JP2012139985A - 孔版印刷ドラムユニットおよび孔版印刷機 - Google Patents

孔版印刷ドラムユニットおよび孔版印刷機 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷ドラムのクランパのカバー形状もしくはクランパ自体の形状を印圧ローラに対して抵抗の小さい形状とすることで印圧ローラと印刷ドラムの衝突を回避し、同衝突による騒音の低減が可能な孔版印刷ドラムユニットおよびこれを有する孔版印刷機を提供する。
【解決手段】孔版印刷ドラムユニットは、インクを通過させる外周を有し、製版された孔版印刷用原紙が外周に巻きつけられ、自身は長手方向に回転可能な印刷ドラムと、孔版印刷用原紙を印刷ドラムの外周上で把持するクランパと、印刷ドラムの外側に設けられ、印刷ドラムに巻きつけられた孔版印刷用原紙に印刷用紙を押し付けてインクを印刷用紙にインクを移転させる印圧ローラと、クランパに印圧ローラが接触することを防止するカバーと、を備え、カバーは、弧状に形成された板状の部材であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、騒音の低減が可能な孔版印刷ドラムユニットおよび孔版印刷機に関する。
印刷ドラムに巻装されたマスタ(孔版印刷用原紙)に印刷用紙を印圧ローラや圧胴によって押圧し、印刷を行う孔版印刷機の構成は既に知られている。
このような孔版印刷機の印刷ドラムは、マスタをつかむためのクランパを有する。このクランパと印圧ローラが接触するとクランパもしくは印圧ローラの変形・破損が生じてしまう。
クランパや印圧ローラの変形・破損防止の構成としては、カムの回転により印圧ローラを適当なタイミングで印刷ドラムから遠ざけることにより、クランパ部を回避する構成が既に知られている。
しかし、このような構成は一度印刷ドラムから遠ざけた印圧ローラを再び印刷ドラムに押し当てる必要がある(印圧ローラの印刷ドラムへの押し当てにはバネ等の付勢手段が用いられる)。そのため、印圧ローラの印刷ドラムへの接触の際に衝突状態となり、騒音が生じてしまうという問題があった。
このような問題を解決する技術としては、下記のものがある。
特許文献1には、印圧ローラを印刷ドラムもしくはカムに接地した状態を保つ位置もしくは離間した位置に保つ装置を利用し、原稿読み取り時、製版時、排版時の印圧ローラと印刷ドラムの衝突の衝撃や騒音を少なくする技術が開示されている。
特許文献1に記載の技術によれば、印圧ローラと印刷ドラムの衝突による衝撃を少なくし、騒音を抑えることはできる。
しかし、上記従来技術においては下記の問題が存在している。
特許文献1記載の技術では、その構成上、印圧ローラと印刷ドラムの衝突自体は解消されていないため、衝突による騒音は依然として生じている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、印刷ドラムのクランパのカバー形状もしくはクランパ自体の形状を印圧ローラに対して抵抗の小さい形状とすることで印圧ローラと印刷ドラムの衝突を回避し、衝突による騒音の低減が可能な孔版印刷ドラムユニットおよびこれを有する孔版印刷機を提供することを目的とする。
本発明の孔版印刷ドラムユニットは、インクを通過させる外周を有し、製版された孔版印刷用原紙が前記外周に巻きつけられ、自身は長手方向に回転可能な印刷ドラムと、前記孔版印刷用原紙を前記印刷ドラムの外周上で把持するクランパと、前記印刷ドラムの外側に設けられ、前記印刷ドラムに巻きつけられた前記孔版印刷用原紙に印刷用紙を押し付けてインクを前記印刷用紙にインクを移転させる印圧ローラと、前記クランパに前記印圧ローラが接触することを防止するカバーと、を備え、前記カバーは、弧状に形成された板状の部材であることを特徴とする。
本発明によれば、印刷ドラムのクランパのカバー形状もしくはクランパ自体の形状を印圧ローラに対して抵抗の小さい形状とすることで印圧ローラと印刷ドラムの衝突を回避し、衝突による騒音の低減が可能な孔版印刷ドラムユニットおよびこれを有する孔版印刷機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る孔版印刷機の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットと従来の孔版印刷ドラムユニットの動作を比較するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。
以下に本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図2は本実施形態に係る孔版印刷機の概略図である。この孔版印刷装置100は、装置本体67の上部に、原稿画像を読み取るためのイメージスキャナ61を備えている。
このイメージスキャナ61は、コンタクトガラス62上にセットされた原稿を照明するためのランプ63を備えたキャリッジ60、その他、複数のミラー64、結像レンズ65およびCCD66等により構成されている。
孔版印刷装置100は、イメージスキャナ61の下部に、回転自在に支持された印刷ドラム1を中心とする印刷部69と、感熱孔版原紙からなる未使用のマスタ70をロール状としたマスタロール70aを交換可能に内蔵し、マスタロール70aから引き出されたマスタ70を穿孔し製版済みのマスタ70を印刷ドラム1に供給する製版装置71とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、印刷ドラム1の外周に、給紙される印刷媒体である用紙としての印刷用紙Pを、印刷ドラム1に向けて押圧するための押圧体としての印圧ローラ3と、印刷ドラム1から印刷用紙Pを剥離する進退自在な剥離爪75と、印刷工程の前に印刷ドラム1に巻き付けられた使用済みのマスタ70を剥離する排版装置76とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、印刷部69に向けて印刷用紙Pを供給する給紙装置52と、剥離爪75によって印刷ドラム1から剥離された印刷用紙Pを搬送する用紙搬送装置84と、用紙搬送装置84によって搬送されてきた印刷済みの印刷用紙Pを積載する排紙トレイとしての排紙台85と、主に印刷ドラム1の内部に位置するインキ供給装置10と、印刷ドラム1の駆動手段である駆動モータとしてのメインモータ11とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、印圧ローラ3を印刷ドラム1に向けて変位させる押圧体変位手段22と、ユーザが孔版印刷装置100の操作を行う操作パネル(図示しない)と、孔版印刷装置100の動作等の全般を制御する制御部(図示しない)とを備えている。
印刷ドラム1は、その外周の一部に配設された、製版済みのマスタ70の端部を把持するクランプ装置73と、開口部(図示しない)と非開口部とを備えた多孔性支持円筒体(図示しない)と、この多孔性支持円筒体の外周を覆う樹脂あるいは金属網体である複数層のメッシュスクリーン(図示しない)と、を有し、ギヤ列(図示しない)を介してメインモータ11に連結されている。
多孔性支持円筒体の開口部は、インキ供給装置10によって供給されるインキを透過させるための小さな孔が多数形成された部分であり、透過したインキが、メッシュスクリーンから滲み出るように構成されている。
印刷ドラム1は、ドラム軸25を回転中心とするギヤ12と一体化されている。メインモータ11は、ステッピングモータであって、本体側板に固定されており、ギヤ12と噛み合うギヤ13を有している。よって印刷ドラム1はメインモータ11により回転駆動されるようになっている。印刷ドラム1は時計回り方向に回転駆動される。
クランパ部73は、マスタ70の先端を挟持するクランパ2およびカバー6を有している。カバー6は蝶つがい等により印刷ドラム1に対して開閉自在に固定されている。
インキ供給装置10は、印刷ドラム1の内周面に対向して配設され印刷ドラム1にインキ15を供給する第1のローラとしてのインキローラ4と、インキローラ4に対向しインキローラ4に僅かに隙間を設けて配設されインキローラ4との間でくさび状空間を形成しこのくさび状空間にインキ溜り17を形成する第2のローラとしてのドクタローラ18と、インキ溜り17にインキ15を滴下して供給するドラム軸25と、印刷ドラム1内部に対向配設されインキローラ4およびドクタローラ18をその間に回転自在に支持した一対のインキローラ側板(図示しない)とを有している。
インキ供給装置10はまた、ドラム軸25の一端に接続された、印刷ドラム1の外部に位置するインキパック(図示しない)と、インキパック内のインキをドラム軸25に向けて供給する、印刷ドラム1の外部に位置するインキポンプ(図示しない)と、インキ溜り17のインキ量を検知するインキセンサ(図示しない)と、メインモータ11の駆動力をインキローラ4およびドクタローラ18に伝達し、インキローラ4およびドクタローラ18を印刷ドラム1と同期して印刷ドラム1と同じ方向に回転駆動する、ギヤ、ベルト等によって構成された駆動力伝達機構(図示しない)とを有している。
ドラム軸25は、その軸方向にインキ滴下孔である供給穴としての複数の孔25aが形成されており、インキ供給パイプの機能を有している。ドラム軸25は、インキローラ側板を、その両端部に固設されている。
インキローラ4は、その回転中心をなすインキローラ軸21を有しており、インキローラ軸21はその両端部をインキローラ側板に回転自在に支持されている。ドクタローラ18もインキローラ4と同様にしてインキローラ側板に回転自在に支持されている。
よって、インキローラ4とドクタローラ18とが回転することでインキ溜り17のインキ15を混練して伸ばし、インキ溜り17のインキ15が、インキローラ4とドクタローラ18との間からインキローラ4の外表面を経て、印刷ドラム1の内周面に供給されるようになっている。
印刷ドラム1の内周面に供給されたインキ15は、多孔性支持円筒体、複数層のメッシュスクリーンを介して印刷ドラム1の外周面に滲み出る。インキ15が消費されインキ溜り17のインキ量がインキセンサによって低減したことが検知されると、インキパック内のインキがインキポンプにより吸引され、ドラム軸25に形成された複数の孔から、インキ溜り17に供給される。
印圧ローラ3は、印刷ドラム1の下方に位置している。印圧ローラ3は、芯金と、円筒形状に成形され芯金の周囲に装着された弾性体(ニトリルゴム等)とを有し、支軸5により支持されている。
印圧ローラ3は、押圧体変位手段22により印刷ドラム1に向けて変位し、印刷ドラム1とのニップ部Nにおいて、印刷用紙Pを印刷ドラム1に向けて押圧することで印刷ドラム1に巻装されたマスタ70に押し付け、マスタ70から滲み出てくるインキを印刷用紙Pに付着させて印刷を行うものである。
マスタ70は、厚みがおよそ1〜3μmの熱可塑性樹脂フィルムに、多孔質支持体の支持シートである和紙繊維、合成繊維または和紙繊維と合成繊維を混抄したものを張り合わせたラミネート構造をなしている。マスタロール70aは、巻き芯であるロール芯37のみをホルダ手段(図示しない)により、ロール芯37を中心に回転可能に支持されている。
製版装置71は、マスタロール70aからマスタ70を引き出すプラテンローラ77と、プラテンローラ77に対向配置されたサーマルヘッド78と、製版済みのマスタ70を所定長さに切断するカッタ80と、サーマルヘッド78によって穿孔され作成された製版済みのマスタ70を印刷ドラム1に向けて搬送するローラ対79と、製版済みのマスタ70を印刷ドラム1に向けて案内するガイド板74とを有している。
製版装置71はまた、プラテンローラ77を時計回り方向に回転駆動するステッピングモータ(図示しない)と、プラテンローラ77をその間に回転自在に支持した一対の製版部側板(図示しない)と、サーマルヘッド78をプラテンローラ77に向けて付勢しプラテンローラ77に接離可能に圧接させているスプリング(図示しない)とを有している。
サーマルヘッド78は、無数の発熱素子を有している。マスタ70の熱可塑性樹脂フィルムがサーマルヘッド78側に位置している。ローラ対79は製版部側板間に、互いに圧接した状態で回転自在に支持されている。
ローラ対79によるマスタ70の搬送速度は、プラテンローラ77によるマスタ70の搬送速度より速く設定されており、マスタ70との間で滑りを生じながら、マスタ70に所定の張力を付与するようになっている。カッタ80は、本形態においてはギロチンタイプの上下刃を備えたものであるが、その他回転刃移動タイプのロータリータイプ等であっても良い。ガイド板74は、製版部側板間に固設されている。
サーマルヘッド78は、イメージスキャナ61にて読み取った原稿に基づく画像データその他パーソナルコンピュータ等の外部装置から入力された画像データに基づいて発熱素子が発熱しマスタ70の穿孔を行う。
排版装置76は、印刷ドラム1からマスタ70を剥ぎ取って搬送するマスタ剥離装置53と、マスタ剥離装置53によって印刷ドラム1から剥ぎ取られ搬送されてきた使用済みのマスタ70を収納する排版ボックス54とを有している。
給紙装置52は、昇降自在に設けられた印刷用紙Pを積載する給紙台81と、給紙台81の上方に配設された給紙ローラ82と、印刷ドラム1の回転運動に同期して駆動され、給紙ローラ82により繰り出された印刷用紙Pを印刷部69に給送するレジストローラ対83と、給紙ローラ82により繰り出された印刷用紙Pをレジストローラ対83に案内するとともに、レジストローラ対83から印刷部69に向けて給送された印刷用紙Pをニップ部Nに案内するガイド板40、41と、用紙検出装置(図示しない)とを有している。
給紙ローラ82は、給紙台81上に積載された印刷用紙Pのうち最上位の印刷用紙Pを繰り出すものであって、定位置において回転されるようになっている。給紙台81は、最上位の印刷用紙Pが給紙ローラ82に当接するよう、印刷用紙Pの枚数、厚さに応じて上昇、下降が制御される。レジストローラ対83は、マスタ70の画像領域がニップ部Nに進入する所定のタイミングで印刷用紙Pをニップ部Nに給送する。
用紙搬送装置84は、駆動ローラ55および従動ローラ56と、駆動ローラ55および従動ローラ56に巻き掛けられた搬送ベルト58と、搬送ベルト58に印刷用紙Pを吸着させるための吸着ファン57とを有している。排紙台85は、印刷部69で印刷後の印刷用紙Pが排出され、この印刷用紙Pを積層保持するものである。
操作パネルは、孔版印刷装置100による印刷に際して必要な操作を行うための複数のキーを備えている。かかるキーには、製版装置71における製版を開始させる製版開始命令信号を入力する製版スタートキー等を含む。
制御部は、メモリ、CPU等を備えた構成となっている。なお、孔版印刷装置100は、所定時間操作されない状態が継続したことが制御部によって検知されると、制御部が所定の各部への通電を停止等する省エネルギーモードである待機モードに移行するようになっている。
図1は第1の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。
印刷ドラム1のクランパ2は円柱形をしている印刷ドラム1の外周に付属されており、製版済みのマスタ70(図2)の端部を把持する。印刷時には、印圧ローラ3は印刷ドラム1のマスタ70(図2)を巻かれた範囲と接触しながら回転するが、印圧ローラ3は、クランパ2を回避する必要がある(印圧ローラ3がクランパ2に接触すると、クランパ2の破損や、印圧ローラ3の表面の傷つきが生じてしまうため)。
クランパ2と印圧ローラ3の接触による破損・傷つき防止のため、本実施形態においては、印刷ドラム1のクランパ2に弧状に形成された板状のカバー6を取り付けている。カバー6は、印刷ドラム1に対して蝶つがい等の部材で取り付けられており、印刷ドラム1内もしくは印刷ドラム1の表面に設置された磁石やバネ等によって開閉自在となっている。
クランパ2のカバー6をこのような形状にすることで、印刷時に、印圧ローラ3はクランパ2との接触を回避しなくてもよくなり、印圧ローラ3は回転する印刷ドラム1の表面に接触し続けることが可能となる(クランパ2部分についてはカバー6と接触する)。従来の構成のようにカム等の構造でクランパ2から印圧ローラ3が離れることがないので、印圧ローラ3と印刷ドラム1の再接触による騒音が発生しない。
図3は本実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットと従来の孔版印刷ドラムユニットにおける印圧ローラ3のクランパ2部分の回避動作について比較するフローチャートである。
図3(A)は従来の孔版印刷ドラムユニットの動作を、図3(B)は本実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの動作を示している。
まず、従来の孔版印刷ドラムユニットにおける印圧ローラ3のクランパ2の回避動作について説明する(図3(A))。
孔版印刷機の印圧ローラ3は、待機時、製版時にはクランパ2を回避している状態(印圧ローラ3が印刷ドラム1から離れている状態)にある(ステップS3011)。
印刷開始時に印圧ローラ3は印刷ドラム1に接触する(ステップS3012)。印刷ドラム1のマスタ面で印圧ローラ3は印刷ドラム1に接触し、マスタ70(図2)と印刷用紙P(図2)に圧力をかける(ステップS3013)。
印刷時に印刷ドラム1が回転し、クランパ2が印圧ローラ3部分に来たときは、カム等により印圧ローラ3は回避状態となる(ステップS3014)。連続印刷の場合は(ステップS3015/YES)、印圧ローラ3と印刷ドラム1の接触と回避を繰り返す。印刷終了時には(ステップS3015/NO)、印圧ローラ3は回避状態のまま、印刷機は待機状態となる(ステップS3016)。
従来の孔版印刷機は、この連続印刷時における印刷ローラ3の印刷ドラム1への繰り返しの接触の際に衝突音が発生し、これが騒音の原因になっていた。
次に、本実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットにおける印圧ローラ3のクランパ2の回避動作について説明する(図3(B))。
孔版印刷機の印圧ローラ3は、待機時、製版時にはクランパ2を回避する状態(印圧ローラ3が印刷ドラム1から離れている状態)にある(ステップS3021)。
印刷開始時に印圧ローラ3は印刷ドラム1に接触する(ステップS3022)。印刷ドラム1のマスタ面で印圧ローラ3は印刷ドラム1に接触し、マスタ70(図2)と印刷用紙P(図2)に圧力をかける(ステップS3023)。
印刷時に印刷ドラム1が回転し、クランパ2が印圧ローラ3部分に来たときにおいても、上述の通りクランプ2には弧状に形成された板状のカバー6が取り付けられているので、印圧ローラ3はクランパ2を回避する必要はなく、印圧ローラ3は接触状態を継続する(クランパ2部分についてはカバー6に接触する)(ステップS3024)。
連続印刷の場合も(ステップS3025/YES)、印圧ローラ3はクランパ2を回避する理由がないので、印圧ローラ3と印刷ドラム1(クランパ2部分についてはカバー6)の接触状態を維持する。印刷終了時には(ステップS3025/NO)、印圧ローラ3は回避状態のまま、印刷機は待機状態となる(ステップS3026)。
本実施形態においては、連続印刷時の印圧ローラ3と印刷ドラム1の接触状態を維持することで、印圧ローラ3と印刷ドラム1の接触・回避の繰り返しをなくし、印圧ローラ3と印刷ドラム1の衝突および衝突による騒音発生を回避している。なお、上記において印圧ローラと表記している部分は、圧胴と読み替えることも可能である。
次に、第2の実施形態について説明する。
図4は第2の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。
本実施形態では、クランパ2の形状を、印刷ドラム1に接触する面については、クランパ2がマスタ70(図2)をしっかりと把持するため、印刷ドラム1に接触する面を印刷ドラム1の外周と同じ曲率で形成している。印刷ドラムに接触しない面(印圧ローラ3と接触する面)については、クランパ2と接触する印圧ローラ3の抵抗を少なくするために弧状としている。
このクランパ2は、印刷ドラム1に対して蝶つがい等の部材で取り付けられ、印刷ドラム1内もしくは印刷ドラム1の表面に設置された磁石やバネ等によって開閉自在となっている。
図4(A)はクランパ2が印刷ドラム1に対して閉じている状態を、図4(B)は開いている状態を図示している。本実施形態はクランパ2自体の形状を、印圧ローラ3が接触しても印圧ローラ3、クランパ2共に破損・傷つきが生じない形状としている。
本実施形態の採用により、実施形態1と同じく、印刷時に印圧ローラ3をクランパ2から回避させる必要がなくなり、印刷時においても印圧ローラ3を印刷ドラム1およびクランパ2への接触状態を保つことができる。
実施形態1と同じく、本実施形態においては、連続印刷時の印圧ローラ3と印刷ドラム1の接触状態を維持することで、印圧ローラ3と印刷ドラム1の接触・回避の繰り返しをなくし、印圧ローラ3と印刷ドラム1の衝突および衝突による騒音発生を回避している。なお、上記において印圧ローラと表記している部分は、圧胴と読み替えることも可能である。
次に、第3の実施形態について説明する。
図5は第3の実施形態に係る孔版印刷ドラムユニットの構成を示す図である。
図5は図1におけるカバー6、もしくは図4におけるクランパ2をアーム7により印刷ドラム1に固定している構成を図示している。アーム7は印刷ドラム1の先端および後端に取り付けられており、カバー6およびクランパ2を印刷ドラム1に対して開閉自在としている(アーム7の位置・回転の調節により開閉自在としている)。
カバー6もしくはクランパ2の印刷ドラム1への固定をアーム7で行うことにより、カバー6もしくはクランパ2は印刷ドラム1に対して開閉自在となる。このような構成とすることにより、印刷ドラム1の外周上にバネ等のカバー6もしくはクランパ2を印刷ドラム1に対して開閉自在とする部材を設ける必要がなくなるので、印刷ドラム1を小径化することができる。
上述した実施形態は以下のようにすることもできる。
本実施形態の孔版印刷ドラムユニットは、カバーは、印刷ドラムの長手方向の少なくとも一端に設けられた固定部材により印刷ドラムに対して開閉自在に取り付けられていることを特徴とする。
本実施形態の孔版印刷ドラムユニットは、インクを通過させる外周を有し、製版された孔版印刷用原紙が外周に巻きつけられ、自身は長手方向に回転可能な印刷ドラムと、孔版印刷用原紙を印刷ドラムの外周上で把持するクランパと、印刷ドラムの外側に設けられ、印刷ドラムに巻きつけられた孔版印刷用原紙に印刷用紙を押し付けてインクを印刷用紙にインクを移転させる印圧ローラと、を備え、クランパは、印刷ドラムに接する部分は印刷ドラムの外周とほぼ同じ曲率を有し、印圧ローラに接する部分は弧状であることを特徴とする。
本実施形態の孔版印刷ドラムユニットは、クランパは、印刷ドラムの長手方向の少なくとも一端に設けられた固定部材により印刷ドラムに対して開閉自在に取り付けられていることを特徴とする。
本実施形態の孔版印刷機は、上記の孔版印刷ドラムユニットを有することを特徴とする。
本実施形態の孔版印刷ドラムユニットは、クランパ部もしくはカバーは、印刷ドラム先端および後端に配設された固定部材の位置および回転の調節により開閉自在とすることを特徴とする。
本実施形態の孔版印刷機は、印刷ドラムと、印刷ドラムに設置された突起物のない滑らかな形状のクランパ部もしくはクランパ部を覆う滑らかな形状のカバーと、クランパもしくはカバーによるドラムの径の違いを上下移動自在により吸収し、印刷用紙を印刷ドラムに押圧し、印刷用紙に画像を形成する印圧ローラもしくは圧胴を具備することを特徴とする。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体的に様々な修正および変更が可能である。
1 印刷ドラム
2 クランパ
3 印圧ローラ
4 インキローラ
5 支軸
6 カバー
7 アーム
特開2008−273151号公報

Claims (5)

  1. インクを通過させる外周を有し、製版された孔版印刷用原紙が前記外周に巻きつけられ、自身は長手方向に回転可能な印刷ドラムと、
    前記孔版印刷用原紙を前記印刷ドラムの外周上で把持するクランパと、
    前記印刷ドラムの外側に設けられ、前記印刷ドラムに巻きつけられた前記孔版印刷用原紙に印刷用紙を押し付けてインクを前記印刷用紙にインクを移転させる印圧ローラと、
    前記クランパに前記印圧ローラが接触することを防止するカバーと、を備え、
    前記カバーは、弧状に形成された板状の部材であることを特徴とする孔版印刷ドラムユニット。
  2. 前記カバーは、前記印刷ドラムの長手方向の少なくとも一端に設けられた固定部材により前記印刷ドラムに対して開閉自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷ドラムユニット。
  3. インクを通過させる外周を有し、製版された孔版印刷用原紙が前記外周に巻きつけられ、自身は長手方向に回転可能な印刷ドラムと、
    前記孔版印刷用原紙を前記印刷ドラムの外周上で把持するクランパと、
    前記印刷ドラムの外側に設けられ、前記印刷ドラムに巻きつけられた前記孔版印刷用原紙に印刷用紙を押し付けてインクを前記印刷用紙にインクを移転させる印圧ローラと、を備え、
    前記クランパは、前記印刷ドラムに接する部分は前記印刷ドラムの外周とほぼ同じ曲率を有し、前記印圧ローラに接する部分は弧状であることを特徴とする孔版印刷ドラムユニット。
  4. 前記クランパは、前記印刷ドラムの長手方向の少なくとも一端に設けられた固定部材により前記印刷ドラムに対して開閉自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の孔版印刷ドラムユニット。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の孔版印刷ドラムユニットを有することを特徴とする孔版印刷機。
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