本発明は、制御装置、制御プログラム、及び制御システムに関するものである。
近年、半導体技術や実装技術などの高度化に伴い、1台の制御装置で実現可能な機能が増加する傾向にある。例えば、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能などの複数の機能を1台で実現可能な多機能周辺装置がよく知られている。
多機能周辺装置では、解像度、濃度、ズーム倍率といった動作条件を規定するための各種設定項目を有しており、ユーザは各設定項目の設定内容を適宜変更することで、その装置に対し所望の動作を実行させることができる。ただし、1台で実現可能な機能が多岐にわたるため、設定項目が多く、これらを一つ一つ変更していくのはユーザにとって煩わしいものとなっていた。
特許文献1には、各設定項目の設定内容を登録したテーブルをモード毎に複数用意し、ユーザが一のモードを選択した場合に、その一のモードに対応するテーブルを読み出して、そのテーブルに登録されている各項目の設定内容を他の多目的周辺装置へ送信し、その装置の設定を変更させる技術が開示されている。これにより、ユーザは、モードを選択するだけで、他の多目的周辺装置の各設定項目を容易に変更することができる。
特開2006−330306号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、モード毎に設定項目が決まっているので、ユーザが所望するとおりに設定項目の変更を行うことができない場合があるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる制御装置、制御プログラム、及び制御システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の制御装置は、設定内容の変更が可能な複数の設定項目に従って制御を行うものであって、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した設定項目を外部からの指示に基づいて選択する設定項目選択手段と、その設定項目選択手段により選択された設定項目に対して共通して設定すべき内容を外部から受け付ける設定内容受付手段と、その設定内容受付手段により受け付けられた内容を、前記設定項目選択手段により選択された全ての設定項目に対して設定する設定手段とを備えている。
請求項2に記載の制御装置は、請求項1に記載の制御装置において、前記設定内容の変更が可能な設定項目毎に、その設定項目で設定可能な内容の種別をそれぞれ記憶する記憶手段を備え、前記設定項目選択手段は、前記記憶手段によって前記設定内容の変更が可能な設定項目毎に記憶された前記設定可能な内容の種別を参照して、前記設定可能な内容が共通した設定項目を判別する。
請求項3に記載の制御装置は、請求項1又は2に記載の制御装置において、表示手段と
、その表示手段に表示される画面に対して外部から指定された位置を検出する指定位置検出手段と、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した複数の設定項目を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段とを備え、前記設定項目選択手段は、前記指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置に基づいて、前記表示制御手段により前記表示手段に表示される前記設定可能な内容が共通した複数の選択項目から、一部または全部の設定項目を選択する。
請求項4に記載の制御装置は、請求項3に記載の制御装置において、前記指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡を検出する軌跡検出手段を備え、前記設定項目選択手段は、前記軌跡検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡が、前記表示制御手段により前記表示手段に表示される前記設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部を囲んでいる場合に、その囲まれた設定項目を選択する。
請求項5に記載の制御装置は、請求項3又は4に記載の制御装置において、前記指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡を検出する軌跡検出手段を備え、前記設定項目選択手段は、前記軌跡検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡が、前記表示制御手段により前記表示手段に表示される前記設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部を通過する場合に、その通過された設定項目を選択する。
請求項6に記載の制御装置は、請求項3から5のいずれかに記載の制御装置において、前記指定位置検出手段は、前記表示手段により表示される画面に対して同時に外部から指定された2点の位置を検出し、前記設定項目選択手段は、前記指定位置検出手段により検出される外部から指定された2点間に、前記表示制御手段により前記表示手段に表示される前記設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部が存在する場合に、前記2点間に存在する設定項目を選択する。
請求項7に記載の制御装置は、請求項1又は2に記載の制御装置において、表示手段と、その表示手段に表示される画面に対して外部から指定された位置を検出する指定位置検出手段と、前記表示手段に表示される画面を複数の領域に分割し、一の領域に、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した複数の設定項目を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段と、前記指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置に基づいて、前記表示制御手段により前記表示手段に表示される画面の前記一の領域に表示された前記設定可能な内容が共通した複数の設定項目から、一部または全部の設定項目を前記一の領域とは別の領域に表示するように前記表示手段を制御する第2表示制御手段と、前記設定項目選択手段は、前記第2表示制御手段により前記表示手段に表示される画面の前記別の領域に表示される設定項目を選択する。
請求項8に記載の制御装置は、請求項3から7のいずれかに記載の制御装置において、前記表示手段は、表示パネルを有し、前記指定位置検出手段は、前記表示パネルの表示面に設けられ、指示物が触れられた又は近接された位置を外部から指定された位置として認識可能なタッチパネルを備え、前記表示制御手段は、前記表示パネルに、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した複数の設定項目を表示するように前記表示手段を制御する。
請求項9に記載の制御プログラムは、設定内容の変更が可能な複数の設定項目に従って制御を行う制御装置によって実行されるものであって、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した設定項目を外部からの指示に基づいて選択する設定項目選択ステップと、その設定項目選択ステップにより選択された設定項目に対
して共通して設定すべき内容を外部から受け付ける設定内容受付ステップと、その設定内容受付ステップにより受け付けられた内容を、前記設定項目選択ステップにより選択された全ての設定項目に対して設定する設定ステップとが実行される。
請求項10に記載の制御システムは、設定内容の変更が可能な複数の設定項目に従って制御を行うものであって、前記設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した設定項目を外部からの指示に基づいて選択する設定項目選択手段と、その設定項目選択手段により選択された設定項目に対して共通して設定すべき内容を外部から受け付ける設定内容受付手段と、その設定内容受付手段により受け付けられた内容を、前記設定項目選択手段により選択された全ての設定項目に対して設定する設定手段とを備えている。
請求項1に記載の制御装置によれば、設定内容の変更が可能な複数の設定項目のうち、設定可能な内容が共通した設定項目が外部からの指示に基づいて設定項目選択手段により選択され、その選択された全ての設定項目に対して、設定内容受付手段により受け付けられた共通して設定すべき内容が設定手段により設定される。これにより、ユーザは、共通の設定内容で設定したい設定項目を選択すれば、選択した設定項目に対してまとめてその設定内容に変更することができる。よって、ユーザは、設定内容の変更を行いたい設定項目に対して、少ない操作でその変更を行うができるので、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができるという効果がある。
請求項2に記載の制御装置によれば、請求項1に記載の制御装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。選択項目選択手段によって、設定内容の変更が可能な設定項目毎に記憶手段に記憶された設定可能な内容の種別が参照され、設定可能な内容が共通した設定項目が判別される。これにより、ユーザは、設定可能な内容が共通した設定項目と判別される設定項目から、共通の設定内容で設定したい設定項目だけを確実に選択できるので、その設定項目に対してまとめて設定内容を変更することができるという効果がある。
請求項3に記載の制御装置によれば、請求項1又は2に記載の制御装置の奏する効果に加え、指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置に基づいて、表示制御手段により表示手段に表示される設定可能な内容が共通した複数の設定項目から、一部または全部の設定項目が設定項目選択手段により選択されるので、ユーザは表示手段に表示された設定項目を確認しながら、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を容易に選択することができるという効果がある。
請求項4に記載の制御装置によれば、請求項3に記載の制御装置の奏する効果に加え、軌跡検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡が、表示制御手段により表示手段に表示される設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部を囲んでいる場合に、その囲まれた設定項目が設定項目選択手段により選択されるので、ユーザは、設定項目を囲むという直観的な操作で、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を選択できるという効果がある。
請求項5に記載の制御装置によれば、請求項3又は4に記載の制御装置の奏する効果に加え、軌跡検出手段により検出される外部から指定された位置の軌跡が、表示制御手段により表示手段に表示される設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部を通過する場合に、その通過された設定項目が設定項目選択手段により選択されるので、ユーザは、設定項目を通過させるという直観的な操作で、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を選択できるという効果がある。
請求項6に記載の制御装置によれば、請求項3から5のいずれかに記載の制御装置において、指定位置検出手段により検出される外部から指定された2点間に、表示制御手段により表示手段に表示される設定可能な内容が共通した複数の設定項目の少なくとも一部が存在する場合に、その2点間に存在する設定項目が設定項目選択手段により選択されるので、ユーザは、表示されている複数の設定項目のうちまとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を2点で挟むような直観的な操作で選択できるという効果がある。
請求項7に記載の制御装置によれば、請求項1又は2に記載の制御装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。第2表示制御手段による表示手段の制御によって、指定位置検出手段により検出される外部から指定された位置に基づいて、一の領域に表示された設定可能な内容が共通した複数の設定項目から、一部または全部の設定項目を一の領域とは別の領域に表示される。そして、その別の領域に表示される設定項目が設定項目選択手段によって選択される。これにより、ユーザは、別の領域に表示された設定項目によって、指定した設定項目を確認しつつ、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を簡単に選択することができるという効果がある。
請求項8に記載の制御装置によれば、請求項3から7のいずれかに記載の制御装置の奏する効果に加え、設定内容の変更が可能な複数の設定項目が表示された表示パネルの表示面に設けられたタッチパネルを、指示物によって触れる又は近接することにより、外部から位置を指定することができるので、ユーザは表示パネルに表示された複数の設定項目を触る感覚で直観的に選択することができる。
請求項9に記載の制御プログラムによれば、このプログラムが制御装置によって実行されることによって、請求項1に記載の制御装置と同様な効果を奏することができる。
請求項10に記載の制御システムによれば、請求項1に記載の制御装置と同様な効果を奏することができる
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態における多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の外観構成を示した斜視図である。
このMFP1は、電話機能、ファクシミリ機能、プリント機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種機能を有する多機能周辺装置である。このMFP1では、各種機能の動作条件を規定する種々の設定項目を有しており、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができるように構成されている。
MFP1の側部には、図1に示すように、送受話器22が設けられている。この送受話器22は、ユーザが電話機能を使用して、電話回線網100(図2参照)を介して接続される外部装置200(図2参照)との間で通話を行う場合に使用される。
MFP1の上部には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、又は、コピー機能の実行時に原稿を読み取るためのスキャナ20が配置されている。原稿カバー体8の下側には、原稿を載置するための載置用ガラス板が設けられている。また、筐体内部には記録用紙に画像を印刷する装置として、所謂インクジェットプリンタで構成されたプリンタ21が内蔵されている。
原稿カバー体8の前方には、横長形状の操作パネル6が設けられており、操作キー15、LCD16、タッチパネル17を具備する。操作キー15には、電話機能やファクシミ
リ機能を利用する場合に電話番号を入力するための数字ボタン15aや、MFP1の電源のオン/オフを行うための電源ボタン15bなどの各種ボタンが設けられている。
LCD16は、LCDパネル(図示せず)を有し、MFP1は、そのLCDパネルに操作手順や実行中の処理の状態を表示させると共に、操作キー15やタッチパネル17の操作に対応する情報を表示させる。また、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合には、MFP1はLCDパネルに設定項目変更画面(図4および図5参照)を表示させる。
詳細については後述するが、設定項目変更画面には、複数の設定項目と共に、まとめボタンMBが表示される。ユーザは、この設定項目変更画面において、それぞれの設定項目に対し個別に設定内容を変更できると共に、まとめボタンMBを操作した場合には、設定可能な内容(値)が共通する2以上の設定項目を選択し、その選択した複数の設定項目に対して、同一の内容をまとめて設定できる。
タッチパネル17は、入力装置の一種で、LCD16が有するLCDパネル(図示せず)の表示面に設けられている。ユーザがLCD16のLCDパネルの表示面を指で触れると、タッチパネル17は、その指で触れられた位置を検出する。
ここで、LCD16のLCDパネルに設定項目変更画面を表示している場合に、ユーザがLCDパネルの表示面を指で触れると、タッチパネル17の検出結果から、MFP1は、その指で触れられた位置が各設定項目やまとめボタンMBの表示位置であるか否かを判断する。そして、その位置が各設定項目やまとめボタンMBの表示位置である場合には、その触れられた位置に表示された設定項目またはまとめボタンMBがユーザによって操作されたと判断し、後述する種々の処理を実行する。
これにより、ユーザは、LCD16のLCDパネルに表示された設定項目変更画面を見ながら、その設定項目変更画面に表示される各種設定項目やまとめボタンMBを指で触るという直観的な方法によって、容易に操作を行うことができる。
次に、図2を参照して、MFP1の電気的構成について説明する。図2は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、CPU(Central Processing Unit)11、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、計時回路18、スキャナ20、プリンタ21、送受話器22、NCU23、モデム24を主に有している。
このうち、CPU11、EEPROM12、RAM13は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、計時回路18、スキャナ20、プリンタ21、送受話器22、NCU23、モデム24、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
CPU11は、EEPROM12やRAM13に記憶される固定値やプログラム或いは、NCU23を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート27と接続された各部を制御するものである。
EEPROM12は、CPU11によって実行される制御プログラム12aや固定値データ等を書き換え可能に記憶すると共に、電源遮断後も内容を保持可能な不揮発性のメモリである。制御プログラム12aは、後述する図6〜図8に図示されたフローチャートの
プログラムを含んでおり、CPU11がこのプログラムを実行することにより、MFP1において、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
また、EEPROM12には、設定項目メモリ12bが設けられている。設定項目メモリ12bは、MFP1における各種機能の動作条件を規定する種々の設定項目に関する情報を格納するメモリである。この設定項目メモリ12bの詳細については、図3を参照して後述する。
RAM13は、書き替え可能な揮発性のメモリであり、MFP1の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。計時回路18は、現在の日時を刻む時計機能を有する既知の回路である。
NCU23は、電話回線網100と接続されており、電話回線網100へのダイヤル信号の送出や、電話回線網100からの呼出信号の応答などの制御を行って、電話回線網100に接続された外部装置200との接続を制御するものである。
モデム24は、ファクシミリ機能により送信が指示された画像データを、電話回線網100に伝送可能な信号に変調してNCU23を介して送信したり、電話回線網100からNCU23を介して入力された信号を受信し、LCD16に表示したり、プリンタ21で記録可能な画像データに復調するものである。
次いで、図3を参照して、設定項目メモリ12bの詳細について説明する。図3は、設定項目メモリ12bの内容の一例を模式的に示した模式図である。この設定項目メモリ12bでは、まず、MFP1において設定可能な種々の設定項目に対して、それぞれ、大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3、項目名12b4が規定される。なお、これら大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3および項目名12b4は、MFP1の製造段階で予め設定項目メモリ12bに格納される。
大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3は、設定項目の検索性を向上させるために設けられた分類を3階層で規定するもので、大分類12b1には、一番上位の階層として、大まかな分類が規定されている。また、大分類12b1に規定された分類を細分化した中分類12b2が2番目の階層として規定され、中分類12b2に規定された分類を細分化した小分類12b3が1番下位の階層として規定されている。そして、小分類12b3に規定された分類毎に、その分類に関連した設定項目が、その設定項目の名称を規定する項目名12b4によって対応付けられている。
例えば、図3の例では、大分類12b1として「各機能設定」が規定され、この「各機能設定」を細分化した中分類12b2として、「基本設定」、「FAX設定」などが規定されている。次いで、中分類12b2のうち、「基本設定」を細分化した小分類12b3として、「モードタイマー」、「ペーパーサイズ」、「ボリューム」、「オートデイライト」、「ON/OFF 設定」が規定され、また、「FAX設定」を細分化した小分類12b3として、「受信設定」、「送信設定」が規定されている。
そして、中分類12b2「基本設定」で規定された小分類12b3のうち、例えば「ボリューム」には、項目名12b4で規定される「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」といった設定項目が対応付けられ、中分類12b2「FAX設定」で規定された小分類12b3のうち、例えば「送信設定」には、項目名12b4で規定される「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」等の設定項目が対応付けられている。
MFP1は、この設定項目メモリ12bによって規定される大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3および項目名12b4に従って、MFP1のユーザが所望の設定項目を検索できるようにする。これにより、MFP1のユーザは、例えば、設定項目として「呼び出し音」の設定内容を変更したい場合、LCD16に表示されるメニューから、大分類12b1として「各機能設定」を選択し、中分類12b2として「基本設定」を選択し、更に小分類12b3として「ボリューム」を選択することによって、設定項目「呼び出し音」を設定項目変更画面(図4参照)に表示させることができる。
また、ユーザは、例えば、ファクシミリ機能の送信に関する設定項目をまとめて変更したい場合に、LCD16に表示されるメニューから、大分類12b1として「各機能設定」を選択し、中分類12b2として「FAX設定」を選択し、更に小分類12b3として「送信設定」を選択することによって、ファクシミリ機能の送信に関する設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」等を設定項目変更画面(図5参照)に表示されることができる。
更に、設定項目メモリ12bでは、項目名12b4の各々に対応させて、種別12b5と、値12b6とがそれぞれ格納されている。種別12b5は、項目名12b4で規定される設定項目で設定可能な内容(値)の種別が格納されるところで、MFP1の製造段階で予め格納される。
また、値12b6は、項目名12b4で規定される設定項目において、現在設定されている内容(値)が格納されるところで、MFP1の製造段階でその初期値が予め格納される。また、ユーザによってある設定項目の設定内容が設定(変更)されると、その設定(変更)された設定項目の項目名12b4に対応する値12b6に、設定(変更)後の内容(値)が上書きされて格納される。
図3の例では、項目名12b4で規定される設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」に対応する種別12b5には、それぞれ、各設定項目におけるレベルの大きさとして5段階の数値が設定可能であることを示す『5択スライド』が格納されている。また、これらの設定項目に対応する値12b6には、それぞれ「3」が格納されており、これらの設定項目はいずれも現在の設定が「3」であることを示している。
また、設定項目「送信日時」に対応する種別12b5には、「直接」、「設定」のいずれかが設定可能であることを示す『「直接」、「設定」2択』が格納される一方、値12b6には「直接」が格納されており、設定項目「送信日時」の現在の設定が「直接」であることを示す。
更に、設定項目「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対応する種別12b5には、それぞれ、各設定項目において「OFF」、「ON」のいずれかが設定可能であることを示す『「OFF」、「ON」2択』が格納されている。また、これらの設定項目に対応する値12b6には、それぞれ「OFF」が格納されており、これらの設定項目はいずれも現在の設定が「OFF」であることを示している。
設定項目変更画面(図4および図5参照)では、この設定項目メモリ12bにおいて各設定項目に対応して格納された項目名12b4を基に各設定項目の名称を示す設定項目ボタンBT1を表示すると共に、種別12b5を基に、ユーザが設定項目の設定内容を変更したい場合に設定すべき設定内容の入力を受け付ける設定値ボタンBT2,BT3を表示する。
例えば、種別12b5が『5択スライド』であれば、5つの数値から1つの数値を選択できる「5択スライダ」を設定値ボタンBT2,BT3として設定項目変更画面に表示し、種別12b5が『「直接」、「設定」2択』や『「OFF」、「ON」2択』といった2択であれば、いずれか一方が選択できる「2択ボタン」を設定値ボタンBT2,BT3として表示する。
尚、本実施形態において、以降の説明を簡略化にするために、各設定項目の種別12b5には、『5択スライド』、『「直接」、「設定」2択』、『「OFF」、「ON」2択』のいずれかが格納されているものとして説明を行うが、これら以外の種別が規定される場合には、その種別に応じて設定値ボタンBT2,BT3が表示されるようにすればよい。
次いで、図4および図5を参照して、ユーザから設定項目の設定内容を変更する指示がなされた場合にLCD16に表示する設定項目変更画面の詳細について説明する。図4は、設定項目12bによって大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「基本設定」、及び、小分類12b3に規定された「ボリューム」に対応付けられた設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」に対し、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合の設定項目変更画面の一例を示したイメージ図である。また、図5は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合の設定項目変更画面の一例を示したイメージ図である。
ユーザから設定項目の設定内容を変更する指示がなされた場合に、MFP1によって表示される大分類および中分類の一覧メニューから、ユーザがそれぞれ「各機能設定」、「基本設定」を選択すると、MFP1は、図4(a)に示すように、LCD16の画面左半分(以下、「左画面」と称する)に、中分類「基本設定」に含まれる小分類の一覧メニュー(「モードタイマー」、「ペーパーサイズ」、「ボリューム」、「オートデイライト」、「ON/OFF 設定」)を表示する。
そして、図4(a)の設定項目変更画面において、LCD16の左画面に表示した小分類メニューから、例えば「ボリューム」がユーザによって選択されると、設定項目メモリ12bに格納された情報に基づき、LCD16の画面右半分(以下、「右画面」と称する)に、その「ボリューム」に対応付けられた設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」のそれぞれの名称を表示した設定項目ボタンBT1と共に、それぞれの設定項目ボタンBT1に対応させて、設定値ボタンBT2を表示する。
図4(a)で示した例の場合、設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」には、いずれも設定項目メモリ12bの種別12b5に『5択スライド』が格納されているので、それぞれの設定項目の設定値ボタンBT2として、5択スライダを表示する。
また、これらの設定項目は、いずれも設定項目メモリ12bの値12b6に「3」が格納されているので、それぞれの設定項目に対応する設定値ボタンBT2の5択スライダにおいて、「3」に相当する位置の表示色が他の値に相当する位置の表示色と異なるように表示する。これにより、ユーザは、設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」において、それぞれ現在の設定内容が「3」であることを認識できる。
ここで、ユーザがいずれかの設定項目の設定値ボタンBT2を指で触れ、設定値ボタンBT2の5択スライダをスライドするように指を動かすと、MFP1は、タッチパネル1
7の検出結果から、指で触れられた設定値ボタンBT2に対応する設定項目と、その指の動きの変位とを検出する。そして、MFP1は、その設定項目の設定内容の表示を、その指の動きの変位に合わせて順次変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定項目12bの値12b6に上書きして格納する。
また、MFP1は、図4(a)の設定項目変更画面において、選択された小分類に対応付けられる設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2と同時に、右画面の下部に、終了ボタンSBを表示するとともに、右画面の上部に、まとめボタンMBを表示する。ユーザが終了ボタンSBを指で触れると、タッチパネル17の検出結果によって、MFP1は、終了ボタンSBが操作されたと判断し、設定項目変更画面の表示を終了してMFP1の初期画面を表示する。
一方、図4(b)に示すように、ユーザによってまとめボタンMBが指で触れられると、タッチパネル17の検出結果によって、MFP1は、まとめボタンMBが操作されたと判断し、「まとめモード」に移行する。MFP1は、「まとめモード」に移行すると、ユーザがまとめて設定したい設定項目を複数受け付け、受け付けた設定項目に対して、同一の内容をまとめて設定する。
この「まとめモード」では、図4(c)に示すように、ユーザが設定項目変更画面に触れた指を、まとめて設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲むように動かすと、MFP1は、その指の軌跡によって囲まれた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2をタッチパネル17の検出結果を基に判断し、その囲まれた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」)を、同一の内容をまとめて設定する設定項目(以下、これを「設定対象項目」と称する)として選択する。
なお、MFP1が「まとめモード」に移行すると、MFP1は、設定項目変更画面の右画面下部に表示していた終了ボタンSBに代えて、戻るボタンRBを表示する。ユーザがこの戻るボタンRBを指で触れると、タッチパネル17が戻るボタンRBが操作されたと判断し、MFP1は、「まとめモード」から抜けて、図4(a)に示す設定項目変更画面に戻る。MFP1は、この戻るボタンRBを、「まとめモード」中、常に表示する。これにより、ユーザがいつでも「まとめモード」から通常のモードに戻れるようになっている。
次いで、「まとめモード」中に、ユーザによって設定対象項目が選択されると、MFP1は、図4(d)に示すように、これらの設定対象項目に同一の内容を設定するための設定値ボタン(5択スライダ)BT3を新たに表示する。そして、ユーザが新たに表示された設定値ボタンBT3を指で触れ、設定値ボタンBT3の5択スライダをスライドするように指を動かすと、MFP1は、タッチパネル17の検出結果を基に、その指の位置と、指の動き(変位)とを検出する。
そして、MFP1は、設定値ボタンBT3上に表示する、設定対象項目に設定すべき設定内容を、その指の動きの変位に合わせて順次変更する。そして、タッチパネル17の検出結果から、ユーザの指が離れたことをMFP1が検出すると、MFP1は、その指が離れた時点で表示される設定内容を、全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に上書きして格納すると共に、図4(e)に示すように、まとめて設定された全ての設定対象項目に対応する設定値ボタンBT2に表示する設定内容を、その設定項目に設定された設定内容に変更する。その後、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに移行する。
図4(e)で示される設定項目変更画面は、設定値ボタンBT2に表示される各設定項目の設定内容が変更されている他は、図4(a)の設定項目変更画面と同じであり、終了ボタンSBが指で触れられるまで、各設定項目の設定内容を個別に設定したり、まとめて設定したりすることができる。
また、図5(a)に示すように、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合に、設定項目メモリ12bの内容に基づき表示される大分類、中分類、小分類のメニューからそれぞれ「各機能設定」、「FAX設定」、「送信設定」を選択すると、MFP1は、LCD16の右画面に、その小分類「送信設定」に対応付けられた設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」のそれぞれの名称を表示する設定項目ボタンBT1と共に、それぞれの設定項目ボタンBT1に対応させて、設定値ボタンBT2を表示する。
尚、設定項目(項目名12b4)「送信日時」に対応する種別12b5には『「直接」、「設定」2択』が格納されているので、MFP1は、その設定項目の設定値ボタンBT2として、「直接」、「設定」のいずれか一方が選択できる2択ボタンを表示する。また、設定項目(項目名12b4)「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対応する種別12b5には『「OFF」、「ON」2択』が格納されているので、MFP1は、それらの設定項目の設定値ボタンBT2として、それぞれ、「OFF」、「ON」のいずれか一方が選択できる2択ボタンを表示する。
更に、MFP1は、各設定項目(項目名12b4)に対応する値12b6に格納された内容にしたがって、設定値ボタンBT2の2択ボタンとして表示される設定可能な2つの設定内容のうち、現在設定されている内容をハイライト表示する。
図5(a)の設定項目変更画面において、MFP1は、図4(a)と同様に、終了ボタンSBとまとめボタンMBとを表示し、ユーザによってまとめボタンMBが指で触れられると、図4(b)と同様にMFP1は「まとめモード」に状態が遷移する。そして、図5(b)に示すように、ユーザがまとめて設定内容を設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲むように指を動かすと、タッチパネル17の検出結果を基に、MFP1は、その指の軌跡によって囲まれた設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を判断し、その設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」)を設定対象項目として選択する。
ただし、設定対象項目の中に、設定可能な内容の種別が異なる設定項目が含まれる場合、例えば、種別が『「直接」、「設定」2択』である設定項目「送信日時」と、『「OFF」、「ON」2択』である設定項目「リアルタイム送信」とがユーザによって選択された場合には、同一の設定内容をそれぞれの設定項目に設定することができないので、MFP1は、これらの設定項目がまとめて設定することができない旨のメッセージをLCD16に表示した上で、再度設定対象項目の選択を受け付ける。
次いで、ユーザによって設定対象項目が選択されると、MFP1は、図5(c)に示すように、これらの設定項目に同一の内容を設定するための設定値ボタンBT3(2択ボタン)を新たに表示する。そして、ユーザがこの設定値ボタンBT3として表示される2つの設定内容のうちいずれか一方の設定内容を指で触れると、MFP1は、タッチパネル17の検出結果を基に、指で触れられた設定内容を判断する。
そして、MFP1は、指で触れられた設定内容を、全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に対して上書きして格納すると共に、図5(d)に示すように、
まとめて設定された各設定項目の設定値ボタンBT2に表示する2つの設定内容のうち、図5(c)の画面上で設定された設定内容をハイライト表示する。その後、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに移行する。その他、図5(d)で示される設定項目変更画面は、図4(e)と同じである。
このように、MFP1は、図4および図5に示した設定項目変更画面をLCD16に表示するので、ユーザは、設定項目変更画面に表示される設定項目を確認しながら、同一の内容をまとめて設定したい設定対象項目を容易に選択できる。また、タッチパネル17によって、ユーザが画面に対して触れた指の位置を検出し、その検出結果に基づいて、設定対象項目を選択するので、ユーザはLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される複数の設定項目(設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2)を触る間隔で直観的に設定対象項目を選択することができる。
次いで、図6を参照して、MFP1のCPU11で実行される設定処理について説明する。図6は、MFP1の設定処理を示すフローチャートである。この設定処理は、ユーザからの指示に基づき、MFP1の各種設定項目に対して設定変更を行う処理であり、ユーザが操作キー15もしくはタッチパネル17を操作して設定項目の設定変更をMFP1に指示した場合に開始される。
この設定処理では、まず、設定項目メモリ12bに格納された大分類12b1の内容に基づき、大分類の一覧メニューをLCD16に表示して、ユーザから所望の大分類の選択を受け付ける(S1)。そして、ユーザから一の大分類が選択されると、設定項目メモリ12bに格納された中分類12b2の内容に基づき、その一の大分類を細分化した中分類の一覧メニューをLCD16に表示して、ユーザから所望の中分類の選択を受け付ける(S2)。更に、ユーザから一の中分類が選択されると、設定項目メモリ12bに格納された小分類12b3の内容に基づき、その一の中分類を細分化した小分類の一覧メニューをLCD16の左画面に表示して、ユーザから所望の小分類の選択を受け付ける(S3)。
このように、MFP1は、この設定項目メモリ12bによって規定された大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3に従って、順を追ってそれぞれの一覧メニューを表示し、ユーザから所望の分類の選択を受け付けるので、ユーザは設定したい設定項目を容易に検索することができる。
S3の処理の後、ユーザから一の小分類が選択されると、図4(a)や図5(a)に示した設定項目変更画面、即ち、LCD16の右画面に、選択された一の小分類に含まれる一部または全部の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1と設定値ボタンBT2とを表示すると共に、右画面の下部には終了ボタンSBを表示し、右画面の上部にはまとめボタンMBを表示する(S4)。
次いで、タッチパネル17の検出結果に基づいて、まとめボタンMBが指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断する(S5)。その結果、まとめボタンMBが指で触れられたと判断される場合には(S5:Yes)、MFP1は「まとめモード」に移行し、まず、まとめ処理(図7参照)を実行して(S6)、同一の内容をまとめて設定したい設定項目(設定対象項目)を選択し、次いで、設定値入力処理(図8参照)を実行して(S7)、S6の処理で選択された設定対象項目に対して、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定する。そして、MFP1は通常のモードに戻り、S10の処理へ移行する。なお、まとめ処理および設定値入力処理の詳細については、図7および図8を参照して後述する。
一方、S5の処理において、まとめボタンMBが指で触れられていないと判断される場
合には(S5:No)、MFP1は通常のモードで動作する。この通常のモードでは、設定項目変更画面に表示した設定項目のうち、いずれかの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられたか(タッチされたか)否かをタッチパネル17の検出結果に基づいて判断する(S8)。
そして、いずれかの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられていると判断される場合には(S8:Yes)、その設定値ボタンBT2に触れられた指の位置や変位に応じて、設定値ボタンBT2上に表示されるその設定項目の設定内容の表示を変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定項目メモリ12bの値12b6に上書きして格納し(S9)、S10の処理へ移行する。これにより、その設定値ボタンBT2に対応する設定項目に対して、その設定値ボタンBT2によってユーザから入力された設定内容が設定される。
一方、S8の処理の結果、いずれの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられていないと判断される場合には(S8:No)、S9の処理をスキップしてS10の処理へ移行する。
S10の処理では、タッチパネル17の検出結果に基づいて、LCD16の右画面に表示される終了ボタンSBが指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断する。そして、終了ボタンSBが指で触れられていないと判断される場合には(S10:No)、S5の処理へ回帰し、S5〜S9の処理を再び実行する。これにより、終了ボタンSBが指で触れられるまで、各種設定項目の変更を行うことができる。
一方、S10の処理の結果、終了ボタンSBが指で触れられたと判断される場合には(S10:Yes)、この設定処理画面の表示を終了し、MFP1における初期画面をLCD16に表示する。これにより、ユーザはMFP1の設定処理のモードを抜けて、他の処理を行うことが可能となる。
次いで、図7を参照して、MFP1のCPU11で実行されるまとめ処理について説明する。図7は、MFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。このまとめ処理は、上述したように、設定処理(図6のS6参照)の中で実行される処理であり、設定項目変更画面上のまとめボタンMBがユーザにより指で触れられ、MFP1が「まとめモード」に移行した場合に、同一の内容をまとめて設定する設定対象項目を選択する処理である。
このまとめ処理では、まず、図4(c)や図5(b)に示す設定登録画面のように、通常のモードで表示されていたLCD16の右画面下部の終了ボタンSBに代えて、戻るボタンRBを表示する(S21)。
次いで、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し(S22)、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S22:No)、再びS22の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
一方、S22の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S22:Yes)には、次に、タッチパネル17の検出結果から、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S23)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合(S23:Yes)、LCD16に表示される画面をこのまとめ処理に移行する前の画面(図4(a)参照)に戻し(S24)、図6に示した設定処理のフローチャートのS10の処理へ移行する。これにより、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードへ移行する。
一方、S23の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S23:No)、次に、タッチパネル17によって検出される指で触れられた座標をRAM13に記憶する(S25)。そして、タッチパネル17から指が離れたか否かを判断し(S26)、指が離れていないと判断される場合には(S26:No)、S25の処理に回帰して、再度、指で触れられた座標をRAM13に記憶する。そして、S26の処理によって、タッチパネル17から指が離れたと判断されるまで(S26:Yes)、S25の処理を繰り返し実行する。これにより、タッチパネル17に指が触れられてから離れるまでの指の位置の座標が、逐次RAM13に格納される。
そして、S26の処理により、タッチパネル17から指が離れたと判断されると(S26:Yes)、RAM13に逐次格納された指の位置の座標から、タッチパネル17に触れられた指の動き(軌跡)を判断し、その軌跡が、LCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2(図4(c)および図5(b)参照)を囲んでいるか否かを判断する(S27)。
このS27の処理における判断の具体的手法としては、RAM13に逐次格納された複数の座標から、その座標の最小値と最大値を、LCD16における横方向の座標軸および縦方向の座標軸のそれぞれについて求める。そして、その横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を抽出する。
ここで、横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2が抽出されると、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲んでいると判断し(S27:Yes)、囲まれた(抽出された)設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する全ての設定項目(以下、「設定対象項目」と称する)について、それぞれ、その項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S28)。これにより、まとめて設定する設定対象項目が仮選択される。
次いで、S28の処理によってRAM13に格納された各設定対象項目の種別を確認し(S29)、その種別が全て同じであるか否かを判断する(S30)。そして、種別が全て同じであると判断される場合(S30:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択される。
一方、S27の処理の結果、横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2が1つも抽出されなければ、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲んでいないと判断し(S27:No)、再度まとめて設定すべき設定項目の選択を促すメッセージ(本実施形態では、「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示する(S31)。そして、RAM13に逐次記憶された指の位置の座標をクリアして(S32)、S22の処理へ回帰する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
また、S30の処理の結果、S28の処理によりRAM13に格納された設定対象項目の種別が1つでも異なっている場合には(S30:No)、これらの設定項目の間で、同じ設定内容をまとめて設定することができないので、ユーザから選択された設定項目では
まとめて設定できない旨のメッセージ(本実施形態では、「その設定項目はまとめて設定できません」というメッセージ)をLCD16に表示した上で、S31の処理へ移行する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
このように、S28の処理によりRAM13に格納された設定項目メモリ12bの種別12b5の内容を基に、S30の処理によって、設定対象項目の種別は全て同じか否かが判別される。これにより、ユーザは、設定可能な内容の種別が同一の設定項目と判別される設定項目だけを設定対象項目として確実に選択できる。
以上、このまとめ処理がMFP1のCPU11によって実行されることにより、「まとめモード」時の設定登録画面としてLCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を、ユーザが指で囲むという操作を行えば、その指の軌跡に囲まれた設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が、設定対象項目として選択される。これにより、ユーザは、同一の設定内容を設定したい設定項目を、「指で囲む」という直観的な操作で選択することができる。
次いで、図8を参照して、MFP1のCPU11によって実行される設定値入力処理について説明する。図8は、MFP1の設定値入力処理を示すフローチャートである。この設定値入力処理は、上述したように、設定処理の中で実行される処理(図6のS7参照)であり、上述したまとめ処理によって設定対象項目が選択された場合に、その設定対象項目に対して、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定する処理である。
この設定値入力処理では、まず、まとめ処理で選択された設定対象項目を表示するために、RAM13に格納された設定対象項目のうち、1つの設定項目の項目名と現在の設定内容とをRAM13から読み出して、LCD16の右画面に上から1つ表示する(S41)。次いで、まとめ処理で選択された全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたか否かを判断し(S42)、表示されていないと判断される場合には(S42:No)、更に、LCD16の右画面に空いた領域があり、別の設定対象項目を表示できるか否かを判断する(S43)。
S43の処理の結果、別の設定対象項目を表示できると判断される場合には(S43:Yes)、S41の処理に回帰し、RAM13に格納された設定対象項目のうち、別の設定項目の項目名と現在の設定内容とをRAM13から読み出して、LCD16の右画面に、先に表示した設定項目の下側に1つ表示する(S41)。
そして、S42の処理の結果、全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたと判断されるか(S42:Yes)、若しくは、S43の処理の結果、LCD16の右画面に別の設定対象項目を表示できないと判断されるまで(S43:No)、S41の処理を繰り返し実行する。これにより、LCD16の右画面には、表示できる範囲で、設定対象項目が複数表示される。尚、S41〜S43の処理は、選択された設定対象項目の少なくとも一部をユーザに明示することを目的とした処理であり、ここに表示されていない設定対象項目に対しても、後の処理でユーザから指定される設定内容がまとめて設定される。
一方、S42の処理の結果、全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたと判断される場合(S42:Yes)、若しくは、S43の処理の結果、LCD16の右画面に別の設定対象項目を表示できないと判断される場合(S43:No)、次いで、図4(d)または図5(c)に示す設定値ボタンBT3を表示するために、まず、LCD16の右画面に表示された設定対象項目の項目名と現在の設定内容とを灰色表示(グレイアウト)する(S44)。
そして、RAM13に格納された設定対象項目の種別から、その種別が2択であるか否かを判断する(S45)。そして、設定対象項目の種別が2択であると判断される場合には(S45:Yes)、更にRAM13に格納された設定対象項目の種別から、その2択によって選択できる設定内容(例えば、「直接」/「設定」や「OFF」/「ON」)を確認したうえで、その設定内容を選択するための設定値ボタンBT3を1つ、グレイアウトしたLCD16の右画面に表示して(S46)、S48の処理へ移行する。
一方、S45の処理の結果、設定対象項目の種別が2択でないと判断される場合(S45:No)、設定対象項目の種別は5択であると判断されるので、5択スライダを1つ、設定値ボタンBT3としてグレイアウトしたLCD16の右画面に表示して(S47)、S48の処理へ移行する。
S48の処理では、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S48:No)、再びS48の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
一方、S48の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S48:Yes)には、次に、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S49)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S49:No)、更に、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3であるか否かを判断する(S50)。
そして、S50の処理の結果、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3でないと判断される場合には(S50:No)、S48の処理に回帰し、再び、タッチパネル17が指で触れられたか否かを判断する。これにより、MFP1は、ボタンRBもしくは設定値ボタンBT3のいずれか一方が指で触れられるのを待つ。
一方、S50の処理の結果、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3であると判断される場合には(S50:Yes)、その設定値ボタンBT3に触れられた指の位置や変位に応じて、設定値ボタンBT3上に表示されるその設定項目の設定内容の表示を変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定対象項目に挙げられた全ての設定項目に対して、設定項目メモリ12bの値12b6に上書きして格納する(S51)。これにより、まとめ処理で選択された設定対象項目の全ての設定項目に対して、その設定値ボタンBT3によってユーザから入力された設定内容が、まとめて設定される。
その後、LCD16の右画面に、再び図4(a)や図5(a)に示した設定項目変更画面を表示するために、設定処理で選択された一の小分類に含まれる少なくとも一部の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1と設定値ボタンBT2とを表示すると共に、右画面の下部には終了ボタンSBを表示し、右画面の上部にはまとめボタンMBを表示して(S52)、この設定値入力処理を終了する。これにより、MFP1は通常のモードに対応した設定項目変更画面に戻る。
また、S49の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合には(S49:Yes)、上述したS52の処理を実行して、この設定値入力処理を終了する。これにより、ユーザが戻るボタンRBを指で触れた場合には、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに対応した設定項目変更画面に戻る。
以上、本実施形態におけるMFP1によれば、複数の設定項目のうち、まとめて設定し
たい設定項目が設定対象項目としてユーザによって選択され、その選択された設定対象項目の全てに対して、ユーザより指定された設定内容がまとめて設定される。これにより、ユーザは、設定内容の変更を行いたい設定項目に対して、少ない操作でその変更を行うことができるので、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
次いで、図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を囲むように、ユーザがLCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、MFP1はまとめて設定したい設定対象項目を選択する場合について説明した。これに対し、第2実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を通過するようにユーザがタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、まとめて設定した設定項目を選択できるようにMFP1が構成されている。
なお、第2実施形態におけるMFP1の外観構成と電気的構成とは、第1実施形態におけるMFP1と同一のものであるとして説明を行う。また、第2実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面は、「まとめモード」において設定対象項目の選択する場合の、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。更に、第2実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行される設定処理は、その設定処理の中で実行されるまとめ処理の一部の処理が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。以下、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。
図9は、第2実施形態における「まとめモード」時の設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。この設定項目変更画面は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合に、このまとめて設定したい設定項目を設定対象項目として受け付ける画面であり、この画面で表示される内容は図5(b)と同一である。
第2実施形態では、図9に示すように、この設定項目変更画面に対して、タッチパネル17に触れた指を、ユーザがまとめて設定内容を設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過するように動かすと、その動かした指の軌跡上に表示された設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」)が、設定対象項目として選択される。その後、図5(c)と同様の画面が表示され、これらの設定対象項目に対して、まとめて設定する設定内容の指定をユーザから受け付ける。
なお、図9では、設定項目の種別が『「OFF」、「ON」2択』である設定項目から、設定対象項目を選択する場合について例示したが、他の種別、例えば種別が『5択スライド』である設定項目から設定対象項目を選択する場合も、図9と同様であるので、その図示と説明を省略する。
次いで、図10を参照して、第2実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行されるまとめ処理について説明する。図10は、第2実施形態におけるMFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。このまとめ処理において、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と異なる点は、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理のS27およびS28の処理が、S61およびS62の処理に置き換えられている点で
ある。その他のステップの処理は、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理と同一であるので、説明を省略する。
S61の処理では、S25およびS26の処理によって、RAM13に逐次格納された指の位置の座標から、タッチパネル17に触れられた指の軌跡を判断し、その軌跡が、LCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2(図4(c)および図5(b)参照)を通過しているか否かを判断する。
そして、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過していると判断される場合には(S61:Yes)、指の軌跡が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する全ての設定項目(以下、「設定対象項目」と称する)について、その項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、それぞれ設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S62)。これにより、設定対象項目が仮選択される。
その後、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と同様に、S62の処理によってRAM13に格納された各設定対象項目の種別を確認し(S29)、その種別が全て同じであるか否かを判断して(S30)、種別が全て同じであると判断される場合には(S30:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択される。
一方、S61の処理の結果、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過していないと判断される場合には(S61:No)、S31の処理へ移行して、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と同様に、再度まとめて設定すべき設定項目の選択を促すメッセージ(本実施形態では、「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示し、そして、RAM13に逐次記憶された指の位置の座標をクリアして(S32)、S22の処理へ回帰する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
以上、本実施形態によるMFP1によれば、このまとめ処理がMFP1のCPU11によって実行されることにより、「まとめモード」時の設定登録画面としてLCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を、ユーザが指で通過させるという操作を行えば、その指の軌跡上に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が、設定対象項目として選択される。これにより、ユーザは、同一の設定内容を設定したい設定項目を、「指で通過させる」という直観的な操作で選択することができる。
次いで、図11および図12を参照して、第3実施形態について説明する。上記各実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を囲む又は通過するように、ユーザがLCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、まとめて設定したい設定対象項目を選択する場合について説明した。これに対し、第3実施形態では、LCD16の左画面に表示させた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2で示される複数の設定項目から、ユーザによって選択された設定対象項目をLCD16の右画面に表示させた上で、その右画面に表示された設定項目に対し、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定できるようにMFP1が構成されている。
なお、第3実施形態におけるMFP1の外観構成と電気的構成とは、第1実施形態にお
けるMFP1と同一のものであるとして説明を行う。また、第3実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行される設定処理は、その設定処理の中で実行されるまとめ処理が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。以下、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。
図11は、第3実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。この設定項目変更画面は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合に、このまとめて設定したい設定対象項目を受け付ける画面である。
図11(a)に示すように、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合に、設定項目メモリ12bの内容に基づき表示される大分類、中分類、小分類のメニューからそれぞれ「各機能設定」、「FAX設定」、「送信設定」が選択さると、第1実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面(図5(a)参照)と同様に、MFP1は、LCD16の左画面に小分類メニューを表示し、LCD16の右画面には、その小分類「送信設定」に対応付けられた設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」のそれぞれの名称を表示する複数の設定項目ボタンBT1と、その複数の設定項目ボタンBT1にそれぞれ対応した複数の設定値ボタンBT2とを表示する。
また、MFP1は、各設定項目の項目名12b4に対応する値12b6に格納された内容にしたがって、設定値ボタンBT2の2択ボタンとして表示する設定可能な2つの設定内容のうち、現在設定されている内容をハイライト表示する。更に、終了ボタンSBとまとめボタンMBとを表示し、まとめボタンMBが指で触れられると、MFP1は「まとめモード」に状態が遷移する。
MFP1の状態が「まとめモード」に遷移すると、図11(b)に示すように、LCD16の右画面に表示していた複数の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2とを、LCD16の左画面に表示を切り替えると共に、右画面には、空欄を表示する。この右画面に空欄には、ユーザがまとめて設定したい設定対象項目を選択したときに、その設定対象項目に対応する設定値項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を表示する。
また、図11(b)に示す画面では、LCD16の右画面の下部にもどるボタンRBを表示する。ユーザがこの戻るボタンを指で触れると、タッチパネル17は戻るボタンRBが操作されたと判断する。これにより、MFP1は「まとめモード」から抜けて通常のモードに戻ると共に、LCD16に表示する設定項目変更画面を図11(a)に画面に戻す。MFP1は、この戻るボタンRBを「まとめモード」中、常に表示する。これにより、ユーザがいつでも「まとめモード」から通常のモードに戻れるようになっている。
図11(b)に示した設定項目変更画面がLCD16に表示されている場合に、ユーザが、図11(c)に示すように、左画面に表示された複数の設定項目のうちいずれかの設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、更に、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすと、タッチパネル17がその指の動きを検出する。そして、MFP1は、このタッチパネル17の検出結果により、その指で触れられた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目がユーザによって設定対象項目として選択された、と判断して、図11(d)に示すように、その設定対象項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2をLCD16の左画面に表示する。
更に、ユーザがLCD16の左画面に表示した複数の設定項目のうち、図11(e)に示すように、別の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすと、MFP1は、その指で触れられた別の設定項目もユーザによって設定対象項目として選択された、と判断する。そして、図11(f)に示すように、その別の設定項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2も、先に選択された設定項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2と合わせて、LCD16の左画面に表示する。
更に、ユーザが、まとめて設定したい設定項目の選択が終了するまで、その設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすという動作を繰り返し行うと、MFP1は、その指で触れられた設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を順次LCD16の左画面に追加して表示する。
一方、LCD16の左画面に1以上の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2が表示されると、その表示に合わせて、LCD16の左画面の下部にまとめ終了ボタンMSBを表示する。ユーザがこのまとめ終了ボタンMSBを指で触れると、タッチパネル17はまとめ終了ボタンMSBが操作されたと判断する。これにより、MFP1はユーザが設定対象項目の選択を終了したと判断し、ユーザよりまとめて設定したい設定内容の指定を受け付ける画面(図11(g)参照)を表示する。
尚、まとめ終了ボタンMSBが操作されたときに、LCD16の左画面に表示された設定対象項目の中に、設定可能な内容の種別が異なる設定項目が含まれている場合、これらの選択された設定対象項目に対して、同一の内容をまとめて設定することができないので、MFP1は、これらの設定項目がまとめて設定することができない旨のメッセージをLCD16に表示した上で、再度まとめて設定した設定項目の選択を受け付ける。
ユーザよりまとめて設定したい設定内容の指定を受け付ける画面では、図11(g)に示すように、これらの設定項目に同一の内容を設定するための設定値ボタンBT3(2択ボタン)を新たに表示する。そして、ユーザがこの設定値ボタンBT3として表示される2つの設定内容のうちいずれか一方の設定内容を指で触れると、タッチパネル17によって、指で触れられた設定内容が検出される。
MFP1は、タッチパネル1により検出された設定内容を、選択された全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に対して上書きして格納すると共に、その上書きされた設定内容を反映させた図11(a)に示す設定項目変更画面を表示する。
なお、図11では、設定項目の種別が『「OFF」、「ON」2択』である設定項目から、まとめて設定したい設定項目を選択する場合について例示したが、他の種別、例えば種別が『5択スライド』である設定項目からまとめて設定したい設定項目を選択する場合も、図11と同様であるので、その図示と説明を省略する。
次いで、図12を参照して、第3実施形態におけるMFP1のCPU11で実行されるまとめ処理について説明する。図12は、第3実施形態におけるMFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。
このまとめ処理では、まず、図11(b)に示すように、LCD16の左画面に、設定処理(図6参照)で選択された小分類に対応付けられた設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を表示し、LCD16の右画面に、空欄と戻るボタンRB2とを表示する(S71)。
次いで、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し(S72)、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S72:No)、再びS72の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
そして、S72の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S72:Yes)には、次に、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S73)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合(S73:Yes)、LCD16に表示される画面をこのまとめ処理に移行する前の画面(図11(a)参照)に戻し(S74)、図6に示した設定処理のフローチャートのS10の処理へ移行する。これにより、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードへ移行する。
一方、S73の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S73:No)、次に、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBであるか否かを判断する(S75)。その結果、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBでないと判断される場合(S75:No)、更に、指で触れられた領域がいずれかの設定項目ボタンBT1であるか否かを判断する(S76)。
尚、図11(b)のように、設定項目変更画面にまとめ終了ボタンMSBが表示されていない場合には、S75の処理では、常に指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBでないと判断し(S75:No)、S76の処理へ移行する。
S76の処理の結果、指で触れられた領域がいずれの設定項目ボタンBT1でないと判断される場合には(S76:No)、S72の処理に回帰し、再び、ユーザによってタッチパネル17が指で触れられるのを待つ。
一方、S76の処理の結果、指で触れられた領域がいずれかの設定項目ボタンBT1であると判断される場合には(S76:Yes)、指で触れられた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目を設定対象項目として、その設定項目の項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、それぞれ設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S77)。
次いで、タッチパネル17の検出結果から、タッチパネル17から指が離れたか否かを判断し(S78)、指が離れていないと判断される間は(S78:No)、S78の処理を繰り返し実行する。そして、S78の処理の結果、タッチパネル17から指が離れたと判断されると(S78:Yes)、その指の離れた場所がLCD16の右画面の領域であるか否かをタッチパネル17の検出結果を基に判断する(S79)。
その結果、指の離れた場所がLCD16の右画面の領域であると判断される場合には(S79:Yes)、RAM13に記憶した設定対象項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を、LCD16の右画面に表示する(S80)。そして、S72の処理へ回帰し、再び、ユーザによってタッチパネル17が指で触れられるのを待つ。
一方、S79の処理の結果、指の離れた場所がLCD16の右画面の領域でないと判断される場合には(S79:No)、もう一度設定項目を選択するようユーザに促すメッセージ(本実施形態では「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示する(S81)。そして、RAM13に記憶した指で触れられていた設定対象項目に関する情報(項目名、種別、現在の設定内容)を消去し(S82)、S72の処理へ回帰
する。これにより、ユーザがLCD16の左画面に表示された設定項目ボタンBT1を指で触れた後、その指をLCD16の右画面以外の領域で離せば、MFP1は、その設定項目ボタンBT1に対応する設定項目を設定対象項目として選択せずに、もう一度ユーザからの指示を受け付けることができる。
また、S75の処理の結果、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBであると判断される場合には(S75:Yes)、次に、RAM13に記憶された全ての設定対象項目について、その設定可能な種別を確認する(S83)。そして、この種別が全ての設定項目について同じであるか否かを判断し(S84)、同じでないと判断される場合には(S84:No)、これらの設定項目の間で、同じ設定内容をまとめて設定することができないので、ユーザから選択された設定項目ではまとめて設定できない旨のメッセージ(本実施形態では、「その設定項目はまとめて設定できません」というメッセージ)をLCD16に表示した上で、S81の処理へ移行する。これにより、MFP1は、ユーザからの指示を再度受け付ける。
一方、S84の処理の結果、種別が全ての設定項目について同じであると判断される場合には(S84:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択され、設定処理(図6参照)の中で次に実行される設定値入力処理(図8参照)によって、その全ての設定対象項目に対し、ユーザより指定された設定内容がまとめて設定される。
以上、本実施形態におけるMFP1によれば、LCD16の左画面に表示させた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2で示される複数の設定項目から、ユーザによって選択された設定対象項目をLCD16の右画面に表示させた上で、その右画面に表示された設定項目に対し、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定できるので、ユーザは、左領域に表示された設定対象項目によって、指定した設定項目を確認しながら、まとめて設定内容の変更を行いたい設定対象項目を簡単に選択することができる。また、まとめて設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1が左画面に離れて表示されている場合であっても、ユーザはそれらの設定項目を設定対象項目として選択することができる。
次いで、図13を参照して、第4実施形態について説明する。上記各実施形態では、MFP1に設けられたLCD16に設定項目変更画面を表示し、LCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17をユーザが指で触れることによって、MFP1の設定項目の一部をまとめて設定する場合について説明した。これに対し、第4実施形態では、PC400に接続されたLCD416にMFP300に対する設定項目変更画面を表示し、タッチペン417をユーザが操作することによって、MFP300の設定項目の一部をまとめて設定できるように構成されている。尚、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13は、第4実施形態における制御システムTの電気的構成を示したブロック図である。この制御システムTは、MFP300とPC400とによって構成されている。この第4実施形態におけるMFP300において、第1実施形態におけるMFP1と相違する点は、EEPROM312がEEPROM12に代えて設けられている点、及び、インターフェイス331が設けられている点である。
EEPROM312は、CPU11によって実行される制御プログラム312aや固定値データ等を書き換え可能に記憶すると共に、電源遮断後も内容を保持可能な不揮発性のメモリである。制御プログラム312aには、例えば、PC400によってMPF300の設定項目が設定される場合に、PC400との間の通信を制御するプログラムが格納されている。
また、EEPROM312には、設定項目メモリ312bが設けられている。設定項目メモリ312bは、MFP300における各種機能の動作条件を規定するための設定項目を格納するメモリであり、その内容は、第1実施形態におけるMFP1の設定項目メモリ12b(図3参照)と同一である。
インターフェイス331は、MFP300にPC400を接続し、PC400との間で各種データの送受信を行うものである。インターフェイス331は、入出力ポート27を介して、MFP1に設けられた各部と接続される。
一方、PC400は、CPU411、ROM(Read Only Memory)412、RAM413、ハードディスク414、インターフェイス420を主に有しており、CPU411、ROM412、RAM413は、バスライン421を介して互いに接続されている。また、ハードディスク414、インテーフェイス420、バスライン421は、入出力ポート422を介して互いに接続されている。更に、入出力ポート422には、LCD416、タッチペン417が接続され、これらとPC400の各部との間でデータの送受信が行われる。
CPU411は、ROM412やハードディスク414に記憶されているプログラム、あるいは入出力ポートに接続された各部からの制御信号に従って、PC400の動作を制御する演算装置である。
ROM412は、書換え不可能な不揮発性のメモリであり、CPU411により実行される各種の制御プログラムや、その他、固定値データが記憶されている。RAM413は、書換え可能な揮発性のメモリであり、PC400の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
ハードディスク414は、書換え可能な不揮発性のメモリであり、CPU411によって実行される制御プログラム414aが格納されている。この制御プログラム414aには、上述した図6〜図8に図示されたフローチャートのプログラムを含んでおり、CPU411がこれらのフローチャートのプログラムを実行することにより、PC400に接続されたLCD416には、図4や図5に示した設定項目変更画面が表示される。そして、この設定項目変更画面に表示された各種ボタンを、ユーザがタッチペン417を用いて操作することにより、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、MFP300の所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
インターフェイス420は、PC400にMFP300を接続し、MFP300との間で各種データの送受信を行うものである。
LCD416は、LCDパネル(図示せず)を備え、そのLCDパネルに、タッチペン417の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。また、タッチペン417は、LCD416のLCDパネルに触れると、そのLCDパネル上の座標を検出してPC400に伝達する入力装置である。
CPU411は、タッチパネル417によって検出された座標によって、例えば、LCD416に表示された設定項目変更画面に対して行われた操作内容を判断する。そして、その操作内容に応じて、ユーザがまとめて設定したい設定対象項目の選択を受け付けたり、選択された全ての設定対象項目に対してまとめて設定する設定内容を受け付けたりする。
以上、本実施形態における制御システムTによれば、MFP300の複数の設定項目のうち、まとめて設定したい設定対象項目を、ユーザがPC400を用いて選択することができると共に、ユーザによって選択された設定対象項目の全てに対して、ユーザより指定された設定内容をまとめて設定することができる。これにより、ユーザは、設定内容の変更を行いたい設定項目に対して、少ない操作でその変更を行うができるので、第1実施形態と同様に、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施形態において、LCD16の左画面もしくは右画面に複数の設定項目を表示し、その表示された設定項目から設定対象項目を選択する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図14(a)に示すように、LCD16の左画面および右画面を用いて一の小分類に含まれる複数の設定項目を表示し、その表示された設定項目から設定対象項目を選択してもよい。また、図14(b)に示すように、LCD16の左画面に一の小分類に含まれる複数の設定項目を表示し、右画面に別の小分類に含まれる複数の設定対象項目を表示して、この表示された設定項目から設定対象項目を選択してもよい。後者の場合には、異なる小分類に含まれる設定項目に対して、同一の設定内容をまとめて設定することができる。また、図14(a)や図14(b)に示す変形例を第3実施形態に適用する場合には、選択された設定対象項目が表示される領域を、更に設けるようにすればよい。
上記各実施形態では、タッチパネル17やタッチペン417によって、LCD16,416に表示された複数の設定項目から設定対象項目を選択する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、その他の入力手段、例えば、マウスやキーボード、操作キーなどによって設定対象項目を選択するようにしてもよい。
上記第1〜3実施形態では、タッチパネル17を指で操作する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ペンなどの指示物を用いて操作するようにしてもよい。
上記第1および第2実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ユーザが設定項目ボタンBT1を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定項目ボタンBT1に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。また、ユーザが設定値ボタンBT2を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。
上記第2実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を指で通過する操作を行うと、その指が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、まとめて設定した設定項目に対応する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を挟むように同時に2点を指(または指示物)で指定することにより、その2点間に存在
する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。これにより、ユーザは表示されている複数の設定項目のうち、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を2点で挟むような直観的な操作で選択することができる。
上記第3実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1を指で触れて、その指を右画面に移動させると、その指で触れた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、設定値ボタンBT2を指で触れて、その指を右画面に移動させると、その指で触れた設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。
上記第3実施形態では、「まとめモード」における設定項目変更画面として、LCD16の左画面に複数の設定項目を表示し、右画面に選択された設定対象項目を表示する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、LCD16に、複数の設定項目を表示する領域と、選択された設定対象項目を表示する領域とが表示されていればよい。
上記第4実施形態では、PC400のハードディスク414に格納された制御プログラム414aに、図6〜図8に示したフローチャートのプログラムが含まれる場合について説明したが、このうち、図7に示したまとめ処理のフローチャートに代えて、図10または図12に示したまとめ処理のフローチャートのプログラムが含まれるようにしてもよい。
上記各実施形態では、MFP1,400の設定項目をまとめて設定する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、設定可能な内容が共通する複数の設定項目が存在する制御装置または制御システムに対し、本発明は適用可能である。
本発明の第1実施形態におけるMFPの外観構成を示す斜視図である。
MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
設定項目メモリの内容の一例を模式的に示す模式図である。
設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
設定処理を示すフローチャートである。
まとめ処理を示すフローチャートである。
設定値入力処理を示すフローチャートである。
第2実施形態における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
第2実施形態におけるまとめ処理を示すフローチャートである。
第3実施形態における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
第3実施形態におけるまとめ処理を示すフローチャートである。
第4実施形態における制御システムの電気的構成を示すブロック図である。
変形例における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
T 制御システム
1 MFP1(制御装置の一例)
12a 制御プログラム
12b 設定項目メモリ(記憶手段の一例)
16 LCD(表示手段の一例、表示パネルの一例)
17 タッチパネル(指定位置検出手段の一例)
S4,S71 (表示制御手段の一例)
S6 (設定項目選択手段の一例、設定項目選択ステップの一例)
S25,S61 (軌跡検出手段の一例)
S50 (設定内容受付手段の一例、設定内容受付ステップの一例)
S51 (設定手段の一例、設定ステップの一例)
S80 (第2表示制御手段の一例)
本発明は、制御装置に関するものである。
近年、半導体技術や実装技術などの高度化に伴い、1台の制御装置で実現可能な機能が増加する傾向にある。例えば、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能などの複数の機能を1台で実現可能な多機能周辺装置がよく知られている。
多機能周辺装置では、解像度、濃度、ズーム倍率といった動作条件を規定するための各種設定項目を有しており、ユーザは各設定項目の設定内容を適宜変更することで、その装置に対し所望の動作を実行させることができる。ただし、1台で実現可能な機能が多岐にわたるため、設定項目が多く、これらを一つ一つ変更していくのはユーザにとって煩わしいものとなっていた。
特許文献1には、各設定項目の設定内容を登録したテーブルをモード毎に複数用意し、ユーザが一のモードを選択した場合に、その一のモードに対応するテーブルを読み出して、そのテーブルに登録されている各項目の設定内容を他の多目的周辺装置へ送信し、その装置の設定を変更させる技術が開示されている。これにより、ユーザは、モードを選択するだけで、他の多目的周辺装置の各設定項目を容易に変更することができる。
特開2006−330306号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、モード毎に設定項目が決まっているので、ユーザが所望するとおりに設定項目の変更を行うことができない場合があるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の制御装置は、設定内容の変更が可能な複数の設定項目に従って制御を行うものであって、所定の階層において区別される複数の分類のそれぞれが備える、複数の設定項目のうち、1の設定項目に対する設定内容を受付可能な第1設定内容受付手段と、前記第1設定内容受付手段により受け付けられた内容を、前記1の設定項目に設定する第1設定手段と、前記所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して共通して設定すべき内容を受け付ける第2設定内容受付手段と、前記第2設定内容受付手段により受け付けられた内容を、前記所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して設定する第2設定手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の制御装置は、請求項1に記載の制御装置において、表示画面を表示する表示手段と操作手段と前記表示手段及び前記操作手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記所定の階層において区別される複数の分類のうち1の分類が備える複数の設定項目のそれぞれを選択するための複数の第1選択アイコンと、前記1の分類が備える複数の設定項目を共通して選択するための第2選択アイコンと、を前記表示手段において同一の表示画面に表示させ、前記第1選択アイコンが前記操作手段により選択されると、第1設定内容受付手段は前記1の設定項目に対する設定内容を受け付け、
前記第2選択アイコンが操作手段により選択されると、第2設定内容受付手段は前記所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して共通して設定すべき内容を受け付けることを特徴とする。
請求項1に記載の制御装置によれば、所定の階層において区別される複数の分類のそれぞれが備える、複数の設定項目のうち、その所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して、第2設定内容受付手段により受け付けられた共通して設定すべき内容が、第2設定手段により設定される。これにより、ユーザは、所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して共通して設定すべき内容をまとめて設定できる。よって、ユーザは、煩わしい操作を行うことなく所定の階層における分類が同一である複数の設定項目に対して設定内容の変更を行うことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態における多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の外観構成を示した斜視図である。
このMFP1は、電話機能、ファクシミリ機能、プリント機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種機能を有する多機能周辺装置である。このMFP1では、各種機能の動作条件を規定する種々の設定項目を有しており、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができるように構成されている。
MFP1の側部には、図1に示すように、送受話器22が設けられている。この送受話器22は、ユーザが電話機能を使用して、電話回線網100(図2参照)を介して接続される外部装置200(図2参照)との間で通話を行う場合に使用される。
MFP1の上部には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、又は、コピー機能の実行時に原稿を読み取るためのスキャナ20が配置されている。原稿カバー体8の下側には、原稿を載置するための載置用ガラス板が設けられている。また、筐体内部には記録用紙に画像を印刷する装置として、所謂インクジェットプリンタで構成されたプリンタ21が内蔵されている。
原稿カバー体8の前方には、横長形状の操作パネル6が設けられており、操作キー15、LCD16、タッチパネル17を具備する。操作キー15には、電話機能やファクシミリ機能を利用する場合に電話番号を入力するための数字ボタン15aや、MFP1の電源のオン/オフを行うための電源ボタン15bなどの各種ボタンが設けられている。
LCD16は、LCDパネル(図示せず)を有し、MFP1は、そのLCDパネルに操作手順や実行中の処理の状態を表示させると共に、操作キー15やタッチパネル17の操作に対応する情報を表示させる。また、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合には、MFP1はLCDパネルに設定項目変更画面(図4および図5参照)を表示させる。
詳細については後述するが、設定項目変更画面には、複数の設定項目と共に、まとめボタンMBが表示される。ユーザは、この設定項目変更画面において、それぞれの設定項目に対し個別に設定内容を変更できると共に、まとめボタンMBを操作した場合には、設定可能な内容(値)が共通する2以上の設定項目を選択し、その選択した複数の設定項目に対して、同一の内容をまとめて設定できる。
タッチパネル17は、入力装置の一種で、LCD16が有するLCDパネル(図示せず)の表示面に設けられている。ユーザがLCD16のLCDパネルの表示面を指で触れると、タッチパネル17は、その指で触れられた位置を検出する。
ここで、LCD16のLCDパネルに設定項目変更画面を表示している場合に、ユーザがLCDパネルの表示面を指で触れると、タッチパネル17の検出結果から、MFP1は、その指で触れられた位置が各設定項目やまとめボタンMBの表示位置であるか否かを判断する。そして、その位置が各設定項目やまとめボタンMBの表示位置である場合には、その触れられた位置に表示された設定項目またはまとめボタンMBがユーザによって操作されたと判断し、後述する種々の処理を実行する。
これにより、ユーザは、LCD16のLCDパネルに表示された設定項目変更画面を見ながら、その設定項目変更画面に表示される各種設定項目やまとめボタンMBを指で触るという直観的な方法によって、容易に操作を行うことができる。
次に、図2を参照して、MFP1の電気的構成について説明する。図2は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、CPU(Central Processing Unit)11、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、計時回路18、スキャナ20、プリンタ21、送受話器22、NCU23、モデム24を主に有している。
このうち、CPU11、EEPROM12、RAM13は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、計時回路18、スキャナ20、プリンタ21、送受話器22、NCU23、モデム24、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
CPU11は、EEPROM12やRAM13に記憶される固定値やプログラム或いは、NCU23を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート27と接続された各部を制御するものである。
EEPROM12は、CPU11によって実行される制御プログラム12aや固定値データ等を書き換え可能に記憶すると共に、電源遮断後も内容を保持可能な不揮発性のメモリである。制御プログラム12aは、後述する図6〜図8に図示されたフローチャートのプログラムを含んでおり、CPU11がこのプログラムを実行することにより、MFP1において、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
また、EEPROM12には、設定項目メモリ12bが設けられている。設定項目メモリ12bは、MFP1における各種機能の動作条件を規定する種々の設定項目に関する情報を格納するメモリである。この設定項目メモリ12bの詳細については、図3を参照して後述する。
RAM13は、書き替え可能な揮発性のメモリであり、MFP1の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。計時回路18は、現在の日時を刻む時計機能を有する既知の回路である。
NCU23は、電話回線網100と接続されており、電話回線網100へのダイヤル信号の送出や、電話回線網100からの呼出信号の応答などの制御を行って、電話回線網100に接続された外部装置200との接続を制御するものである。
モデム24は、ファクシミリ機能により送信が指示された画像データを、電話回線網100に伝送可能な信号に変調してNCU23を介して送信したり、電話回線網100からNCU23を介して入力された信号を受信し、LCD16に表示したり、プリンタ21で記録可能な画像データに復調するものである。
次いで、図3を参照して、設定項目メモリ12bの詳細について説明する。図3は、設定項目メモリ12bの内容の一例を模式的に示した模式図である。この設定項目メモリ12bでは、まず、MFP1において設定可能な種々の設定項目に対して、それぞれ、大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3、項目名12b4が規定される。なお、これら大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3および項目名12b4は、MFP1の製造段階で予め設定項目メモリ12bに格納される。
大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3は、設定項目の検索性を向上させるために設けられた分類を3階層で規定するもので、大分類12b1には、一番上位の階層として、大まかな分類が規定されている。また、大分類12b1に規定された分類を細分化した中分類12b2が2番目の階層として規定され、中分類12b2に規定された分類を細分化した小分類12b3が1番下位の階層として規定されている。そして、小分類12b3に規定された分類毎に、その分類に関連した設定項目が、その設定項目の名称を規定する項目名12b4によって対応付けられている。
例えば、図3の例では、大分類12b1として「各機能設定」が規定され、この「各機能設定」を細分化した中分類12b2として、「基本設定」、「FAX設定」などが規定されている。次いで、中分類12b2のうち、「基本設定」を細分化した小分類12b3として、「モードタイマー」、「ペーパーサイズ」、「ボリューム」、「オートデイライト」、「ON/OFF 設定」が規定され、また、「FAX設定」を細分化した小分類12b3として、「受信設定」、「送信設定」が規定されている。
そして、中分類12b2「基本設定」で規定された小分類12b3のうち、例えば「ボリューム」には、項目名12b4で規定される「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」といった設定項目が対応付けられ、中分類12b2「FAX設定」で規定された小分類12b3のうち、例えば「送信設定」には、項目名12b4で規定される「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」等の設定項目が対応付けられている。
MFP1は、この設定項目メモリ12bによって規定される大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3および項目名12b4に従って、MFP1のユーザが所望の設定項目を検索できるようにする。これにより、MFP1のユーザは、例えば、設定項目として「呼び出し音」の設定内容を変更したい場合、LCD16に表示されるメニューから、大分類12b1として「各機能設定」を選択し、中分類12b2として「基本設定」を選択し、更に小分類12b3として「ボリューム」を選択することによって、設定項目「呼び出し音」を設定項目変更画面(図4参照)に表示させることができる。
また、ユーザは、例えば、ファクシミリ機能の送信に関する設定項目をまとめて変更したい場合に、LCD16に表示されるメニューから、大分類12b1として「各機能設定」を選択し、中分類12b2として「FAX設定」を選択し、更に小分類12b3として「送信設定」を選択することによって、ファクシミリ機能の送信に関する設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」等を設定項目変更画面(図5参照)に表示されることができる。
更に、設定項目メモリ12bでは、項目名12b4の各々に対応させて、種別12b5と、値12b6とがそれぞれ格納されている。種別12b5は、項目名12b4で規定される設定項目で設定可能な内容(値)の種別が格納されるところで、MFP1の製造段階で予め格納される。
また、値12b6は、項目名12b4で規定される設定項目において、現在設定されている内容(値)が格納されるところで、MFP1の製造段階でその初期値が予め格納される。また、ユーザによってある設定項目の設定内容が設定(変更)されると、その設定(変更)された設定項目の項目名12b4に対応する値12b6に、設定(変更)後の内容(値)が上書きされて格納される。
図3の例では、項目名12b4で規定される設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」に対応する種別12b5には、それぞれ、各設定項目におけるレベルの大きさとして5段階の数値が設定可能であることを示す『5択スライド』が格納されている。また、これらの設定項目に対応する値12b6には、それぞれ「3」が格納されており、これらの設定項目はいずれも現在の設定が「3」であることを示している。
また、設定項目「送信日時」に対応する種別12b5には、「直接」、「設定」のいずれかが設定可能であることを示す『「直接」、「設定」2択』が格納される一方、値12b6には「直接」が格納されており、設定項目「送信日時」の現在の設定が「直接」であることを示す。
更に、設定項目「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対応する種別12b5には、それぞれ、各設定項目において「OFF」、「ON」のいずれかが設定可能であることを示す『「OFF」、「ON」2択』が格納されている。また、これらの設定項目に対応する値12b6には、それぞれ「OFF」が格納されており、これらの設定項目はいずれも現在の設定が「OFF」であることを示している。
設定項目変更画面(図4および図5参照)では、この設定項目メモリ12bにおいて各設定項目に対応して格納された項目名12b4を基に各設定項目の名称を示す設定項目ボタンBT1を表示すると共に、種別12b5を基に、ユーザが設定項目の設定内容を変更したい場合に設定すべき設定内容の入力を受け付ける設定値ボタンBT2,BT3を表示する。
例えば、種別12b5が『5択スライド』であれば、5つの数値から1つの数値を選択できる「5択スライダ」を設定値ボタンBT2,BT3として設定項目変更画面に表示し、種別12b5が『「直接」、「設定」2択』や『「OFF」、「ON」2択』といった2択であれば、いずれか一方が選択できる「2択ボタン」を設定値ボタンBT2,BT3として表示する。
尚、本実施形態において、以降の説明を簡略化にするために、各設定項目の種別12b5には、『5択スライド』、『「直接」、「設定」2択』、『「OFF」、「ON」2択』のいずれかが格納されているものとして説明を行うが、これら以外の種別が規定される場合には、その種別に応じて設定値ボタンBT2,BT3が表示されるようにすればよい。
次いで、図4および図5を参照して、ユーザから設定項目の設定内容を変更する指示がなされた場合にLCD16に表示する設定項目変更画面の詳細について説明する。図4は、設定項目12bによって大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「基本設定」、及び、小分類12b3に規定された「ボリューム」に対応付けられた設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」に対し、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合の設定項目変更画面の一例を示したイメージ図である。また、図5は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合の設定項目変更画面の一例を示したイメージ図である。
ユーザから設定項目の設定内容を変更する指示がなされた場合に、MFP1によって表示される大分類および中分類の一覧メニューから、ユーザがそれぞれ「各機能設定」、「基本設定」を選択すると、MFP1は、図4(a)に示すように、LCD16の画面左半分(以下、「左画面」と称する)に、中分類「基本設定」に含まれる小分類の一覧メニュー(「モードタイマー」、「ペーパーサイズ」、「ボリューム」、「オートデイライト」、「ON/OFF 設定」)を表示する。
そして、図4(a)の設定項目変更画面において、LCD16の左画面に表示した小分類メニューから、例えば「ボリューム」がユーザによって選択されると、設定項目メモリ12bに格納された情報に基づき、LCD16の画面右半分(以下、「右画面」と称する)に、その「ボリューム」に対応付けられた設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」のそれぞれの名称を表示した設定項目ボタンBT1と共に、それぞれの設定項目ボタンBT1に対応させて、設定値ボタンBT2を表示する。
図4(a)で示した例の場合、設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」には、いずれも設定項目メモリ12bの種別12b5に『5択スライド』が格納されているので、それぞれの設定項目の設定値ボタンBT2として、5択スライダを表示する。
また、これらの設定項目は、いずれも設定項目メモリ12bの値12b6に「3」が格納されているので、それぞれの設定項目に対応する設定値ボタンBT2の5択スライダにおいて、「3」に相当する位置の表示色が他の値に相当する位置の表示色と異なるように表示する。これにより、ユーザは、設定項目「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」において、それぞれ現在の設定内容が「3」であることを認識できる。
ここで、ユーザがいずれかの設定項目の設定値ボタンBT2を指で触れ、設定値ボタンBT2の5択スライダをスライドするように指を動かすと、MFP1は、タッチパネル17の検出結果から、指で触れられた設定値ボタンBT2に対応する設定項目と、その指の動きの変位とを検出する。そして、MFP1は、その設定項目の設定内容の表示を、その指の動きの変位に合わせて順次変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定項目12bの値12b6に上書きして格納する。
また、MFP1は、図4(a)の設定項目変更画面において、選択された小分類に対応付けられる設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2と同時に、右画面の下部に、終了ボタンSBを表示するとともに、右画面の上部に、まとめボタンMBを表示する。ユーザが終了ボタンSBを指で触れると、タッチパネル17の検出結果によって、MFP1は、終了ボタンSBが操作されたと判断し、設定項目変更画面の表示を終了してMFP1の初期画面を表示する。
一方、図4(b)に示すように、ユーザによってまとめボタンMBが指で触れられると、タッチパネル17の検出結果によって、MFP1は、まとめボタンMBが操作されたと判断し、「まとめモード」に移行する。MFP1は、「まとめモード」に移行すると、ユーザがまとめて設定したい設定項目を複数受け付け、受け付けた設定項目に対して、同一の内容をまとめて設定する。
この「まとめモード」では、図4(c)に示すように、ユーザが設定項目変更画面に触れた指を、まとめて設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲むように動かすと、MFP1は、その指の軌跡によって囲まれた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2をタッチパネル17の検出結果を基に判断し、その囲まれた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「呼び出し音」、「ブザー音」、「スピーカ音」)を、同一の内容をまとめて設定する設定項目(以下、これを「設定対象項目」と称する)として選択する。
なお、MFP1が「まとめモード」に移行すると、MFP1は、設定項目変更画面の右画面下部に表示していた終了ボタンSBに代えて、戻るボタンRBを表示する。ユーザがこの戻るボタンRBを指で触れると、タッチパネル17が戻るボタンRBが操作されたと判断し、MFP1は、「まとめモード」から抜けて、図4(a)に示す設定項目変更画面に戻る。MFP1は、この戻るボタンRBを、「まとめモード」中、常に表示する。これにより、ユーザがいつでも「まとめモード」から通常のモードに戻れるようになっている。
次いで、「まとめモード」中に、ユーザによって設定対象項目が選択されると、MFP1は、図4(d)に示すように、これらの設定対象項目に同一の内容を設定するための設定値ボタン(5択スライダ)BT3を新たに表示する。そして、ユーザが新たに表示された設定値ボタンBT3を指で触れ、設定値ボタンBT3の5択スライダをスライドするように指を動かすと、MFP1は、タッチパネル17の検出結果を基に、その指の位置と、指の動き(変位)とを検出する。
そして、MFP1は、設定値ボタンBT3上に表示する、設定対象項目に設定すべき設定内容を、その指の動きの変位に合わせて順次変更する。そして、タッチパネル17の検出結果から、ユーザの指が離れたことをMFP1が検出すると、MFP1は、その指が離れた時点で表示される設定内容を、全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に上書きして格納すると共に、図4(e)に示すように、まとめて設定された全ての設定対象項目に対応する設定値ボタンBT2に表示する設定内容を、その設定項目に設定された設定内容に変更する。その後、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに移行する。
図4(e)で示される設定項目変更画面は、設定値ボタンBT2に表示される各設定項目の設定内容が変更されている他は、図4(a)の設定項目変更画面と同じであり、終了ボタンSBが指で触れられるまで、各設定項目の設定内容を個別に設定したり、まとめて設定したりすることができる。
また、図5(a)に示すように、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合に、設定項目メモリ12bの内容に基づき表示される大分類、中分類、小分類のメニューからそれぞれ「各機能設定」、「FAX設定」、「送信設定」を選択すると、MFP1は、LCD16の右画面に、その小分類「送信設定」に対応付けられた設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」のそれぞれの名称を表示する設定項目ボタンBT1と共に、それぞれの設定項目ボタンBT1に対応させて、設定値ボタンBT2を表示する。
尚、設定項目(項目名12b4)「送信日時」に対応する種別12b5には『「直接」、「設定」2択』が格納されているので、MFP1は、その設定項目の設定値ボタンBT2として、「直接」、「設定」のいずれか一方が選択できる2択ボタンを表示する。また、設定項目(項目名12b4)「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対応する種別12b5には『「OFF」、「ON」2択』が格納されているので、MFP1は、それらの設定項目の設定値ボタンBT2として、それぞれ、「OFF」、「ON」のいずれか一方が選択できる2択ボタンを表示する。
更に、MFP1は、各設定項目(項目名12b4)に対応する値12b6に格納された内容にしたがって、設定値ボタンBT2の2択ボタンとして表示される設定可能な2つの設定内容のうち、現在設定されている内容をハイライト表示する。
図5(a)の設定項目変更画面において、MFP1は、図4(a)と同様に、終了ボタンSBとまとめボタンMBとを表示し、ユーザによってまとめボタンMBが指で触れられると、図4(b)と同様にMFP1は「まとめモード」に状態が遷移する。そして、図5(b)に示すように、ユーザがまとめて設定内容を設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲むように指を動かすと、タッチパネル17の検出結果を基に、MFP1は、その指の軌跡によって囲まれた設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を判断し、その設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」)を設定対象項目として選択する。
ただし、設定対象項目の中に、設定可能な内容の種別が異なる設定項目が含まれる場合、例えば、種別が『「直接」、「設定」2択』である設定項目「送信日時」と、『「OFF」、「ON」2択』である設定項目「リアルタイム送信」とがユーザによって選択された場合には、同一の設定内容をそれぞれの設定項目に設定することができないので、MFP1は、これらの設定項目がまとめて設定することができない旨のメッセージをLCD16に表示した上で、再度設定対象項目の選択を受け付ける。
次いで、ユーザによって設定対象項目が選択されると、MFP1は、図5(c)に示すように、これらの設定項目に同一の内容を設定するための設定値ボタンBT3(2択ボタン)を新たに表示する。そして、ユーザがこの設定値ボタンBT3として表示される2つの設定内容のうちいずれか一方の設定内容を指で触れると、MFP1は、タッチパネル17の検出結果を基に、指で触れられた設定内容を判断する。
そして、MFP1は、指で触れられた設定内容を、全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に対して上書きして格納すると共に、図5(d)に示すように、まとめて設定された各設定項目の設定値ボタンBT2に表示する2つの設定内容のうち、図5(c)の画面上で設定された設定内容をハイライト表示する。その後、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに移行する。その他、図5(d)で示される設定項目変更画面は、図4(e)と同じである。
このように、MFP1は、図4および図5に示した設定項目変更画面をLCD16に表示するので、ユーザは、設定項目変更画面に表示される設定項目を確認しながら、同一の内容をまとめて設定したい設定対象項目を容易に選択できる。また、タッチパネル17によって、ユーザが画面に対して触れた指の位置を検出し、その検出結果に基づいて、設定対象項目を選択するので、ユーザはLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される複数の設定項目(設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2)を触る間隔で直観的に設定対象項目を選択することができる。
次いで、図6を参照して、MFP1のCPU11で実行される設定処理について説明する。図6は、MFP1の設定処理を示すフローチャートである。この設定処理は、ユーザからの指示に基づき、MFP1の各種設定項目に対して設定変更を行う処理であり、ユーザが操作キー15もしくはタッチパネル17を操作して設定項目の設定変更をMFP1に指示した場合に開始される。
この設定処理では、まず、設定項目メモリ12bに格納された大分類12b1の内容に基づき、大分類の一覧メニューをLCD16に表示して、ユーザから所望の大分類の選択を受け付ける(S1)。そして、ユーザから一の大分類が選択されると、設定項目メモリ12bに格納された中分類12b2の内容に基づき、その一の大分類を細分化した中分類の一覧メニューをLCD16に表示して、ユーザから所望の中分類の選択を受け付ける(S2)。更に、ユーザから一の中分類が選択されると、設定項目メモリ12bに格納された小分類12b3の内容に基づき、その一の中分類を細分化した小分類の一覧メニューをLCD16の左画面に表示して、ユーザから所望の小分類の選択を受け付ける(S3)。
このように、MFP1は、この設定項目メモリ12bによって規定された大分類12b1、中分類12b2、小分類12b3に従って、順を追ってそれぞれの一覧メニューを表示し、ユーザから所望の分類の選択を受け付けるので、ユーザは設定したい設定項目を容易に検索することができる。
S3の処理の後、ユーザから一の小分類が選択されると、図4(a)や図5(a)に示した設定項目変更画面、即ち、LCD16の右画面に、選択された一の小分類に含まれる一部または全部の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1と設定値ボタンBT2とを表示すると共に、右画面の下部には終了ボタンSBを表示し、右画面の上部にはまとめボタンMBを表示する(S4)。
次いで、タッチパネル17の検出結果に基づいて、まとめボタンMBが指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断する(S5)。その結果、まとめボタンMBが指で触れられたと判断される場合には(S5:Yes)、MFP1は「まとめモード」に移行し、まず、まとめ処理(図7参照)を実行して(S6)、同一の内容をまとめて設定したい設定項目(設定対象項目)を選択し、次いで、設定値入力処理(図8参照)を実行して(S7)、S6の処理で選択された設定対象項目に対して、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定する。そして、MFP1は通常のモードに戻り、S10の処理へ移行する。なお、まとめ処理および設定値入力処理の詳細については、図7および図8を参照して後述する。
一方、S5の処理において、まとめボタンMBが指で触れられていないと判断される場合には(S5:No)、MFP1は通常のモードで動作する。この通常のモードでは、設定項目変更画面に表示した設定項目のうち、いずれかの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられたか(タッチされたか)否かをタッチパネル17の検出結果に基づいて判断する(S8)。
そして、いずれかの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられていると判断される場合には(S8:Yes)、その設定値ボタンBT2に触れられた指の位置や変位に応じて、設定値ボタンBT2上に表示されるその設定項目の設定内容の表示を変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定項目メモリ12bの値12b6に上書きして格納し(S9)、S10の処理へ移行する。これにより、その設定値ボタンBT2に対応する設定項目に対して、その設定値ボタンBT2によってユーザから入力された設定内容が設定される。
一方、S8の処理の結果、いずれの設定項目に対応する設定値ボタンBT2が指で触れられていないと判断される場合には(S8:No)、S9の処理をスキップしてS10の処理へ移行する。
S10の処理では、タッチパネル17の検出結果に基づいて、LCD16の右画面に表示される終了ボタンSBが指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断する。そして、終了ボタンSBが指で触れられていないと判断される場合には(S10:No)、S5の処理へ回帰し、S5〜S9の処理を再び実行する。これにより、終了ボタンSBが指で触れられるまで、各種設定項目の変更を行うことができる。
一方、S10の処理の結果、終了ボタンSBが指で触れられたと判断される場合には(S10:Yes)、この設定処理画面の表示を終了し、MFP1における初期画面をLCD16に表示する。これにより、ユーザはMFP1の設定処理のモードを抜けて、他の処理を行うことが可能となる。
次いで、図7を参照して、MFP1のCPU11で実行されるまとめ処理について説明する。図7は、MFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。このまとめ処理は、上述したように、設定処理(図6のS6参照)の中で実行される処理であり、設定項目変更画面上のまとめボタンMBがユーザにより指で触れられ、MFP1が「まとめモード」に移行した場合に、同一の内容をまとめて設定する設定対象項目を選択する処理である。
このまとめ処理では、まず、図4(c)や図5(b)に示す設定登録画面のように、通常のモードで表示されていたLCD16の右画面下部の終了ボタンSBに代えて、戻るボタンRBを表示する(S21)。
次いで、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し(S22)、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S22:No)、再びS22の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
一方、S22の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S22:Yes)には、次に、タッチパネル17の検出結果から、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S23)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合(S23:Yes)、LCD16に表示される画面をこのまとめ処理に移行する前の画面(図4(a)参照)に戻し(S24)、図6に示した設定処理のフローチャートのS10の処理へ移行する。これにより、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードへ移行する。
一方、S23の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S23:No)、次に、タッチパネル17によって検出される指で触れられた座標をRAM13に記憶する(S25)。そして、タッチパネル17から指が離れたか否かを判断し(S26)、指が離れていないと判断される場合には(S26:No)、S25の処理に回帰して、再度、指で触れられた座標をRAM13に記憶する。そして、S26の処理によって、タッチパネル17から指が離れたと判断されるまで(S26:Yes)、S25の処理を繰り返し実行する。これにより、タッチパネル17に指が触れられてから離れるまでの指の位置の座標が、逐次RAM13に格納される。
そして、S26の処理により、タッチパネル17から指が離れたと判断されると(S26:Yes)、RAM13に逐次格納された指の位置の座標から、タッチパネル17に触れられた指の動き(軌跡)を判断し、その軌跡が、LCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2(図4(c)および図5(b)参照)を囲んでいるか否かを判断する(S27)。
このS27の処理における判断の具体的手法としては、RAM13に逐次格納された複数の座標から、その座標の最小値と最大値を、LCD16における横方向の座標軸および縦方向の座標軸のそれぞれについて求める。そして、その横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を抽出する。
ここで、横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2が抽出されると、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲んでいると判断し(S27:Yes)、囲まれた(抽出された)設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する全ての設定項目(以下、「設定対象項目」と称する)について、それぞれ、その項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S28)。これにより、まとめて設定する設定対象項目が仮選択される。
次いで、S28の処理によってRAM13に格納された各設定対象項目の種別を確認し(S29)、その種別が全て同じであるか否かを判断する(S30)。そして、種別が全て同じであると判断される場合(S30:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択される。
一方、S27の処理の結果、横方向の座標の最小値および最大値との間に存在し、且つ、縦方向の座標の最小値および最大値との間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2が1つも抽出されなければ、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を囲んでいないと判断し(S27:No)、再度まとめて設定すべき設定項目の選択を促すメッセージ(本実施形態では、「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示する(S31)。そして、RAM13に逐次記憶された指の位置の座標をクリアして(S32)、S22の処理へ回帰する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
また、S30の処理の結果、S28の処理によりRAM13に格納された設定対象項目の種別が1つでも異なっている場合には(S30:No)、これらの設定項目の間で、同じ設定内容をまとめて設定することができないので、ユーザから選択された設定項目ではまとめて設定できない旨のメッセージ(本実施形態では、「その設定項目はまとめて設定できません」というメッセージ)をLCD16に表示した上で、S31の処理へ移行する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
このように、S28の処理によりRAM13に格納された設定項目メモリ12bの種別12b5の内容を基に、S30の処理によって、設定対象項目の種別は全て同じか否かが判別される。これにより、ユーザは、設定可能な内容の種別が同一の設定項目と判別される設定項目だけを設定対象項目として確実に選択できる。
以上、このまとめ処理がMFP1のCPU11によって実行されることにより、「まとめモード」時の設定登録画面としてLCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を、ユーザが指で囲むという操作を行えば、その指の軌跡に囲まれた設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が、設定対象項目として選択される。これにより、ユーザは、同一の設定内容を設定したい設定項目を、「指で囲む」という直観的な操作で選択することができる。
次いで、図8を参照して、MFP1のCPU11によって実行される設定値入力処理について説明する。図8は、MFP1の設定値入力処理を示すフローチャートである。この設定値入力処理は、上述したように、設定処理の中で実行される処理(図6のS7参照)であり、上述したまとめ処理によって設定対象項目が選択された場合に、その設定対象項目に対して、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定する処理である。
この設定値入力処理では、まず、まとめ処理で選択された設定対象項目を表示するために、RAM13に格納された設定対象項目のうち、1つの設定項目の項目名と現在の設定内容とをRAM13から読み出して、LCD16の右画面に上から1つ表示する(S41)。次いで、まとめ処理で選択された全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたか否かを判断し(S42)、表示されていないと判断される場合には(S42:No)、更に、LCD16の右画面に空いた領域があり、別の設定対象項目を表示できるか否かを判断する(S43)。
S43の処理の結果、別の設定対象項目を表示できると判断される場合には(S43:Yes)、S41の処理に回帰し、RAM13に格納された設定対象項目のうち、別の設定項目の項目名と現在の設定内容とをRAM13から読み出して、LCD16の右画面に、先に表示した設定項目の下側に1つ表示する(S41)。
そして、S42の処理の結果、全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたと判断されるか(S42:Yes)、若しくは、S43の処理の結果、LCD16の右画面に別の設定対象項目を表示できないと判断されるまで(S43:No)、S41の処理を繰り返し実行する。これにより、LCD16の右画面には、表示できる範囲で、設定対象項目が複数表示される。尚、S41〜S43の処理は、選択された設定対象項目の少なくとも一部をユーザに明示することを目的とした処理であり、ここに表示されていない設定対象項目に対しても、後の処理でユーザから指定される設定内容がまとめて設定される。
一方、S42の処理の結果、全ての設定対象項目がLCD16の右画面に表示されたと判断される場合(S42:Yes)、若しくは、S43の処理の結果、LCD16の右画面に別の設定対象項目を表示できないと判断される場合(S43:No)、次いで、図4(d)または図5(c)に示す設定値ボタンBT3を表示するために、まず、LCD16の右画面に表示された設定対象項目の項目名と現在の設定内容とを灰色表示(グレイアウト)する(S44)。
そして、RAM13に格納された設定対象項目の種別から、その種別が2択であるか否かを判断する(S45)。そして、設定対象項目の種別が2択であると判断される場合には(S45:Yes)、更にRAM13に格納された設定対象項目の種別から、その2択によって選択できる設定内容(例えば、「直接」/「設定」や「OFF」/「ON」)を確認したうえで、その設定内容を選択するための設定値ボタンBT3を1つ、グレイアウトしたLCD16の右画面に表示して(S46)、S48の処理へ移行する。
一方、S45の処理の結果、設定対象項目の種別が2択でないと判断される場合(S45:No)、設定対象項目の種別は5択であると判断されるので、5択スライダを1つ、設定値ボタンBT3としてグレイアウトしたLCD16の右画面に表示して(S47)、S48の処理へ移行する。
S48の処理では、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S48:No)、再びS48の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
一方、S48の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S48:Yes)には、次に、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S49)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S49:No)、更に、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3であるか否かを判断する(S50)。
そして、S50の処理の結果、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3でないと判断される場合には(S50:No)、S48の処理に回帰し、再び、タッチパネル17が指で触れられたか否かを判断する。これにより、MFP1は、ボタンRBもしくは設定値ボタンBT3のいずれか一方が指で触れられるのを待つ。
一方、S50の処理の結果、指で触れられた領域が設定値ボタンBT3であると判断される場合には(S50:Yes)、その設定値ボタンBT3に触れられた指の位置や変位に応じて、設定値ボタンBT3上に表示されるその設定項目の設定内容の表示を変更すると共に、指が離れた時点で表示される設定内容を、設定対象項目に挙げられた全ての設定項目に対して、設定項目メモリ12bの値12b6に上書きして格納する(S51)。これにより、まとめ処理で選択された設定対象項目の全ての設定項目に対して、その設定値ボタンBT3によってユーザから入力された設定内容が、まとめて設定される。
その後、LCD16の右画面に、再び図4(a)や図5(a)に示した設定項目変更画面を表示するために、設定処理で選択された一の小分類に含まれる少なくとも一部の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1と設定値ボタンBT2とを表示すると共に、右画面の下部には終了ボタンSBを表示し、右画面の上部にはまとめボタンMBを表示して(S52)、この設定値入力処理を終了する。これにより、MFP1は通常のモードに対応した設定項目変更画面に戻る。
また、S49の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合には(S49:Yes)、上述したS52の処理を実行して、この設定値入力処理を終了する。これにより、ユーザが戻るボタンRBを指で触れた場合には、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードに対応した設定項目変更画面に戻る。
以上、本実施形態におけるMFP1によれば、複数の設定項目のうち、まとめて設定したい設定項目が設定対象項目としてユーザによって選択され、その選択された設定対象項目の全てに対して、ユーザより指定された設定内容がまとめて設定される。これにより、ユーザは、設定内容の変更を行いたい設定項目に対して、少ない操作でその変更を行うことができるので、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
次いで、図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を囲むように、ユーザがLCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、MFP1はまとめて設定したい設定対象項目を選択する場合について説明した。これに対し、第2実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を通過するようにユーザがタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、まとめて設定した設定項目を選択できるようにMFP1が構成されている。
なお、第2実施形態におけるMFP1の外観構成と電気的構成とは、第1実施形態におけるMFP1と同一のものであるとして説明を行う。また、第2実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面は、「まとめモード」において設定対象項目の選択する場合の、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。更に、第2実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行される設定処理は、その設定処理の中で実行されるまとめ処理の一部の処理が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。以下、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。
図9は、第2実施形態における「まとめモード」時の設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。この設定項目変更画面は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合に、このまとめて設定したい設定項目を設定対象項目として受け付ける画面であり、この画面で表示される内容は図5(b)と同一である。
第2実施形態では、図9に示すように、この設定項目変更画面に対して、タッチパネル17に触れた指を、ユーザがまとめて設定内容を設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過するように動かすと、その動かした指の軌跡上に表示された設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2に対応する設定項目(「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」)が、設定対象項目として選択される。その後、図5(c)と同様の画面が表示され、これらの設定対象項目に対して、まとめて設定する設定内容の指定をユーザから受け付ける。
なお、図9では、設定項目の種別が『「OFF」、「ON」2択』である設定項目から、設定対象項目を選択する場合について例示したが、他の種別、例えば種別が『5択スライド』である設定項目から設定対象項目を選択する場合も、図9と同様であるので、その図示と説明を省略する。
次いで、図10を参照して、第2実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行されるまとめ処理について説明する。図10は、第2実施形態におけるMFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。このまとめ処理において、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と異なる点は、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理のS27およびS28の処理が、S61およびS62の処理に置き換えられている点である。その他のステップの処理は、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理と同一であるので、説明を省略する。
S61の処理では、S25およびS26の処理によって、RAM13に逐次格納された指の位置の座標から、タッチパネル17に触れられた指の軌跡を判断し、その軌跡が、LCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2(図4(c)および図5(b)参照)を通過しているか否かを判断する。
そして、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過していると判断される場合には(S61:Yes)、指の軌跡が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する全ての設定項目(以下、「設定対象項目」と称する)について、その項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、それぞれ設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S62)。これにより、設定対象項目が仮選択される。
その後、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と同様に、S62の処理によってRAM13に格納された各設定対象項目の種別を確認し(S29)、その種別が全て同じであるか否かを判断して(S30)、種別が全て同じであると判断される場合には(S30:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択される。
一方、S61の処理の結果、タッチパネル17に触れられた指の軌跡が、設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を通過していないと判断される場合には(S61:No)、S31の処理へ移行して、第1実施形態におけるMFP1のまとめ処理(図7参照)と同様に、再度まとめて設定すべき設定項目の選択を促すメッセージ(本実施形態では、「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示し、そして、RAM13に逐次記憶された指の位置の座標をクリアして(S32)、S22の処理へ回帰する。これにより、MFP1は、ユーザからまとめて設定すべき設定項目を再度受け付ける。
以上、本実施形態によるMFP1によれば、このまとめ処理がMFP1のCPU11によって実行されることにより、「まとめモード」時の設定登録画面としてLCD16の右画面に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を、ユーザが指で通過させるという操作を行えば、その指の軌跡上に表示された設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が、設定対象項目として選択される。これにより、ユーザは、同一の設定内容を設定したい設定項目を、「指で通過させる」という直観的な操作で選択することができる。
次いで、図11および図12を参照して、第3実施形態について説明する。上記各実施形態では、LCD16に表示された設定項目ボタンBT1もしくは設定値ボタンBT2を囲む又は通過するように、ユーザがLCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17に触れた指を動かすことによって、まとめて設定したい設定対象項目を選択する場合について説明した。これに対し、第3実施形態では、LCD16の左画面に表示させた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2で示される複数の設定項目から、ユーザによって選択された設定対象項目をLCD16の右画面に表示させた上で、その右画面に表示された設定項目に対し、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定できるようにMFP1が構成されている。
なお、第3実施形態におけるMFP1の外観構成と電気的構成とは、第1実施形態におけるMFP1と同一のものであるとして説明を行う。また、第3実施形態におけるMFP1のCPU11によって実行される設定処理は、その設定処理の中で実行されるまとめ処理が異なる点を除き、第1実施形態と同一である。以下、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。
図11は、第3実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。この設定項目変更画面は、大分類12b1に規定された「各機能設定」、中分類12b2に規定された「FAX設定」、及び、小分類12b3に規定された「送信設定」に対応付けられた複数の設定項目のうち、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」に対して、これらをまとめて設定内容の変更を行う場合に、このまとめて設定したい設定対象項目を受け付ける画面である。
図11(a)に示すように、ユーザがMFP1の設定項目の内容を変更する場合に、設定項目メモリ12bの内容に基づき表示される大分類、中分類、小分類のメニューからそれぞれ「各機能設定」、「FAX設定」、「送信設定」が選択さると、第1実施形態におけるMFP1の設定項目変更画面(図5(a)参照)と同様に、MFP1は、LCD16の左画面に小分類メニューを表示し、LCD16の右画面には、その小分類「送信設定」に対応付けられた設定項目「送信日時」、「リアルタイム送信」、「ポーリング送信」、「海外送信モード」のそれぞれの名称を表示する複数の設定項目ボタンBT1と、その複数の設定項目ボタンBT1にそれぞれ対応した複数の設定値ボタンBT2とを表示する。
また、MFP1は、各設定項目の項目名12b4に対応する値12b6に格納された内容にしたがって、設定値ボタンBT2の2択ボタンとして表示する設定可能な2つの設定内容のうち、現在設定されている内容をハイライト表示する。更に、終了ボタンSBとまとめボタンMBとを表示し、まとめボタンMBが指で触れられると、MFP1は「まとめモード」に状態が遷移する。
MFP1の状態が「まとめモード」に遷移すると、図11(b)に示すように、LCD16の右画面に表示していた複数の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2とを、LCD16の左画面に表示を切り替えると共に、右画面には、空欄を表示する。この右画面に空欄には、ユーザがまとめて設定したい設定対象項目を選択したときに、その設定対象項目に対応する設定値項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を表示する。
また、図11(b)に示す画面では、LCD16の右画面の下部にもどるボタンRBを表示する。ユーザがこの戻るボタンを指で触れると、タッチパネル17は戻るボタンRBが操作されたと判断する。これにより、MFP1は「まとめモード」から抜けて通常のモードに戻ると共に、LCD16に表示する設定項目変更画面を図11(a)に画面に戻す。MFP1は、この戻るボタンRBを「まとめモード」中、常に表示する。これにより、ユーザがいつでも「まとめモード」から通常のモードに戻れるようになっている。
図11(b)に示した設定項目変更画面がLCD16に表示されている場合に、ユーザが、図11(c)に示すように、左画面に表示された複数の設定項目のうちいずれかの設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、更に、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすと、タッチパネル17がその指の動きを検出する。そして、MFP1は、このタッチパネル17の検出結果により、その指で触れられた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目がユーザによって設定対象項目として選択された、と判断して、図11(d)に示すように、その設定対象項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2をLCD16の左画面に表示する。
更に、ユーザがLCD16の左画面に表示した複数の設定項目のうち、図11(e)に示すように、別の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすと、MFP1は、その指で触れられた別の設定項目もユーザによって設定対象項目として選択された、と判断する。そして、図11(f)に示すように、その別の設定項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2も、先に選択された設定項目の設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2と合わせて、LCD16の左画面に表示する。
更に、ユーザが、まとめて設定したい設定項目の選択が終了するまで、その設定項目に対応する設定項目ボタンBT1を指で触れ、その触れた指をLCD16の左画面まで動かすという動作を繰り返し行うと、MFP1は、その指で触れられた設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を順次LCD16の左画面に追加して表示する。
一方、LCD16の左画面に1以上の設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2が表示されると、その表示に合わせて、LCD16の左画面の下部にまとめ終了ボタンMSBを表示する。ユーザがこのまとめ終了ボタンMSBを指で触れると、タッチパネル17はまとめ終了ボタンMSBが操作されたと判断する。これにより、MFP1はユーザが設定対象項目の選択を終了したと判断し、ユーザよりまとめて設定したい設定内容の指定を受け付ける画面(図11(g)参照)を表示する。
尚、まとめ終了ボタンMSBが操作されたときに、LCD16の左画面に表示された設定対象項目の中に、設定可能な内容の種別が異なる設定項目が含まれている場合、これらの選択された設定対象項目に対して、同一の内容をまとめて設定することができないので、MFP1は、これらの設定項目がまとめて設定することができない旨のメッセージをLCD16に表示した上で、再度まとめて設定した設定項目の選択を受け付ける。
ユーザよりまとめて設定したい設定内容の指定を受け付ける画面では、図11(g)に示すように、これらの設定項目に同一の内容を設定するための設定値ボタンBT3(2択ボタン)を新たに表示する。そして、ユーザがこの設定値ボタンBT3として表示される2つの設定内容のうちいずれか一方の設定内容を指で触れると、タッチパネル17によって、指で触れられた設定内容が検出される。
MFP1は、タッチパネル1により検出された設定内容を、選択された全ての設定対象項目の項目名12b4に対応する値12b6に対して上書きして格納すると共に、その上書きされた設定内容を反映させた図11(a)に示す設定項目変更画面を表示する。
なお、図11では、設定項目の種別が『「OFF」、「ON」2択』である設定項目から、まとめて設定したい設定項目を選択する場合について例示したが、他の種別、例えば種別が『5択スライド』である設定項目からまとめて設定したい設定項目を選択する場合も、図11と同様であるので、その図示と説明を省略する。
次いで、図12を参照して、第3実施形態におけるMFP1のCPU11で実行されるまとめ処理について説明する。図12は、第3実施形態におけるMFP1のまとめ処理を示すフローチャートである。
このまとめ処理では、まず、図11(b)に示すように、LCD16の左画面に、設定処理(図6参照)で選択された小分類に対応付けられた設定項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を表示し、LCD16の右画面に、空欄と戻るボタンRB2とを表示する(S71)。
次いで、タッチパネル17が指で触れられたか(タッチされたか)否かを判断し(S72)、タッチパネル17が指で触れられていないと判断される場合(S72:No)、再びS72の処理を実行する。これにより、タッチパネル17が指で触れられるまで、処理がウェイトされ、MFP1は、ユーザからの操作待ち状態となる。
そして、S72の処理の結果、タッチパネル17が指で触れられたと判断される場合(S72:Yes)には、次に、指で触れられた領域が戻るボタンRBであるか否かを判断する(S73)。その結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBであると判断される場合(S73:Yes)、LCD16に表示される画面をこのまとめ処理に移行する前の画面(図11(a)参照)に戻し(S74)、図6に示した設定処理のフローチャートのS10の処理へ移行する。これにより、MFP1は「まとめモード」を抜けて、通常のモードへ移行する。
一方、S73の処理の結果、指で触れられた領域が戻るボタンRBでないと判断される場合には(S73:No)、次に、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBであるか否かを判断する(S75)。その結果、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBでないと判断される場合(S75:No)、更に、指で触れられた領域がいずれかの設定項目ボタンBT1であるか否かを判断する(S76)。
尚、図11(b)のように、設定項目変更画面にまとめ終了ボタンMSBが表示されていない場合には、S75の処理では、常に指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBでないと判断し(S75:No)、S76の処理へ移行する。
S76の処理の結果、指で触れられた領域がいずれの設定項目ボタンBT1でないと判断される場合には(S76:No)、S72の処理に回帰し、再び、ユーザによってタッチパネル17が指で触れられるのを待つ。
一方、S76の処理の結果、指で触れられた領域がいずれかの設定項目ボタンBT1であると判断される場合には(S76:Yes)、指で触れられた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目を設定対象項目として、その設定項目の項目名と、設定可能な設定内容の種別と、現在の設定内容とを、それぞれ設定項目メモリ12bの項目名12b4、種別12b5、値12b6から読み出して、RAM13に一旦格納する(S77)。
次いで、タッチパネル17の検出結果から、タッチパネル17から指が離れたか否かを判断し(S78)、指が離れていないと判断される間は(S78:No)、S78の処理を繰り返し実行する。そして、S78の処理の結果、タッチパネル17から指が離れたと判断されると(S78:Yes)、その指の離れた場所がLCD16の右画面の領域であるか否かをタッチパネル17の検出結果を基に判断する(S79)。
その結果、指の離れた場所がLCD16の右画面の領域であると判断される場合には(S79:Yes)、RAM13に記憶した設定対象項目に対応する設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2を、LCD16の右画面に表示する(S80)。そして、S72の処理へ回帰し、再び、ユーザによってタッチパネル17が指で触れられるのを待つ。
一方、S79の処理の結果、指の離れた場所がLCD16の右画面の領域でないと判断される場合には(S79:No)、もう一度設定項目を選択するようユーザに促すメッセージ(本実施形態では「もう一度選択してください」というメッセージ)をLCD16に表示する(S81)。そして、RAM13に記憶した指で触れられていた設定対象項目に関する情報(項目名、種別、現在の設定内容)を消去し(S82)、S72の処理へ回帰する。これにより、ユーザがLCD16の左画面に表示された設定項目ボタンBT1を指で触れた後、その指をLCD16の右画面以外の領域で離せば、MFP1は、その設定項目ボタンBT1に対応する設定項目を設定対象項目として選択せずに、もう一度ユーザからの指示を受け付けることができる。
また、S75の処理の結果、指で触れられた領域がまとめ終了ボタンMSBであると判断される場合には(S75:Yes)、次に、RAM13に記憶された全ての設定対象項目について、その設定可能な種別を確認する(S83)。そして、この種別が全ての設定項目について同じであるか否かを判断し(S84)、同じでないと判断される場合には(S84:No)、これらの設定項目の間で、同じ設定内容をまとめて設定することができないので、ユーザから選択された設定項目ではまとめて設定できない旨のメッセージ(本実施形態では、「その設定項目はまとめて設定できません」というメッセージ)をLCD16に表示した上で、S81の処理へ移行する。これにより、MFP1は、ユーザからの指示を再度受け付ける。
一方、S84の処理の結果、種別が全ての設定項目について同じであると判断される場合には(S84:Yes)、このまとめ処理を終了する。これにより、RAM13に格納された設定項目が、設定対象項目として最終的に選択され、設定処理(図6参照)の中で次に実行される設定値入力処理(図8参照)によって、その全ての設定対象項目に対し、ユーザより指定された設定内容がまとめて設定される。
以上、本実施形態におけるMFP1によれば、LCD16の左画面に表示させた設定項目ボタンBT1および設定値ボタンBT2で示される複数の設定項目から、ユーザによって選択された設定対象項目をLCD16の右画面に表示させた上で、その右画面に表示された設定項目に対し、ユーザから指定された設定内容をまとめて設定できるので、ユーザは、左領域に表示された設定対象項目によって、指定した設定項目を確認しながら、まとめて設定内容の変更を行いたい設定対象項目を簡単に選択することができる。また、まとめて設定したい設定項目の設定項目ボタンBT1が左画面に離れて表示されている場合であっても、ユーザはそれらの設定項目を設定対象項目として選択することができる。
次いで、図13を参照して、第4実施形態について説明する。上記各実施形態では、MFP1に設けられたLCD16に設定項目変更画面を表示し、LCD16のLCDパネルに設けられたタッチパネル17をユーザが指で触れることによって、MFP1の設定項目の一部をまとめて設定する場合について説明した。これに対し、第4実施形態では、PC400に接続されたLCD416にMFP300に対する設定項目変更画面を表示し、タッチペン417をユーザが操作することによって、MFP300の設定項目の一部をまとめて設定できるように構成されている。尚、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13は、第4実施形態における制御システムTの電気的構成を示したブロック図である。この制御システムTは、MFP300とPC400とによって構成されている。この第4実施形態におけるMFP300において、第1実施形態におけるMFP1と相違する点は、EEPROM312がEEPROM12に代えて設けられている点、及び、インターフェイス331が設けられている点である。
EEPROM312は、CPU11によって実行される制御プログラム312aや固定値データ等を書き換え可能に記憶すると共に、電源遮断後も内容を保持可能な不揮発性のメモリである。制御プログラム312aには、例えば、PC400によってMPF300の設定項目が設定される場合に、PC400との間の通信を制御するプログラムが格納されている。
また、EEPROM312には、設定項目メモリ312bが設けられている。設定項目メモリ312bは、MFP300における各種機能の動作条件を規定するための設定項目を格納するメモリであり、その内容は、第1実施形態におけるMFP1の設定項目メモリ12b(図3参照)と同一である。
インターフェイス331は、MFP300にPC400を接続し、PC400との間で各種データの送受信を行うものである。インターフェイス331は、入出力ポート27を介して、MFP1に設けられた各部と接続される。
一方、PC400は、CPU411、ROM(Read Only Memory)412、RAM413、ハードディスク414、インターフェイス420を主に有しており、CPU411、ROM412、RAM413は、バスライン421を介して互いに接続されている。また、ハードディスク414、インテーフェイス420、バスライン421は、入出力ポート422を介して互いに接続されている。更に、入出力ポート422には、LCD416、タッチペン417が接続され、これらとPC400の各部との間でデータの送受信が行われる。
CPU411は、ROM412やハードディスク414に記憶されているプログラム、あるいは入出力ポートに接続された各部からの制御信号に従って、PC400の動作を制御する演算装置である。
ROM412は、書換え不可能な不揮発性のメモリであり、CPU411により実行される各種の制御プログラムや、その他、固定値データが記憶されている。RAM413は、書換え可能な揮発性のメモリであり、PC400の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
ハードディスク414は、書換え可能な不揮発性のメモリであり、CPU411によって実行される制御プログラム414aが格納されている。この制御プログラム414aには、上述した図6〜図8に図示されたフローチャートのプログラムを含んでおり、CPU411がこれらのフローチャートのプログラムを実行することにより、PC400に接続されたLCD416には、図4や図5に示した設定項目変更画面が表示される。そして、この設定項目変更画面に表示された各種ボタンを、ユーザがタッチペン417を用いて操作することにより、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、MFP300の所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
インターフェイス420は、PC400にMFP300を接続し、MFP300との間で各種データの送受信を行うものである。
LCD416は、LCDパネル(図示せず)を備え、そのLCDパネルに、タッチペン417の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。また、タッチペン417は、LCD416のLCDパネルに触れると、そのLCDパネル上の座標を検出してPC400に伝達する入力装置である。
CPU411は、タッチパネル417によって検出された座標によって、例えば、LCD416に表示された設定項目変更画面に対して行われた操作内容を判断する。そして、その操作内容に応じて、ユーザがまとめて設定したい設定対象項目の選択を受け付けたり、選択された全ての設定対象項目に対してまとめて設定する設定内容を受け付けたりする。
以上、本実施形態における制御システムTによれば、MFP300の複数の設定項目のうち、まとめて設定したい設定対象項目を、ユーザがPC400を用いて選択することができると共に、ユーザによって選択された設定対象項目の全てに対して、ユーザより指定された設定内容をまとめて設定することができる。これにより、ユーザは、設定内容の変更を行いたい設定項目に対して、少ない操作でその変更を行うができるので、第1実施形態と同様に、ユーザが煩わしい操作を行うことなく、所望の設定項目について設定内容の変更を行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施形態において、LCD16の左画面もしくは右画面に複数の設定項目を表示し、その表示された設定項目から設定対象項目を選択する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図14(a)に示すように、LCD16の左画面および右画面を用いて一の小分類に含まれる複数の設定項目を表示し、その表示された設定項目から設定対象項目を選択してもよい。また、図14(b)に示すように、LCD16の左画面に一の小分類に含まれる複数の設定項目を表示し、右画面に別の小分類に含まれる複数の設定対象項目を表示して、この表示された設定項目から設定対象項目を選択してもよい。後者の場合には、異なる小分類に含まれる設定項目に対して、同一の設定内容をまとめて設定することができる。また、図14(a)や図14(b)に示す変形例を第3実施形態に適用する場合には、選択された設定対象項目が表示される領域を、更に設けるようにすればよい。
上記各実施形態では、タッチパネル17やタッチペン417によって、LCD16,416に表示された複数の設定項目から設定対象項目を選択する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、その他の入力手段、例えば、マウスやキーボード、操作キーなどによって設定対象項目を選択するようにしてもよい。
上記第1〜3実施形態では、タッチパネル17を指で操作する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ペンなどの指示物を用いて操作するようにしてもよい。
上記第1および第2実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ユーザが設定項目ボタンBT1を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定項目ボタンBT1に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。また、ユーザが設定値ボタンBT2を指で囲むまたは通過する操作を行うと、その指で囲まれた、または、指が通過した設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。
上記第2実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を指で通過する操作を行うと、その指が通過した設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、まとめて設定した設定項目に対応する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2を挟むように同時に2点を指(または指示物)で指定することにより、その2点間に存在する設定項目ボタンBT1または設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。これにより、ユーザは表示されている複数の設定項目のうち、まとめて設定内容の変更を行いたい設定項目を2点で挟むような直観的な操作で選択することができる。
上記第3実施形態では、ユーザがLCD16に表示された設定項目変更画面に表示される設定項目ボタンBT1を指で触れて、その指を右画面に移動させると、その指で触れた設定項目ボタンBT1に対応する設定項目が設定対象項目として選択される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、設定値ボタンBT2を指で触れて、その指を右画面に移動させると、その指で触れた設定値ボタンBT2に対応する設定項目が設定対象項目として選択されるようにしてもよい。
上記第3実施形態では、「まとめモード」における設定項目変更画面として、LCD16の左画面に複数の設定項目を表示し、右画面に選択された設定対象項目を表示する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、LCD16に、複数の設定項目を表示する領域と、選択された設定対象項目を表示する領域とが表示されていればよい。
上記第4実施形態では、PC400のハードディスク414に格納された制御プログラム414aに、図6〜図8に示したフローチャートのプログラムが含まれる場合について説明したが、このうち、図7に示したまとめ処理のフローチャートに代えて、図10または図12に示したまとめ処理のフローチャートのプログラムが含まれるようにしてもよい。
上記各実施形態では、MFP1,400の設定項目をまとめて設定する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、設定可能な内容が共通する複数の設定項目が存在する制御装置または制御システムに対し、本発明は適用可能である。
本発明の第1実施形態におけるMFPの外観構成を示す斜視図である。
MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
設定項目メモリの内容の一例を模式的に示す模式図である。
設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
設定処理を示すフローチャートである。
まとめ処理を示すフローチャートである。
設定値入力処理を示すフローチャートである。
第2実施形態における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
第2実施形態におけるまとめ処理を示すフローチャートである。
第3実施形態における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
第3実施形態におけるまとめ処理を示すフローチャートである。
第4実施形態における制御システムの電気的構成を示すブロック図である。
変形例における設定項目変更画面の一例を示すイメージ図である。
T 制御システム
1 MFP1(制御装置の一例)
11 CPU(制御手段の一例)
12a 制御プログラム
12b 設定項目メモリ
16 LCD(表示手段の一例)
17 タッチパネル(操作手段の一例)
BT2 第1選択アイコンの一例
MB 第2選択アイコンの一例
S8 (第1設定内容受付手段の一例)
S9 (第1設定手段の一例)
S50 (第2設定内容受付手段の一例)
S51 (第2設定手段の一例)