JP2012154286A - 給水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】末端圧力一定制御を行うために必要なパラメータの設定を容易に行うことができる給水装置を提供する。
【解決手段】給水装置の目標圧力設定手段は、可変速制御手段により前記電動機を可変速に運転し、圧力検出手段が検出した圧力が設定された第1の目標圧力に達した場合で、かつ、この場合の電動機の回転速度における記憶手段に記憶された定格電流値に電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、電動機の回転速度を記憶手段により第1の回転速度として記憶し、可変速制御手段により電動機を可変速に運転し、圧力検出手段が検出した圧力が第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合に、電動機の回転速度を記憶手段により第2の回転速度として記憶し、第1の目標圧力と第1の回転速度、及び、第2の目標圧力と第2の回転速度を用いて、使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、給水装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平11−082362号公報(特許文献1)がある。この公報には、「ポンプ駆動用のモータ61、62を制御するためのマイコンからなる演算手段μにディップスイッチDS1〜DS9を設け、制御に必要な複数のパラメータHI、HK、HT、H3、a、b、e、d、NMAXに基づいて、他のパラメータが自動設定されるようにし、これにより特定のパラメータでも任意に設定変更できるようにすると共に、速度パラメータは用いず、圧力パラメータのみで設定できるようにした」と記載されている(要約参照)。
特開平11−082362号公報
前記特許文献1には、給水装置において末端圧力一定制御を行うために必要なパラメータの自動設定について記載されている。しかし、特許文献1の給水装置は設定が必要なパラメータが多数あるため、パラメータの設定を容易に行うことができない。たとえば給水装置が設置された現場においてはより簡単に末端圧力一定制御を行うために必要なパラメータの設定を行うことが求められる。本発明は末端圧力一定制御を行うために必要なパラメータの設定を容易に行うことができる給水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、給水を行うポンプと、ポンプを駆動する電動機と、電動機を可変速に駆動する可変速制御手段と、可変速制御手段から前記電動機に流す電流の電流値を検出する電流検出手段と、ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出手段と、電動機の回転速度に応じて決まる定格電流値を記憶する記憶手段と、使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する目標圧力設定手段と、目標圧力設定手段が生成した関係式を用いて、圧力検出手段が検出する圧力が使用水量に対する目標圧力となるように、可変速制御手段を制御する制御手段と、を備え、目標圧力設定手段は、可変速制御手段により前記電動機を可変速に運転し、圧力検出手段が検出した圧力が設定された第1の目標圧力に達した場合で、かつ、この場合の電動機の回転速度における記憶手段に記憶された定格電流値に電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、電動機の回転速度を記憶手段により第1の回転速度として記憶し、可変速制御手段により電動機を可変速に運転し、圧力検出手段が検出した圧力が第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合に、電動機の回転速度を記憶手段により第2の回転速度として記憶し、第1の目標圧力と第1の回転速度、及び、第2の目標圧力と第2の回転速度を用いて、使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する。
本発明によれば、末端圧力一定制御を行うために必要なパラメータの設定を容易に行うことができる給水装置を提供することが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1の給水装置の配管系統図及び制御回路図を示した図である。 図1に示す制御装置CUを省略した配管系等図及び制御回路図である。 ポンプを1台運転する場合の運転特性図である。 実揚程、所要末端圧力ヘッド等の関係を簡単に示した図である。 図1の適用例としてPMの値を高く設定した場合の運転特性図である。 図1の適用例としてPMの値を低く設定した場合の運転特性図である。 実施例1の制御装置CUの処理のフローチャートを示す図である。 実施例1の制御装置CUの処理のフローチャートを示す図である。 メモリマップを示す図である。 実施例2の給水装置の配管系統図及び制御回路図を示した図である。 図10に示す制御装置CUを省略した配管系等図及び制御回路図である。 ポンプを2台運転する場合の運転特性図である。 実施例2の制御装置CUの処理のフローチャートを示す図である。 実施例2の制御装置CUの処理のフローチャートを示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
以下、本実施例について図1〜図9を用いて説明する。ここで、可変速駆動手段はインダクションモータ4をインバータINVで駆動及び速度制御するものを例にするが、永久磁石モータを制御装置(インバータと呼ぶ事もある)で駆動及び速度制御するものでもよい。また、圧力検出手段は圧力センサを例として示している。
図1は、本実施例の給水装置の配管系統図及び制御回路図を示したものである。1は水道本管からの水を吸い込むための吸込み管、2−1〜2−2は仕切り弁、3はモータ4によって駆動され、吸込み管1を介して吸込み側の水を需要側へ送水するポンプである。5は逆止め弁、6は需要側への給水を行うための給水管、7は圧力タンク、8は給水管6に備わり、ここの圧力を検出し、これに応じて圧力信号を発する圧力センサである。9は前記逆止め弁5の水が流れてくる側の上流側に位置し、給水管6の途中に設置したフロースイッチであり、過少水量使用状態となると信号を発する。
PWは給水装置に電力を供給するための電源、ELBは漏電遮断器であり、これ以降の系統の漏電保護を行う。INVはモータ4を可変速に駆動するインバータであり、後で述べる制御装置CUからの速度指令信号f1によって所定の周波数、電圧を与える。またこれらの速度指令信号f1に対しインバータの現在周波数を示す信号f10を制御装置CUに返す。さらに、電流、周波数、運転及び故障状態を表示する表示部13、またキー入力スイッチ等によるインバータINVの操作部が設えられたコンソールCONS1、インバータINVからモータ4に流す電流の電流値を検出する電流検出手段CTを備えている。なお、この前記電流検出手段CTは前記インバータ内部に設けても良い。
運転指令信号RUNがONすると始動し、OFFすると停止する。なお簡単のため前述のf10を省略してf1で兼ねても良い。また、RUN信号を省略してf1の出力で始動、出力停止で停止としても良い。R,Sは制御電源、TRはトランスであり、その二次側は制御装置CUの電源端子に接続している。制御装置CUは、運転及び故障状態を表示する表示部11、またキー入力スイッチ等による制御装置CUの操作部12が設けられたコンソールCONS2を備える。
そして、制御装置CUは、インバータINVの現在周波数を示す信号f10、圧力センサ8からの圧力信号S0、フロースイッチ9の信号S1及び電流検出手段CTの出力信号S10を入力し、運転用スイッチSSの入力端子を備え、インバータINVへの速度指令信号f1同じく運転信号RUNをリレーへ出力する出力端子も備える。
図2には、図1に示す制御装置CUを省略してインバータINVに図2の制御装置CUの機能を内蔵した場合の配管系等図及び制御回路図を示す。このように制御装置CUを省略することにより、給水装置の小形化を図ることができ、またコストを下げることも可能となる。図2において、図1で示したインバータINVへの周波数f1指令、インバータINVからのアンサーバック周波数f0、インバータINVへの運転指定RUN、電流検出手段CTからの信号S10はインバータ内部データ、状態信号を利用するようにしたものである。
圧力センサ8の出力信号S0、フロースイッチ9の出力信号S1はそれぞれインバータINV入力端子に接続する。その他の図1と同じ記号で示すものは図1と同じものであるから説明を省く。本実施例は図1の回路構成でも図2の回路構成でもどちらでも実現することが可能である。
図3は、本実施例において、ポンプを1台運転する場合の運転特性図であり、縦軸に給水圧力ヘッドH(m)とモータ電流(モータ3をインバータINVで駆動したときのモータ4に流れる電流であり、例えばインバータINVの表示部11に表示される)。横軸に使用水量Q(m3/min)をとって示している。曲線Aは、インバータINVからポンプ3(モータ4)への指令周波数が最高周波数NmaxのときのポンプQ−H性能曲線であり想定上の性能である。通常は商用周波数(50又60Hz)で性能試験が実施され固有の性能を有しているが、本実施例によれば、必ずしも性能試験によるポンプの性能データがなくても分からなくても必要なパラメータの設定が可能である。
曲線Dはポンプ3(モータ4)が最高周波数Nmaxのときのモータ4に流れる電流(モータ電流)であり、使用水量Qの変化に対応して示している。ITはモータ4が最高周波数Nmaxの場合の定格電流値を示す。最高周波数Nmax(ポンプQ−H性能カーブA)でポンプを運転している場合に、使用水量Qが増大すると(図3のQが右方向にいくと)、これに応じてモータ電流は増加する。モータ電流にはモータの周波数によって決まる定格電流値が決まっており、この定格電流値を超えて運転すると、モータが故障する虞があるため、この定格電流値を超えないように運転する必要がある。
図3において、モータ4を最高周波数Nmaxで運転した場合に使用水量Qが増大してQmを超えると、定格電流値ITを越えてしまうことを示している。但し、リミットロード特性を有するポンプはこの限りではない。なお、本実施例においては、この 定格電流値ITが周波数によらず一定値であるものとして説明する。
図3において、PMは上限側の第1の目標圧力で、本実施例においてはこの第1の目標圧力PMを設定することが必要である。このPMは需要側に給水する際に所望な仕様(使用最大水量と全揚程で示す。)の内の全揚程に相当する。PLは下限側目標圧力で、後で述べるがPMに基づき算出して決定する。したがって、本実施例においては第1の目標圧力PMのみを設定することで、必要なパラメータの設定が可能である。
以下においては、第1の目標圧力を設定した場合の他のパラメータの自動設定方法について説明する。なお、図3においては抵抗曲線Eが示されているが、本実施例において第1の目標圧力を設定した段階ではこの抵抗曲線Eをどのように設定すべきかは決まっていない。つまり、本実施例においては、設定した第1の目標圧力から、抵抗曲線(使用水量に対する目標圧力を示す関係式)を生成するものであり、逆にいえば第1の目標圧力さえ設定すれば、抵抗曲線を生成できるため、簡単に必要なパラメータ設定を行うことを可能とするものである。
なお、抵抗曲線とは、ポンプの運転点がこの抵抗曲線上となるようにポンプの速度制御を行えば、需要側の末端における圧力が一定になるように給水することができるものであり、いわゆる末端圧力一定制御といわれるものである。抵抗曲線Eが右上がりであることから、配管に水を流す際の抵抗は、使用水量(給水量)が大きいほど大きくなることを示している。
図3には、抵抗曲線Eを生成するために、まず本実施例においては、第1の目標圧力PMに対応するポンプの回転速度(周波数)を決定する必要がある。具体的には、ポンプ4の周波数がNmの場合のポンプQ−H性能曲線Bと交点O0(後で述べる上限側座標O0)から下に伸ばした線分とインバータ駆動時モータ電流曲線Fとの交点が定格電流IT以下となるように決定する。即ち、この曲線Bは前述の末端圧力一定制御において、定格電流ITをオーバーしないように周波数をNmに制限した時のポンプQ−H性能であり、この時の運転電流曲線はFである。
したがって、運転範囲がQm以下であれば定格電流ITをオーバーしないで運転することができる。換言すると、末端圧力一定制御において、周波数制御を運転電流が定格電流ITをオーバーしないように随時判定しながら処理すればよいことを示している。曲線Cは、インバータ周波数がNbのときのポンプQ−H性能曲線である。ここで、点O0を上限側第1座標とし上限側目標圧力PMとインバータ周波数Nmで、点O1を下限側第2座標とし下限側目標圧力PLとインバータ周波数Nbとで示す。
抵抗曲線Eは上記したように、ポンプ4から需要端へ送水したときの抵抗曲線であり、これは末端圧力一定性御を行う場合の目標値となる。そして抵抗曲線Eは、前記下限側座標O1と上限側座標O0をとおる曲線であるため、本実施例においては以下に示すように、これらの座標を用いて近似して求める。なお、抵抗曲線Eは2次曲線であるが直線近似してもよい。図3においては、抵抗曲線Eを直線近似したものとして示している。
以下においては、抵抗曲線Eの近似式、すなわち、末端圧力一定制御の演算式の生成方法について説明する。本実施例においては以下に示すように、上記した下限側座標O1と上限側座標O0における圧力ヘッド及び周波数の値を用いて末端圧力一定制御の演算式を生成する。そして、本実施例においては、このような演算式を必要なパラメータを運転しながら獲得して生成することを特徴とするものである。まず以下においては、抵抗曲線Eの近似式、及び近似式を用いた制御方法について説明する。
(直線近似の場合)
H0=(PM−PL)/(Nm−Nb)×(Nx−Nb)+PL---------------(1) (2次曲線の場合)
H0=(PM−PL)/(Nm−Nb)×(Nx−Nb)+PL-----------(2)
ここで、Nxは変数であり、現在運転している周波数を示す。このNxを上記した近似式(1)式、又は、(2)式に代入することにより、目標圧力H0が求まる。そして、給水圧力(圧力センサ8の検出圧力)がこの目標圧力H0と等しくなるよう運転周波数を制御することにより、末端圧力一定制御を実現することが可能である。なお、式(1)、又は式(2)のPM=PLとすれば吐出圧力一定制御となり、この末端圧力一定制御の特異解としてこれに含まれるものである。
次に上記した第1の目標圧力PMを用いた上記近似式の生成方法について説明する。
まず上記した通り第1の目標圧力であるPMを設定する。このPMの設定はより簡易であることが望ましく、その詳細は後で説明する。
ここで、図4に示すように、Haは実揚程、Hpは所要末端圧力ヘッドであり大体10mとされている。図4にはこれらの関係を簡単に示した図であり、したがってPMは以下のような関係となる。
PM(仕様点で全揚程に相当)=Ha(実揚程)+Hf(配管抵抗)+Hp(所要末端圧力ヘッド)
本実施例では、Hf(配管抵抗)=0.2Haとし、Hp(所要末端圧力ヘッド)を10mとしているため、上記PMは以下のような関係式で表される。
PM=Ha+0.2Ha+10
すると、
Ha=(PM−10)/1.2
であり、PLはHa(実揚程)とHp(所要末端圧力ヘッド)の和(=PM―Hf(配管抵抗))で表されるため、結局PLは以下のように求められる。
PL=Ha+Hp=((PM−10)/1.2)+10
ここで、図3に示すように、PLはポンプ全停止の状態からはじめに運転するポンプの始動圧力ヘッドに、PMは、ポンプの最後に停止する停止圧力ヘッド(周波数をNb‘まで高めて停止)に用いる。なお、これらのPL、PMは上下に数mの圧力差を設けることもある。
次に、第1の目標圧力であるPMの設定方法について説明する。この設定方法はより簡易な方が望ましく、本実施例ではインバータINVの操作部、または、制御装置CUの操作部にボリュームのつまみを設け(図3に図示はなし)、このつまみを回転させる操作を人為的に行うことでPMを変化させることを可能としている。つまみを回転(操作)するとこの出力が制御装置CUのCPUのアナログ入力端子に取り込まれる。圧力センサの出力と同一信号レベル、例えばDC1〜5vとし、1vの時圧力ヘッドは0m、5vの時100mとして、この間は比例関係により信号が出力されるように設定する。なお、図2のように制御装置CUを省略する場合にはインバータINVのCPUのアナログ入力端子に取り込まれてから信号が出力される。
制御装置CU(あるいはインバータINV)から上記信号が出力されると表示部11(あるいは表示部13)につまみの出力信号に応じた圧力表示をさせる。例えば、ボリュームのつまみを調整し、これの出力電圧が2.5vとなった時、表示部11には50mと表示され、このボリューム出力をCPUが取り込みPMの値を50mとして記憶部に記憶しておくのである。
具体的にはボリュームから取り込んだ電圧信号が変化している状態が所定時間経過したら、ソフトウエアーの処理をパラメータ入力モードに状態遷移させ、電圧信号が変化しない状態が所定時間経過したら、そのデータをPMの値として記憶部に記憶し、パラメータ入力モードから抜けるようにすることで実現できる。パラメータ入力モードの状態、あるいは、パラメータ入力モードから抜けた状態、のいずれの状態であるか判断するのに押釦スイッチを設け(図3に図示せず)、表示部11(または表示部13)にいずれの状態であるか(パラメータが設定されたか否か)を設けるとより確実にパラメータの設定を行うことが可能となり、利便性がよくなる。なお、ボリュームのつまみの代わりに操作部の特定のキー、例えばアップキーとダウンキーを用いても良い。
上記においては、インバータINV、または、制御装置CUにボリュームのつまみを設けた場合について説明したが、圧力センサ8とこの圧力センサ8からの信号が入力される制御装置CU(またはインバータINV)、操作部12(または操作部14)、表示部11(表示部13)を利用してもよい。つまり、操作部12(または操作部14)の特定キー(例えば設定キーを設けておく)を押してパラメータ設定モードに切り替えた後に、ポンプ吐き出し側の仕切弁5を調整することで第1の目標圧力の設定を行うようにする。表示部11(または表示部13)には圧力センサ8による検出圧力が表示されており、仕切り弁5を調整することで圧力センサ8の検出圧力は変化する。
すると、表示部11(表示部13)に表示される圧力も変化するため、これを用いて設定したい第1の目標圧力が表示されたときに、操作部12(または操作部14)の特定キー(例えば設定キー)を押すことにより、この値をPMとして記憶部に記憶するようにしてもよい。
以上の方法により第1の目標圧力PMが設定できたら次に、インバータ駆動によるモータ電流をチエックしながらPM一定制御を実行する。すなわち、図3の直線G線上を左右に移動するように運転させる。すると、使用水量の増加に伴い、モータ電流は増加することになる。そこで本実施例では、このモータ電流が定格電流値Itに達したときのインバータ周波数をNmとして記憶する。なお、Itに達する直前をNmとして記憶するようにしてもよい。これにより、定格電流値Itを超えない範囲でモータを運転することができるため、定格電流値Itを超えて運転した場合の故障する虞を防止することができ信頼性の高い給水装置を提供することができる。
第1の目標圧力PMに対応するモータの周波数(回転速度)が決まると、図3の抵抗曲線Eの上限側第1座標が得られる。抵抗曲線Eの演算式を求めるためには、下限側第2座標(図3の運転点O1の座標)が必要であるが、まず運転点O2の求め方について説明する。PM一定制御を継続したまま、使用水量を減少させると、運転点が締め切り運転付近(使用水量0付近)の運転点O2となる。このときのインバータ周波数Nb‘を検出する。また、このときのモータ電流Icを検出し、これらを記憶部に記憶しておく。特に、モータ電流Icは、後で述べる並列運転解除時のパラメータとして適宜利用する。
インバータ周波数Nb‘は締め切り運転付近(使用水量0付近)で検出する必要があり、この状態を検出するのに詳細は後で述べるが、運転周波数の最小値を検出しこれをNb‘としている。これをより確実にするのに、電流の最小値Icを検出した時の運転周波数をNb‘としても良い。
次に、上記で求めたPLとインバータ周波数Nb‘を基に運転点O1(圧力PL)に対応する速度Nbを求める。具体的には以下の演算を行うことにより求められる。
Nb=Nb‘√(PL/PM)
これにより、下限側第2座標が得られる。
これらのパラメータPM、PL、Nm、Nbは記憶部に記憶しておく。なお、上記したNbの演算処理は後に説明する図7の420ステップにも示されており、Nb‘獲得後に(3)式の演算を実行する。具体的には、パラメータNm、Nbが確定しなければ末端圧一定制御をせず、PMを目標圧力とする吐き出し圧力一定制御とするアルゴリズムにしておけば、使用水量が0から仕様点まで運転されるので運転中に必要なパラメータが全て得られる。
次にNbを獲得する別の方法を説明する。
吐き出し圧力一定制御の目標圧力をPMの他にPLを加え、前述したようにPM一定制御でNmを獲得し上限側第1座標が得られたら、使用水量の減少に伴い、インバータ周波数がNmよりΔNだけ下がったら、目標圧力をPLに切り替えこれの一定制御を実行する。使用水量の減少に伴い、締め切り運転付近(使用水量0付近)点O1でのインバータ周波数Nbを検出する。これにより、下限側第2座標が得られる。目標圧力の変化大に不都合があれば、PMとPLの間に適宜複数の目標圧力を設けて徐々に目標圧力を減らすようにしても良い。末端圧力一定制御の周波数パラメータが確定するまで、これらの目標圧力を段階的に切り替えて吐き出し圧力一定制御運転を行えば、目標圧力の変化を小さくすることができる。
次に始動圧力、停止圧力について例えばそれぞれHon、Hoffとし、Hon=PL±α、Hoff=PM±βとして算出し適宜記憶部に記憶しておく。α、βを0とすれば、Hon=PL、Hoff=PMとなる。Hon、Hoffの記憶部を確保せず、始動停止に直接PL、PMを用いても良い。
以上の方法によれば、従来必要としていたポンプ性能を特定するための特定のインバータ周波数とこの周波数で運転した時のポンプ締め切り圧力あるいは、複数の水量Qと揚程Hのポンプ性能データが必要なくなる。また、図3に示したポンプ性能曲線A及び電流曲線Dは仮想して記載したもので、必ずしも分かっていなくてもパラメータの設定が可能である。もっといえばポンプ性能が分からなくてもパラメータの設定が可能である。さらに、述べると従来、パラメータ例えばPMを決定する際に、ここで運転した時に過負荷(過電流)とならないかチエックしていたが、これも必要なくなり、簡易に必要なパラメータを設定して運転を行うことが可能である。
なお、図5は図1の適用例としてPMの値を高く設定した場合を示しており、Nm=Nmaxとなっている。同様に図6はPMの値を低く設定した例を示す。いずれの図においても、ポンプ性能が分かってなくとも抵抗曲線Eの演算式を生成することが可能となり、結果は図示のとおりとなる。
次に、以上で述べたことを制御装置CUでどのように処理するかについて、フローチャートの図7、図8、メモリマップ図9により詳細に説明する。
図7において、400ステップで例えば次の401ステップのイニシャル処理に備えて割り込み禁止処理D1を実行する。イニシャル処理ではレジスタ、割り込みベクタ、メモリー、スタックポインタなど各種の初期化処理を実行し起動準備を行う。そして、402ステップで図9メモリマップに示すパラメータを初期化の必要なものは初期化し、固定データは固定データとし、それぞれ記憶部のアドレスに保存する。ここで、末端圧一定制御演算式を構成するパラメータPM,PL、運転に必要なパラメータ、Hon、Hoff等のパラメータは初期値として妥当なデータが記憶部のRAMに保存される。インバータ駆動時のモータ電流の定格電流値Itが固定でータとして、記憶部のEEROM(M0)に保存される。403ステップでは、Nm,Nbは、例えば00hとか0ffhとか特別なデータとして初期化しておく。Nm,Nbにこれらの値と異なるデータが格納された時、これらのパラメータが確定したものと判定が容易となる。これらのパラメータが確定したら、末端圧力一定制御、そうでなければ吐き出し圧一定制御によって、Nm、Nbを獲得するのである。
404ステップでは割り込み処理可能とし、405ステップでタイマ処理Δtを実行し、割り込みを待つ。割り込みが発生すると、図8の処理A、処理Bの実行を許可する。
処理Aの503ステップでボリュームのつまみが操作されたか、あるいは、操作部12(または操作部14)のパラメータ設定用のキーが押された判定する。ここで、パラメータ設定モードの状態にあるのか、そうでないのか、動作状態を安定にするために、例えばアップ、ダウン両キーを長押ししたら、パラメータPMを読み込み設定処理の505ステップへ進み、もう一度押したら、ここから脱出して504ステップへ抜けるようにする。
ボリュームのつまみの場合は、電圧の低い所にパラメータ設定処理の状態にあるのか、そうでないのかを判定する閾値を設けておく。通常はこの閾値より小さい所にあわせておき、パラメータPMの読み込み処理する時にボリュームを回転させて(たとえば右に廻して)、閾値を越えたらパラメータ設定モードになるようにする。505ステップでは、前述したアルゴリズムに対応した処理を実行し、設定されたPMを読み込んで記憶部M102に格納し、PMに基づいてPLを演算して決定し記憶部M100に格納する。また、Hon(=PL±αの演算処理を実行した結果が入っているものとする。)のデータ、Hoff(=PH±βの演算処理を実行した結果が入っているものとする。)のデータもそれぞれ記憶部M116,M117に格納しておく。
パラメータ設定が実行したのかそうでないのか動作状態を安定にするためにPMの値が確定したら例えば設定キー押して、PMを記憶部に記憶させるようにすると良い。(508ステップ参照)合わせて、前記設定キー押したときPMのデータを表示している表示部を点滅させる等の処置をするとより確実となる。このPMの設定の仕方は上記においていくつか示したが、これらの設定の仕方を適宜選択して、505ステップで実行することができる。また、以上の処理は割り込み処理での実行であるが、運転中であっても必要に応じて設定変更することが出来る。
処理Bの512ステップでは圧力センサ8による給水管の給水圧力の検出処理が行われ、検出結果がレジスタAN0に格納されている。また、インバータINVからモータ4に流れる電流の電流センサCTによる電流検出処理が行われ、検出結果がレジスタAN1に格納されている。またこれらの結果は、図9の記憶部のM110、M111に保存される。さらに、メモリーM107には変数NxとしてインバータINVの現在の指令周波数のデータが保存される。なお、メモリーRAMに格納した値は変数として用いる。
ここで、It等のメモリーEEPROMにデータを書き込む処理は、予め別の処理により書き込んでおくこともできる。また、停電復帰時に再度パラメータ設定しなくても済むようにするため、PL、PM、Hon、Hoff、Nb、Nm、Ic、ポンプ複数運転時は後で述べるがこれに関連したパラメータPH、Hton、Htoff等のデータはRAMに保存しているデータと同じものをEEPROMにも保存しておく。このようにしておけば、停電復帰時にEEPROMに前記パラメータが保存されているので支障なく運転することができる。停電復帰時に再度、パラメータ設定をするという面倒さを解決することができる。
さて、このようにして、図7の406ステップでは、圧力センサの検出した圧力データが、始動圧力ヘッドHon(αが0の時はPL)以下になるまで判定する。Hon以下であれば、407ステップに進み、ポンプを始動指令し、408ステップで初回かどうかの判定を実行する、初回であれば410ステップで目標圧力ヘッドを初期値としてH0=PMとする。インバータ周波数Nbを演算ではなく締め切り付近でのPL一定制御運転によって獲得する場合は、410ステップの処理の前にインバータ周波数(現在運転中の)が最高周波数Nmより何ヘルツ(デルタHz)低下したか判定し、例えば10Hz低下したら、目標圧力H0=PLとする判定処理を追加すれば良い。目標圧力設定値が大きすぎて不都合の場合は、同様の考え方でPLとPHの間に複数の目標圧力を追加し、複数の目標圧力が段階的に切り替えられるように処理すればよい。
408ステップの判定が初回でなければ409ステップへ進み、ここでNm,Nbが確定したか判定する。確定していれば411ステップに進み、目標圧力ヘッドH0(初回はH0=PL、初回以降は415ステップでの演算処理で得られた目標圧力がH0となる。演算式はパラメータPL、PM、Nm、Nb、変数Nxによって自動生成され、Nxの値が入るとH0が求まる)と圧力センサの検出した圧力データHと比較する。この結果、H0+2m<Hならば、目標圧力ヘッドH0より給水圧が高いこと示しており、412ステップ以降の減速処理を実行する。
411ステップでH0−2m>Hならば、目標圧力ヘッドH0より給水圧が低いこと示しており、422ステップ以降の処理を実行する。
411ステップでH0+2m=Hならば、目標圧力ヘッドH0と給水圧が等しいこと示しており、413,414、415ステップへ進み演算式による目標圧力ヘッド設定更新処理を実行する。413,414ステップでは前述同様に処理が初回であるかの判定とNm、Nbが確定しているかの判定を実行する。確定していれば415ステップへ進む。
415ステップでは、前述のように演算式(1)または式(2)により、メモリーM100〜M108に格納しているデータを使用して演算式を自動生成する。そして、この演算式に現在のインバータ周波数を代入して目標圧力ヘッドを更新し、411ステップへジャンプする。このときは、更新された目標圧力ヘッドと圧力センサの検出した値と比較することになる。以下、これ以降の処理を続けていく。
さて、422ステップでは前述した割り込み処理で検出し、メモリーM111(AN1)に格納しているインバータ運転電流を(レジスターに)ロードする処理を実行する。そして、423ステップでこのインバータ運転電流とインバータ定格電流Itとを比較し、未満であれば424ステップへ進み、ここで増速処理を実行する。425ステップでは、インバータ指令周波数f1と到達周波数f10が一致するまで実行する。一致したらこれを現在インバータ周波数としてNxに保存しておく。423ステップの判定で定格電流以上であれば426ステップへ進み、ここで、インバータ運転電流が定格電流以上となった時のインバータ周波数データをNmとしてM112に格納しておく。この後、411ステップへ戻り、これ以降の処理を実行する。
このようにすれば、インバータ運転電流が定格電流を超えないように周波数制御範囲を制限することができる。従って、運転範囲全域で過負荷、過電流となることがない。またそれの従来技術で述べた手順の検討を必要としない。(ポンプ性能を特定する特定の周波数及びその周波数で運転した時の締め切り圧力、あるいは水量、揚程のポンプ性能データが必要ない)従って、ポンプ性能が必要ない。
説明を戻すが、減速処理の412ステップから416ステップを実行した後、417ステップで、フロースイッチ9が動作しているか判定する。同フロースイッチは流量スッチであり、これを流れる流量が例えば10l(リットル)/min以下でON、15l/min以上でOFFする。使用水量が少なく10l/min以下で且つ所定時間が経過したかどうか418ステップ判定する。判定結果YESであれば、419、420ステップで現在のインバータ周波数が最小値となっているか判定し、YESであれば最小値をNb’として、又この時のインバータ運転電流Ic検出し記憶部にそれぞれ記憶する(M114、M115)。更に、Nb=Nb’√(PL/PM)の演算処理を実行し、記憶部M105に記憶する。そして、421ステップでは、ポンプ停止指令を発する。
以上に説明したように、本実施例においては、可変速駆動手段によって駆動される1台以上の可変速ポンプ及びこれらのポンプに連結した給水管と、該給水管に取り付けた圧力検出手段と仕切り弁と、前記可変速駆動手段の電流を検出する電流検出手段と、可変速駆動手段に速度指令する速度指令手段と、前記給水系の所望する圧力目標値を設定する設定手段と、該設定手段によって設定された設定値に基づいて末端圧力一定制御の演算式を自動生成又は更新する手段と、自動運転に所望な設定値を自動設定又は更新する手段と、これらの演算式及び設定値を記憶する記憶部とを有し、前記1台以上のポンプが前記自動生成又は更新した末端圧力一定制御の演算式及び設定値に従って可変速運転する可変速制御手段とを備えた給水装置において、以下を行うものである。
すなわち、可変速駆動手段の定格電流設定手段とこれの記憶部を有し、前記目標圧力設定手段の数値入力によらない操作に基づいて第1の目標圧力を設定し、当該第1の目標圧力を記憶部に記憶させ、前記可変速駆動手段の運転時に前記記憶した第1の目標圧力に対応した前記可変速駆動手段の第1の周波数を運転しながら探索(テイーチング)して検出しこれを前記記憶部に記憶し、この探索によって前記末端圧力一定の演算式の第1座標を獲得し、第2座標の第2の目標圧力は前記第1座標の目標圧力に基づいて決定し、当該第2の目標圧力に対応した前記可変速駆動手段の第2の周波数を運転しながら探索(テイーチング)して検出しこれら第2の目標圧力と第2の周波数を前記記憶部に記憶し、これらの第1、第2座標に基づいて、前記末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新し、これに従って1台以上の可変速ポンプが可変速運転する給水装置である。即ち、第2の目標圧力に対応した前記可変速駆動手段の第2の周波数を運転しながら探索(テイーチング)して検出することが、ポンプ性能を特定することである。
また、圧力検出手段の検出結果を表示する圧力計をさらに備え、目標圧力設定手段の操作と圧力計の圧力表示に上記した末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新し、これに従って1台以上の可変速ポンプが可変速運転するようにしてもよい。なお、この圧力計の表示はデジタル表示により行うようにしてもよい。さらに上記した設定手段がボリューム又はキー操作スイッチ(アップ、ダウンキー等)であってもよい。
さらに以下のステップにより、上記した末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新するようにしてもよい。ここで、第1座標を構成する第1の目標圧力をPM、これに対応する第1の周波数をNm、第2座標を構成する第2の目標圧力をPL、これに対応する第2の周波数をNbとし、現在運転周波数を変数Nxとする。又、演算式をH0とする。
1ステップ
前記目標圧力設定手段の操作と前記表示部の圧力表示に基づいて第1の目標圧力PMを設定し、当該第1の目標圧力PMを記憶部に記憶させ、この第1の目標圧力PMによる吐出し圧力一定制御運転して、水量を増加させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に開)前記可変速駆動手段の周波数を増速させ、前記電流検出手段が前記記憶部記憶している定格電流を検出した時の周波数Nmを記憶部に記憶させ、水量を減少させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に閉じる)前記可変速駆動手段の周波数を減速させ、締め切り時(水量0)の周波数をNb‘として記憶する。
2ステップ
前記第2座標を構成するの第2の目標圧力PLを前記第1の目標圧力PMをもとに配管抵抗曲線の傾き係数γにより、PL=PM*γの演算により求め前記記憶部に記憶し、これに対応する第2の周波数Nbを1ステップで求めた締め切り時(水量0)の周波数をNb‘により Nb=Nb‘*√(PL/PM)の演算により求め記憶部に記憶する。
3ステップ
1、2ステップで獲得したパラメータ(設定値)に基づいて、末端圧力一定制御の演算式と自動運転に必要なパラメータの自動生成又は自動更新をする。
(直線近似の場合)
H0=(PM−PL)*(Nm−Nb)/(Nx−Nb)+PL
(2次曲線の場合)
H0=(PM−PL)*(Nm−Nb)/(Nx−Nb)+PL
運転に必要なパラメータHonとHoffをHon=PL+−α、Hoff=PM+−βと決定。
さらに、上記した末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新する別の方法として以下のステップにより、行うようにしてもよい。
1ステップ
目標圧力設定手段の操作と表示部の圧力表示に基づいて第1の目標圧力PMを設定し、当該第1の目標圧力PMを記憶部に記憶させ、この第1の目標圧力PMによる吐出し圧力一定制御運転して、水量を増加させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に開)前記可変速駆動手段の周波数を増速させ、前記電流検出手段が前記記憶部記憶している定格電流を検出した時の周波数Nmを記憶部に記憶させる。
2ステップ
第2座標を構成するの第2の目標圧力PLを前記第1の目標圧力PMをもとに配管抵抗曲線の傾き係数γにより、PL=PM*γの演算により求め前記記憶部に記憶する。この第2の目標圧力PLによる吐出し圧力一定制御運転して、水量を減少させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に閉じる)前記可変速駆動手段の周波数を減速させ、締め切り運転(水量0)の時の周波数Nbを記憶部に記憶させる。
3ステップ
1、2ステップで獲得したパラメータ(設定値)に基づいて、末端圧力一定制御の演算式と自動運転に必要なパラメータの自動生成又は自動更新をする。
(直線近似の場合)
H0=(PM−PL)*(Nm−Nb)/(Nx−Nb)+PL
(2次曲線の場合)
H0=(PM−PL)*(Nm−Nb)/(Nx−Nb)+PL
運転に必要なパラメータHonとHoffをHon=PL+−α、Hoff=PM+−βと決定。
なお、上記した末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新する方法において、第2の目標圧力又はこれに基づいてこれの近傍で上下に若干の圧力差を設けて始動圧力とし、これをこのまま用いるか又は始動圧力として記憶部に記憶し、適宜この記憶部から読み出して用いるかして、圧力検出手段が検出した給水圧力が前記始動圧力以下となった時、始動するようにしてもよい。
次に、図10〜図14を用いて実施例2について説明する。本実施例においては2台以上のポンプを運転する場合の例を説明する。
図10は、実施例の2台ポンプを用いた給水装置の配管系統図及び制御回路図を示したものである。図1に1−2の吸込み管、2−3〜2−4の仕切り弁、モータ4−2によって駆動され、吸込み管1−2を介して吸込み側の水を需要側へ送水するポンプ3−2、5−2の逆止め弁、9−2のフロースイッチ、ELB−2の漏電遮断器、モータ4−2を可変速駆動するインバータINV2を追加したものであり、図1において説明したものについては、同様であるため説明を省略する。そして、制御装置CUからの速度指令信号f2によって所定の指令周波数、指令電圧をインバータINV2に与える。また、この指令周波数、指令電圧に対しインバータの現在周波数としてf20を制御装置CUに返す。
さらに、電流、周波数、運転及び故障状態を表示する表示部11、及び、キー入力スイッチ等による操作部12を備えるコンソールCONS3、インバータINV2からモータ4−2に流れる電流を検出する電流検出手段CT2を備えている。なお、電流検出手段CT2はインバータINV2の内部にそれぞれ設けても良い。また、運転指令信号RUN2がONするとインバータINV2は始動し、OFFすると停止する。尚、簡単にするため前述のf20を省略してf2で兼ねても良い。また、RUN2信号を省略してf2の出力で始動、出力停止で停止としても良い。
そして、制御装置CUはインバータの現在周波数f20、圧力センサの信号S0、フロースイッチ9−2の信号S1−2及び電流検出手段CT2の出力信号S10−2を入力し、インバータINV2への速度指令信号f2を出力し、同じく運転信号RUN2をリレーへ出力する出力端子も備える。
図11に図10に示した制御装置CUを省略した給水装置の配管系統図及び制御回路図を示す。これは、図10に示す制御装置CUを省略し、その機能をインバータINV1、またはインバータINV2の内部にソフトウエアーとして収納したものである。また、インバータINV2への周波数f2指令、インバータINV2からのアンサーバック周波数f20、インバータINV2への運転指定RUN2、電流検出手段CT2はインバータINV2の内部データ、状態信号を利用するようにしたものである。そして、圧力センサ8の出力信号S0をそれぞれのインバータ端子に、フロースイッチ9−2の出力信号S1−2はインバータINV2入力端子1,2と3,4に接続する。その他の構成は図10に記載のものと同様であるから説明を省略する。
図12は、本実施例において、ポンプを2台以上運転する場合の運転特性図であり、縦軸に給水圧力ヘッドH(m)とモータ電流(ポンプモータをインバータで駆動したときのモータ電流であり、例えばインバータの表示部13(表示部15)に表示される。)、横軸に使用水量Q(m/min)をとって示している。図3と同じ記号で示しているものは同じものであるから説明を省く。
曲線Iは,インバータ周波数が最高周波数Nmaxで運転したときのポンプQ−H性能曲線であり、想定上の性能である。通常は商用周波数(50又60Hz)で性能試験が実施され固有の性能を有しているが、本実施例によれば、これの性能データがなくても分からなくても抵抗曲線Eの演算式を生成することが可能である。この最高周波数Nmax(ポンプQ−H性能カーブA)で使用水量が増大した場合には、曲線Dに示すようにモータ電流は増加し、使用水量がQmを超えると定格電流ITを越えてしまう領域となる。
使用水量がQmを越える2台並列運転する区間において、PHは上限側目標圧力で且つ設定値であり、本実施例においては、抵抗曲線Eの演算式の生成において、このPHの1点のみを設定すればよい。また、このPHは需要側に給水する際に所望な仕様(使用最大水量と全揚程で示す。)の内の全揚程相当である。PMは下限側目標圧力で、後で述べるが前記PHに基づき算出して決定する。
曲線Kは、インバータ周波数がNmのときの2台並列運転時ポンプQ−H性能曲線であり、これと前記PHとの交点O3が後で述べる上限側座標O3である。又、インバータ周波数Nmは前述したように定格電流Itを越えないよう周波数が制限されており、この周波数Nmで2台並列運転しても定格電流ITをオーバーしないことは明らかである。曲線B+Hは、2台合成ポンプQ−H性能曲線であり、使用水量Qm、給水圧力PMにおいて、1台のポンプはインバータ周波数Nmで(ポンプ性能は曲線B)、もう1台のポンプはインバータ周波数Nb’で(ポンプ性能は曲線H)並列運転している状態を示している。(曲線Bと曲線Hとを合成した合成性能のB+Hの合成点はO0である。)ここで、点O3を上限側第1座標とし上限側目標圧力PHとインバータ周波数Nmで、点O0を下限側第2座標とし下限側目標圧力PMとインバータ周波数Nb’とで示す。
並列運転区間で末端圧力一定性御を行う場合の目標値は、前記下限側座標O0と上限側座標O3をとおる曲線であり、前述の1台運転の場合と同様に、一般的には2次曲線であるが直線近似することもある。本実施例の図面は直線近似して示している。
この末端圧力一定制御の演算式は、前記した周波数と圧力ヘッドで表す座標2点で目標圧力となる演算式を次のように生成している。そして、本実施例においては、パラメータを如何にして運転しながら獲得するかということに特徴を有するものである。
(直線近似の場合)
H0=(PH−PM)/(Nm−Nb’)×(Nx−Nb’)+PM----------(3)
(2次曲線の場合)
H0=(PH−PM)/(Nm−Nb’)×(Nx−Nb’)+PM------(4)
この演算式を生成すれば、現在運転している周波数であり、変数のNxを(3)(4)式に代入することにより目標圧力H0が求まる。そして、圧力センサ8が検出する給水圧力を求まった目標圧力H0と等しくなるよう運転周波数を制御することにより、抵抗曲線E上に運転点がのるように制御を行うことが可能となる。すなわち、末端圧力一定制御を行うことができる。なお、演算式(3)(4)のPH=PLとした場合には吐出圧力一定制御となるが、これも末端圧力一定制御の特異解として含まれるものである。
次に、本実施例のアルゴリズムを具体的に説明する。
ステップ1
まず簡易な方法によって人為的にPHを設定する。次に1台運転時と同様に、このPHに基づいて次のようにPLを算出し決定する。
ここで、図4に示すように、Haは実揚程、Hpは所要末端圧力ヘッドであり大体10mとされている。図4にはこれらの関係を簡単に示した図であり、したがってPMは以下のような関係となる。
PH(仕様点で全揚程に相当)=Ha(実揚程)+Hf(配管抵抗)+Hp(所要末端圧力ヘッド)
本実施例では、Hf(配管抵抗)=0.2Haとし、Hp(所要末端圧力ヘッド)を10mとしているため、上記PMは以下のような関係式で表される。
PH=Ha+0.2Ha+10
すると、
Ha=(PH−10)/1.2
であり、PLはHa(実揚程)とHp(所要末端圧力ヘッド)の和(=PH―Hf(配管抵抗))で表されるため、結局PLは以下のように求められる。
PL=Ha+Hp=((PH−10)/1.2)+10
次に、PHも前術の操作で得られたPHに基づいて決定する。即ち、PH=γ*PH
で算出して決定する。γは大体、0.5〜0.7位であり予め使用するポンプの性能から
予測する。ポンプ性能の傾向を予測しておけば、ポンプ性能データ(試験表)がなくても良いし、性能が分からなくても良い。γの値の如何によっては、抵抗曲線Eが折れ線となるが、実用上問題とならないよう決定することが肝要である。
このようにして、PH、PM,PLは既知(定数)となる。後で述べるが、PLはポンプ全停止の状態からはじめに運転するポンプの始動圧力ヘッドに、PMは次発ポンプの始動及び停止圧力ヘッドに、PHはポンプの最後に停止する停止圧力ヘッド(周波数をNstまで高めて停止)に用いる。又、PL、PM、PHは上下に数mの圧力差を設けることもある。これらの処理は、図8の処理 の505ステップで1台運転か2台運転かを判定する処理を追加し、1台運転の時はPMからPLを求める前述の処理を、2台運転の時はPHから、PL,PMを求める上記処理を実行する。
ステップ2
ステップ1でPH、PM、PLが決定したら、随時インバータ駆動によるモータ電流をチエックしながらPM一定制御を実行する。加えて、このPM一定制御を実行時に締め切り運転付近のインバータ周波数Nb’とインバータ電流(Icと名づける)を検出し記憶部に記憶しておく。これは、1台運転時ステップ2と同様にして得る。得られたパラメータPH、PM、PLとインバータ周波数Nm、Nb、Nb‘は適宜記憶部に記憶しておく。これらを利用し、上限側座標O3をPHとNmで下限側座標O0をPMとNb’とで構成する。
具体的には、パラメータNm、Nb,Nb’が確定しなければ末端圧一定制御をせず、ポンプ1台ではPMを、ポンプ2台ではPHを目標圧力とする吐き出し圧力一定制御とするアルゴリズムにしておけば、使用水量が0から仕様点まで運転されるので運転中に必要なパラメータが全て得られる。
次にNb’を獲得する別の方法を説明する。目標圧力をPMとした吐き出し圧力一定制御を継続し、使用水量がQmより若干多い所で2台並列運転させ、1台を周波数Nmの固定速で運転し、もう1台を可変速運転とし使用水量Qm付近で運転しインバータ周波数がIcとなった時のインバータ周波数を検出する。これがNb’となる。処理としては、図14の119ステップで実行され、結果を記憶部にM114に格納する。
更にNb’を獲得する別の方法を説明する。ポンプ1台運転時に、前述したように目標圧力をH0=PHに変更し、PH一定制御で使用水量減少時の締め切りのインバータ周波数を検出し、これを周波数がNb“とし、これに基づいて、Nb‘=Nb”√(PM/PH)と算出して決定することもできる。処理としては、図13の410ステップに、特定のキースイッチ(例えば設定キー)が押されたかを判定する処理及びこれが押された時、目標圧力H0をPHに変更する処理を実行する。結果として、図13の414ステップにNb“が求まる。ここで、前記Nb‘=Nb”√(PM/PH)の演算処理を実行し結果を記憶部M114に記憶する。もう一度、特定のキースイッチ(例えば設定キー)を押すと旧の状態に復帰する。復帰する時には、目標圧力をH0=PMに戻しておく。
ステップ3
1台運転時始動圧力、停止圧力は前述の1台運転時ステップ3と同じであるから説明を省く。次発ポンプの並列導入、解除圧力ヘッドを例えばそれぞれHton、Htoffとし、
Hton=PM−α、Htoff=PM−βとして算出し適宜記憶部に記憶しておく。
これらの処理は、図11の110ステップで演算し記憶部に記憶する処理を実行する。α、βを0とすれば、Hton=PM、Htoff=PMとなる。Hton、Htoffの記憶部を確保せず、始動停止に直接PMを用いても良い。以上の方法によれば、従来必要としていたポンプ性能を特定するための特定のインバータ周波数とこの周波数で運転した時のポンプ締め切り圧力、更には複数の水量Q、揚程Hのポンプ性能データが必要なくなることは前述の1台運転時と同様である。又、図7に示したポンプ性能曲線Iは仮想して記載したもので、必ずしも分かっていなくても良い。更に述べるとポンプ性能が分からなくても良い。
参考までに以上のパラメータ(設定値及び変数)の意義を次に示す。
一般に水理計算によって、PL=実揚程(Ha)+所要末端圧力ヘッド(Hp)として求める(図4参照)。
PHは、全揚程(図12参照)に相当しポンプの最後に停止する停止圧力ヘッド(周波数をNstまで高めて停止)であり、2台運転区間の上限目標圧力ヘッドである。
PMは、1台運転区間では上限目標圧力ヘッド、2台運転区間では下限目標圧力ヘッド(m)である。
Htonは、2台目並列導入圧力である。
Htoffは、2台目並列解除圧力ヘッドである。
Nmは、1台運転時ポンプ最高周波数である。
Nbは、1台運転時ポンプ最低周波数である。Nb=Nb’√(PL/PM)にて求める。 又は、PL一定制御時の締め切り運転付近で検出周波数として求める。
Nb’はPM一定制御時の締め切り運転付近で検出周波数であり、2台運転時はポンプ最低周波数である。
NcはPM一定制御時の締め切り運転付近で検出電流値である。
Nm×2は、2台並列運転時ポンプ最高周波数である。
また、Nxは現在周波数であり、変数である。この値を演算式(1)、(2)または(3)、(4)に代入すると、現在周波数における目標圧力ヘッドが生成される。以上により、目標圧力ヘッドの変更を行う際には、PHを変更すれば、全てのパラメータが運転中に自動的に変更することができる。
次に並列運転導入、解除時の条件について説明する。
並列導入条件は
(1)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNm以上となり、又はこの状態が所定時間継続すし、圧力センサの検出した給水圧力がHton以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(2)可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(3)圧力センサの検出した給水圧力がHton以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(4)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNm以上となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(5)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNm以上となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHt以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流が定格電流It以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
である。
並列解除条件は
(1)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNb’以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHtoff以上となり、又はこの状態が所定時間継続することである。
(2)可変速ポンプのインバータ運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(3)可変速ポンプのインバータの運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHtoff以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(4)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNb‘以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータの運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
(5)可変速ポンプのインバータの運転周波数がNb‘以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、可変速ポンプのインバータ運転電流がIc以下となり、又はこの状態が所定時間継続し、圧力センサの検出した給水圧力がHtoff以上となり、又はこの状態が所定時間継続すること。
である。
次に、以上で述べたことを制御装置CUでどのように処理するかについて、フローチャートの図13、図14、図8、メモリマップ図9により詳細に説明する。
図13は図7に1台以上ポンプの交互切り替え処理を追加したものであり、図14は1台以上のポンプの並列導入及び解除処理を示したものである。これらにおいて、図7と同じステップ番号で示しているものは同じ処理なので説明を省く。尚、409,414ステップでは、1台運転時のパラメータNm、Nbに加え2台運転時に必要なパラメータNb’、Icも確立しているか判定する。更に、410ステップでは末端圧力一定制御のパラメータが確定せず、吐き出し圧力一定制御の目標圧力をポンプの運転台数によって設定する処理を追加している。即ち、1台の場合はH0=PM、2台の場合はH0=PH、n台の場合はH0=Pnである。
末端圧力一定制御のパラメータが確定すると、415、426ステップの運転台数の判定とこれによる末端圧力一定制御の演算式の自動生成及び目標圧力の演算処理を実行する。即ち、1台運転の時にはパラメータPL、PM、Nm、Nb、変数Nxにより、2台運転の時にはパラメータPM、PH、Nm、Nb’、変数Nxにより演算式を自動生成し、変数Nxの値を入れて目標圧力を演算する。更にn台運転中も同様にして、パラメータPn−1、Pn、Nm、Nmn−1、変数Nxを用いる。
図13において、104ステップで1台目ポンプの停止処理を実行した後、105ステップで交互切り替え処理を実行する。この後、405ステップへジャンプしこれ以降の処理を進める。
交互切替処理とは、例えば今運転していたポンプが1号機であれば、次に運転するポンプが2号機となるようにポインタを切り替えておく処理のことである。更に、2台運転時には428ステップの処理の後YESであれば110ステップ(図14)へ、又、429ステップの処理の後110ステップ(図14)へ処理を進める。ここで、並列導入、解除の処理を実行する。
図14において、110ステップでNm、Hton、Itロード(メモリーから読み出しレジスタにロード)する。これらのデータは次以降の処理で適宜利用する。111ステップで運転しているインバータ(INV1又INV2のどちらかが運転)の指令周波数f1又はf2がNm以上か判定し、以上であれば112ステップで所定時間経過したか判定して次の113ステップ進む。否の場合は図13の411ステップへ戻る。112、114、116,121,123の所定時間は設けなくても良いが、動作を確実に実行するには設けた方が望ましい。
113ステップでは圧力センサの検出した給水圧力がHton以下か判定する。YESであれば、114ステップで所定時間経過したか判定して次の115ステップ進む。否の場合は図13の411ステップへ戻る。115ステップでは、インバータ運転電流がIt以上となったか判定する。YESであれば、116ステップで所定時間経過したか判定して次の117ステップ進む。否の場合は図13の411ステップへ戻る。117ステップでは、2台目の運転処理を実行する。この処理には次の二つの方法があり適宜使い分ける。
(1)先行しているポンプを可変速ポンプ(インバータが周波数制御)とし、追従して運転する都度、ポンプを定速ポンプ(インバータが周波数固定速制御)として作用させる。可変速ポンプは1台、定速ポンプは2台以上。定速ポンプとして追従して運転するポンプのインバータはNm周波数を出力し、運転周波数がNmを越えないようにする。
(2)先行しているポンプを可変速ポンプから定速ポンプに変更し、追従して運転する最初のポンプを可変速ポンプとし、次に追従して運転する都度、ポンプを定速ポンプ(インバータが周波数固定速制御)として作用させる。勿論、定速ポンプの周波数はNm周波数を出力し、運転周波数がNmを越えないようにする。
可変速ポンプは1台、定速ポンプは2台以上。定速ポンプが2台以上の場合、その台数に対して、図14の処理を適宜追加し、図13の圧力制御処理(可変速制御処理)を可変速ポンプにのみ適用するようにすれば良い。
以上の処理が並列導入処理(増台処理)である。この並列導入処理の運転条件は、上記したとおりであり、この条件に基づいて適宜、110〜116ステップの処理を並列にしたり、直列にしたり削除したりして組み合わせる。119ステップで、Nm、Nc、Htoffのデータをロード(メモリーから読み出しレジスタにロード)する。これらのデータは次以降の処理で適宜利用する。そして、次の120ステップへ進む。ここで、可変速ポンプのインバータ指令周波数Nx(f1又はf2のデータが入っている)がNb‘以下となったか判定する。YESであれば、121ステップで所定時間経過したか判定して次の122ステップ進む。否の場合は117ステップへ戻る。122ステップでは圧力センサの検出した給水圧力がHtoff以上になっているか判定する。YESであれば、123ステップで所定時間経過したか判定して次の124ステップ進む。否の場合は117ステップへ戻る。
124ステップでは運転電流がIc以下か判定する。yesであれば次の125ステップに進む。Noの場合には117ステップへ戻る。126ステップでは、現在運転しているポンプのうち1台を停止する並列解除(減台)処理を実行する。この後、図13の411ステップへ戻る。この126ステップの並列解除(減台)処理には次の二つの方法があり適宜使い分ける。
(1)現在運転している可変速ポンプ(インバータが周波数制御)を停止、運転中の定速ポンプのうち最初に運転しているポンプを可変速ポンプに変更し、そのポンプのインバータの運転周波数はNb‘を越えないようにする。
(2)運転している可変速ポンプはそのままにし、運転中の定速ポンプのうち最初に運転しているポンプを停止する。
以上の処理が並列解除処理(減台処理)である。この並列解除処理の運転条件は、上記したとおりであり、この条件に基づいて適宜、119〜124ステップの処理を並列にしたり、直列にしたり削除したりして組み合わせる。
以上の実施例において、ポンプ2台の例を中心にn台まで説明しているが、n台まで拡張して説明すると次のとおりとなる。ここで、3台以上をn台として示す。n台並列運転区間で末端圧力一定性御を行う場合の目標値は、前記下限側座標On−1と上限側座標Onをとおる曲線であり、前述と同様に2次曲線と直線近似で示す。
(直線近似の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1
----------------(5)
(2次曲線の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1 ----------------(6)
ここで、Nxは変数であり、現在運転している周波数を(5)(6)式に代入することにより目標圧力H0を求めることができる。
また、演算式(5)(6)のPn=Pn−1とした吐出圧力一定制御もこの末端一定制御の特異解としてこれに含まれるものである。次に、アルゴリズムについて述べる。
ステップ1
前述と人為的操作によって前記Pnを設定する。1台運転時のステップ1と同様に、このPnに基づいて次のように1台運転時PLを算出し決定する。
PL=Ha+Hp=((Pn−10)/1.2)+10
ここで、Ha、Hpの意義、求め方は前述と同じであるから説明を省く。
次に、Pn−1も前術の操作で得られたPnに基づいて決定する。即ち、Pn−1=γ*Pnで算出して決定する。γは大体、0.5〜0.7位であり予め使用するポンプの性能のからから予測する。傾向を予測しておけば、ポンプ性能データ(試験表)がなくても良いし、性能が分からなくても良い。γの値の如何によっては、抵抗曲線E(図12参照)が折れ線となるが、実用上問題とならないよう決定することが肝要である。
Pn−2、Pn−3......も同様にPnに基づいて、Pn−2=γ1*Pn、Pn−3=γ2*Pn......のよに決定する。γ1、γ2.....もγと同様に0.5〜0.7位であり予め使用するポンプの性能から予測することができる。このようにして、Pn、Pn−1,......、PLは求められ既知(定数)となる。
ステップ2
ステップ1でPn、Pn−1,......、PLが決定したら、前述したPM一定制御時に獲得したNb‘からNmn−1、Nmn−2,......を次の演算によって求める。
Nmn−1=Nb‘*√(Pn−1/PM)、Nmn−2=Nb‘*√(Pn−2/PM)
,......
これらの得られたパラメータPn、Pn−1、PLとインバータ周波数Nm、.......、Nn−1、Ncn−1は適宜記憶部に記憶しておく。これらを利用し、n台運転区間の上限側座標OnをPnとNmで下限側座標On−1をPn−1とNmn−1とで構成する。
処理としては、図10の420ステップに前述のPn−1、Pn−2、Pn−3......、
Nmn−1、Nmn−2,......の演算を追加する。
別の方法としては、パラメータ設定運転モード処理を図8 Aに追加し、図13の410ステップ又はその前に目標圧力Pn−1、Pn−2、Pn−3......、を設定する処理を追加し、随時インバータ駆動によるモータ電流をチエックしながらPn−1一定制御を実行する。加えて、このPn−1一定制御を実行時に締め切り運転付近のインバータ周波数Nmn−1とインバータ電流(Icn−1と名づける)を検出し記憶部に記憶しておく。
ステップ3
ポンプn−1台から次発ポンプnの並列導入、解除圧力ヘッドを例えばそれぞれHtonn−1、Htoffn−1とし、Htonn−1=Pn−1−α、Htoffn−1=Pn−1−βとして算出し適宜記憶部に記憶しておく。α、βを0とすれば、Htonn−1=Pn−1、Htoffn−1=Pn−1となる。これらの処理は、図14の110ステップの処理に追加し、実行する。
以上に説明したように本実施例では、可変速駆動手段によって駆動される1台以上の可変速ポンプ及びこれらのポンプに連結した給水管と、該給水管に取り付けた圧力検出手段と仕切り弁と、前記可変速駆動手段の電流を検出する電流検出手段と、可変速駆動手段に速度指令する速度指令手段と、前記給水系の所望する圧力目標値を設定する設定手段と、該設定手段によって設定された設定値に基づいて末端圧力一定制御の演算式を自動生成又は更新する手段と、自動運転に所望な設定値を自動設定又は更新する手段と、これらの演算式及び設定値を記憶する記憶部とを有し、前記1台以上のポンプが前記自動生成又は更新した末端圧力一定制御の演算式及び設定値に従って可変速運転する可変速制御手段とを備えた給水装置において、以下のように制御を行うものである。
すなわち、運転台数をn台の並列運転としたとき、可変速駆動手段の定格電流設定手段とこれの記憶部を有し、前記目標圧力設定手段の操作に基づいて第nの目標圧力を設定し、当該第nの目標圧力を記憶部に記憶させ、前記可変速駆動手段の運転時に前記記憶した第nの目標圧力に対応した前記可変速駆動手段の第nの周波数をn台並列運転しながら探索(テイーチング)して検出しこれを前記記憶部に記憶し、この探索によって前記末端圧力一定の演算式の第n座標を獲得し、第n−1座標の第n−1の目標圧力は前記第n座標の目標圧力に基づいて決定し、当該第n−1の目標圧力に対応した前記可変速駆動手段の第n−1の周波数を運転しながら探索(テイーチング)して検出しこれら第n−1の目標圧力と第n−1の周波数を前記記憶部に記憶し、これらの第n、第n−1座標に基づいて、前記末端圧力一定制御の演算式及び自動運転に必要な設定値を自動生成又は自動更新し、これに従って1台以上の可変速ポンプが可変速運転する。
また、前記末端圧力一定制御の演算式又は運転に必要な運転パラメータを次のステップに従って、獲得するようにしてもよい。ここで、第n座標を構成する第nの目標圧力をPn、これに対応する第nの周波数をNm、第n−1座標を構成する第n−1の目標圧力をPn−1、これに対応する第n−1の周波数をNmn−1とし、現在運転周波数を変数Nxとする。又、演算式をH0とする。
1ステップ
目標圧力設定手段の操作と前記表示部の圧力表示に基づいて第nの目標圧力Pnを設定し、当該第nの目標圧力Pnを記憶部に記憶させ、1台運転時に又は1台運転させ、目標圧力をPMとした吐出し圧力一定制御運転して、水量を増加させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に開)前記可変速駆動手段の周波数を増速させ、前記電流検出手段が前記記憶部記憶している定格電流を検出した時の周波数Nmを第nの周波数として記憶部に記憶させる。これによって、第n座標を獲得する。
2ステップ
第n−1座標を構成するの第n−1の目標圧力Pn−1を前記第nの目標圧力Pnをもとに予め定めた係数γ1を乗じて求めこれを記憶部に記憶し、ポンプ1台運転時又はポンプ1台運転をさせ、目標圧力をPMとした吐出し圧力一定制御運転して、水量を絞って締め切り運転したときの周波数Nb‘を求め、これにより第n−1の周波数Nmn−1をNmn−1=Nb‘*√(Pn−1/PM)と演算して求めこれを記憶部に記憶し、これによって第n−1座標を獲得する。
3ステップ
1、2ステップで獲得したパラメータ(設定値)に基づいて、n台運転中の末端圧力一定制御の演算式と自動運転に必要なパラメータの自動生成又は自動更新をする。
(直線近似の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1
(2次曲線の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1
上記した末端圧力一定制御の演算式又は運転に必要な運転パラメータの別の獲得方法について、次のステップに従って、獲得するようにしてもよい。
1ステップ
前記目標圧力設定手段の操作と前記表示部の圧力表示に基づいて第nの目標圧力Pnを設定し、当該第nの目標圧力Pnを記憶部に記憶させ、1台運転時に又は1台運転させ、目標圧力をPMとした吐出し圧力一定制御運転して、水量を増加させ(給水管に取り付けた仕切り弁を徐々に開)前記可変速駆動手段の周波数を増速させ、前記電流検出手段が前記記憶部記憶している定格電流を検出した時の周波数Nmを第nの周波数として記憶部に記憶させる。これによって、第n座標を獲得する。
2ステップ
前記第n−1座標を構成するの第n−1の目標圧力Pn−1を前記第nの目標圧力Pnをもとに予め定めた係数γ1を乗じて求めこれを記憶部に記憶し、ポンプn台運転時にn−1台からn台あるいはn台からn−1台に増台あるいは減台する点付近での運転時又は運転をさせ、第n−1の目標圧力Pn−1による吐出し圧力一定制御運転してインバータ周波数を検出し、これを第n−1の周波数Nmn−1として記憶部に記憶し、これによって第n−1座標を獲得する。
3ステップ
1、2ステップで獲得したパラメータ(設定値)に基づいて、n台運転中の末端圧力一定制御の演算式と自動運転に必要なパラメータの自動生成又は自動更新をする。
(直線近似の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1
(2次曲線の場合)
H0=(Pn−Pn−1)*(Nm−Nmn−1)/(Nx−Nmn−1)+Pn−1
さらに、本実施例では、上記の給水装置の制御において、n−2台は固定速、1台変速のn−1台の並列運転中に使用水量が増大しポンプ運転による給水量でこれを賄えなくなり、前記1台変速ポンプの周波数が増加し周波数Nmとなり、給水圧力が第n−1の並列導入圧力Pn−1+−αを検出するか所定時間経過したとき、n台目のポンプを始動しn台並列運転するようにしてもよい。
さらに、本実施例では、上記の給水装置の制御において、n−1台は固定速、1台変速のn台の並列運転中に使用水量が減少しポンプ運転による給水量では過大となり、前記1台変速ポンプの周波数が減少し周波数Nmn−1となり、給水圧力が第n−1の並列解除圧力Pn−1+−βを検出するか所定時間経過したとき、n台目のポンプを停止しn−1台並列運転するようにしてもよい。
さらに、本実施例では、上記の給水装置の制御において、n−2台は固定速、1台変速のn−1台の並列運転中に使用水量が増大しポンプ運転による給水量でこれを賄えなくなり、前記1台変速ポンプの周波数が増加し周波数Nmとなり、給水圧力が第n−1の並列導入圧力Pn−1+−αを検出するか所定時間経過したとき、n台目のポンプを始動し使用水量の増加に伴い、前述のルールに従って順次n台まで並列運転し、n−1台は固定速、1台変速のn台の並列運転中に使用水量が減少しポンプ運転による給水量では過大となり、前記1台変速ポンプの周波数が減少し周波数Nmn−1となり、給水圧力が第n−1の並列解除圧力Pn−1+−βを検出するか所定時間経過したとき、n台目のポンプを停止し、使用水量の減少に伴い、前述のルールに従って順次1台まで停止するようにしてもよい。
さらに、本実施例において、可変速駆動手段によって駆動される1台以上の可変速ポンプを用いた給水システムの運転制御において、末端圧一定制御の演算式を生成するパラメータのうち、周波数のパラメータが確定しない時には吐き出し圧力一定制御を実行するようにしてもよい。
本実施例によれば、可変速ポンプの1台以上の可変速駆動手段によって駆動する複数のポンプを用いた給水装置の末端圧力一定制御において、この末端圧力一定制御の演算式の生成及び運転に必要なパラメータの設定を、数値入力によらない目標圧力1点の設定で他のパラメータ全て、運転中に自動獲得して自動生成及び自動設定するようにしたので、ポンプ性能曲線を用いての事前検討が必要なく、設定操作を簡単にすることが出来る。加えて、検討して決めた設定値で運転したとき、過負荷(過電流)とならないかチエックする必要もない。又、どのような性能を有するポンプにも末端圧力一定制御を適用することができる効果がある。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…吸込み管、2−1〜2−2…仕切り弁、3…ポンプ、4…モータ、5…逆止め弁、6…給水管、7…圧力タンク、8…圧力センサ、INV…インバータ、CU…制御装置、11…制御装置の表示部、13…インバータの表示部。

Claims (13)

  1. 給水を行うポンプと、
    該ポンプを駆動する電動機と、
    該電動機を可変速に駆動する可変速制御手段と、
    該可変速制御手段から前記電動機に流す電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記電動機の回転速度に応じて決まる定格電流値を記憶する記憶手段と、
    使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する目標圧力設定手段と、
    該目標圧力設定手段が生成した前記関係式を用いて、前記圧力検出手段が検出する圧力が前記使用水量に対する目標圧力となるように、前記可変速制御手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記可変速制御手段により前記電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が設定された第1の目標圧力に達した場合で、かつ、この場合の前記電動機の回転速度における前記記憶手段に記憶された定格電流値に前記電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、当該電動機の回転速度を記憶手段により第1の回転速度として記憶し、
    前記可変速制御手段により前記電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が前記第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合に、当該電動機の回転速度を記憶手段により第2の回転速度として記憶し、
    前記第1の目標圧力と前記第1の回転速度、及び、前記第2の目標圧力と前記第2の回転速度を用いて、使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成することを特徴とする給水装置。
  2. 請求項1に記載の給水装置において、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記可変速制御手段により前記電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が前記第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合で、かつ、前記電流検出手段が検出した電流値が最も小さくなったときに、記憶手段により前記第2の回転速度として記憶することを特徴とする給水装置。
  3. 請求項1又は2に記載の給水装置において、
    前記第1の目標圧力を設定するための設定手段と、
    該設定手段により設定される前記第1の目標圧力を表示する表示部とを備えたことを特徴とする給水装置。
  4. 請求項3に記載の給水装置において、
    前記設定手段は、つまみを回転することにより前記第1の目標圧力の設定を変更することが可能であることを特徴とする給水装置。
  5. 給水を行うポンプと、
    該ポンプを駆動する電動機と、
    該電動機を可変速に駆動する可変速制御手段と、
    該可変速制御手段から前記電動機に流す電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記電動機の回転速度に応じて決まる定格電流値を記憶する記憶手段と、
    使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する目標圧力設定手段と、
    該目標圧力設定手段が生成した前記関係式を用いて、前記圧力検出手段が検出する圧力が前記使用水量に対する目標圧力となるように、前記可変速制御手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記可変速制御手段により前記圧力検出手段が検出した圧力が設定された第1の目標圧力になるように前記電動機の回転速度を制御すると共に、前記流量調整手段により前記ポンプに流れる水の水量を増加し、
    前記電動機の回転速度における前記記憶手段に記憶された定格電流値に前記電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、当該電動機の回転速度を記憶手段により第1の回転速度として記憶し、
    前記可変速制御手段により前記圧力検出手段が検出した圧力が前記第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力になるように前記電動機の回転速度を制御すると共に、前記ポンプに流れる水の水量が0となったときに、当該電動機の回転速度を記憶手段により第2の回転速度として記憶し、
    前記第1の目標圧力と前記第1の回転速度、及び、前記第2の目標圧力と前記第2の回転速度を用いて、使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成することを特徴とする給水装置。
  6. 請求項5に記載の給水装置において、
    前記第1の目標圧力を設定するための設定手段と、
    該設定手段により設定される前記第1の目標圧力を表示する表示部とを備えたことを特徴とする給水装置。
  7. 請求項6に記載の給水装置において、
    前記設定手段は、つまみを回転することにより前記第1の目標圧力の設定を変更することが可能であることを特徴とする給水装置。
  8. 給水を行う第1のポンプ及び第2のポンプと、
    前記第1のポンプを駆動する第1の電動機及び前記第2のポンプを駆動する第2の電動機と、
    前記第1の電動機を可変速に駆動する第1の可変速制御手段及び前記第2の電動機を可変速に駆動する第2の可変速制御手段と、
    前記第1の可変速制御手段から前記第1の電動機に対して流す電流の電流値を検出する第1の電流検出手段及び前記第2の可変速制御手段から前記第2の電動機に対して流す電流の電流値を検出する第2の電流検出手段と、
    前記第1のポンプ及び前記第2のポンプの吐出側に共通の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記第1の電動機の回転速度に応じて決まる第1の定格電流値及び前記第2の電動機の回転速度に応じて決まる第2の定格電流値を記憶する記憶手段と、
    前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを並列に運転した場合の使用水量に対する目標圧力との関係を示す関係式を生成する目標圧力設定手段と、
    該目標圧力設定手段が生成した前記関係式を用いて、前記圧力検出手段が検出する圧力が前記使用水量に対する目標圧力となるように、前記第1の可変速制御手段及び前記第2の可変速制御手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機の回転速度を最高速度とし、前記第2の可変速制御手段により前記第2の電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が設定された第1の目標圧力に達した場合で、かつ、この場合の前記第2の電動機の回転速度における前記記憶手段に記憶された第2の定格電流値に前記第2の電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、当該第2の回転速度を記憶手段により第1の回転速度として記憶し、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機の回転速度を最高速度とし、前記第2の可変速制御手段により前記第2の電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が前記第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合に、当該第2の回転速度を記憶手段により第2の回転速度として記憶し、
    前記第1の目標圧力と前記第1の回転速度、及び、前記第2の目標圧力と前記第2の回転速度を用いて、前記関係式を生成することを特徴とする給水装置。
  9. 請求項8に記載の給水装置において、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機の回転速度を最高速度とし、前記第2の可変速制御手段により前記第2の電動機を可変速に運転し、前記圧力検出手段が検出した圧力が前記第1の目標圧力よりも低く設定された第2の目標圧力に達した場合で、かつ、前記電流検出手段が検出した電流値が最も小さくなったときに、記憶手段により前記第2の回転速度として記憶することを特徴とする給水装置。
  10. 請求項8又は9に記載の給水装置において、
    前記第1の目標圧力を設定するための設定手段と、
    該設定手段により設定される前記第1の目標圧力を表示する表示部とを備えたことを特徴とする給水装置。
  11. 請求項10に記載の給水装置において、
    前記設定手段は、つまみを回転することにより前記第1の目標圧力の設定を変更することが可能であることを特徴とする給水装置。
  12. 請求項8に記載の給水装置において、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機を可変速に運転し、前記第1の圧力検出手段が検出した圧力が前記第2の目標圧力よりも低く設定された第3の目標圧力に達した場合で、かつ、この場合の前記第1の電動機の回転速度における前記記憶手段に記憶された前記第1の定格電流値に前記第1の電流検出手段が検出した電流値が達した場合に、当該第1の電動機の回転速度を記憶手段により第3の回転速度として記憶し、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機を可変速に運転し、前記第1の圧力検出手段が検出した圧力が前記第3の目標圧力よりも低く設定された第4の目標圧力に達した場合に、当該第1の電動機の回転速度を記憶手段により第4の回転速度として記憶し、
    前記第3の目標圧力と前記第3の回転速度、及び、前記第4の目標圧力と前記第4の回転速度を用いて、前記第1のポンプを単独で運転する場合の使用水量に対する目標圧力との関係を示す第2の関係式を生成し、
    前記制御手段は、
    前記第1のポンプを単独で運転する場合に、前記目標圧力設定手段が生成した前記第2の関係式を用いて、前記圧力検出手段が検出する圧力が前記使用水量に対する目標圧力となるように、前記第1の可変速制御手段を制御することを特徴とする給水装置。
  13. 請求項12に記載の給水装置において、
    前記目標圧力設定手段は、
    前記第1の可変速制御手段により前記第1の電動機を可変速に運転し、前記第1の圧力検出手段が検出した圧力が前記第3の目標圧力よりも低く設定された第4の目標圧力に達した場合で、かつ、前記電流検出手段が検出した電流値が最も小さくなったときに、該第1の電動機の回転速度を記憶手段により前記第4の回転速度として記憶することを特徴とする給水装置。
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