JP2012157352A - ペットフード及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原料として生の肉類を含んでいても保存性、加工性、成型性及びコスト性に優れ、原料に含まれる穀物が低分子化されて消化吸収性に優れたペットフード及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係るペットフードは、生の肉類と穀物とを含む原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を添加し混合して生成された混合物を好気発酵させることによって製造され、発酵によって原料に含まれる穀物の少なくとも一部が単糖まで低分子化されている。さらに、本発明に係るペットフードは、発酵工程を経ることによって二軸エクストルーダを用いた成型が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペットフードに関し、特に犬・猫等のペットに与えるのに適したドライペットフードに関する。より詳細には、本発明は、生の肉類と穀物とを含む原料を納豆菌により好気発酵させたドライペットフードとその製造方法に関する。
動物は、食物の消化の仕組みで肉食動物、草食動物及び雑食動物に分類され、野生の犬・猫は本来、肉食動物である。ところが、ペットとして人間と生活を共にする犬・猫は、人間に給餌される飼料のために雑食性のような食性となっている。しかしながら、犬・猫の消化器官は、その肉食動物たる特徴をいまだ有し、小腸・大腸は雑食性の人間や草食動物と比較して短い(非特許文献1)。従って、現在主に流通している穀物を主成分としたペットフードは、犬・猫の生態上、消化器官への負担が大きいものである。なお、野生の犬・猫は、捕獲した動物の内臓を捕食することにより、低分子化された消化吸収性の良好な炭水化物を摂取している。
ペットフードは、品質規格上は水分含有量によって、主に、水分含有量10%程度以下のドライタイプ、水分含有量25〜35%程度のソフトドライタイプ及びセミモイストタイプ、水分含有量75%程度のウエットタイプに分類される。そのうち、最も広く流通しているものは、保存性と、養分当たりの価格の経済性とから、ドライタイプのものである。ドライタイプのペットフードとして、現在主流のものは発泡状のものであり、エクストルーダ(押出成型機)を用いて原料の発泡・膨化・成型加工が行われている。ドライタイプのペットフードの発泡加工においては、原料に含まれる水分が高温高圧下で瞬間的に蒸発する際、周囲のデンプンを糊化(α化)しながら蒸発し、その後に微細な穴が開くため多孔質となる原理を用いており、従って、加工の便宜上デンプンが必須である(非特許文献2)。そのため、現在のドライペットフードは、本来的には犬・猫が必要としない穀物を多量に含有することになり、犬・猫の消化器官への負担が大きいものとなっている。
穀物を中心的な原料とするペットフードが上述のような問題点を有する一方で、肉類のみを原料とするペットフードは栄養バランスを欠くという問題がある。従って、肉類と穀物とがバランスよく配合されたペットフードが好ましく、肉類は、犬・猫が本来必要とする生の肉類であることがより好ましい。しかしながら、生の肉類を使用したペットフードは保存性が悪いという問題がある。保存性を向上させるために、従来技術においては、冷凍(特許文献1)、保存液への浸漬後の乾燥(特許文献2)などといった技術が利用されているが、こういった技術を用いて加工されたドライペットフードは、流通と保管にコストがかかる、添加物(保存液)の使用によりペットの健康に悪影響を及ぼす可能性がある、などといった欠点を有する。
特開平6−261695 特開2009−207487 特開2009−089708
唐澤豊編 「動物の栄養」167頁 文永堂出版 2001年 阿部又信・池田光一郎 「ペット栄養会誌」3(1)22頁 2000年
現在、主に流通している一般的なドライペットフードは、穀物を主体として約80重量%〜90重量%を含み、それに約10重量%〜約20重量%の肉骨粉や他の添加物が混合された原料を用いたものであり、上述のように、犬・猫などのペットの消化器官への負担が大きい。従って、生の肉類を原料として多く含ませることによって原料に占める穀物の含有量を相対的に減少させるとともに、ペットの消化器官への負担が低減するように原料に含まれる穀物を低分子化させることができれば、消化吸収性と栄養バランスとを兼ね備えた嗜好性の高いドライペットフードを提供することができる。
一方、ドライペットフードの製造においては、通常、エクストルーダを用いて成型が行われる。エクストルーダは、主としてフィーダ、バレル、スクリュー、ダイから構成され、スクリューの数によって一軸型と二軸型とに分類される。二軸エクストルーダは、二本の回転軸の動作に伴って回転する1対のスクリューを有する押出成型機である。二軸エクストルーダは、一軸エクストルーダが有する機能に加えて、さらに混練性とせん断性とを向上させたものであり、加工の自由度が高く、連続的かつ安定的に短時間で押出成型を行うことができる。また、一軸エクストルーダは、油分がないか又は少ない原料(例えば、ビートパルプ、大豆タンパクなど)に用いる場合には適しているが、一軸エクストルーダを用いて油分を多く含む原料を成型した場合には、バレル内で溶融した油分が他の原料から分離して先に先端のノズルに到達して押し出されるため、ダイから高温の油分のみが突出する危険性がある。したがって、油分を多く含む肉類を使用したドライペットフードの押出成型には、加工性及び成型性の観点から、二軸エクストルーダを用いることが望ましい。しかしながら、ドライペットフードを製造する目的で、犬・猫が本来必要とする生肉を多く含む混合物をそのまま二軸エクストルーダに投入して押出成型すると、押出時の高温高圧による生肉の焼け焦げや、溶融した脂肪分による成型性の低下などによって、製品の品質劣化が生じるという問題があった。したがって、ドライペットフードの原料として生肉を多く含む原料を用いた場合には、そのままでは押出成型に二軸エクストルーダを用いることはできなかった。
上記を勘案して、本発明は、冷凍や保存液への浸漬などといった加工を必要とすることなく、原料として生の肉類を含んでいても品質、成型性及び保存性が優れ、原料に含まれる穀物が低分子化されて消化吸収性に優れたペットフード及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いて生の肉類及び穀物を含む原料を適切な条件で好気発酵させることによって、穀物が低分子化されて消化吸収性が改善され、嗜好性の高いペットフードが得られることと、原料を好気発酵させることによって、生の肉類を多く含む原料の加工には使用できなかった二軸エクストルーダを押出成型の目的で用いることが可能になり、その結果として品質、成型性及び保存性に優れたペットフードを製造できることとを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の1つの態様によれば、本発明は、生の肉類と穀物とを含む原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を添加し混合して生成された混合物を好気発酵させることによって製造されたドライペットフードを提供するものである。本発明に係るペットフードは、好気発酵によって原料に含まれる穀物の少なくとも一部が単糖まで低分子化されている。
本発明の一実施形態によれば、ドライペットフードは、混合物において、生の肉類の含有量が35重量%〜55重量%であり、穀物の含有量が35重量%〜65重量%であることが好ましい。また、最終的に製造されるドライペットフードの水分含有量は、10重量%以下であることが好ましく、8〜10重量%であることがより好ましい。
本発明の別の態様によれば、本発明は、生の肉類と穀物とを含む原料を納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いて好気発酵させることによって原料に含まれる穀物の少なくとも一部が単糖まで低分子化されたドライペットフードを製造するための方法を提供する。本発明に係る方法は、冷凍保存又は冷蔵保存された生の肉類と穀物とを含む原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を添加し、混合前の原料の温度を概ね維持しながら混合することによって、混合物を生成する工程と、発酵タンク内において、納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物(例えば、乳酸菌、大腸菌、酵母など)を増殖させない温度を維持しながら混合物を好気発酵させる工程と、好気発酵させた混合物を二軸エクストルーダによって押し出し、押し出された混合物をカッターによって切断して、成型物を生成する工程と、成型物を乾燥機によって乾燥させる工程とを含む。
本発明の一実施形態によれば、ドライペットフードは、混合物において、生の肉類の含有量が35重量%〜55重量%であり、穀物の含有量が35重量%〜65重量%であることが好ましい。また、最終的に製造されるドライペットフードの水分含有量は、10重量%以下であることが好ましく、8〜10重量%であることがより好ましい。
本発明の一実施形態によれば、生の肉類は冷凍された塊状の生肉であり、本方法は、冷凍された塊状の生肉を例えばフローズンチョッパーなどで破砕した後に穀物と合わせて原料を生成する工程をさらに含むことが好ましい。また、本発明の一実施形態によれば、混合物を生成する工程はサイレントカッターを用いて行われ、サイレントカッターは、混合前の原料の温度と混合後の混合物の温度との差が2℃未満となるような回転数で運転されることが好ましい。
本発明の一実施形態によれば、混合物を好気発酵させる工程は、熱源を用いて混合物を加熱することによって混合物の温度を上昇させる強制発酵工程と、強制発酵工程に続いて、温度が上昇した混合物の自然発酵により生成される発酵熱によって混合物の発酵を進行させる自然発酵工程とを含むことが好ましい。一実施形態によれば、強制発酵工程において熱源を用いた加熱によって混合物を温度が70℃〜80℃の範囲になるまで加熱した後、自然発酵工程において70〜80℃の範囲で自然発酵を進行させることが好ましい。外部熱源を用いた加熱は、発酵タンク内に設置されたバーナによって混合物を直接加熱することにより行われることが好ましく、自然発酵時間は20〜23時間であることが好ましい。
混合物を二軸エクストルーダによって押し出す工程において、押し出しの温度及び圧力は、混合物に含まれる納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物を死滅させるのに十分な温度及び圧力に設定されることが好ましく、その温度は100℃〜130℃であり、圧力は0.06〜0.6MPaであることが好ましい。
本発明の一実施形態に係るドライペットフードの製造工程を概略的に示す。
以下、本発明に係るドライペットフードの製造工程に基づいて、本発明を詳細に説明する。図1には、本発明の一実施形態に係るドライペットフードの製造工程を示す。
本発明に係るドライペットフードは、犬、猫等の愛玩動物すなわちペットに給餌されるものであり、水分含有量は約8〜約10重量%である。形状は特に限定されるものではなく、例えば、ペレット状、粒状、スティック状、ドーナツ状、星形、ボーン形などといった所望の形状とすることができる。また、大きさは特に制限されるものではなく、給餌するペットの種類によって適宜変えることができる。例えば、成犬用のペレット状ドライペットフードの例では、直径約5mm、長さ約20mm程度にすると、給餌が容易で嗜好性にも優れるドライペットフードとなる。
1.原料
本発明に係るドライペットフードの製造に用いられる原料は生の肉類及び穀物を含み、原料には必要に応じて他の材料を添加することができる。原料に用いられる生の肉類としては、例えば、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉、及びそれらの内臓肉が挙げられる。また、原料に用いられる穀物としては、例えば、大豆、とうもろこし、小麦粉、米、タピオカ、馬鈴薯デンプン粉、ふすま等が挙げられる。原料には、必要に応じて、他の材料として、魚介類を加えてもよく、腸内細菌叢の改善のための補助の添加剤として、例えば、ユッカ、ビール酵母、オリゴ糖、米糠、オカラ・ビートパルプを加えてもよく、さらに、飼料用ビタミン、飼料用ミネラルを添加してもよい。
原料に含まれる生の肉類は、約3mm〜約5mmのミンチ状であることが好ましい。また、後述の混合物を生成する工程で穀物と混合される前の生の肉類は、温度が約5℃以下で冷蔵保存されていることが好ましく、冷凍保存されていることがより好ましい。このように、原料として用いる生の肉類を低温状態又は冷凍状態に維持しておくことで、混合物の生成工程における原料の温度上昇を抑制する。生の肉類は、冷凍保存された塊状の状態でもよく、その場合には、塊状の生の肉類はフローズンチョッパーを用いて約3mm〜約5mmのミンチ状に破砕され、それを穀物と合わせて原料が生成される。
2.添加される納豆菌及び/又は納豆近縁菌
本発明においては、生の肉類及び穀物並びに必要に応じて他の材料からなる原料に、枯草菌の一種である納豆菌及び/又は納豆近縁菌が添加される。納豆近縁菌としては、納豆菌を含む一部のバチルス(Bacillus)属細菌とその近縁種(Bacillussubtilis
var.chungkookjang、Bacillus licheniformis、Bacillusmegaterium、Bacillus anthracis、Bacillus halodurans)や、Natrialbaaegyptiaca、Hydra等を挙げることができる(例えば、非特許文献1参照)。
3.原料の混合
次いで、生の肉類及び穀物並びに必要に応じて他の材料からなる原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を加えたものを混合して、納豆菌及び/又は納豆近縁菌が全体にわたって均一に分散された混合物を形成する。
混合物における生の肉類の配合比は、約35重量%〜約55重量%であることが好ましく、約40重量%〜約50重量%であることがより好ましい。生の肉類の配合比が約35重量%より少ない場合には、アミノ酸スコアのバランスが崩れるため栄養バランスが偏り、嗜好性が悪くなるとともに、相対的に穀物の量が多くなるため消化吸収性に悪影響を与えることになる。生の肉類の配合比が約55重量%より多い場合には、混合物の水分含有量が多くなるため最終製品としての形状安定性や保存性が低下するとともに、脂肪分が高くなるため栄養バランスが悪く、また混合物の菌数管理が難しくなる。
混合物における穀物の配合比は、約35重量%〜約65重量%であることが好ましく、約40重量%〜約55重量%であることがより好ましい。穀物の配合比が約35重量%より少ない場合には、相対的に生の肉類の含有量が多くなるため、最終製品としての形状安定性や保存性が低下するとともに、脂肪分が高くなるため栄養バランスが悪く、また混合物の菌数管理が難しくなる。穀物の配合比が約65重量%より多い場合には、相対的に肉類の量が少なくなるためアミノ酸スコアのバランスが崩れ、栄養バランスが偏り、嗜好性が悪くなるとともに、相対的に穀物の量が多くなるため消化吸収性に悪影響を与えることになる。
納豆菌及び/又は納豆近縁菌の添加量は、混合物全体の量に対して約0.01重量%〜約0.5重量%であることが好ましく、約0.02重量%であることがより好ましい。納豆菌及び/又は納豆近縁菌の添加量が少なすぎると、適切な発酵が行われない。一方、納豆菌及び/又は納豆近縁菌の添加量が多すぎると、必要な酸素量が少なくなるため納豆菌及び/又は納豆近縁菌が死滅し、同様に適切な発酵が行われない。
混合の際には、納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物(乳酸菌、大腸菌、酵母など)の増殖を抑制するために、原料の温度ができるだけ上昇しないように混合することが必要である。そのための手段として、本発明の一実施形態においては、混合にはサイレントカッター(バキュームカッターともいう)を用いることが好ましい。従来、ドライペットフードの製造に用いられているミキサ(一軸ピンミキサー、ナウターミキサーなど)は、粉体同士の混合と搬送とを目的とする装置であるため、水分含有量の高い生の肉類の混合は想定されていない。従って、本発明に係るドライペットフードの製造に用いられる生の肉類と穀物とを含む原料を、従来用いられてきたミキサに投入すると、生の肉類と穀物とが別々に回転して搬送されるのみとなり、ダマができやすく混合状態が不均一になることから、これらのミキサは本発明に係るドライペットフードの製造には適さない。また、これらのミキサを用いた場合には混合の際に摩擦熱が発生するため、混合時に原料の温度が約10℃以上上昇し、納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物の増殖を抑制することができない。
本発明の一実施形態において用いられるサイレントカッターは、一般的にはソーセージの製造の際に肉を細切りするのに用いられる装置であり、円盤状の鋭利な刃又は数枚の薙刀状の鋭利な刃とボールが回転して肉と筋を切断すると同時に、原料を混和し練り上げる装置である。この装置を本発明における混合のために用いることにより、原料を細かく混合することができるため混合が効率よく行われ、納豆菌及び/又は納豆近縁菌が混合物全体にわたって均一に拡散し、後の発酵工程における発酵の円滑な進行に役立つ。また、サイレントカッターは、混合の際に熱の発生が少なく、混合時の原料の温度上昇を抑えることができ、納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物の増殖を抑制することができる。本発明の一実施形態においては、摩擦熱の発生をより効果的に抑制するために、サイレントカッターの回転を低速にすることが好ましい。本発明の一実施形態においては、最大回転数が3000回転/分のサイレントカッターを回転数約100〜約200回転/分で用いる。この程度の回転数でサイレントカッターを運転することによって、摩擦熱を発生させず混合前の原料の温度を維持しながら混合することができる。混合前の原料の温度と混合によって生成される混合物の温度との差は、約2℃未満に抑制されることが好ましい。
4.発酵
生成された混合物は、次に、水分含有量が測定された後、外部の熱源によって内容物を加熱することができる加熱装置を備えた断熱仕様の発酵タンクに投入される。発酵タンクは、投入された混合物が撹拌されるように回転可能なタンクであることが好ましい。発酵をより効率的に進行させるためには、発酵前の混合物の水分含有量は約40重量%〜約45重量%であることが好ましい。発酵は、外部の熱源を用いて混合物を加熱することによって混合物の温度を短時間で上昇させる強制発酵と、熱源を用いた加熱を必要としない自然発酵との2段階で行うことが好ましい。
(1)強制発酵
先の工程で生成された混合物を発酵タンクに投入し、撹拌しながら、外部の熱源による加熱装置を用いて混合物を加熱する。混合物は、納豆菌及び/又は納豆近縁菌のみが増殖できる環境が整う温度まで速やかに加熱される。加熱の設定温度は、約70℃〜約80℃が好ましく、約70℃〜約75℃がより好ましい。強制発酵の時間は、約3時間〜約6時間が好ましい。このようにすることで、発酵タンク内における納豆菌及び/又は納豆近縁菌の人工的な増殖環境を速やかに構築して、次の自然発酵工程において納豆菌及び/又は納豆近縁菌を自己増殖させて自然発酵を進行させることが可能になる。混合物の温度が設定温度に近づいて、納豆菌及び/又は納豆近縁菌が増殖し始めると、発酵熱が発生する。設定温度に到達した後、加温を停止して、強制発酵を終える。
本発明の一実施形態においては、熱源による加熱は、バーナを発酵タンク内に設置し、バーナからの火で発酵タンク内の混合物を直接加熱することによって行うことが好ましい。このような方法を用いることによって、速やかに混合物の昇温と降温とを繰り返すことができるため、温度制御が容易となる。従って、納豆菌及び/又は納豆近縁菌を増殖させ且つ納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物の増殖を抑制することができる温度である約70〜約80℃まで、短時間で混合物の温度を上昇させることができるため、昇温中の微生物の増殖を最小限に抑制しつつ、発酵タンク内における納豆菌及び/又は納豆近縁菌の増殖環境を構築することが可能となる。また、温度が上がりすぎた場合にはバーナを消火することによって、混合物の速やかな降温が可能である。
外部熱源は、LPガスバーナを用いることが特に好ましい。LPガスには、硫黄分がほとんど含まれず、窒素も含まれていない。また、LPガスは、燃焼時にすすや灰を排出せず、混合物ににおいが付着しない。熱源による加熱は、貫流ボイラーによる温水加熱又は蒸気加熱とすることもできる。しかしながら、貫流ボイラーによる加熱は、一定の温度や圧力を一定時間持続する用途には適しているものの、昇温及び降温が緩やかに進行するため適切な温度制御が難しいという問題がある。
(2)自然発酵
混合物の温度が所定の温度まで上昇して外部熱源による加熱を停止した後は、撹拌を止めて、発生する発酵熱による混合物の自然発酵が行われる。発酵タンクは断熱仕様であるため、自然発酵の温度は約70℃〜約80℃が維持される。自然発酵の時間は約20時間〜約23時間であることが好ましい。自然発酵が開始してから約10時間後に、約2分〜約3分間、発酵タンクを自動的に回転させることによって、混合物を撹拌し、発酵を促すことが好ましい。納豆菌及び納豆近縁菌は、増殖するときに栄養源として原料だけではなく他の微生物も分解するため、畜産の分野においては家畜や家禽の腸内細菌叢の改善に利用されている。本発明においては、上記温度で自然発酵を行うことにより、発酵タンク内で他の微生物(乳酸菌、大腸菌、酵母など)の増殖を抑制し、好気性菌である納豆菌のみを選択的に増殖させることができる。
納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いて上記温度で発酵を行うことによって、原料に含まれる穀物を低分子化することができ、犬や猫などのペットに適した、消化吸収性の改善されたドライペットフードを製造することができる。また、菌が有するタンパク質分解酵素により原料中のタンパク質の分解が進み予備消化状態になるため、生の肉類をタンパク質が消化吸収されやすい状態に変化させることができる。さらに、納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いた発酵を用いて製造されるドライペットフードは、タンパク質の低分子化が進行しているため、アレルゲンになりにくく、うまみ成分が豊富にふくまれ、嗜好性が高くなるという利点を有する。さらに、拮抗作用(納豆菌がその他の微生物の繁殖を抑制して、納豆菌のみが増殖する作用)により、他の腐敗菌の増殖が抑制されるため、製造されるドライペットフードの保存性が向上する。さらに、納豆菌が原料を分解する課程で生産される酵素の作用により、アミノ酸等の他種類の栄養成分が生成され、菌体外に分泌するため、ドライペットフードの栄養価が高くなる。
5.成型
発酵が終了した混合物は、水分含有量が測定された後、成型が行われる。本発明においては、成型は、二軸エクストルーダを用いて行われる。上述したように、二本の回転軸を有する二軸エクストルーダは、単に押し出しのみならず、加熱、加圧、混合、撹拌、混練、剪断、搬送等などの多くの機能を有し、これらの操作を連続的かつ安定的に短時間で行うことができる点が特徴である。しかしながら、二軸エクストルーダは、生の肉類を含む原料を単にそのまま成型する場合には、一軸エクストルーダと比較すれば成型に適してはいるものの、原料として含むことができる生の肉類の量には限界があった。すなわち、生の肉類をより多く含む原料を単にそのまま二軸エクストルーダで成型すると、生の肉類の筋繊維がバレル内に滞留して焼け焦げの原因となるとともに、脂肪分が溶融してノズルでの成型性を低下させるため、製品品質が劣化し、生の肉類を多く含む混合物の成型には二軸エクストルーダを用いることができなかった。
これに対して、本発明は、混合物を納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いて好気発酵させることによって、品質の劣化を伴うことなく二軸エクストルーダによる成型が可能となったことを特徴とする。これは、詳細な理由は解明されていないものの、本発明者らは、納豆菌及び/又は納豆近縁菌が発酵過程で作り出す酵素の働きによって混合物に含まれる原料の低分子化が進行し、それにより混合物における原料が均一に混合され、その結果、二軸エクストルーダでの混練性及びせん断性が高まるためであると考えている。
本発明における二軸エクストルーダの使用においては、バレル温度は約100℃〜約130℃、押出圧力は約0.06〜0.6MPaとすることが好ましい。このような温度及び圧力で混合物を押し出すことによって、熱に強い納豆菌及び/又は納豆近縁菌のみを芽胞状態で混合物内に生存させ、この時点でも残っている他の微生物を死滅させることができる。
二軸エクストルーダに投入された混合物は、二軸エクストルーダの射出口に設けられたダイの直径約4mm〜約8mmのノズルを通して押し出され、カッターで長さ約5mm〜約30mmに切断されることにより、円柱状の成型物に成型される。ノズルの直径及び切断長さは、最終製品に要求される嗜好条件に応じて、適宜選択される。成型物の断面形状は、最終製品に要求される嗜好条件に応じて、二軸エクストルーダの射出口に設けられるダイの孔の形状を変えることにより、円形、楕円形、星形、四角形などに適宜変えることができる。
6.乾燥
次いで、二軸エクストルーダで成型された成型物は、例えば連続式熱風乾燥機などの乾燥機に投入される。成型物は、乾燥機内において約90℃〜約100℃で約50分〜約60分加熱、乾燥されることが好ましい。乾燥後の成型物は、水分含有量が約10重量%以下であることが好ましく、約8〜約10重量%であることがより好ましい。水分含有量をこの程度とすることにより、長期保存が可能でかつ適度に柔らかく食感のよいドライペットフードが得られる。
(実施例1)
以下に、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造されたドライペットフードについて、発酵前後の混合物の成分分析によって、穀物の一部が低分子化され、単糖の含有量が増加していることを示す。本実施例における成分分析は、本出願人が製造し採取した試料を用いて財団法人日本食品分析センターによって行われた。
本実施例においては、以下に示す作成工程において発酵タンクに投入する前の混合物と、発酵タンクでの発酵が終了した後の混合物とを採取し、それぞれを「発酵前の混合物」試料及び「発酵後の混合物」試料とした。本実施例で用いた試料の作成工程は、以下のとおりである。まず、下記の表1に示す配合の原料からなる混合物を準備した。
Figure 2012157352
この混合物は、冷凍保存された生の豚肉及び鶏肉をフローズンチョッパー(ヒガシモトキカイ、FG−200)を用いて約5mmのミンチ状に破砕し、これに、穀物(とうもろこし粉、ふすま、小麦粉、大豆粕)、魚粉及び添加物(植物油、ビタミン・ミネラル類)、並びに納豆菌・納豆近縁菌を加えたものである。納豆菌・納豆近縁菌は、有限会社あずみ野リサイクルセンターのバチルスZ菌を用いた。
この混合物を、サイレントカッター(ザイデルマン、k504)を用いて、温度が5℃以下に維持されるように低速で混合した。サイレントカッターの回転数は140回転/分とした。サイレントカッターによって均一に混合された後の混合物が、以下の説明における「発酵前の混合物」である。均一に混合された混合物を発酵タンクに投入し、LPガスバーナによって設定温度73℃まで混合物を加熱した。加熱時間は約4時間であった。混合物の温度が設定温度の73℃に達した後、LPガスバーナによる加熱を停止し、自然発酵させた。自然発酵の時間は約20時間であった。自然発酵が終了し、発酵タンクから取り出された後の混合物が、以下の説明における「発酵後の混合物」である。
1.発酵前の混合物
1(1)発酵前の混合物に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖、ラフィノース及びスタキオースの含有量
発酵前の混合物に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖、ラフィノース及びスタキオースの含有量は、以下の手順に従い高速液体クロマトグラフを用いて測定した。
発酵前の混合物から試料を採取し、80%エタノールを加えて、沸騰水浴中で1時間かけて加熱還流抽出した。得られた抽出混合液を100mLに定容し、ろ紙を用いてろ過した後、ろ液を濃縮して乾固した。得られた乾固物に水を加えてメンブランフィルターを用いてろ過し、高速液体クロマトグラフィーの測定に供した。
<果糖及びブドウ糖の高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−10ADvp [株式会社 島津製作所]
検出器:蛍光分光光度計 RF−10AXL [株式会社 島津製作所]
カラム:Wakosil 5NH2 φ4.6×250mm [和光純薬工業株式会社]
カラム温度:室温
移動相:アセトニトリル:水=75:25
流量:1mL/min
注入量:5μL
蛍光励起波長:320nm
蛍光測定波長:430nm
ポストカラム:反応液;1w/v% L−アルギニン及び3w/v%ホウ酸混合溶液
反応液流量;0.7mL/min
反応温度;150℃

<ショ糖の高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−10ADvp [株式会社 島津製作所]
検出器:示差屈折計 RID−10A [株式会社 島津製作所]
カラム:Inertsil NH2 φ3×150mm [ジーエルサイエンス株式会社]
カラム温度:室温
移動相:アセトニトリル:水=81:19
流量:0.8mL/min
注入量:5μL

<ラフィノース及びスタキオースの高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−10ADvp [株式会社 島津製作所]
検出器:示差屈折計 RID−10A [株式会社 島津製作所]
カラム:Inertsil NH2 φ3×150mm [ジーエルサイエンス株式会社]
カラム温度:室温
移動相:アセトニトリル:水=73:27
流量:0.5mL/min
注入量:5μL
上記の測定条件により以下のデータを得た。
Figure 2012157352
上記のデータを用いて、以下の計算式により、試料に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖、ラフィノース及びスタキオースの含有量(%)を得た。

含有量=(ピーク高さ―切片)/傾き×標準溶液のファクター×定容量×希釈率/試料採取量 式(1)

ここで、分析結果として以下の式で計算される値を用いた。

ラフィノース
分析結果={A1回目+(B1回目+B2回目)/2}/2

果糖、ブドウ糖、ショ糖、スタキオース
分析結果=(1回目+2回目)/2
1(2)発酵前の混合物に含まれるデンプンの含有量
発酵前の混合物に含まれるデンプンの含有量は、以下の手順に従いグルコアミラーゼを用いて測定した。
発酵前の混合物から試料を採取し、50%エタノールで低分子糖を抽出洗浄し、5分間加熱糊化した後、グルコアミラーゼ(AMYLCLUCOSIDASE, Megazyme(日本バイオコン株式会社))を加えて、37℃で2時間インキュベートした。得られた混合物を200mLに定容し、ADVANTEC No.5B(東洋濾紙株式会社)を用いてろ過し、グルコースCIIテストワコーを用いて、ろ液中のブドウ糖を定量した。当該ブドウ糖の量から、以下の式によってデンプンの含有量(%)を得た。

デンプン含有量=ブドウ糖(%)×0.9 式(2)
1(3)発酵前の混合物に含まれる水分の含有量
発酵前の混合物に含まれる水分の含有量の測定は以下の手順で行った。
発酵前の混合物から試料を採取し、乾燥助剤としてケイ砂を入れた重量既知のガラス秤量皿W1(g)に試料S(g)を秤量した。強制循環式温風乾燥機を用いて、105℃で3時間、試料を乾燥させ、シリカゲルデシケーター中で放冷した後、秤量した(W3(g))。以上の測定値を用いて、以下の式によって水分の含有量(%)を得た。

水分含有量=[{(W1+S)−W3}/S]×100 式(3)

但し、水分含有量の値は、2回の測定の平均値を採用した。試料採取量は、1回目が1.5068g、2回目が3.1897gであった。
1(4)発酵前の混合物に含まれる粗タンパク質の含有量
発酵前の混合物に含まれる粗タンパク質の含有量は、以下の手順によってケルダール法により測定した。
試料S(g)をケルテックチューブに採取し、分解促進剤(硫酸銅:硫酸カリウム=1:9)10g及び濃硫酸15mLを加えて1時間加熱分解した。放冷後、イオン交換水を加え、更に水酸化ナトリウム溶液を加えて過剰アルカリ条件下で水蒸気蒸留後、KJELTEC AUTO SAMPLER SYSTEM Analyzerを用い指示薬をブロムクレゾールグリーン・メチルレッド溶液として、0.05mol/L硫酸標準溶液で滴定(VmL)した。上記の測定値を用いて、以下の式によって粗タンパク質の含有量(%)を得た
式:全窒素(%)={(V-B)×F×0.0014/S}×100及び粗タンパク質(%)=全窒素(%)×K(但し、V:本試験滴定量(mL)、B:空試験滴定量(mL)、F:0.05mol/L硫酸標準溶液の力価、0.0014:0.05mol/L硫酸標準溶液1mLに対する窒素量(g)、K:窒素・タンパク質換算係数、S:試料採取量(g))により、粗タンパク質の含有量を算出した。

全窒素(%)={(V-B)×F×0.0014/S}×100 式(4)
粗タンパク質(%)=全窒素(%)×K

ここで、
V:本試験滴定量(mL)
B:空試験滴定量(mL)
F:0.05mol/L硫酸標準溶液の力価
0.0014:0.05mol/L硫酸標準溶液1mLに対する窒素量(g)
K:窒素・タンパク質換算係数
S:試料採取量(g)

但し、粗タンパク質含有量の値は、2回の測定の平均値を採用した。試料採取量は、1回目が0.8299g、2回目が1.5713gであった。
1(5)発酵前の混合物に含まれる粗脂肪の含有量
発酵前の混合物に含まれる粗脂肪の含有量は、以下の手順により測定した。
試料(S(g))を採取し、エタノール2mL及び塩酸10mLを加え、ウォーターバス中で30〜40分間分解し、エタノール10mL及びジエチルエーテル25mLを加えてマジョニア管を用いて抽出を行った。得られた抽出層に石油エーテル25mLを加えて振とう混和し、エーテル混液層と水層に分離した。得られた水層にジエチルエーテル―石油エーテル混液を加え、さらに振とうして抽出を行い、得られたエーテル混液層を先に分離したエーテル混液層と合わせて、精製を行った。得られたエーテル混液層を回収し、重量が既知の脂肪瓶(W1(g))に入れ、溶媒を留去し、105℃で1時間乾燥を行い、シリカゲルデシケーター中で放冷して秤量した(W2(g))。上記の測定値から、以下の式を用いて粗脂肪の含有量(%)を得た。

粗脂肪(%)={(W2−W1)/S}×100 式(5)

但し、粗タンパク質含有量の値は、2回の測定の平均値を採用した。試料採取量は、1回目が1.0734g、2回目が2.0126gであった。
1(6)発酵前の混合物に含まれる粗繊維の含有量
発酵前の混合物に含まれる粗繊維の含有量は、以下の手順で測定した。
ビーカーに試料(S(g))を採取し、水150mL及び12.5%濃硫酸20mLを加えた後、200mLに定容し、沸騰後30分経過するまで加熱した。得られた混合物の上澄み液を0.045mmふるいを有したステンレス金網を用いてろ過し、ろ液が中性を示すまで洗浄し、エタノール脱水、ジエチルエーテル脱脂を経て、もとのビーカーに戻した。更に水150mL及び12.5%水酸化ナトリウム20mLを加えた後、200mLに定容し、沸騰後30分経過するまで加熱した。得られた混合物を重量既知のろ紙(W1(g))(No.5A)を用いてろ過し、ろ液が中性を示すまで洗浄し、エタノール脱水、ジエチルエーテル脱脂を経て、135℃で2時間乾燥させ、シリカゲルデシケーター中で放冷して秤量した(W2(g))。続いて、550℃で1時間、重量既知のるつぼ(W4(g))中でろ別した固体を灰化させ、シリカゲルデシケーター中で放冷し、るつぼごと秤量した(W3(g))。上記の測定値から、以下の式を用いて粗繊維の含有量(%)を得た。

粗繊維(%)=[{(W2−W1)−(W3−W4)}/S]×100 式(6)

但し、粗繊維含有量の値は、2回の測定の平均値を採用した。試料採取量は、1回目が0.8189g、2回目が1.6486gであった。
1(7)発酵前の混合物に含まれる粗灰分の含有量
発酵前の混合物に含まれる粗灰分含有量は、直接灰化法により以下の手順で測定した。
重量既知のるつぼ(W1(g))に試料(S(g))を採取し、予備灰化を経て、550℃にて灰化を行い、シリカゲルデシケーター中で放冷して、るつぼごと秤量した(W3(g))。上記の測定値から、以下の式を用いて粗灰分の含有量(%)を得た。

粗灰分(%)={(W3−W1)/S}×100 式(7)

但し、粗繊維含有量の値は、2回の測定の平均値を採用した。試料採取量は、1回目が1.7542g、2回目が3.8741gであった。
2.発酵後の混合物
2(1)発酵後の混合物に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖、ラフィノース及びスタキオースの含有量
発酵後の混合物に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖、ラフィノース及びスタキオースの含有量の測定は、発酵前の混合物に含まれる含有量の測定(上記1(1))と同じ方法で行った。但し、ショ糖及びラフィノースについては、以下の条件で高速液体クロマトグラフ操作を行った。

<ショ糖の高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−10ADvp [株式会社 島津製作所]
検出器:示差屈折計 RID−10A [株式会社 島津製作所]
カラム:Inertsil NH2 φ3×150mm [ジーエルサイエンス株式会社]
カラム温度:室温
移動相:アセトニトリル:水=75:25
流量:1mL/min
注入量:20μL

<ラフィノースの高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:DX−500 [日本ダイオネクス株式会社]
検出器:パルスアンペロメトリー検出器 [日本ダイオネクス株式会社]
カラム:Carbo Pac PA1, プラスチック管 φ4.0×250mm[日本ダイオネクス株式会社]
上記の測定条件により以下のデータを得た。
Figure 2012157352
上記のデータを用いて、式(1)の計算式により含有量を得た。
2(2)発酵後の混合物に含まれるデンプンの含有量
発酵後の混合物に含まれるデンプンの含有量の測定は、発酵前の混合物に含まれるデンプンの含有量の測定(上記1(2))と同じ方法で行った。
2(3)発酵後の混合物に含まれる水分の含有量
発酵後の混合物に含まれる水分の含有量の測定は、発酵前の混合物に含まれる水分の含有量の測定(上記1(3))と同じ方法で行った。但し、水分含有量の値は、2回の測定の平均値を採用しており、試料採取量は、1回目が1.5156g、2回目が3.0937gであった。
2(4)発酵後の混合物に含まれる粗タンパク質の含有量
発酵後の混合物に含まれる粗タンパク質の含有量は、発酵後の混合物に含まれる粗タンパク質の含有量の測定(上記1(4))と同じ方法で行った。但し、試料採取量は、1.5382gであった。
2(5)発酵後の混合物に含まれる粗脂肪の含有量
発酵後の混合物に含まれる粗脂肪の含有量は、発酵前の混合物に含まれる粗脂肪の含有量の測定(上記1(5))と同じ方法で行った。但し、含有量の値は、2回の測定の平均値を採用しており、試料採取量は、1回目が1.5496g、2回目が2.1104gであった。
2(6)発酵後の混合物に含まれる粗繊維の含有量
発酵後の混合物に含まれる粗繊維の含有量は、発酵前の混合物に含まれる粗繊維の含有量の測定(上記1(6))と同じ方法で行った。但し、含有量の値は、2回の測定の平均値を採用しており、試料採取量は、1回目が0.8681g、2回目が1.6445gであった。
2(7)発酵後の混合物に含まれる粗灰分の含有量
発酵後の混合物に含まれる粗灰分の含有量は、発酵前の混合物に含まれる粗灰分の含有量の測定(上記1(7))と同じ方法で行った。但し、含有量の値は、2回の測定の平均値を採用しており、試料採取量は、1回目が1.5547g、2回目が3.0824gであった。
3.試験結果
以下に、上述の方法で行った発酵前後の混合物の栄養分析試験結果を示す。
Figure 2012157352
上記の表4から、発酵の前後で、混合物に含まれるショ糖、ラフィノース、スタキオース及びデンプンの割合が減少し、単糖である果糖及びブドウ糖の割合が増加したことが分かる。
(実施例2)
下記の表5に示す配合を有する原料からなる混合物を準備した。この実施例は、子犬用のドライペットフードの配合例である。
Figure 2012157352
この混合物は、冷凍保存された生の豚肉及び鶏肉をフローズンチョッパー(ヒガシモトキカイ、FG−200)を用いて約5mmのミンチ状に破砕し、これに、穀物(ふすま、大豆粕、小麦粉、とうもろこし粉)、魚粉及び添加物(植物油、ビタミン・ミネラル等)並びに納豆菌を加えたものである。納豆菌は、有限会社あずみ野リサイクルセンターのバチルスZ菌を用いた。
この混合物を、サイレントカッター(ザイデルマン、k504)を用いて、温度が5℃以下に維持されるように低速で混合した。サイレントカッターの回転数は140回転/分とした。なお、このサイレントカッターの最大回転数は3000回転/分である。均一に混合された混合物を発酵タンクに投入し、LPガスバーナによって設定温度73℃まで混合物を加熱した。加熱時間は約4時間であった。混合物の温度が設定温度の73℃に達した後、LPガスバーナによる加熱を停止し、自然発酵させた。自然発酵の時間は約20時間であった。
次に、発酵が終了した混合物を二軸エクストルーダ(スエヒロEPM、α−600)に投入した。二軸エクストルーダの設定条件は、スクリュー回転数72rpm、中間バレル1の温度130℃、中間バレル2の温度100℃、押出圧力0.3MPaとした。二軸エクストルーダの射出口には、5mm12穴のダイを取り付け、押し出された混合物をカッターで約20mmに切断して成型物を得た。得られた成型物を乾燥機(東海産業、L1800)によって90℃〜100℃で約1時間乾燥させることによって、円柱状のドライペットフードを得た。得られたドライペットフードの水分量は約9重量%であった。得られたドライペットフードには、焼け焦げ等の劣化は見られなかった。
(実施例3)
下記の表6に示す配合を有する原料からなる混合物を準備した。この実施例は、成犬用のドライペットフードの配合例である。
Figure 2012157352
この混合物は、冷凍保存された生の豚肉、豚心臓、鶏ガラ及び鶏肉を実施例2と同じフローズンチョッパーを用いて約5mmのミンチ状に破砕し、これに、穀物(大豆粕、ふすま、コンーンフラワー、小麦粉)、添加物(植物油、ビタミン・ミネラル等)及び納豆菌を加えたものである。納豆菌は、有限会社あずみ野リサイクルセンターのバチルスZ菌を用いた。
実施例2と同様の方法で円柱状のドライペットフードを得た。得られたドライペットフードには、焼け焦げ等の劣化は見られなかった。
(実施例4)
下記の表7に示す配合を有する原料からなる混合物を準備した。この実施例は、成犬用のドライペットフードの実施例3とは異なる配合例である。
Figure 2012157352
この混合物は、冷凍保存された生の牛肉、鶏肉、ササミ、牛レバーを実施例2と同じフローズンチョッパーを用いて約5mmのミンチ状に破砕し、これに、穀物(とうもろこし粉、小麦粉、大豆粕、ふすま)、添加物(植物油、ビタミン・ミネラル等)及び納豆菌を加えたものである。納豆菌は、有限会社あずみ野リサイクルセンターのバチルスZ菌を用いた。
実施例2と同様の方法で円柱状のドライペットフードを得た。得られたドライペットフードには、焼け焦げ等の劣化は見られなかった。
(実施例5)
(タンパク質の必須アミノ酸への分解効果)
ここでは、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造されたドライペットフードについて、発酵前後の混合物の成分分析によって、タンパク質の一部が分解され、犬用必須アミノ酸18種の含有比率が増加したことを示す。本実施例における成分分析は、本出願人が製造し採取した試料を用いて財団法人日本食品分析センターによって行われた。
本実施例においては、実施例1と同じ作成工程において発酵タンクに投入する前の混合物と、発酵タンクでの発酵が終了した後の混合物とを採取し、それぞれを「発酵前」試料及び「発酵後」試料とした。ただし、混合物は、表8に示す配合の原料からなるものを用いた。表9は、発酵前後の混合物について、それぞれ水分を蒸発させた後の乾物におけるアミノ酸含有割合を示す。表9におけるアミノ酸含有比率は、トリプトファンについては高速液体クロマトグラフ法で測定した値を用い、それ以外についてはアミノ酸自動分析法で測定した値を用いた。
Figure 2012157352
Figure 2012157352
(実施例6)
(アミノ態窒素量の増加)
ここでは、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造されたドライペットフードについて、発酵前後の混合物の成分分析によって、アミノ態窒素量が増加したことを示す。総窒素量に占めるアミノ態窒素量の割合は、原料に含まれるタンパク質の分解の程度を示す指標であり、アミノ態窒素量が多い場合には、そのドライペットフードは、より低分子化されたペプチドやアミノ酸の含有比率が高く、嗜好性や消化吸収性に優れていることを意味する。本実施例における成分分析は、本出願人が製造し採取した試料を用いて財団法人日本食品分析センターによって行われた。
本実施例においては、実施例1と同じ混合物を用い、実施例1と同じ作成工程において発酵タンクに投入する前の混合物と、発酵タンクでの発酵が終了した後の混合物とを採取し、それぞれを「発酵前」試料及び「発酵後」試料とした。表10は、発酵前後の混合物100gにおけるアミノ態窒素量を示す。表10におけるアミノ態窒素量は、バンスライク法で測定した値を用いた。
Figure 2012157352
(実施例7)
(嗜好性試験)
ここでは、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造されたドライペットフードの嗜好性を評価した。本実施例においては、実施例4に示された混合物及び方法で製造したドライペットフード(試験食A)と、ヒルズ株式会社の「サイエンスダイエット」(試験食B)とを、それぞれ29頭の飼育犬に与え、盲検法によって嗜好試験を行った。試験食は、成分内容を明記した紙小片を貼ったビニール袋に密閉し、体重別に総内容量5g、10g、30g入り小袋として風味が損なわれないように密閉分包した状態で提供した。犬への給与量は、体重5kg未満の超小型犬には試験食A及びBをそれぞれ5gずつ、体重5kg以上15kg未満の小型犬には試験食A及びBをそれぞれ10gずつ、体重15kg以上50kg未満の大型犬及び超大型犬に対しては試験食A及びBをそれぞれ30gとした。
試験は、以下のように実施した。試験食A及びBを2つの容器に入れ、飼育犬を拘束したまま、飼育犬から約1m放して容器を設置した後、それぞれの容器から試験食1粒ずつを飼育犬に与え、その状況を確認した。次に飼育犬を容器から1m離した位置に再度拘束した後、拘束を解除し、その後の試験食に対する飼育犬の行動について観察した。試験食に対する飼育犬の一連の行動観察が終了した後にアンケート用紙の各項目について飼い主に記載を依頼した。アンケート用紙を回収し、最終的にこれを集計して評価した。なお、本実施例における嗜好性試験は、国立大学法人帯広畜産大学動物医療センターによって行われた。
表11は、アンケート結果を示す。試験食Bは、嗜好性のよい市販のペットフードである。表11の結果から、試験食Aは、試験食Bと比較しても遜色のない優れた嗜好性を有するドライペットフードであると考えられる。
Figure 2012157352

Claims (14)

  1. 生の肉類と穀物とを含む原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を添加し混合して生成された混合物を好気発酵させることによって製造されたドライペットフードであって、好気発酵によって前記原料の穀物の少なくとも一部が単糖まで低分子化されたことを特徴とするドライペットフード。
  2. 前記混合物において、生の肉類の含有量が35重量%〜55重量%であり、穀物の含有量が35重量%〜65重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のドライペットフード。
  3. 水分含有量が8〜10重量%であることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のドライペットフード。
  4. 生の肉類と穀物とを含む原料を納豆菌及び/又は納豆近縁菌を用いて好気発酵させることによって前記原料の穀物の少なくとも一部が単糖まで低分子化されたドライペットフードを製造する方法であって、
    冷凍保存又は冷蔵保存された生の肉類と穀物とを含む原料に納豆菌及び/又は納豆近縁菌を添加し、混合前の原料の温度を概ね維持しながら混合することによって、混合物を生成する工程と、
    発酵タンク内において、納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物を増殖させない温度を維持しながら前記混合物を好気発酵させる工程と、
    好気発酵させた前記混合物を二軸エクストルーダによって押し出し、押し出された前記混合物をカッターによって切断して、成型物を生成する工程と、
    前記成型物を乾燥機によって乾燥させる工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  5. 前記混合物において、生の肉類の含有量が35重量%〜55重量%であり、穀物の含有量が35重量%〜65重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 生の肉類は冷凍された塊状の生肉であり、冷凍された塊状の生肉を破砕した後に穀物と合わせて前記原料を生成する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  7. 混合物を生成する工程はサイレントカッターを用いて行われ、前記サイレントカッターは、混合前の原料の温度と混合後の混合物の温度との差が2℃未満となるような回転数で運転されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  8. 前記混合物を好気発酵させる工程は、
    前記発酵タンク内の前記混合物を熱源を用いて加熱することによって前記混合物の温度を上昇させる強制発酵工程と、
    前記強制発酵工程に続いて、温度が上昇した前記混合物の自然発酵により生成される発酵熱によって前記混合物の発酵を進行させる自然発酵工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  9. 前記強制発酵工程において前記熱源を用いた加熱によって前記混合物を温度が70℃〜80℃の範囲になるまで加熱した後、前記自然発酵工程において70〜80℃の範囲で自然発酵を進行させることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記外部熱源を用いた加熱は、前記発酵タンク内に設置されたバーナによって前記混合物を直接加熱することにより行われることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 前記自然発酵工程の時間は20〜23時間であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  12. 前記混合物を二軸エクストルーダによって押し出す工程において、押し出しの温度及び圧力は、混合物に含まれる納豆菌及び/又は納豆近縁菌以外の微生物を死滅させるのに十分な温度及び圧力に設定されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  13. 前記温度は100℃〜130℃であり、前記圧力は0.06〜0.6MPaであることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記成型物を乾燥させる工程において、乾燥後の前記混合物の水分が8〜10重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。

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