JP2012140658A - 円筒形スパッタリングターゲットおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒形セラミックスターゲット材21の内周面を電界還元して、ターゲット材の還元金属から成る下地層31を形成し、次いで円筒形支持基材11の外周面に円筒形セラミックスターゲット材を接合することにより、円筒形スパッタリングターゲットを製造する。
【選択図】図1
Description
(1)円筒形支持基材の外周面に円筒形セラミックスターゲット材を接合してなる円筒形スパッタリングターゲットにおいて、ターゲット材の内周面にターゲット材の還元金属から成る下地層を有することを特徴とする、円筒形スパッタリングターゲット。
(2)下地層の上に1層以上の金属層を有する、(1)に記載の円筒形スパッタリングターゲット。
(3)金属層の1層がスズ(Sn)から成る、(2)に記載の円筒形スパッタリングターゲット。
(4)金属層の厚みが10〜300μmである、(2)または(3)に記載のスパッタリングターゲット。
(5)インジウム合金半田により接合してなる、(1)から(4)いずれかに記載の円筒形スパッタリングターゲット。
(6)円筒形セラミックスターゲット材の内周面を電界還元して、ターゲット材の還元金属から成る下地層を形成し、次いで円筒形支持基材の外周面に円筒形セラミックスターゲット材を接合することを特徴とする、(1)に記載の円筒形スパッタリングターゲットの製造方法。
なお、放電試験はスパッタリングガスにアルゴンを使用し、スパッタリング圧力:0.3Pa、電力4500Wで行った。
円筒形ITOターゲット材(外径:150mmφ、内径:130mmφ、長さ:300mm)を1個、Ti製円筒形基材(外径:128mmφ、内径:122mmφ、長さ:400mm)を1個用意した。円筒形ITOターゲット材およびTi製円筒基材を十分に洗浄した。円筒形ITOターゲット材の電解還元は水酸化ナトリム10%水溶液を還元剤とし、ターゲット材を陰極、カーボン電極を陽極として繋ぎ、25℃、電流密度2A/dm2の条件で5分間行い、ターゲット材内周面に金属下地層を形成した。また、Ti製円筒基材については、外周面を超音波メタライジング処理によってIn半田を下塗りした。
実施例1において、円筒形ITOターゲット材の金属下地層の上に、Snをスパッタ法で10μm形成した以外は、実施例1と同様に作製した。この方法によって作製した円筒形ITOスパッタリングターゲットの放電試験を行なった結果、割れは認められなかった。
実施例1において、円筒形ITOターゲット材の金属下地層の上に、Ni層を5μm、次いでSn層を15μmの厚みに電気めっきで形成した以外は、実施例1と同様に作製した。この方法によって作製した円筒形ITOスパッタリングターゲットの放電試験を行なった結果、割れは認められなかった。
実施例1において、円筒形ITOターゲット材の内周面を電解還元することなく、直接In半田を流し込み作製したところ、ターゲット材内周面の濡れ性が悪く、基材と全く接合できなかった。
実施例1において、電界還元を行わずに、円筒形ITOターゲット材内周面についても超音波メタライジング処理によりIn半田を下塗りし、それ以外は実施例1と同様にしてIn半田の流し込みを行った。この円筒形ITOスパッタリングターゲットの放電試験を行ったところ、ターゲット表面の一部に割れが観察された。
21:円筒形セラミックスターゲット材
31:電解還元金属下地層
41:金属層(1)
51:金属層(2)
61:空隙
Claims (6)
- 円筒形支持基材の外周面に円筒形セラミックスターゲット材を接合してなる円筒形スパッタリングターゲットにおいて、ターゲット材の内周面にターゲット材の還元金属から成る下地層を有することを特徴とする、円筒形スパッタリングターゲット。
- 下地層の上に1層以上の金属層を有する、請求項1に記載の円筒形スパッタリングターゲット。
- 金属層の1層がスズ(Sn)から成る、請求項2に記載の円筒形スパッタリングターゲット。
- 金属層の厚みが10〜300μmである、請求項2または3に記載のスパッタリングターゲット。
- インジウム合金半田により接合してなる、請求項1から4いずれかに記載の円筒形スパッタリングターゲット。
- 円筒形セラミックスターゲット材の内周面を電界還元して、ターゲット材の還元金属から成る下地層を形成し、次いで円筒形支持基材の外周面に円筒形セラミックスターゲット材を接合することを特徴とする、請求項1に記載の円筒形スパッタリングターゲットの製造方法。
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