JPH08123926A - 情報記憶担体及びその製造方法 - Google Patents

情報記憶担体及びその製造方法

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JPH08123926A
JPH08123926A JP6262667A JP26266794A JPH08123926A JP H08123926 A JPH08123926 A JP H08123926A JP 6262667 A JP6262667 A JP 6262667A JP 26266794 A JP26266794 A JP 26266794A JP H08123926 A JPH08123926 A JP H08123926A
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JP
Japan
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bare chip
printing layer
storage carrier
ink
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JP6262667A
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Inventor
Kyoichi Kohama
京一 小浜
Takeshi Tottori
猛志 鳥取
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄形で携帯や保管に便利な情報記憶担体を提
供すること、及びこのような薄形の情報記憶担体を高能
率に作製する方法を提供するを目的とする。 【構成】 有機溶剤に溶ける熱硬化性のポリイミドイン
クによって印刷形成される下印刷層2及び上印刷層3
と、これら両印刷層の間に配置されるベアチップ実装基
板6とからカード状情報記憶担体1を作製する。有機溶
剤に溶ける熱硬化性のポリイミドインクによって印刷形
成された下印刷層2と、前記下印刷層の片面に実装され
たベアチップ7と、該ベアチップの表面及び前記下印刷
層のベアチップ実装面を覆うように前記下印刷層を形成
すると同種のポリイミドインクによって印刷形成された
上印刷層3とからカード状情報記憶担体1を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的接点を用いずに
外部装置(リーダ・ライタ)との間で信号を送受信する
非接触の信号伝送手段を備えた情報記憶担体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、信号伝送部にアンテナやコイ
ル等を備え、リーダ・ライタに備えられたアンテナやコ
イル等との間で非接触にて信号の授受を行う情報記憶担
体が種々提案されている。これらの情報記憶担体には、
IC化されたメモリ及び送受信回路並びに制御回路が搭
載されており、例えば預金情報、保険情報、定期券情
報、免許証情報、健康情報、身分証明情報などの個人情
報の記憶や、工場における製品管理情報の記憶、それに
商品流通業界における商品管理情報の記憶に使用される
か、あるいは使用が検討されている。
【0003】従来のこの種の情報記憶担体は、図12に
示すように、プリント配線板100の配線パターン10
1形成面に透孔102を有する枠板103を重ね合わ
せ、前記プリント配線板100の裏面と前記枠板103
の表面とに接着層104を介してカバーシート105,
106を接着する構造になっている。なお、この図にお
いて、符号107は透孔102内に配置されたベアチッ
プであり、前記プリント配線板100に接着層108を
介して接着され、前記配線パターン101とボンディン
グワイヤ109により接続される。また、符号110
は、ベアチップ107の封止樹脂であって、前記透孔1
02内に充填される。かかる構成の情報記憶担体は、厚
さtがおよそ1.3〜1.5mmになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、社会生活の
複雑化等に伴って記憶すべき情報量が増加の一途をたど
っており、今後、個人や企業が保有すべきこの種の情報
記憶担体の数量がますます増加するものと予想される。
このような状況のもとにおいては、1枚の情報記憶担体
が占めるスペースを小さくし、携帯や保管を便利にする
ため、情報記憶担体の薄形化が強く要求される。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、薄形で携帯や保管に
便利な情報記憶担体を提供すること、及びこのような薄
形の情報記憶担体を高能率に作製する方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、情報記憶担体の構造に関しては、第1
に、硬化性のインクによって印刷形成される下印刷層及
び上印刷層の間に、ベアチップ実装基板を配置する構成
にした。
【0007】また、第2に、硬化性のインクによって印
刷形成された下印刷層にベアチップを実装し、該ベアチ
ップの表面及び前記下印刷層のベアチップ実装面を、同
種又は異種のインクを印刷することによって形成される
上印刷層で覆うという構成にした。
【0008】一方、情報記憶担体の製造方法に関して
は、第1に、硬化性のインクを定盤表面に印刷した
後、これを定盤表面から剥離し、加熱硬化して所定寸法
の下印刷層を作製する工程と、ベアチップのパッド部
を下向きにしてその上に硬化性のインクを印刷塗布し、
これを加熱硬化する。しかる後に、前記ベアチップのパ
ッド部のカバーシートを除去し、物理蒸着法又は化学蒸
着法を応用して、ループアンテナやコイル等の非接触信
号伝送手段を含む回路パターンを作成すると共に、当該
回路パターンと前記ベアチップのパッド部とを接続し、
ベアチップ実装基板を作製する工程と、前記ベアチッ
プ実装基板を前記下印刷層上の所定位置に位置決めする
工程と、前記ベアチップ実装基板を覆うように前記下
印刷層の全面に上印刷層用のインクを印刷塗布し、これ
を加熱硬化して所望の情報記憶担体を得る工程を含む構
成にした。
【0009】また、第2に、ベアチップのパッド部を
下向きにしてその上に硬化性のインクを所望とする下印
刷層の形状に印刷塗布し、これを加熱硬化する。しかる
後に、前記ベアチップのパッド部のカバーシートを除去
し、物理蒸着法又は化学蒸着法を応用して、前記下印刷
層のベアチップ取付面にループアンテナやコイル等の非
接触信号伝送手段を含む回路パターンを作成すると共
に、当該回路パターンと前記ベアチップのパッド部とを
接続し、ベアチップ実装基板を作製する工程と、前記
ベアチップを覆うように前記下印刷層の全面に上印刷層
用のインクを印刷塗布し、これを加熱硬化して所望の情
報記憶担体を得る工程を含む構成にした。
【0010】
【作用】硬化性のインク、例えば有機溶剤に溶ける熱硬
化性のポリイミドインクによると、下印刷層及び上印刷
層それにベアチップ実装基板をそれぞれ10μm程度の
厚さに印刷形成できる。一方、ベアチップは、その厚さ
が約10μmであるので、請求項1に記載の発明に係る
情報記憶担体は、合計40μm程度の厚さに形成でき、
請求項2に記載の発明に係る情報記憶担体は、合計30
μm程度の厚さに形成できる。
【0011】
【実施例】
〈第1実施例〉図1〜図3に、本発明に係る情報記憶担
体の第1例を示す。図1は本実施例に係る情報記憶担体
の分解斜視図、図2はその平面図、図3は図2のA−A
部断面図である。
【0012】図1及び図3に示すように、本例のカード
状情報記憶担体1は、下印刷層4及び上印刷層5と、こ
れら上下印刷層4,5で保護されるベアチップ実装基板
6とからなる。前記下印刷層4及び上印刷層5は、有機
溶剤に溶け100℃以上で硬化するポリイミドインクに
よって所定の形状及び寸法に形成され、かつ所定の文字
情報等が表される。例えば、上印刷層5には、当該カー
ド状情報記憶担体1の商品名やメーカー名その他のロゴ
などがデザイン印刷され、下印刷層4には、当該カード
状情報記憶担体1の取扱上の注意事項や発行元との取決
め事項等がデザイン印刷される。一方、ベアチップ実装
基板6は、同じくポリイミドインクによって印刷形成さ
れ、その上にメモリ及び送受信回路並びに制御回路が1
チップ化されたベアチップ7が実装されると共に、ルー
プアンテナ等の非接触信号伝送手段8と必要な回路パタ
ーン(図示省略)とが形成されている。
【0013】このカード状情報記憶担体1は、ループア
ンテナ等の非接触信号伝送手段8を通じて、リーダ・ラ
イタとの間で非接触にて信号の授受を行う。信号の伝送
方式としては、電磁誘導を利用する方式、静電誘導を利
用する方式、マイクロ波やラジオ波を利用する方式、そ
れにレーザや赤外線を利用する方式等があるが、受信信
号の共振周波数をそれぞれ変更することによってリーダ
・ライタと複数のカード状情報記憶担体1との間の混信
を防止でき、かつリーダ・ライタとカード状情報記憶担
体1との間のアクセス距離が大きく使用が便利であるこ
とから、無線周波を用いた電磁誘導を利用する方式が最
も有望である。
【0014】本例のカード状情報記憶担体1は、以下の
手順によって作製される。まず、ベアチップ7のパッド
部を下向きにしてその上にポリイミドインクを塗布し、
これを150℃に加熱して硬化させる。次いで、ベアチ
ップ7のパッド部のカバーシートを除去し、イオンプレ
ーティング等の物理蒸着法又は化学蒸着法を利用して、
回路パターンの作成並びに当該回路パターンとベアチッ
プ7のパッド部との接続を同時に行う。これによって、
前記のベアチップ実装基板6が作製される。一方、これ
と平行して、ポリイミドインクにより、必要なデザイン
印刷が施された所定寸法の下印刷層4を作製する。次い
で、この下印刷層4の所定位置(図2参照)に前記のベ
アチップ実装基板6を位置決めした後、該ベアチップ実
装基板6を覆うように下印刷層4の全面に必要なデザイ
ン印刷が施された上印刷層5用のポリイミドインクを塗
布し、これを150℃に加熱して硬化させる。これによ
って、目的とするカード状情報記憶担体1が得られる。
【0015】なお、前記実施例においては、下印刷層4
とベアチップ実装基板6とを別体に形成し、ベアチップ
実装基板6を下印刷層4と上印刷層5とでサンドイッチ
したが、図4に示すように、下印刷層4をベアチップ実
装基板6と一体化し、下印刷層4の内面にベアチップ7
を搭載して必要な回路パターンを形成することもでき
る。本例の場合、カード状情報記憶担体1の全厚を約3
0μm程度に形成することができる。
【0016】本例のカード状情報記憶担体1は、有機溶
剤に溶ける熱硬化性のポリイミドインクを用いて情報記
憶担体の基体である下印刷層2及び上印刷層3を形成し
たので、情報記憶担体1の全厚を30μm〜40μm程
度の超薄形に形成することができ、多数の情報記憶担体
の携帯を容易なものにすることができる。また、情報記
憶担体1の基体を印刷形成するようにしたので、基体の
形成とデザイン印刷とを同時に行うことができ、基体作
製後にその表面にデザイン印刷を施す場合に比べて、情
報記録担体の作製を格段に容易なものにすることができ
る。さらに、本例のカード状情報記憶担体1は、150
℃で硬化するポリイミドインクを用いて下印刷層2及び
上印刷層3を形成したので、耐熱性に優れ、高温雰囲気
中での使用が可能である。
【0017】以下、前記実施例に係るカード状情報記憶
担体1の使用方法の一例を、図5及び図6に基づいて説
明する。図5は前記実施例に係るカード状情報記憶担体
1を利用した携帯型情報記憶装置の分解斜視図、図6は
該携帯型情報記憶装置の断面図を示す。
【0018】これらの図から明らかなように、本例の携
帯型情報記憶装置は、10枚のカード状情報記憶担体1
を重ね合わせて下ケース2内に収納し、下ケース2の開
口側より当該下ケース2の外面に上ケース3を被装した
ことを特徴とする。下ケース2は、長手方向の一端2a
が開放されており、該開放端から10枚のカード状情報
記憶担体1の重合体を隙間なく挿入できるようになって
いる。一方、上ケース3は、長手方向の一端が開放され
ており、該開放端から下ケース2を隙間なく挿入できる
ようになっている。
【0019】かように、本例の携帯型情報記憶装置は、
10枚のカード状情報記憶担体1を重ね合わせて下ケー
ス2内に隙間なく収納し、さらにはこの下ケース2の外
面に上ケース3内に隙間なく被着したので、上ケース3
の厚さtと同じ厚さを有する1枚のカードとほぼ同じ剛
性を有する。このため、本例の携帯型情報記憶装置は、
携帯中に不正な外力を受けてもケースがほとんど変形せ
ず、ケースの変形に伴うカード状情報記憶担体1、特に
ベアチップ7の破壊が防止される。
【0020】また、前記実施例の携帯型情報記憶装置
は、受信信号の共振周波数を変更することによって、リ
ーダ・ライタと各カード状情報記憶担体1との間の信号
の送受信条件を異ならせたので、複数枚の情報記録担体
を1つのケース内に収納しても、リーダ・ライタと各カ
ード状情報記憶担体1との間で混信を生じることがな
い。よって、ケース内に収納したまま、リーダ・ライタ
と各カード状情報記憶担体1との間で選択的に信号の授
受を行うことができる。また、複数枚のカード状情報記
憶担体1を1つのケースに収納して携帯し、ケースから
カード状情報記憶担体1を取り出すことなく使用できる
ことから、カード状情報記憶担体1の保存、管理が容易
になり、カード状情報記憶担体1の紛失を防止できる。
【0021】なお、カード状情報記憶担体1の使用方法
は、前記の方法に限定される者ではなく、必要に応じて
他の使用方法を採ることもできる。以下に、使用方法の
変形例を列挙する。
【0022】前記実施例においては、カード状情報記
憶担体1のみを10枚重ね合わせて下ケース2内に収納
したが、ユーザが所有するカード状情報記憶担体1の枚
数が10枚に満たない場合には、不足枚数と同数の当該
カード状情報記憶担体1と同形同大に形成されたダミー
カードを手持ちのカード状情報記憶担体1と重ね合わせ
てその合計枚数を10枚とし、これを下ケース2内に隙
間なく収納する。これによって下ケース2内におけるカ
ード状情報記憶担体1の遊動が防止され、携帯型情報記
憶装置の剛性低下が防止される。勿論、下ケース2内に
収納するカード状情報記憶担体1の枚数は、10枚に限
定されるものではなく、必要に応じて任意の枚数にする
ことができる。
【0023】前記実施例においては、下ケース2と上
ケース3とからカード状情報記憶担体1の収納体を構成
したが、前記下ケース2に対応する1つのケースのみか
らカード状情報記憶担体1の収納体を構成することもで
きる。この場合、図7に示すように、ケース2Aを構成
する4つの同一幅の側面のうちのいずれか1つのみを開
放することもできるし、また、図8に示すように、ケー
ス2Aを構成する4つの同一幅の側面のうちの相対向す
る2つの側面を開放し、いずれの開放端からもカード状
情報記憶担体1を出し入れできるようにすることもでき
る。
【0024】本実施例においては、無線周波を用いた
電磁誘導方式のカード状情報記憶担体1を複数枚重ね合
わせて使用したが、信号の伝送方式が異なる各種のカー
ド状情報記憶担体1を複数枚重ね合わせて使用すること
もできる。なお、マイクロ波やラジオ波を利用するカー
ド状情報記憶担体1あるいはレーザや赤外線を利用する
カード状情報記憶担体1を混在して用いる場合には、こ
れらのカード状情報記憶担体1をカード重合体の表面に
配置し、かつ下ケース2及び上ケース3が透明体にて形
成される。また、静電誘導を利用するカード状情報記憶
担体1を複数枚重ね合わせて使用する場合には、混信を
防止するため、各カードごとに信号伝送用コイルの設定
位置が変更される。
【0025】本実施例においては、ケースを単なる箱
体に形成したが、当該ケースに必要に応じて、電磁波増
幅用の中継コイルや周波数変換用の中継コイルを付設す
ることもできる。
【0026】〈第2実施例〉図9に、本発明に係る情報
記憶担体の第2例を示す。図9は本実施例に係る情報記
憶担体の分解斜視図であって、この図から明らかなよう
に、本例の情報記憶担体11は、下印刷層4及び上印刷
層5を円板状に形成し、コイン状の情報記憶担体とした
ことを特徴とする。その他の部分については、第1実施
例に係るカード状情報記憶担体1と同じであるので、重
複を避けるために説明を省略する。
【0027】以下、本実施例に係るコイン状情報記憶担
体11の使用方法の一例を、図10及び図11に基づい
て説明する。図10は本実施例に係るコイン状情報記憶
担体11を利用した携帯型情報記憶装置の分解斜視図、
図11は該携帯型情報記憶装置の断面図を示す。
【0028】これらの図から明らかなように、本例の携
帯型情報記憶装置は、コイン状に形成された5個の情報
記憶担体11を担体ホルダ12に納め、このコイン状情
報記憶担体11が納められた担体ホルダ12を下ケース
2内に収納し、さらにこの下ケース2の外面に上ケース
3を被装したことを特徴とする。
【0029】担体ホルダ12は、これらの図に示すよう
に、コイン状情報記憶担体11の厚さに比べて十分に厚
いプラスチック板、例えば厚さが1.0mmのプラスチ
ック板をもって形成され、片面にコイン状情報記憶担体
11を収納するための凹部13が5個等分に形成されて
いる。下ケース2及び上ケース3は、第1実施例で説明
したと同じものを使用できる。
【0030】図11から明らかなように、コイン状情報
記憶担体11は、担体ホルダ12に形成された円形の凹
部13内に収納され、該担体ホルダ12は、下ケース2
の開放端2aから下ケース2内に隙間なく挿入される。
さらに、下ケース2の外面には、上ケース3が隙間なく
被装される。これによって、コイン状情報記憶担体11
は、ケース内で遊動することがなく保持され、破壊や紛
失が防止される。また、本例の携帯型情報記憶装置は、
厚さがmm単位の1枚のカードとほぼ同じ剛性を有する
ので、携帯中に不正な外力を受けてもケースがほとんど
変形せず、ケースの変形に伴うコイン状情報記憶担体1
1の破壊が防止される。
【0031】なお、本実施例においては、担体ホルダ1
2に5個の凹部13を形成し、各凹部ごとに1つずつ合
計5個のコイン状情報記憶担体11を収納したが、担体
ホルダ12内に収納するコイン状情報記憶担体11の数
量はこれに限定されるものではなく、必要に応じて任意
の数量に設定できる。また、ユーザが所有するコイン状
情報記憶担体11の個数が5個に満たない場合には、任
意の凹部13にコイン状情報記憶担体11を1つずつ収
納し、残りの凹部13については何も収納せず、空にし
ておくことができる。このようにしても、第2実施例の
携帯型情報記憶装置と同様の効果が得られる。
【0032】また、本実施例においても、下ケース2と
上ケース3とから収納体に代えて、前記下ケース2に対
応する1つのケースのみからなる収納体を用いることが
できる(図7及び図8参照)。
【0033】さらに、コイン状情報記憶担体11の平面
形状については、円盤状のほかに、四角形や六角形な
ど、任意の形状に形成できる。また、前記実施例におい
ては、担体ホルダ12の片面にのみ凹部13を形成した
が、担体ホルダ12の表裏両面に凹部13を形成し、こ
れらの各凹部13内にコイン状情報記憶担体11を収納
することもできる。
【0034】その他、前記各実施例においては、印刷層
材料として有機溶剤に溶ける熱硬化性のポリイミドイン
クを例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定
されるものではなく、必要な強度と厚みとを有する膜体
を印刷形成可能なインクであれば、公知に属する任意の
インクを用いることができる。例えば、化学重合によっ
て硬化するエポキシ系インク、溶剤を蒸発して硬化する
ポスタインクやラッカー系インク、それに酸化して硬化
するエナメルインク等は印刷層材料として適用可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
硬化性のインクを用いて情報記憶担体の基体である下印
刷層及び上印刷層を形成したので、情報記憶担体の全厚
を30μm〜40μm程度の超薄形に形成することがで
き、多数の情報記憶担体の携帯を容易なものにすること
ができる。また、情報記憶担体の基体を印刷形成するよ
うにしたので、基体の形成とデザイン印刷とを同時に行
うことができ、基体作製後にその表面にデザイン印刷を
施す場合に比べて、情報記録担体の作製を格段に容易な
ものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る情報記憶担体の分解斜視図で
ある。
【図2】第1実施例に係る情報記憶担体の平面図であ
る。
【図3】図2のA−A部断面図である。
【図4】第1実施例に係る情報記憶担体の変形例を示す
要部断面図である。
【図5】カード状情報記憶担体を利用した携帯型情報記
憶装置の分解斜視図である。
【図6】カード状情報記憶担体を利用した携帯型情報記
憶装置の断面図である。
【図7】ケースの変形例を示す断面図である。
【図8】ケースのさらに他の変形例を示す断面図であ
る。
【図9】第2実施例に係る情報記憶担体の分解斜視図で
ある。
【図10】コイン状情報記憶担体を利用した携帯型情報
記憶装置の分解斜視図である。
【図11】コイン状情報記憶担体を利用した携帯型情報
記憶装置の断面図である。
【図12】従来例に係る情報記憶担体の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 カード状情報記憶担体 2 下ケース 3 上ケース 4 下印刷層 5 上印刷層 6 ベアチップ実装基板 7 ベアチップ 8 非接触信号伝送手段 11 コイン状情報記憶担体 12 担体ホルダ 13 凹部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性のインクによって印刷形成される
    下印刷層及び上印刷層と、これら両印刷層の間に配置さ
    れるベアチップ実装基板とからなることを特徴とする情
    報記憶担体。
  2. 【請求項2】 硬化性のインクによって印刷形成された
    下印刷層と、該下印刷層の片面に実装されたベアチップ
    と、該ベアチップの表面及び前記下印刷層のベアチップ
    実装面を覆うように、前記下印刷層を形成すると同種又
    は異種のインクをもって印刷形成された上印刷層とから
    なることを特徴とする情報記憶担体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報記憶担体において、
    前記ベアチップ実装基板に、ベアチップと電気的に接続
    され、リーダ・ライタとの間で非接触にて信号の授受を
    行う非接触信号伝送手段が形成されていることを特徴と
    する情報記憶担体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の情報記憶担体におい
    て、前記下印刷層に、ベアチップと電気的に接続され、
    リーダ・ライタとの間で非接触にて信号の授受を行う非
    接触信号伝送手段が形成されていることを特徴とする情
    報記憶担体。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の情報記憶担体に
    おいて、前記非接触信号伝送手段が、ループアンテナ又
    はコイル若しくは受光素子のいずれかであることを特徴
    とする情報記憶担体。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の情報記憶担体に
    おいて、前記下印刷層及び上印刷層にデザイン印刷が施
    されていることを特徴とする情報記憶担体。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の情報記憶担体に
    おいて、前記下印刷層及び上印刷層がカード状であるこ
    とを特徴とする情報記憶担体。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の情報記憶担体に
    おいて、前記下印刷層及び上印刷層がコイン状であるこ
    とを特徴とする情報記憶担体。
  9. 【請求項9】 以下の〜に記述する工程を含むこと
    を特徴とする情報記憶担体の製造方法。 硬化性のインクを定盤表面に印刷した後、これを定盤
    表面から剥離し、加熱硬化して所定寸法の下印刷層を作
    製する工程、 ベアチップのパッド部を下向きにしてその上に硬化性
    のインクを印刷塗布し、これを加熱硬化する。しかる後
    に、前記ベアチップのパッド部のカバーシートを除去
    し、物理蒸着法又は化学蒸着法を応用して、ループアン
    テナやコイル等の非接触信号伝送手段を含む回路パター
    ンを作成すると共に、当該回路パターンと前記ベアチッ
    プのパッド部とを接続し、ベアチップ実装基板を作製す
    る工程、 前記ベアチップ実装基板を前記下印刷層上の所定位置
    に位置決めする工程、 前記ベアチップ実装基板を覆うように前記下印刷層の
    全面に上印刷層用のインクを印刷塗布し、これを加熱硬
    化して所望の情報記憶担体を得る工程。
  10. 【請求項10】 以下の及びに記述する工程を含む
    ことを特徴とする情報記憶担体の製造方法。 ベアチップのパッド部を下向きにしてその上に硬化性
    のインクを所望とする下印刷層の形状に印刷塗布し、こ
    れを加熱硬化する。しかる後に、前記ベアチップのパッ
    ド部のカバーシートを除去し、物理蒸着法又は化学蒸着
    法を応用して、前記下印刷層のベアチップ取付面にルー
    プアンテナやコイル等の非接触信号伝送手段を含む回路
    パターンを作成すると共に、当該回路パターンと前記ベ
    アチップのパッド部とを接続し、ベアチップ実装基板を
    作製する工程 前記ベアチップを覆うように前記下印刷層の全面に上
    印刷層用のインクを印刷塗布し、これを加熱硬化して所
    望の情報記憶担体を得る工程。
JP6262667A 1994-10-26 1994-10-26 情報記憶担体及びその製造方法 Withdrawn JPH08123926A (ja)

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JP6262667A JPH08123926A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 情報記憶担体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020533680A (ja) * 2017-09-07 2020-11-19 コンポセキュア,リミティド ライアビリティ カンパニー 電子部品が埋め込まれた取引カード及び製造プロセス
US11461608B2 (en) 2016-07-27 2022-10-04 Composecure, Llc RFID device
US11669708B2 (en) 2017-09-07 2023-06-06 Composecure, Llc Metal, ceramic, or ceramic-coated transaction card with window or window pattern and optional backlighting

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