JP2011085675A - 光学素子駆動装置及び撮像装置 - Google Patents

光学素子駆動装置及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011085675A
JP2011085675A JP2009236934A JP2009236934A JP2011085675A JP 2011085675 A JP2011085675 A JP 2011085675A JP 2009236934 A JP2009236934 A JP 2009236934A JP 2009236934 A JP2009236934 A JP 2009236934A JP 2011085675 A JP2011085675 A JP 2011085675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
optical element
magnet
moving member
polarization line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009236934A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Miyamori
健一 宮森
Makoto Umeda
梅田  真
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009236934A priority Critical patent/JP2011085675A/ja
Publication of JP2011085675A publication Critical patent/JP2011085675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】カメラ本体の厚み方向の薄型化を実現するために有用な、一方向の大きさを小さくした光学素子駆動装置を提供する。
【解決手段】第1アクチュエータは、光学素子よりも第1方向側に配置され;第1磁石は、第2方向と平行な第1分極線(128)を挟んで異なる磁極であり、さらに、第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線(129)を挟んで異なる磁極であり;第1コイルは、第1分極線に対向する位置に配置されており;第1ホールセンサは、第2分極線に対向する位置に配置されており;第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さを第1磁石の第2分極線から第1ホールセンサ側のもう一方の端部までの長さより長くする。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像装置の光学素子を駆動する光学素子駆動装置及びそれを用いた撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオムービーに代表されるデジタル撮像装置において、撮影時の装置のピッチ補正方向及びヨー補正方向の手振れによる像振れを補正する像振れ補正機構を搭載した製品が実用化されている。像振れ補正機構の多くは撮像光学系の一部をレンズ駆動装置(光学素子駆動装置の一例)によって光軸と垂直なピッチ補正方向及びヨー補正方向の二方向に駆動することによって像振れを補正している。
さらに、プリズムやミラー等を含む屈曲光学系を用いた撮像装置においても像振れ補正用のレンズ駆動装置の搭載が増加している。
屈曲光学系を搭載した撮像装置は、カメラ本体の薄型化が図れるという利点がある。このため像振れ補正用のレンズ駆動装置もレンズに対して両側または片側にリニアアクチュエータなどの駆動部を配置するなどしてカメラ本体の厚み方向の薄型化を図ることが求められる。レンズの両側に駆動部を設け、カメラ本体の厚み方向の薄型化を図った撮像装置が従来知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置では、ピッチング方向の電磁アクチュエータと、ヨーイング方向の電磁アクチュエータが、ピッチング方向に並んで配置されている。そして、当該レンズ駆動装置は、ヨーイング方向の大きさを小さくしている。
特開2007−241254号公報
特許文献1に記載のレンズ駆動装置のヨーイング方向のアクチュエータは、コイルと磁石を有する。さらに、当該レンズ駆動装置は、当該コイルとヨーイング方向に並んで配置されるホール素子を有する。コイルとホール素子は、磁石の磁極の1つの分極線に対向するように配置されている。したがって、コイルとホール素子によって占められるヨーイング方向の大きさが比較的大きい。
ここに開示された技術は、カメラ本体の厚み方向の薄型化を実現するために有用な、一方向の大きさを小さくした光学素子駆動装置を提供することを目的とする。また、光学素子駆動装置を有する薄型の撮像装置を提供することを目的とする。
ここに開示された光学素子駆動装置は、
少なくとも一つの光学素子と、
前記光学素子を保持可能な移動部材と、
第1の方向及び前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイルと、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータと、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサと、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイルと、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータと、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサと、を備え、
前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線を挟んで異なる磁極であり、
前記第1コイルは、前記第1分極線に対向する位置に配置されており、
前記第1ホールセンサは、前記第2分極線に対向する位置に配置されており、
第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さと第1磁石の第2分極線から第1ホールセンサ側のもう一方の端部までの長さを略々等しくする。
あるいは、
少なくとも一つの光学素子と、
前記光学素子を保持可能な移動部材と、
第1の方向及び前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイルと、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータと、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサと、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイルと、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータと、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサと、を備え、
前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線を挟んで異なる磁極であり、
前記第1コイルは、前記第1分極線に対向する位置に配置されており、
前記第1ホールセンサは、前記第2分極線に対向する位置に配置されている光学素子駆動装置において、
第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さを第1磁石の第2分極線から第1ホールセンサ側のもう一方の端部までの長さより長くする。
あるいは、
同光学素子駆動装置において、
第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さを第1分極線から第2分極線までの長さより短くする。
ここに開示された撮像装置は、被写体を撮影可能な撮像装置であって、
前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像素子と、
前記撮像素子に対向して配置されるレンズを含み、前記撮像素子に前記被写体の光学像を出射する撮像光学系と、
前記レンズ及び前記撮像素子のいずれか一方を駆動する、上記光学素子駆動装置と、
前記撮像素子、撮像光学系、及び前記光学素子駆動装置を収納するカメラ本体と、
を備える。
なお、ここで言う光学素子とは、レンズ、光学像を電気信号に変換する撮像素子、及び光軸を屈曲させるプリズムやミラーなどの屈曲素子等、撮像装置に用いられる全ての光学素子を含んでいる。
ここに開示された技術によれば、カメラ本体の厚み方向の薄型化を実現するために有用な、一方向の大きさを小さくした光学素子駆動装置を提供することができる。また、光学素子駆動装置を有する薄型の撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を搭載したデジタルカメラの前方から見た概略斜視図 その後方から見た概略斜視図 デジタルカメラのレンズ鏡筒の断面模式図 本発明の一実施形態によるレンズ駆動装置の分解斜視図 レンズ駆動装置の斜視図 レンズ駆動装置の上面図 レンズ駆動装置の断面図 レンズ駆動装置の平面模式図 第1磁石の平面図 レンズ駆動装置の制御特性図
〔1:デジタルカメラの概要〕
図1及び図2を用いて本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラ1について説明する。図1および図2にデジタルカメラ1の概略斜視図を示す。
デジタルカメラ1は被写体の画像を取得するためのカメラであり、概ね矩形のカメラ本体2を有している。カメラ本体2の内部には、高倍率化および小型化のために、屈曲する撮像光学系Oを有するレンズ鏡筒3が搭載されている。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面をカメラ本体2の前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面、その反対側の面を下面とする。さらに、被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1に示すように、カメラ本体2の前面に垂直なY軸を有する3次元直交座標系(右手系)を定義する。この定義によれば、背面側から前面側に向かう方向がY軸正方向であり、右側面側から左側面側に向かう方向がX軸正方向であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸正方向となる。
以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明を行う。すなわち、それぞれの図面におけるX軸正方向、Y軸正方向、Z軸正方向は、それぞれ同じ方向を示している。
〔2:デジタルカメラの全体構成〕
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容するカメラ本体2と、被写体の光学像を形成する撮像光学系Oと、撮像光学系Oを移動可能に支持するレンズ鏡筒3と、から構成されている。レンズ鏡筒3内には、像振れを補正する像振れ補正装置10と、光学像を画像信号に変換する、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサ等からなる撮像素子11と、が設けられている。
カメラ本体2の上面または背面には、撮影者が撮像動作などの操作を行えるように、レリーズボタン4と、タッチパネル5と、電源スイッチ6と、ズーム調節レバー7と、が設けられている。レリーズボタン4は撮影者が露光のタイミングを入力するためのボタンである。タッチパネル5は液晶モニタ8上に設けられている。制御部9によって液晶モニタ8上に表示された操作画面を見てタッチパネル5に撮影者が触れることで、撮影動作に関する各種設定を行う。電源スイッチ6は撮影者がデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー7は、撮影者がズーム倍率を調節するためのレバーであり、レリーズボタン4を中心として所定の角度の範囲内で回転可能である。なお、レリーズボタン4と、タッチパネル5と、電源スイッチ6と、ズーム調節レバー7とは、操作部材の一例である。これは、プッシュボタン、スライドスイッチ、レバー、タッチパネル等、どのような形態であってもよい。
カメラ本体2の背面には、撮像素子11により取得された画像を表示する液晶モニタ8が設けられている。カメラ本体2の内部には、カメラの各種の制御を行う、例えばマイクロコンピュータからなる制御部9と、撮像素子11により取得された画像を記憶する、着脱自在な記憶素子12が配置されている。
〔3:撮像光学系およびレンズ鏡筒の構成〕
図3は、撮像光学系O及びレンズ鏡筒3の構成を示す断面模式図である。
図3において、撮像光学系Oは、第1光軸A1を有し、被写体からの光をカメラ本体2内に導く第1光学系21と、第1光軸A1上に配置され、第1光学系で導かれた光を第1光軸A1に直交する第2光軸A2に沿った方向に折り曲げる屈曲光学系と、第2光軸A2を有する第2光学系22と、を有している。第2光学系22の出射側に第2光学系22から出射される被写体の光学像を画像信号に変換する撮像素子11が設けられている。
第1光学系21は、第1光軸A1に沿って配置された第1レンズ群L1を有している。
第1レンズ群L1は、例えば負のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む対物レンズである。屈曲光学系は、例えば、第1光軸A1を90度屈曲させるプリズム24で構成されている。屈曲光学系はミラーなどの反射部材でもよい。
第2光学系22は、プリズム24に近接して配置された第2レンズ群L2と、第2レンズ群L2と撮像素子11との間に配置された第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5と、第6レンズ群L6と、補正レンズL7とを有している。第2レンズ群L2はプリズム24から出射された光を集光するレンズ群である。第1レンズ群L1、プリズム24、および、第2レンズ群L2全体で、正のパワーを持っている。第3レンズ群L3はズーム用のレンズ群である。第3レンズ群L3は、第2光軸A2方向に移動可能であり、当該移動によって焦点距離を変更する。第4レンズ群L4は第2光軸A2方向に固定されている固定レンズである。第5レンズ群L5は、フォーカス用のレンズ群である。第5レンズ群L5は、第2光軸A2方向に移動可能であり、当該移動によって焦点状態を変更する。第6レンズ群L6は第2光軸A2方向に固定されている固定レンズである。第6レンズ群L6から出射された光は、第6レンズ群L6に対向して配置された補正レンズL7(光学素子の一例)により撮像素子11に結像される。
〔4:像振れ補正装置の構成〕
像振れ補正装置10は、カメラ本体2のヨー補正方向及びピッチ補正方向の振れを検出する、たとえばジャイロセンサ等を用いた振れ検出センサ(図示せず)と、振れ検出センサの検出結果に応じて補正レンズを二方向に駆動するレンズ駆動装置100(光学素子駆動装置の一例)を有している。レンズ駆動装置100は、振れ検出センサからの信号によりその振れを補正するように第2光軸A2と垂直なX軸正負方向(第1の方向の一例であり、以下、ヨー補正方向という)とY軸正負方向(第2の方向の一例であり、以下、ピッチ補正方向という)との二方向に補正レンズL7を駆動する。
〔5:レンズ駆動装置の構成〕
図4は、本発明の一実施形態によるレンズ駆動装置の分解斜視図、図5は、その斜視図である。図6は、その上面図である。図7は、そのG−G断面図である。
レンズ駆動装置100は、補正レンズL7と、補正レンズを保持可能な移動部材101と、移動部材101をピッチ補正方向とヨー補正方向とに移動可能なように支持する固定部材102と、移動部材101をピッチ補正方向に駆動するピッチアクチュエータ103(第2アクチュエータの一例)と、移動部材101をヨー補正方向に駆動するヨーアクチュエータ104(第1アクチュエータの一例)と、を有している。また、レンズ駆動装置100は、移動部材101をピッチ補正方向またはヨー補正方向に案内する案内部105と、固定部材102に対する移動部材101のヨー補正方向の位置を検出するヨーホールセンサ106(第1ホールセンサの一例)と、固定部材102に対する移動部材101のピッチ補正方向の位置を検出するピッチホールセンサ107(第2ホールセンサの一例)と、をさらに備えている。
固定部材102は、レンズ鏡筒内に固定された概ね矩形の板部108と、板部108から第2光軸A2方向に伸びる壁部109からなる部材である。固定部材102には、補正レンズL7により結像される光が通過可能な、4隅が円形の長方形の開口110が、板部108の略中心に形成されている。なお、開口110は単なる長方形や長円形あるいは円形でもよい。また、固定部材102には、第1案内軸111および第2案内軸112を支持するための第1支持部113および第2支持部114が壁部109に形成されており、回動軸115および回動規制軸116を支持するための第3支持部117および第4支持部118が板部108に形成されている。第1支持部113は、ヨー補正方向のX方向正側(図4右側)にY軸方向に間隔を隔てて2箇所配置され、第2支持部114は、開口110を挟んでヨー補正方向のX方向負側(図4左側)に1箇所配置されている。また、第3支持部117はヨー補正方向のX方向正側に配置され、第4支持部118はヨー補正方向のX方向負側に配置されている。
移動部材101は、固定部材102にピッチ補正方向およびヨー補正方向に移動自在に支持された移動枠119と、移動枠119に固定された第1磁石120および第2磁石121と、を有している。
移動枠119は、第2光軸A2方向から見た大きさが、固定部材102より小さい概ね矩形板状の部材である。移動枠119の中央には、補正レンズL7を通過する光を透過するための長円形の開口131が形成されている。なお、移動枠119の開口131も4隅が円形あるいは長方形でもよい。移動枠119のヨー補正方向のX方向正側(図4右側)には、第1案内軸111と係合する第1案内機構122が設けられており、移動枠119のヨー補正方向のX方向負側(図4左側)には、第2案内軸112と係合する第2案内機構123が設けられている。第1案内機構122および第2案内機構123は移動部材101の自重を支持するとともに、第1案内軸111および第2案内軸112と摺動することで移動部材101をピッチ補正方向およびヨー補正方向に移動可能に支持し、第2光軸A2方向に移動不能に支持する。第1案内軸111、第2案内軸112、第1案内機構122および第2案内機構123は、案内部105を構成する。
移動枠119のヨー補正方向のX方向正側の端(図4右端)には、回動軸115と係合する回動案内溝124を有し、回動軸115と摺動することで回動案内溝124と同方向すなわち、ヨー補正方向の平行移動および、回動軸115を中心としたピッチ補正方向の回動移動を可能にする。これにより移動枠119に保持された補正レンズL7はピッチ補正方向およびヨー補正方向に移動可能となる。一方、移動枠119のX方向負側の端(図4左端)には、回動規制軸116と所定の隙間を有して係合する概ね四角形の回動規制機構125を有しており、回動規制軸116と回動規制機構125とが当接する位置で、移動枠119のピッチ補正方向およびヨー補正方向の移動範囲が規制される。回動規制機構125はピッチ補正方向およびヨー補正方向の移動規制が可能であれば四角形以外の形状でもよい。回動軸115および回動規制軸116は、たとえば、それぞれ第3支持部117および第4支持部118に圧入などによって固定される。
移動枠119のヨー補正方向のX方向正側(図4右側)には第1磁石120が、補正レンズL7を挟んで移動枠119のX方向負側(図4左側)には第2磁石121が取り付けられている。このとき、第1案内機構122と第1磁石120、また、第2案内機構123と第2磁石121とはそれぞれ互いに第2光軸A2方向から見て重複する位置に配置されている。
図8に模式的に示すように、ヨーアクチュエータ104は、固定部材102に固定された第1コイル126と、第1コイル126と対向可能な位置に固定された第1磁石120と、を有している。また、ピッチアクチュエータ103は、固定部材102に固定された第2コイル127と、第2コイル127と対向可能な位置に固定された第2磁石121と、を有している。
図8に示すように、第1磁石120は3極に着磁されており、異なる磁極の境界線である第1分極線128および第2分極線129がヨー補正方向に2つ並ぶように配置されている。第1分極線128および第2分極線129は、ピッチ補正方向と平行である。第2磁石121は2極に着磁されており、磁極の境界線である第3分極線130がヨー補正方向と平行になるように配置されている。具体的には、第1磁石120は、X方向正側の端からX方向負側に向かってN極、第2分極線129、S極、第1分極線128、N極と並ぶように着磁されている。第2磁石121は、Y方向正側の端からY方向負側に向かってN極、第3分極線、S極と並ぶように着磁されている。
第1コイル126および第2コイル127は、第2光軸A2と平行な軸を中心に導線が巻き付けられたものである。第1コイル126は、たとえば、補正レンズL7の中心が第2光軸A2の中心に位置する基準位置に配置されているとき、第1分極線128上にその中心(駆動中心)が位置するように固定部材102に固定されている。第2コイル127は、基準位置に移動枠119が配置されているとき、第3分極線130上にその中心が位置するように固定部材102に固定されている。このとき、第1コイル126のうちヨー補正方向への駆動力発生部は、ピッチ補正方向に伸びた導線部分である。そのため、より駆動力を稼ぐために、基準位置に移動枠119が配置されているとき第2光軸A2方向から見て、第1コイル126の駆動力発生部以外の部分が第1磁石120と重複しない位置まで、第1コイル126のピッチ補正方向の寸法を大きくしてもよい。こうすれば、第1コイル126の駆動力発生部であるピッチ補正方向に伸びた導線部分が大きくなり、第1コイル126の駆動力が大きくなる。同様に、第2コイル127のうちピッチ補正方向への駆動力発生部はヨー補正方向に伸びた導線部分である。そのため、より駆動力を稼ぐために、基準位置に移動枠が配置されているとき第2光軸A2方向から見て第2コイル127の駆動力発生部以外の部分が第2磁石121と重複しない位置まで第2コイル127のヨー補正方向寸法を大きくしてもよい。こうすれば、第2コイル127の駆動力発生部であるヨー補正方向に伸びた導線部分が大きくなり、第2コイル127の駆動力が大きくなる。移動枠119は、ピッチ補正方向およびヨー補正方向に移動しても他の部材と干渉しないようにする必要がある。一方で、固定部材102は、そのような制約がない。つまり、レンズ駆動装置のピッチ補正方向およびヨー補正方向外形寸法は、移動枠119の移動範囲と固定部材102との大きい方である。言い換えると、ピッチ補正方向、ヨー補正方向とも、固定部材102の外形寸法は移動枠119の外形寸法より大きくしても、レンズ駆動装置の外形寸法への影響が小さい。そこで、前述したように第1コイル126または第2コイル127は固定部材に固定されるため、外形寸法を固定部材102の外形に収まる範囲内で大きくすることができる。この場合でも、レンズ駆動装置の外形寸法には影響しない。
ヨーホールセンサ106およびピッチホールセンサ107は、第1磁石120および第2磁石121に対する相対位置を検出可能である。ヨーホールセンサ106およびピッチホールセンサ107は、それぞれ固定部材102に固定されている。ヨーホールセンサ106は第1磁石120と対向可能な位置に、ピッチホールセンサ107は第2磁石121と対向可能な位置に固定されている。ヨーホールセンサ106は、たとえば、基準位置に移動枠119が配置されているとき、第2分極線129上にその中心が位置するように固定部材102に固定されている。ピッチホールセンサ107は、基準位置に移動枠119が配置されているとき、第3分極線130上にその中心が位置するように固定部材102に固定されている。したがって、第1磁石120は、補正レンズL7の駆動部としての機能と補正レンズL7のヨー補正方向の位置を検出するための機能を有しており、第1コイル126とヨーホールセンサ106とに共用されている。また、第2磁石121は、補正レンズL7の駆動部としての機能と補正レンズL7のピッチ補正方向の位置を検出するための機能を有しており、第2コイル127とピッチホールセンサ107とに共用されている。このとき、ピッチホールセンサ107は第2コイル127よりも回動軸115側に配置する方が好ましい。その場合、回動軸115を中心として移動枠119がピッチ補正方向に回転駆動されるときの、第3分極線130に対するピッチホールセンサ107のヨー補正方向の相対的移動量が比較的小さくなり、位置の検出精度が高い。また、回動軸115から移動部分全体の重心Gまでの距離に対する回動軸115から第2コイル127までの距離の比が大きくなり、ピッチアクチュエータ103が発生する駆動力による回転モーメントを大きくすることができ、ピッチアクチュエータ103をより小型化できるためである。なお、ここでいう移動部分全体の重心Gとは、移動枠119、補正レンズL7、第1磁石120、第2磁石121の重心を合成した重心であり、この実施形態では、第1磁石120の方が第2磁石121よりも大きいため、重心Gは、第2光軸A2方向から見て、補正レンズL7の中心と回動軸115との間にある。
移動枠119を高精度に安定して駆動するためには、移動部材101と固定部材102とが接触する点を結んでできる支持多角形領域の中に移動部分全体の重心Gが配置されることが望ましい。この実施形態では、移動部分全体の重心Gにより近い位置に、第1案内機構122および第2案内機構123のうち係合部のピッチ補正方向の大きさが大きい第1案内機構122を配置している。第1案内軸111と第1案内機構122との係合部のピッチ補正方向の大きさとは、第1案内軸111と第1案内機構122とがピッチ補正方向に離れた2つの接触部を有する場合、2つの接触部を合わせた領域の、ピッチ補正方向の両端の大きさをいい、1つの接触部のみの場合、その1つの接触部のピッチ補正方向の両端の大きさをいう。また、第2案内軸112と第2案内機構123との係合部のピッチ補正方向の大きさとは、第2案内軸112と第2案内機構123とがピッチ補正方向に離れた2つの接触部を有する場合、2つの接触部を合わせた領域の、ピッチ補正方向の両端の大きさをいい、1つの接触部のみの場合、その1つの接触部のピッチ補正方向の両端の大きさをいい、1つの接触点のみ有する場合、0である。本実施形態の場合、支持多角形は、第1案内軸111と第1案内機構122との2つの接触点と、第2案内軸112と第2案内機構123との1つの接触点とを結ぶ三角形である。本実施形態では、安定して移動部分全体の重心Gを支持三角形領域内に配置できる。さらに、この実施形態では、第1磁石120と、第1案内機構122とを、第2光軸A2方向から見て重複するように配置することにより、第1案内機構122を重心Gに近接して配置でき、より安定して移動部分全体の重心Gを支持多角形領域(三角形)内に配置できる。
回動軸115、ヨーホールセンサ106、第1コイル126の中心、補正レンズL7の中心、移動部分全体の重心G、ピッチホールセンサ107、第2コイル127の中心は、ヨー補正方向に平行な略同一直線状に並んで配置されている。移動部分全体の重心Gと第1コイル126の中心とがヨー補正方向に略平行に並んで配置されることにより、移動枠119をヨー補正方向へ駆動する際、ピッチ補正方向への回転モーメントが発生せず、高精度かつ高効率に駆動できる。また、移動部分全体の重心Gと第1コイル126の中心と回動軸115とがヨー補正方向に略並行に配置されることにより、移動枠119をヨー補正方向へ駆動する際、ピッチ補正方向への回転モーメントが発生せず回動案内溝124の摺動負荷が軽減でき、高精度かつ高効率に駆動できる。ヨーホールセンサ106およびピッチホールセンサ107が補正レンズL7の中心と回動軸115とを結ぶ直線上に配置されることにより、移動枠119が基準位置からピッチ補正方向へ回転移動する際、ヨー補正方向の移動量を最小限かつ補正方向(Y方向)正側と負側で対称にでき、他軸の影響を軽減でき高精度かつ高効率に駆動できる。第1コイル126の中心が補正レンズL7の中心と回動軸115とを結ぶ直線上に配置されることにより、移動枠119が基準位置からピッチ補正方向へ移動する際のヨー補正方向の移動量を最小限にでき、他軸の影響を軽減でき高精度かつ高効率に駆動できる。
ここで、第1磁石120の第1方向と平行方向の長さをそれぞれ、図9の第1磁石120の平面図に示すように、
第1磁石120の端部120aから第1分極線128までの長さをa、
第1分極線128から第2分極線129までの長さをb、
第2分極線129からもう一方の第1磁石120の端部120bまでの長さをc
とする。
端部120aから第1分極線128までの長さaと第2分極線129からもう一方の端部120bまでの長さcを略々等しくした場合、第1磁石の取り付け方向性がなくなる。第1磁石120の着磁後の方向管理を行う必要がなくなり、管理コストの低コスト化を図ることができる。
また、通常磁気回路を設計した場合、端部120aから第1分極線128までの長さaは、第1コイル126のヨー補正方向の幅の1/2と移動量プラスアルファの長さに設定する。従って、端部120aから第1分極線128までの長さaを第1分極線128から第2分極線129までの長さbより長くすると、回動軸115、ヨーホールセンサ106、第1コイル126の中心、補正レンズL7の中心をヨー補正方向に平行な略同一直線状に並んで配置することができなくなり、第1コイル126、もしくはヨーホールセンサ106を第2方向にずらして配置する必要がある。従って、本実施の形態では端部120aから第1分極線128までの長さaを第1分極線128から第2分極線129までの長さbより短くすることにより、回動軸115、ヨーホールセンサ106、第1コイル126の中心、補正レンズL7の中心をヨー補正方向に平行な略同一直線状に並んで配置することができる。その結果、第2方向のサイズを小さくすることができる。
さらに、第1分極線128から第2分極線129までの長さbを長くするにつれて、第1コイル126の外周位置とヨーホールセンサ106の距離が広くなるので、第1コイル126に通電することによって発生する磁界をヨーホールセンサ106が検出することが少なくなる。本来、ヨーホールセンサ106は検出するべき第2分極線129近傍の磁界の検出精度(S/N比)を上げることができる。
第1コイル126の通電により発生する磁界をヨーホールセンサ106が検出し、S/N比が劣化する(検出精度が悪くなる)場合、図10に示すレンズ駆動装置の制御特性図における高周波数領域で制御特性が悪化し、点線のようになる。このような問題が発生した場合、第1分極線128から第2分極線129までの長さbを長くすることによって解決することができる。
また、端部120aから第1分極線128までの長さaを第2分極線129からもう一方の端部120bまでの長さcより長くした場合、第2分極線129から端部120bまでの長さcを第2分極線129近傍の磁界が検出できる長さまで短くすることができる。その結果、第1磁石120の大きさを小さく構成でき、軽量化が可能となり、レンズ駆動装置100の駆動性能の向上を図ることが可能となる。
最後に、端部120aから第1分極線128までの長さa、第1分極線128から第2分極線129までの長さb、第2分極線129からもう一方の端部120bまでの長さcの関係をa>cかつb>aとすることにより、第2分極線129近傍の磁界を検出するのに最適な長さcと、第1コイル126と第1磁石120の共働により発生する駆動力を得るために必要な長さa、bを個別に設定することが可能となり、軽量化かつ、推力(駆動性能)の最適化を図った駆動装置を得ることが可能となる。
また、第1磁石の各領域の着磁をそれぞれの必要性能に応じた着磁を行うことが可能となり、更なる軽量化かつ、推力(駆動性能)の最適化を図った駆動装置を得ることが可能となる。
〔6:レンズ駆動装置の動作〕
振れ検出センサからの出力に応じて、レンズ駆動装置100は制御される。手振れ等によりカメラ本体2のピッチ補正方向及びヨー補正方向の振れが検出されると、制御部9は、振れ検出センサからの検出結果およびヨーホールセンサ106の検出結果に応じた電流が第1コイル126に流れるように制御する。また、制御部9は、振れ検出センサからの検出結果およびピッチホールセンサ107の検出結果に応じた電流が第2コイル127に流れるように制御する。そして、カメラ本体2の振れによる像振れを解消するように、補正レンズL7がピッチ補正方向及びヨー補正方向に駆動される。
第1コイル126の所定の方向に電流を流すと、図8において、たとえば駆動ベクトルF1に示す方向の電磁力を発生し、補正レンズL7が基準位置から案内部105および回動案内溝124に沿って、回動規制機構125が回動規制軸116に当接しない範囲内で移動する。一方、第2コイル127の所定の方向に電流を流すと、たとえば駆動ベクトルF2に示す方向の電磁力を発生し、補正レンズL7が基準位置から案内部105に沿って、回動規制機構125が回動規制軸116に当接しない範囲内で移動する。また、第1コイル126に逆方向の電流を流すと、補正レンズL7はヨー補正方向において逆の方向に移動し、第2コイル127に逆方向の電流を流すと、補正レンズL7はピッチ補正方向において逆の方向に移動する。
〔7:他の実施形態〕
本発明に係るレンズ駆動装置は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。
(1)
レンズ駆動装置100は、回動軸115を中心に補正レンズL7が回動するものであったか、このような構成に限られない。たとえば、固定部材に対して移動部材をバネ等で付勢して当接させ、固定部材に対して移動部材を二方向に移動可能に保持してもよい。
(2)
ピッチアクチュエータ103とヨーアクチュエータ104とは、補正レンズL7を挟むように配置されていたが、このような構成に限られない。例えば、ピッチアクチュエータ103とヨーアクチュエータ104とは、補正レンズL7に対して同じ側に配置されていてもよい。
(3)
第1磁石120が固定部材102に固定され、第1コイル126が移動部材101に固定されていてもよい。また、第2磁石121が固定部材102に固定され、第2コイル127が移動部材101に固定されていてもよい。
(4)
レンズ駆動装置100の補正レンズL7を撮像素子に代えた光学素子駆動装置を用いても良い。
(5)
撮像光学系は、実施形態に限られない。例えば、第1レンズ群、プリズム、および、第2レンズ群全体で負のパワーを持っていてもよい。
(6)
回動軸115を移動部材101に設け、固定部材102に回動案内溝124を設けてもよい。このとき、移動部材101は、回動軸115を中心にピッチ補正方向に回転移動可能であり、回動軸115と回動案内溝124との摺動により、ヨー補正方向に直線移動可能である。
(7)
補正レンズ群L7は、1枚のレンズだけでなく、複数のレンズで構成されていてもよい。
(8)
第2案内機構123と第2案内軸112とが2つの部分で接触してもよい。この場合、第1案内機構122と第1案内軸111との2つの接触部分と、第2案内機構123と第2案内軸112との2つの接触部分を結んでできる支持四角形の中に移動部分全体の重心Gが配置されることが望ましい。上述の実施形態では第1磁石120および第2磁石121と、第1案内機構122および第2案内機構123とを、第2光軸A2方向から見て重複するように配置することにより、第1案内機構122と第2案内機構123とを近接して配置できる。そして、この場合、第1案内機構122と第1案内軸111との2つの接触部分と、第2案内機構123と第2案内軸112との2つの接触部分を結んでできる支持四角形の領域内に、安定して、移動部分全体の重心Gを配置できる。さらに、移動部分全体の重心Gにより近い位置に、第1案内機構122および第2案内機構123のうち、それぞれの2つの接触部分の距離が大きい方を配置することで、より安定して移動部分全体の重心Gを支持四角形領域内に配置できる。
〔8:実施形態の特徴〕
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、特徴の理解を助けるために記載した、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。また、各特徴について記載された効果を得るためには、記載された特徴以外の構成は変形または削除されてもよい。
[C1]
光学素子駆動装置(レンズ駆動装置100)であって、
少なくとも一つの光学素子(補正レンズL7。撮像素子等でもよい。)と、
前記光学素子を保持可能な移動部材(101)と、
第1の方向(ヨー補正方向またはX軸方向)及び前記第1方向と交差する第2方向(ピッチ補正方向またはY軸方向)に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材(102)と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイル(126)と、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石(120)とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータ(ヨーアクチュエータ104)と、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサ(ヨーホールセンサ106)と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイル(127)と、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石(121)とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータ(ピッチアクチュエータ103)と、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサ(ピッチホールセンサ107)と、を備え、
前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線(128)を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線(129)を挟んで異なる磁極であり、
前記第1コイル(126)は、前記第1分極線(128)に対向する位置に配置されており、
前記第1ホールセンサ(106)は、前記第2分極線(129)に対向する位置に配置されており、
第1方向における前記第1磁石(120)の端部(120a)から第1分極線(128)までの長さと第2分極線(129)からもう一方の端部までの長さを略々等しくした。
(効果)第1磁石(120)の移動枠(119)への取り付け方向性がなくなるので、部品管理コストの低コスト化を図ることができる。
[C2]
光学素子駆動装置(レンズ駆動装置100)であって、
少なくとも一つの光学素子(補正レンズL7。撮像素子等でもよい。)と、
前記光学素子を保持可能な移動部材(101)と、
第1の方向(ヨー補正方向またはX軸方向)及び前記第1方向と交差する第2方向(ピッチ補正方向またはY軸方向)に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材(102)と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイル(126)と、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石(120)とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータ(ヨーアクチュエータ104)と、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサ(ヨーホールセンサ106)と、
前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイル(127)と、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石(121)とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータ(ピッチアクチュエータ103)と、
前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサ(ピッチホールセンサ107)と、を備え、
前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線(128)を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線(129)を挟んで異なる磁極であり、
前記第1コイル(126)は、前記第1分極線(128)に対向する位置に配置されており、
前記第1ホールセンサ(106)は、前記第2分極線(129)に対向する位置に配置されており、
第1方向における前記第1磁石(120)の端部(120a)から第1分極線(128)までの長さを第2分極線(129)からもう一方の端部までの長さより長くした。
(効果)回動軸115、ヨーホールセンサ106、第1コイル126の中心、補正レンズL7の中心をヨー補正方向に平行な略同一直線状に並んで配置することができる。その結果、第2方向のサイズを小さくすることができる。
[C3]
端部(120a)から第1分極線(128)までの長さを第1分極線(128)から第2分極線(129)までの長さより短くした。
(効果)第2方向のサイズを小さくすることができると共に、制御特性の悪化を防ぐことができる。
本発明に係る光学素子駆動装置では、薄型化を図りつつレンズを精度良く駆動できる。このため、本発明に係る光学素子駆動装置は、像振れ補正装置の薄型化と高精度化との両立が求められる分野において有用である。
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
L7 補正レンズ
100 レンズ駆動装置
101 移動部材
102 固定部材
103 ピッチアクチュエータ
104 ヨーアクチュエータ
105 案内部
106 ヨーホールセンサ
107 ピッチホールセンサ
108 板部
109 壁部
110、131 開口
111 第1案内軸
112 第2案内軸
113 第1支持部
114 第2支持部
115 回動軸
116 回動規制軸
117 第3支持部
118 第4支持部
119 移動枠
120 第1磁石
121 第2磁石
122 第1案内機構
123 第2案内機構
124 回動案内溝
125 回動規制機構
126 第1コイル
127 第2コイル
128 第1分極線
129 第2分極線
130 第3分極線
G 移動部分全体の重心
O 撮像光学系

Claims (12)

  1. 少なくとも一つの光学素子と、
    前記光学素子を保持可能な移動部材と、
    第1の方向及び前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材と、
    前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイルと、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータと、
    前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサと、
    前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイルと、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータと、
    前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサと、を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
    前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線を挟んで異なる磁極であり、
    前記第1コイルは、前記第1分極線に対向する位置に配置されており、
    前記第1ホールセンサは、前記第2分極線に対向する位置に配置されている光学素子駆動装置において、
    第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さと第1磁石の第2分極線から第1ホールセンサ側のもう一方の端部までの長さを略々等しくした光学素子駆動装置。
  2. 少なくとも一つの光学素子と、
    前記光学素子を保持可能な移動部材と、
    第1の方向及び前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なように前記移動部材を支持する固定部材と、
    前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第1コイルと、他方に設けられ前記第1コイルが発生する磁力を受けて前記第1コイルに対して相対的に移動可能な第1磁石とを有し、前記移動部材を前記第1方向に駆動する第1アクチュエータと、
    前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第1コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第1方向の位置を検出する第1ホールセンサと、
    前記移動部材または前記固定部材の一方に設けられた第2コイルと、他方に設けられ前記第2コイルが発生する磁力を受けて前記第2コイルに対して相対的に移動可能な第2磁石とを有し、前記移動部材を前記第2方向に駆動する第2アクチュエータと、
    前記移動部材または前記固定部材のうち、前記第2コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の前記第2方向の位置を検出する第2ホールセンサと、を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記光学素子よりも前記第1方向側に配置され、
    前記第1磁石は、前記第2方向と平行な第1分極線を挟んで異なる磁極であり、さらに、前記第2方向と平行で、かつ、第1分極線と第1方向に並んでいる第2分極線を挟んで異なる磁極であり、
    前記第1コイルは、前記第1分極線に対向する位置に配置されており、
    前記第1ホールセンサは、前記第2分極線に対向する位置に配置されている光学素子駆動装置において、
    第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さを第1磁石の第2分極線から第1ホールセンサ側のもう一方の端部までの長さより長くした光学素子駆動装置。
  3. 同光学素子駆動装置において、
    第1方向における第1磁石の第1コイル側の端部から第1分極線までの長さを第1分極線から第2分極線までの長さより短くした請求項1および2のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  4. 前記第1磁石は、前記第1分極線と前記第2分極線の間の領域において第1の磁極であり、前記領域の両側において第2の磁極である、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  5. 前記第1磁石は、前記移動部材に設けられている、
    請求項4記載の光学素子駆動装置。
  6. 前記固定部材または前記移動部材の一方に設けられた回動軸と、
    前記固定部材または前記移動部材の他方に設けられ、前記回動軸と係合している回動案内溝をさらに備え、
    前記移動部材は、前記回動軸を中心に前記第2方向に回転移動可能であり、前記回動軸と前記回動案内溝との摺動により、前記第1方向に直線移動可能である、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  7. 前記第1ホールセンサは、前記第1コイルよりも、前記回動軸側に配置されている、
    請求項6記載の光学素子駆動装置。
  8. 前記光学素子の中心と、前記第1コイルの中心と、前記第1ホールセンサの中心とは、前記第1方向に実質的に直線的に並んで配置されている、
    請求項6および7のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  9. 前記回動軸と、前記第1コイルの中心と、前記第1ホールセンサの中心とは、前記第1方向に実質的に直線的に並んで配置されている、
    請求項7および8のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  10. 前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは、前記第1方向から前記光学素子を挟んで配置され、
    前記第1磁石および前記第2磁石は、前記移動部材に設けられ、
    前記第1磁石の大きさは、前記第2磁石よりも大きく、
    前記固定部材と前記移動部材とは、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向から見て、前記光学素子よりも前記第1磁石側に配置された第1規制部によって互いに係合し、前記第2磁石側に配置された第2規制部によって互いに係合し、前記第1規制部および前記第2規制部によって前記第3方向へ互いに移動しないように規制されており、
    前記第1規制部の係合部の前記第2方向の大きさは、前記第2規制部の係合部の前記第2方向の大きさより、大きい、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の光学素子駆動装置。
  11. 前記第1規制部は、前記第3方向から見て、前記第1磁石に重複する位置に配置されている、
    請求項10記載の光学素子駆動装置。
  12. 被写体を撮影可能な撮像装置であって、
    前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子に対向して配置されるレンズを含み、前記撮像素子に前記被写体の光学像を出射する撮像光学系と、
    前記レンズ及び前記撮像素子のいずれか一方を駆動する、請求項1乃至11のいずれかに記載の光学素子駆動装置と、
    前記撮像素子、撮像光学系、及び前記光学素子駆動装置を収納するカメラ本体と、
    を備えた撮像装置。
JP2009236934A 2009-10-14 2009-10-14 光学素子駆動装置及び撮像装置 Pending JP2011085675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009236934A JP2011085675A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 光学素子駆動装置及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009236934A JP2011085675A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 光学素子駆動装置及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011085675A true JP2011085675A (ja) 2011-04-28

Family

ID=44078682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009236934A Pending JP2011085675A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 光学素子駆動装置及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011085675A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066771A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Hoya Corp 撮像装置
CN104678528A (zh) * 2013-11-29 2015-06-03 奥林巴斯株式会社 透镜驱动设备
US10114229B2 (en) 2014-01-02 2018-10-30 Lg Innotek Co., Ltd. Lens driving device and camera module comprising same
CN112394471A (zh) * 2019-07-31 2021-02-23 新思考电机有限公司 光学元件驱动装置、照相机装置以及电子设备

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066771A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Hoya Corp 撮像装置
CN104678528A (zh) * 2013-11-29 2015-06-03 奥林巴斯株式会社 透镜驱动设备
US9256047B2 (en) 2013-11-29 2016-02-09 Olympus Corporation Lens driving apparatus
US10114229B2 (en) 2014-01-02 2018-10-30 Lg Innotek Co., Ltd. Lens driving device and camera module comprising same
US11204510B2 (en) 2014-01-02 2021-12-21 Lg Innotek Co., Ltd. Lens driving device and camera module comprising same
CN112394471A (zh) * 2019-07-31 2021-02-23 新思考电机有限公司 光学元件驱动装置、照相机装置以及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3785059B1 (en) An optical-path folding-element with an extended two degree of freedom rotation range
JP5574873B2 (ja) 光学素子駆動装置および撮像装置
JP5106998B2 (ja) 光学素子駆動装置及び撮像装置
US8213783B2 (en) Anti-shake device and optical system having the same
US8576290B2 (en) Actuator, driving device and imaging device
JP4513879B2 (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒装置及びカメラ装置
US20190215454A1 (en) Imaging apparatus and camera system
JP2011176443A (ja) 撮影装置
JP2011085675A (ja) 光学素子駆動装置及び撮像装置
CN113050340B (zh) 相机模块
JP4941569B2 (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒装置及びカメラ装置
JP2007148022A (ja) 像ぶれ補正装置及びそれを用いた撮像装置