JP2012144656A - 食器洗い機用粒状洗浄剤組成物 - Google Patents

食器洗い機用粒状洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】油脂汚垢及び石鹸スカムが、食器を再汚染することなく、優れた洗浄力を与えるとともに、食器洗い機の排水ホース内面の汚れを抑制し、洗浄後の庫内の不快な臭いのなさに優れた粒状(粉末状)食器洗い機用洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】A:メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩 8〜40質量%、
B:マレイン酸/アクリル酸共重合体及び/又はその塩 2〜11質量%、
C:リパーゼ、
D:R−O−(EO)p(AO)q−H …(1)で表されるノニオン界面活性剤、及び
E:無機過酸化物を含有し、且つ、A/B(質量基準比)=4〜12である食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、食器洗い機用粒状洗浄剤組成物に関する。
自動食器洗い機(食洗機)の普及にはめざましいものがある。食器洗い機を使用するにあたって、これまでは予備洗いとして、食器に付着した汚れや残存している食材などをある程度落としてから洗浄機にかけることが行われていた。近年、予備洗いの手抜き化傾向が顕著となり、食器洗い機に持ち込まれる汚れ、中でも油脂汚垢の量が増加している。
一方、食洗機に求められる省エネ傾向も加速している。これにより、低温且つ短時間での洗浄が余儀なくされているが、このような条件下での洗浄は過酷であり、高洗浄力の発現にとってのハードルがより一層高くなっている。
従って、当該分野における最大の技術課題は洗浄力発現にとって過酷条件下でも優れた洗浄力を発揮できる洗浄剤組成物の開発である。
油脂汚垢に対する課題解決手段の一つが酵素リパーゼの活用である。リパーゼは、食器に付着した油脂汚垢に作用して、グリセリンと脂肪酸に分解させることができる点で優れているが、油脂汚垢の分解によって生じる脂肪酸と、水道水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンとが結合して石鹸スカムを発生させてしまう。石鹸スカムは、特にプラスティック製食器に著しく再付着する課題があることから、これまで食洗機洗剤分野への応用は遅々として進展しなかった。
特許文献1には、疎水性に変性されたポリカルボン酸共重合体(高分子キレート剤)と、特定の錯化剤、発泡性の弱い非イオン性界面活性剤、漂白剤を組み合わせることで、くもりのない、かつ、水斑のない仕上がりを示す無リン組成物が開示されている。
特許文献2には、リパーゼ、メチルグリシン二酢酸塩、マレイン酸/アクリル酸共重合体の塩等を含む、油洗浄力、耐ケーキング性(耐固化性)の良好な食器洗い機用洗浄剤組成物が開示されている。
しかしながら、これら特許文献に記載の組成物は酵素を必須成分として含有するものではない。従って、リパーゼで分解されて生ずる石鹸スカムのプラスチック製食器への再汚染の問題への言及は当然ないし、その問題を解決できるものでもない。
特表2008-513557号公報 特開2006-206893号公報
従って、本発明は、食器から除去された油脂汚垢及び石鹸スカムが、特にプラスチック製硬表面を有する食器を再汚染することなく、優れた洗浄力を発揮し、さらには食器洗浄機の排水ホース内面の汚れの抑制と、自動食器洗い機庫内の不快な脂肪酸臭をも低減することのできる食器洗い機用粒状洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、無機過酸化物、リパーゼ及びノニオン界面活性剤と、特定の構造を有する高分子キレート成分と特定の化学構造を有する低分子キレート成分とを共存させ、且つ、比率を限定すると、洗浄過酷条件下でも再汚染の問題を解決でき、優れた洗浄力を発揮することが分かった。即ち、本発明は、
A:メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩を8〜40質量%、
B:マレイン酸/アクリル酸共重合体及び/又はその塩を2〜11質量%、
C:リパーゼ、
D:R−O−(EO)p(AO)q−H …(1)で表されるノニオン界面活性剤
(式中、Rは、水素原子または炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖の炭化水素基であり、EOはエチレンオキサイド基を、AOは炭素数3〜4のアルキレンオキサイド基を示す。p及びqはそれぞれエチレンオキサイド基及びアルキレンオキサイド基の平均付加モル数であり、かつp及びqそれぞれが1〜25の範囲の数である。)、及び
E:無機過酸化物、
を含有し、且つ、A/B(質量基準比)=4〜12であることを特徴とする、食器洗い機用粒状洗浄剤組成物を提供する。
本発明によれば、油脂汚垢及び石鹸スカムの再汚染を抑制し、優れた洗浄力を発揮するとともに、食器洗浄機の排水ホース内面の汚れを抑制し、自動食器洗い機庫内の不快な脂肪酸臭をも低減できる粒状食器洗い機用洗剤組成物を提供することができる。また、本発明の粒状食器洗い機用洗剤組成物は、耐ケーキング性に優れ、保存中の固化を抑制することが出来る。
<<A成分>>
メチルグリシン二酢酸(MGDA)及び/又はその塩は、リパーゼを油脂汚れに作用させた際に生じる石鹸スカムが食器等に再付着するのを防止し、かつ食器洗浄機の排水ホース内面の汚れを抑制するのに寄与する。メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩は、下記式(2)で表される。
1OOCCH(CH3)N(CH2COOM2)(CHCOOM3) …(2)
式中、M1〜M3は、それぞれ独立に、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを示す。M1〜M3は、少なくとも1つがアルカリ金属であるのが好ましく、全てがアルカリ金属であるのがより好ましく、全てがナトリウムであるのが特に好ましい。
メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩の含有量は、本発明の組成物に対して8〜40質量%、好ましくは10〜35質量%である。A成分の含有量が前記下限値以上であると、食器洗浄機の排水ホース内面の汚れが抑制され、石鹸スカムの再付着防止力も向上する。また、プラスチック食器への油再付着も低減し、油洗浄力も向上し得る。一方、A成分の含有量が前記上限値以下であると、耐ケーキング性が向上し、洗剤基剤のにおいの劣化が抑制される。
如何なる理論にも拘束されるものではないが、A成分の石鹸スカム再付着抑制の作用機序は単なるカルシウム捕捉ではないと思われる。なんとなれば、文献(Extraction of Heavy Metals from Soils Using Biodegradable Chelating Agents:Eviron.Sci.Technol.2004,38,937-944及びNitrogen-and Phosphorous-Free Strong Sequestering Builders:Tenside Detergents,12,1975,Heft1)上のクエン酸塩、トリポリリン酸塩、ニトリロトリ酢酸塩のカルシウムイオン錯安定化定数はMGDAのそれよりも低く、エチレンジアミン4酢酸塩のカルシウム錯安定化定数はMGDAのそれよりも高い。しかしながら、石鹸スカム再付着の抑制効果はこの錯安定化定数の序列とは一致しないからである。MGDA、クエン酸塩、トリポリリン酸塩、ニトリロトリ酢酸塩及びエチレンジアミン4酢酸塩の中で、MGDAのみが、後述するB成分との至適組み合わせ範囲において、リパーゼを作用させた際に生じる石鹸スカムの付着を顕著に抑制できる。恐らく、カルシウムイオン、マグネシウムイオンの封鎖力ではなく、封鎖状態(分散状態)が異なるためではないかと考えられる。
<<B成分>>
マレイン酸/アクリル酸共重合体及び/又はその塩は、食器洗い機用洗剤組成物において、通常、高分子キレート剤として使用されている。
本発明に用いるアクリル酸/マレイン酸共重合体は、アクリル酸とマレイン酸とのモル比が70/30〜30/70であるものが好ましい。
本発明に用いるアクリル酸/マレイン酸共重合体としては、標準物質をポリアクリル酸ナトリウムとしたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される重量平均分子量が1,000以上であるものが好ましく、1,500〜200,000の範囲のものがより好ましく、2,000〜100,000の範囲のものがさらに好ましく、10,000〜100,000の範囲のものがよりさらに好ましく、40,000〜60,000の範囲のものが最も好ましい。重量平均分子量が1,000以上であると、石鹸スカムの再付着防止性が向上する。200,000以下であると粒状洗剤組成物の耐ケーキング性が向上する。
マレイン酸/アクリル酸共重合体が塩の形態である場合には、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩及びカリウム塩などが好ましい例としてあげられる。
B成分は、公知の方法により合成しても良く、又は市場で入手できるものを使用しても良い。市場で入手可能な物としては、例えば日本触媒(株)製のアクアリックTL400(重量平均分子量:50000)、BASF社製のソカランCP7、CP5及びCP12S(重量平均分子量:CP7=50000、CP5=70000、CP12S=3000)等が挙げられる。
マレイン酸/アクリル酸共重合体及び/又はその塩の含有量は、本発明の組成物の全質量に対して、2〜11質量%、好ましくは、3〜6質量%である。B成分の含有量が上記範囲内であると、石鹸スカムの再付着防止力が向上し、排水ホース内面の汚れも抑制される。また、油洗浄力も向上し得る。
<A/B比>
本発明の組成物に含まれるA成分とB成分との質量比は、4〜12であり、好ましくは6〜10である。質量比が前記下限値以上であると、排水ホース内面の汚れ抑制効果が向上し、石鹸スカムの再汚染性が抑制され得る。また、庫内の不快臭が低減され、油洗浄力も向上し得る。一方、前記上限値以下であると、排水ホース内面の汚れが抑制され、石鹸スカムの付着も防止され得る。また、プラスチック食器への油再付着も抑制され、油洗浄力も向上し得る。
このように、本発明の組成物はA,B両成分が必須であり、且つ、至適な比率範囲が存在する。A、B成分による排水ホース内面の汚れ抑制効果については如何なる理論にも拘束されるものではないが、両成分の相乗作用でカルシウムイオンやマグネシウムイオンを効率よく捕捉封鎖し、その後E成分の無機過酸化物が排水ホース内面の油、カビなどの複合汚れに効果的に作用し、排水ホース内面の汚れを抑制する効果を発揮するものと推測される。
<<C成分>>
本発明ではいかなるリパーゼも使用できるが、粒状物の形で供給され、後述の方法により求められる酵素の比活性が1gあたり0.1〜10000LU/gの力価のものが好ましい。
リパーゼの活性値が100LU/gのとき、本発明の組成物中にリパーゼを0.01〜0.5重量%配合することが好ましく、より好ましくは0.05〜0.3重量%である。配合量が上記範囲内であると油脂の洗浄力が向上する。また、排水ホース内面の汚れ抑制、プラスチック食器への油再付着低減、耐ケーキング性が向上し、洗剤基剤臭の劣化抑制の点でも効果を有し得る。
リパーゼとしては市販品を使用することができる。例えば、Lipex,Lipolase(いずれもノボザイムズ社製)が挙げられる。
なお、各酵素の活性は、特開2004-204084号公報の段落0008に記載の方法により測定することができる。具体的には以下の通りである。
リパーゼの比活性の測定方法はpH一定状態におけるトリオレインの加水分解に基づいて行われるものであり、酵素1g当たりの活性で示される。活性単位は「LU/g」である。
200mL(内径63mm、高さ80mm)のビーカーにマグネットスターラーバー(直径8mm、長さ30mm、円柱状)を入れ、22.5℃±0.5℃のベース溶液100±0.2mL(α−SF−Na〔C14/16=2/8(質量比)のアルキル基をもつα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩〕200ppm、炭酸ナトリウム200ppm、ドイツ硬度3゜DH(イオン交換水に塩化カルシウムを添加して調製))と、基質として0.2gのトリオレイン(Fulka社試薬)を添加し、15〜20分撹拌しpH一定になったところを初期pH(約10〜10.5)とする。使用装置は滴定装置TS−980(平沼産業製)を用いて回転数は200rpmに設定して行う。なお、滴定装置にpH電極も組み込まれているのでこの電極を使用する。
次いで、室温で攪拌したまま、酵素活性値既知の標準リパーゼを2mg〜20mgの範囲で精秤し、100mLのイオン交換水に溶解させておいた前記ベース溶液1mLを加えトリオレイン基質の分解反応を開始させると共に、初期pH値(約10〜10.5)を保つように0.1N-KOH溶液を滴下する。60分後の0.1N-KOH溶液の滴下量を測定し、標準リパーゼ1g当たりの0.1N−KOH溶液滴下量sを求める。
酵素活性値未知のリパーゼについても2mg〜20mgの範囲で精秤し、100mLのイオン交換水に溶解させておいた前記ベース溶液1mLを加え、同様の操作を行い活性値未知リパーゼ1g当たりの0.1N−KOH溶液滴下量Aを求め、以下の計算式から比活性値を算出する。
(計算式) 比活性値 LU/g=(A/s)×100
<<D成分>>
R−O−(EO)p(AO)q−H …(1)
式(1)中、Rは、水素原子または炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖の炭化水素基である。炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖の炭化水素基が好ましい。中でも、炭素数12〜15の直鎖または分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数12〜13の直鎖または分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基がさらにより好ましい。
EOはエチレンオキサイド基を、AOは炭素数3〜4、好ましくは炭素数3のアルキレンオキサイド基を示す。p及びqはそれぞれエチレンオキサイド基及びアルキレンオキサイド基の平均付加モル数であり、p及びqはそれぞれ1〜25、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10、特に好ましくは2〜5の範囲の数である。
(D)成分は非イオン性界面活性剤であり、食器洗浄機用洗浄剤という用途の特性上、低泡性であることが好ましく、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記式(1)のノニオン界面活性剤は、エチレンオキサイドと炭素数3〜4のアルキレンオキサイドとを付加重合することにより、又は高級アルコールにエチレンオキサイド及びアルキレンオキサイドを付加することにより得られる。高級アルコールとしては、天然または合成の1級または2級アルコールを使用することができる。具体的には、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。このうち、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、トリデシルアルコール等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコールが好ましい。これらの高級アルコールは、商業的に入手することができる。市販品としては、ドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや、椰子油高級アルコール等の天然アルコール、更にはソフタノール(登録商標)等の2級アルコールがあげられる。
更に好ましいものとして、上記式(1)のポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおいて、エチレンオキサイドが狭い付加モル分布でアルコールに付加していることが挙げられる。具体的には、特開平1−164437号公報及び特開2000−61304号公報記載の方法を用いれば、狭いEO付加モル分布をもったポリオキシエチレンアルキルエーテルを容易に得ることができる。これにAOを所定量付加重合することにより、上記式(1)においてRが炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖の炭化水素基である非イオン性界面活性剤が得られる。
市販品の例として、ソフタノールEPシリーズ(日本触媒社製)、プルラファックシリーズ(BASF社製)、レオックス、レオコン、ライオノールシリーズ(ライオン社製)等が例示できる。
D成分の含有量は、組成物の全質量を基準として、好ましくは0.5〜5質量%、更に好ましくは1〜3質量%である。D成分の含有量が上記範囲内であると、油洗浄力が向上する。又、排水ホース内面の汚れの抑制、石鹸スカムの付着防止、プラスチック食器への油再付着防止、洗剤基剤の臭いの劣化防止の点でも効果を有し得る。
<<E成分>>
無機過酸化物としては、アルカリ金属の過ホウ酸塩、過炭酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩等、水溶液中で過酸化水素を発生する無機過酸化物を使用することができる。これらは、単独(1種)で又は2種以上を混合して用いることができる。
より高い漂白効果の点から、過硫酸水素カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムが望ましく、特に過炭酸ナトリウムが望ましい。
無機過酸化物の表面被覆の有無は特に限定されないが、漂白効果の持続性や酸化性固体を安全に貯蔵するといった観点から、無機過酸化物を炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等の無機塩で被覆した形態で用いるのが好ましい。
無機過酸化物は、前記表面被覆された、または表面被覆されない粒子状で用いることが好ましい。その粒子径(表面被覆される場合には被覆後の粒子径)は特に限定されるものではないが、ケーキングを防止する観点から平均粒子径200〜1200μmが好ましく、200〜700μmが特に好ましい。
食器洗い機用洗浄剤組成物の全量に対して、無機過酸化物の含有量は、特に限定するものではないが、1質量%以上が好ましく、2〜50質量%がより好ましく、5〜50質量%がさらにより好ましく、10〜45質量%が特に好ましい。
無機過酸化物の含有量が上記範囲内であると、排水ホース内面の汚れが抑制され、庫内の不快臭を低減することが出来る。
<<その他任意成分>>
本発明の洗剤には、本発明の目的に反しない限り、食器を洗浄するための洗剤に通常含まれる如何なる成分も含むことができる。例えば、漂白活性化剤、アルカリビルダー、アミラーゼ、プロテアーゼ、植物抽出エキス、香料、吸油剤、消泡剤、食器保護剤、工程剤等を用いることができる。
表1〜4に記載の各成分を混合して、実施例1〜23及び比較例1〜24の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物を調製した。表1〜4中の各成分は以下の通りである。なお、表中の数字は、組成物の全量を基準とする質量%を示す。
(A成分)
a)MGDA: メチルグリシン二酢酸3ナトリウム(BASF社製、Trilon M)
a)の比較品:
比較品1;クエン酸ナトリウム(磐田化学社製)
比較品2;STPP:トリポリリン酸ナトリウム(関東化学社製)
比較品3;EDTA:エチレンジアミン4酢酸ナトリウム(BASF社製 Trilon B)
比較品4;NTA:ニトリロトリ酢酸ナトリウム(BASF社製 Trilon A)
(B成分)
b)MA剤:
MAコポリマー:アクリル酸/マレイン酸共重合体(BASF社製 ソカランCP7 重量平均分子量5万。
b)の比較品:
比較品1;ポリアクリル酸(BASF社製 ソカランPA30)
比較品2;疎水変性されたポリカルボキシレート(BASF社製 ソカランCP9)
(C成分)
c)リパーゼ:
リパーゼ1;ノボザイムズ社製(Lipex100T 力価 100LU/g)
リパーゼ2;ノボザイムズ社製(Lipolase100T 力価 100LU/g)
(D成分)
d)ノニオン界面活性剤:
ノニオン界面活性剤1; 式(1)で表されるノニオン界面活性剤(R=炭素数12〜13、AO=炭素数3のアルキレンオキシド、p=3、q=3;ライオン化学製 NNAEP-3030)
ノニオン界面活性剤2; 式(1)で表されるノニオン界面活性剤(R=炭素数13〜15、AO=炭素数3のアルキレンオキシド、p=2、q=5;BASF社製 プルラファックLF403)
d)の比較品:
ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル(日本エマルジョン製 エマレックス720)
(E成分)
e)無機過酸化物:過炭酸ナトリウム(日本パーオキサイド製、商品名:PC-A、平均粒子径400μm)
(任意成分)
硫酸ナトリウム(日本化学(株)製 中性無水芒硝)
(共通成分X)
TAED:テトラアセチルエチレンジアミン(クラリアント製 ペラクティブAN 1%)
炭酸ナトリウム(旭硝子社製、粒灰 15%)
アミラーゼ(ノボザイムズ社製、デュラミル120T 1%)
プロテアーゼ(ノボザイムズ社製、エバラーゼ8.0T 1%)
植物抽出物(豊玉香料社製、水溶性ローズマリーエキス 0.2%)
アルミン酸:アルミン酸ナトリウム(住友化学社製、NAP-120 0.1%)
消泡剤(ダウ コーニング社製、2-4248S 0.3%)
香料:特開2002-146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物 0.05%
無水ケイ酸(トクヤマ社製、トクシールNP 2%)
なお、上記各数字は組成物全体に対する質量%を意味する。
得られた各組成物について、下記評価法に基づき、排水ホース内面の汚れのなさ、庫内の不快臭のなさ、石鹸スカムの付着のなさ、プラスチック食器への油再付着のなさ、耐ケーキング性、洗剤基剤のにおい、及び油洗浄力を評価した。
その結果を表1〜2に示す。
<<評価法>>
〔(1)排水ホースの汚れ抑制、庫内の不快臭のなさ、再汚染防止能、及び油洗浄力の評価〕
牛脂/ラード/バター/サラダ油=3/3/3/1の混合油8gをのせた直径21cm陶器皿2枚と、レトルトカレー(ボンカレーゴールド21(辛口);大塚食品製)8gをのせた直径15cm陶器皿2枚のモデル汚垢を用意した。
洗浄前に油付着、石鹸スカムの付着のないことを確認した紺色のポリプロピレン(PP)製弁当箱(縦110mm、横170mm、高さ35mm)を、モデル汚垢を付着させた陶器皿4枚と共に、自動食器洗い乾燥機「パナソニック(株)製、機種NP−40SX2」にセットし、実施例及び比較例の組成物6gを使用して標準コース洗浄を行った。
洗浄後、食器洗浄機の排水ホースの汚れ、庫内の不快臭、PP製弁当箱へのモデル汚垢及び石鹸スカムの付着の程度並びに油洗浄力を以下の基準で評価した。その結果を表1〜4に示す。
<(i)食器洗浄機の排水ホースの汚れ抑制効果>
上記モデル汚垢の洗浄を1日1回、6ヶ月間を繰り返し、最後の洗浄、すすぎを行った後、自動食器洗い乾燥機の排水ホースを縦に切り裂いて、排水ホース内面の油汚れの付着、カビ等の汚れ具合を、指の触感と目視にて観察し以下の基準で評価した。商品価値上、◎◎〜○を合格とした。
尚、排水ホースは実験に供する前に汚れの付着していない新品に交換したものを用いた。
◎◎:内面を指で触っても目視で観察しても汚れの残留が認められない。
◎ :内面を指で触ると僅かに残留感を有するが、目視では残留が認められない。
○ :内面が指での触感、目視にてわずかに汚れの残留間を有する。
△ :内面が目視にて油汚れの付着が認められた。
× :内面が目視にて油汚れの付着やカビ様の付着が認められた。
<(ii)洗浄後の庫内の不快臭のなさ>
上記モデル汚垢の洗浄を1日1回、6ヶ月間繰り返し、最後の洗浄、すすぎ後が終わった段階で食器洗い機の扉を開けて、庫内の臭いを直接嗅ぐことにより庫内の臭気を評価した。商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:脂肪酸臭が全くしない。
○:脂肪酸臭が極僅かに感じられるが不快は感じない。
△:脂肪酸臭が感じられやや不快である。
×:著しく脂肪酸臭が感じられ不快である。
<(iii)モデル汚垢付着に基づく再汚染防止能の評価>
上記モデル汚垢を1回洗浄した後の紺色PP製弁当箱の油付着の程度を手触りで評価した。商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:油の残留した感触が全くない。
○:油の残留した感触が極僅かに感じられる。
△:油の残留した感触が感じられる。
×:油がべっとりと残っている。
<(iv)石鹸スカム付着のなさに基づく再汚染防止能>
上記モデル汚垢を1回洗浄した後の紺色PP製弁当箱の石鹸スカム付着の程度を目視で評価した。商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:石鹸スカムの付着が全く見られない。
○:石鹸スカムが極僅かに付着している。
△:石鹸スカムがかなり付着している。
×:石鹸スカムが全面に付着している。
<(v)油洗浄力>
上記モデル汚垢を1回洗浄した後の紺色PP製弁当箱の油付着の程度を手触りで評価した。商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:陶器皿の油汚れがすっきり落ちて、油の残留した感触もなく、PP製弁当箱の油再付着も認められず、食器洗い機庫内面(隅の部分)にも油の残留した感触がない。
○:陶器皿の油汚れがすっきり落ちて、油の残留した感触もないが、PP製弁当箱の油再付着が極僅かに認められ、食器洗い機庫内面(隅の部分)にも極僅かに油の残留した感触がある。
△:陶器皿の油汚れは落ちているように見えるが、触ってみると油の残留した感触があり、PP製弁当箱の油再付着が認められ、食器洗い機庫内面(隅の部分)にも油の残留した感触がある。
×:陶器皿の油汚れが残っており、触ってみると明らかに油の残留した感触があり、PP製弁当箱の油再付着が認められ、食器洗い機庫内面(隅の部分)にも油の残留した感触がある。
〔(2)耐ケーキング性及び洗剤基剤臭の劣化抑制の評価〕
実施例1〜23及び比較例1〜24の各組成物700gを、幅16cm×奥行き10cm×高さ9cmのポリエチレン(PE)製容器に充填し、40℃、75%RHの条件下に2ヶ月保存した。保存後の洗剤について、以下の基準で耐ケーキング性及び洗剤基剤臭を評価した。その結果を表1〜4に示す。
(i)保存後の洗剤をスプーンですくって、すくいやすさを評価した。商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:洗剤のケーキングがなく、問題なくすくえる。
○:洗剤の表面にケーキングが認められるが、問題なくすくうことができる。
△:洗剤のほぼ全体にケーキングが認められるが、スプーンを押し込んですくうことができる。
×:洗剤全体にケーキングが発生し、スプーンを押し込んでもすくうことができない
(ii)保存後の洗剤の臭いを直接嗅ぐことにより、保存後の洗剤基剤臭を評価した。
洗剤基剤臭評価基準:商品価値上、◎〜○を合格とした。
◎:基剤臭の劣化がない
○:基剤臭の劣化がやや認められる
△:基剤臭の劣化が認められる
×:著しい基剤臭の劣化が認められる
Figure 2012144656
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Claims (11)

  1. A:メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩を8〜40質量%、
    B:マレイン酸/アクリル酸共重合体及び/又はその塩を2〜11質量%、
    C:リパーゼ、
    D:R−O−(EO)p(AO)q−H …(1)で表されるノニオン界面活性剤
    (式中、Rは、水素原子または炭素数8〜20の直鎖または分岐鎖の炭化水素基であり、
    EOはエチレンオキサイド基を、AOは炭素数3〜4のアルキレンオキサイド基を示す。
    p及びqはそれぞれエチレンオキサイド基及びアルキレンオキサイド基の平均付加モル数
    であり、かつp及びqそれぞれが1〜25の範囲の数である。)、及び
    E:無機過酸化物
    を含有し、且つ、
    A/B(質量基準比)=4〜12
    であることを特徴とする食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  2. 前記E成分が、アルカリ金属の過ホウ酸塩、過炭酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  3. 前記E成分が、過硫酸水素カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  4. 前記E成分が、過炭酸ナトリウムである、請求項1〜3のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  5. 前記E成分の含有量が、2〜50質量%である、請求項1〜4のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  6. 前記E成分の含有量が、10〜45質量%である、請求項1〜5のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  7. A/B=6〜10である請求項1〜6のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  8. A成分が、メチルグリシン二酢酸のアルカリ金属塩である請求項1〜7のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  9. A成分の含有量が、10〜35質量%である請求項1〜8のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  10. B成分が、マレイン酸/アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩である請求項1〜9のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
  11. B成分の含有量が、3〜6質量%である請求項1〜10のいずれか1項記載の食器洗い機用粒状洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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