JP2016016174A - 手持ち具 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項1の発明にかかる手持ち具においては、機能部(25)を有する可動体(2)をホルダ(1)に対し移動可能に支持して、可動体(2)の機能部(25)がホルダ(1)から突出する突出位置(P)とホルダ(1)内に収容される収容位置(Q)とを取り、可動体(2)の機能部(25)を収容位置(Q)から突出位置(P)に設定する突出用の操作手段と、可動体(2)の機能部(25)を突出位置(P)から収容位置(Q)に設定する収容用の操作手段とのうち、少なくとも一方を複数備え、前記突出用の操作手段においてはホルダ(1)に設けたガイド(11)と可動体(2)に設けたストッパ(28)との係脱により可動体(2)の機能部(25)を突出位置(P)に設定し、前記収容用の操作手段においてはホルダ(1)に設けたガイド(11)と可動体(2)に設けたストッパ(28)との係脱により可動体(2)の機能部(25)を収容位置(Q)に設定し、それらのガイド(11)はストッパ(28)が通る経路(12,13)を有している。
前記ストッパ(28)は、前記ガイド(11)の経路(12,13)の両係止孔(14,15)に対し係脱される係止部(30)と、その係止部(30)を移動させる係脱操作部(29)とを有している。機能部(25)の突出位置(P)で両係止孔(14,15)のうち一方に第一のばね(26)の付勢力により係入されたストッパ(28)の係止部(30)と、機能部(25)の収容位置(Q)で両係止孔(14,15)のうち他方に第一のばね(26)の付勢力により係入されたストッパ(28)の係止部(30)とのうちいずれかが、第一のばね(26)の付勢力に抗して第一の案内孔(16)に係入され、第一の案内孔(16)に係入されたストッパ(28)の係脱操作部(29)とともに第一の案内孔(16)を移動する。機能部(25)の突出位置(P)で両係止孔(14,15)のうち一方に第二のばね(27)の付勢力により係入されたストッパ(28)の係止部(30)と、機能部(25)の収容位置(Q)で両係止孔(14,15)のうち他方に第二のばね(27)の付勢力により係入されたストッパ(28)の係止部(30)とのうちいずれかが、第二のばね(27)の付勢力に抗して第二の案内孔(17)に係入され、第一の案内孔(16)に係入されたストッパ(28)の係脱操作部(29)とともに第二の案内孔(17)を移動する。請求項7の発明では、操作手段を簡単な構造にすることができる。
請求項1または請求項2の発明を前提とする第8の発明にかかる複数の突出用の操作手段、または、複数の収容用の操作手段、または、複数の突出用の操作手段及び複数の収容用の操作手段においては、各ガイド(11)に対するストッパ(28)の係脱方向(R,Z)が互いに異なる。第8の発明では、互いに異なる係脱方向(R,Z)ごとにストッパ(28)を容易に操作することができる。
この手持ち具は、医療用刃物であって、図1(a)に示すように、ポリカーボネート樹脂などの透明樹脂により射出成形されたホルダ1と、ポリブタジエンテレフタレート樹脂などの樹脂により射出成形された可動体2とを備えている。
図2,3,8に示すように、第一の操作手段及び第二の操作手段において、刃体25の突出位置Pでは、可動体2の刃体25がホルダ1の頭口5aから外側へ突出する。可動体2のストッパ28は、係脱操作部29の腕部29aが第一の案内孔16に係入されて係脱操作部29の指当部29bが第一の案内孔16から上方へ離間する上位置Uにある。ストッパ28の係止部30は、第一のばね26の周方向Rへの付勢力により、または、第二のばね27の上下方向Zへの付勢力により、前側の係止孔14に係入されて端縁部14aにより前後方向Xの移動が阻止されたロック状態となる。可動頭部18においては、上側の案内突部23の頂部23aが押圧部7により第一のばね26の上下方向Zへの付勢力に抗して下方へ押されるため、ヘッド21の端面21a側が上向きに傾動し、下側の案内突部24の頂部24aが第一のばね26の上下方向Zへの付勢力により案内溝9に係入されて周方向Rへの回動が阻止される。また、ヘッド21の逃げ面21bの最大径部が押圧部7を含む外周壁3の内周面に沿って合わされるため、可動頭部18が上下方向Zや左右方向Yへ動くのを防止して可動頭部18の姿勢を安定させることができる。
一方、第二の操作手段により刃体25を突出位置Pから収容位置Qにする場合には、まず、ホルダ1を片手で把持して、その把持した手の指をストッパ28の係脱操作部29の指当部29bに当てがい、そのストッパ28を第二のばね27の上下方向Zへの付勢力に抗して上下方向Z(係脱方向)に沿って内孔4側へ押し下げると、図13に示すように、上位置Uから下位置Dになったストッパ28が前側の係止孔14から出入口14cを通って第二の案内孔17の前端部に係入される。その際、ストッパ28の係脱操作部29が第一の案内孔16に係入されたまま押し下げられ、ストッパ28の係止部30が第二の案内孔17に係入されて前側の係止孔14の端縁部14aから離脱し、ロック解除状態となる。
本実施形態は下記の効果を有する。
・ 前記実施形態では、第一の操作手段及び第二の操作手段においてそれぞれ突出用の操作手段と収容用の操作手段とを兼用したが、第一の操作手段、または第二の操作手段、または第一の操作手段及び第二の操作手段において、突出用の操作手段と収容用の操作手段とを別々に設けてもよい。
・ 前記実施形態では、第一の操作手段における第一の経路12と第二の操作手段における第二の経路13とにおいてそれぞれ両係止孔14,15を互いに兼用したが、第一の経路12と第二の経路13ごとに両係止孔14,15を別々に設けてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段とで可動体2のストッパ28を互いに兼用したが、第一の操作手段と第二の操作手段ごとにストッパ28を別々に設けてもよい。
・ 図1(b)に示すホルダ1の全体を透明または半透明にしてもよい。
・ ホルダ1の断面形状を円形の筒状以外に、三角形や四角形などの多角形の筒状に設けてもよい。
Claims (7)
- 機能部を有する可動体をホルダに対し移動可能に支持して、可動体の機能部がホルダから突出する突出位置とホルダ内に収容される収容位置とを取り得る手持ち具において、可動体の機能部を収容位置から突出位置に設定する突出用の操作手段と、可動体の機能部を突出位置から収容位置に設定する収容用の操作手段とのうち、少なくとも一方を複数備え、前記突出用の操作手段においてはホルダに設けたガイドと可動体に設けたストッパとの係脱により可動体の機能部を突出位置に設定し、前記収容用の操作手段においてはホルダに設けたガイドと可動体に設けたストッパとの係脱により可動体の機能部を収容位置に設定し、それらのガイドはストッパが通る経路を有している
ことを特徴とする手持ち具。 - 前記複数の突出用の操作手段、または、前記複数の収容用の操作手段、または、前記複数の突出用の操作手段及び複数の収容用の操作手段においては、各ガイドの経路が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の手持ち具。
- 前記操作手段においてガイドの経路は、可動体の移動方向の両側に設けた係止孔と、その両係止孔間で両係止孔に連通して延設された案内孔とを有し、前記可動体のストッパがこの経路の両係止孔に対し係脱されることを特徴とする請求項1に記載の手持ち具。
- 前記突出用の操作手段におけるガイドの経路と前記収容用の操作手段におけるガイドの経路とは互いに兼用されていることを特徴とする請求項3に記載の手持ち具。
- 前記可動体は、機能部を有する可動頭部と、ガイドに対しストッパを係脱させる係脱操作部を有する支持部と、その可動頭部と支持部との間に設けた連結部とを備え、
この連結部に設けられて支持部を可動頭部に対し可動体の移動方向に沿う軸線に対する周方向へ捩じる際に周方向の付勢力を生じる第一のばねと、
この支持部に設けられて可動体の移動方向に沿う軸線に対し直交する幅方向へ撓ませる際に幅方向の付勢力を生じる第二のばねと、
この第二のばねに設けた前記ストッパとを備えている
ことを特徴とする請求項4に記載の手持ち具。 - 前記各ガイドの経路においては、両係止孔が互いに兼用され、両係止孔から周方向へずれた第一の案内孔と、両係止孔から幅方向へずれた第二の案内孔とを有していることを特徴とする請求項5に記載の手持ち具。
- 前記ストッパは、前記ガイドの経路の両係止孔に対し係脱される係止部と、その係止部を移動させる係脱操作部とを有し、
機能部の突出位置で両係止孔のうち一方に第一のばねの付勢力により係入されたストッパの係止部と、機能部の収容位置で両係止孔のうち他方に第一のばねの付勢力により係入されたストッパの係止部とのうちいずれかが、第一のばねの付勢力に抗して第一の案内孔に係入され、第一の案内孔に係入されたストッパの係脱操作部とともに第一の案内孔を移動し、
機能部の突出位置で両係止孔のうち一方に第二のばねの付勢力により係入されたストッパの係止部と、機能部の収容位置で両係止孔のうち他方に第二のばねの付勢力により係入されたストッパの係止部とのうちいずれかが、第二のばねの付勢力に抗して第二の案内孔に係入され、第一の案内孔に係入されたストッパの係脱操作部とともに第二の案内孔を移動する
ことを特徴とする請求項6に記載の手持ち具。
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