JP2012143318A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができるシートを提供する。
【解決手段】本シートは、溝部13を備えるクッションパッド1と、クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバー2と、を備えるシートであって、溝部には、その底側に通電可能なワイヤ3が配設されており、シートカバーには、溝部に引き込まれた引込部23があり、引込部には、引込部をワイヤに連結するための連結部材4が取り付けられており、連結部材には、ワイヤに連結される部位に、ヒータと導通している導電部材4Aが設けられており、引込部が連結部材を介してワイヤに連結されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、導電部材がワイヤに連結されてヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、シートに関する。更に詳しくは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができるシートに関する。
従来より、冬期等の寒冷時に座面を暖めて着座者の快適性を向上させるためのヒータを備えるシートが知られている。このようなシートとしては、例えば、車両、特に乗用車のシートにおいて、ヒータを有するシートカバーでクッションパッドを被覆するシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−206号公報
上記特許文献1のような従来のシートでは、クッションパッドに設けられた溝部にシートカバーの一部を引き込んでシートカバーをクッションパッドに取り付けるようにしている。具体的には、シートカバーの引込部に設けられたシートカバー側のワイヤと、溝部底側に配設されたクッションパッド側のワイヤと、をCリング(ホグリング)等の係止部材により係止することにより、シートカバーをクッションパッドに取り付けている。一方、ヒータへの給電は、ヒータと導通するシートカバー側のワイヤから延設された配線を車体側の配線に接続するようにしている。即ち、上記特許文献1のようなシートでは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、ヒータの電気的接続作業と、を別々に行う必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができるシートを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、溝部を備えるクッションパッドと、前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、前記溝部には、その底側に通電可能なワイヤが配設されており、前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、前記引込部には、前記引込部を前記ワイヤに連結するための連結部材が取り付けられており、前記連結部材には、前記ワイヤに連結される部位に、前記ヒータと導通している導電部材が設けられており、前記引込部が前記連結部材を介して前記ワイヤに連結されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記導電部材が前記ワイヤに連結されて前記ヒータが通電可能な状態とされていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記連結部材は、前記ワイヤを挟み込む第1挟持部と、前記引込部を挟み込む第2挟持部と、を備え、前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記引込部と前記ワイヤとが連結されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記導電部材は、前記第1挟持部から前記第2挟持部に渡って設けられており、前記引込部には、前記連結部材に挟持される部位に、前記ヒータと導通している引込部側導電部材が設けられており、前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記ヒータが通電可能な状態とされていることを要旨とする。
本発明のシートによると、クッションパッドの溝部には、その底側に通電可能なワイヤが配設されており、シートカバーの引込部には、ワイヤに連結するための連結部材が取り付けられており、連結部材には、ワイヤに連結される部位に、ヒータと導通している導電部材が設けられている。そして、引込部が連結部材を介してワイヤに連結されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、導電部材がワイヤに連結されてヒータが通電可能な状態とされている。このような構成により、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。その結果、従来のようにシートカバーを取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
また、前記連結部材は、前記ワイヤを挟み込む第1挟持部と、前記引込部を挟み込む第2挟持部と、を備え、前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記引込部と前記ワイヤとが連結されている場合は、シートカバー側の引込部と、クッションパッド側のワイヤと、を連結部材によりそれぞれ挟持させる、という簡易な作業によりシートカバーとクッションパッドとを係止できるとともに、ヒータの電気的接続も行うことができる。その結果、シートの組み立て作業性がより良好となる。
更に、前記導電部材は、前記第1挟持部から前記第2挟持部に渡って設けられており、前記引込部には、前記連結部材に挟持される部位に、前記ヒータと導通している引込部側導電部材が設けられており、前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記ヒータが通電可能な状態とされている場合は、ワイヤーハーネス等の配線を用いることなく、クッションパッド側のワイヤと、シートカバー側のヒータと、を電気的に接続することができる。その結果、簡易な構成のシートとすることができ、シートの組み立て作業性がより一層良好となる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本実施例に係るシートを示す縦断面図である。 本実施例に係るシートのクッションパッドを示す一部断面斜視図である。 本実施例に係るシートのシートカバーを示す一部断面斜視図である。 本実施例に係るシートの引込部及び連結部材を説明するための説明図である。 本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。 本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。 本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートの引込部及び連結部材を説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートの引込部及び連結部材を説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートのシートカバーを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートのシートパッドの溝部及びワイヤを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートのシートパッドの溝部及びワイヤを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るシートのシートパッドの溝部及びワイヤを説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るシート(100)は、溝部(13)を備えるクッションパッド(1)と、クッションパッドを覆い、ヒータ(H)を有するシートカバー(2)と、を備えるシートであって、溝部には、その底側に通電可能なワイヤ(3)が配設されており、シートカバーには、溝部に引き込まれた引込部(23)があり、引込部には、引込部をワイヤに連結するための連結部材(4)が取り付けられており、連結部材には、ワイヤに連結される部位に、ヒータと導通している導電部材(4A)が設けられており、引込部が連結部材を介してワイヤに連結されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、導電部材がワイヤに連結されてヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とする(例えば、図1等参照)。
上記「クッションパッド」の構造、大きさ、形状、材質等は特に問わない。このクッションパッドは、通常、発泡樹脂から形成される。このクッションパッドの材質としては、例えば、熱硬化性発泡樹脂又は熱可塑性発泡樹脂であることができ、ウレタンフォーム、PEフォーム、PPフォーム等を挙げることができる。
上記クッションパッドには溝部が形成されている。この溝部の大きさ、個数、断面形状等は特に問わない。溝部の幅方向の断面形状としては、例えば、略矩形状(例えば、図2、6等参照)、略正方形状、略台形状、略U字形状等が挙げられる。また、この溝部には、例えば、その底壁から更に陥没する形態の穴部(13A)が形成されていることができる。上記穴部の大きさ、個数、断面形状等は特に問わない。
上記溝部には、その底側に通電可能なワイヤが配設されている。このワイヤの大きさ、材質、断面形状、通電形態、配設形態等は特に問わない。上記ワイヤは、通常、上記溝部の長さ方向に延びるように設けられている。上記ワイヤの長さ方向の形状は特に限定されないが、例えば、略直線状(例えば、図3等参照)や、クランク状、波状等に曲げられた形状(例えば、図11、12、13等参照)等であることができる。上記ワイヤの配設形態としては、例えば、(i)上記溝部の空間内に配設されている形態(例えば、図2、3等参照)、(ii)上記溝部の底壁に埋設されたワイヤの一部が溝部の空間に露出するように配設されている形態(例えば、図13等参照)等であることができる。また、上記(ii)の場合、溝部の底壁に埋設されているワイヤの一部が溝部の空間に露出する形態としては、例えば、上記溝部の底壁に上記穴部が形成されており、ワイヤの一部がこの穴部において露出するように配設されている形態(例えば、図11、12等参照)であることができる。
上記「シートカバー」の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。このシートカバーは、例えば、織物、編物、皮革、合成皮革等からなることができる。また、シートカバーは、これらのうち1種又は2種以上の組合せであってもよい。
上記シートカバーはヒータを有している。上記ヒータは、例えば、シートカバーと一体に形成されたヒータであって、シートカバーを構成する糸の一部を、通電することにより発熱する導電糸からなるヒータ(例えば、図3、4等参照)や、シートカバーと別体に形成された面状のヒータであって、接着、縫製等によりシートカバーに取り付けられたヒータ(例えば、図10等参照)等であることができる。
上記シートカバーには、上記溝部に引き込まれた引込部があり、引込部には、この引込部を上記ワイヤに連結するための連結部材が取り付けられている。
上記連結部材の構造、形状、材質、個数等は特に問わない。この連結部材は、例えば、上記ワイヤを挟み込む第1挟持部(41)と、上記引込部を挟み込む第2挟持部(42)と、を備えることができる。
上記連結部材には、上記ワイヤに連結される部位に、上記ヒータと導通している導電部材が設けられている。
上記引込部の構成、引込形態等は特に問わない。この引込部は、例えば、上記ヒータと導通している引込部側導電部材(23A)を有することができる。この引込部側導電部材は、例えば、引込部の上記連結部材に挟持される部位に設けられていることができる(例えば、図4等参照)。また、引込部側導電部材は、ヒータに直接接続されて導通していてもよいし(例えば、図4等参照)、ワイヤーハーネス等の配線を介して、間接的にヒータと導通していてもよい(例えば、図10等参照)。
また、上記引込部は、例えば、上記引込部側導電部材に収容される引込部側ワイヤ(23B)を更に有し、この引込部側ワイヤが上記連結部材に連結される形態であることができる(例えば、図9等参照)。
ここで、本実施形態に係るシートは、例えば、上記連結部材は、上記ワイヤを挟み込む第1挟持部(41)と、上記引込部を挟み込む第2挟持部(42)と、を備え、上記第1挟持部が上記ワイヤを挟持しているとともに、上記第2挟持部が上記引込部を挟持していることにより、上記引込部と上記ワイヤとが連結されている形態であることができる(例えば、図4、5等参照)。
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係るシートとして車両用シートを例示する。
(1)シートの構成
図1に示すように、車両用シート100(以下、単にシートともいう)は、ウレタンフォームからなるクッションパッド1と、織物を縫製してなるシートカバー2と、を備えている。図2に示すように、クッションパッド1は、乗員が着座する着座部11と、この着座部11の両側方に設けられたサイド部12と、を有し、着座部11とサイド部12との間には溝部13が形成されている。溝部13は、その幅方向の断面形状が略矩形状である。溝部13の底側にはワイヤ3が配設されている。ワイヤ3は、溝部13内の空間を、溝部13の長さ方向に沿って直線的に配設されている。ワイヤ3は、図示しない配線により車両のECU等に接続されている。これによりワイヤ3は通電可能とされている。
シートカバー2は、図3に示すように、クッションパッド1の着座部11及びサイド部12をそれぞれ覆う着座部カバー21及びサイド部カバー22を有している。着座部カバー21及びサイド部カバー22はそれぞれ織物であり、各端部側を合わせて縫製糸2Aにより縫製されていることにより一体化されている。また、シートカバー2はヒータHを有している。本実施例において、ヒータHは、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であり、この導電糸は、通電することにより発熱する金属線である。
また、図4に示すように、シートカバー2は、着座部カバー21とサイド部カバー22とを縫製した部位において、クッションパッド1の溝部13に引き込まれる引込部23が設けられている。この引込部23には、引込部側導電部材23Aが取り付けられている。引込部側導電部材23Aは、構成糸の一部として導電糸が用いられている導電性布帛である。この引込部側導電部材23Aは、引込部23の端部を覆うように取り付けられているとともに、縫製糸2Aにより引込部23に縫製されている。これにより、引込部側導電部材23Aは、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であるヒータHと導通している。
また、図4に示すように、引込部23には、引込部23とワイヤ3とを連結するための連結部材4が取り付けられている。連結部材4は、ワイヤ3を挟み込むための第1挟持部41と、引込部23を挟み込むための第2挟持部42と、を備えている。第1挟持部41は、ワイヤ3の外周面を挟み込み可能なようにクリップ状に形成されており、ワイヤ3の長さ方向のいずれの箇所も挟持可能となっている。第2挟持部42は、引込部23をその幅方向外側から覆うようにして挟み込み可能なようにクリップ状に形成されており、引込部23の長さ方向のいずれの箇所も挟持可能となっている。本実施例において、第2挟持部42は、引込部側導電部材23Aとともに引込部23を挟み込むようになっている。
連結部材4には導電部材4Aが設けられている。導電部材4Aは導電性の金属からなり、連結部材4と接着されて一体化されている。この導電部材4Aは、ワイヤ3に連結される部位としての第1挟持部41に設けられているとともに、第1挟持部41から第2挟持部42に渡って設けられている。これにより、導電部材4Aは、第1挟持部41がワイヤ3を挟持するとともに、第2挟持部42が引込部23を挟持することにより、導電部材4A及び引込部側導電部材23Aを介して、ワイヤ3とヒータHとが導通するようになっている。
(2)シートの作用
次に、上記構成のシートの作用について説明する。
図5に示すように、最初に、シートカバー2の引込部23に連結部材4を取り付ける。本実施例において、引込部23には引込部側導電部材23Aが取り付けられており、この引込部側導電部材23Aは、着座部カバー21のヒータ線となる導電糸と導通している。従って、連結部材4を引込部23に取り付けることにより、連結部材4の導電部材4Aとヒータとが導通する。
次に、図6に示すように、ワイヤ3に連結部材4を連結する。これにより、図7に示すように、シートカバー2がクッションパッド1に係止されるとともに、連結部材4の導電部材4A及び引込部23の引込部側導電部材23Aを介してワイヤ3とヒータとが導通し、ヒータが通電可能な状態となる。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のシート100によると、クッションパッド1の溝部13には、その底側に通電可能なワイヤ3が配設されており、シートカバー2の引込部23には、ワイヤ3に連結するための連結部材4が取り付けられており、連結部材4には、ワイヤ3に連結される部位に、ヒータと導通している導電部材4Aが設けられている。そして、引込部23が連結部材4を介してワイヤ3に連結されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されるとともに、導電部材4Aがワイヤ3に連結されてヒータが通電可能な状態とされる。このような構成により、シートカバー2をクッションパッド1に取り付ける作業と、シートカバー2に備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。その結果、従来のようにシートカバー2を取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
また、本実施例では、連結部材4は、ワイヤ3を挟み込む第1挟持部41と、引込部23を挟み込む第2挟持部42と、を備え、第1挟持部41がワイヤ3を挟持しているとともに、第2挟持部42が引込部23を挟持していることにより、引込部23とワイヤ3とが連結されているので、シートカバー2側の引込部23と、クッションパッド1側のワイヤ3と、を連結部材4によりそれぞれ挟持させる、という簡易な作業によりシートカバー2とクッションパッド1とを係止できる。その結果、シートの組み立て作業性がより良好となる。
更に、本実施例では、導電部材4Aは、第1挟持部41から第2挟持部42に渡って設けられており、引込部23には、連結部材4に挟持される部位に、ヒータと導通している引込部側導電部材23Aが設けられており、第1挟持部41がワイヤ3を挟持しているとともに、第2挟持部42が引込部23を挟持していることにより、ヒータが通電可能な状態とされているので、ワイヤーハーネス等の配線を用いることなく、クッションパッド1側のワイヤ3と、シートカバー2側のヒータHと、を電気的に接続することができる。その結果、簡易な構成のシートとすることができ、シートの組み立て作業性がより一層良好となる。
また、本実施例では、連結部材4の第1挟持部41を、ワイヤ3の外周面を挟み込み可能なようにクリップ状に形成したので、連結部材4が、ワイヤ3の長さ方向や円周方向に位置ずれした場合でも電気的接続を確保することができる。
更に、本実施例では、連結部材4の第2挟持部42を、引込部23をその幅方向外側から覆うようにして挟み込み可能なようにクリップ状に形成したので、連結部材4が、引込部23の長さ方向に位置ずれした場合でも電気的接続を確保することができる。
なお、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、導電部材4Aを第1挟持部41から第2挟持部42に渡って設け、第2挟持部42が引込部23を挟持することにより導電部材4AとヒータHとを導通するようにしたが、これに限定されず、例えば、図8に示すように、連結部材4のワイヤ3に連結される部位である第1挟持部41に導電部材4Aを設け、この導電部材4Aを、配線W等を介してヒータHと導通するようにしてもよい。この場合、配線Wと導電部材4Aとの接続形態は特に限定されないが、例えば、ろう接、融接等の溶接や、カシメ、コネクタ等により接続する形態であることができる。また、配線Wは、ヒータHに直接接続されていてもよいし、引込部側導電部材23Aを介してヒータHに接続されていてもよい。
また、上記実施例では、第2挟持部42により引込部23の引込部側導電部材23Aを挟持するようにしたが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、引込部側導電部材23Aに収容される引込部側ワイヤ23Bを更に設け、この引込部側ワイヤ23Bを第2挟持部42により挟持するようにしてもよい。図9において、引込部側導電部材23Aには、引込部側ワイヤ23Bが露出する開口が形成されており、この開口から、連結部材4の第2挟持部42により引込部側ワイヤ23Bを挟持する。また、図9においては、引込部側導電部材23A及び引込部側ワイヤ23Bを介してヒータHと導電部材4Aとを導通させるようにしているが、これに限定されず、導電部材4Aは、引込部側導電部材23A及び引込部側ワイヤ23Bとは導通せず、導電部材4AがヒータHに直接導通するようにしてもよい。
更に、上記実施例では、着座部カバー21に導電糸が織り込まれていることによりシートカバー2と一体に形成されたヒータHとしたが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、シートカバーと別体に形成された面状のヒータHとしてもよい。この場合、ヒータHはシートカバー2に接着、縫製等により取り付けられていることができる。また、図10において、ヒータHは配線Wにより引込部側導電部材23Aに電気的に接続されている例を示しているが、これに限定されず、例えば、ヒータHを連結部材4の導電部材4Aに電気的に接続するようにして、ヒータHと導電部材4Aとを直接導通させるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、溝部13の空間に配設されるワイヤ3を例示したが、これに限定されず、例えば、図11に示すように、ワイヤ3を溝部13の底壁に埋設し、溝部13の底壁に形成された穴部13Aからワイヤ3の一部が露出するようにしてもよい。また、上記実施例では、ワイヤ3の長さ方向の形状を略直線状としたが、これに限定されず、例えば、図12及び図13に示すように、クランク状、波状等に曲げられた形状であってもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、ヒータを備えるシートとして広く利用することができる。特に、乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両用のシートに好適に利用される。
1;クッションパッド、11;着座部、12;サイド部、13;溝部、13A;穴部、2;シートカバー、21;着座部カバー、22;サイド部カバー、23;引込部、23A;引込部側導電部材、23B;引込部側ワイヤ、2A;縫製糸、3;ワイヤ、4;連結部材、41;第1挟持部、42;第2挟持部、4A;導電部材、100;シート、W;配線。

Claims (3)

  1. 溝部を備えるクッションパッドと、前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、
    前記溝部には、その底側に通電可能なワイヤが配設されており、
    前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、
    前記引込部には、前記引込部を前記ワイヤに連結するための連結部材が取り付けられており、
    前記連結部材には、前記ワイヤに連結される部位に、前記ヒータと導通している導電部材が設けられており、
    前記引込部が前記連結部材を介して前記ワイヤに連結されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記導電部材が前記ワイヤに連結されて前記ヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とするシート。
  2. 前記連結部材は、前記ワイヤを挟み込む第1挟持部と、前記引込部を挟み込む第2挟持部と、を備え、
    前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記引込部と前記ワイヤとが連結されている請求項1記載のシート。
  3. 前記導電部材は、前記第1挟持部から前記第2挟持部に渡って設けられており、
    前記引込部には、前記連結部材に挟持される部位に、前記ヒータと導通している引込部側導電部材が設けられており、
    前記第1挟持部が前記ワイヤを挟持しているとともに、前記第2挟持部が前記引込部を挟持していることにより、前記ヒータが通電可能な状態とされている請求項2記載のシート。
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