JP2012143819A - 工作機械の主軸およびこの主軸を用いた工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 工作機械の主軸頭に設けられた回転軸、その外周面に嵌合するラムおよびこのラム先端に取り付けられたアタッチメントを有する主軸において、回転軸、ラムおよびアタッチメントは、それらのうちのいずれか一つ、いずれか二つ、またはそれぞれに外周面の軸方向に本体材料と共振点の異なる補強材を添設したことを特徴とする工作機械の主軸とした。また、このように補強した主軸を用いた工作機械とした。
【選択図】 図1
Description
この目的のためには、発明者は、主軸を構成する回転軸と、およびこの回転軸を外側から支える門方工作機械の縦主軸ではラムとを、(また横中ぐり盤等に使用される水平の横主軸ではクイルとを)、超鋼の筋金や硬度の高い物質等の補強材により強化すれば良いとの結論に達した。さらに、このラムまたはクイル等に、さらに付加的に取り付けられたアタッチメント等を含む主軸の構造を、前述の筋金等の補強材により全体的に強化すれば良い、という結論に達し、本発明に至った。
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれに、内部に共振点の異なる補強材の心棒を使用して構成したことを特徴とする工作機械の主軸とした。
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれの外周面に共振点の異なる補強材のスリーブを嵌合させて構成したことを特徴とする工作機械の主軸とした。
図1において符号10は、門型の工作機械であって、工場などの工作機械の設置場所の床面に設置される。この門型工作機械10には、П(パイ)型の、つまり門型形状をしたフレーム100の左右に立設されたコラム11の間を、ワーク12を搭載して左右のコラム11の直角方向に、X軸として移動するテーブル12の載置されたベッド13が設けられている。フレーム100の一部である左右のコラム11には、クロスレール14が渡され、このクロスレール14は、コラム11の側面を左右の案内15に沿って、所定距離だけ、W軸として上下に、図示していないサーボモータにより、移動可能となっており、ワークの高さを考慮して工具位置を調節するよう、適切な加工が可能となっている。さらに、このクロスレール14には、主軸頭19が設置され、この主軸頭19には、アタッチメントであるスナウト16を介して工具17を取り付けた主軸18を有する構成となっている。この主軸18は、図示していないサーボモータにより、Z軸として上下に移動する。また、主軸頭19は、その全体がクロスレール14に沿って、図の左右に、つまり門幅方向にY軸として移動可能に位置決めされる構成となっている。
そしてそれぞれ周方向に添設された3個の等間隔の金属補強材23、24は、勿論これに限ることでなく、主軸やアタッチメントの長さ、径に合った個数等、適宜、その都度選択することが出来る。
その他このようなスリーブに替えて回転軸やラムの外側面に金属補強材をコーティングすることも可能である。
また、コーティングには、既に知られているプラズマなどを使用した溶射の方法などのほか、PVD法や小型のものならばCVD法などによる形成などでも良く、耐摩耗性なども剛性と共に期待できる。
また、前述の既に開示された補強された工具を用いて、さらにこの主軸にその工具を装着した工作機械として構成することもかのうである。このように構成された工作機械は、工具、回転軸、ラム(または水平軸にあってはクイル)、アタッチメントをふくめ全体としてそれぞれを補強したので、あるいは、前述のようにそれらのいずれか、またはそれらの組み合わせにより、補強することにより、剛性の高い、強い工作機械の実現を期待できる。
さらにシリコンやSiCのような剛性を持つ半導体あるいはサファイヤのような絶縁体の特性をもつコーティングによる補強材であってもよい。これらは、望ましくは、自然界の物から構成してもよいが、人工合成できる材料を使用して構成すると、望みの形状を得る場合等、取扱い易いように考えられる。
11 コラム
12 ワーク
13 ベッド
14 クロスレール
15 案内
16、26、30 スナウト
17 工具
18 主軸
19 主軸頭
20、25、29 ラム
21、22、33〜37 溝
23、24、38〜42 金属補強材
27、28 金属補強材心棒
31、32 スリーブ
100 フレーム
Claims (9)
- 工作機械の主軸頭に設けられた回転軸、この回転軸に嵌合するラム、およびこのラムに取り付けられたアタッチメントを有する主軸において、
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれに、外周面に本体材料と共振点の異なる補強材を添設したことを特徴とする工作機械の主軸。 - 工作機械の主軸頭に設けられた回転軸、この回転軸に嵌合するラム、およびこのラムに取り付けられたアタッチメントを有する主軸において、
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれに、内部に共振点の異なる補強材の心棒を使用して構成したことを特徴とする工作機械の主軸。 - 工作機械の主軸頭に設けられた回転軸、この回転軸に嵌合するラム、およびこのラムに取り付けられたアタッチメントを有する主軸において、
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれの外周面に共振点の異なる補強材のスリーブを嵌合させて構成したことを特徴とする工作機械の主軸。 - 工作機械の主軸頭に設けられた回転軸、この回転軸に嵌合するラム、およびこのラムに取り付けられたアタッチメントを有する主軸において、
前記回転軸、前記ラム、および前記アタッチメントは、それらのいづれか一つ、それらのいずれか二つ、またはそれらのそれぞれの外周面に共振点の異なる補強材によるコーティングをし構成したことを特徴とする工作機械の主軸。 - 前記補強材は、高分子ポリマー、絶縁体、半導体、金属のうち、それらのいずれか一つまたは、それらの組み合わせ、であることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の工作機械の主軸。
- 前記補強材は、超硬材料またはHIS材を使用したことを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の工作機械の主軸。
- 請求項1ないし請求項6の内の何れか1項記載の主軸と、
この主軸に装着する工具として、外周面の軸方向に本体材料と共振点の異なる金属補強材により補強した工具と、
を具備して構成したことを特徴とする工作機械。 - 前記ラムに替えて、クイルとして水平主軸としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、何れか一項に記載の主軸。
- 請求項8の主軸と、
この主軸に装着する工具として、外周面の軸方向に本体材料と共振点の異なる金属補強材により補強した工具と、
を具備して構成したことを特徴とする工作機械。
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JP2011001935A JP2012143819A (ja) | 2011-01-07 | 2011-01-07 | 工作機械の主軸およびこの主軸を用いた工作機械 |
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2011
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