JP2012150639A - 補助器具およびこれを用いた情報読出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるための補助器具、および、これを用いたRF機能搭載物品の情報読出方法を提供する。
【解決手段】本発明の補助器具は、平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品40を整然と積み重ねるために用いられ、RF機能搭載物品40の外周側から、RF機能搭載物品40を包囲する略円筒形状の周壁部材11を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるための補助器具、および、これを用いたRF機能搭載物品の情報読出方法に関する。
物品の識別システムとしては、個体識別情報を格納したRFタグから、電磁波または電波を媒体として、近距離(数cm〜数m)の無線通信により情報の送受信を行うRFID(Radio Frequency IDentification)システムが用いられている。このRFIDシステムは、非接触型ICタグなどのRFタグと、情報書込/読出装置(リーダライタ)との間で電磁波または電波による通信を行い、離れた位置にあるRFタグの情報を読み取ったり、RFタグに情報を書き込んだりするものである。
このようなRFIDシステムは、配送システム、在庫管理システム、販売システム、集計システムなど、種々のシステムに応用することが検討されている。
その応用例としては、例えば、回転寿司店における皿の集計(精算)、客の趣向把握、寿司ネタの鮮度管理などを行うシステムが挙げられる。このシステムでは、寿司を載せる皿に装着した非接触型ICタグに、寿司の種類、寿司を作った時刻、寿司の売値などの情報が記録されている。
非接触型ICタグに寿司の種類を記録しておくことにより、客が寿司の載った皿を取ると、その客の趣向を把握することができ、寿司を廃棄する量を低減することができる。
また、非接触型ICタグに寿司を作った時刻を記録しておくことにより、寿司の鮮度を管理して、客に対して常に作りたての寿司を提供することができる。
さらに、非接触型ICタグに寿司の種類および売値を記録しておくことにより、客の支払うべき金額(代金)を精算することができる。すなわち、客が食事を終えると、客が食べた寿司が載っていた皿を積み重ねて、これらの皿の非接触型ICタグと通信し、非接触型ICタグから情報(寿司の種類および売値)を取得し、代金を精算する。
このような回転寿司における集計システムに用いられる皿としては、皿の糸底の内側に非接触型ICタグを配設し、さらに、そのアンテナコイルを糸底の内壁面に設けたもの(例えば、特許文献1参照)、アンテナコイルを糸底の中央部に設けたもの(例えば、特許文献2参照)や、アンテナコイルを糸底内に埋設したもの(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
特開2000−137778号公報 特開2001−184471号公報 特開2001−190386号公報
上記の皿を用いた集計システムでは、リーダと、非接触型ICタグとの間で情報の送受信を行うために、例えば、積み重ねた皿の上に手持式リーダをかざしたりしている。
従来、積み重ねた皿のそれぞれに設けられた非接触型ICタグに記録されている情報を、手持式リーダで読み取る場合、一度の読み取りでは正確さに欠けることがあった。そこで、手持式リーダにより読み取った皿の枚数と、目視により読み取った皿の枚数とを比較して、これらの枚数が一致した場合、手持式リーダによる読み取りが正確に行われたものと判断していた。このように、従来、一度の読み取りで、正確に皿の枚数を集計することができず、読み取り作業に時間を要するという問題があった。
また、皿が雑然と積み重ねられた状態では、それぞれの非接触型ICタグのアンテナが干渉し合って、それぞれの非接触型ICタグと通信できないという問題があった。
さらに、皿が雑然と積み重ねられた状態では、手持式リーダをかざした際に皿が崩れたり、手持式リーダが汚れたりするなどの問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるための補助器具、および、これを用いたRF機能搭載物品の情報読出方法を提供することを目的とする。
本発明の補助器具は、平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるための補助器具であって、前記RF機能搭載物品の外周側から、前記RF機能搭載物品を包囲する略円筒形状の周壁部材を備えたことを特徴とする。
前記周壁部材は、2つ以上の部材が組み合わされてなり、分割可能であることが好ましい。
前記周壁部材の外面に、その高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられた前記RF機能搭載物品の数に対応し、前記RF機能搭載物品の数を示す表示部が設けられ、前記周壁部材が光透過性の材料からなることが好ましい。
前記周壁部材は、少なくとも上部において、最上面の外径が最も小さく、最上面から底面方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしていることが好ましい。
本発明の情報読出方法は、本発明の補助器具を用いて、平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるとともに、前記ICチップに記録された情報を読み出す情報読出方法であって、積み重ねられた前記RF機能搭載物品の外周側から、前記RF機能搭載物品を包囲して、少なくとも前記RF機能搭載物品の外周の一部に、前記補助器具を接触させて、前記RF機能搭載物品を整然と積み重ねるステップAと、情報読取装置に備えられた平面視円環状の読取部の内側に、前記RF機能搭載物品を包囲した前記補助器具を挿通し、前記補助器具の外周面に沿って、前記読取部を前記RF機能搭載物品が積み重ねられた方向に移動させることにより、前記ICチップに記録された情報を読み出すステップBと、を有することを特徴とする。
前記ステップAと前記ステップBを同時に行うことが好ましい。
本発明の補助器具によれば、周壁部材により、積み重ねられたRF機能搭載物品を、その外周側から挟み込むように包囲することによって、RF機能搭載物品を整然と積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品のアンテナが干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品と、情報読取装置との間で、安定に非接触の通信を行うことができる。また、RF機能搭載物品は、補助器具の内側で積み重ねられるから、情報読出時に、補助器具に情報読取装置の読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品が崩れたり、読取部が汚れたりすることを防止できる。
本発明の情報読出方法によれば、補助器具の周壁部材により、積み重ねられたRF機能搭載物品を、その外周側から挟み込むように包囲することによって、RF機能搭載物品を整然と積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品のアンテナが干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品と、情報読取装置との間で、安定に非接触の通信を行うことができる。また、RF機能搭載物品は、補助器具の内側で積み重ねられるから、情報読出時に、補助器具に情報読取装置の読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品が崩れたり、読取部が汚れたりすることを防止できる。
本発明の補助器具の第一の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明が適用されるRF機能搭載物品の一実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図である。 本発明の補助器具の第一の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第一の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第一の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第二の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第三の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第四の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第五の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の補助器具の第六の実施形態を示す概略斜視図である。
本発明の補助器具およびこれを用いた情報読出方法の実施の形態について説明する。
なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本発明の補助器具は、平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるために用いられるものである。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明の補助器具の第一の実施形態を示す概略斜視図である。図2は、本発明が適用されるRF機能搭載物品の一実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図である。
この実施形態の補助器具10は、略円筒形状の周壁部材11から概略構成されている。
周壁部材11は、RF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周(外縁)40a側からRF機能搭載物品40を包囲して、内周面11aがRF機能搭載物品40の外周40aに接するようになっている。すなわち、周壁部材11の内周面11aの形状は、RF機能搭載物品40の外形(外周40aの形状)にほぼ等しくなっている。
また、周壁部材11は、略半円筒形状の第1部材20と、略半円筒形状の第2部材30とが組み合わされてなり、これらの2つの部材に分割可能となっている。すなわち、第1部材20と第2部材30が、それぞれに設けられた係合部によって互いに係合されて、1つの周壁部材11を形成している。
第1部材20は、その接合端面(第2部材30と係合された際、第2部材30と接触する面)20a,20aが、その長手方向に沿って湾曲するように形成されている。すなわち、第1部材20の接合端面20a,20aにおいて、第1部材20の底面20b側に窪む正面視半円形状の係合凹部21,21が形成されている。さらに、第1部材20の接合端面20a,20aにおいて、係合凹部21,21に連続して、第1部材20の上面20c側に突出する正面視半円形状の係合凸部22,22が形成されている。
第2部材30は、その接合端面(第1部材20と係合された際、第1部材20と接触する面)30a,30aが、その長手方向に沿って湾曲するように形成されている。すなわち、第2部材30の接合端面30a,30aにおいて、第2部材30の底面30b側に突出する正面視半円形状の係合凸部31,31が形成されている。さらに、第2部材30の接合端面30a,30aにおいて、係合凸部31,31に連続して、第2部材30の上面30c側に窪む正面視半円形状の係合凹部32,32が形成されている。
そして、第2部材30の係合凸部31,31の形状は、第1部材20の係合凹部21,21の形状にほぼ等しくなっている。また、第2部材30の係合凹部32,32の形状は、第1部材20の係合凸部22,22の形状にほぼ等しくなっている。
したがって、第1部材20の係合凹部21,21に、第2部材30の係合凸部31,31を係合するとともに、第2部材30の係合凹部32,32に、第1部材20の係合凸部22,22を係合することにより、第1部材20と第2部材30が、それぞれの接合端面20a,30aで接合、一体化され、周壁部材11が形成される。
また、第1部材20の高さ方向に沿って窪む係合凹部21,21に、第2部材30の高さ方向に突出する係合凸部31,31が係合し、かつ、第2部材30の高さ方向に沿って窪む係合凹部32,32に、第1部材20の高さ方向に突出する係合凸部22,22が係合するので、一旦、接合させた第1部材20と第2部材30を、これらの高さ方向と垂直な方向に引っ張っただけでは、その接合を解除することができない。したがって、補助器具10により、安定にRF機能搭載物品40を積み重ねることができる。
また、第1部材20は、その底面20bにおいて、接合端面20a,20aの近傍に、上面20c側に窪む係合凹部23,23が形成されている。さらに、第1部材20は、その上面20cにおいて、接合端面20a,20aの近傍に、上面20cとは反対側に突出する係合凸部24,24が形成されている。そして、係合凹部23,23の形状は、係合凸部24,24の形状にほぼ等しくなっている。
RF機能搭載物品40が多数積み重ねられて、補助器具10が1つでは足りない場合、2つ以上の補助器具10が積み重ねられて用いられる。その際、例えば、一方の補助器具10(下側に配置される補助器具10)を構成する第1部材20の係合凸部24,24に、他方の補助器具10(上側に配置される補助器具10)を構成する第1部材20の係合凹部23,23を係合することにより、一方の補助器具10と他方の補助器具10が、それぞれの底面10aと上面10bで接合、一体化され、一方の補助器具10の上に、他方の補助器具10が積み重ねられる。
また、周壁部材11の外周面(外面)11b、すなわち、第1部材20の外周面20dに、第1部材20の高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部25が設けられている。例えば、表示部25における「6枚」と表示された線の位置に、積み重ねられたRF機能搭載物品40が達していれば、RF機能搭載物品40が6枚積み重ねられていることを示す。
表示部25は、第1部材20の外周面20dに対する印刷によって形成されたもの、外周面20dに刻設されたもの、第1部材20を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
第1部材20および第2部材30は、光透過性の材料で形成されており、その内部が目視可能になっている。光透過性の材料としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1などのオレフィン系ポリマー;ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのビニルアルコール系ポリマー;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体などの塩化ビニリデン系ポリマー;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などのスチレン系ポリマー;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6/66、ナイロン66/610、ナイロン6/11などのナイロンまたはポリアミド;ポリアクリロニトリル;ポリカーボネート;ポリイミド;セロハン;ポリフェニレンオキシド;ポリスルホン;ポリパラキシレン;ポリアミドイミド;ポリエステルイミドなどが用いられる。
なお、この実施形態では、積み重ね可能な物品として、回転寿司店にて寿司を載せるために用いられる皿を例示する。
なお、本発明における「積み重ね可能な物品」とは、皿、皿以外のコップ(グラス)、茶碗などの食器類;CD、DVDなどの光ディスク;バケツなどの容器;各種パレットなどであって、積み重ねた状態で、その重心(中心)を中心として回転可能であり、平面視略円形状の物品である。
なお、本発明において、「略円形」とは、正五角形以上の正多角形も含む。
このRF機能搭載物品40は、皿41と、皿41に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップ42およびコイル状のアンテナ43とから概略構成されている。
皿41は、平面視円形状でかつその表面(寿司を載せる面)44aが緩やかな上向きの曲面をなす皿本体44と、皿本体44の表面44aとは反対側の面(裏面)44bに突設され、皿本体44と一体をなす平面視円環状の糸底45とから構成されている。
ICチップ42およびアンテナ43は、糸底45の内側において、皿本体44の裏面44bに配設されている。また、ICチップ42およびアンテナ43は、粘着材(図示略)または接着材(図示略)により、皿本体44の裏面44bに固着されている。
なお、コイル状のアンテナ43は、平面視円環状をなしている。
皿41としては、陶器、磁器、ガラス、木材、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、「ABS」と略す。)樹脂、耐熱ABS樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂などからなるものが用いられる。
ICチップ42としては、特に限定されず、アンテナ43を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
アンテナ43は、銅線などの金属線が円環状に巻き回されてなるコイル状をなしている。
あるいは、アンテナ43は、皿本体44の裏面44bに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるもの、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものであり、円環状に形成されてなるコイル状をなしている。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度でアンテナ43をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ43をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜を構成する導電微粒子が互いに接触することにより形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型あるいは架橋/熱可塑併用型(ただし、熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型あるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ43をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ43をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
アンテナ43の長さ(銅線の全長)は、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる短波帯〈HF〉、極超短波帯〈UHF〉、マイクロ波帯などの電波帯の周波数(3MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。
次に、図1および図3〜5を参照して、補助器具10の使用方法を説明するとともに、補助器具10の作用を説明する。
この補助器具10は、回転寿司店にて寿司を載せるための皿であるRF機能搭載物品40を整然と積み重ねるために用いられる。
ここで、回転寿司店のシステムの概要を説明する。
回転寿司店の店内には、無端の閉ループ状のコンベアが設けられ、このコンベアに沿って客席が設けられている。
寿司は皿に載せられ、コンベアによって客席の前へと運ばれる。
客はコンベアによって運ばれてくる皿の中から、好みの寿司が載せられている皿を取る。
そして、客は寿司を食べ終えた後、テーブルの上に皿を重ねていく。
客が食事を終えると、店員が皿の枚数を、その色別または模様別に数えて、代金を精算する。
まず、図3および4に示すように、第1部材20と第2部材30により、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品(皿)40を、その外周側(紙面の左右両側)から挟み込むように包囲して、第1部材20と第2部材30を、それぞれの接合端面20a,30aで接合、一体化する。
このとき、第1部材20の係合凹部21,21に、第2部材30の係合凸部31,31を係合するとともに、第2部材30の係合凹部32,32に、第1部材20の係合凸部22,22を係合する。
また、第1部材20の内周面20e(周壁部材11の内周面11a)と、第2部材30の内周面30e(周壁部材11の内周面11a)とが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するように、第1部材20と第2部材30を接合、一体化する。これにより、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。すなわち、第1部材20と第2部材30を接合することにより、全てのRF機能搭載物品40の外周が周壁部材11の内周面11aに接するので、周壁部材11の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。したがって、客が積み重ねたRF機能搭載物品40が、それぞれの中心が一直線上に存在していない状態、言い換えれば、複数のRF機能搭載物品40が雑然と積み重ねられた状態であったとしても、全てのRF機能搭載物品40を、それぞれの中心がほぼ一直線上に存在するように、積み重ねることができる。
次に、図5に示すように、手持式リーダ50の平面視円環状の読取部51の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具10を挿通し、補助器具10の外周面10c(周壁部材11の外周面11b)に沿って、読取部51を、補助器具10の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。
これにより、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダ50との間で、非接触の通信を行うことができる。そして、手持式リーダ50により、それぞれのRF機能搭載物品40のICチップ42に記録されていた寿司の種類、寿司の売値などの情報を読み出し、その情報に基づいて、代金を精算する。
補助器具10によれば、第1部材20と第2部材30により、積み重ねられたRF機能搭載物品40を、その外周側から挟み込むように包囲することによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダ50との間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダ50により、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具10の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具10に手持式リーダ50の読取部51が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部51が汚れることもない。
なお、この実施形態では、補助器具10をなす周壁部材11が、第1部材20と第2部材30が互いに係合されてなり、これらの2つの部材に分割可能である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、3つ以上の部材が互いに係合されてなり、これら3つ以上の部材に分割可能であってもよい。
また、この実施形態では、係合凹部21,21に係合凸部31,31を係合するとともに、係合凹部32,32に係合凸部22,22を係合することにより、第1部材20と第2部材30が接合、一体化されて、周壁部材11が形成された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、2つ以上の部材が組み合わされてなり、これら2つ以上の部材に分割可能であれば、これらの部材の接合手段は特に限定されない。
また、この実施形態では、第1部材20の底面20bにおいて、接合端面20a,20aの近傍に係合凹部23,23が形成され、かつ、第1部材20の上面20cにおいて、接合端面20a,20aの近傍に係合凸部24,24が形成された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材の底面において、接合端面から離隔した位置に係合凹部が形成されていてもよく、その位置に応じて、第1部材の上面において係合凸部が形成されていればよい。また、上記の係合凹部および係合凸部が、第1部材以外、例えば、第2部材に形成されていてもよい。また、上記の係合凹部と係合凸部の組み合わせは、1組あるいは3組以上であってもよい。あるいは、上記の係合凹部と係合凸部が設けられていなくてもよい。
また、この実施形態では、第1部材20の外周面20dに表示部25が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材以外、例えば、第2部材の外周面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(例えば、第1部材の外面または第2部材の外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
また、この実施形態では、周壁部材11(第1部材20および第2部材30)が光透過性の材料からなり、周壁部材11の内側が目視可能になっている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材の内側が目視可能でなくてもよい。
(2)第二の実施形態
図6は、本発明の補助器具の第二の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の補助器具60は、略円筒形状の周壁部材61から概略構成されている。
周壁部材61は、上記のRF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周40a側からRF機能搭載物品60を包囲して、その内周面がRF機能搭載物品40の外周40aに接するようになっている。すなわち、周壁部材61の内周面の形状は、RF機能搭載物品40の外形(外周40aの形状)にほぼ等しくなっている。
また、周壁部材61は、略半円筒形状の第1部材70と、略半円筒形状の第2部材80とが組み合わされてなり、これらの2つの部材に分割可能となっている。すなわち、第1部材70と第2部材80が、それぞれに設けられた係合部によって互いに係合されて、1つの周壁部材61を形成している。
第1部材70は、その接合端面(第2部材80と係合された際、第2部材80と接触する面)が、その長手方向に沿って湾曲するように形成されている。すなわち、第1部材70の接合端面において、第1部材70の底面70a側に窪む正面視半円形状の係合凹部71,71が形成されている。さらに、第1部材70の接合端面において、係合凹部71,71に連続して、第1部材70の上面70b側に突出する正面視半円形状の係合凸部72,72が形成されている。
第2部材80は、その接合端面(第1部材70と係合された際、第1部材70と接触する面)が、その長手方向に沿って湾曲するように形成されている。すなわち、第2部材80の接合端面において、第2部材80の底面80a側に突出する正面視半円形状の係合凸部81,81が形成されている。さらに、第2部材80の接合端面において、この係合凸部81,81に連続して、第2部材80の上面80b側に窪む正面視半円形状の係合凹部82,82が形成されている。
そして、第2部材80の係合凸部81,81の形状は、第1部材70の係合凹部71,71の形状にほぼ等しくなっている。また、第2部材80の係合凹部82,82の形状は、第1部材70の係合凸部72,72の形状にほぼ等しくなっている。
したがって、第1部材70の係合凹部71,71に、第2部材80の係合凸部81,81を係合するとともに、第2部材80の係合凹部82,82に、第1部材70の係合凸部72,72を係合することにより、第1部材70と第2部材80が、それぞれの接合端面で接合、一体化され、周壁部材61が形成される。
また、第1部材70の高さ方向に沿って窪む係合凹部71,71に、第2部材80の高さ方向に突出する係合凸部81,81が係合し、かつ、第2部材80の高さ方向に沿って窪む係合凹部82,82に、第1部材70の高さ方向に突出する係合凸部72,72が係合するので、一旦、接合させた第1部材70と第2部材80を、これらの高さ方向と垂直な方向に引っ張っただけでは、その接合を解除することができない。したがって、補助器具60により、安定にRF機能搭載物品40を積み重ねることができる。
また、周壁部材61の外周面(外面)61a、すなわち、第1部材70の外周面70cに、第1部材70の高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部73が設けられている。
表示部73は、第1部材70の外周面70cに対する印刷によって形成されたもの、外周面70cに刻設されたもの、第1部材70を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
さらに、周壁部材61は、上部61bにおいて、上面61cの外径が最も小さく、上面61cから底面61d方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしている。また、周壁部61の上部61bは、第1部材70の上部に設けられたテーパ部70dと、第2部材80の上部に設けられたテーパ部80dとが接合、一体化されてなる部位である。
なお、この上部(テーパ部)61bの高さは特に限定されず、補助器具60に適用されるリーダの読取部の大きさなどに応じて適宜調整される。
第1部材70および第2部材80は、光透過性の材料で形成されており、その内部が目視可能になっている。光透過性の材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
この補助器具60は、上述の第一の実施形態と同様に使用される。
すなわち、第1部材70と第2部材80により、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品(皿)40を、その外周側(紙面の左右両側)から挟み込むように包囲して、第1部材70と第2部材80を、それぞれの接合端面で接合、一体化する。
このとき、第1部材70の係合凹部71,71に、第2部材80の係合凸部81,81を係合するとともに、第2部材80の係合凹部82,82に、第1部材70の係合凸部72,72を係合する。
また、第1部材70の内周面(周壁部材61の内周面)と、第2部材80の内周面(周壁部材61の内周面)とが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するように、第1部材70と第2部材80を接合、一体化する。これにより、全てのRF機能搭載物品40の外周が周壁部材61の内周面に接するので、周壁部材61の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。
次に、上記の手持式リーダの平面視円環状の読取部の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具60を、周壁部材61の上部61b側から挿通し、補助器具60の外周面(周壁部材61の外周面61a)に沿って、読取部を、補助器具60の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。これにより、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、非接触の通信を行うことができる。
補助器具60によれば、第1部材70と第2部材80により、積み重ねられたRF機能搭載物品40を、その外周側から挟み込むように包囲することによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダにより、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具60の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具60に手持式リーダの読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部が汚れることもない。さらに、周壁部材61が、上部61bにおいて、上面61cの外径が最も小さく、上面61cから底面61d方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしているので、上記の手持式リーダの平面視円環状の読取部の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具60を挿通する際、読取部の内側に、周壁部材61の上部61b側から補助器具60をスムーズに導入することができる。したがって、上記の集計作業を効率的に行うことができる。
なお、この実施形態では、周壁部材61の上部61bがテーパ形状をなしている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材全体が、最上面の外径が最も小さく、最上面から底面方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしていてもよい。
また、この実施形態では、補助器具60をなす周壁部材61が、第1部材70と第2部材80が互いに係合されてなり、これら2つの部材に分割可能である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、3つ以上の部材が互いに係合されてなり、これら3つ以上の部材に分割可能であってもよい。
また、この実施形態では、係合凹部71,71に係合凸部81,81を係合するとともに、係合凹部82,82に係合凸部72,72を係合することにより、第1部材70と第2部材80が接合、一体化されて、周壁部材61が形成された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、2つ以上の部材が組み合わされてなり、これら2つ以上の部材に分割可能であれば、これらの部材の接合手段は特に限定されない。
また、上述の第一の実施形態と同様に、第1部材70の底面70aに、上面70b側に窪む係合凹部が形成されていてもよく、第2部材80の底面80aに、上面80b側に窪む係合凹部が形成されていてもよい。このようにすれば、上述の補助器具10が1つでは足りずに、2つ以上積み重ねて用いられる場合、最上段に補助器具60を用いることもできる。
また、この実施形態では、第1部材70の外周面70cに表示部73が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材以外、例えば、第2部材の外周面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(例えば、第1部材の外面または第2部材の外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
また、この実施形態では、周壁部材61(第1部材70および第2部材80)が光透過性の材料からなり、周壁部材61の内側が目視可能になっている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材の内側が目視可能でなくてもよい。
(3)第三の実施形態
図7は、本発明の補助器具の第三の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の補助器具90は、略半円筒形状の第1部材100および略半円筒形状の第2部材110からなる略円筒形状の周壁部材91と、第1部材100と第2部材110を開閉可能に接合する蝶番92とから概略構成されている。
周壁部材91は、上記のRF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周40a側からRF機能搭載物品40を包囲して、内周面91aがRF機能搭載物品40の外周40aに接するようになっている。すなわち、周壁部材91の内周面91aの形状は、RF機能搭載物品40の外形(外周40aの形状)にほぼ等しくなっている。
周壁部材91は、第1部材100と第2部材110が、それぞれの長手方向に沿う一端面(それぞれの接合端面100a,110aの一方)側に設けられた蝶番92で開閉可能に接合されたものである。これにより、周壁部材91は2つに分割可能となっている。すなわち、第1部材100と第2部材110を、それぞれの接合端面100a,110aで接合するように、周壁部材91を閉じることにより、周壁部材91が略円筒形状をなすようになっている。
また、第1部材100は、その底面100bにおいて、接合端面100a,100aの近傍に、上面100c側に窪む係合凹部101,101が形成されている。さらに、第1部材100は、その上面100cにおいて、接合端面100a,100aの近傍に、上面100cとは反対側に突出する係合凸部102,102が形成されている。そして、係合凹部101,101の形状は、係合凸部102,102の形状にほぼ等しくなっている。
RF機能搭載物品40が多数積み重ねられて、補助器具90が1つでは足りない場合、2つ以上の補助器具90が積み重ねられて用いられる。その際、例えば、一方の補助器具90(下側に配置される補助器具90)を構成する第1部材100の係合凸部102,102に、他方の補助器具90(上側に配置される補助器具90)を構成する第1部材100の係合凹部101,101を係合することにより、一方の補助器具90と他方の補助器具90が、それぞれの底面90aと上面90bで接合、一体化され、一方の補助器具90の上に、他方の補助器具90が積み重ねられる。
また、周壁部材91の外周面(外面)91b、すなわち、第1部材100の外周面100dに、第1部材100の高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部103が設けられている。
表示部103は、第1部材100の外周面100dに対する印刷によって形成されたもの、外周面100dに刻設されたもの、第1部材100を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
第1部材100および第2部材110は、光透過性の材料で形成されており、その内部が目視可能になっている。光透過性の材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
この補助器具90は、上述の第一の実施形態と同様に使用される。
まず、周壁部材91を開放して、第1部材100と第2部材110の間に、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品(皿)40を配置する。
次に、第1部材100と第2部材110を、それぞれの接合端面100a,110aで接合するように、周壁部材91を閉じて、周壁部材91により、RF機能搭載物品40を、その外周側(紙面の左右両側)から挟み込むように包囲する。
このとき、第1部材100の内周面(周壁部材91の内周面91a)と、第2部材110の内周面(周壁部材91の内周面91a)とが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するように、第1部材100と第2部材110を接合する。これにより、全てのRF機能搭載物品40の外周が周壁部材91の内周面91aに接するので、周壁部材91の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。
次に、上記の手持式リーダの平面視円環状の読取部の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具90を挿通し、補助器具90の外周面(周壁部材91の外周面91b)に沿って、読取部を、補助器具90の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。これにより、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、非接触の通信を行うことができる。
補助器具90によれば、第1部材100と第2部材110が、それぞれの接合端面100a,110aで接合するように、周壁部材91を閉じて、第1部材100と第2部材110により、積み重ねられたRF機能搭載物品40を、その外周側から包囲することによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダにより、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具90の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具90に手持式リーダの読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部が汚れることもない。
なお、この実施形態では、補助器具90をなす周壁部材91が、第1部材100と第2部材110が蝶番92で開閉可能に接合されたものである場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、3つ以上の部材が蝶番で開閉可能に接合されたものであってもよい。
また、この実施形態では、第1部材100の底面100bにおいて、接合端面100a,100aの近傍に係合凹部101,101が形成され、かつ、第1部材100の上面100cにおいて、接合端面100a,100aの近傍に係合凸部102,102が形成された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材の底面において、接合端面から離隔した位置に係合凹部が形成されていてもよく、その位置に応じて、第1部材の上面において係合凸部が形成されていればよい。また、上記の係合凹部および係合凸部が、第1部材以外、例えば、第2部材に形成されていてもよい。また、上記の係合凹部と係合凸部の組み合わせは、1組あるいは3組以上であってもよい。さらに、上記の係合凹部と係合凸部が設けられていなくてもよい。
また、この実施形態では、第1部材100の外周面100dに表示部103が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材以外、例えば、第2部材の外周面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(例えば、第1部材の外面または第2部材の外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
また、この実施形態では、周壁部材91(第1部材100および第2部材110)が光透過性の材料からなり、周壁部材91の内側が目視可能になっている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材の内側が目視可能でなくてもよい。
(4)第四の実施形態
図8は、本発明の補助器具の第四の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の補助器具120は、略半円筒形状の第1部材130および略半円筒形状の第2部材140からなる略円筒形状の周壁部材121と、第1部材130と第2部材140を開閉可能に接合する開閉軸122と、第1部材130と第2部材140に接合され、これらの開閉操作を行うための開閉レバー123とから概略構成されている。
周壁部材121は、上記のRF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周40a側からRF機能搭載物品40を包囲して、内周面121aがRF機能搭載物品40の外周40aに接するようになっている。すなわち、周壁部材121の内周面121aの形状は、RF機能搭載物品40の外形(外周40aの形状)にほぼ等しい形状をなしている。
周壁部材121は、第1部材130と第2部材140が、それぞれの長手方向に沿う端面130a,140aの近傍、かつ、それぞれの上面130b,140bの近傍において、それぞれの外周面130c,140cを貫通する開閉軸122で開閉可能に接合されたものである。すなわち、周壁部材121を閉じた状態では、第1部材130の一部と第2部材140の一部が、それぞれの端面130a,140aの近傍において、第1部材130および第2部材140の高さ方向に沿って重なっており、その重なった部分に開閉軸122が貫設されている。なお、ここでは、第1部材130の一部を、その外側から第2部材140の一部で覆っている場合を例示している。これにより、周壁部材121は2つに分割可能となっている。
開閉レバー123は、支点軸124によって回動可能に接合された第1レバー125と第2レバー126から構成されている。
第1レバー125は第1部材130の上面130bに接合されており、第2レバー126は第2部材140の上面140bに接合されている。これにより、図8(b)に示すように、第1レバー125と第2レバー126を、それぞれの上端部(開放端部)125a,126a同士が離隔するように動作させることによって、第1部材130と第2部材140を離隔することができる。すなわち、周壁部材121を開放することができる。一方、第1レバー125と第2レバー126を、それぞれの上端部(開放端部)125a,126a同士が接近するように動作させることによって、周壁部材121を閉じることができる。
また、周壁部材121の外周面(外面)121b、すなわち、第1部材130の外周面130cに、第1部材130の高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部131が設けられている。
表示部131は、第1部材130の外周面130cに対する印刷によって形成されたもの、外周面130cに刻設されたもの、第1部材130を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
第1部材130および第2部材140は、光透過性の材料で形成されており、その内部が目視可能になっている。光透過性の材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
この補助器具120は、上述の第一の実施形態と同様に使用される。
まず、周壁部材121を開放して、第1部材130と第2部材140の間に、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品(皿)40を配置する。
次に、第1部材130と第2部材140を、それぞれの端面130a,140aの近傍において重なり合うように、周壁部材121を閉じて、周壁部材121により、RF機能搭載物品40を、その外周側(紙面の左右両側)から挟み込むように包囲する。
このとき、第1部材130の内周面(周壁部材121の内周面121a)と、第2部材140の内周面(周壁部材121の内周面121a)とが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するように、第1部材130と第2部材140を接合する。これにより、全てのRF機能搭載物品40の外周が周壁部材121の内周面121aに接するので、周壁部材121の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。
次に、上記の手持式リーダの平面視円環状の読取部の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具120を挿通し、補助器具120の外周面(周壁部材121の外周面121b)に沿って、読取部を、補助器具120の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。これにより、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、非接触の通信を行うことができる。
補助器具120によれば、第1部材130と第2部材140が、それぞれの端面130a,140aの近傍において重なり合うように、周壁部材121を閉じて、第1部材130と第2部材140により、積み重ねられたRF機能搭載物品40を、その外周側から包囲することによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダにより、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具120の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具120に手持式リーダの読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部が汚れることもない。また、開閉レバー123の操作により、周壁部材121の開閉に伴って、容易にRF機能搭載物品40を整然と積み重ねることができる。
なお、この実施形態では、第1部材130の外周面130cに表示部131が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第2部材の外周面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(例えば、第1部材の外面または第2部材の外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
また、この実施形態では、周壁部材121(第1部材130および第2部材140)が光透過性の材料からなり、周壁部材121の内側が目視可能になっている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材の内側が目視可能でなくてもよい。
(5)第五の実施形態
図9は、本発明の補助器具の第五の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の補助器具150は、略円筒形状の周壁部材151から概略構成されている。
周壁部材151は、上記のRF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周40a側からRF機能搭載物品40を包囲して、内面151aがRF機能搭載物品40の外周40aの一部に接するようになっている。
また、周壁部材151は、略半円筒形状の第1部材160と、略半円筒形状の第2部材170とが組み合わされてなり、これらの2つの部材に分割可能となっている。すなわち、第1部材160と第2部材170が、それぞれに設けられた係合部によって互いに係合されて、1つの周壁部材151を形成している。
第1部材160は、平面視略半円形状の上端フレーム161と、上端フレーム161を基端とし、上端フレーム161に等間隔に垂設された下部フレーム162,163,164とから構成されている。下部フレーム162,164は、上端フレーム161の接合端面(第1部材160と第2部材170を係合した際、上端フレーム161と上端フレーム171が接触する面)161a,161aの近傍を基端として設けられている。また、下部フレーム163は、上端フレーム161において、一方の接合端面161aから他方の接合端面161aまでの中間点を基端として設けられている。
また、上端フレーム161および下部フレーム162,163,164は、その長手方向と垂直な断面形状が略円形状をなしている。
さらに、上端フレーム161は、その接合端面161a,161aに、接合端面161a,161aの内側に窪む断面略円形状の係合凹部161b,161bが形成されている。
第2部材170は、平面視略半円形状の上端フレーム171と、上端フレーム171を基端とし、上端フレーム171に等間隔に垂設された下部フレーム172,173,174とから構成されている。下部フレーム172,174は、上端フレーム171の接合端面(第2部材170と第1部材160を係合した際、上端フレーム171と上端フレーム161が接触する面)171a,171aの近傍を基端として設けられている。また、下部フレーム173は、上端フレーム171において、一方の接合端面171aから他方の接合端面171aまでの中間点を基端として設けられている。
また、上端フレーム171および下部フレーム172,173,174は、その長手方向と垂直な断面形状が略円形状をなしている。
さらに、上端フレーム171は、その接合端面171a,171aに、接合端面171a,171aとは反対側に突出する略円柱状の係合凸部171b,171bが形成されている。
そして、第2部材170の上端フレーム171の係合凸部171b,171bの形状は、第1部材160の上端フレーム161の係合凹部161b,161bの形状にほぼ等しくなっている。
したがって、上端フレーム161の係合凹部161b,161bに、上端フレーム171の係合凸部171b,171bを係合することにより、第1部材160と第2部材170が、上端フレーム161の接合端面161a,161aと、上端フレーム171の接合端面171a,171aとで接合、一体化され、周壁部材151が形成される。
また、周壁部材151の外面151b、すなわち、第1部材160の下部フレーム164の外面164aに、第1部材160の高さ方向(下部フレーム164の長手方向)に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部165が設けられている。
表示部165は、下部フレーム164の外面164aに対する印刷によって形成されたもの、外面164aに刻設されたもの、下部フレーム164を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
第1部材160と第2部材170は光透過性の材料で形成されている必要はないが、第1部材160と第2部材170の材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
この補助器具150は、上述の第一の実施形態と同様に使用される。
すなわち、第1部材160と第2部材170により、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品(皿)40を、その外周側(紙面の左右両側)から挟み込むように包囲して、第1部材160と第2部材170を、上端フレーム161の接合端面161a,161aと、上端フレーム171の接合端面171a,171aとで接合、一体化する。
このとき、第1部材160の上端フレーム161の係合凹部161b,161bに、第2部材170の上端フレーム171の係合凸部171b,171bを係合する。
また、第1部材170の内面(周壁部材151の内面151a)と、第2部材80の内面(周壁部材151の内面151a)とが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するように、第1部材160と第2部材170を接合、一体化する。これにより、全てのRF機能搭載物品40の外周が周壁部材151の内面151aに接するので、周壁部材151の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。
次に、上記の手持式リーダの平面視円環状の読取部の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具150を挿通し、補助器具150の外面(周壁部材151の外面151b)に沿って、読取部を、補助器具150の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。これにより、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、非接触の通信を行うことができる。
補助器具150によれば、第1部材160と第2部材170により、積み重ねられたRF機能搭載物品40を、その外周側から挟み込むように包囲することによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダとの間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダにより、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具150の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具150に手持式リーダの読取部が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部が汚れることもない。
なお、この実施形態では、補助器具150をなす周壁部材151が、第1部材160と第2部材170が互いに係合されてなり、これら2つの部材に分割可能である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、3つ以上のフレーム状の部材が互いに係合されてなり、これら3つ以上のフレーム状の部材に分割可能であってもよい。
また、この実施形態では、係合凹部161b,161bに係合凸部171b,171bを係合することにより、第1部材160と第2部材170が接合、一体化されて、周壁部材151が形成された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、周壁部材が、2つ以上のフレーム状の部材が組み合わされてなり、これら2つ以上のフレーム状の部材に分割可能であれば、これらのフレーム状の部材の接合手段は特に限定されない。
また、この実施形態では、第1部材160の上端フレーム161に、3つの下部フレーム162,163,164が垂設され、第2部材170の上端フレーム171に、3つの下部フレーム172,173,174が垂設された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、それぞれの部材の上端フレームに垂設される下部フレームの数は、それぞれの部材に必要とされる強度などに応じて適宜調整される。また、より高い強度が要求される場合、隣り合う下部フレーム間を掛け渡すように、別のフレームが設けられていてもよい。なお、下部フレーム間を掛け渡すフレームが設けられる場合、補助器具の内側で積み重ねられたRF機能搭載物品が外側から目視可能な程度の密度で、そのフレームが設けられる。
また、この実施形態では、第1部材160の下部フレーム164の外面164aに表示部165が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第1部材以外、例えば、第2部材の下部フレームの外面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(例えば、第1部材の外面または第2部材の外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
また、第1部材160には、上端フレーム161の上面161cにおいて、下部フレーム162,163,164が設けられた位置に対応して、上面161cとは反対側に突出する係合凸部が形成され、かつ、下部フレーム162,163,164の底面162b,163b,164bに、上端フレーム161の上面161c側に窪む係合凹部が形成されていてもよい。
さらに、第2部材170には、上端フレーム171の上面171cにおいて、下部フレーム172,173,174が設けられた位置に対応して、上面171cとは反対側に突出する係合凸部が形成され、かつ、下部フレーム172,173,174の底面172b,173b,174bに、上端フレーム171の上面171c側に垂直に窪む係合凹部が形成されていてもよい。
このようにすれば、一方の補助器具150(下側に配置される補助器具150)を構成する上端フレーム161の係合凸部に、他方の補助器具150(上側に配置される補助器具150)を構成する下部フレーム162,163,164の係合凹部を係合するとともに、一方の補助器具150(下側に配置される補助器具150)を構成する上端フレーム171の係合凸部に、他方の補助器具150(上側に配置される補助器具150)を構成する下部フレーム172,173,174の係合凹部を係合することにより、一方の補助器具150と他方の補助器具150が、それぞれの底面と上面で接合、一体化され、一方の補助器具150の上に、他方の補助器具150が積み重ねられる。したがって、RF機能搭載物品40が多数積み重ねられて、補助器具150が1つでは足りない場合、2つ以上の補助器具150を積み重ねられて用いることができる。
また、この実施形態では、上端フレーム171および下部フレーム172,173,174が、その長手方向と垂直な断面形状が略円形状をなしている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、上端フレームおよび下部フレームの長手方向と垂直な断面形状は、四角形状、五角形以上の多角形状であってもよい。
(6)第六の実施形態
図10は、本発明の補助器具の第六の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の補助器具180は、略円筒形状の周壁部材181から概略構成されている。
周壁部材181は、上記のRF機能搭載物品40を複数積み重ねた状態で、その外周40a側からRF機能搭載物品40を包囲して、内面181aが、RF機能搭載物品40の外周40aの一部に接するようになっている。
周壁部材181は、平面視略円形状の上端フレーム182と、上端フレーム182を基端とし、上端フレーム182に等間隔に突設された下部フレーム183,184,185,186とから構成されている。
また、下部フレーム183,184,185,186は、弾性変形可能な材料で形成されている。
さらに、外力を加えずに周壁部材181を平面上に載置した場合、図10(a)に示すように、周壁部材181は、上端フレーム182の外径が最も小さく、上端フレーム182の上面182aから、下部フレーム183,184,185,186の底面183a,184a,185a,186a方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしている。すなわち、周壁部材181によって形成される空間は、略円錐形状をなしている。
また、上端フレーム182および下部フレーム183,184,185,186は、その長手方向と垂直な断面形状が略円形状をなしている。
また、下部フレーム185の外面185bに、周壁部材181の高さ方向(下部フレーム185の長手方向)に沿って、その内側にて積み重ねられたRF機能搭載物品40の数に対応し、RF機能搭載物品40の数を示す表示部187が設けられている。
表示部187は、下部フレーム185の外面185bに対する印刷によって形成されたもの、外面185bに刻設されたもの、下部フレーム185を射出成形などで成形した際に一体に形成されたものなどである。
上端フレーム182の材料としては、上述の第一の実施形態において、第1部材20および第2部材30を形成する材料と同様のものが用いられる。
また、下部フレーム183,184,185,186を形成する弾性変形可能な材料としては、上述の第一の実施形態において、第1部材20および第2部材30を形成する材料と同様のものが用いられる。
補助器具180の使用方法を説明する。
まず、図10(a)に示すように、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品40に補助器具180を被せて、下部フレーム183,184,185,186により、RF機能搭載物品40を、その外周側から包囲する。
次に、図10(b)に示すように、手持式リーダ50の平面視円環状の読取部51の内側に、積み重ねられたRF機能搭載物品40を包囲した補助器具180を挿通し、補助器具180の外面(周壁部材181の外面181b)に沿って、読取部51を、補助器具180の高さ方向、すなわち、RF機能搭載物品40が積み重ねられた方向に移動させる。
このとき、図10(b)に示すように、読取部51によって、下部フレーム183,184,185,186が内側に寄せ集められて、上端フレーム182に対して、下部フレーム183,184,185,186がほぼ垂直に配される。これに伴って、周壁部材181の内面181aが、積み重ねられたRF機能搭載物品40の外周に接するので、周壁部材181の高さ方向に沿って、RF機能搭載物品40が整然と積み重ねられる。すなわち、客が積み重ねた重ねたRF機能搭載物品40が、それぞれの中心が一直線上に存在していない状態であったとしても、読取部51によって、下部フレーム183,184,185,186の配置を規制することにより、複数のRF機能搭載物品40を、それぞれの中心がほぼ一直線上に存在するように、積み重ねることができる。そして、これと同時に、それぞれのRF機能搭載物品40と、手持式リーダ50との間で、非接触の通信を行うことができる。
補助器具180によれば、積み重ねられた使用済みのRF機能搭載物品40に補助器具180を被せて、下部フレーム183,184,185,186により、RF機能搭載物品40を、その外周側から包囲し、手持式リーダ50の読取部51の内側にRF機能搭載物品40を包囲した補助器具180を挿通ことによって、RF機能搭載物品40を整然と、すなわち、鉛直方向に整列した状態に積み重ねることができる。したがって、それぞれのRF機能搭載物品40のアンテナ43が干渉し合うことがなく、全てのRF機能搭載物品40と、手持式リーダ50との間で、安定に非接触の通信を行うことができる。ゆえに、一度の操作で、手持式リーダ50により、安定にそれぞれのRF機能搭載物品40に記録されている情報を読み取ることができるから、寿司の種類や寿司の売値の集計作業を迅速に行うことができ、代金の精算に要する時間を短縮することができる。また、RF機能搭載物品40は、補助器具180の内側で積み重ねられるから、上記の集計作業時に、補助器具180に手持式リーダ50の読取部51が触れても、積み重ねられたRF機能搭載物品40が崩れることがなく、読取部51が汚れることもない。
なお、この実施形態では、補助器具180をなす周壁部材181が、1つの部材からなる場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、周壁部材が、2つ以上のフレーム状の部材が組み合わされてなり、これら2つ以上のフレーム状の部材に分割可能であってもよい。
また、この実施形態では、上端フレーム181に、4つの下部フレーム183,184,185,186が突設された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、上端フレームに突設される下部フレームの数は、周壁部材に必要とされる強度などに応じて適宜調整される。
また、この実施形態では、下部フレーム185の外面185bに表示部187が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、他の下部フレームの外面に表示部が設けられていてもよい。あるいは、周壁部材の外面(下部フレームの外面)に表示部が設けられてなくてもよい。
10,60,90,120,150,180・・・補助器具、11,61,91,121,151,181・・・周壁部材、20,70,100,130,160・・・第1部材、21,23,32,71,82,101,・・・係合凹部、22,24,31,72,81,102,・・・係合凸部、25,73,103,131,165,187・・・表示部、30,80,110,140,170・・・第2部材、40・・・RF機能搭載物品、41・・・皿、42・・・ICチップ、43・・・アンテナ、44・・・皿本体、45・・・糸底、50・・・手持式リーダ、51・・・読取部、92・・・蝶番、122・・・開閉軸、123・・・開閉レバー、124・・・支点軸、125・・・第1レバー、126・・・第2レバー、161,171,182・・・上端フレーム、162,163,164,172,173,174,183,184,185,186・・・下部フレーム。

Claims (6)

  1. 平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるための補助器具であって、
    前記RF機能搭載物品の外周側から、前記RF機能搭載物品を包囲する略円筒形状の周壁部材を備えたことを特徴とする補助器具。
  2. 前記周壁部材は、2つ以上の部材が組み合わされてなり、分割可能であることを特徴とする請求項1に記載の補助器具。
  3. 前記周壁部材の外面に、その高さ方向に沿って、その内側にて積み重ねられた前記RF機能搭載物品の数に対応し、前記RF機能搭載物品の数を示す表示部が設けられ、
    前記周壁部材が光透過性の材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の補助器具。
  4. 前記周壁部材は、少なくとも上部において、最上面の外径が最も小さく、最上面から底面方向に向かって次第に拡径するテーパ形状をなしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の補助器具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の補助器具を用いて、平面視略円形状で積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品を整然と積み重ねるとともに、その積み重ねられたRF機能搭載物品に備えられたICチップに記録された情報を読み出す情報読出方法であって、
    積み重ねられた前記RF機能搭載物品の外周側から、前記RF機能搭載物品を包囲して、少なくとも前記RF機能搭載物品の外周の一部に、前記補助器具を接触させて、前記RF機能搭載物品を整然と積み重ねるステップAと、
    情報読取装置に備えられた平面視円環状の読取部の内側に、前記RF機能搭載物品を包囲した前記補助器具を挿通し、前記補助器具の外周面に沿って、前記読取部を前記RF機能搭載物品が積み重ねられた方向に移動させることにより、前記ICチップに記録された情報を読み出すステップBと、を有することを特徴とする情報読出方法。
  6. 前記ステップAと前記ステップBを同時に行うことを特徴とする請求項5に記載の情報読出方法。
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