JP2012145874A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ枠の衝突音を低減することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有する。前記レンズ鏡筒は、少なくとも1つの第1レンズと、少なくとも1つの第2レンズと、前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲において移動可能に保持する第1レンズ枠と、前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲において移動可能に保持する第2レンズ枠と、を備える。前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲は前記第2レンズ枠によって制限されている。
【選択図】図5
【解決手段】レンズ鏡筒は、電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有する。前記レンズ鏡筒は、少なくとも1つの第1レンズと、少なくとも1つの第2レンズと、前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲において移動可能に保持する第1レンズ枠と、前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲において移動可能に保持する第2レンズ枠と、を備える。前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲は前記第2レンズ枠によって制限されている。
【選択図】図5
Description
ここに開示された技術は、レンズ鏡筒に関し、特に、内部にレンズ枠を備えたレンズ鏡筒に関する。
従来より、撮像装置においては、被写体からの光をレンズ系を介して撮像面に結像させ、その像を被写体像として取り込んでいる。レンズ系に用いられるレンズとしては、ズームレンズやフォーカスレンズ等の種々のレンズがある。これらのレンズは、レンズ枠に保持された状態でレンズ鏡筒内に収容されている。そして、ズームレンズやフォーカスレンズを保持するレンズ枠は、レンズ鏡筒内において、移動可能に構成されており、手動又はアクチュエータによって駆動される(例えば、特許文献1)。こうして、レンズ枠が移動させられることによって、保持されたレンズも移動し、焦点距離や焦点位置の調整が行われる。
ところで、レンズ鏡筒内でレンズ枠を移動させる構成においては、電源が供給されていないときにレンズ枠が移動し、レンズ枠が他の部材と接触することがある。かかる構成においては、レンズ枠が接触する際に衝突音が問題となることがある。例えば、このような異音が発生することは、ユーザに違和感を与えてしまい、好ましくない。例えば、この衝突音により、故障したのではないかというような違和感をユーザに与えてしまう虞もある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レンズ枠の衝突音を低減することにある。
ここに開示された技術は、電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有するレンズ鏡筒に関する。
前記レンズ鏡筒は、
少なくとも1つの第1レンズと、
少なくとも1つの第2レンズと、
前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲において移動可能に保持する第1レンズ枠と、
前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲において移動可能に保持する第2レンズ枠と、を備える。
前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲は前記第2レンズ枠によって制限されている。
前記レンズ鏡筒は、
少なくとも1つの第1レンズと、
少なくとも1つの第2レンズと、
前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲において移動可能に保持する第1レンズ枠と、
前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲において移動可能に保持する第2レンズ枠と、を備える。
前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲は前記第2レンズ枠によって制限されている。
このような構成によれば、電源からの電力の供給がない第2状態においては、第2レンズ枠の移動範囲が小さくなる。そのため、第2レンズ枠が移動した場合でも、移動範囲の端部での衝突音が低減される。
前記レンズ鏡筒によれば、レンズ枠の衝突音を低減することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
[レンズ鏡筒の概要]
本実施形態においては、説明の便宜上、図1に示すように、X軸、Y軸及びZ軸からなる3次元直交座標系が定義される。以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明がなされる。X,Y,Z軸の矢印は、各軸の正方向を指しており、その向きは各図において一致している。尚、X軸は、レンズ系の光軸AXと平行であり、レンズ鏡筒が取り付けられる撮像装置の側が正で、被写体側が負である。また、X軸方向における負側を前、正側を後と呼ぶ場合もある。Y軸は、レンズ鏡筒を横長の画像を撮像するように配置したときの水平方向と平行であり、被写体の方に向かって、右側が正、左側が負である。Z軸は、レンズ鏡筒を横長の画像を撮像するように配置したときの上下方向と平行であり、上側が正、下側が負である。
[レンズ鏡筒の概要]
本実施形態においては、説明の便宜上、図1に示すように、X軸、Y軸及びZ軸からなる3次元直交座標系が定義される。以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明がなされる。X,Y,Z軸の矢印は、各軸の正方向を指しており、その向きは各図において一致している。尚、X軸は、レンズ系の光軸AXと平行であり、レンズ鏡筒が取り付けられる撮像装置の側が正で、被写体側が負である。また、X軸方向における負側を前、正側を後と呼ぶ場合もある。Y軸は、レンズ鏡筒を横長の画像を撮像するように配置したときの水平方向と平行であり、被写体の方に向かって、右側が正、左側が負である。Z軸は、レンズ鏡筒を横長の画像を撮像するように配置したときの上下方向と平行であり、上側が正、下側が負である。
図1〜3に示すように、レンズ鏡筒100は、レンズ系Oと、第1レンズ枠102と、第2レンズ枠104と、本体枠106と、第4レンズ枠108と、第5レンズ枠110と、マスターフランジ112と、撮像ユニット114とを備えている。
レンズ系Oは、被写体の光学像(以下、被写体像ともいう)を形成する。レンズ系Oは、焦点距離の変更が可能なズームレンズ系である。すなわち、レンズ系Oは、焦点距離の変更によって、ズーム倍率の変更が可能である。ここで、ズーム倍率とは、レンズ系Oの焦点距離を広角端のときの焦点距離との比として数値化したものである。つまり、レンズ系Oの焦点距離が広角端のときのズーム倍率は1である。レンズ系Oは、第1レンズ群L1と、第2レンズ群L2と、第3レンズ群L3と、第4レンズ群L4と、第5レンズ群L5とを有する。第1レンズ群L1と、第2レンズ群L2と、第3レンズ群L3と、第4レンズ群L4と、第5レンズ群L5とは、それぞれ、単数のレンズで構成されてもよく、複数のレンズで構成されてもよい。
前記本体枠106は、第1レンズ枠102およびマスターフランジ112が取り付けられる部材である。本体枠106は、第3レンズ群L3を保持している。また、本体枠106は、第2レンズ枠104を内部に収容する。本体枠106は、例えば、ポリカーボネート樹脂により形成された筒状の部材である。ここで、本体枠106は、一定の剛性を有していることが好ましいため、ポリカーボネート樹脂の換わりに、アルミニウムなどの金属材料で構成されていてもよい。
前記第1レンズ枠102は、複数のレンズで構成された第1レンズ群L1を保持するものである。第1レンズ枠102は、例えば、ポリカーボネート樹脂により形成された枠状の部材である。第1レンズ枠102は、本体枠106の前端部(X軸負方向の端部)に取り付けられる。被写体からの光は、第1レンズ群L1に最初に入射する。
前記第2レンズ枠104は、複数のレンズで構成された第2レンズ群L2を保持するものである。第2レンズ枠104は、例えば、ポリカーボネート樹脂により形成された枠状の部材である。第2レンズ枠104は、第2レンズ群L2の光軸A2に沿って本体枠106内を移動可能である。第2レンズ枠104は、第1のガイドポール205および第2のガイドポール206によって支持されている。第1のガイドポール205および第2のガイドポール206は、第2レンズ枠104が光軸AXの方向に移動するのを許容し、光軸AXと直交する方向に移動するのを規制し、光軸AXに対して傾くのを規制する。第1のガイドポール205および第2のガイドポール206は、マスターフランジ112に固定されている。第2レンズ枠104は、第1のアクチュエータ504によって駆動される。
図4および図5に示すように、第3レンズ群L3は、本体枠106によって、光軸AXと直交する面内で移動可能に保持されている。第3レンズ群L3は、レンズ鏡筒100の揺れによって引き起こされる光学像の振れを補正する機能を有している。具体的には、第3レンズ群L3は移動レンズ枠109に保持されている。移動レンズ枠109は、例えば、ポリカーボネート樹脂によって形成された枠状の部材である。移動レンズ枠109は、光軸AXと垂直な平面内で移動可能な状態で本体枠106の後側に取り付けられている。移動レンズ枠109は、リニアアクチュエータ501によって駆動され、光軸AXと垂直な平面内を移動する。移動レンズ枠109は、レンズ鏡筒100の揺れに応じて移動する。
第4レンズ枠108は、複数のレンズで構成された第4レンズ群L4を保持するものである。第4レンズ枠108は、例えば、ポリカーボネート樹脂により形成された枠状の部材である。第4レンズ枠108は、光軸AXに沿ってマスターフランジ112内を移動可能である。第4レンズ枠108は、第3のガイドポール502および第4のガイドポール503によって支持されている。第3のガイドポール502および第4のガイドポール503は、第4レンズ枠108が光軸AXの方向に移動するのを許容し、光軸AXと直交する方向に移動するのを規制し、光軸AXに対して傾くのを規制する。第3のガイドポール502および第4のガイドポール503は、一方の端部がマスターフランジ112に固定され、他方の端部が本体枠106に固定されている。第4レンズ枠108は、第2のアクチュエータ505によって駆動される。
第2レンズ群L2と第4レンズ群L4は、いわゆるズームレンズであって、レンズ系Oのズーム倍率を変化させる機能を有する。すなわち、第2レンズ群L2と第4レンズ群L4が光軸AX方向に移動することによって、レンズ系Oのズーム倍率が変化する。具体的には、図4および図5に示すように、第2レンズ群L2が第1レンズ群L1の方向(X軸負方向)に移動し、第4レンズ群L4が第5レンズ群L5の方向(X軸正方向)に移動したときは、低倍率になる。一方、第2レンズ群L2が第3レンズ群L3の方向(X軸正方向)に移動し、第4レンズ群L4が第3レンズ群L3の方向(X軸負方向)に移動したときは、高倍率になる。
第5レンズ枠110は、1枚のレンズで構成された第5レンズ群L5を保持する。第5レンズ枠110は、例えば、ポリカーボネート樹脂により形成された枠状の部材である。第5レンズ枠110は、光軸AXに沿ってマスターフランジ112内を移動可能である。第5レンズ枠110は、第3のガイドポール502および第4のガイドポール503によって支持されている。第3のガイドポール502および第4のガイドポール503は、第5レンズ枠110が光軸AXの方向に移動するのを許容し、光軸AXと直交する方向に移動するのを規制し、光軸AXに対して傾くのを規制する。第5レンズ枠110は、第3のアクチュエータ506によって駆動される。
第5レンズ群L5は、いわゆるフォーカスレンズであって、光学像の合焦状態を調整する機能を有している。第5レンズ群L5が光軸AX方向に移動することによって、光学像の合焦状態が変化する。
前記撮像ユニット114は、光学像を受光し、電気的な画像信号に変換する撮像素子115を有している。撮像素子115は、CMOSセンサ、CCDセンサなどで構成される。
[第4レンズ枠108の駆動機構]
第4レンズ枠108は、第2のアクチュエータ505によって駆動される。第2のアクチュエータ505は、例えば、電源からの電力の供給がある電源ON状態のとき、スクリュー601を回転させるステッピングモーターである。スクリュー601には、ナット602が係合している。ナット602は、第4レンズ枠108に固定されている。そして、スクリュー601の回転により、第4レンズ枠108がナット602とともに光軸AX方向に移動する。第4レンズ枠108は、図4に示す広角端の位置から、図5に示す望遠端の位置までの第1の範囲W1を移動可能である。
第4レンズ枠108は、第2のアクチュエータ505によって駆動される。第2のアクチュエータ505は、例えば、電源からの電力の供給がある電源ON状態のとき、スクリュー601を回転させるステッピングモーターである。スクリュー601には、ナット602が係合している。ナット602は、第4レンズ枠108に固定されている。そして、スクリュー601の回転により、第4レンズ枠108がナット602とともに光軸AX方向に移動する。第4レンズ枠108は、図4に示す広角端の位置から、図5に示す望遠端の位置までの第1の範囲W1を移動可能である。
電源からの電力の供給がない電源OFF状態のとき、第2のアクチュエータ505は、第4レンズ枠108が移動しないように保持する。例えば、レンズ鏡筒100の姿勢が変化すると、第4レンズ枠108および第4レンズ群L4への重力によって、第4レンズ枠108は光軸AX方向の力を受けることがある。そして、ナット602がスクリュー601を回転させる力を与えるが、ステッピングモーターはこの程度の力ではスクリュー601が回転しない。
つまり、第4レンズ枠108は、電源OFF状態のとき、レンズ鏡筒100の姿勢の変化によって移動しない。また、第2のアクチュエータ505は、電源OFF状態のとき、レンズ鏡筒100の姿勢の変化によって第4レンズ枠108が移動しないように保持するアクチュエータの一例である。他の実施形態としては、超音波モーター等でもよい。
[第5レンズ枠110の駆動機構]
第5レンズ枠110は、第3のアクチュエータ506によって駆動される。第3のアクチュエータ506は、コイル601とマグネット602を有する。第3のアクチュエータ506は、電力を受けて磁力を発生し、磁力によってコイル601とマグネット602との間に相対的な力を発生するリニアアクチュエータである。コイル611は、第5レンズ枠110に固定されている。コイル611は、Z軸と平行な部分を有する。マグネット612は、マスターフランジ112に固定されている。マグネット612は、図4に破線で示すように、コイル611のY方向負側に配置されている。マグネット612は、Y方向の一方の面がS極、他方の面がN極であり、Y方向の磁束を発生している。そして、電源ON状態のとき、コイル611に電流が流れると、X方向の力を発生する。この力により、第5レンズ枠110はX方向に駆動される。
第5レンズ枠110は、第3のアクチュエータ506によって駆動される。第3のアクチュエータ506は、コイル601とマグネット602を有する。第3のアクチュエータ506は、電力を受けて磁力を発生し、磁力によってコイル601とマグネット602との間に相対的な力を発生するリニアアクチュエータである。コイル611は、第5レンズ枠110に固定されている。コイル611は、Z軸と平行な部分を有する。マグネット612は、マスターフランジ112に固定されている。マグネット612は、図4に破線で示すように、コイル611のY方向負側に配置されている。マグネット612は、Y方向の一方の面がS極、他方の面がN極であり、Y方向の磁束を発生している。そして、電源ON状態のとき、コイル611に電流が流れると、X方向の力を発生する。この力により、第5レンズ枠110はX方向に駆動される。
第5レンズ枠110は、図5に示す望遠端の状態において、第2の範囲W2で移動可能である。第2の範囲W2は、電源ON状態のときに第5レンズ枠110が移動可能な範囲である。第5レンズ枠110の移動可能な範囲W2の一部は、第4レンズ枠108の移動可能な範囲W1の一部と、光軸方向において重複している。
第5レンズ枠110は、図4に示す広角端の状態において、第2の範囲W2よりも狭い第3の範囲W3で移動可能である。第3の範囲W3よりも前方への第5レンズ枠110の移動は、第5レンズ枠110と第4レンズ枠108との衝突によって規制される。言い換えると、第4レンズ枠108は、第5レンズ枠110の移動範囲を制限している。
[電源OFF状態]
電源OFF状態のとき、第3のアクチュエータ506は力を発生しない。そして、第3のアクチュエータ506は、第5レンズ枠110の移動を保持しない。例えば、レンズ鏡筒100の姿勢が変化すると、第5レンズ枠110および第5レンズ群L5への重力によって、第5レンズ枠110は光軸AX方向の力を受ける。そのため、例えば、図4に示す広角端の状態において第3のアクチュエータ506に電力の供給がないと、第5レンズ枠110はレンズ鏡筒100の姿勢の変化により第2の範囲W2を自由に動く。そして、第2の範囲W2の両端において、他の部材と接触し、騒音が発生する。
電源OFF状態のとき、第3のアクチュエータ506は力を発生しない。そして、第3のアクチュエータ506は、第5レンズ枠110の移動を保持しない。例えば、レンズ鏡筒100の姿勢が変化すると、第5レンズ枠110および第5レンズ群L5への重力によって、第5レンズ枠110は光軸AX方向の力を受ける。そのため、例えば、図4に示す広角端の状態において第3のアクチュエータ506に電力の供給がないと、第5レンズ枠110はレンズ鏡筒100の姿勢の変化により第2の範囲W2を自由に動く。そして、第2の範囲W2の両端において、他の部材と接触し、騒音が発生する。
そこで、本実施形態では、電源OFF状態のとき、第4レンズ枠108が第2の範囲内に位置している。具体的には、電源スイッチ等の操作部材の操作により電源を切る操作がされると、制御部は、電源OFF状態にする前に、第4レンズ枠108を図4に示す広角端の状態に移動させる。その後、電源OFF状態にする。電源OFF状態において、第4レンズ枠108は、第2のアクチュエータ505によって移動が保持されている。そして、第5レンズ枠110の移動可能範囲は、第3の範囲W3に制限される。レンズ鏡筒100の姿勢の変化により、第5レンズ枠110は第3の範囲W3を自由に動く。そして、第3の範囲W3の両端において、他の部材と接触し、音が発生する。しかし、第3の範囲W3は第2の範囲W2よりも小さいため、その音は軽減される。
本実施形態によれば、電源OFF状態のときの第5レンズ枠110の移動による騒音の低減を図ることができる。
<その他の実施形態>
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、電源OFF状態のときの第4レンズ枠108の位置は第1の範囲W1のうち最も第5レンズ枠110側であったが、第1の範囲W1のうち第2の範囲W2と光軸方向に重複する部分のいずれの位置であってもよい。
また、第4レンズ枠108の移動可能な範囲がさらに広い構成としてもよい。たとえば、電源OFF状態のときに、第5レンズ枠110が第2の範囲W2のX軸正方向の端部に位置し、第4レンズ枠108が第5レンズ枠110と当接するようにしてもよい。この場合、電源OFF状態のときに、第4レンズ枠108によって第5レンズ枠110の移動が制限される。具体的には、第5レンズ枠110は固定される。そのため、騒音の発生はさらに制限される。
前記実施形態では、レンズ鏡筒100における第4レンズ枠108と第5レンズ枠110とに本発明を適用しているが、これには限られない。例えば、移動レンズ枠109と第4レンズ枠108とに本発明を適用してもよい。具体的には、例えば、電源ON状態のとき、移動レンズ枠109は光軸AXと直交する面内において、第4の範囲を移動可能であり、電源OFF状態のとき、リニアアクチュエータ501は移動レンズ枠109の移動を保持しないが、第4レンズ枠108が第4の移動範囲に位置し、移動レンズ枠109の移動範囲を第4の範囲よりも狭く制限してもよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、前記実施形態は、適宜、修正し、省略し、又は組み合わせて用いることができる。
<実施形態の特徴>
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、特徴の理解を助けるために記載した、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。また、各特徴について記載された効果を得るためは、記載された特徴以外の構成は変形または削除されてもよい。
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、特徴の理解を助けるために記載した、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。また、各特徴について記載された効果を得るためは、記載された特徴以外の構成は変形または削除されてもよい。
[F1]
電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有するレンズ鏡筒であって、
前記レンズ鏡筒(100)は、
少なくとも1つの第1レンズ(第5レンズ群L5)と、
少なくとも1つの第2レンズ(第4レンズ群L4)と、
前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲(W2)において移動可能に保持する第1レンズ枠(第5レンズ枠110)と、
前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲(W1)において移動可能に保持する第2レンズ枠(第4レンズ枠108)と、を備え、
前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲(W3)は前記第2レンズ枠によって制限されている。
電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有するレンズ鏡筒であって、
前記レンズ鏡筒(100)は、
少なくとも1つの第1レンズ(第5レンズ群L5)と、
少なくとも1つの第2レンズ(第4レンズ群L4)と、
前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲(W2)において移動可能に保持する第1レンズ枠(第5レンズ枠110)と、
前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲(W1)において移動可能に保持する第2レンズ枠(第4レンズ枠108)と、を備え、
前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲(W3)は前記第2レンズ枠によって制限されている。
[F2]
F1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠は、前記レンズ鏡筒の姿勢の変化によって移動可能である。
F1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠は、前記レンズ鏡筒の姿勢の変化によって移動可能である。
[F3]
F1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠の移動は前記第2レンズ枠によって制限されている。
F1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠の移動は前記第2レンズ枠によって制限されている。
以上説明したように、ここに開示された技術は、レンズ鏡筒について有用である。
O レンズ系
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
100 レンズ鏡筒
108 第4レンズ枠
110 第5レンズ枠
505 第2のアクチュエータ
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
100 レンズ鏡筒
108 第4レンズ枠
110 第5レンズ枠
505 第2のアクチュエータ
Claims (3)
- 電源からの電力の供給がある第1状態と、電源からの電力の供給がない第2状態とを有するレンズ鏡筒であって、
前記レンズ鏡筒は、
少なくとも1つの第1レンズと、
少なくとも1つの第2レンズと、
前記第1状態のとき、前記第1レンズを第1の範囲において移動可能に保持する第1レンズ枠と、
前記第1状態のとき、前記第2レンズを第2の範囲において移動可能に保持する第2レンズ枠と、を備え、
前記第2状態のとき、前記第2レンズ枠は前記第1の範囲内に配置されており、前記第1レンズ枠の移動可能な範囲は前記第2レンズ枠によって制限されている、
レンズ鏡筒。 - 前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠は、前記レンズ鏡筒の姿勢の変化によって移動可能である、
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記第2状態のとき、前記第1レンズ枠の移動は前記第2レンズ枠によって制限されている、
請求項1に記載のレンズ鏡筒。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016118600A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | キヤノン株式会社 | レンズ制御装置および撮像装置 |
US11835736B2 (en) | 2018-01-26 | 2023-12-05 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical device actuator and lens barrel provided with same |
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US11835736B2 (en) | 2018-01-26 | 2023-12-05 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical device actuator and lens barrel provided with same |
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