JP2012137756A - カプセル化された(encapsulated)ポリマー・ネットワーク型液晶材料、装置および利用 - Google Patents

カプセル化された(encapsulated)ポリマー・ネットワーク型液晶材料、装置および利用 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリマー・ネットワーク型液晶材料の、剛性、硬度などの機械的特性が向上し、電気光学性能も大幅に向上する。PNLC材料は、乳化プロセスを用いて製造することができ、製造工程を大幅に簡略化する。
【解決手段】LC液滴のそれぞれは、LC液滴を実質的に横切って広がるポリマー・ネットワークを用いて構成することができる。ポリマー・ネットワークは、スイッチング電圧を大幅に低減する材料(例えば、フッ素化アクリレートなどの、液晶液滴の表面張力を低減するように液晶と相互作用する材料)を含んでよい。PNLC材料は、駆動電圧を大きく低減するようにポリマー・ネットワークと結合される界面層を含んでよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学用途における液晶材料の利用に関連する。特に、本発明の多くの実施形態は、液晶/ポリマー複合材料と、そのような複合材料の製造および利用に関する方法および装置とに関連する。
平面型の薄膜トランジスタ(「TFT」と称する場合がある。)アレイ中の欠陥の検出および測定に、電圧イメージング技術(voltage imaging technology)が用いられる場合がある。この測定技術によれば、TFTアレイがTFTセルに組み立てられているかのように、TFTアレイの動作(performance)をシミュレートすることができる。TFTアレイの特性は、電気光学(「EO」と称する場合がある。)光変調器(electro-optic light modulator)を利用した検出器を用いて、パネル上の実際の電圧分布を間接的に測定することによって、つまりいわゆる電圧イメージング(voltage imaging)によって測定される。
電圧イメージ光学系(「VIOS」と称する場合がある。)は、最も基本的な形式では、EO変調器と、結像対物レンズ(imaging objective lens)と、電荷結合素子(CCD)カメラまたはその他の適切なもしくは類似のセンサーと、画像処理プロセッサ(image processor)とを備える。EO変調器の電気光学センサーは、ポリマー・マトリクス(polymer matrix)中の液晶(「LC」と称する場合がある。)液滴(droplet)の光散乱特性に基づいている。ポリマー・マトリクス中の液晶液滴としては、ポリマー・マトリクス(液晶/ポリマー複合体またはLC/ポリマー)フィルム中のネマチック液晶液滴(nematic liquid crystal droplet)を例示することができる。従来の操作では、EO変調器は、TFTアレイの表面からおよそ5−75μm上方に配され、EO変調器の表面のインジウムスズ酸化物(以下、「ITO」と称する場合がある。)層からなる透明電極を横切って、電圧バイアスが印加される。その結果、EO変調器は、TFTアレイに関連する電場が液晶/ポリマー複合体層によって検知されるように、TFTアレイに容量結合する(capacitively couple)。LC/ポリマー層を通過して伝送された入射光の強度は、液晶/ポリマー複合体材料の液晶(LC)材料にかかる電界強度の変化によって変化する(すなわち、変調する。)。その後、この光は、誘電体ミラーに反射して、CCDカメラまたはこれに類似するセンサーによって集められる。入射放射線(例えば、赤外線または可視光であってよい。)の線源は、LC/ポリマーフィルムおよび誘電体ミラーに光を当てるように提供される。
被試験パネル(PUT)に対して、構成要素が近接近しているので、LC/ポリマー変調器システムは、通常の使用における不要粒子(unwanted particles)による損傷の対象となりうる。その損傷により、耐用年数が大幅に短縮する可能性がある。このように、LC/ポリマー変調器の研究開発において、変調器の寿命改善は、主要な目的の1つとなりうる。例えば、米国特許第7,817,333号明細書は、改良されたLC/ポリマー変調器システムを開示している。しかしながら、LC変調器の機械的性質を劣化させることなくスイッチング電圧および間隙距離(gap distance)に関して、さらなる改良は有用であろう。
変調器の感度(sensitivity)もまた、LC変調器デバイスの重要な特性である。変調器の感度を向上させることで、検出能力を向上させることができるので、変調器の感度の向上は、LC変調器の開発(特に、LC/ポリマー・マトリクスの研究開発)の重要な一側面となりうる。欠陥検出の感度は、TFTアレイ上の欠陥画素と正常画素(good pixel)との間での、電圧の変化に対する透過光の変化の比率として定義されうる。加えて、ノートブック・コンピュータおよび携帯端末用のLCディスプレイなどように、用途によっては、消費電力に敏感な場合がある。例えば、理想的な感度に満たず、理想的な電圧よりも高い電圧を有する従来のディスプレイは、少なくとも特定の実施形態において、消費電力の増加およびバッテリー寿命の減少を引き起こす可能性がある。
本発明に関連する研究は、現在のLC材料およびそれらに関する現在の製造試験方法は、理想的とは言えない可能性がることを示唆している。例えば、粒子汚染は、試験装置(例えば、電圧イメージ系(voltage imaging system)および/または被試験パネル)に損傷を与える可能性がある。試験装置の感度もまた、理想的とは言えない可能性がある。
ポリマー・ネットワーク型液晶(「PNLC」と称する場合がある。)は、ポリマー安定型液晶(「PSLC」と称する場合がある。)の一形態(morphology)であってよく、従来のPNLC材料およびPSLC材料は、少なくとも特定の実施形態において、電圧イメージ系用途には適していない可能性がある。例えば、これらの従来の材料は、ポリマーの割合が少ないので(例えば、少なくとも特定の実施形態においては、10%未満の場合もある。)、固有の(intrinsic)機械的強度および被膜硬度が十分ではない。液晶およびプレポリマー混合溶媒(prepolymer mixture)のカプセル化には、界面重合が利用されている。従来の界面重合は、多少、面倒な場合があり、少なくとも特定の実施形態において、理想的とは言えないLC材料を提供する可能性がある。例えば、界面重合は、高度に架橋したハードシェル層(highly cross-linked hard shell layer)を生成し、そのような高度架橋シェル層が、シェルの内部に含まれる液晶のスイッチングに望ましくない影響を与える可能性がある。
上記の材料、装置および方法は、ある特定の用途に適しているかもしれないが、改良された電気光学LC材料に関する技術的なニーズがある。より具体的には、電気光学LC材料および試験装置の感度および寿命性能(life-time performance)の向上が求められている。
本発明は、電気光学的用途(electro-optic application)に用いられる液晶材料に関連する。特に、本発明に係る多くの実施形態は、液晶/ポリマー複合センサー材料と、そのような複合センサー材料の製造および用途に関する装置および方法とに関連する。本発明に係る材料、方法および装置は、単なる一例として、電圧イメージ系を含む実施形態に関連して記載されている。本発明に係る材料、方法および装置は、他の多くの電気光学用途(例えば、フラットパネル・ディスプレイに用いられる液晶複合材料)に用いられてもよい。
本発明に係る実施形態は、機械的性質(例えば、剛性、硬度)が向上した改良されたポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料を提供する。このPNLCは、電気光学的な性能を大きく向上させる。PNLCセンサー材料は、製造プロセスを大幅に簡略化するために、乳化プロセスを用いて製造されてよい。この乳化プロセスにより、適切なサイズ分布を有す液晶材料の複数の液滴が生成される。液滴のサイズは、約1μmから約10μmの範囲内であってよい。水性のカプセル化プロセス(water based encapsulation process)は、複数の液晶液滴内にポリマー・ネットワークが形成されるように、UV硬化と組み合わせて用いられる。多くの実施形態において、LC液滴のそれぞれは、LC液滴を実質的に横切って広がるポリマー・ネットワークとともに構成されており、ポリマー・ネットワークは、液滴の外部境界(outer boundary)において、ポリマー・ネットワークが実質的に固定されることなく、界面またはポリマー・マトリクスと接してよい。複数の液晶液滴のそれぞれのポリマー・ネットワークは、スイッチング電圧を大幅に小さくするような材料を含んでよい。そのような材料は、例えば、フッ素化アクリレート(fluorinated acrylate)またはアクリル酸シリコーン(silicone acrylate)であり、LC液滴の表面張力を小さくするように、液晶と相互に作用してよい。カプセル化されたPNLCセンサー材料は、ポリマー・ネットワークと結合された界面層を含んでよい。これにより、駆動電圧を大幅に小さくすることができる。
多くの実施形態において、電圧イメージ光学系は、カプセル化されたPNLC材料を有する電気光学変調器を備え、機械的性質を低下させることなく(例えば、硬度を低下させることなく)、欠陥検出および感度が改善されている。カプセル化されたPNLC材料の変調器は、電圧イメージ系とともに用いられた場合に、変調器の寿命を大きく増加させる目的で、はるかに大きな空隙(air gap)のある位置で操作されてもよく、この場合であっても、十分な欠陥検出感度(defect detection sensitivity)を有する。多くの実施形態において、カプセル化されたPNLC変調器は、TFTパネルの上方に100μmより大きな空隙のある位置で操作されてもよい。欠陥検出感度は、約30%から約70%向上する場合もある。カプセル化されたPNLC変調器は、TFTパネルの上方のより高い位置で操作された場合に、その寿命が大きく伸びる。パネル上の粒子その他の残留物に関連する可能性のある損傷だけでなく、被試験パネルと接触する可能性も減少するからである。被試験パネルへの損傷を与える可能性もまた、減少しうる。
多くの実施形態において、カプセル化されたPNLC材料を製造する、改良された方法が提供される。LC液滴のカプセル化には、改良された乳化プロセスが用いられてよい。これにより、PNLC材料の複数の成分を結合させることができる。モノマー、プレポリマーおよび光開始剤のそれぞれの大部分が、液晶の液滴中に溶解し、液晶液滴が、乳化プロセス後に界面の化合物によって実質的に取り囲まれるように、PNLCエマルションの成分が、乾燥プロセスに先立って、分散させられてよい。PNLCエマルションの成分が、乳化プロセスおよび被覆プロセスの間に、複合PNLC構造(complex PNLC structure)を提供するように、エマルションの内部に生じる。液晶、界面層およびポリマー・ネットワークを含むエマルションの材料は、ポリマー・マトリクス中の液晶液滴のスイッチング電圧をさらに低減するように、結合されてよい。
PNLC材料は、スイッチング電圧を大幅に低減して、光を伝送するように構成された構造を有する複数の成分を含んでよい。PNLC材料は、駆動電圧に応じて光を透過させる複数の液晶液滴と、複数の液滴のそれぞれを実質的に横断して(across)広がり、スイッチング電圧を低減するポリマー・ネットワークと、実質的にそれぞれの液滴の周囲に広がり、機械的な剛性および硬度を提供するポリマー・マトリクスとを含んでよい。PNLCセンサー材料は、光透過電圧(transmission voltage)を低減するような界面層をさらに含んでよい。界面層は、スイッチング電圧を大幅に低減するように、それぞれの液滴をカプセル化してよい。界面層は、二層構造を有してよい。ポリマー・マトリクスは、十分な剛性および硬度を提供するのに十分な量のポリマーを含んでよい。例えば、ポリマー・マトリクスの液晶に対する質量比は、約20/80から約50/50の範囲内であってよい。ポリマー・マトリクスは、機械的安定性および被膜硬度を提供するべく、ポリマー材料(例えば、ポリウレタンもしくはポリアクリル酸エステルラテックス(polyacrylate latex)またはそれらの混合物)を含んでよい。ポリマー・ネットワークは、多くの架橋した材料(cross-linked material)のうちの1以上を含んでよい。ポリマー・ネットワークは、フッ素化された成分もしくはアクリル酸シリコーン成分またはそれらの組み合わせを含んでよい。ポリマー・ネットワークは、スイッチング速度を改善してよく、光散乱を増加させて、コントラストを改善してよい。
第1の態様(aspect)において、実施形態は、液晶センサー材料を提供する。液晶センサー材料は、複数の液晶液滴と、ポリマー・マトリクスとを含む。それぞれの液滴は、液晶材料と、ポリマー・ネットワークとを含む。ポリマー・ネットワークは、複数の架橋ポリマー鎖(crosslinked polymer chain)を有する。ポリマー・ネットワークは、センサー材料に含まれる液晶の光透過電圧(light transmission voltage)低減するように構成される。これにより、低電位でも、光が、センサー材料を透過することができるようになる。ポリマー・マトリクスは、複数の液晶液滴のそれぞれが、ポリマー・マトリクスの内部に配されるように、複数の液晶液滴のそれぞれの周囲に配される。
多くの実施形態において、界面剤が複数の液晶液滴のそれぞれをカプセル化して、界面剤がポリマー・ネットワークとポリマー・マトリクスとを分離するように、界面剤は、ポリマー・マトリクスと、液晶液滴のそれぞれとの間に配される
他の側面によれば、実施形態は、センサー材料の製造方法を提供する。水性液体中に分散した液晶材料の複数の液滴を含むエマルションを作製する。液滴は、液晶材料中に溶解したプレポリマーを含む。水性液体材料は、水性ポリマー(例えば、水溶性ポリマー、水性ラテックスまたはそれらの組み合わせ)を含む。水溶性ポリマーまたは水性ラテックスが、複数の液滴の周囲に配されたポリマー・マトリクスを形成するように、エマルションを乾燥させる。ポリマー・マトリクスが複数の液滴のそれぞれの周囲に配された場合に、プレポリマーが、複数の液滴のそれぞれの内部に、ポリマー・ネットワークを形成するように、乾燥したエマルションを硬化させる。
他の側面において、実施形態は、電気光学変調器組立品を提供する。組立品は、透明基板と、透明基板に支持される液晶センサー材料とを備える。液晶センサー材料は、複数の液晶液滴と、ポリマー・マトリクスとを有する。ポリマー・マトリクスの中で、液滴は、液晶材料と、複数の架橋ポリマー鎖を有するポリマー・ネットワークとを含む。ポリマー・マトリクスと、複数の液晶液滴のそれぞれとの間には、複数の液晶液滴のそれぞれをカプセル化して、ポリマー・ネットワークとポリマー・マトリクスとを分離するように、界面剤が配されてよい。
本発明の実施形態に係る、LC/ポリマーセンサー材料を含む電気光学変調器を備える電圧イメージ系の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、液晶センサー材料を含む電気光学変調器組立品(electro-optical modulator assembly)の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、液晶センサー材料の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、ポリマー・ネットワーク用に用いられるのに適したアクリレート単量体の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、ポリマー・ネットワーク用に用いられるのに適したジアクリレート(di-acrylate)プレポリマーの一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、ポリマー・ネットワーク用に用いられるのに適したトリアクリレート(tri-acrylate)プレポリマーの一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、2つのITO基板に挟まれたLC/ポリマー複合体の透過−バイアス電圧曲線の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、LC/ポリマー複合体を用いた変調器(LC/polymer composite modulator)の透過−バイアス電圧曲線の一例を、動作点とともに概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、ポリマー・ネットワーク液晶材料を含む電気光学変調器組立品を製造する方法の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、エマルション乾燥プロセス後、UV露光プロセス前の中間センサー材料(intermediate sensor material)の一例を概略的に示す。 本発明の実施形態に係る、2枚のITOマイラー(商標)フィルム(Mylar film)に挟まれた、カプセル化されたPNLCを含む組立品の一例を概略的に示す。
本発明の実施形態は、電気光学的用途に用いられる液晶材料に関連する。特に、本発明の実施形態は、液晶/ポリマー複合材料と、そのような複合材料の製造および用途に関する方法および装置とに関連する。材料、方法および装置は、実施形態に従って、単なる一例として、電圧イメージ系に関連して記載されている。本発明に係る実施形態の材料、方法および装置は、他の多くの電気光学的用途(例えば、フラットパネル・ディスプレイに用いられる液晶複合材料)に利用することもできる。
フォトン・ダイナミクス・インコーポレーテッドに委譲された以下の特許は、変調器組立品およびそのような材料を用いたLC材料被覆プロセスについて説明している。
Michael A. Bryan、「変調器伝達プロセスおよび組立品(Modulator Transfer Process and Assembly)」、米国特許第6,151,153号明細書(2000年)。
Michael A. Bryan、「変調器製造プロセスおよび装置(Modulator Manufacturing Process and Device)」、米国特許第6,211,991号明細書(2001年)。
Xianhai Chen、「スピンコーティング法を利用した、PDLCを用いた電気光学変調器の製造方法(Method for Manufacturing PDLC-Based Electro-Optic Modulator Using Spin Coating)」、米国特許第6,866,887号明細書(2005年)。
Xianhai Chen、「耐ひっかき性および耐表面磨耗性を有するPDLC変調器(Scratch and Mar Resistant PDLC Modulator)」、米国特許第7,099,067号明細書(2006年)。
Xianhai Chen、「感度および寿命の向上した変調器(Modulator with Improved Sensitivity and Lifetime)」、米国特許第 7,817,333号明細書(2010年)。上記の参照された特許のそれぞれは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれ、本明細書に記載された実施形態に従って、適切に組み合わせることができる。
本明細書においいて、UV光とは、紫外線(ultraviolet light)を示す。
本明細書において、NCAPとは、ネマチック曲線状配列相(nematic curvilinear aligned phase)を示す。
本明細書において、PDLCとは、高分子分散型液晶(polymer dispersed liquid crystal)を示す
本明細書において、ChLCとは、コレステリック液晶(cholesteric liquid crystal)を示す。
多くの実施形態において、スイッチング電圧は、ある特定の量の光を透過させるための電圧の大きさに相当する。例えば、50%の透過閾値(transmission threshold)(V50と称する場合がある。)は、最大光透過量と比較して約50%の量の光を透過させるのに十分な大きさの電圧に相当する。90%の透過閾値(V90と称する場合がある。)は、最大光透過量の約90%の量の光を透過させるのに十分な大きさの電圧に相当する。
本明細書において説明されるような液晶材料は、カプセル化されたPNLCを含んでもよく、様々な方法で用いられてもよく、多くのLCデバイス(例えば、LC変調器)と組み合わせて用いられてよい。液晶材料は、一緒に用いられる(combined)界面剤(interfacial agent)と、ポリマー・ネットワークとを有するカプセル化されたPNLCを含んでよい。これにより、LC変調器のスイッチング時間および駆動電圧を大幅に低減することができる。本明細書において説明されるようなLC材料は、常温(約0℃から約60℃の範囲内)での使用によく適している。
カプセル化されたPNLCを含む液晶材料は、電気光学変調器との連携に適した以下の材料特性のうちの1以上を有してよい。
(1)小さな駆動電圧。
本明細書において説明されるような、駆動電圧の小さな電気光学材料を含む変調器は、良好な欠陥検出感度を維持しながら、AM−LCD TFTパネルの上方に大きな空隙のある状態で操作することができる。
(2)十分に硬い機械的性質。
電気光学変調器は、薄いマイラー(商標)フィルムによって保護されてよく、使用中は空気ベアリングによって持ち上げられてよい。多くの実施形態において、変調器表面の下方の気流は、材料の変形および性能の劣化を実質的に生じさせずに、変調器を持ち上げるように供給されてよい。例えば、気流は、約90ポンド/平方インチ(「psi」と称する場合がある。)(約0.013Pa)の圧力に相当してよい。
(3)低い(比)誘電率(dielectric constant)。
比誘電率が低い場合、TFTパネルと変調器との間に空隙を設けることが可能になる。比誘電率が低くなると、変調器材料層の電圧が増加する。低い比誘電率とは、約3から約7の範囲内であってよい。
(4)被試験パネルに印加された電圧の変化に対する高速の応答を提供する高速のスイッチング。
本明細書において説明されるような液晶材料は、LC材料が十分に硬くなるのに十分な量のポリマーを含んでよい。PNLC(またはPSLC)をカプセル化することによって、ポリマー・マトリクスは、機械的強度を提供することができ、電気光学的性能は、十分に改善される。ポリマーの割合が少なくとも約25%であれば、変調器用のLC材料として十分な機械的性質を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る組み合わせに適した、TFT検査用の電圧イメージ系100の構成要素を概略的に示す。電圧イメージ系の構成要素は、米国特許第7,639,319号明細書に記載されているような構成要素および/または市販の電圧イメージ系の構成要素の1以上を有してよい。電圧イメージ系100は、電気光学変調器組立品200と、照明器114と、ビームスプリッター116と、CCDカメラ118とを備えてよい。電気光学変調器組立品200は、透明電極250(電極A)と、透明電極250を支持する透明基板220と、ポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料260と、薄いプラスチック・フィルム(例えば、ペリクル)に支持された誘電体ミラー270とを有してよい。透明電極250は、可視光に対して透明な、インジウムスズ酸化物(ITO)の薄膜を含んでよい。液晶センサー材料260は、電場(electric field)の下で、電気光学的応答を示す。電極104(電極B)は、例えば、TFTパネルのような被試験パネル(PUT)を含んでよい。透明電極250(電極A)に電圧を印加し、電極Bを基準電位に接続することで、透過−電圧曲線(T−V曲線)が得られる。TFTの検査に関して、変調器に、応答曲線の中央近傍の大きさの定電圧が印加された場合、それぞれのピクセルに印加される電圧は、光強度(light intensity )の変化として、CCDカメラ118から検出される。欠陥画素は、異常な応答を示すであろう。
電極Aと電極Bとの間に印加された電圧は、次の式(1)によって表すことができる。
VBias=Vsensor+Vpellicle+Vair
=Vsensor[1+(εsensor×dpellicle)/(εpellicle×dsensor)+(εsensor×dair)/dsensor] (式1)
式(1)において、VBiasは、電極Aと電極Bとの間に引火された電圧である。Vsensorは、センサー材料のために要求される電圧である。VpellicleおよびVairは、ペリクルおよび空隙にかかる電圧である。εは、それぞれの材料の比誘電率である。dは、それぞれの材料の厚さである。
Biasを固定した場合、電極間の空隙dairは、液晶センサー材料に固有の動作電圧(Vsensor)の関数となる。多くの実施形態において、液晶センサー材料に固有のスイッチング電圧は、センサー材料を通過する光透過の感度が、センサー材料にかかる電圧の変化に対して最大になるときの、センサー材料にかかる電圧に相当する。これらの詳細は、図3Aおよび図3Bを参照して、後述される。多くの実施形態において、電極にかかる動作電圧は、上述の式によって、LC材料に固有のスイッチング電圧と結びついている。固有のスイッチング電圧が低減された材料を用いることで、スイッチング時間を低減することができる。
図2Aは、電気光学変調器組立品200を概略的に示す。変調器組立品200は、センサー材料260を有する。センサー材料260は、本明細書において説明されるようなカプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶材料を含んでよい。変調器組立品は、反射防止膜210を有してよい。変調器組立品は、光学的に透明な支持基板(例えば、光学ガラス220)反射防止膜210は、光学ガラス220の上面に堆積させられてよい。光学接着剤230は、光学ガラス220の下面に配されてよい。ポリエステル・フィルム240の層は、マイラー(商標)として市販されているような延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)を含んでよい。ポリエステル・フィルム240の層は、接着剤230を用いて、光学ガラスと結合してよい。光学的に透明な電極250(例えば、ITO)は、ポリエステル・フィルム240と結合してよい。カプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料260は、光学的に透明な電極250と結合してよい。PET薄膜(例えば、マイラー(商標))上に堆積した(複数の)誘電体ミラー層を有する誘電体ペリクルミラー270は、カプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料の下面に結合してよい。有機ハードコート280が、誘電体ペリクルミラー270に貼り付けられてもよい。有機ハードコート280は、米国特許第7,099,067号明細書に記載されたハードコートの構成要素を含んでよい。
図2Bは、一実施形態に係るカプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料を含むセンサー材料260を概略的に示す。センサー材料260は、液晶材料262の複数の液滴261を含む。複数の液滴のそれぞれは、液滴を実質的に横切って広がるポリマー・ネットワーク264を有してよい。界面層266は、複数の液滴261のそれぞれをカプセル化してよい。ポリマー・マトリクス268は、複数の液滴がマトリクス268と一体となって含まれるように、複数の液滴の周囲に配されてよい。界面層266は、ポリマー・マトリクス268に結合する第1の部分266Aと、液晶液滴の表面に結合して、液晶液滴の表面張力を低減する第2の部分266Bとを含んでよい。ポリマー・ネットワーク264は、複数の架橋ポリマー鎖を含んでよい。ポリマー・ネットワーク264は、第1の端部264Aから第2の端部264Bまで、液滴を実質的に横切って広がってよい。これにより、スイッチング電圧を低減することができる。ポリマー・ネットワーク264の第1の端部264Aおよび第2の端部264Bは、例えば、実質的に、ポリマー・ネットワーク264を界面層266に固定することなく、界面層266と結合してよい。
液晶センサー材料260は、スイッチング電圧(例えば、V90またはV50など)を低減するべく、3つの構成要素のうちの1以上を含んでよい。液晶材料262、ポリマー・ネットワーク264および界面層266のそれぞれは、液晶液滴の表面張力を低減して、対応する液晶液滴のスイッチング電圧を小さくするような1以上の材料を含んでよい。ポリマー・ネットワークは、例えば、フッ素化アクリレート(fluorinated acrylate)、アクリル酸シリコーン(silicone acrylate)またはそれらの組み合わせを含んでよい。界面層は、表面張力およびスイッチング電圧を低減する1以上の構成要素を含んでよい。液晶材料は、V90および対応する表面張力を低減するように、ポリマー・ネットワークおよび界面層と一緒に用いられるのに適した液晶材料を含んでよい。
液晶材料262の液晶は、例えば、ネマチックLC、強誘電性LC、ブルー相LC、LC/二色性染料(Dichroic Dye)混合物およびChLCからなる群から選ばれる1以上を含んでよい。二色性染料+LC系に関して、二色性染料は、オフ状態において光を吸収し、オン状態において光を透過する。これにより、より強い光強度を用いることで、Sカーブ(s-curve)の傾きに対応する光透過電圧感度(light transmission voltage sensitivity)が向上するであろう。液晶材料は、実質的に疎水性であってよい。これにより、エマルションと一緒に、液晶材料の液滴を形成することができ、プレポリマーおよび光開始剤をLC液滴中に実質的に溶解させることができる。プレポリマーおよび光開始剤は、実質的に疎水性であってよい。これにより、エマルションの液晶液滴が、プレポリマーおよび光開始剤の混合物の大部分を含むことができる。
ポリマー・マトリクス材料268は、1以上の水性ポリマー(water based polymer)を含んでよい。水性ポリマーとしては、ポリビニルアルコール(PVA)、ネオレッズR−967(DSM社の一部門であるネオレジンス社製。)などの水性ラテックスを例示することができる。ポリマー・マトリクス材料の量は、センサー材料の強度および剛性に対応する。液晶材料のポリマー・マトリクス材料に対する質量比率の範囲は、例えば、約50/50から約80/20であってよい。ポリマー・マトリクス材料の量を増やせば、センサー材料の強度が増加する。
ポリマー・ネットワーク264は、液滴の液晶材料のスイッチング電圧を大幅に低減するような1以上の材料を含んでよい。例えば、ポリマー・ネットワークは、光透過電圧(例えば、50%光透過電圧もしくは90%光透過電圧またはその両方)が低減するように、それぞれの液滴の表面張力を低減する材料を含んでよい。ポリマー・ネットワークは、複数の架橋ポリマー鎖を含んでよい。ポリマー鎖は、脂肪族炭素鎖を有するカルボン酸エステル類(carboxylic acid esters)を含んでよい。カルボン酸エステル類は、非置換の(unsubstituted)脂肪族の炭素鎖または置換された脂肪族の炭素鎖の1以上を含み、それぞれの液晶液滴のスイッチング電圧および表面張力を低下させる。置換された脂肪族の炭素鎖は、例えば、フッ素化された脂肪族の炭素鎖を含んでよい。これにより、表面張力を低下させることができる。ポリマー鎖は、アクリル酸のエステル類(esters of acrylic acid)を含む複数のポリアクリレート鎖(polyacrylate chain)を含んでよい。これらの代わりにまたはこれらと組み合わせて、ポリマー・ネットワークは、アクリル酸シリコーン(silicone acrylate)を含んでよい。エステル類の脂肪族鎖は、フッ素化された脂肪族鎖(例えば、フッ素化された脂肪族鎖アクリレート(fluorinated aliphatic chains acrylates))を含んでよい。これにより、スイッチング電圧を低減することができる。
液晶材料262は、電圧が印加されていない場合に光を散乱してよい。ポリマー・ネットワーク264は、液晶材料の光散乱を増加させてよい。これにより、コントラストを向上させることができる。
複数の架橋されたポリマー鎖を有するポリマー・ネットワークは、わずかな弱い分子間相互作用は存在するものの、内表面と前記複数の架橋ポリマー鎖との間には架橋化学結合(cross-linking chemical bond)が実質的に存在しない状態で、界面層266の内表面に結合してよい。本明細書において説明されるような、(単数または複数の)プレポリマーおよび(単数または複数の)モノマーのポリアクリル酸エステル類(polyacrylate esters)は、界面層266に架橋化学結合を形成しなくてもよく、ポリマー・ネットワークの、界面層への化学結合を有する架橋(cross-linking)が抑制されてもよい。
図2Cは、ポリマー・ネットワークと一緒に用いられるのに適したアクリレート単量体(acrylate monomer)を示す。
図2Dは、ポリマー・ネットワークと一緒に用いられるのに適したジアクリレート・プレポリマー(di-acrylate prepolymer)を示す。
図2Eは、ポリマー・ネットワークと一緒に用いられるのに適したトリアクリレート・プレポリマー(tri-acrylate prepolymer)を示す。
脂肪族基R1〜R5は、例えば、1以上のアルキル基またはフッ素化アルキル基を含んでよい。実施形態に関連する研究によれば、フッ素化アルキル基が、スイッチング電圧を大幅に低減しうること、および、LC材料の液滴の表面張力を低減してスイッチング電圧を低下させうることが示唆されている。
モノアクリレート、ジアクリレートもしくはトリアクリレート、多官能アクリレート(multifunctional acrylate)またはこれらの混合物を含む、3種類(type)以上のアクリレート・プレポリマー(acrylate prepolymer)は、スイッチング電圧の低減されたポリマー・ネットワークを提供するように、様々な方法で結合されてよい。多くの実施形態において、架橋ポリマー・ネットワークとポリマー・ネットワーク材料との間に、実質的な化学結合(substantial chemical linkage)は形成されない。例えば、ポリマー・ネットワークから界面層に延びる実質的な化学結合が存在せず、ポリマー・ネットワークと接する界面層266を有するポリマー・ネットワークが形成されてよい。界面層266を有しない実施形態において、例えば、ポリマー・ネットワークとポリマー・マトリクスとの間に伸びる実質的な化学結合が存在しないポリマー・ネットワークが形成されてよい。これらに代えてまたはこれらと組み合わせて、ポリマー・ネットワークを形成する1以上のプレポリマーは、フッ素を有する置換されたアルキル基を含んでよい。これにより、スイッチング電圧を低減することができる。
アクリレート・プレポリマーは、液晶材料に可溶であってよい。アクリレート・プレポリマーは、実質的にLC材料中に溶解して、それぞれの液滴の周囲に存在する水性の材料(aqueous material)中には実質的に溶解しないように、少なくとも部分的に疎水性であってよい。
光開始剤は、LC材料に可溶な、多くの既知の光開始剤のうちの1以上を含んでよい。光開始剤は、プレポリマーを重合させて架橋させる。適切な光開始剤としては、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社のイルガキュア・シリーズおよびダロキュア・シリーズ、BASF社のルシリンTPO、サートマー社のエスキュア・シリーズなどを例示することができる。
界面層266は、界面剤材料(interfacial agent material)を含んでよい。センサー材料は、約0質量%から約10質量%までの界面剤を含んでよい。界面剤は、乳化プロセス中に添加されてよい。界面剤は、LC液滴、ポリマー・ネットワークおよびポリマー・マトリクスの間の配向規制力(anchoring force)および/または摩擦力を低減する目的で、液晶およびポリマー材料と混合されてよい。多くの実施形態において、界面剤材料は、非イオン性界面剤(例えば、ブロック共重合体)および/または架橋性の反応性界面活性剤(cross-linkable reactive surfactant)を含んでよい。界面剤が適切な化学的性質を有する2つの部分を有する分子を含み、かつ、LC材料の形成プロセス中に十分な量の界面剤が存在する場合には、界面剤は、界面層を形成することができる。界面剤の第1の部分266A(例えば、界面剤分子のポリマーに適合する部分(polymer compatible portion))は、ポリマー・マトリクスの近傍に配されてよい。第2の部分266B(例えば、界面剤分子の表面張力が小さい部分(low surface tension portion))は、液滴の近傍に配されて、液滴に接してよい。これにより、LC材料の摩擦および/またはアンカリングを低減することができる。界面剤の第1の部分266Aは、ポリマー・マトリクス268中に溶解してよい。これにより、界面剤をポリマー・マトリクスに効果的に固定することができる。界面層266は、物理的な結合(例えば、ブロック共重合体に関して)もしくは化学結合(例えば、反応性界面活性剤の場合のように、架橋による化学結合)、または、それらの組み合わせによって、ポリマー・マトリクス268に固定化されてよい。界面層の固定化により、(例えば、温度が増加した場合であっても)界面層の安定性が向上する。界面層に含まれる界面剤の第2の部分266Bは、表面張力の小さな化学成分、ならびに/または、LC分子および/もしくはLC結晶との摩擦の小さな化学成分を有してよい。界面層によって、LC分子、ポリマー・ネットワークおよびポリマー・マトリクスの間のアンカリングおよび/又は摩擦を低減することができる。これにより、電場が印加された場合に、LC分子の整列配向(alignment orientation)およびスイッチングが、より高速で起こるようになり、また、より小さな駆動電圧で起こるようになる。表1に、界面剤の一例を示す。
Figure 2012137756
表1は、本発明に係る実施形態に関連するLC材料およびポリマー・ネットワークと組み合わせて用いられうる界面剤の部分的なリストである。界面剤は、ポリマー・ネットワーク型液晶センサー材料を提供するべく、NCAPを含む材料(NCAP based material)と組み合わせて用いられてよい。本明細書において例示するように、例えば、ポリマー・ネットワーク材料を含むエマルションに、少量の非イオン性界面剤を添加することで、駆動電圧を大幅に低減することができる。界面剤分子の表面張力の小さな部分は、フッ素化された化合物(例えば、フルオロリンク(登録商標)Dもしくはフレキシウィット(Flexiwet))を含んでもよく、または、シリコーン共重合体もしくはポリマー−シロキサン(例えば、サーフィノール(登録商標)DF−62、BYK−022)を含んでもよい。特に、反応性のフッ素化化合は、表1に示す化学構造を有してよく、例えば、シロキサンは、例えば、−OH、−NHまたは−COOHなどの反応性末端基を有してよい。多くの実施形態において、これらの材料は、LC/ポリマー相分離プロセス中に、LC/ポリマー界面に移動する。界面剤分子の他の部分は、水素結合、ファンデルワールス力、および/または、ポリマーマトリックスに反応基が存在する場合には化学結合、等のメカニズムによって、ポリマーと物理的に結合してよい。少し加熱することで化学結合プロセスが加速されうる。
ポリマー・ネットワーク型液晶において、表1のリストに示したよう架橋ポリマー・ネットワークおよび界面剤サーファクタントを用いることで、ラテックスを含むNCAP(latex based NCAP )および水溶性ポリマー(例えば、PVA)を含むNCAP(soluble polymer based NCAP)の両方のスイッチング電圧を向上させることができる多くの実施形態において、消泡特性を有する界面剤を利用することで固有のスイッチング電圧感度を顕著に向上させることができる。例えば、サーフィノール(登録商標)DFシリーズの化合物は、ラテックスを含むNCAPの動作電圧を大幅に低減させることができる。
消泡剤は、水媒体に分散させることのできる種類の界面活性剤である。界面層266の界面剤は、1以上の消泡剤を含んでよい。多くの実施形態において、消泡剤の水媒体への溶解度は非常に小さく、HLB(親水‐親油平衡)が10未満である。消泡剤の水への溶解度は非常に小さいので、消泡剤は、小さなクラスタを形成しうる。それぞれのクラスタは、第1の部分および第2の部分を有する分子を含んでよい。上述したように、クラスタの分子の第1の部分266Aは、親水性を有してよく、クラスタの分子の第2の部分は、疎水性を有してよい。多くの実施形態において、クラスタは、第1の部分が外向きで溶液に向かっており、第2の部分が内向きで消泡剤クラスタの他の分子に向かっているようなミセル形状をしていてよい。乳化プロセス中、クラスタは、多くの気泡を壊すことで泡の形成を妨げることができる。乳化プロセスおよび脱ガスプロセスの後、クラスタは、ポリマー・ネットワーク材料、水性ポリマーおよび水を含むLC液滴の混合物中を自由に移動する。多くの実施形態において、クラスタは、ポリマー・ネットワーク材料を含むLC液滴の表面へと移動することができる。エマルションが乾燥するにつれて、消泡剤は、ポリマー・ネットワーク材料を含むLC液滴の周囲に界面剤層266を形成することができる。このようにして、界面層266が、ポリマー・ネットワーク材料を有するLC液滴と、ポリマー・マトリクスとの間に配される。多くの実施形態において、消泡剤分子の表面張力が小さい側の端部(low surface tension end portion)は、ポリマー・ネットワーク材料を含むLC液滴に隣接して分散し、界面層266の第2の部分266Bを形成する。消泡剤分子のアンカリングに関与する側の端部(anchoring end portion)は、ポリマー・マトリクスに結合して、界面層266の第1の部分266Aを形成する。表2に、PNLC材料の配合組成の一例を示す。
Figure 2012137756
表2は、本実施形態に係るPNLCマトリクス・エマルションの配合組成を示す。質量百分率は、エマルションが乾燥している場合における配合組成の質量を、各成分の質量比率に基づいて示す。ポリマー・ネットワーク材料は、フッ素化アクリレート化合物(fluorinated acrylate compound)を含んでよい。界面剤は、フッ素化した材料またはシリコーンを含む材料の1以上を含んでよい。ポリマー・ネットワークおよび界面剤のフッ素化した材料および/またはシリコーンを含む材料は、液晶液滴の表面張力を大幅に低減する可能性があり、材料のスイッチング電圧を大幅に低減する可能性がある。
図3Aは、ポリマー・ネットワーク264および界面層266を含むセンサー材料に関する、透過−バイアス電圧曲線304の一例を示す。曲線302は、本明細書において説明される界面剤を含まないLC/ポリマー複合材料の電圧応答特性を示す。電気光学変調器の性能を向上させるためには、電圧応答曲線を、より急峻で、より低電圧にシフトされた曲線304にシフトすることが目標となる。多くの実施形態において、この電圧応答特性によれば、より低い動作電圧でも、より良好な感度が得られるようになり、同じ動作電圧でも、上述の空隙をより大きくすることができる。いくつかの実施形態において、この電圧反応特性によれば、空隙がより大きく、動作電圧がより低い場合であっても、良好な感度が得られるようなる。感度が高くなると、欠陥検出性能を向上させることができる。空隙が大きくなると、変調器の寿命を延ばすことができる。
透過曲線の勾配は、LCデバイスの感度を反映する。LC撮像デバイスの感度は、透過曲線の勾配として表され、これは概して、上述の電極Aと電極Bとの間に印加された電圧の変化に対する透過の変化(%)に対応している。図3Bに示すように、透過曲線の中間点は、電圧Vmid310で略決定され、TFTプレートに電圧がかからない場合の、プレートとLCデバイスとの間の固定間隙サイズで決定される。小さな電圧変化+/−(1/2)ΔV312を、TFTプレートの1画素に対して起こして、透過の変化を計測する。透過曲線302では、当該ピクセルに印加された電圧の変化+/−(1/2)ΔVに対する透過の変化はΔI314である。より急峻な透過曲線304では、当該ピクセルに印加された同じ電圧変化+/−(1/2)ΔV312に対する透過の変化はΔI316であり、ΔIのほうがΔIより大きい。故に、1ピクセルに印加された電圧の変化が等しければ、透過曲線が急峻になるほど、より大きな信号(ΔI)が生じる。
TFT試験システムでは、CCD(図1の118)に捉えられる信号は、変調器の透過曲線の勾配に比例する。数式1によれば、変調器の損傷を防止し、および/または、寿命を延ばす目的で、空隙(dair)を大きくすると、透過曲線はより平らになる(勾配が小さくなる。)。空隙が大きくなると、変調器の電圧は降下する。変調器のLC材料の固有のスイッチング電圧を低減することで、感度が改善されうる。これにより、電圧イメージ系デバイスの固有の動作電圧が低減する。
多くの実施形態において、本明細書において説明される電気光学LC材料の固有のスイッチング電圧を低減することで、電圧イメージ系の感度を実質的に損なうことなく、空隙を大きくすることができる。空隙は、少なくとも約75μm(例えば約100μm以上)であってもよい。
液晶センシング材料(例えば、NCAPまたはPDLC)の動作電圧および感度は、以下の要素に関連している。
1.液晶およびポリマー・マトリクスの特性。
2.センサー材料中の液晶液滴の液滴径分布。
3.ポリマー・ネットワークの特性と、ポリマー・マトリクスおよび液晶の間の界面特性。
多くの実施形態において、図3Aおよび図3Bに示された曲線の勾配は、液滴径分布と、ポリマー・マトリクス、界面層、ポリマー・ネットワークおよび液晶の間の界面特性との影響を受ける。液滴径が均一であり、LC液滴中の結晶が、ポリマー・マトリクスに対する(相対的な)移動および/またはスイッチングを容易に実行することができる場合には、曲線の勾配は、より急峻になりうる。図3Aおよび3Bに示す曲線の電圧シフトは、ポリマー・マトリクスと液晶との間の界面特性の影響を受けうる。LCが、ポリマー・マトリクスに対して容易に(相対)移動および/またはスイッチングが可能な場合、曲線はより低電圧側にシフトしうる。本発明に係るいくつかの実施形態では、T−V曲線の勾配をより急峻にして、さらに、LC材料および電圧イメージ系の動作電圧をより電圧の低い範囲にシフトさせることを目的として、ポリマー・マトリクスと液晶との間の界面アンカリングおよび/または摩擦を低減する。LC分子がポリマー・マトリクスにアンカリングすることで、LC材料の固有の動作電圧が増加する可能性がある。これらに代えてまたはこれらと組み合わせて、ポリマー・ネットワークがLC材料にアンカリングすることで、LC材料の固有の動作電圧がわずかに増加する可能性がある。これらは、例えば、表面張力の小さなポリマー・ネットワーク材料を採用することで、克服することができる。摩擦力は、LC分子のポリマー・マトリクスに対する静摩擦に関連しうる配向規制力(anchoring force)を含んでもよく、さらに、LC分子、ポリマー・マトリクスおよびポリマー・ネットワークの間の相対運動に関連する動摩擦を含んでもよい。摩擦は、分子が周囲のポリマー・マトリクスに対して運動する速度に対して影響を及ぼしうるので、摩擦が低減すると、LC分子のスイッチング速度は、増加しうる。LC分子のポリマー・マトリクスまたはポリマー・ネットワークへのアンカリングを克服するには、電圧を増加させる必要があるので、アンカリングの増加は、LC複合材料の固有の動作電圧の増加に関連する可能性がある。
(カプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶の製造方法)
図4Aは、カプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶を製造する方法400を示す。
ステップ410において、液晶と、(単数または複数の)光開始剤と、1以上のUV硬化プレポリマーまたはモノマーとを一緒に混合して、混合物(「LC/モノマー/プレポリマー/光開始剤混合物」と称する場合がある。)を作製する。プレポリマーは、例えば、モノアクリレート、ジアクリレート、トリアクリレートまたはこれらの組み合わせを含んでよい。UV硬化プレポリマーまたはモノマーとしては、本明細書において説明されるような、多くのラジカル硬化性化合物(例えば、アクリレート、ジアクリレート、多官能アクリレート、チオレン樹脂(thiol-ene resin)、フッ素化アクリレートおよびこれらの化合物の混合物)を例示することができる。
様々な種類の液晶を利用することができる。利用することができる液晶としては、強誘電性LC、ブルー相LC、LC/二色性染料混合物およびChLCを例示することができる(二色性染料+LC系に関して、二色性染料は、オフ状態において光を吸収し、オン状態において光を透過する。これにより、より強い光強度を用いることで、Sカーブの勾配(または感度)が改善されうる。)。モノマーまたはプレポリマーと、光開始剤とは、硬化プロセスを実行する前に、液晶中への溶解が実質的に完了するようなものが選択される。
ステップ420において、水性ポリマー(例えば、1以上のポリビニルアルコール(PVA)または水性ラテックス)を準備する。水性ラテックスとしては、本明細書において説明されるような、アクリレートラテックス、ポリウレタンラテックスまたはこれらの組み合わせを例示することができる。
ステップ430において、界面剤を準備する。界面剤としては、例えば、表1に示したような、界面活性剤、ジブロック共重合体または消泡剤の1以上を例示することができる。以前に参照として組み込まれ、本明細書に記載された実施形態に従って、適切に組み合わされた米国特許第7,817,333号明細書には、界面剤材料のいくつかの例が記載されている。
ステップ440において、上述のLC/UV硬化ポリマーと、光開始剤との混合物を、水性ポリマー(例えば、水溶性ポリマーまたは水性ラテックスポリマー)を用いて乳化させる。様々な乳化方法を用いてよい。乳化方法としては、機械的攪拌方式、混合方式、マイクロフルイディクス方式、ホモジナイザー方式などを例示することができる。LC/モノマー/プレポリマー/光開始剤混合物の液滴径は制御されてよく、その大きさは、約1μmから約10μmの範囲であってよい。
ステップ450において、エマルションの脱ガス処理を実施する。
ステップ460において、透明または半透明の電極を有する基板上に、エマルションを塗布する。透明または半透明の電極は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)であってよく、バイアス電圧をLC材料に印加することを可能にする。様々な湿式塗布方法を用いてよい。塗布方法としては、巻線ロッド塗布法(wire wound rod)、ドクターブレード塗布法、スロットダイ押し出し塗布法、スピン塗布法、スプレー塗布法、インクジェット塗布法などを例示することができる。
ステップ470において、塗布したエマルションを乾燥させる。乾燥後、LC/プレポリマー/光開始剤混合物の液滴は、ポリマー・マトリクス268の中でカプセル化される。
図4Bは、エマルション乾燥プロセス後、UV露光プロセス前の中間物質260Iを示す。中間物質260Iは、界面層266の中にカプセル化されたLC/プレポリマー/光開始剤混合物の複数の液滴261と、乾燥したポリマー・マトリクス268とを含む。
ステップ480において、塗布膜(coating)に別の基板を重ねる。上記の別の基板は、透明または半透明の電極を有してもよく、有しなくてもよい。
ステップ490において、挟まれた薄膜(sandwiched film)を、UV光で露光する。UV硬化性の(単一もしくは複数の)モノマー、(単一もしくは複数の)プレポリマーまたはそれらの混合物は、硬化および/または架橋して、例えば、図2Bに示すように、液滴の内部にポリマー・ネットワークを形成する。フッ素化モノマーまたはフッ素化モノマーとフッ素化されていないモノマーとの混合物を用いて、LC液滴を実質的に横切って広がる壁状のネットワーク(network wall)を形成することが好ましい。これにより、LC液滴の表面張力を低減することができ、さらに、駆動電圧を低減することができる。
図4Aにおいて説明した特定のステップは、本発明に係る一実施形態によるカプセル化されたポリマー・ネットワーク型液晶材料の製造方法のうちの特定の例を示していることが理解されよう。他の実施形態では、他のステップシーケンスが実施されてもよい。例えば、本発明に係る他の実施形態によれば、上述のステップを、異なる順序で実施してもよい。さらに、図4Aにおいて説明した個々のステップは、個々のステップに応じて様々なシーケンスで行われうる複数のサブステップを含んでもよい。さらに、特定の用途に応じてステップを追加、または削除してよい。当業者であれば、多くの変更例、変形例、および代替例を想到するであろう。
方法400の実施形態に従って製造された変調器200のセンサー材料の硬度および光スイッチング(optical switching)を測定するための実験を実施した。方法400によって製造されたセンサー材料は、ポリマー含有量の似ているポリマー・ネットワークを有しないカプセル化液晶(NCAPまたはPDLC)と比較して、大幅に改善された電気光学的特性を示した。また、カプセル化されていない従来のポリマー・ネットワーク材料と比較して、硬度が大幅に改善されていた。
方法400に従って、以下の手順を実施して、本明細書に記載された実施形態に則ったセンサー材料を有する変調器200を作製した。
1.アクリレート・プレポリマーと、0.5質量%〜10質量%の光開始剤とを混合した。アクリレート・プレポリマーとしては、様々なモノアクリレート、ジアクリレート、トリアクリレート、フッ素化アクリレートおよびそれらの混合物を用いてよい。様々なラジカル光開始剤を用いてよい。例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社のイルガキュア・シリーズおよびダロキュア・シリーズ、BASF社のルシリンTPO、サートマー社のエスキュア・シリーズ、ならびに、それらの混合物などを用いてよい。例えば、ダロキュアとTPOとの混合物を用いてよい。
2.液晶と、上記のアクリレート/光開始剤とを、質量比が約99/1から90/10の範囲内で混合した。
3.上記の液晶、アクリレートおよび光開始剤の混合物を、水溶性ポリマー(例えば、PVA)または水性ラテックス(例えば、DSM社の一部門であるネオレジンス社のネオレッズR−967)を用いて乳化した。上記の混合物と、水溶性ポリマーまたは水性ラテックスとの質量比は、50/50から80/20の範囲であった。乳化プロセス中に、10質量%以下のサーフィノール(登録商標)界面剤を添加してもよい。
4.上記のNCAPエマルションを、ITO薄膜を有する基板上に塗布し、エマルションを乾燥させ、エマルションの塗布膜に別のITO基板を重ねた。
5.上記の挟まれた薄膜を、UV光で約2分間露光した。波長が約365nmであり、5〜50mW/cmの強度を有するUV光を用いてよい。
6.透過曲線を測定した。カプセル化されたPNLCに要求される電極間の駆動電圧は、液滴中にポリマー・ネットワークを有しないNCAPと比較して、少なくとも25%小さかった。
図5は、組立品の電気光学特性の測定結果を示す。この組立品は、実施形態に従って、2枚のITOマイラー(商標)フィルムの間に挟まれた、厚さが約24μmのカプセル化されたPNLCを有していた。同図は、電圧の関数としての光透過率(%)を示す。同図は、カプセル化されたPNLCの光透過率を、米国特許第7,817,333号明細書に記載されているような比較材料と対比して、それぞれ別個の曲線として示す。比較材料は、実質的に同一の構成要素(ポリマー・マトリクス、液晶、界面の化合物および類似の組成比率)および液滴サイズを有し、液滴内にポリマー・ネットワークを有しないカプセル化された液晶を含んでいた。例えば、約50%のポリマー・ネットワークを備えることで、駆動電圧を、少なくとも約25%低減することができた。カプセル化されたPNLCのV90は約16Vであり、従来の材料のV90は約28Vであった。カプセル化されたPNLCおよび従来の材料のV50(50%の透過率に対する電圧)は、それぞれ、約9Vと約18Vであった。
スイッチング電圧は、LC液滴が位置している場所の局部的な電界強度(localized electric field strength)に対応するので、測定された薄膜の厚さに言及することは価値がある。一般的に、スイッチング電圧は厚さに比例する。そのため、厚さの異なる薄膜状のLC材料を比較する目的で、電圧は、厚さに基づいて調整される(例えば、正規化される。)。例えば、12μmの厚さの薄膜における約15〜20Vの範囲のV90の値は、約24μmの厚さの薄膜における約30〜40Vの範囲のV90の値に相当する。それゆえ、本明細書において説明されたカプセル化されたPNLC材料の、24μmの厚さの薄膜における約15〜20Vの範囲のV90は、12μmの厚さの薄膜における約7.5〜10Vの範囲のV90に相当する。
図2Aの実施形態に従って、上述の通り作製されたカプセル化されたPNLCを用いた電気光学変調器を組み立てた。変調器は、TFTパネルとの間の間隙が100μmよりも大きな場合であっても、欠陥検出感度を損なうことなく作動した。空隙がそれより小さい場合には、変調器の感度が大幅に向上した。例えば、空隙が75μmの場合、米国特許第7,817,333号明細書に記載されているような、ポリマー・ネットワークを有しない液晶材料からなる変調器と比較して、変調器の感度が30%以上向上することが観測された。
例示的な実施形態について、例示の目的および理解を明瞭にする目的で、ある程度詳細に記載してきたが、当業者であれば、様々な変更、適合、および変更を加えることができることを理解するであろう。故に、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限を受けるべきである。

Claims (24)

  1. 液晶センサー材料であって、
    それぞれの液滴が、液晶材料と、複数の架橋ポリマー鎖を有するポリマー・ネットワークとを含む複数の液晶液滴と、
    前記複数の液晶液滴のそれぞれが、その内部に配されるように、前記複数の液晶液滴のそれぞれの周囲に配されるポリマー・マトリクスと、
    を有し、
    前記ポリマー・ネットワークは、前記液晶センサー材料の光透過電圧を低減するよう構成される、
    液晶センサー材料。
  2. 前記ポリマー・ネットワークは、前記ポリマー・ネットワークを有しない場合と比較して、少なくとも約25%に相当する量の、前記複数の液晶液滴の50%光透過電圧を低減する、
    請求項1に記載の液晶センサー材料。
  3. 前記ポリマー・ネットワークは、前記量の、前記複数の液晶液滴の50%光透過電圧が低減するように、それぞれの液滴の表面張力を低減する材料を含む、
    請求項2に記載の液晶センサー材料。
  4. 前記複数の架橋ポリマー鎖は、1以上の非置換の脂肪族炭素鎖または置換された脂肪族炭素鎖を含む脂肪族炭素鎖を有するカルボン酸エステルを含み、前記複数の液晶液滴のそれぞれの表面張力を低減する、
    請求項3に記載の液晶センサー材料。
  5. 前記複数の液晶液滴のそれぞれの表面張力を低減する前記置換された脂肪族炭素鎖は、フッ素化脂肪族炭素鎖を含み、前記表面張力を低減する、
    請求項4に記載の液晶センサー材料。
  6. それぞれの液滴の前記ポリマー・ネットワークは、アクリル酸のエステル類を含む、複数のポリアクリレート鎖を有する、
    請求項1に記載の液晶センサー材料。
  7. それぞれの液滴の前記ポリマー・ネットワークは、アクリル酸シリコーンを有する、
    請求項1に記載の液晶センサー材料。
  8. 前記複数の液晶液滴のそれぞれをカプセル化して、ネットワーク化された前記ポリマーの結合を抑制するように、前記ポリマー・マトリクスと、前記複数の液晶液滴のそれぞれとの間に配される界面層をさらに有する、
    請求項1に記載の液晶センサー材料。
  9. 前記ポリマー・ネットワークは、実質的に前記界面層に固定されることなく、前記界面層にまで広がる前記複数の架橋ポリマー鎖を有する、
    請求項8に記載の液晶センサー材料。
  10. 前記複数の架橋ポリマー鎖を有する前記ポリマー・ネットワークは、前記界面層と接触する前記複数の液晶液滴のそれぞれの表面張力および摩擦が低減するように、フッ素化されたアクリレートを有する、
    請求項9に記載の液晶センサー材料。
  11. それぞれの液滴の前記複数の架橋ポリマー鎖を有するポリマー・ネットワークは、わずかな弱い分子間相互作用は存在するものの、前記界面層の内表面と前記複数の架橋ポリマー鎖との間には架橋化学結合が実質的に存在しない状態で、前記界面層の前記内表面と結合する、
    請求項9に記載の液晶センサー材料。
  12. 前記液晶材料のそれぞれの液滴の前記界面層は、内側の疎水性面および外側の親水性面を有する二層構造を有し、
    前記疎水性面は、
    固定されることなくポリマー・ネットワークと接し、
    前記複数の液晶液滴の50%光透過電圧を大きく低減するように、前記液晶材料と接する、
    請求項9に記載の液晶センサー材料。
  13. 前記複数の架橋ポリマー鎖を含む前記ポリマー・ネットワークは、それぞれの液滴の第1の側にある前記界面層の第1の部分から、それぞれの液滴の第2の側にある前記界面層の第2の部分まで、それぞれの液滴を実質的に横切って広がる、
    請求項9に記載の液晶センサー材料。
  14. 前記ポリマー・ネットワークは、アクリレート、ジアクリレート、多官能アクリレート、チオレン樹脂、アクリル酸シリコーンおよびフッ素化アクリレートから選択される1以上を含み、ラジカル硬化される、前記液晶材料に可溶なモノマーまたはポリマーを含み、
    前記液晶は、強誘電性LC、ブルー相LC、LC/二色性染料混合物およびChLCから選択される1以上を含み、
    前記界面層は、ジブロック共重合体および反応性界面剤から選択される1以上を含む、
    請求項8に記載の液晶センサー材料。
  15. 前記水性ポリマーは、ポリビニルアルコール(PVA)、水性ラテックス、水性アクリルラテックスおよび水性ポリウレタンラテックスから選択される1以上を含み、
    前記界面層は、ジブロック共重合体および界面剤から選択される1以上を含む、
    請求項1に記載の液晶センサー材料。
  16. それぞれの液滴が、液晶材料と、複数の架橋ポリマー鎖を有するポリマー・ネットワークとを含む複数の液晶液滴と、
    前記複数の液晶液滴のそれぞれが、その内部に配されるように、前記複数の液晶液滴のそれぞれの周囲に配されるポリマー・マトリクスと、
    前記複数の液晶液滴のそれぞれをカプセル化して、前記ポリマー・ネットワークと前記ポリマー・マトリクスとを分離するように、前記ポリマー・マトリクスと、前記複数の液晶液滴のそれぞれとの間に配される界面剤と、
    を有する、液晶センサー材料。
  17. 水性ポリマーを含む水性液体中に分散した液晶材料の複数の液滴であって、前記液晶材料中に溶解したプレポリマーを含む前記液晶材料の前記複数の液滴を有するエマルションを作製する段階と、
    前記水性ポリマーが、前記複数の液滴のそれぞれの周囲に配されたポリマー・マトリクスを形成するように、前記エマルションを乾燥させる段階と、
    前記ポリマー・マトリクスが前記複数の液滴のそれぞれの周囲に配された場合に、前記プレポリマーが、前記複数の液滴のそれぞれの内部に、ポリマー・ネットワークを形成するように、乾燥した前記エマルションを硬化させる段階と、
    を有する、センサー材料の製造方法。
  18. 前記ポリマー・ネットワークは、架橋した前記ポリマー・ネットワークを有しない場合と比較して、少なくとも約25%相当する量の、前記複数の液滴の50%光透過電圧を低減する、
    請求項17に記載のセンサー材料の製造方法。
  19. 前記ポリマー・ネットワークは、前記量の前記複数の液滴の50%光透過電圧が低減するように、前記複数の液滴のそれぞれの表面張力を低減する
    請求項18に記載のセンサー材料の製造方法。
  20. 界面剤が、前記液晶材料および前記水性液体とともに混合されて、前記複数の液滴のそれぞれをカプセル化し、
    前記界面剤および前記ポリマー・ネットワークは、共に、前記複数の液滴のそれぞれの表面張力を低減する、
    請求項19に記載のセンサー材料の製造方法。
  21. 前記水性液体中の前記液晶材料の前記複数の液滴の前記エマルションの層を、表面に塗布する段階をさらに有する、
    請求項17に記載のセンサー材料の製造方法。
  22. 溶解した前記プレポリマーを含む前記液晶材料の前記複数の液滴が、前記水性ポリマーを含む前記水性液体に曝される、
    請求項17に記載のセンサー材料の製造方法。
  23. 透明基板と、
    前記透明基板に支持され、カプセル化されたポリマー・ネットワークを含む液晶センサー材料と、
    を備える、電気光学変調器組立品。
  24. 前記液晶センサー材料は、請求項1から請求項15までの何れか一項に記載の液晶センサー材料を含む、
    請求項23に記載の電気光学変調器組立品。
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