JP2012157982A - 彫刻刀 - Google Patents

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彰 田中
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Abstract

【課題】刃先によって使用者等の手等を傷つけてしまうの防止してより安全性の高い彫刻刀を提供する。
【解決手段】彫刻刀10に、前端に刃先12aを有した刃部材12と、刃部材12の刃先12aよりも前方へ位置することが可能なガード部14a、及びガード部14aから後方へ延びた延出部14bを有するガード部材14と、ガード部材14における延出部14bの後端をガード部14aが刃部材12の刃先12aよりも前方に位置するガード位置とガード部14aが刃先12aよりも後方に位置する退避位置との間で刃部材12の延びる方向へスライド可能に支持すると共に、刃部材12の後端を保持する棒状の柄部材16と、を具備させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、彫刻刀の刃先から使用者等の指等を保護するためのガード部材を備えた彫刻刀に関するものである。
従来より、彫刻刀の刃先から使用者や他の者等の手や身体等を保護するものとして、彫刻刀の刃部材に対して脱着可能に挿入される胴部の両側から彫刻刀の刃先の周囲を囲うように形成されたループ部を有する彫刻刀カバー(特許文献1)や、彫刻刀の刃体が植設される柄部材の前端部に対して着脱可能に装着され刃部材の刃先を包囲する刃先カバーを備えたもの(特許文献2)等が提案されている。そして、彫刻刀にこれらカバー等を装着することで、木材等を彫る時に、彫刻刀の刃先よりも前側に位置したカバーのループ部等の前端が、彫刻刀の刃先よりも先に使用者等の手等に当接するようになり、彫刻刀の刃先が使用者等に触れて傷つけてしまうのを防止することができるようになっている。
しかしながら、従来のものは、彫刻刀の刃部材が延びる方向へカバー(ガード部材)を移動させることで、カバーを着脱するようにしており、カバーを手で持って彫刻刀に装着する場合、蓋然的に彫刻刀の刃先が使用者の手の方向を向くので、誤って手等を傷つけてしまう虞があった。また、カバーを、彫刻刀に対して着脱できるようにしているので、カバーを取外して使用した場合、取外したカバーを紛失してしまうことがあり、カバーを紛失してしまうと彫刻刀を安全に使用することができなくなる虞があった。
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、刃先によって使用者等の手等を傷つけてしまうの防止してより安全性の高い彫刻刀の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る彫刻刀は、「前端に刃先を有した刃部材と、該刃部材の前記刃先よりも前方へ位置することが可能なガード部、及び該ガード部から後方へ延びた延出部を有するガード部材と、該ガード部材における前記延出部の後端を前記ガード部が前記刃部材の前記刃先よりも前方に位置するガード位置と前記ガード部が前記刃先よりも後方に位置する退避位置との間で前記刃部材の延びる方向へスライド可能に支持すると共に、前記刃部材の後端を保持する棒状の柄部材とを具備する」ことを特徴とするものである。
ここで、「刃部材」としては、「印刃」、「平刃」、「三角刃」、「丸刃」、「切出刃」、等の適宜形態の刃先を有したものを例示することができる。
また、「ガード部材」としては、ガード部と延出部とを合せた形状が、刃部材の延びる方向に対して直角方向から見て、「コ字状」、「C字状」、「L字状」、「H字状」、「U字状」、「J字状」、等の形状を例示することができ、刃先の前方に位置することができるガード部を有したものであれば良い。また、「刃先よりも前方に位置」とは、「刃部材の延長線上とは異なる位置で刃先よりも前方の位置」、「刃部材の延長線上で刃先よりも前方の位置」、等を例示することができる。なお、刃部材の延長線上とは異なる位置とした場合では、ガード部を当該延長線に対して可及的に接近した位置に配置することが望ましい。
更に、「柄部材」としては、例えば、木材、合成樹脂、金属、等の適宜素材を用いることができ、持ち易い形状に形成すれば良い。
また、「刃部材の延びる方向へスライド可能に支持する」ものとしては、「柄部材に刃部材の延びる方向へ延びたガイド部(溝、突条、等)を形成し、ガード部材に柄部材のガイド部に案内される被ガイド部を形成したもの」、「ガード部材に刃部材の延びる方向へ延びたガイド部(溝、突条、等)を形成し、柄部材にガード部材のガイド部に案内される被ガイド部を形成したもの」、等を例示することができる。
本発明によると、ガード部材を柄部材に対してガイド位置へスライドさせた状態で使用することで、刃先よりも前方へ位置したガード部が、刃先よりも先に使用者等の手等に当接して刃先が手等に接触するのを阻止することができるので、刃先によって使用者等の手等を傷つけてしまうのを防止することができ、安全性の高い彫刻刀とすることができる。
また、彫刻刀の扱い方に慣れたり、彫刻する時にガード部が邪魔になったり、刃先を研いだりする場合には、ガード部材を退避位置へスライドさせることで、ガード部を刃先よりも前方の位置から後方の位置へ移動させることができるので、ガード部が邪魔になることなく彫刻刀を使用したり研いだりすることができ、必要に応じてガード部材をスライドさせてガード部でガードすることで使い勝手の良い彫刻刀とすることができる。
更に、ガード部材を柄部材に対してスライドさせることで、使用者等の手等を刃先からガードしたり、ガードを解除したりするようにしているので、従来のもののようにガード部材(カバー)を着脱する必要がなく、着脱の際に手等が刃先に触れて怪我をしてしまったり、取外したガード部材(カバー)を紛失してしまったりするのを防止することができ、彫刻刀の安全性が損なわれるのを回避させることができる。
また、本発明に係る彫刻刀は、上記の構成に加えて、「前記ガード部材を少なくとも前記ガード位置で前記柄部材に対してスライド不能にロックするロック手段を更に具備する」ことを特徴としても良い。
ここで、「ロック手段」としては、「柄部材の所定位置に刃部材の延びる方向に対して直角方向へ窪んだ又は突出した係合部を備えると共に、ガード部材に柄部材の係合部と係合する被係合部を備え、係合部と被係合部を係合させることでスライド不能とし、係合部と被係合部との係合を解除させることでスライド可能とするもの」、「柄部材又はガード部材に形成されたガード部材をスライド可能に支持するための刃部材の延びる方向へ延びたガイド部に、ガイド部の長手方向に対して直角方向へ分岐したガイド分岐部を備え、ガイド部側からガイド分岐部側へ移動させることでスライド不能とし、ガイド分岐部側からガイド部側へ移動させることでスライド可能とするもの」、「ガード部材をガード位置へスライドさせた時に、ガード部材の後側に形成された退避位置へスライドするための空間を埋めることが可能なロック部材を更に備え、ロック部材を柄部材に取付けることでスライド不能とするもの」、等を例示することができる。
本発明によると、ガード部材を少なくともガード位置でスライド不能にロックするロック手段を備えているので、ロック手段によってガード部材をガード位置でロックすることで、彫刻刀を使用中にガード部材が退避位置側へスライドしてしまうのを確実に防止することができ、ガード部材のガード部による効果を確実に発揮させてより安全性の高い彫刻刀とすることができる。
なお、ロック手段によってガード部材を退避位置でロックできるようにしても良く、これにより、ガード部材が退避位置の状態で彫刻刀を使用したり刃先を研いだりしている時に、ガード部材がガード位置側へスライドして使用等の妨げとなるのを防止することができ、使い易い彫刻刀とすることができる。また、ロック手段によってガード部材を任意の位置でロックできるようにしても良い。
このように、本発明によれば、刃先によって使用者等の手等を傷つけてしまうの防止してより安全性の高い彫刻刀を提供することができる。
(A)は本発明の一実施形態である彫刻刀をガード部材がガード位置へスライドした状態で示す斜視図であり、(B)は(A)の彫刻刀をガード部材が退避位置へスライドした状態で示す斜視図である。 (a)は図1の彫刻刀の平面図であり、(b)は図1の彫刻刀の側面図であり、(c)は図1の彫刻刀の底面図である。 図1の彫刻刀におけるガード部材のスライドとロックを示す説明図である。 (a)は図1の彫刻刀とはロック手段が異なる形態の彫刻刀をガード部材がガード位置へスライドした状態の要部を示す平面図であり、(b)は(a)の彫刻刀の側面図であり、(c)は(a)の彫刻刀の底面図であり、(d)は(a)の彫刻刀をガード部材が退避位置へスライドした状態で示す平面図である。 図4の彫刻刀におけるガード部材のスライドとロックを示す説明図である。
本発明の一実施形態である彫刻刀10について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。図1(A)は本発明の一実施形態である彫刻刀をガード部材がガード位置へスライドした状態で示す斜視図であり、(B)は(A)の彫刻刀をガード部材が退避位置へスライドした状態で示す斜視図である。また、図2(a)は図1の彫刻刀の平面図であり、(b)は図1の彫刻刀の側面図であり、(c)は図1の彫刻刀の底面図である。更に、図3は、図1の彫刻刀におけるガード部材のスライドとロックを示す説明図である。
本実施形態の彫刻刀10は、前端に刃先12aを有した刃部材12と、刃部材12の刃先12aよりも前方へ位置することが可能なガード部14a、及びガード部14aから後方へ延びた延出部14bを有するガード部材14と、ガード部材14における延出部14bの後端をガード部14aが刃部材12の刃先12aよりも前方に位置するガード位置とガード部14aが刃先12aよりも後方に位置する退避位置との間で刃部材12の延びる方向へスライド可能に支持すると共に、刃部材12の後端を保持し使用者が把持可能とされた棒状の柄部材16と、柄部材16に対してガード部材14をガード位置と退避位置でスライド不能にロックすることが可能なロック手段としてのロック部材18と、を備えている。
なお、本実施形態では、彫刻刀10の刃部材12として三角刃のものを図示しているが、平刃、丸刃、切出刃、印刃等の刃部材としても良い。また、本例では、ガード部材14柄部材16、及びロック部材18が、合成樹脂によって形成されている。
彫刻刀10のガード部材14は、ガード部14aの平面視における幅方向(刃部材12の延びる方向に対して直角方向)両端から延出部14bが夫々後方へ延びだしている。また、ガード部材14は、上述したガード部14aと延出部14bの他に、延出部14bの後端を互いに連結すると共に後述する柄部材16のガイド部16aが挿入可能とされた被ガイド部14cと、を備えている。ガード部材14の被ガイド部14cは、詳細な図示は省略するが、下側が開放されて断面が略コ字状に形成されている。このガード部材14には、被ガイド部14cの開放された下側を閉鎖するようにロック部材18が回動可能に取付けられている。
また、ガード部材14は、図2等に示すように、ガード部14aと延出部14bとを合せた形状が、ガード位置にスライドさせた時に刃部材12の外周を囲うように平面視でC字状(或いはU字状)に形成されている。また、ガード部材14は、図2(b)に示すように、ガード部14aが刃部材12の延長線上に対して上側へ離れた位置に配置されていると共に、ガード部14aから後方へ延びた延出部14bの後端が刃部材12の延びる軸線に対して下側の位置となるように延出部14bが斜めに延びた形態とされている。
彫刻刀10の柄部材16は、ガード部材14の被ガイド部14c内へ挿入可能とされ略同一断面形状で前端から後方へ向かって延びたガイド部16aと、ガイド部16aの前端から刃部材12の延びる方向(前後方向)に対して直角方向に突出した鍔部16bと、ガイド部16aの後端から後方へ延出し使用者が把持可能とされた把持部16cと、を備えている。また、柄部材16は、ガイド部16aの下面に、刃部材12の延びる方向に対して直角方向(上方向)へ窪んだ一対の係合部16dを備えている。これら係合部16dは、ロック部材18と共にロック手段を構成し、ガード部材14のガード位置と退避位置とに夫々対応した位置で互いに前後方向へ離反して配置されている。
彫刻刀10のロック部材18は、ガード部材14における被ガイド部14cの開放された下側を被覆可能な板状の本体部18aと、本体部18aの幅方向両端から被ガイド部14cの側面側へ延出し前端側が被ガイド部14cの側面に対して回動可能に取付けられる側板部18bと、本体部18aの上面側から突出し柄部材16の係合部16d内へ挿入係合可能とされた被係合部18cと、本体部18aの後端から後方へ突出した操作部18dと、を備えている。
本例の彫刻刀10は、組立てた状態では、ガード部材14の被ガイド部14c内に柄部材16のガイド部16aが挿入された状態となっており、ガイド部16aにガイドされてガード部材14が刃部材12の延びる方向(前後方向)へスライドすることができるようになっている。なお、ガード部材14は、柄部材16の鍔部16c及び把持部16cの前端によって前方及び後方の移動端が規制されるようになっており、ガイド部16a(柄部材16)から抜けないようになっている。
また、彫刻刀10は、前方の移動端であるガード位置、又は後方の移動端である退避位置に、ガード部材14を位置させた上で、ロック部材18の本体部18aが柄部材16におけるガイド部16aの下面と平行になるようにロック部材18を回動させた状態とすると、本体部18aから突出した被係合部18cが柄部材16の係合部16d内へ挿入係合するようになっており、係合部16dと被係合部18cとを互いに係合することで、ガード部材14がスライド不能にロックされるようになっている。
更に、彫刻刀10は、ロック部材18における本体部18aの後端の操作部18dが柄部材16のガイド部16aから遠ざかる方向へロック部材18を回動させた状態とすると、ロック部材18の被係合部18cが柄部材16の係合部16内から抜けた状態となり、ロック部材18によるロックが解除されてガード部材14をスライド可能にすることができるようになっている。
続いて、本実施形態の彫刻刀10におけるガード部材14のスライドとロックについて詳細に説明する。本例の彫刻刀10は、ガード部材14aをガード位置(前方側の移動端の位置)に位置させた状態とすると、ガード部材14のガード部14aが刃部材12の刃先12aよりも前方に位置すると共にガード部材14の一対の延出部14bが刃部材12の幅方向両側に位置し、平面視で刃部材12がガード部14aと延出部14bで囲まれた状態となる(図2等を参照)。
そして、ガード部材14をガード位置に位置させた状態で、ガード部材14における被ガイド部14cの下部に取付けられたロック部材18を、本体部18aが柄部材16のガイド部16aの下面と平行になるように回動させた状態とすると、本体部18aから突出した被係合部18cが柄部材16の係合部16d内に挿入係合された状態となり、ガード部材14がロック部材18によってスライド不能にロックされた状態となる(図3(a)等を参照)。
本例の彫刻刀10は、ガード部材14をガード位置でロック部材18によってスライド不能にロックした状態で使用することによって、刃部材12の刃先12aよりも前方に位置したガード部材14のガード部14aにより使用者等の手等を刃先12aから保護することができ、通常はガード部材14をガード位置でロックして使用する。
一方、ガード部材14をガード位置でロックした状態から退避位置へスライドさせる場合は、まずロック部材18の操作部18dが柄部材16におけるガイド部16aの下面から遠ざかる方向へロック部材18を回動させる。これにより、柄部材16の係合部16d内に挿入嵌合されたロック部材18の被係合部18cが、係合部16d内から抜けた状態となり、ガード部材14のロックが解除された状態となる(図3(b)を参照)。
ロック部材18によるガード部材14のロックを解除した状態で、ガード部材14に後方向(退避位置の方向)への力を加えると、ガード部材14が柄部材16のガイド部16aにガイド(案内)されて退避位置の方向へスライドし、ガード部材14(被ガイド部14c)の後端が柄部材16における把持部16cの前端と当接するまでガード部材14を後方向へスライドさせる。なお、ガード部材14のガード部14aが、刃部材12の延長線上から上側へ離れた位置に配置されているので、ガード部14aが刃部材12に当接することなくガード部材14を退避位置側へスライドさせることができるようになっている。そして、ガード部材14が把持部16cの前端に当接すると、ガード部材14がこれ以上後方向へスライドするのを阻止されガード部材14のスライドが停止すると共に、ガード部材14が退避位置に位置することとなる(図3(c)を参照)。
その後、ガード部材14を退避位置へスライドさせた状態で、ロック部材18の操作部18dが柄部材16におけるガイド部16aの下面に接近する方向へロック部材18を回動させ、ロック部18の突出した被係合部18cを柄部材16の窪んだ係合部16d内へ挿入係合させると共に、ロック部材18の本体部18aをガイド部16aの下面と平行となるようにする。これにより、ガード部材14がガイド部16aに対してスライド不能なロックされた状態となる(図3(d)を参照)。
なお、本例の彫刻刀10は、ガード部材14を退避位置に位置させると、図示するように、ガード部材14のガード部14aが柄部材16の前端に対して可及的に接近した位置となるようになっており、彫刻刀10を使用している時や刃先12aを研いだりしている時にガード部14aが作業の妨げとなるのを回避させることができるようになっている。
このように、本実施形態の彫刻刀10は、ガード部材14を、柄部材16に対してガイド位置へスライドさせた状態で使用することで、刃先12aよりも前方へ位置したガード部14aが、刃先12aよりも先に使用者等の手等に当接して、刃先12aが手等に接触するのを阻止することができるので、刃先12aによって使用者等の手等を傷つけてしまうのを防止することができ、安全性の高い彫刻刀10とすることができる。
また、本例の彫刻刀10によると、彫刻刀10の扱い方に慣れたり、彫刻する時にガード部14aが邪魔になったり、刃先12aを研いだりする場合には、ガード部材14を退避位置へスライドさせることで、ガード部14aを刃先12aよりも前方の位置から後方の位置へ移動させることができるので、ガード部14aが邪魔になることなく彫刻刀10を使用したり研いだりすることができると共に、必要に応じてガード部材14をスライドさせてガード部14aで刃先12aからガードすることで使い勝手の良い彫刻刀10とすることができる。
更に、彫刻刀10によると、ガード部材14を柄部材16に対してスライドさせることで、使用者等の手等を刃先12aからガードしたり、ガードを解除したりするようにしているので、従来のもののようにガード部材14(カバー)を着脱する必要がなく、着脱の際に手等が刃先12aに触れて怪我をしてしまったり、取外したガード部材14を紛失してしまったりするのを防止することができ、彫刻刀10の安全性が損なわれるのを回避させることができる。
また、彫刻刀10によると、ロック部材18によってガード部材14をガード位置でスライド不能にロックすることができるので、彫刻刀10を使用中にガード部材14が退避位置側へスライドしてしまうのを確実に防止することができ、ガード部材14のガード部14aによる効果を確実に発揮させてより安全性の高い彫刻刀とすることができる。また、彫刻刀10によると、ロック部材18によってガード部材14を退避位置でもロックすることができるので、ガード部材14が退避位置の状態で彫刻刀10を使用したり刃先12aを研いだりしている時に、ガード部材14がガード位置側(前方側)へスライドして使用等の妨げとなるのを防止することができ、使い易い彫刻刀10とすることができる。
更に、彫刻刀10によると、ガード部材14のガード部14aを刃部材12の延長線上よりも上側に位置させているので、ガード部14aが刃部材12に当接することなくガード部材14を前後方向へスライドさせることができ、ガード部14aが刃先12aよりも後方に位置した退避位置へガード部材14をスムーズにスライドさせることができる。また、ガード部14aを刃部材12の延長線上よりも上側へ位置させているので、彫刻刀10を斜めにして使用する際に、ガード部材14の延出部14bを撓ませなくても刃部材12の刃先12aで彫刻することができ、使い易い彫刻刀10とすることができる。
また、彫刻刀10によると、ガード部14aを刃部材12よりも上側に配置すると共に、ガード部14aから延びた延出部14bを側面視で斜めに延びるようにしており、彫刻刀10で板を彫刻する時に、斜めに延びた延出部14bが板と略平行に延びた状態となるので、ガード部14bが手等に当接した際に、ガード部14bからかかる力を延出部14bの延びた方向で受けて延出部14bに曲げモーメントが作用するのを可及的に低減させることができ、延出部14bが曲がったり折れたりするのを防止してガード部14aにより使用者等の手等を確実にガード(保護)することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、ガード部材14をスライド不能にロックするロック手段として、ガード部材14の被ガイド部14cに回動可能に取付けられたロック部材18を回動させて、刃部材12の延びる方向に対して直角方向へ突出した被係合部18cを柄部材16のガイド部16aにおける窪んだ係合部16d内に挿入係合させることでガード部材14をスライド不能にロックするものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、図4及び図5に示すようなロック手段を備えた彫刻刀20としても良い。
ここで、図4(a)は図1の彫刻刀とはロック手段が異なる形態の彫刻刀をガード部材がガード位置へスライドした状態の要部を示す平面図であり、(b)は(a)の彫刻刀の側面図であり、(c)は(a)の彫刻刀の底面図であり、(d)は(a)の彫刻刀をガード部材が退避位置へスライドした状態で示す平面図である。また、図5は、図4の彫刻刀におけるガード部材のスライドとロックを示す説明図である。なお、図4及び図5の実施形態では、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
彫刻刀20は、上記の彫刻刀10と同様に、前端に刃先12aを有した刃部材12と、刃部材12の刃先12aよりも前方に位置することが可能なガード部14aを有したガード部材14と、ガード部材14を刃部材12の延びる方向へスライド可能に保持する棒状の柄部材16と、を備えている。この彫刻刀20は、彫刻刀10と比較してガード部材14に回動可能に取付けられるロック部材18を備えておらず、ガード部材14の被ガイド部14cが柄部材16のガイド部16aを挿通可能な筒状に形成されていると共に、詳細は後述するが柄部材16の係合部16dが異なる形状に形成されている。
彫刻刀20のガード部材14は、被ガイド部14cの両側面に配置され下側が丸くなった半円形状のボタン部14d(図4(b)を参照)と、ボタン部14dの前後両側及び上側を囲むように形成され被ガイド部14cの外壁を貫通したスリット14eと、ボタン部14dから被ガイド部14cの内部へ延出する延出片14f(図5を参照)と、延出片14fの先端から上方へ突出した被係合片14gと、を備えている。この彫刻刀20は、ガード部材14のボタン部14dを外側から押圧すると、ボタン部14dの下辺側を中心として回動するようにボタン部14d、延出片14f、及び被係合片14gが傾動するようになっていると共に、ボタン部14dの押圧を解除すると、ガード部材14を構成する素材の弾性力によってボタン部14d等が元の状態に復帰するようになっている。
また、彫刻刀20の柄部材16は、ガイド部16aの両側面でガード部材14のガード位置と退避位置とに夫々対応する位置に形成され、刃部材12の延びる方向(前後方向)に対して直角方向へ窪むと共に下面側が開放された一対の係合部16dを備えており、係合部16d内にガード部材14の被係合片14gを挿入係合させることができるようになっている。また、彫刻刀20の柄部材16は、前後方向へ離反した一対の係合部16d同士を互いに連通させガイド部16aの側面から所定距離中心側へ寄った位置で前後方向へ延びると共に下面側が開放された溝状の連通部16eと、連通部16e及び一対の係合部16dによって形成され前後方向へ延びた板状の係止片16fとを備えている。柄部材16の係止片16fは、図示するように、下端がガイド部16aの下面よりも上側へ位置するように形成されており、下端よりも下側でガード部材14の延出片14fが通過できるようになっている。なお、この彫刻刀20では、ボタン部14d、スリット14e、延出片14f、被係合片14g、係合部16d、連通部16e、及び係止片16fによって本発明のロック手段を構成している。
この彫刻刀20は、ガード部材14をガード位置又は退避位置に位置させると共にボタン部14dを押圧操作していない通常の状態では、ガード部材14のボタン部14dから内側へ突出した延出片14f及び被係合片14gが、柄部材16の係合部16d内へ挿入された状態となっており、ガード部材14の被係合片14gが柄部材16における係止片16fの正面投影範囲内に掛かるようになっている(図5(a)等を参照)。これにより、ガード部材14の被係合片14gが係合部16dの内壁を構成する係止片16fの前後方向の端面に当接することができ、ガード部材14を前後方向へスライドさせると被係合片14gが係止片16fの端面を含む係合部16dの内壁に当接し、ガード部材14をスライドさせることができない、つまり、ガード部材14がスライド不能にロックされた状態となっている。
この彫刻刀20は、例えば、図5(a)に示すように、ガード部材14をガード位置でスライド不能にロックした状態で、ガード部材14における被ガイド部14cの両側面に備えられたボタン部14dを、互いに接近する方向へ押圧すると、その押圧力によってボタン部14dと共に延出片14f及び被係合片14gが傾動し、延出片14f及び被係合片14gが係止片16fよりも下側の位置や連通部16e内へ移動することとなる。そして、図5(b)に示すように、ボタン部14dを押圧して、被係合片14gが係止片16fの正面投影範囲内から外れるまで傾動させると、被係合片14gが係止片16fの端面と当接しないようになり、ロックが解除された状態となってガード部材14を退避位置側へスライドさせることができるようになる。
そして、ボタン部14dを押圧してロックを解除した状態のままでガード部材14を退避位置へスライドさせ、退避位置でボタン部14dの押圧を止めると、ボタン部14dが弾性力によって元の状態に復帰し、被係合片14gが係止片16fの正面投影範囲内に掛かってガード部材14がスライド不能にロックされた状態となる(図5(c)を参照)。なお、ガード部材14を退避位置からガード位置へスライドさせる場合は、上述とは逆の手順を行うことでガード位置へスライドさせてロックすることができる。
このように、彫刻刀20によっても上記の実施形態と同様の作用効果を奏することができる他に、ガード部材14及び柄部材16の両側面に夫々ロック手段を備えるようにしているので、ガード部材14のスライドを二重にロックすることができ、ガード部材14(ガード部14a)に強い力が作用してもスライドのロックを解除され難くすることができると共に、両側のボタン部14dを同時に押圧操作しないとロックを解除することができないので、誤ってロックが解除されてしまったり、簡単にロックが解除されてしまったりするのを抑制することができ、より安全性の高い彫刻刀20とすることができる。
また、上記の実施形態では、ロック手段として、柄部材16に刃部材12の延びる方向に対して直角方向へ窪んだ係合部16dに、ガード部材14側(ロック部材18を含む)にから突出した被係合部18cや被係合片14gを挿入係合させることでガード部材14のスライドをロックするものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、柄部材16のガイド部16aに刃部材12の延びる方向へ延びたガイド溝と、ガイド溝の長手方向両端から刃部材12の延びる方向に対して直角方向へ延びた分岐溝とを有したロック溝を形成すると共に、ガード部材14にロック溝内へ摺動可能に挿入される突起を形成し、ガード部材14の突起をロック溝の分岐溝内へ移動させることで、刃部材12の延びる方向へガード部材14がスライドするのをロックできるようにしても良く、上述と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上記の実施形態では、ガード部材14におけるガード部14aと延出部14bとで形成される平面視の形状が略C字状に形成されるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、コ字状、L字状、H字状、J字状、等の様々な形状に形成されるものとしても良く、上述と同様の作用効果を奏することができる。
10 彫刻刀
12 刃部材
12a 刃先
14 ガード部材
14a ガード部
14b 延出部
14c 被ガイド部
14d ボタン部(ロック手段)
14e スリット(ロック手段)
14f 延出片(ロック手段)
14g 被係合片(ロック手段)
16 柄部材
16a ガイド部
16b 鍔部
16c 把持部
16d 係合部(ロック手段)
16e 連通部(ロック手段)
16f 係止片(ロック手段)
18 ロック部材(ロック手段)
18a 本体部
18b 側板部
18c 被係合部
18d 操作部
20 彫刻刀
特開2001−347794号公報 特開2009−000874号公報

Claims (2)

  1. 前端に刃先を有した刃部材と、
    該刃部材の前記刃先よりも前方へ位置することが可能なガード部、及び該ガード部から後方へ延びた延出部を有するガード部材と、
    該ガード部材における前記延出部の後端を前記ガード部が前記刃部材の前記刃先よりも前方に位置するガード位置と前記ガード部が前記刃先よりも後方に位置する退避位置との間で前記刃部材の延びる方向へスライド可能に支持すると共に、前記刃部材の後端を保持する棒状の柄部材と
    を具備することを特徴とする彫刻刀。
  2. 前記ガード部材を少なくとも前記ガード位置で前記柄部材に対してスライド不能にロックするロック手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の彫刻刀。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091304A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Sakura Color Products Corp 彫刻刀
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KR101762254B1 (ko) 2016-02-12 2017-07-28 임성욱 조명등이 장착된 조각칼용 안전커버
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