JP6452527B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、鍋底が領域よって異なる材質からなる特殊鍋を加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器において、誘導加熱コイルが内コイル及び外コイルからなり、内コイル及び外コイルがそれぞれ個別に通電制御されることが提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、内コイルと外コイルに流れる電流の値に基づき鍋の底の直径の大きさが判定され、判定結果に基づき内コイルと外コイルに対する通電を個別に制御する誘導加熱調理器が開示されている。
特開2012−94259号公報
誘導加熱コイルに載置される鍋の材料は様々なものがあり、例えばアルミニウム(非磁性)の鍋の底面の中央部に磁性体を貼り付けた構造を有するような特殊鍋も存在する。誘導加熱コイルが上述の特殊鍋を加熱した場合、アルミニウムは電気抵抗が低いため、アルミニウムの部分が載置された外コイルに電流が流れすぎてしまう。そのため、誘導加熱コイルに流すことができる上限電流に早く到達してしまい、磁性体の直下に位置する誘導加熱コイルに所定の電流を流すことができない。したがって、所望の火力を得ることができない場合がある。このように、鍋底が領域によって異なる材質からなる特殊鍋の場合、誘導加熱コイル全体として所望の火力を得ることができない事態が生じることがある。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、特殊な構造を有する鍋であっても、所望の火力を得ることができる誘導加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明に係る誘導加熱調理器は、内コイル及び内コイルの外周に配置された外コイルを有し、鍋を誘導加熱する誘導加熱コイルと、内コイル及び外コイルのそれぞれに交流電力を供給する複数のインバーター回路と、内コイルに流れる内コイル電流を検知する内コイル電流検知部と、外コイルに流れる外コイル電流を検知する外コイル電流検知部と、内コイル電流検知部及び外コイル電流検知部により検知された内コイル電流及び外コイル電流に基づいて、複数のインバーター回路の動作を制御し、内コイル及び外コイルの駆動を制御する制御部とを有し、制御部は、内コイルと外コイルとの双方が駆動している際に、内コイル電流と外コイル電流との差分電流が設定差分電流より大きいか否かを判定する電流判定部と、電流判定部において差分電流が設定差分電流より大きいと判定された場合、内コイル電流及び外コイル電流のうち電流値の小さい方の駆動を継続させ、電流値の大きい方の駆動を停止させる駆動制御部とを備える。
本発明の誘導加熱調理器によれば、内コイル電流と外コイル電流との差分電流が設定差分電流より大きい場合に、内コイル電流及び外コイル電流のうち電流値の小さい方の駆動を継続させ、電流値の大きい方の駆動を停止させることにより、鍋底の中心と外周との材料が異なるような特殊鍋を加熱したときでも、内コイルもしくは外コイルが上限電流に到達して所望の火力が得られない状況を回避し、所望の火力を得ることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の全体構成を示す斜視図である。 図1の誘導加熱調理器における誘導加熱コイルの一例を示す模式図である。 図1の誘導加熱調理器における誘導加熱コイルの駆動装置の一例を示すブロック図である。 図1の誘導加熱調理器の制御部の一例を示す機能ブロック図である。 鍋が特殊鍋である場合の入力電力と内コイル電流及び外コイル電流との関係を示すグラフである。 図4の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の制御部を示すブロック図である。 図7の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の制御部を示すブロック図である。 図9の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートである。 図9の誘導加熱調理器の変形例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の全体構成を示す斜視図である。図1の誘導加熱調理器1は、例えばIHクッキングヒータであって、箱状に形成された本体2と、本体2の上面に設けられた非磁性材の耐熱ガラスからなるトッププレート(天板)3と、トッププレート3の下方に設置された複数の誘導加熱コイル4を有している。そして、トッププレート3上に鍋Pが載置され、誘導加熱コイル4による誘導加熱調理が行われる。
トッププレート3は、本体2の上部の外周に設けられた枠体に保持されており、トッププレート3の下方に、誘導加熱コイル4が配置されている。誘導加熱コイル4は、高周波電流が供給された際にトッププレート3に載置された鍋Pを電磁誘導加熱する。なお、図1において、誘導加熱コイル4は例えば本体2の左側と右側と中央とに3つ配置されている。
トッププレート3の前面側及び本体2の前面側には、使用者が誘導加熱調理器1を操作するための操作部5が設けられている。トッププレート3側の操作部5は、予め機器に設定されている調理モードを選択するボタンからなっており、例えば揚げ物モード、予熱モード、煮込みモード、ゆで物モード等の調理モード毎にそれぞれ選択ボタンが設けられている。なお、操作部5が複数の選択ボタンからなっている場合について説明しているが、調理モードを設定可能なものであればダイヤル等であってもよい。また、本体2側の操作部5には、使用者が各誘導加熱コイル4により加熱される鍋Pの設定温度をそれぞれ設定するために、たとえばダイヤル式のプッシュプルスイッチが配置されている。
さらに、誘導加熱調理器1は、加熱状態等を外部に出力する情報出力部6を備えている。情報出力部6は、トッププレート3の上面に設けられた液晶表示部と、本体2側の操作部5上に設けられ、各誘導加熱コイル4が加熱動作状態である旨の表示をする液晶表示部とを有する。さらに、誘導加熱調理器1は報知音(音声など)を出力する図示しないスピーカを有してもよい。
図2は図1の誘導加熱調理器における誘導加熱コイルの一例を示す模式図である。図2の誘導加熱コイル4は、内コイル4aと、内コイル4aの外周に配置された外コイル4bとを有している。したがって、誘導加熱コイル4上に鍋Pが載置された際、鍋Pの中心側は内コイル4aに載置され、鍋Pの外周側は外コイル4bに載置される。内コイル4a及び外コイル4bは例えば円形形状を有し、絶縁皮膜された任意の金属(例えば銅、アルミなど)からなる導電線が円周方向に巻き付けることにより構成されている。内コイル4aと外コイル4bとはそれぞれ独立して駆動されるものであり、高周波電力が各加熱コイルに供給されることで誘導加熱動作が行われる。
図3は図1の誘導加熱調理器における誘導加熱コイルの駆動装置の一例を示すブロック図である。図3の駆動装置は、整流回路11及び複数のインバーター回路12a、12bを備えている。整流回路11は、交流電源10から供給される交流を整流するものであり、例えばダイオードブリッジからなっている。第1インバーター回路12a及び第2インバーター回路12bは、例えばスイッチング素子及びスイッチング素子を駆動する駆動回路からなっており、整流回路11により整流された電力を高周波電力に変換して出力するものである。なお、第1インバーター回路12a及び第2インバーター回路12bは、いわゆるハーフブリッジ型のインバーター回路であってもよいし、フルブリッジ型のインバーター回路であってもよい。第1インバーター回路12aは内コイル4aに高周波電力を供給し、第2インバーター回路12bは外コイル4bに高周波電力を供給する。
また、誘導加熱調理器1は、交流電源10から駆動回路に供給される入力電流を検出する入力電流検知部13と、交流電源10から駆動回路に供給される入力電圧を検出する入力電圧検知部14と、内コイル4aに流れる内コイル電流Iaを検知する内コイル電流検知部15aと、外コイル4bに流れる外コイル電流Ibを検知する外コイル電流検知部15bを有している。
図4は図1の誘導加熱調理器の制御部の一例を示す機能ブロック図であり、図1〜図4を参照して制御部20について説明する。制御部20は、例えばマイコン又はDSP等からなっており、誘導加熱調理器1の動作を制御するものである。制御部20は、上述した各種センサにおいて検出された情報に基づいて誘導加熱コイル4の動作を制御する。特に、制御部20は、鍋Pが上述した特殊鍋である場合に特殊鍋の特性に合わせて内コイル4a及び外コイル4bの動作を制御する機能を有し、電流判定部21及び駆動制御部22を備える。
電流判定部21は、内コイル4aと外コイル4bとの双方が駆動している際に、内コイル電流Iaと外コイル電流Ibとの差分電流ΔIが、鍋Pの中心側と外周側の材質の違いを判別するための基準値である設定差分電流ΔIrefより大きいか否かを判定するものである。駆動制御部22は、第1インバーター回路12a及び第2インバーター回路12bの動作を制御することにより、内コイル4a及び外コイル4bの駆動を制御するものである。特に、駆動制御部22は、電流判定部21の判定に基づいて内コイル電流Ia及び外コイル電流Ibのうち電流値の小さい方の駆動を継続させ、電流値の大きい方の駆動を停止させる機能を有する。
ここで、図5は鍋が特殊鍋である場合の入力電力と内コイル電流及び外コイル電流との関係を示すグラフである。図5に示すように、内コイル電流Ia及び外コイル電流Ibは入力電力Wが大きくなるにつれていずれも上昇する関係を有する。回路に入力される入力電力Wは、入力電流検知部13及び入力電圧検知部14により検知された入力電流及び入力電圧に基づき、電力検出部23により検出されるものである。但し、鍋Pが中央部分に磁性体が設けられ、外周部分に非磁性体が設けられた特殊鍋である場合、非磁性体は磁性体より電流が流れやすい。このため、外コイル電流Ibは内コイル電流Iaより大きくなり、内コイル電流Iaと外コイル電流Ibとに差分電流ΔIが生じる。外コイル4bには、第2インバーター回路12bを構成するスイッチング素子が過電流により破壊されるのを防止するための上限電流値Ilmtより大きい外コイル電流Ibは流せないため、誘導加熱コイル4全体の火力が上がらない状態になる。
図4の電流判定部21は、内コイル電流Iaと外コイル電流Ibとの差分電流ΔI(=外コイル電流Ib−内コイル電流Ia)を算出する。電流判定部21には、設定差分電流ΔIrefが設定されており、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きいか否かを判定する。差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きい場合、鍋Pは特殊鍋であると判断する。この場合、内コイル4aと外コイル4bとの双方を駆動では、誘導加熱コイル4全体の火力が上がらない状態であると判定する。この場合、駆動制御部22は、電流値の小さい内コイル4aの駆動を継続させ、電流値の大きい外コイル4bの駆動を停止させて、入力電力Wが操作部5により設定される目標電力Wtarになるように制御する。
一方、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIref以下である場合、鍋Pは特殊鍋ではない、もしくは特殊鍋であっても磁性体の径が大きく外コイル4b上まで位置している等であり、内コイル4aと外コイル4bとの双方を駆動すれば火力が上がる状態であると判断する。この場合、駆動制御部22は、内コイル4a及び外コイル4bの双方を駆動させ、入力電力Wが目標電力Wtarになるように制御する。
さらに、制御部20は、内コイル4a及び外コイル4bの双方が駆動している際に、入力電力Wを検知する電力検出部23と、電力検出部23において検知された入力電力Wと目標電力Wtarとの差分電力ΔWが、鍋Pの中心側と外周側の材質の違いを判別するための基準値である設定差分電力ΔWrefより大きいか否かを判定する入力電力判定部24を有している。電力検出部23は、入力電流検知部13において検知された入力電流と、入力電圧検知部14において検知された入力電圧から入力電力Wを検出するものである。なお、目標電力Wtarは、操作部5に入力された設定電力に基づいて決定される。入力電力判定部24は、入力電力Wと目標電力Wtarとの差分電力ΔW(=目標電力Wtar−入力電力W)を算出し、差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きいか否かを判定する。
差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きい場合、入力電力Wを設定差分電力ΔWref以上大きくして目標電力Wtarまで上げる必要がある。この場合、図5に示すように、外コイル4bが上限電流値Ilmtまで上がる可能性があるものと判断し、電流判定部21による判定が行われる。一方、差分電力ΔWが設定差分電力ΔWref以下である場合、鍋Pが特殊鍋であったとしても、外コイル4bが上限電流値Ilmtまで到達しないものと判断する。この場合、上述した電流判定部21による判定を行わず、駆動制御部22は内コイル4aと外コイル4bとの双方の駆動を継続する。これにより、鍋Pが特殊鍋であるか否かに拘わらず、鍋底全体から加熱を行いながら所望の火力になるように誘導加熱コイル4の駆動を制御することができる。
なお、駆動制御部22が内コイル4a又は外コイル4bのいずれか一方を駆動させた際に、制御部20は、情報出力部6が鍋の特性を報知するように制御してもよい。これにより、使用者は鍋の構造及びそれに伴う加熱の状態を把握することができる。また、制御部20は、調理モードとして揚げ物モードを実行する機能を有する場合、揚げ物モードは、加熱分布等の観点から内コイル4a及び外コイル4bの双方が駆動することを前提としている場合がある。したがって、制御部20は、駆動制御部22が内コイル4a又は外コイル4bのいずれか一方の駆動を停止させた場合、揚げ物モードの実行を禁止させるようにしてもよい。
図6は図4の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートであり、図1〜図6を参照して誘導加熱調理器1の動作について説明する。はじめに、通常加熱が行われている状態において、駆動制御部22が内コイル4aを駆動させ外コイル4bを停止させている場合(ステップST1のNO)、この駆動状態が継続される(ステップST4)。
一方、駆動制御部22が内コイル4a及び外コイル4bを同時駆動している場合(ST1のYES)、目標電力Wtarと入力電力Wとの差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きいか否かが判定される(ステップST2)。差分電力ΔWが設定差分電力ΔWref以下である場合(ステップST2のNO)、内コイル4a及び外コイル4bの双方の駆動が継続する(ステップST5)。
次に、目標電力Wtarと入力電力Wとの差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きい場合(ステップST2のYES)、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きいか否かが判定される(ステップST3)。差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きい場合(ステップST3のYES)、鍋Pは特殊鍋であると判定し、内コイル4aの駆動が継続され、外コイル4bの駆動が停止される(ステップST4)。一方、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIref以下である場合(ステップST3のNO)、鍋Pは特殊鍋ではないと判定し、内コイル4aと外コイル4bとの双方の駆動が継続する(ステップST5)。
上記実施の形態1によれば、内コイル電流Iaと外コイル電流Ibとの差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きい場合に、内コイル電流Ia及び外コイル電流Ibのうち電流値の小さい方の駆動を継続させ、電流値の大きい方の駆動を停止させる。これにより、鍋底の中心と外周との材料が異なるような特殊鍋を加熱したときでも、内コイル4aもしくは外コイル4bの上限電流に到達して所望の火力が得られない状況を回避し、所望の火力を得ることができる。
また、制御部20が、内コイル4a及び外コイル4bが同時に駆動している場合、目標電力Wtarと入力電力Wとの差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きいか否かを判定する入力電力判定部24をさらに有し、駆動制御部22は、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きいと判定されるとともに、差分電力ΔWが設定差分電力ΔWrefより大きいと判定された場合、内コイル電流Ia及び外コイル電流Ibのうち電流値の大きい方の駆動を停止させる。これにより、内コイル4aもしくは外コイル4bの上限電流に到達して所望の火力が得られない状況を回避し、所望の火力を得ることができる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の制御部を示すブロック図であり、図7を参照して制御部120について説明する。なお、図7の制御部120において図5の制御部20と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7の制御部120が図5の制御部20と異なる点は、内コイル4a及び外コイル4bの双方を駆動した場合といずれか一方の駆動した場合との入力電力の大小を判定する入力電力比較判定部121を有する点である。
図7において、電力検出部23は、上述した入力電力Wを検出する機能を有するとともに、内コイル4aもしくは外コイル4bの単独入力電力W20と、内コイル4aと外コイル4bとの双方を駆動させたときの双方入力電力W10を検出する機能を有している。
入力電力比較判定部121は、内コイル4aと外コイル4bとの双方が駆動している際に内コイル4aと外コイル4bとの双方を駆動させたときの双方入力電力W10が、内コイル4a又は外コイル4bのいずれか一方を駆動させたときの単独入力電力W20より小さいか否かを判定するものである。言い換えれば、入力電力比較判定部121は、いずれの双方入力電力W10と単独入力電力W20のうち、いずれがより大きい入力電力かを判定することができる。
図8は図7の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートであり、図7及びから図8を参照して誘導加熱調理器1の動作について説明する。なお、図8のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同一の工程には同一の符号を付してその説明を省略する。図8において、駆動制御部122により内コイル4aもしくは外コイル4bのいずれか一方が単独で駆動するように切り替えられた後(ステップST4)、双方入力電力W10が単独入力電力W20以上であるかが判定される(ステップST11)。双方入力電力W10が単独入力電力W20以上である場合(ステップST11のYES)、駆動制御部122において再び内コイル4aと外コイル4bとの双方が駆動するように制御される。一方、双方入力電力W10が単独入力電力W20より小さい場合(ステップST11のNO)、そのまま内コイル4aのみの駆動を継続する(ステップST12)。
上記実施の形態2によれば、入力電力比較判定部121において、鍋Pが特殊鍋であると判定し、内コイル4aのみの駆動に切り替えた場合であっても、双方入力電力W10が単独入力電力W20より大きいときには、再び内コイル4aと外コイル4bとの双方の駆動に戻すことにより、より大きい入力電力を入力することができる。
実施の形態3.
図9は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の制御部を示すブロック図であり、図9を参照して制御部220について説明する。なお、図9の制御部220において図7の制御部120と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図9の制御部220が図5の制御部120と異なる点は、入力電力判定部24による判定を省略した点である。
図10は図9の誘導加熱調理器の動作例を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートにおいて、図8のフローチャートと同一の工程には同一の符号を付してその説明を省略する。図10に示すように、駆動制御部122が内コイル4aと外コイル4bとが同時駆動している場合(ステップST1のYES)、差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きいか否かの判断が行われる(ステップST3)。差分電流ΔIが設定差分電流ΔIrefより大きいとき(ステップST3のYES)、駆動制御部122において、内コイル4aもしくは外コイル4bのいずれか一方が単独で駆動するように切り替えられる。その後(ステップST4)、双方入力電力W10が単独入力電力W20以上であるかが判定される(ステップST11)。
図11は図9の誘導加熱調理器の変形例を示すフローチャートである。図11に示すように、入力電力比較判定部121において、双方入力電力W10が単独入力電力W20以上であるか否かを判定する場合について例示しているが、単独入力電力W20に設定補正値Cを加算したものが双方入力電力W10以上であるか否かが判定されるようにしてもよい(ステップST21)。例えば単独入力電力W20が900Wであり、設定補正値Cが100Wである場合、双方入力電力W10が1000W以上であれば、再び内コイル4aと外コイル4bとの同時駆動が行われることになる。
実施の形態3の場合であっても、実施の形態1と同様、鍋底の中心と外周との材料が異なるような特殊鍋を加熱したときでも、内コイル4aもしくは外コイル4bの上限電流に到達して所望の火力が得られない状況を回避し、所望の火力を得ることができる。さらに、鍋Pが特殊鍋であると判定し、内コイル4aのみの駆動に切り替えた場合であっても、双方入力電力W10が単独入力電力W20以上のときには、再び内コイル4aと外コイル4bとの双方の駆動に戻すことにより、より大きい入力電力を入力することができる。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、鍋Pが中心に磁性体を有し外周に非磁性体を有する特殊鍋である場合について例示しているが、中心側に非磁性体を有し外周に磁性体を有する特殊鍋等についても適用することができる。この場合、外コイル電流Ibが内コイル電流Iaより大きくなり、外コイル4bが駆動を継続し、内コイル4aが駆動を停止することになる。また、特殊鍋としてアルミニウムが用いられた場合について例示しているが、銅等の電気抵抗の低い材質と磁性体とを用いた特殊鍋にも適用することができる。
さらに、上記各実施の形態1〜3において、誘導加熱コイル4は、内コイル4aの外周に1つの外コイル4bを有する場合について例示しているが、内コイル4aの外周に扁平形状の複数の外コイル4bが配置され、複数の外コイル4bのそれぞれに接続された複数のインバーター回路を有し、各インバーター回路が独立して駆動制御ができるものでもよい。この場合、内コイル電流Iaと各外コイル4bの外コイル電流Ibとの差分電流ΔIに基づいて、外コイル4bの停止の判断を行うようにしてもよい。これにより、例えば鍋底の磁性体が非回転対称のパターンを有するような特殊鍋であってもそれに対応した加熱制御を行うことができる。
1 誘導加熱調理器、2 本体、3 トッププレート、4 誘導加熱コイル、4a 内コイル、4b 外コイル、5 操作部、6 情報出力部、10 交流電源、11 整流回路、12a 第1インバーター回路、12b 第2インバーター回路、13 入力電流検知部、14 入力電圧検知部、15a 内コイル電流検知部、15b 外コイル電流検知部、20、120、220 制御部、21 電流判定部、22、122 駆動制御部、23 電力検出部、24 入力電力判定部、121 入力電力比較判定部、C 設定補正値、Ia 内コイル電流、Ib 外コイル電流、Ilmt 上限電流値、P 鍋、W 入力電力、W10 双方入力電力、W20 単独入力電力、Wtar 目標電力、ΔI 差分電流、ΔIref 設定差分電流、ΔW 差分電力、ΔWref 設定差分電力。

Claims (7)

  1. 内コイル及び前記内コイルの外周に配置された外コイルを有し、鍋を誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    前記内コイル及び前記外コイルのそれぞれに交流電力を供給する複数のインバーター回路と、
    前記内コイルに流れる内コイル電流を検知する内コイル電流検知部と、
    前記外コイルに流れる外コイル電流を検知する外コイル電流検知部と、
    前記内コイル電流検知部及び前記外コイル電流検知部により検知された前記内コイル電流及び前記外コイル電流に基づいて、複数の前記インバーター回路の動作を制御し、前記内コイル及び前記外コイルの駆動を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    前記内コイルと前記外コイルとの双方が駆動している際に、前記内コイル電流と前記外コイル電流との差分電流が設定差分電流より大きいか否かを判定する電流判定部と、
    前記電流判定部において差分電流が設定差分電流より大きいと判定された場合、前記内コイル電流及び前記外コイル電流のうち電流値の小さい方の駆動を継続させ、電流値の大きい方の駆動を停止させる駆動制御部と
    を備えた誘導加熱調理器。
  2. 複数の前記インバーター回路に入力される入力電流を検知する電流検知部と、
    複数の前記インバーター回路に入力される入力電圧を検知する電圧検知部と
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記電流検知部及び前記電圧検知部により検知された入力電流及び入力電圧に基づき、複数の前記インバーター回路に入力される入力電力を検出する電力検出部と、
    前記内コイル及び前記外コイルの双方が駆動している場合、前記電力検出部において検出された入力電力と目標電力との差分電力が設定差分電力より大きいか否かを判定する入力電力判定部と
    をさらに有し、
    前記駆動制御部は、前記電流判定部において差分電流が設定差分電流より大きいと判定されるとともに、前記入力電力判定部において差分電力が設定差分電力より大きいと判定された場合、前記内コイル電流及び前記外コイル電流のうち電流値の大きい方の駆動を停止させる請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、
    前記内コイルの入力電力及び前記外コイルの入力電力を検出する電力検出部と、
    前記内コイル及び前記外コイルのうちいずれか一方を停止させた後に、前記内コイルと前記外コイルとの双方が駆動させた際の双方入力電力が、前記内コイル又は前記外コイルのいずれか一方を駆動させたときの単独入力電力より小さいか否かを判定する入力電力比較判定部をさらに有し、
    前記駆動制御部は、前記入力電力比較判定部において双方入力電力が単独入力電力より大きいと判定された場合、再び前記内コイルと前記外コイルとの双方を駆動させる請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記駆動制御部は、双方入力電力が単独入力電力に設定補正値を加算した値より大きい場合、再び前記内コイルと前記外コイルとの双方を駆動させる請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 鍋底の中心に磁性体が貼り付けられ、磁性体の外周に非磁性体が配置された構造の鍋が前記誘導加熱コイル上に載置され、磁性体が前記内コイル上に載置され、非磁性体が前記外コイル上に載置された場合、
    前記駆動制御部は、前記電流判定部において差分電流が設定差分電流より大きいと判定されたとき、前記内コイルの駆動を継続させ、前記外コイルの駆動を停止させるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記駆動制御部が前記内コイル又は前記外コイルのいずれか一方を駆動させた際に、鍋の特性を報知する情報出力部をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御部は、調理モードとして揚げ物モードを実行する機能を有し、前記駆動制御部が前記内コイル又は前記外コイルのいずれか一方を駆動させた場合、揚げ物モードの実行を禁止する請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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