JP2012153573A - 木質セメント板、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セメントと、珪酸含有物と、木質繊維と、木片とからなるスラリーを枠に流し込み、脱水、成型してなる成型物の硬化体であり、該セメントと該珪酸含有物は3:7〜7:3の質量比で含有されており、該木片は2〜5mmで、カルシウムにより被覆されており、該木質繊維と該木片とをあわせた含有量は、該木質セメント板の全固形分に対して9質量%以下である木質セメント板。及び、2〜5mmの木片を、特定の固形分濃度とした水中で、セメント組成物、又はカルシウム含有物、又はスラリーを脱水した水と混合、攪拌させることによりカルシウムで被覆し、得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーとし、該スラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する製造方法。
【選択図】なし
Description
また、本発明では、木質セメント板を製造する方法も提供する。該製造方法は、木片をカルシウムで被覆する工程と、得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなる。木片をカルシウムで被覆する工程は、水に木片とセメント組成物の粉砕物を添加し、固形分濃度が8〜20質量%の状態で混合することにより行う、又は、水に木片とカルシウム含有物を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行う、又は、スラリーを脱水した水に木片を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行うのいずれかにより行う。なお、木片をカルシウムで被覆する工程においては、2〜5mmの木片を使用する。また、カルシウム含有物は、セメント、石膏、石灰、カルシウムを含有する珪酸含有物のすくなくともいずれかである。更に、木片をカルシウムで被覆する工程において、該木片と、セメント組成物の質量比を1:7〜1:20とする、又は、カルシウム含有物を該木片よりも多く添加することが好ましい。更に、木片と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物、又は、スラリーを脱水した水との混合は60秒以上行うことが好ましい。スラリーを製造する工程においては、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木片とをあわせた量は、全固形分に対して9質量%以下とする。該木片の量は、全固形分に対して1〜3質量%とすることが好ましく、更に好ましくは、該木質セメント板の全固形分に対して1〜2質量%とすることである。
セメントと珪酸含有物を質量比で3:7〜7:3の範囲で含有するのは、この範囲であれば、木質セメント板は十分な強度を発現できるとともに、十分なたわみも得られ、作業性、釘打ち性等にも問題が発生しないからである。この範囲から外れると、木質セメント板は強度を発現できず脆くなる、又は、比重が高くなるとともにたわみが少なくなり、堅くて重く、運搬しづらく、作業性、釘打ち性等に問題が発生する。
木質繊維と木片とをあわせて9質量%以下含有するのは、9質量%より多いとセメントの硬化が阻害され、得られる木質セメント板の強度が低下する恐れがあるためである。木質繊維が4〜8質量%、木片が1〜3質量%であると、得られる木質セメント板は、強度に優れるので好ましい。特に、木片が、該木質セメント板の全固形分に対して1〜2質量%であると、より強度等の物性に優れるので好ましい。
本発明の製造方法は、木片をカルシウムにより被覆する工程と、得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなる。
そして、木片は、いずれの場合でも2〜5mmの大きさのものを使用する。2〜5mmの大きさの木片を使用するのは、この範囲から外れると、得られる木質セメント板は、十分な物性を得られないためである。
木片の量は、木質セメント板の全固形分に対して、木質繊維とあわせて9質量%以下とするが、1〜3質量%とすることが好ましく、更に1〜2質量%とすることがより好ましい。
また、木片をカルシウムで被覆する工程を、水に木片とセメント組成物の粉砕物を添加、混合することにより行う場合には、該木片と、該セメント組成物の質量比が1:7〜1:20であると、該木片がカルシウムに覆われやすいとともに、得られる木質セメント板は十分な強度を得られるので、好ましい。木片をカルシウムで被覆する工程を、水に木片とカルシウム含有物を添加、混合することにより行う場合には、該カルシウム含有物の量を該木片の量よりも多くすると、該木片がカルシウムに覆われやすいとともに、得られる木質セメント板は、十分な強度を得られるので、好ましい。
更に、木片と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物、又は、スラリーを脱水した水との混合を60秒以上行うと、該木片が確実にカルシウムにより被覆されるので、好ましい。なお、木片と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物の混合の順番は、木片を先に添加しても良いし、木片を後に添加しても良い。
一方、木片を添加した後、すぐに他の原料を添加した比較例2の木質セメント板は、同じ配合の実施例1の木質セメント板よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性が”×”、耐衝撃性が”△”であり、長期耐久性と耐衝撃性に劣った。この傾向は、木片の添加量を全固形分に対して2質量%となるように変更した比較例3でも同じであった。すなわち、比較例3の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と耐衝撃性が”×”であり、長期耐久性と耐衝撃性に劣った。
木片と木質セメント板の粉砕品を含む水の固形分濃度を2質量%とした比較例4の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と耐衝撃性が”×”であり、長期耐久性と耐衝撃性に劣った。
木片のサイズが平均6mmである比較例5の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性が”×”で耐衝撃性が”△”であり、長期耐久性と耐衝撃性に劣った。
Claims (9)
- セメントと、珪酸含有物と、木質繊維と、木片とからなるスラリーを枠に流し込み、脱水、成型してなる成型物の硬化体であって、
セメントと珪酸含有物は3:7〜7:3の質量比で含有されており、
木片は2〜5mmで、カルシウムにより被覆されており、
木質繊維と木片とをあわせた含有量は、木質セメント板の全固形分に対して9質量%以下である
ことを特徴とする木質セメント板。 - 請求項1に記載の木質セメント板であって、
前記木片の含有量は、木質セメント板の全固形分に対して1〜3質量%である
ことを特徴とする木質セメント板。 - 木片をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木片をカルシウムで被覆する工程は、2〜5mmの木片とセメント組成物の粉砕物を水に添加し、固形分濃度が8〜20質量%の状態で混合することにより行い、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木片とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 木片をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木片をカルシウムで被覆する工程は、2〜5mmの木片とカルシウム含有物とを水に添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行い、
該カルシウム含有物は、セメント、石膏、石灰、カルシウムを含有する珪酸含有物のすくなくともいずれかであり、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木片とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 木片をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木片と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木片をカルシウムで被覆する工程は、スラリーを脱水した水に2〜5mmの木片を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行い、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木片とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3〜5のいずれかに記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木片の量を、木質セメント板の全固形分に対して1〜3質量%とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木片をカルシウムで被覆する工程において、該木片と前記セメント組成物の粉砕物の質量比を1:7〜1:20とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記セメント組成物が木質セメント板である
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項4に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木片をカルシウムで被覆する工程において、前記カルシウム含有物の量を該木片の量よりも多くする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。
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---|---|---|---|---|
JPS6168358A (ja) * | 1984-09-12 | 1986-04-08 | 野田合板株式会社 | 木質セメント成形品の製造法 |
JPH082954A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Nichiha Corp | 木質補強材の処理方法および無機質板の製造方法 |
JP2010254500A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Nichiha Corp | 木質セメント板及びその製造方法 |
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