流が抑制されるため、放電するのに単電池c個々の場合の数倍から10倍程度の長時間が必要である。これに対して、本発明では、単電池cを個々に放電液に浸漬したのと同じ状態にできるため、電流が電池パック内の過放電保護回路fをバイパスして流れることで数時間から24時間程度短時間で放電を行うことができる。その結果、操業上の手間やコストを低減することができる。
また、搬送籠41に多数の電池パックPを収容することで、一度に多数の電池パックPを放電することができる。
上記実施形態では、電池パック処理装置Aは、冷却槽10と放電槽30を1つずつ備えているが、1つの冷却槽10に対して複数の放電槽30を備え、ホイストクレーン42をその1つの冷却槽10と各放電槽30との間を移動できるように構成してもよい。
冷却槽10で電池パックPを加圧するのにかかる時間に対して、放電槽30で電池パックPを放電する時間の方が長時間となるので、上記構成とすることにより、冷却槽10および放電槽30の稼働率を最適化することができる。
つぎに、上記実施形態に係る電池パック処理方法の試験について説明する。
(実施例1)
試験は、ノートパソコン用リチウムイオン電池パックを用いて行った。本電池パックには、18650型(直径18mm、長さ65mmの円筒型)のリチウムイオン電池の単電池が6本収容されており、単電池3本が並列に接続されたもの2組が直列に接続されている。筐体の外径は幅115mm、奥行70mm、高さ23mmである。なお、本電池パックの電圧仕様は7.4Vである。また、冷却槽はステンレス製の水槽であり、冷却液として水が入れられている。放電槽はFRP製の水槽であり、放電液として濃度が1mol/lの塩化ナトリウム水溶液が入れられている。
つぎに、電池パック一つを冷却槽に没入し、冷却槽の底面と加圧板とで挟んでプレス機で加圧した。このときプレス機の加圧力を約70kg/cm2とした。なお、本加圧力は電池パックに加えられる圧力である。加圧後の電池パックの筐体は、接合部が変形し、放電液が流入できる開口部が形成されていた。
つぎに、電池パックを放電槽に投入し、放電液に24時間浸漬した。
放電液に浸漬後、筐体を解体して単電池を取り出し、単電池の電圧を測定した結果、いずれの単電池も1V以下となっていた。電圧が1.5V以下であれば、単電池が短絡しても発火しないことが知られているので、以上の操作により、十分放電されていることが確認できた。
実施例1において、3つの電池パックを重ねて冷却槽に没入し、冷却槽の底面と加圧板とで挟んでプレス機で加圧した。このときプレス機の加圧力を約70kg/cm2とした。加圧後の電池パックの筐体は、3つとも、接合部が変形し、放電液が流入できる開口部が形成されていた。
つぎに、その3つの電池パックを放電槽に投入し、放電液に24時間浸漬した。
放電液に浸漬後、筐体を解体して単電池を取り出し、単電池の電圧を測定した結果、いずれの電池パックのいずれの単電池も1V以下となっていた。このことから、一度に複数の電池パックを処理しても、すべての電池パックに開口部を形成し、十分放電できることが確認できた。
実施例2において、3つの電池パックを重ねて冷却槽に没入し、冷却槽の底面と加圧板とで挟んでプレス機で加圧した。このときプレス機の加圧力を約100kg/cm2とした。そうすると、冷却槽内で電池パックが発熱し、冷却液が突沸し、冷却槽の周囲に飛散した。したがって、単電池が短絡して発火したと考えられる。
しかし、炎が発生することなく、安全に処理できることが確認できた。
実施例2において、3つの電池パックを重ねて冷却槽に没入する際に、小物体として直径5〜8mmの鋼球を数個、電池パックの間に挟まるようにした。プレス機の加圧力を徐々に上げながら、電池パックを加圧すると、70kg/cm2に達する前に電池パックに開口部が形成された。
これより、電池パックとともに小物体を没入することで、低い加圧力で開口部を形成できることが確認できた。
実施例3において、冷却槽内の冷却液を抜き、3つの電池パックを大気中に置いた。この電池パックを冷却槽の底面と加圧板とで挟んでプレス機で加圧した。このときプレス機の加圧力を約100kg/cm2とした。
そうすると、一つの電池パックからガスが噴出した後激しい炎が発生し、連鎖的に他の電池パックに引火して火災が発生した。
このことから、大気中で電池パックに過剰な圧力を加えると危険であることが分かった。また、実施例3のように過剰な圧力を加えたとしてもの電池パックを冷却液に没入している場合には、安全であることが確認できた。
11 電解質除去器
20 プレス機
21 加圧板
30 放電槽
40 搬送機
41 搬送籠
42 ホイストクレーン
Claims (14)
- 単電池と該単電池を収納する筐体とからなる電池パックを、放電液に浸漬させて放電させるための処理装置であって、
冷却液を保持し、該冷却液に前記電池パックが没入される冷却槽と、
前記冷却液に没入された前記電池パックの前記筐体に、該筐体の内部に前記放電液が流入できる開口部を形成する開口機とを備える
ことを特徴とする電池パック処理装置。 - 前記開口機は、前記電池パックを加圧して、前記筐体に前記開口部を形成するものである
ことを特徴とする請求項1記載の電池パック処理装置。 - 前記開口機は、加圧板を備え、該加圧板と前記冷却槽の底面とで前記電池パックを挟んで加圧するプレス機である
ことを特徴とする請求項2記載の電池パック処理装置。 - 前記冷却液は、非引火性であり、かつ、前記冷却槽および前記開口機を腐食しない性質を有する液体である
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の電池パック処理装置。 - 前記冷却液は、水である
ことを特徴とする請求項4記載の電池パック処理装置。 - 前記単電池に含まれる電解質が流出した前記冷却液から、該電解質を除去する電解質除去器を備える
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の電池パック処理装置。 - 前記放電液を保持し、前記筐体に前記開口部が形成された前記電池パックが該放電液に浸漬される放電槽と、
前記電池パックを、前記冷却槽から前記放電槽に搬送する搬送機とを備える
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の電池パック処理装置。 - 前記搬送機は、
前記電池パックを収容し、前記冷却液および前記放電液を流入、排出することができる搬送籠と、
前記冷却槽に挿入された前記搬送籠を引き上げ、前記放電槽に挿入する搬送クレーンとを備える
ことを特徴とする請求項7記載の電池パック処理装置。 - 単電池と該単電池を収納する筐体とからなる電池パックを、放電液に浸漬させて放電させるための処理方法であって、
前記電池パックを冷却液に没入した状態で、
前記電池パックの前記筐体に、該筐体の内部に前記放電液が流入できる開口部を形成する
ことを特徴とする電池パック処理方法。 - 前記電池パックを加圧して、前記電池パックの前記筐体に前記開口部を形成する
ことを特徴とする請求項9記載の電池パック処理方法。 - 前記冷却液は、非引火性であり、かつ、前記冷却液を保持する冷却槽、および、前記筐体に前記開口部を形成する開口機を腐食しない性質を有する液体である
ことを特徴とする請求項9または10記載の電池パック処理方法。 - 前記冷却液は、水である
ことを特徴とする請求項11記載の電池パック処理方法。 - 前記単電池に含まれる電解質が流出した前記冷却液から、該電解質を除去する
ことを特徴とする請求項9、10、11または12記載の電池パック処理方法。 - 前記筐体に前記開口部が形成された前記電池パックを、前記放電液に浸漬する
ことを特徴とする請求項9、10、11、12または13記載の電池パック処理方法。
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