JP2012137623A - 車両用反射器及びリフレックスピン - Google Patents

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Abstract

【課題】第1〜第3反射面の傾斜角度を設定して、従来と同等以上の光度を実現する車両用反射器及び車両用反射器の形成に用いられるリフレックスピンを提供する。
【解決手段】再帰反射する複数の再帰反射素子を含む車両用反射器において、複数の再帰反射素子はそれぞれ、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1、第2及び第3反射面を含んでおり、第1反射面は、基準軸に対し35.264°+角度α1傾斜し、第2反射面は、基準軸に対し35.264°+角度α2傾斜し、かつ、第1反射面から基準軸を中心に120°回転した位置に配置され、第3反射面は、基準軸に対し35.264°+角度α3傾斜し、かつ、第1反射面から基準軸を中心に第2反射面とは反対方向に120°回転した位置に配置され、角度α1=−0.131°又は角度α1≒−0.131°、角度α2=0.096°、角度α3=0.096°に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用反射器及びリフレックスピンに係り、特に第1反射面〜第3反射面それぞれの傾斜角度を設定するだけで、従来と同等以上の観測角方向の光度を得ることが可能な車両用反射器及び当該車両用反射器の成形に用いられるリフレックスピンに関する。
従来、車両用反射器の分野においては、観測角方向の光度を高めることが求められており、この要求に応えるものとして、例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1に記載の車両用反射器210は、図13に示すように、基準軸AXに対し平行に入射する入射光線Ray0を観測角θ方向に再帰反射する複数の再帰反射素子211を含んでいる。
複数の再帰反射素子211はそれぞれ、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1反射面1、第2反射面2及び第3反射面3を備えている(図14、図15参照)。反射面1〜3はそれぞれ、基準軸AXに対し同一傾斜角度傾斜し(図14参照)、かつ、第2反射面2、第3反射面3はそれぞれ基準軸AXを中心に同一回転角度(120°+β=120°6′、120°+γ=120°6′)回転した位置に配置されている(図15参照)。
上記構成の車両用反射器210においては、図13(a)に示すように、光源230から照射された基準軸AXに対し平行な光線Ray0は、複数の再帰反射素子211(第1〜第3反射面1〜3)に入射し、当該複数の再帰反射素子211(第1〜第3反射面1〜3)の作用により、観測角θ方向に反射される。この観測角θ方向に反射される反射光Ray1〜Ray3は、上部中央のポイントP1及びこの両側のポイントP2、P3にそれぞれ集光する(図13(b)、図16参照)ため、観測角θ方向の光度を向上させることが可能となる。
特許第3340640号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用反射器210においては、観測角θ方向の光度が向上するものの、基準軸AXに対する第1反射面1〜第3反射面3それぞれの傾斜角度だけでなく、第2反射面2、第3反射面3それぞれの回転角度β、γをも調整しなければならないため、調整項目が増加してしまうという問題がある。さらに、指定角度β、γを実現するために用いられるリフレックスピンの製造に非常に高い技術(指定角度β、γを実現する高い精度)が要求されるため、当該リフレックスピンを含む金型の製造費が非常に高価になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、第2反射面、第3反射面それぞれの回転角度β、γを調整することなく、第1反射面〜第3反射面それぞれの傾斜角度を設定するだけで、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器及び当該車両用反射器の成形に用いられるリフレックスピンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、入射光線を観測角方向に再帰反射する複数の再帰反射素子を含む車両用反射器において、前記複数の再帰反射素子はそれぞれ、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1反射面、第2反射面及び第3反射面を含んでおり、前記第1反射面は、基準軸に対し35.264°+角度α1傾斜しており、前記第2反射面は、前記基準軸に対し35.264°+角度α2傾斜し、かつ、前記第1反射面から前記基準軸を中心に120°回転した位置に配置されており、前記第3反射面は、前記基準軸に対し35.264°+角度α3傾斜し、かつ、前記第1反射面から前記基準軸を中心に前記第2反射面とは反対方向に120°回転した位置に配置されており、前記角度α1=−0.131°又は前記角度α1≒−0.131°、前記角度α2=0.096°、前記角度α3=0.096°に設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、基準軸を中心とする第2反射面、第3反射面それぞれの回転角度が120°に設定されているため、従来必要とされていた第2反射面、第3反射面それぞれの回転角度β、γを調整することなく、角度α1=−0.131°(又は角度α1≒−0.131°)、角度α2=0.096°、角度α3=0.096°を満たすように実質的に3つのパラメータ(α1、α2、α3)を設定するだけで、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能となる。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、従来求められていた回転角度β、γの調整が不要となる分、従来と比べて調整項目を減少させることが可能であり、なおかつ、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器を構成することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、入射光線を観測角方向に再帰反射する複数の再帰反射素子を成形するために用いられる先端部を含むリフレックスピンにおいて、前記先端部は、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1傾斜面、第2傾斜面及び第3傾斜面を含んでおり、前記第1傾斜面は、リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α4傾斜しており、前記第2傾斜面は、前記リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α5傾斜し、かつ、前記第1傾斜面から前記リフレックスピンの中心軸を中心に120°回転した位置に配置されており、前記第3傾斜面は、前記リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α6傾斜し、かつ、前記第1傾斜面から前記リフレックスピンの中心軸を中心に前記第2傾斜面とは反対方向に120°回転した位置に配置されており、前記角度α4=−0.131°又は前記角度α1≒−0.131°、前記角度α5=0.096°、前記角度α6=0.096°に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、リフレックスピンの中心軸を中心とする第2傾斜面、第3傾斜面それぞれの回転角度が120°に設定されているため、従来必要とされていた第2傾斜面、第3傾斜面それぞれの回転角度β、γを調整することなく、角度α4=−0.131°(又は角度α4≒−0.131°)、角度α5=0.096°、角度α6=0.096°を満たすように実質的に3つのパラメータ(α4、α5、α6)を設定するだけで、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器の成形に用いられるリフレックスピンを形成することが可能となる。すなわち、請求項2に記載の発明によれば、従来求められていた回転角度β、γの調整が不要となる分、従来と比べて調整項目を減少させることが可能であり、なおかつ、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器の成形に用いられるリフレックスピンを形成することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、従来リフレックスピンの製造に際して指定角度β、γを実現するために求められていた高い精度が不要となるため、当該リフレックスピンを含む金型を容易に製造することが可能であり、なおかつ、その製造費を抑制することが可能となる。
本発明によれば、第2反射面、第3反射面それぞれの回転角度β、γを調整することなく、第1反射面〜第3反射面それぞれの傾斜角度を設定するだけで、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器及び当該車両用反射器の成形に用いられるリフレックスピンを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である車両用反射器10の斜視図(背面側)である。 図1に示した車両用反射器10の成形に用いられるリフレックスピン20の斜視図である。 図1に示した車両用反射器10(再帰反射要素11)の一部拡大図である。 基準軸AX1に対する面11a〜11cの傾斜角度を説明するための図である。 面11aに対する面11b、11cの回転角度を説明するための図である。 (a)車両用反射器10、光源30、垂直スクリーンS等の配置を説明するための図、(b)反射光R1〜R3が集光するポイントP1〜P3を説明するための図である。 車両用反射器10により形成される配光の例である。 角度α1が異なる車両用反射器10それぞれの観測角0.33°方向の光度(シミュレーション値及び実測値)をまとめた表である。 角度α1が異なる6つの実成形品(車両用反射器10)それぞれの観測角0.33°方向の光度(実測値)を、縦軸が観測角0.33°方向の光度、横軸が角度α1である座標系にプロットしたグラフである。 従来の車両用反射器により形成される配光の例である。 観測角0.33°方向の各測定ポイントの光度比(車両用反射器10/従来の車両用反射器)をまとめた表である。 リフレックスピン20の斜視図である。 (a)従来の車両用反射器210、光源230、垂直スクリーンS等の配置を説明するための図、(b)反射光R1〜R3が集光するポイントP1〜P3を説明するための図である。 従来の車両用反射器に形成された再帰反射素子の構成を説明するための図である。 従来の車両用反射器に形成された再帰反射素子の構成を説明するための図である。 従来の車両用反射器(再帰反射素子)により、基準軸AXに対して斜め上方に向かう反射光が集光するポイントP1〜P3を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態である車両用反射器について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用反射器10は、自動車や二輪車等の車両に装着されるいわゆるリフレックスリフレクタである。
図1は、車両用反射器10の裏面10b側から見た斜視図である。
図1に示すように、車両用反射器10は、周囲車両等からの照射光が入射する表面10a、その反対側の裏面10b、当該裏面10bに図2に示す複数のリフレックスピン20(の先端部21)により成形された複数の再帰反射要素11等を備えている。車両用反射器10は、一般的なリフレックスリフレクタと同様、アクリルやポリカーボネイト等の光透過性材料により成形されている。
[再帰反射要素]
再帰反射要素11は、図1、図3に示すように、左右方向面11a(本発明の第1反射面に相当)、鉛直方向下側に配置される下方向面11b(本発明の第2反射面に相当)及び鉛直方向上側に配置される上方向面11c(本発明の第3反射面に相当)を含んでいる。各面11a〜11cは、略立方体の角部(コーナーキューブ部ともいう)を形成するように隣接配置されている(図1参照)。
図4に示すように、左右方向面11aは、基準軸AX1(回転軸ともいう)に対し第1傾斜角度35.264°+角度α1傾斜している。下方向面11bは、基準軸AX1に対し第2傾斜角度35.264°+角度α2傾斜し(図4参照)、かつ、左右方向面11aから基準軸AX1を中心に下方向回転角度120°回転した位置に配置されている(図5参照)。上方向面11cは、基準軸AX1に対し第3傾斜角度35.264°+角度α3傾斜し(図4参照)、かつ、左右方向面11aから基準軸AX1を中心に下方向面11bとは反対方向に上方向回転角度120°回転した位置に配置されている(図5参照)。
図6(a)に示すように、光源30から照射された基準軸AX1に対し平行な光線Ray0は、再帰反射要素11(各面11a〜11c)に入射し、当該再帰反射要素11(各面11a〜11c)の作用により、各面11a〜11cの領域11a1〜11c2(図3参照)に対応する方向、すなわち、基準軸AX1に対し斜め上方の3方向(観測角方向)と、基準軸AX1に対し斜め下方の3方向と、の合計6方向に反射される。
観測角0.33°方向に反射される反射光Ray1〜Ray3は、上部中央のポイントP1及びこの両側のポイントP2、P3にそれぞれ集光し(図6(b)参照)、図7に示す配光を形成する。一方、基準軸AX1に対し斜め下方の3方向に反射される反射光は、下部中央のポイントP4及びこの両側のポイントP5、P6にそれぞれ集光し(図6(b)参照)、図7に示す配光を形成する。
図8に示すように、本出願の発明者らは、角度α2、α3=0.096°に固定した状態で角度α1を−0.096°〜−0.152°の範囲で変化させて観測角0.33°方向の光度をシミュレーションした。その結果、理論上最も光度が高くなるのが、角度α1=−0.096°を満たす場合であることを突き止めた(図8中SIM結果欄参照)。
しかしながら、上記角度α1=−0.096°(及び角度α2、α3=0.096°)を満たすように金型を用いて車両用反射器10を成形し、その観測角0.33°方向の光度を実際に測定した結果、理論値8.74[cd]より遙かに低い光度1.96[cd]しか得られないことが判明した(図8中実成形品欄参照)。
そこで、本出願の発明者らは、角度α2、α3を論理上最も光度が高くなる角度0.096°に固定し、かつ、角度α1を図8に示すように変化させた合計6つの実成形品(車両用反射器10)を金型を用いて成形し、それぞれの観測角0.33°方向の光度を実際に測定した(図8中実成形品欄参照)。
図9は、6つの実成形品(車両用反射器10)それぞれの観測角0.33°方向の光度(実測値)を、縦軸が観測角0.33°方向の光度、横軸が角度α1である座標系にプロットしたグラフである。図9を参照すると、実成形品においては、シミュレーション結果とは異なり、角度α1=−0.131°(又は角度α1≒−0.131°)の場合に、観測角0.33°方向の光度が最も強くなる(効率が最も良くなる)ことが分かる。なお、車両用反射器10の樹脂材料や成形条件等に応じて、角度α1、α2、α3は約±0.01°の範囲で調整してもよい。
次に、上記角度α1=−0.131°(及び角度α2、α3=0.096°)を採用した車両用反射器10と従来の車両用反射器との比較例について説明する。
車両用反射器10の第1傾斜角度、第2傾斜角度、第3傾斜角度、下方向回転角度、上方向回転角度はそれぞれ、35.264°+角度α1(=−0.131°)、35.264°+角度α2(=0.096°)、35.264°+角度α3(=0.096°)、120°、120°である。また、比較対象である従来の車両用反射器の第1傾斜角度、第2傾斜角度、第3傾斜角度、下方向回転角度、上方向回転角度はそれぞれ、35.283°、35.283°、35.283°、120.1°、120.1°である。
図7は、車両用反射器10により形成される配光の例、図10は、比較対象である従来の車両用反射器により形成される配光の例である。
図7を参照すると、車両用反射器10によれば、観測角0.33°方向に反射される反射光Ray1〜Ray3が、分散することなく中央のポイントP1及びこの両側のポイントP2、P3にそれぞれ集光すること、及び、車両用反射器10により形成される高光度領域A1が比較対象である従来の車両用反射器により形成される高光度領域A2(図10参照)よりも広がることが分かる。
図11は、観測角0.33°方向の各測定ポイントの光度比(車両用反射器10/比較対象である従来の車両用反射器)をまとめた表である。
図11を参照すると、全ての測定ポイントにおいて光度比が100%以上であること(図11中発明品欄参照)、すなわち、上記角度α1=−0.131°(及び角度α2、α3=0.096°)を満たすことで、比較対象である従来の車両用反射器を上回る効率のよい車両用反射器10を構成することが可能となることが分かる。
以上説明したように、本実施形態の車両用反射器10によれば、基準軸AXを中心とする下方向面11b(本発明の第2反射面に相当)、上方向面11c(本発明の第3反射面に相当)それぞれの回転角度が120°に設定されているため(図5参照)、従来必要とされていた下方向面11b、上方向面11cそれぞれの回転角度β、γを調整することなく、角度α1=−0.131°(又は角度α1≒−0.131°)、角度α2=0.096°、角度α3=0.096°を満たすように実質的に3つのパラメータ(α1、α2、α3)を設定するだけで、観測角方向(例えば、0.33°方向)の光度を従来と同等以上に向上させることが可能となる(図7、図11、図11参照)。すなわち、本実施形態の車両用反射器10によれば、従来求められていた回転角度β、γの調整が不要となる分、従来と比べて調整項目を減少させることが可能であり、なおかつ、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器10を構成することが可能となる。
[リフレックスピン]
次に、上記再帰反射要素11の成形に用いられるリフレックスピン20について説明する。
リフレックスピン20は、図12に示すように、その先端部21に形成された左右方向面21a(本発明の第1傾斜面に相当)、下方向面21b(本発明の第2傾斜面に相当)及び上方向面21c(本発明の第3傾斜面に相当)を含んでいる。各面21a〜21cは、略立方体の角部(コーナーキューブ部ともいう)を形成するように隣接配置されている(図12参照)。
図12に示すように、左右方向面21aは、リフレックスピン20の長手方向に延びる中心軸AX2に対し第1傾斜角度α4傾斜している。下方向面21bは中心軸AX2に対し第2傾斜角度α5傾斜し、かつ、基準面(左右方向面21a)から中心軸AX2を中心に第1回転角度120°回転した位置に配置されている。下方向面21bは中心軸AX2に対して第3傾斜角度α6傾斜し、かつ、基準面(左右方向面21a)から中心軸AX2を中心に下方向面21bとは反対方向に第2回転角度120°回転した位置に配置されている。各角度α4〜α6は、角度α4=−0.131°(又は角度α4≒−0.131°)及び角度α5、α6=0.096°を満たすように設定されている。これは、角度α1=−0.131°(又は角度α1≒−0.131°)及び角度α2、α3=0.096°の場合に、観測角0.33°方向の光度が最も強くなる(効率が最も良くなる)という知見に基づいている(図9参照)。
図12は、各面21a〜21cそれぞれを略正方形に形成し、中心軸AX2に垂直な断面形状が六角形のリフレックスピン20を構成した例である。このリフレックスピン20は、例えば、図2に示すように組み合わされ、図1に示すように複数の再帰反射要素11が配置された車両用反射器10の成形に用いられる。
以上説明したように、本実施形態のリフレックスピン20によれば、リフレックスピンの中心軸AX2を中心とする下方向面21b(本発明の第2傾斜面に相当)、上方向面21c(本発明の第3傾斜面に相当)それぞれの回転角度が120°に設定されているため、従来必要とされていた下方向面21b、上方向面21cそれぞれの回転角度β、γを調整することなく、角度α4=−0.131°(又は角度α4≒−0.131°)、角度α5=0.096°、角度α6=0.096°を満たすように実質的に3つのパラメータ(α4、α5、α6)を調整するだけで、観測角方向(例えば、0.33°方向)の光度を従来と同等以上に向上させることが可能な車両用反射器10の成形に用いられるリフレックスピンを形成することが可能となる。すなわち、本実施形態のリフレックスピン20によれば、従来求められていた回転角度β、γの調整が不要となる分、従来と比べて調整項目を減少させることが可能であり、なおかつ、従来と同等以上の観測角方向の光度を実現することが可能な車両用反射器10の成形に用いられるリフレックスピン20を形成することが可能となる。
また、本実施形態のリフレックスピン20によれば、従来リフレックスピンの製造に際して指定角度β、γを実現するために求められていた高い精度が不要となるため、当該リフレックスピンを含む金型を容易に製造することが可能であり、なおかつ、その製造費を抑制することが可能となる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…車両用反射器、11…再帰反射要素11a…左右方向面、11b…下方向面、11c…上方向面、20…リフレックスピン、21a…左右方向面、21b…下方向面、21c…上方向面

Claims (2)

  1. 入射光線を観測角方向に再帰反射する複数の再帰反射素子を含む車両用反射器において、
    前記複数の再帰反射素子はそれぞれ、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1反射面、第2反射面及び第3反射面を含んでおり、
    前記第1反射面は、基準軸に対し35.264°+角度α1傾斜しており、
    前記第2反射面は、前記基準軸に対し35.264°+角度α2傾斜し、かつ、前記第1反射面から前記基準軸を中心に120°回転した位置に配置されており、
    前記第3反射面は、前記基準軸に対し35.264°+角度α3傾斜し、かつ、前記第1反射面から前記基準軸を中心に前記第2反射面とは反対方向に120°回転した位置に配置されており、
    前記角度α1=−0.131°又は前記角度α1≒−0.131°、
    前記角度α2=0.096°、
    前記角度α3=0.096°に設定されていることを特徴とする車両用反射器。
  2. 入射光線を観測角方向に再帰反射する複数の再帰反射素子を成形するために用いられる先端部を含むリフレックスピンにおいて、
    前記先端部は、略立方体の角部を形成するように隣接配置された第1傾斜面、第2傾斜面及び第3傾斜面を含んでおり、
    前記第1傾斜面は、リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α4傾斜しており、
    前記第2傾斜面は、前記リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α5傾斜し、かつ、前記第1傾斜面から前記リフレックスピンの中心軸を中心に120°回転した位置に配置されており、
    前記第3傾斜面は、前記リフレックスピンの中心軸に対し35.264°+角度α6傾斜し、かつ、前記第1傾斜面から前記リフレックスピンの中心軸を中心に前記第2傾斜面とは反対方向に120°回転した位置に配置されており、
    前記角度α4=−0.131°又は前記角度α1≒−0.131°、
    前記角度α5=0.096°、
    前記角度α6=0.096°に設定されていることを特徴とするリフレックスピン。
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