JP5118737B2 - 木質セメント板、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明では、表面に凹凸模様を有する木質セメント板を製造する方法も提供する。該製造方法は、木粉をカルシウムで被覆する工程と、得られた木粉と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなる。木粉をカルシウムで被覆する工程は、水に木粉とセメント組成物の粉砕物を添加し、固形分濃度が8〜20質量%の状態で混合することにより行う、又は、水に木粉とカルシウム含有物を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行う、又は、スラリーを脱水した水に木粉を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行うのいずれかにより行う。なお、木粉をカルシウムで被覆する工程においては、0.3〜1.5mmの木粉を使用する。また、カルシウム含有物は、セメント、石膏、石灰、カルシウムを含有する珪酸含有物のすくなくともいずれかである。更に、木粉をカルシウムで被覆する工程において、該木粉と、セメント組成物の質量比を1:7〜1:20とする、又は、カルシウム含有物を該木粉よりも多く添加することが好ましい。更に、木粉と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物、又は、スラリーを脱水した水との混合は60秒以上行うことが好ましい。スラリーを製造する工程においては、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木粉とをあわせた量は、全固形分に対して9質量%以下とする。該木粉の量は、全固形分に対して1〜3質量%とすることが好ましく、更に好ましくは、該木質セメント板の全固形分に対して1〜2質量%とすることである。
セメントと珪酸含有物を質量比で3:7〜7:3の範囲で含有するのは、この範囲であれば、木質セメント板は十分な強度を発現できるとともに、十分なたわみも得られ、作業性、釘打ち性等にも問題が発生しないからである。この範囲から外れると、木質セメント板は強度を発現できず脆くなる、又は、比重が高くなるとともにたわみが少なくなり、堅くて重く、運搬しづらく、作業性、釘打ち性等に問題が発生する。
木質繊維と木粉とをあわせて9質量%以下含有するのは、9質量%より多いと、プレスした際に、表面を十分に成形することができず、凹凸模様の縁角部や深い曲がり部分に亀裂が発生しやすいためである。木質繊維が4〜8質量%、木粉が1〜3質量%であると、得られる木質セメント板は、強度等の物性や表面の意匠性に特に優れるので好ましい。特に、木粉が、該木質セメント板の全固形分に対して1〜2質量%であると、より強度等の物性に優れるので好ましい。
本発明の製造方法は、木粉をカルシウムにより被覆する工程と、得られた木粉と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなる。
そして、木粉は、いずれの場合でも0.3〜1.5mmの大きさのものを使用する。0.3〜1.5mmの大きさの木粉を使用するのは、この範囲から外れると、得られる木質セメント板は、十分な物性や、表面の造形性を得られないためである。
木粉の量は、木質セメント板の全固形分に対して、木質繊維とあわせて9質量%以下とするが、1〜3質量%とすることが好ましく、更に1〜2質量%とすることがより好ましい。
また、木粉をカルシウムで被覆する工程を、水に木粉とセメント組成物の粉砕物を添加、混合することにより行う場合には、該木粉と、該セメント組成物の質量比が1:7〜1:20であると、該木粉がカルシウムに覆われやすいとともに、得られる木質セメント板は十分な強度を得られるので、好ましい。木粉をカルシウムで被覆する工程を、水に木粉とカルシウム含有物を添加、混合することにより行う場合には、該カルシウム含有物の量を該木粉の量よりも多くすると、該木粉がカルシウムに覆われやすいとともに、得られる木質セメント板は、十分な強度を得られるので、好ましい。
更に、木粉と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物、又は、スラリーを脱水した水との混合を60秒以上行うと、該木粉が確実にカルシウムにより被覆されるので、好ましい。なお、木粉と、セメント組成物、又は、カルシウム含有物の混合の順番は、木粉を先に添加しても良いし、木粉を後に添加しても良い。
一方、木粉を含有していない比較例1の木質セメント板は、長期耐久性と表面の造形性が”△”であり、長期耐久性と表面の造形性に劣った。
木粉を添加した後、すぐに他の原料を添加した比較例2の木質セメント板は、同じ配合の実施例1の木質セメント板よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と表面の造形性が”×”であり、長期耐久性と表面の造形性に劣った。この傾向は、木粉の添加量を全固形分に対して2質量%となるように変更した比較例3でも同じであった。すなわち、比較例3の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と表面の造形性が”×”であり、長期耐久性と表面の造形性に劣った。
木粉と木質セメント板の粉砕品を含む水の固形分濃度を2質量%とした比較例4の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と表面の造形性が”×”であり、長期耐久性と表面の造形性に劣った。
木粉のサイズが平均2.0mmである比較例5の木質セメント板は、同じ配合の実施例2よりも曲げ強度が低く、かつ、長期耐久性と表面の造形性が”×”であり、長期耐久性と表面の造形性に劣った。
Claims (9)
- 表面に凹凸模様を有する木質セメント板であって、
セメントと、珪酸含有物と、木質繊維と、木粉とからなる成型物であり、
セメントと珪酸含有物は3:7〜7:3の質量比で含有されており、
木粉は0.3〜1.5mmで、カルシウムにより被覆されており、
木質繊維と木粉とをあわせた含有量は、木質セメント板の全固形分に対して9質量%以下である
ことを特徴とする木質セメント板。 - 請求項1に記載の木質セメント板であって、
前記木粉の含有量は、木質セメント板の全固形分に対して1〜3質量%である
ことを特徴とする木質セメント板。 - 木粉をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木粉と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木粉をカルシウムで被覆する工程は、0.3〜1.5mmの木粉とセメント組成物の粉砕物を水に添加し、固形分濃度が8〜20質量%の状態で混合することにより行い、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木粉とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 木粉をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木粉と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木粉をカルシウムで被覆する工程は、0.3〜1.5mmの木粉とカルシウム含有物とを水に添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行い、
該カルシウム含有物は、セメント、石膏、石灰、カルシウムを含有する珪酸含有物のすくなくともいずれかであり、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木粉とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 木粉をカルシウムで被覆する工程と、
得られた木粉と、セメントと、珪酸含有物と、木質繊維を混合してスラリーを製造する工程と、
得られたスラリーを枠に流し込み、脱水、成型、養生する工程とからなり、
木粉をカルシウムで被覆する工程は、スラリーを脱水した水に0.3〜1.5mmの木粉を添加し、固形分濃度が3〜10質量%の状態で混合することにより行い、
スラリーを製造する工程において、該スラリーにおけるセメントと珪酸含有物の質量比を3:7〜7:3とし、木質繊維と木粉とをあわせた量を全固形分に対して9質量%以下とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3〜5のいずれかに記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木粉の量を、木質セメント板の全固形分に対して1〜3質量%とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木粉をカルシウムで被覆する工程において、該木粉と前記セメント組成物の粉砕物の質量比を1:7〜1:20とする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項3に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記セメント組成物が木質セメント板である
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。 - 請求項4に記載の木質セメント板の製造方法であって、
前記木粉をカルシウムで被覆する工程において、前記カルシウム含有物の量を該木粉の量よりも多くする
ことを特徴とする木質セメント板の製造方法。
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