JP2012138380A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線センサーと接触式温度センサーを併用して、誘導加熱調理器の温度検知精度を向上させ、ひいては制御性を向上させる。
【解決手段】制御部は、赤外線センサー及び接触式温度センサーが故障していないと判定した場合は、接触式温度センサーの検出結果と、温度検出部で換算された赤外線センサーの検出結果とのうち、高い方の検出結果に基づいて加熱コイルの電力制御を行い、赤外線センサーが故障したと判定した場合は、接触式温度センサーで検知した温度に基づき加熱コイルの電力制御を行い、接触式温度センサーが故障と判定した場合は、加熱動作を停止し、使用者に異常発生の旨を報知する。
【選択図】図4

Description

この発明は、赤外線センサーで調理容器から放射される赤外線を検出し、赤外線量に基づき調理容器の温度を求め、温度制御を行う誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器では、空鍋加熱等も考慮して、鍋の最も高温となる部分の温度を検知するために、赤外線センサーを加熱コイルの内コイルと外コイルの間に配置している。このようにして、誘導加熱調理器では、加熱時に最も温度が上昇する部分の温度を測定することができる。(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2007/097295号(第7頁〜第8頁、第1図、第2図)
特許文献1で示される従来の技術は、加熱時に最も温度が上昇する部分であるコイル間に赤外線センサーを設置することで、鍋温度を検知している。しかしながら、トッププレートの、赤外線センサーに対応する位置が汚れた場合、鍋から放射される赤外線が汚れ部分で減衰するため、赤外線センサーが受光する赤外線量が減少し、実際の鍋温度より低く誤検知してしまう。また、鍋の種類によっては、赤外線放射率の低い材料の鍋もあり、この場合も、赤外線センサーが受光する赤外線量が減少し、実際の鍋温度より低く誤検知してしまい、精度良く温度制御を行うことが困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、トッププレートに載置された調理容器の温度を高い精度で検知でき、精度の高い加熱制御が可能な誘導加熱調理器を得ることを目的としている。
本発明に係る誘導加熱調理器は、調理物を加熱する調理容器を載置するトッププレートと、このトッププレートの下方に配置され、外コイルと内コイルに分割され、調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる加熱コイルと、この加熱コイルによって加熱される調理容器から放射された赤外線をトッププレートを介して検出する赤外線センサーと、この赤外線センサーが受光した赤外線量から調理容器の温度を換算する温度検出部と、トッププレートの下面に接触して取り付けられた接触式温度センサーと、赤外線センサー及び接触式温度センサーの検出結果に基づいて加熱コイルを制御する制御部と、を備え、赤外線センサー及び接触式温度センサーは、加熱コイルの外コイルと内コイル間に略同心円上に配置され、温度検出部は、赤外線センサーが受光した赤外線量から調理容器の温度を換算するのに用いられる調理容器の赤外線放射率が所定値に設定され、制御部は、赤外線センサー及び接触式温度センサーが故障していないと判定した場合は、接触式温度センサーの検出結果と、温度検出部で換算された赤外線センサーの検出結果とのうち、高い方の検出結果に基づいて加熱コイルの電力制御を行い、赤外線センサーが故障したと判定した場合は、接触式温度センサーで検知した温度に基づき加熱コイルの電力制御を行い、接触式温度センサーが故障と判定した場合は、加熱動作を停止し、使用者に異常発生の旨を報知するものである。
本発明によれば、赤外線センサーと接触式温度センサーを加熱コイルの外コイルと内コイル間に略同心円上に配置することで、両センサーは鍋温度が同じ部分を観測することができるので、鍋温度を高い精度で検出することができる。
この発明に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。 この発明に係る誘導加熱調理器のトッププレートを取り外した状態を示す斜視図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1、3〜6における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図と鍋3の底面温度分布を示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1及び実施の形態5における制御部の動作を示すフローチャートである(その1)。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御部の動作を示すフローチャートである(その2)。 この発明係る誘導加熱調理器の実施の形態2における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御部の動作を示すフローチャートである(その1)。 この発明係る誘導加熱調理器の実施の形態3における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態6における制御部の動作を示すフローチャートである。 この発明係る誘導加熱調理器の実施の形態7における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態7における制御部の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図、及び図2はこの発明に係る誘導加熱調理器のトッププレートを取り外した状態を示す斜視図、図3(a)〜(b)は、この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図であり、図3(a)は側面から見た図、図3(b)は上面(トッププレート側)から見た図である。図1、図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、誘導加熱調理器10は、交流電源1と、トッププレート2と、鍋(加熱容器)3と、加熱コイル4と、赤外線センサー5と、接触式温度センサー6と、制御部8と、交流電源1を高周波に変換して加熱コイル4へ電力を供給するインバーター9とを備えている。なお、加熱コイル4は外コイル41と内コイル42に分割されており、外コイル41と内コイル42は電気的に接続されている。
また、図3(c)は図3(a)の鍋3の底面温度分布を示す図である。図3(c)に示すように、加熱コイル4の外コイル41の中央部の磁束が最も強い為、温度も高くなり、加熱コイル4の内コイル42の中心部の温度は、磁束が弱い為、低くなる。
また、図4はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御部の動作を示すフローチャートである。次に、この実施の形態1における制御部の動作を図1〜図4を用いて説明する。
使用者が電源スイッチを投入すると、制御部8は起動され、各種データの初期化を行った(ステップS401)後、使用者による加熱開始ボタンの操作待ちの状態になる(ステップS402)。図示していないが、使用者が操作部のスイッチを用いて温度を設定して加熱スタートボタンを押す(ステップS402でYes)と、制御部8は設定された温度に基づいて加熱コイル4を駆動するようにインバーター9を制御することで、インバーター9は加熱コイル4に所定の周波数の電力を供給する(ステップS403)。これにより、加熱コイル4から磁束が発生し、この磁束により鍋3に渦電流が発生するため鍋3は加熱される。赤外線センサー5の上部トッププレート部分は、鍋3が加熱されることで鍋3自身から放射される赤外線を受光する。
接触式温度センサー6はサーミスターまたは熱電対で構成されており、トッププレート2の下面に接触して取り付けられており、鍋3の温度をトッププレート2を介して計測し、計測した赤外線量を出力する。赤外線検出部7は赤外線センサー5が受光した赤外線量を読み込み、この赤外線量を温度T1に変換する。制御部8は赤外線検出部7が出力した温度T1を取得する(ステップS404)と共に、接触式温度センサー6が計測した温度T2を取得し、温度T1、T2の内温度の高い方を鍋温度として選択する。そして、温度T1、T2の内、選択した方の温度に基づいて調理を行う(ステップS406〜S408)。なお、図示しないが、調理においては、設定温度になるようにフィードバック制御を行う。即ち、制御部8は、選択した温度を設定温度と比較し、設定温度より低ければ加熱コイル4へ電力を供給し、設定温度に近づけば供給電力の周波数を上げて加熱コイル4への供給電力を減らす。また、選択した温度が設定温度を超えれば、制御部8はインバーター9を停止して、加熱コイル4へ電力供給を遮断する。以上の動作を調理終了まで繰り返すことで鍋3の温度を設定温度に維持する。
調理が終了した(ステップS409でYes)時、制御部8はインバーター9を停止して、加熱コイル4へ電力供給を遮断する(ステップS410)。
なお、上記の例では赤外線センサー5の出力に基づく温度T1と接触式温度センサー6が計測した温度T2の内、温度の高い方を鍋温度として選択したが、T1とT2の平均値を鍋温度としてもよい。
図5は、このような場合の制御部の動作を示すフローチャートである。次に、赤外線センサー5の出力に基づく温度T1と接触式温度センサー6が計測した温度T2の平均値を鍋温度とする場合の制御部8の動作を説明する。
図5のステップS401〜S405の動作は図4と同様である。次に、制御部8は、温度T1と温度T2の平均値T3を T3=(T1+T2)/2 の式によって算出し(ステップS501)、算出したT3を鍋温度とする。そして、この鍋温度に基づいて調理を行う(ステップS502)。以降の動作は図4と同様である。
図3(a)、図3(b)において、赤外線センサー5と接触式温度センサー6は同じ加熱コイル4を構成する外コイル4aと内コイル4bの間の略同心円上に設置してある。図3(c)に示すように、赤外線センサー5と接触式温度センサー6の両方を略同心円上に設置することで、同じ鍋温度部分を測定することになる。両者の測定温度のバラツキを少なくでき、温度検知の精度向上を図ることができる。なお、略同心円上と称するためには、加熱コイルの中心から赤外線センサー5までの距離と加熱コイルの中心から接触式温度センサー6までの距離の差が20%以内にすることが望ましい。
この実施の形態1によれば、赤外線センサーと接触式温度センサーを同一コイル間の略同心円上に設置し、赤外線センサーの検知信号に基づく温度と接触式温度センサーの検知温度の内の、温度の高い方に基づいて加熱制御を行うので、精度の高い温度検知が可能となる。また、精度の高い温度検知が可能となるため、調理において精度の高い加熱制御が可能となる。
実施の形態2.
図6は実施の形態2における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図である。加熱コイル4は、電気的に分離された外側加熱コイル4aと内側加熱コイル4bとで構成されており、インバーター9は交流電源1を高周波の電力に変換して外側加熱コイル4a及び内側加熱コイル4bに個別に供給する。赤外線センサー5と接触式温度センサー6は、電気的に分離された加熱コイル4a、4b間に略同心円上に設置されており、各々検出した温度に基づき実施の形態1に示すように、鍋温度が設定温度となるようにインバーター9を制御する。
電気的に分離された外側加熱コイル4a、内側加熱コイル4bを所定時間毎に交互に駆動する。このような場合、内側加熱コイル4bの外コイル41と内コイル42の間に赤外線センサー5と接触式温度センサー6を略同心円上に設置すると、外側加熱コイル4aに電力を供給している場合は、内側加熱コイル4bには電力が供給されないので、直上の鍋底の温度が上昇せず、正しい鍋温度を検出できない。外側加熱コイル4aと内側加熱コイル4bの間に赤外線センサー5と接触式温度センサー6を同心円上に設置すると、外側加熱コイル4aと内側加熱コイル4bのどちらか一方が駆動している場合や、両方駆動している場合などのパターンに係わらず、正しい鍋温度を検知できる。略同心円上と称するためには、加熱コイル中心から赤外線センサー5までの距離と加熱コイル中心から接触式温度センサー6までの距離の差が20%以内にすることが望ましいことを実験により見出した。
図7はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御部の動作を示すフローチャートである。図7において、ステップS403の代わりにステップS701とS702が設けられていること、ステップS410の代わりにステップS703とS704が設けられていること以外は図4と同じである。
この実施の形態2によれば、実施の形態1の効果と同様の効果に加え、個別に操作できるので、調理における自由度が高くなる。例えば、小鍋のときは外側コイルを駆動せず、内側コイルだけを駆動することができ、この場合には省電力を図ることができる。
実施の形態3.
図1〜図3はこの実施の形態3でも使用される。また、図8は実施の形態3における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図である。加熱コイル4のコイル間に赤外線センサー5と接触式温度センサー6を略同心円上の近傍に設置し、各々検出した温度に基づき実施の形態1に示すように、鍋温度が設定温度となるようにインバーター9を制御する。
赤外線センサー5と接触式温度センサー6が近傍に配置されているので、例えば、鍋の内容物(肉や魚等)の焼く位置の偏りにより鍋に熱容量差が生じ、赤外線センサー5と接触式温度センサー6が同心円上にあっても、異なる温度を示す場合がある。赤外線センサー5と接触式温度センサー6を略同心円上の近傍に設置することで、このような場合であっても同じ鍋温度部分を測定することになり、両者の測定温度のバラツキを少なくでき、温度検知の精度を向上できる。近傍と称するためには、赤外線センサー5と接触式温度センサー6間の距離が上記略同心円の円周上の90度以内の角度で切られる部分の距離であることが実験的に望ましいことを見出した。加熱制御については、実施の形態1と同様である。
実施の形態4.
図1〜図3はこの実施の形態4でも使用される。また、実施の形態4における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図は実施の形態1の図3(b)と同じであるので、図3(b)を用いて説明する。加熱コイル4の半径Rに対して、赤外線センサー5と接触式温度センサー6を設置する同心円の半径SRは、Rに対して半分以下に設定する。
例えば、加熱コイル4の半径Rが約90mmの場合、SRを45mm以下に設定する。これにより、鍋半径が45mmの小鍋であっても、赤外線センサー5と接触式温度センサー6で鍋温度を検知でき、小鍋から大鍋まで正しく温度検知ができる。
実施の形態5.
実施の形態5における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図は実施の形態1の図3(a)と図3(b)と同じであるので、図3(a)と図3(b)を用いて動作を説明する。実施の形態1では、加熱コイル間に同心円上に設置した赤外線センサー5と接触式温度センサー6で検知した温度のどちらか一方を選択するか、両者の平均温度を現在の鍋温度とし、使用者設定温度と比較すると述べてあるが、その選択方法について具体的に述べる。
接触式温度センサー6は鍋3の温度をトッププレート2を介して検出しているため、鍋底が反っていて、鍋3とトッププレート2が接触していない場合は、検知温度は低くなる。一方、赤外線センサー5は、鍋からの赤外線を、トッププレート2を介して受光しているため、反り鍋でも正しい温度を検知できるが、トッププレート2の表面が汚れている場合、汚れにより赤外線がカットされるため、受光赤外線量が少なくなり、検知温度は低くなる。また、赤外線センサー5は、受光した赤外線量から、温度変換する場合、鍋の赤外線放射率を0.5より大きな固定値で演算して鍋温度としているが、鍋の種類によっては、赤外線放射率が0.5より低い材料の鍋もあり、この場合も、赤外線センサー5が受光する赤外線量が減少し、実際の鍋温度より低く検知してしまう。いずれの場合も、センサー検知温度が低くなるほうにずれるため、赤外線センサー5で検知した温度と接触式温度センサー6で検知した温度とを比較して温度の高い方を選択すれば、鍋温度を正確に検知できる。
制御部の動作を示すフローチャートは実施の形態1の図4と同じである。
実施の形態6.
実施の形態6における赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を示す構成図は実施の形態1の図3(a)と図3(b)と同じである。
また、図9は、この実施の形態6における制御部8の動作を示すフローチャートである。次に、実施の形態6における制御部8の動作を図3(a)、図3(b)及び図8を用いて説明する。
図9のステップS401〜S403の動作は図4と同様である。次に、制御部8は、所定時間が経過するまで待ち状態となる(ステップS901)。赤外線センサー5、接触式温度センサー6と制御部8との信号線が断線、または、ショートした場合は、赤外線センサー5及び接触式温度センサー6の出力が正常な出力範囲から外れるので制御部8は異常と判定できる。しかしながら、接触不良などの中途半端につながっている場合は、出力が正常な範囲から外れない為、異常と判定できない。そこで、加熱開始から、所定時間経過後(ステップS901でYes)、または、投入電力が所定値以上となってから、制御部8は赤外線センサー5の出力を基に赤外線検出部7が計算した温度T1と、接触式温度センサー6が検知した温度T2とを取得した(ステップS404〜S405)上で、これらを比較する(ステップS902、S904)。接触不良が発生している場合は、検知温度の上昇が遅くなるので、両者の差が所定値以上乖離していれば、温度の低い方のセンサーを異常と判定する。これにより、接触不良などの検出が難しい異常を検知できる。
赤外線センサー5が異常(即ち、赤外線センサー5の出力信号に基づく温度T1が接触式温度センサー6が検知した温度T2よりもその差が所定値Aを上回るほど小さい)と判定した場合(ステップS902でYes)、制御部8は以降の制御を接触式温度センサー6の温度T2を鍋温度として出力し(ステップS903)、調理終了でなければ(ステップS904でNo)、ステップS403に戻って加熱制御を継続する。調理終了であれば(ステップS904でNo)、制御部8はインバーター9を停止して加熱コイル4への電力供給を停止させる(ステップS907)。加熱コイル接触式温度センサー6が異常(即ち、接触式温度センサー6が検知した温度T2が赤外線センサー5の出力信号に基づく温度T1よりもその差が所定値Aを上回るほど小さい)と判定した場合(ステップS902でNo且つステップS905でYes)、赤外線センサー5の出力に基づく温度検出精度は接触式センサー6の温度検出精度より低いため、赤外線センサー5に切り替えることはできない。そこで、制御部8は、この場合には、図示していないがスピーカなどの音声出力装置、表示装置に出力することにより、使用者に異常であることを報知し(ステップS906)、続いてインバーター9を停止して加熱コイル4への電力供給を停止させる(ステップS907)。
一方、赤外線センサー5も接触式温度センサー6も正常である場合には、実施の形態1のステップS406〜S410と同様に実行する。
この実施の形態6によれば、赤外線センサーが異常時は、接触式温度センサーに切り替えて制御を続行することで故障の少ない誘導加熱調理器を提供できる。また、接触式温度センサーが異常と判定された場合は、加熱を停止するので安全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
実施の形態7.
図10は実施の形態7の赤外線センサーと接触式温度センサーの位置関係を表す構成図である。実施の形態7では、赤外線センサー5と2個の接触式温度6a、6bを略同心円上に備える。図10には図示していないが、赤外線センサー5が検出した赤外線量に基づいて赤外線検出部7が出力した温度、及び接触式温度センサー6a、6bのそれぞれによって出力された温度は制御部8に読み込まれる。制御部8は、読み込んだ3個の検出温度と予め設定された基準温度とを比較し、この比較結果により、インバーター9を動作させる。
図11は、この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態7を示す制御部の動作を示すフローチャートである。次に、この実施の形態7における制御部8の動作を図10及び図11を用いて説明する。
ステップS401〜S404の動作は実施の形態1と同様である。次に、制御部8は、接触式温度センサー6a、6bのそれぞれによって検出された温度Ta、Tbを取得し(ステップS1101、S1102)、温度TaとTbの平均値T2を T2=(Ta+Tb)/2 の式によって算出する(ステップS1103)。次に、制御部8は、ステップS404で赤外線検出部7から取得した温度T1及び、接触式温度センサー6a、6bから取得した検出温度Ta、Tbが正常な範囲内にあるか否かを調べる(ステップS1104、S1106、S1107、S1111)。その結果、T1、Ta、Tbの全ての値が正常な範囲内であれば(ステップS1104でYes且つS1106でYes且つS1111でYes)、図4のステップS406〜S410と同様に接触式温度センサー6aと6bの平均値と赤外線センサー5の大きい方を採用して制御を行う。また、赤外線検出部7の出力した温度(即ち赤外線センサー5の検出値)が異常(ステップS1104でNo)の場合には、接触式温度センサー6a、6bの平均値T2に切り替えて制御を続行する(ステップS1105)。接触式温度センサー6a、6bの何れかが、異常(ステップS1104でYes且つS1106でNoまたは、ステップS1104でYes且つS1106でYes且つS1111でNo)と判断した場合は、正常な接触式温度センサーのみを使用して制御を続行する(ステップS1108またはS1112)。これにより故障の少ない誘導加熱調理器を提供できる。また、接触式温度センサーが異常(ステップS1104でYes且つS1106でNo且つS1107でNo)と判定された場合、制御部8は接触式温度センサー6a、6bが異常である旨を表示手段または音声出力手段などに報知出力した後(ステップS1109)、インバーター9を停止して加熱コイル4への電力の供給を停止させる(ステップS1110)。これにより安全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
この実施の形態7によれば、赤外線センサーが異常と判定された場合は、正常な接触式温度センサーに切り替えて加熱調理を続行するので、調理を中断しなくても済み、また、接触式温度センサーが異常と判定された場合は、その旨を表示手段または音声出力手段などにより使用者に報知出力すると共に、加熱コイル4への電力の供給を停止するので安全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
1 交流電源、2 トッププレート、3 鍋(加熱容器)、4 加熱コイル、4a 外側加熱コイル、4b 内側加熱コイル、5 赤外線センサー、6、6a、6b 接触式温度センサー、7 赤外線検出部、8 制御部、9 インバーター、10 誘導加熱調理器、41 外コイル、42 内コイル。

Claims (5)

  1. 調理物を加熱する調理容器を載置するトッププレートと、
    このトッププレートの下方に配置され、外コイルと内コイルに分割され、前記調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる加熱コイルと、
    この加熱コイルによって加熱される前記調理容器から放射された赤外線を前記トッププレートを介して検出する赤外線センサーと、
    この赤外線センサーが受光した赤外線量から前記調理容器の温度を換算する温度検出部と、
    前記トッププレートの下面に接触して取り付けられた接触式温度センサーと、
    前記赤外線センサー及び前記接触式温度センサーの検出結果に基づいて前記加熱コイルを制御する制御部と、
    を備え、
    前記赤外線センサー及び前記接触式温度センサーは、
    前記加熱コイルの外コイルと内コイル間に略同心円上に配置され、
    前記温度検出部は、
    前記赤外線センサーが受光した赤外線量から前記調理容器の温度を換算するのに用いられる前記調理容器の赤外線放射率が所定値に設定され、
    前記制御部は、
    前記赤外線センサー及び前記接触式温度センサーが故障していないと判定した場合は、前記接触式温度センサーの検出結果と、前記温度検出部で換算された前記赤外線センサーの検出結果とのうち、高い方の検出結果に基づいて前記加熱コイルの電力制御を行い、
    前記赤外線センサーが故障したと判定した場合は、前記接触式温度センサーで検知した温度に基づき前記加熱コイルの電力制御を行い、
    前記接触式温度センサーが故障と判定した場合は、加熱動作を停止し、使用者に異常発生の旨を報知する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、
    前記赤外線センサーによって検出された前記調理容器の温度と前記接触式温度センサーによって検出された前記調理容器の温度の内のより高い温度を前記調理容器の温度であると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記赤外線センサー及び前記接触式温度センサーは、
    略同心円上の近傍に配置され、
    前記赤外線センサーと前記接触式温度センサーとの距離が前記同心円の円周上の90度以内の角度で切られる部分の距離である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記赤外線センサー及び前記接触式温度センサーは、
    前記加熱コイルの直径に対して、略半分よりも内側の加熱コイル間の同心円上に設置した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記略同心円上は前記赤外線センサーの設置半径と前記接触式温度センサーの設置半径の差が±20%以内である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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JP2008016203A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2008192581A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器

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