JP2012157140A - モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】演算負荷の増加を抑えつつ、インバータ出力の高い状態においても、精度良く、検出される各相電流値に基づいて異常検出を行うことのできるモータ制御装置を提供すること。
【解決手段】異常検出部は、所定数αの電流検出周期に亘って、検出された各相電流値Ix(x=u,v,w)をその電流検出周期毎に記憶する(Ix_1,…,Ix_n、但し、「n」は自然数)。そして、当該所定数αの電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶領域に記憶した各相電流値Ix_1,…,Ix_nについて、三相(U,V,W)の総和に基づく異常判定をまとめて実行する。
【選択図】図6
【解決手段】異常検出部は、所定数αの電流検出周期に亘って、検出された各相電流値Ix(x=u,v,w)をその電流検出周期毎に記憶する(Ix_1,…,Ix_n、但し、「n」は自然数)。そして、当該所定数αの電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶領域に記憶した各相電流値Ix_1,…,Ix_nについて、三相(U,V,W)の総和に基づく異常判定をまとめて実行する。
【選択図】図6
Description
本発明は、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、電動パワーステアリング装置(EPS)等に用いられるモータ制御装置には、その駆動回路(PWMインバータ)を構成する各スイッチング素子対(スイッチングアーム)の低電位側(接地側)に、モータの各相に対応する電流センサが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
即ち、上記のようなモータ制御装置は、図9に示すように、各相の出力電圧に対応する各DUTY指示値Du,Dv,DwをPWMキャリア(搬送波)である三角波(δ1,δ2)と比較することによりモータ制御信号を生成する。そして、そのモータ制御信号に基づいて、駆動回路を構成する各スイッチング素子がオン/オフすることにより、モータに対して三相の駆動電力を供給する。
尚、同図に示す例では、各スイッチングアームにおける高電位側(上段)のスイッチング素子と低電位側(下段)のスイッチング素子との間の短絡(アーム短絡)を防ぐデッドタイムtdを設定するために、上下方向にシフトされた二つの三角波δ1,δ2(δ1>δ2)が用いられている。そして、上記各電流センサを用いた各相電流値の検出は、その下段スイッチング素子が全てオンとなるタイミングで、当該各電流センサの出力信号を取得(サンプリング)することにより行われる。
ここで、「低電位側のスイッチング素子が全てオンとなるタイミングで電流検出を行なう」とはいえ、実際には、その電流検出にもある程度の時間を要する。このため、各DUTY指示値Du,Dv,Dwの上昇時には、そのうちの最大値D_hiに対応する相(同図に示す例ではU相)において、その電流検出に要する時間(電流検出時間ts)よりも下段スイッチング素子のオン時間t0が短くなるという事態が生ずる。つまり、その電流検出を行うことのできない相(電流検出不能相)が発生することになる。
ただし、モータ及び駆動回路間の電力供給経路が正常であるならば、理論上、検出される各相電流値の総和は「0」になる(Iu+Iv+Iw=0)。従って、上記のように電流検出不能相が存在する状況においても、残る二相、即ち各DUTY指示値Du,Dv,Dwのうちの中間値D_md及び最小値D_loに対応する二相(同図に示す例では、V相及びW相)の相電流値に基づいて、当該電流検出不能相の相電流値を推定することができる。
しかしながら、このように残る二相の相電流値に基づいて電流検出不能相の相電流値を推定する状況においては、当然ながら、上記各相電流値の総和に基づく異常判定を行うことはできなくなる。そして、近年は、モータの小型化等により、駆動回路の出力(インバータ出力)が高くなりやすい傾向にある、即ち高いオンDUTYを示すモータ制御信号が出力されやすくなっている。更に、その電圧利用率を高めべく、例えば、特許文献2に記載のモータ制御装置のように、三次高調波或いは擬似三次高調波重畳正弦波通電制御を実行して幅広い回転角度範囲で高いインバータ出力を維持するようにしたものもある。このため、従来、こうしたインバータ出力の高い状態における異常検出性能の改善が喫緊の課題となっている。
尚、EPSのような円滑なモータ回転及び高い静粛性が要求される用途では、各相の出力電圧波形を正弦波状に変化させる所謂正弦波通電を採用する構成が一般的である。即ち、そのインバータ出力が高い状態であっても、上記のような三相の総和に基づく推定を用いることなく、全ての相電流値を実測可能な回転角度範囲は存在する。従って、電流検出周期及び異常検出周期を短縮化することにより、こうした全ての相電流値を実測可能な回転角度範囲において、その異常判定が実行される機会を増やすことができる。
しかしながら、こうした電流検出周期及び異常判定周期の短縮化により演算負荷は増大する。そして、これが製造コストを押し上げる要因になるという問題があり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、演算負荷の増加を抑えつつ、インバータ出力の高い状態においても、精度良く、検出される各相電流値に基づいて異常検出を行うことのできるモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータに通電される三相の相電流値を検出する電流検出手段と、前記各相電流値に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段と、前記モータ制御信号に基づいて三相の駆動電力を出力する駆動回路と、前記各相電流値に基づき異常を検出する異常検出手段とを備え、前記駆動回路は、前記モータ制御信号に基づきオン/オフする一対のスイッチング素子を直列に接続してなるスイッチングアームを各相に対応して並列に接続することにより形成されるとともに、各スイッチングアームの低電位側には、該各スイッチングアームに対応する各相の相電流値を検出するための電流センサが設けられ、前記電流検出手段は、前記各スイッチングアームにおける低電位側のスイッチング素子の全てがオンとなるタイミングで前記各電流センサの出力信号を取得することにより前記各相電流値を検出するとともに、前記各低電位側のスイッチング素子の何れかのオン時間が電流検出時間よりも短くなる場合には、その電流検出不能相以外の二相の相電流値に基づいて該電流検出不能相の相電流値を推定するモータ制御装置において、前記異常検出手段は、所定数の電流検出周期に亘り該電流検出周期毎の前記各相電流値を記憶するとともに、前記所定数の電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶した前記各電流検出周期における各相電流値について、三相の総和に基づく異常判定を行うこと、を要旨とする。
即ち、低電位側のスイッチング素子の何れかのオン時間が電流検出時間よりも短くなる状況が生じるようなインバータ出力の高い状態においても、三相の総和に基づく推定を用いることなく、全ての相電流値を実測可能な回転角度範囲は存在する。このため、連続した複数の電流検出周期の何れかについては、各相電流値の総和に基づく異常判定が有効である可能性が高い。そして、その異常判定を、複数の電流検出周期についてまとめて実行することにより、演算負荷の軽減を図る余地ができる。従って、上記構成によれば、演算負荷の増加を抑えつつ、インバータ出力の高い状態においても、精度良く、検出される各相電流値に基づいて異常検出を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、前記異常検出手段による異常の検出は、複数回の該異常の検出により確定されるものであって、前記モータ制御信号出力手段は、前記三相の総和に基づく前記異常判定により前記異常が検出された場合には、前記各低電位側のスイッチング素子のオン時間が全て前記電流検出時間よりも長くなるような前記モータ制御信号を出力すること、を要旨とする。
上記構成によれば、一度異常が検出された後は、全ての電流検出周期において、各相電流値が実測値として検出される。これにより、三相の総和に基づく異常検出の信頼性が高くなる。その結果、速やかに、その異常検出の結果を確定させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、インバータ出力の高い状態においても、演算負荷の増加を抑えつつ、精度良く異常検出を実行して、速やかにフェールセーフを図ることができるようになる。
上記構成によれば、インバータ出力の高い状態においても、演算負荷の増加を抑えつつ、精度良く異常検出を実行して、速やかにフェールセーフを図ることができるようになる。
本発明によれば、演算負荷の増加を抑えつつ、インバータ出力の高い状態においても、精度良く、検出される各相電流値に基づいて異常検出を行うことが可能なモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、駆動源であるモータ12が減速機構13を介してコラムシャフト3aと駆動連結された所謂コラム型のEPSアクチュエータとして構成されている。尚、本実施形態のモータ12には、ブラシレスモータが採用されており、同モータ12は、ECU11から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。そして、EPSアクチュエータ10は、同モータ12の回転を減速してコラムシャフト3aに伝達することにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されており、同ECU11は、これら各センサの出力信号に基づいて操舵トルクτ及び車速Vを検出する。そして、ECU11は、これら操舵トルクτ及び車速Vに基づいて目標アシスト力を演算し、当該目標アシスト力をEPSアクチュエータ10に発生させるべく、その駆動源であるモータ12への駆動電力の供給を通じて、該EPSアクチュエータ10の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
次に、本実施形態のEPSの電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するマイコン17と、同マイコン17の出力するモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するマイコン17と、同マイコン17の出力するモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
本実施形態の駆動回路18は、FET18a,18d、FET18b,18e、及びFET18c,18fの各組の直列回路を並列に接続することにより形成されている。そして、FET18a,18d、FET18b,18e、FET18c,18fの各接続点19u,19v,19wは、それぞれモータ12の各相のモータコイル12u,12v,12wに接続されている。
即ち、本実施形態の駆動回路18は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(スイッチングアーム)として、各相に対応する3つのスイッチングアーム18u,18v,18wを並列に接続してなる周知のPWMインバータとして構成されている。そして、マイコン17の出力するモータ制御信号は、駆動回路18を構成する各FET18a〜18fのスイッチング状態(オン/オフ作動)を規定するゲートオン/オフ信号となっている。
つまり、上記各FET18a〜18fは、そのゲート端子に対して、上記モータ制御信号に基づく制御電圧が印加されることによりオン/オフする。そして、駆動回路18は、これら各FET18a〜18fのスイッチング状態に応じて各相のモータコイル12u,12v,12wに対する通電パターンが切り替わることにより、三相の駆動電力をモータ12に供給する構成になっている。
詳述すると、本実施形態のマイコン17は、図3に示すように、各相のモータコイル12u,12v,12wに印加すべき相電圧に対応する各DUTY指示値Du,Dv,DwとPWMキャリア(搬送波)である三角波との比較に基づいて、その駆動回路18に出力するモータ制御信号を生成する。そして、本実施形態では、上下にシフトされた位相の等しい二つの三角波δ1,δ2を用いることにより(δ1>δ2)、所謂アーム短絡による貫通電流の発生を回避するためのデッドタイムが設定されている。
即ち、マイコン17は、同図中、上側に位置する三角波δ1との比較において、当該三角波δ1の値よりも各DUTY指示値Du,Dv,Dwの方が高い場合には、当該相に対応する高電位側(上段)の各FET18a,18b,18cをオンし、低い場合には、これらの各FET18a,18b,18cをオフするようなモータ制御信号を生成する。そして、同図中、下側の三角波δ2との比較において、当該三角波δ2の値よりもDUTY指示値Du,Dv,Dwの方が低い場合には、当該相に対応する低電位側(下段)の各FET18d,18e,18fをオンし、高い場合には、これらの各FET18d,18e,18fをオフとするようなモータ制御信号を生成する構成になっている。
また、図2に示すように、本実施形態では、駆動回路18を構成する各スイッチングアーム18u,18v,18wの低電位側(接地側、図2中下側)には、それぞれ、各相に対応する電流センサ20u,20v,20wが設けられている。尚、これらの各電流センサ20u,20v,20wは、各スイッチングアーム18u,18v,18wに対して直列に接続されたシャント抵抗の端子間電圧を増幅して出力する周知の構成を有している。そして、本実施形態のマイコン17は、これら各電流センサ20u,20v,20wの出力信号Si_u,Si_v,Si_wに基づいて、モータ12に通電される各相電流値Iu,Iv,Iwを検出する。
詳述すると、マイコン17に設けられた電流検出部21は、所定のサンプリングタイミングで、各電流センサ20u,20v,20wの出力信号Si_u,Si_v,Si_wを取得する。具体的には、図3に示すように、そのPWMキャリアとしての三角波(δ1,δ2)が、「谷」となるタイミング(同図中、T1)及び「山」となるタイミング(同図中、T2)で、各電流センサ20u,20v,20wの出力信号Si_u,Si_v,Si_wを取得する。尚、この場合において、「山となるタイミング」「谷となるタイミング」とは、言うまでもなく、それぞれ、三角波(δ1,δ2)の値が「最大」「最小」となるピークタイミングである。そして、電流検出部21は、これら二つのタイミングで取得した出力信号Si_u,Si_v,Si_wに基づいて、モータ12の各相電流値Iu,Iv,Iwを検出する。
さらに詳述すると、図4のフローチャートに示すように、電流検出手段としての電流検出部21は、上記の各サンプリングタイミングで各電流センサ20u,20v,20wの出力信号Si_u,Si_v,Si_wを取得すると(ステップ101)、続いて、当該各出力信号Si_u,Si_v,Si_wをA/D変換する(ステップ102)。そして、そのA/D変換値Di_u,Di_v,Di_wに基づいて、その各サンプリングタイミングに対応した山読み電流値Iu_hp,Iv_hp,Iw_hp及び谷読み電流値Iu_lp,Iv_lp,Iw_lpを検出する(ステップ103)。
次に、電流検出部21は、上記連続する二つのサンプリングタイミング(図2参照、T1,T2)で検出された各相の山読み電流値Iu_hp,Iv_hp,Iw_hpから各谷読み電流値Iu_lp,Iv_lp,Iw_lpを減算する。そして、これにより得られた値を各相の相電流値Iu,Iv,Iwとして検出する(Iu=Iu_hp−Iu_lp、Iv=Iv_hp−Iv_lp、Iw=Iw_hp−Iw_lp、ステップ104)。
また、本実施形態の電流検出部21は、更に上記モータ制御信号の基礎となる各DUTY指示値Du,Dv,Dwを取得して(ステップ105)、そのうちの最大値D_hiが所定の閾値Dthを超えるか否かを判定する(ステップ106)。尚、例えば、図9に示す例では、U相のDUTY指示値Duが最大値D_hi、V相のDUTY指示値Dvが中間値D_md、W相のDUTY指示値Dwが最小値D_loとなる。そして、その最大値D_hiが閾値Dthを超える場合(D_hi>Dth、ステップ106:YES)には、残る中間値D_md及び最小値D_loに対応する二相の相電流値I_md,I_loに基づいて、最大値D_hiに対応する相電流値I_hiを推定し、その推定した値を当該相の相電流値とする(I_hi´=0−I_md−I_lo,I_hi=I_hi´、ステップ107)。
即ち、上記ステップ106の判定処理に用いる閾値Dthは、下段FETのオン時間t0が電流検出時間tsよりも短くなる値に対応して設定されている(例えば、95%程度)。そして、本実施形態の電流検出部21は、各DUTY指示値Du,Dv,Dwのうちの最大値D_hiがその閾値Dthを超える状態、即ち電流検出不能相が存在する状態においても、残る二相の相電流値から当該電流検出不能相の相電流値を推定する。つまり、理論上、三相の総和が「0」になることを利用することにより、安定的に各相の相電流値Iu,Iv,Iwを検出することが可能となっている。
図2に示すように、本実施形態のマイコン17において、上記電流検出部21により検出された各相電流値Iu,Iv,Iwは、上記操舵トルクτ及び車速Vとともに、モータ制御信号出力手段としてのモータ制御部22に入力される。また、同モータ制御部22には、モータレゾルバ23により検出されたモータ回転角θが入力される。そして、マイコン17は、このモータ制御部22において、これらの各状態量に基づいて、電流フィードバック制御を実行することにより、上記駆動回路18に出力するモータ制御信号を生成する。
詳述すると、モータ制御部22は、上記操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、操舵系に付与すべきアシスト力(目標アシスト力)に対応した電流指令値を演算する。詳しくは、検出される操舵トルクτが大きいほど、また車速Vが低いほど、より大きなアシスト力が発生するような電流指令値を演算する。そして、同モータ制御部22は、その電流指令値に実電流値を追従させるべく、電流フィードバック制御を実行することにより、モータ制御信号を生成する。
具体的には、本実施形態のモータ制御部22は、上記モータ回転角θに基づいて、その実電流値として検出される上記各相電流値Iu,Iv,Iwをd/q座標系のd軸電流値及びq軸電流値に変換する。即ち、同モータ制御部22は、上記電流指令値としてq軸電流指令値を演算し(d軸電流指令値はゼロ)、当該q軸電流指令値にq軸電流値を追従させるべくd/q座標系において電流フィードバック制御演算を実行する。そして、その演算結果として得られるd/q座標系の電圧指令値を逆変換(二相/三相変換)することにより、三相(U,V,W)の相電圧指令値を演算する。
モータ制御部22は、これらの各相電圧指令値に基づいて各相のDUTY指示値Du,Dv,Dwを生成する。そして、DUTY指示値Du,Dv,DwとPWMキャリアである三角波(δ1,δ2)とを比較することによりモータ制御信号を生成し(図3参照)、駆動回路18に出力する。
(異常検出機能)
次に、本実施形態のマイコンに備えられた異常検出機能について説明する。
図2に示すように、本実施形態のマイコン17には、モータ12及び駆動回路18間の電力供給経路に生じた異常を検出する異常検出部25が設けられている。尚、電力供給経路に起こりうる異常としては、例えば、電力供給線26u,26v,26wの断線や駆動回路18を構成する各FET18a〜18fの故障等がある。そして、上記モータ制御部22には、この異常検出部25による異常検出の結果が、異常検出信号Strとして入力されるようになっている。
次に、本実施形態のマイコンに備えられた異常検出機能について説明する。
図2に示すように、本実施形態のマイコン17には、モータ12及び駆動回路18間の電力供給経路に生じた異常を検出する異常検出部25が設けられている。尚、電力供給経路に起こりうる異常としては、例えば、電力供給線26u,26v,26wの断線や駆動回路18を構成する各FET18a〜18fの故障等がある。そして、上記モータ制御部22には、この異常検出部25による異常検出の結果が、異常検出信号Strとして入力されるようになっている。
詳述すると、本実施形態の異常検出部25には、上記電流検出部21により検出された各相電流値Iu,Iv,Iwが入力される。また、図5に示すように、異常検出部25は、所定数(α)の電流検出周期に亘って、これらの各相電流値Ix(x=u,v,w)をその電流検出周期毎に記憶する(Ix_1,…,Ix_n、但し、「n」は自然数)。尚、本実施形態の異常検出部25は、一の異常検出周期において、所定数(α=5)に対応する「5周期分(n=1〜5)」の各相電流値Ix_nを記憶する。そして、当該所定数の電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶領域27内に記憶した各電流検出周期における各相電流値Ix_1,…,Ix_nについて、三相(U,V,W)の総和に基づく異常判定を実行する。
即ち、本実施形態の異常検出部25は、理論上、検出される各相電流値Iu,Iv,Iwの総和は「0」になる(Iu+Iv+Iw=0)ことを利用して、その電力供給経路に異常があるか否かを判定する。しかしながら、インバータ出力の上昇に伴い電流検出不能相が発生するような状況において、残る二相から当該電流検出不能相の相電流値を推定する場合(図4参照、ステップ107)には、当然、この各相電流値の総和に基づく異常判定は、何ら意味を持たなくなる。
そこで、本実施形態の異常検出部25は、連続した複数の電流検出周期について、その各相電流値の総和に基づく異常判定をまとめて実行する。そして、これにより、その演算負荷の増大を抑えつつ、インバータ出力が高い状態にある状態においても、三相全てに実測値を用いて上記異常判定が実行される機会を増やす構成となっている。
さらに詳述すると、図6のフローチャートに示すように、異常検出部25は、上記電流検出部21から各相電流値Ixを取得すると(ステップ201)、先ず、当該各相電流値Ixが、一の異常検出周期における「n番目」の電流検出周期において検出されたものであるかを示すカウンタをインクリメントする(n=n+1、ステップ202、図5参照)。そして、その記憶領域27に、その「第n周期」の各相電流値Ix_nを記憶する(ステップ203)。
次に、異常検出部25は、上記のカウンタ値nが所定数αに達したか否かを判定し(ステップ204、図5参照)、所定数αに達している場合(n≧α、ステップ204:YES)には、その記憶領域27に記憶した全電流検出周期分(n=1〜α)の各相電流値Ix_1〜Ix_nを読み出す(ステップ205)。尚、カウンタ値nが所定数αに達していない場合(n<α、ステップ204:NO)には、このステップ205以下の処理は実行されない。そして、その記憶した電流検出周期毎に、三相の相電流値Iu_n,Iv_n,Iw_nの総和を演算し(ステップ206)、その総和の絶対値(|Iadd_n|)が「0」に対応する所定の閾値I0を超えるものが少なくとも一つあるか否かを判定する(ステップ207)。
即ち、本実施形態の異常検出部25は、各相電流値Iu,Iv,Iwを記憶した上記所定数αの電流検出周期のうちの何れかに、上記三相の総和に基づく異常判定条件に該当するものがある場合(|Iadd_n|>I0あり、ステップ207:YES)には、その電力供給経路に異常があると判定する(ステップ208)。尚、該当するものがない場合(|Iadd_n|>I0なし、ステップ207:NO)には、便宜上、「異常なし」と判定する(ステップ209)。そして、その異常検出の結果を異常検出信号Strとして上記モータ制御部22に出力した後(ステップ210)、上記カウンタをリセットし(n=0、ステップ211)、その記憶領域27に記憶された全電流検出周期分(n=1〜α)の各相電流値Ix_1〜Ix_nを消去(更新)する(記憶値クリア、ステップ212)。
また、本実施形態のモータ制御部22は、この異常検出部25から入力される異常検出信号Strが、複数回の異常検出周期に亘り、連続して「異常あり」を示す場合に、その異常を確定する。そして、その異常が確定した場合には、異常発生時の制御形態として、モータ12に対する駆動電力の供給を停止する。
更に、本実施形態のモータ制御部22は、一度「異常あり」を示す異常検出信号Strが入力された後は、異常が確定するまで、又はその異常検出信号Strが「異常なし」を示すまで、下段FETのオン時間t0が全て電流検出時間tsよりも長くなるようなモータ制御信号を出力する。
具体的には、上記三相の総和に基づく推定により電流検出不能相の相電流値を検出する否かを判定する際に用いる閾値Dth(図4参照、ステップ106,107)との比較において、モータ制御信号の基礎となる各DUTY指示値Du,Dv,Dwの最大値D_hiの方が低くなるように当該各DUTY指示値Du,Dv,Dwを補正する。
即ち、一度異常が検出された後は、全ての電流検出周期において、各相電流値Iu,Iv,Iwが実測値として検出される。従って、その三相の総和に基づく異常検出(図6参照、ステップ206〜ステップ209)の信頼性が高くなる。そして、本実施形態では、これにより、速やかに、その異常検出の結果を確定させる構成になっている。
次に、異常検出結果の確定処理及び当該異常検出に応じた制御形態の変更の処理手順について説明する。
図7のフローチャートに示すように、本実施形態のモータ制御部22は、上記異常検出部25から異常検出信号Strが入力されると(ステップ301)、先ず、当該異常検出信号Strが「異常あり」を示すものであるか否かを判定する(ステップ302)。そして、「異常あり」を示す場合(ステップ302:YES)には、当該「異常あり」を示す異常検出信号Strが入力された回数を示すカウンタをインクリメントする(N=N+1、ステップ303)。
図7のフローチャートに示すように、本実施形態のモータ制御部22は、上記異常検出部25から異常検出信号Strが入力されると(ステップ301)、先ず、当該異常検出信号Strが「異常あり」を示すものであるか否かを判定する(ステップ302)。そして、「異常あり」を示す場合(ステップ302:YES)には、当該「異常あり」を示す異常検出信号Strが入力された回数を示すカウンタをインクリメントする(N=N+1、ステップ303)。
次に、モータ制御部22は、そのカウンタ値Nが閾値N0を超えるか否かを判定する(ステップ304)。そして、カウンタ値Nが閾値N0に満たない場合(N<N0、ステップ304:NO)には、その下段FETのオン時間t0が全て電流検出時間tsよりも長くなるようなモータ制御信号を出力すべく、上記のような各DUTY指示値Du,Dv,Dwを制限する暫定的な制御を実行する(DUTY制限制御、ステップ305)。
尚、本実施形態のモータ制御部22は、上記ステップ302において、異常検出信号Strが「異常あり」を示さない場合(ステップ302:NO)には、正常であると判定し、上記カウンタをリセットして(ステップ306)、通常の制御を実行する(ステップ307)。そして、上記ステップ304において、カウンタ値Nが閾値N0を超える場合(N≧N0、ステップ304:YES)には、その電力供給経路における異常の発生を確定して、モータ12に対する駆動電力の供給を停止させる制御を実行する(異常時制御、ステップ308)。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)異常検出部25は、所定数αの電流検出周期に亘って、検出された各相電流値Ix(x=u,v,w)をその電流検出周期毎に記憶する(Ix_1,…,Ix_n、但し、「n」は自然数)。そして、当該所定数αの電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶領域27内に記憶した各相電流値Ix_1,…,Ix_nについて、三相(U,V,W)の総和に基づく異常判定を実行する。
(1)異常検出部25は、所定数αの電流検出周期に亘って、検出された各相電流値Ix(x=u,v,w)をその電流検出周期毎に記憶する(Ix_1,…,Ix_n、但し、「n」は自然数)。そして、当該所定数αの電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶領域27内に記憶した各相電流値Ix_1,…,Ix_nについて、三相(U,V,W)の総和に基づく異常判定を実行する。
即ち、インバータ出力の高い状態においても、三相の総和に基づく推定を用いることなく、全ての相電流値を実測可能な回転角度範囲は存在する。このため、連続した複数の電流検出周期の何れかについては、各相電流値の総和に基づく異常判定が有効である可能性が高い。そして、その異常判定を、複数の電流検出周期についてまとめて実行することにより、演算負荷の軽減を図る余地ができる。従って、上記構成によれば、演算負荷の増加を抑えつつ、インバータ出力の高い状態においても、精度良く、検出される各相電流値に基づいて異常検出を行うことができる。
(2)モータ制御部22は、この異常検出部25から入力される異常検出信号Strが、複数回の異常検出周期に亘り、連続して「異常あり」を示す場合に、その異常を確定する。そして、モータ制御部22は、最初に「異常あり」を示す異常検出信号Strが入力された後、異常が確定するまで、又はその異常検出信号Strが「異常なし」を示すまで、下段FETのオン時間t0が電流検出時間tsよりも長くなるようなモータ制御信号を出力する。
上記構成によれば、一度異常が検出された後は、全ての電流検出周期において、各相電流値Iu,Iv,Iwが実測値として検出される。これにより、三相の総和に基づく異常検出の信頼性が高くなる。その結果、速やかに、その異常検出の結果を確定させることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ10の駆動源であるモータ12の作動を制御するモータ制御装置としてのECU11に具体化した。しかし、これに限らず、EPS以外の用途に適用してもよい。
・上記実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ10の駆動源であるモータ12の作動を制御するモータ制御装置としてのECU11に具体化した。しかし、これに限らず、EPS以外の用途に適用してもよい。
・また、EPSの形式についても所謂コラム型に限らず、所謂ピニオン型やラックアシスト型であってもよい。
・上記実施形態では特に言及しなかったが、本発明は、例えば、駆動回路の出力電圧波形が三次高調波重畳正弦波又は擬似三次高調波重畳正弦波となるようにモータ制御信号を出力するもの等、より幅広い回転角度範囲において電流検出不能相が存在する構成に適用するとよい。これにより、より顕著な効果を得ることができる。
・上記実施形態では特に言及しなかったが、本発明は、例えば、駆動回路の出力電圧波形が三次高調波重畳正弦波又は擬似三次高調波重畳正弦波となるようにモータ制御信号を出力するもの等、より幅広い回転角度範囲において電流検出不能相が存在する構成に適用するとよい。これにより、より顕著な効果を得ることができる。
・上記実施形態では、所定数αの電流検出周期が経過した後、その記憶した電流検出周期毎に、それぞれ、三相の相電流値Iu_n,Iv_n,Iw_nの総和を演算する。そして、その総和の絶対値(|Iadd_n|)が「0」に対応する所定の閾値I0を超えるものが、少なくとも一つある場合に「異常あり」と判定することとした。しかし、これに限らず、複数の電流検出周期について、その各相電流値Iu_n,Iv_n,Iw_nの総和(|Iadd_n|)が閾値I0を超える場合に「異常あり」と判定する構成であってもよい。
・上記実施形態では、異常検出信号Strが、複数回の異常検出周期に亘り、連続して「異常あり」を示す場合に、その異常が確定されることとした。しかし、これに限らず、各異常検出の結果を、それぞれ「確定した結果」として扱う構成であってもよい。また、「複数回」を条件とする場合であっても、必ずしも連続でなくともよい。
・更に、所定数αの電流検出周期が経過した後、全記憶値、即ちその記憶した全ての相電流値Ix_nの合計を演算する。そして、その合算の絶対値(|Iadd_all|)が「0」に対応して設定された閾値I1よりも小さい場合には、上記三相の総和に基づく異常判定(図6参照、ステップ206〜ステップ209)を行わない構成としてもよい。
即ち、連続した複数の電流検出周期の全てにおいて、三相の総和に基づく相電流値の推定が行われる可能性もある。そして、このような場合、各電流検出周期における各相電流値の総和は全て「0」である。つまり、複数回の異常検出周期に亘って検出された各相電流値の全てを考慮しても、上記三相の総和に基づく異常検出を行う意味がない場合もありうる。しかしながら、上記構成によれば、このような状況における不要な異常判定の実行を回避することができる。その結果、その演算負荷の更なる軽減を図ることができる。
具体的には、図8のフローチャートに示すように、所定数αの電流検出周期の経過後(n≧α、ステップ404:YES)、その記憶した全電流検出周期分(n=1〜α)の各相電流値Ix_1〜Ix_nを読み出して(ステップ405)、その全ての値、即ち全記憶値の合計を演算する(全記憶値演算:Iadd_all、ステップ406)。そして、その合計の絶対値(|Iadd_all|)が上記閾値I1よりも小さいか否かを判定する(ステップ407)
そして、その合計の絶対値が閾値I1以上である場合(|Iadd_all|≧I1、ステップ407:NO)である場合には、上記「三相の総和に基づく異常判定」を実行し(ステップ408)、閾値I1よりも小さい場合(|Iadd_all|<I1、ステップ407:YES)には、その「三相の総和に基づく異常判定」を実行しない(ステップ409)。
そして、その合計の絶対値が閾値I1以上である場合(|Iadd_all|≧I1、ステップ407:NO)である場合には、上記「三相の総和に基づく異常判定」を実行し(ステップ408)、閾値I1よりも小さい場合(|Iadd_all|<I1、ステップ407:YES)には、その「三相の総和に基づく異常判定」を実行しない(ステップ409)。
尚、ステップ401〜ステップ403、及びステップ410〜412の各処理は、それぞれ、図6のフローチャートにおけるステップ201〜ステップ203、及びステップ210〜212の各処理と同一であるため、その説明は省略する。また、「三相の総和に基づく異常判定」を実行しない場合には、便宜上、「異常なし」として処理するとよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記異常検出手段は、前記所定数の電流検出周期が経過した後、その記憶した全ての相電流値の合計を演算し、該合計の絶対値が、ゼロに対応する所定の閾値よりも小さい場合には、前記三相の総和に基づく異常判定を行わないこと、を特徴とするモータ制御装置。即ち、連続した複数の電流検出周期の全てにおいて、三相の総和に基づく相電流値の推定が行われる可能性もある。しかしながら、上記構成によれば、このような状況における不要な異常判定の実行を回避して、その演算負荷の更なる軽減を図ることができる。
(イ)前記異常検出手段は、前記所定数の電流検出周期が経過した後、その記憶した全ての相電流値の合計を演算し、該合計の絶対値が、ゼロに対応する所定の閾値よりも小さい場合には、前記三相の総和に基づく異常判定を行わないこと、を特徴とするモータ制御装置。即ち、連続した複数の電流検出周期の全てにおいて、三相の総和に基づく相電流値の推定が行われる可能性もある。しかしながら、上記構成によれば、このような状況における不要な異常判定の実行を回避して、その演算負荷の更なる軽減を図ることができる。
(ロ)前記モータ制御信号出力手段は、駆動回路の出力電圧波形が、三次高調波重畳正弦波、又は擬似三次高調波重畳正弦波となるようなモータ制御信号を出力すること、を特徴とするモータ制御装置。このような構成では、より幅広い回転角度範囲において電流検出不能相が存在する。従って、このような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、10…EPSアクチュエータ、11…ECU、12…モータ、12u,12v,12w…モータコイル、17…マイコン、18…駆動回路、18a〜18f…FET、18u,18v,18w…スイッチングアーム、20u,20v,20w…電流センサ、21…電流検出部、22…モータ制御部、25…異常検出部、26u,26v,26w…電力供給線、27…記憶領域、Si_u,Si_v,Si_w…出力信号、Iu_hp,Iv_hp,Iw_hp…山読み電流値、Iu,Iv,Iw,Ix,I_hi,I_md,I_lo,Ix_1〜Ix_n,Iu_n,Iv_n,Iw_n…相電流値、Iadd_n…総和、Iadd_all…合計、I0,I1…閾値、Du,Dv,Dw…DUTY指示値、D_hi…最大値、D_md…中間値、D_lo…最小値、Dth…閾値、t0…オン時間、ts…電流検出時間、α…所定数、n…カウンタ値、N…カウンタ値、N0…閾値、Str…異常検出信号、δ1,δ2…三角波。
Claims (3)
- モータに通電される三相の相電流値を検出する電流検出手段と、前記各相電流値に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段と、前記モータ制御信号に基づいて三相の駆動電力を出力する駆動回路と、前記各相電流値に基づき異常を検出する異常検出手段とを備え、前記駆動回路は、前記モータ制御信号に基づきオン/オフする一対のスイッチング素子を直列に接続してなるスイッチングアームを各相に対応して並列に接続することにより形成されるとともに、各スイッチングアームの低電位側には、該各スイッチングアームに対応する各相の相電流値を検出するための電流センサが設けられ、前記電流検出手段は、前記各スイッチングアームにおける低電位側のスイッチング素子の全てがオンとなるタイミングで前記各電流センサの出力信号を取得することにより前記各相電流値を検出するとともに、前記各低電位側のスイッチング素子の何れかのオン時間が電流検出時間よりも短くなる場合には、その電流検出不能相以外の二相の相電流値に基づいて該電流検出不能相の相電流値を推定するモータ制御装置において、
前記異常検出手段は、所定数の電流検出周期に亘り該電流検出周期毎の前記各相電流値を記憶するとともに、前記所定数の電流検出周期が経過した後、まとめて、その記憶した前記各電流検出周期における各相電流値について、三相の総和に基づく異常判定を行うこと、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置において、
前記異常検出手段による異常の検出は、複数回の該異常の検出により確定されるものであって、
前記モータ制御信号出力手段は、前記三相の総和に基づく前記異常判定により前記異常が検出された場合には、前記各低電位側のスイッチング素子のオン時間が全て前記電流検出時間よりも長くなるような前記モータ制御信号を出力すること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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-
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- 2011-01-25 JP JP2011013257A patent/JP2012157140A/ja active Pending
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