JP2012140235A - エレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法およびエレベータ運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの異常停止時に、ブレーキの異常か状態検出スイッチの異常のどちらに原因があるかを判定するエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、エレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法は、巻上機が異常停止して、第1スイッチ信号が第1ブレーキの制動状態を示し、第2スイッチ信号が第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、第1ブレーキおよび第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップS3と、巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップS4と、巻上機が回転すると判定した場合は第1スイッチが故障していると判定し、巻上機回転判定ステップで巻上機が回転しないと判定した場合は第1ブレーキが故障していると判定する故障判定ステップS5,S6と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態によれば、エレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法は、巻上機が異常停止して、第1スイッチ信号が第1ブレーキの制動状態を示し、第2スイッチ信号が第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、第1ブレーキおよび第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップS3と、巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップS4と、巻上機が回転すると判定した場合は第1スイッチが故障していると判定し、巻上機回転判定ステップで巻上機が回転しないと判定した場合は第1ブレーキが故障していると判定する故障判定ステップS5,S6と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法および、エレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出後のエレベータ運転方法に関する。
従来のエレベータ巻上機ブレーキ装置として、二つのブレーキを備えたいわゆるダブルブレーキ装置が知られている。各ブレーキは、巻上機モータの軸に固定されたブレーキディスクに対してアーマチュアを押し付けて巻上機を制動するものであって、コイルに通電している間はアーマチュアが吸引されて非制動状態にあり、コイルに通電していない間はアーマチュアが吸引されずに制動状態にある。また、各ブレーキが制動状態にあるか非制動状態にあるかを検出してその信号を出力する状態検出スイッチが設けられている。
従来のエレベータで、エレベータ運転開始時には、ブレーキのコイルが通電されてアーマチュアが吸引され非制動状態になる。このとき、状態検出スイッチが制動状態を示す信号を出していると、アンバランストルクによって乗りかごが自然加速しないように、巻上機モータは釣り合いトルクを発生している。
その後、所定時間の経過後も制動状態を示す信号が出続けている場合、状態検出スイッチが故障していると判断し、エレベータを停止させる。この場合、釣り合いトルクがアンバランストルクとずれている場合は、乗りかごが移動してから停止することになり、乗客を乗りかご内に閉じ込める可能性があった。
また、エレベータ運転中、すなわち、ブレーキが非制動状態にあるときに、制動状態になった場合も、エレベータを停止させる。この場合も乗客を乗りかご内に閉じ込める可能性があった。
かかる事態においては、状態検出スイッチの異常によるエレベータ停止となるが、ブレーキ自体は故障していない状況にある。
本発明の実施形態は、エレベータの異常停止時に、ブレーキ自体の異常か状態検出スイッチの異常のどちらに原因があるかを判定するエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法および、その判定結果に応じてエレベータを運転する方法を提供することを課題としている。
この発明に係るエレベータの巻上機のブレーキ装置の異常を検出する方法の一つの態様によれば、前記ブレーキ装置は、それぞれが前記巻上機を制動する制動状態と前記巻上機を制動しない非制動状態とを取るように制御されうる第1ブレーキおよび第2ブレーキと、前記第1ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第1スイッチ信号を出す第1スイッチと、前記第2ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第2スイッチ信号を出す第2スイッチと、を有する。そして、当該方法は、前記巻上機が異常停止して、前記第1スイッチ信号が前記第1ブレーキの制動状態を示し、前記第2スイッチ信号が前記第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、前記第1ブレーキおよび第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップと、前記非制動指令ステップにより前記巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップと、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転すると判定した場合は前記第1スイッチが故障していると判定し、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転しないと判定した場合は前記第1ブレーキが故障していると判定する故障判定ステップと、を有する。
この発明に係るエレベータの巻上機のブレーキ装置の異常を検出する方法の他の一つの態様によれば、前記ブレーキ装置は、それぞれが前記巻上機を制動する制動状態と前記巻上機を制動しない非制動状態とを取るように制御されうる第1ブレーキおよび第2ブレーキと、前記第1ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第1スイッチ信号を出す第1スイッチと、前記第2ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第2スイッチ信号を出す第2スイッチと、を有する。そして、当該方法は、前記巻上機が異常停止して、前記第1スイッチ信号が前記第1ブレーキの制動状態を示し、前記第2スイッチ信号が前記第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、前記第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップと、前記非制動指令ステップにより前記巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップと、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転すると判定した場合は前記第1ブレーキが故障していると判定し、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転しないと判定した場合は前記第1スイッチが故障していると判定する故障判定ステップと、を有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法およびエレベータの運転方法について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。図2は、本発明の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の適用対象となる巻上機の構成例を示す正面図である。図3は、図2のブレーキ装置の一つのブレーキの構造を示す拡大正面図であって、制動状態を示す図である。図4は、図2のブレーキ装置の一つのブレーキの構造を示す拡大正面図であって、非制動状態を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。図2は、本発明の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の適用対象となる巻上機の構成例を示す正面図である。図3は、図2のブレーキ装置の一つのブレーキの構造を示す拡大正面図であって、制動状態を示す図である。図4は、図2のブレーキ装置の一つのブレーキの構造を示す拡大正面図であって、非制動状態を示す図である。
はじめに、図2ないし図4を参照して、エレベータ巻上機ブレーキ装置の構造について説明する。
巻上機20は、モータ8と、シーブ9と、ブレーキ装置10とを備えている。シーブ9には、メインロープが掛けられ、このメインロープに乗りかごおよび釣合いおもりが吊り下げられている(図示せず)。モータ8は、シャフト21の回転によりシーブ9を回転駆動するものである。
ブレーキ装置10は、軸方向に並んで設けられた2個のブレーキ22、23からなるダブルブレーキである。シャフト21には、軸方向に互いに間隔をあけて2個のブレーキディスク24、25が固定されている。
ブレーキ22は、コイルフレーム2と、コイルフレーム2内に収容されたコイル1と、バネ3を介してコイルフレーム2に対して軸方向に突出して配置されたアーマチュア4とを有する。アーマチュア4はブレーキディスク24に対向している。
コイル1に通電するとコイル1がアーマチュア4を引き付け、バネ3が圧縮されて、図4に示すようにアーマチュア4とブレーキディスク24は離れる。このときブレーキ22は非制動状態にある。また、コイル1への通電を止めると、アーマチュア4がブレーキディスク24を引き付ける力がなくなるので、図3に示すように、バネ3が伸びる力によりアーマチュア4がブレーキディスク24に押し付けられてブレーキ22の制動力が生じ、制動状態になる。
アーマチュア4には軸方向に延びるストライカボルト6が取り付けられており、アーマチュア4がコイル1に引き付けられたときにストライカボルト6に当たる位置のコイルフレーム2に、スイッチ7が取り付けられている。
アーマチュア4に電流が流れていないでアーマチュア4がコイル1から離れているとき、すなわちブレーキ22が制動状態にあるときは、図3に示すように、ストライカボルト6の先端がスイッチ7から離れて、スイッチ7から、制動状態を示す信号(スイッチ信号)が出る。
アーマチュア4に電流が流れてアーマチュア4がコイル1に引き付けられているとき、すなわちブレーキ22が非制動状態にあるときは、図4に示すように、ストライカボルト6の先端がスイッチ7を押して、スイッチ7から、非制動状態を示す信号(スイッチ信号)が出る。
以上、一つのブレーキ22の構成と動作について説明したが、他のブレーキ23の構成および動作も同様である。このブレーキ装置では、安全性を高めるために、2個のブレーキ22、23が常時同時に動作するようになっている。
つぎに、この第1の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を、図1のフローチャートに沿って説明する。
はじめに、エレベータの異常停止があったものとする(ステップS1)。
このとき、片方のブレーキスイッチ7によるブレーキ釈放(制動動作)が検出されているかどうかを確認する(ステップS2)。
ブレーキ異常釈放(制動動作)検出でない場合は、本操作の対象外であるため、終了する。
つぎに、両方のブレーキ22、23のコイル1に電圧を印加し、両方のブレーキ22、23のアーマチュア4をあえて吸引して非制動状態にする操作を行なう(ステップS3)。なお、ブレーキ異常の場合はコイル1に電圧を印加してもアーマチュア4が吸引されず、制動状態のまま維持される。
つぎに、両方のブレーキ22、23のアーマチュア4を吸引させた状態(非制動状態)の操作を続けながら、乗りかごが移動(自然加速)するかどうか、すなわち巻上機20が回転するかどうかを確認する(ステップS4)。乗りかごの移動は、たとえば、モータ8に取り付けられたパルスジェネレータ(図示せず)の信号により確認できる。
上記ステップS4で乗りかごが移動しなければ、コイル1に電圧を印加している(非制動動作)にもかかわらずモータ8が回転しないとし、ブレーキ異常と判断する(ステップS5)。
上記ステップS4で乗りかごが移動する場合は、コイル1に電圧を印加すれば、ブレーキトルクが発生しないとし、ブレーキは正常、スイッチが異常(故障)と判断する(ステップS6)。
つぎに、両方のブレーキ22、23を釈放させて制動状態に移行する(ステップS7)。
以上の手順により、エレベータの異常停止時に、スイッチが故障しただけでブレーキ自体は動作するのか、ブレーキ自体が故障したのかを判断することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法において、乗りかごに乗客がいて、乗りかごとカウンタウェイトの重さがちょうど釣り合っている場合は、第1の実施形態のステップS3で両方のブレーキを非制動状態にする操作を行なって、実際に非制動状態になったとしても、乗りかごが動き出さない。この場合は、第1の実施形態では、制動状態にあると誤った判断をすることになる。
そのため、この第2の実施形態では、ステップS3のブレーキを非制動状態にする操作を行なっているときに、小さなモータトルクを印加する(ステップS11)。このとき、大きなモータトルクを印加すると、ブレーキが制動状態にあるか否かにかかわらず乗りかごが動き出すことになるので、ブレーキが非制動状態にあれば動き出すが制動状態にあれば動き出さない程度の小さなモータトルクを印加することが肝要である。
その他の手順は第1の実施形態と同様である。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、エレベータの異常停止時に、スイッチが故障しただけでブレーキ自体は動作するのか、ブレーキ自体が故障したのかを判断することができる。さらに、乗りかごとカウンタウェイトの重さがちょうど釣り合っている場合であっても、正しい判断をすることができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を、図6のフローチャートに沿って説明する。
はじめに、エレベータの異常停止があったものとする(ステップS21)。
このとき、片方のブレーキスイッチ7によるブレーキ釈放(制動動作)検出かどうかを確認する(ステップS22)。ここで、ブレーキ釈放(制動動作)検出されたブレーキを第1ブレーキと呼び、非制動状態にある正常側のブレーキスイッチを第2ブレーキと呼ぶ。
ブレーキ異常釈放(制動動作)検出でない場合は、本操作の対象外であるため、終了する。
つぎに、正常側である第2のブレーキのコイル1に電圧を印加し、第2のブレーキのアーマチュア4をあえて吸引して非制動状態にする操作を行なう(ステップS23)。
つぎに、正常側のブレーキのアーマチュア4を吸引させた状態(非制動状態)の操作を続けながら、乗りかごが移動(自然加速)するかどうか確認する(ステップS24)。乗りかごの移動は、たとえば、モータ8に取り付けられたパルスジェネレータ(図示せず)の信号により確認できる。
上記ステップS24で乗りかごが移動しなければ、異常検出した側の第1のブレーキが制動状態にあるとし、第1のブレーキのブレーキ自体は正常であるが第1のブレーキのスイッチが異常である、と判断する(ステップS25)。
上記ステップS24で乗りかごが移動する場合は、異常検出した側の第1のブレーキは、コイルの電圧を印加していないのにもかかわらず、非制動状態にあるとして、第1のブレーキが異常と判断する(ステップS26)。
つぎに、正常側の第2のブレーキを釈放させて制動状態に移行する(ステップS27)。
以上の手順により、エレベータの異常停止時に、スイッチが故障しただけでブレーキ自体は動作するのか、ブレーキ自体が故障したのかを判断することができる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第4の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態として説明した図2ないし図4に示すエレベータ巻上機ブレーキ装置の構成および動作は第1の実施形態と同様である。
この第4の実施形態は第3の実施形態の変形例である。第3の実施形態に係るエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法において、乗りかごに乗客がいて、乗りかごとカウンタウェイトの重さがちょうど釣り合っている場合は、第3の実施形態のステップS23で正常側のブレーキを非制動状態にする操作を行なって、実際に非制動状態になったとしても、乗りかごが動き出さない。この場合は、第3の実施形態では、制動状態にあると誤った判断をすることになる。
そのため、この第4の実施形態では、ステップS23のブレーキを非制動状態にする操作を行なっているときに、小さなモータトルクを印加する(ステップS31)。上記第2の実施形態におけるステップS11と類似の操作である。このとき、大きなモータトルクを印加すると、ブレーキが制動状態にあるか否かにかかわらず乗りかごが動き出すことになるので、ブレーキが非制動状態にあれば動き出すが制動状態にあれば動き出さない程度の小さなモータトルクを印加する。
その他の手順は第3の実施形態と同様である。
この第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、エレベータの異常停止時に、スイッチが故障しただけでブレーキ自体は動作するのか、ブレーキ自体が故障したのかを判断することができる。さらに、乗りかごとカウンタウェイトの重さがちょうど釣り合っている場合であっても、正しい判断をすることができる。
[第5の実施形態]
上記第1ないし第4の実施形態でスイッチ異常と判断できた場合は、ブレーキ自体は正常であることから、ブレーキ開閉を繰り返し、アンバランストルクによりフロアレベルまで乗りかごを移動させることができる。
上記第1ないし第4の実施形態でスイッチ異常と判断できた場合は、ブレーキ自体は正常であることから、ブレーキ開閉を繰り返し、アンバランストルクによりフロアレベルまで乗りかごを移動させることができる。
この方法により、乗りかごがフロアレベルにいない状態でエレベータ停止となっても、乗りかごをフロアレベルまで移動させることができ、乗客がいる場合は、閉じ込め状態から救出できる。ただし、この方法では、乗りかごとカウンタウェイトが釣り合っている場合は、ブレーキを開放させても乗りかごは移動しないので、この方法を採用することはできない。
[第6の実施形態]
この第6の実施形態は第5の実施形態の変形例である。第1ないし第4の実施形態でスイッチ異常と判断できた場合は、ブレーキ自体は正常であることから、ブレーキ開閉を繰り返す代わりに、エレベータを通常オペレーションすることにより、乗りかごをフロアレベルまで移動させることができる。
この第6の実施形態は第5の実施形態の変形例である。第1ないし第4の実施形態でスイッチ異常と判断できた場合は、ブレーキ自体は正常であることから、ブレーキ開閉を繰り返す代わりに、エレベータを通常オペレーションすることにより、乗りかごをフロアレベルまで移動させることができる。
[他の実施形態]
上記実施形態の説明ではディスク式ブレーキを例にとって説明したが、ドラム式ブレーキやキャリパ式ブレーキであってもよい。
上記実施形態の説明ではディスク式ブレーキを例にとって説明したが、ドラム式ブレーキやキャリパ式ブレーキであってもよい。
以上説明した実施形態は例示であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 コイル
2 コイルフレーム
3 バネ
4 アーマチュア
6 ストライカボルト
7 スイッチ
8 モータ
9 シーブ
10 ブレーキ装置
20 巻上機
21 シャフト
22、23 ブレーキ
24、25 ブレーキディスク
2 コイルフレーム
3 バネ
4 アーマチュア
6 ストライカボルト
7 スイッチ
8 モータ
9 シーブ
10 ブレーキ装置
20 巻上機
21 シャフト
22、23 ブレーキ
24、25 ブレーキディスク
Claims (5)
- エレベータの巻上機のブレーキ装置の異常を検出する方法であって、
前記ブレーキ装置は、
それぞれが前記巻上機を制動する制動状態と前記巻上機を制動しない非制動状態とを取るように制御されうる第1ブレーキおよび第2ブレーキと、
前記第1ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第1スイッチ信号を出す第1スイッチと、
前記第2ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第2スイッチ信号を出す第2スイッチと、
を有し、
当該方法は、
前記巻上機が異常停止して、前記第1スイッチ信号が前記第1ブレーキの制動状態を示し、前記第2スイッチ信号が前記第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、前記第1ブレーキおよび第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップと、
前記非制動指令ステップにより前記巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップと、
前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転すると判定した場合は前記第1スイッチが故障していると判定し、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転しないと判定した場合は前記第1ブレーキが故障していると判定する故障判定ステップと、
を有することを特徴とするエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法。 - エレベータの巻上機のブレーキ装置の異常を検出する方法であって、
前記ブレーキ装置は、
それぞれが前記巻上機を制動する制動状態と前記巻上機を制動しない非制動状態とを取るように制御されうる第1ブレーキおよび第2ブレーキと、
前記第1ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第1スイッチ信号を出す第1スイッチと、
前記第2ブレーキが制動状態か非制動状態かを示す第2スイッチ信号を出す第2スイッチと、
を有し、
当該方法は、
前記巻上機が異常停止して、前記第1スイッチ信号が前記第1ブレーキの制動状態を示し、前記第2スイッチ信号が前記第2ブレーキの非制動状態を示している場合に、前記第2ブレーキが非制動状態になるように指令する非制動指令ステップと、
前記非制動指令ステップにより前記巻上機が回転するかどうかを判定する巻上機回転判定ステップと、
前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転すると判定した場合は前記第1ブレーキが故障していると判定し、前記巻上機回転判定ステップで前記巻上機が回転しないと判定した場合は前記第1スイッチが故障していると判定する故障判定ステップと、
を有することを特徴とするエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法。 - 前記非制動指令ステップは、前記第1ブレーキまたは第2ブレーキの少なくとも一方が制動状態にある場合には前記巻上機が回転しない程度の小さなモータトルクを前記巻上機にかけるステップを含むこと、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法により前記第1スイッチが故障していると判定された場合に、前記第1ブレーキおよび第2ブレーキが制動状態と非制動状態とを同時に繰り返し、アンバランストルクによって前記乗りかごをフロアレベルまで移動させる乗りかご移動ステップを有することを特徴とするエレベータ運転方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ巻上機ブレーキ装置の異常検出方法により前記第1スイッチが故障していると判定された場合に、前記第1ブレーキおよび第2ブレーキを非制動状態とし、前記モータによって前記巻上機を駆動して前記乗りかごをフロアレベルまで移動させる乗りかご移動ステップを有することを特徴とするエレベータ運転方法。
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140401 |