JP2012135786A - 鋼管の曲げ加工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼管内に非圧縮性流体を圧入し、流体圧を負荷した状態で曲げ加工を行う際、第一の封止部材と、当該第一の封止部材と連結部材を介して連設された第二の封止部材を有する封止装置を用い、前記第一の封止部材を被加工鋼管の曲げ起点に位置させたとき、第二の封止部材を曲げ起点から曲げ角度5°<θ≦45°の範囲に位置するようにして鋼管曲げ部にのみ前記流体圧を負荷した状態で曲げ加工を行う。
【選択図】図2
Description
しかし、この曲げ加工法で薄肉鋼管を曲げた場合、剛性が厚肉鋼管よりも低いため加工部の内側にしわが生じる問題や、鋼管が偏平してしまう(楕円状に変形してしまう)問題がある。
例えば特許文献1では、曲げ加工を行う鋼管の両端に、水圧調整弁とエアー抜きの機能を持ち合わせた封止栓を取り付け、鋼管内に非圧縮性流体を直接圧入して3本ロールにより曲げ加工を行う方法を提案している。
さらに特許文献3では、可撓性を有する連結部材の両端に遮断部材を取り付けた治具を準備し、曲げ型と締め型により鋼管を挟持するとともに前述の治具を鋼管内に装入し、前記遮断部材間に液体を注入し、加圧した状態で曲げ加工を行うことを提案している。
また特許文献3で提案された方法でも鋼管曲げ部全体に流体を圧入した状態で曲げ加工を行っている。そして、鋼管の曲げ始めと曲げ終りの両端部に封止栓が挿入されているため、加工後に封止栓を抜き取る作業が困難である。しかも、多段曲げ加工を行う際、封止栓を引き抜く作業が必要であるため、多段曲げ加工においても作業が困難である。すなわち、生産性の点で大きな問題がある。
第一の封止部材と、当該第一の封止部材と連結部材を介して連設された第二の封止部材を有する封止装置を用い、前記第一の封止部材を被加工鋼管の曲げ起点に位置させたとき、第二の封止部材を曲げ起点から曲げ角度5°<θ≦45°の範囲に位置するようにして鋼管の曲げ加工を行うことが好ましい。
固定していない封止栓は、曲げ角度5°<θ≦45°の鋼管曲げ部に設置されているため、曲げ加工後に封止栓を抜くことが容易である。したがって、多段曲げ加工も容易に行える。また、曲げ起点(曲げ角度0°)から曲げ角度5°<θ≦45°の鋼管曲げ部にしか水を加えていないため、鋼管内に水を充填する時間を短くすることができ、生産性良く鋼管を曲げ加工することができる。
図1に見られるように、被加工鋼管の両端に封止栓が嵌めこまれていると、鋼管内の広い領域に流体を圧入する必要があり、また加工の度に封止栓を外し、水を抜き取る作業があるため、生産性が低くなる。さらに曲げ型とクランプで封止する方法では構造上、多段曲げ加工を行うことが不可能である。
その過程で、固定している第一の封止栓とこの固定している第一の封止栓に金属チェーン等の連結部材を介して繋がっている固定していない第二の封止栓の2つの封止栓の間にのみ流体圧を加えることが可能となれば、被加工鋼管の変形が進行する部位の前後の狭い領域にのみ流体圧を加えることが可能となることを見出した。
以下、その詳細を説明する。
本発明の回転引き曲げ加工法は、曲げ型1、クランプ2、サイドブースター3、バックブースター4及びワイパー5から構成された装置を用いる。バックブースター4には、被加工鋼管6内に伸びる支持体7の先端に取り付けられた第一の封止栓8と、この第一の封止栓8に金属チェーン9を介して位置及び向きの変動可能に取り付けられた第二の封止栓10が連設されている。そして被加工鋼管6内に伸びる支持体7及びその先端の第一の封止栓8の内部には流体を通すための貫通孔11が穿たれており、支持体7他端には前記貫通孔11を介して流体を圧入するための液圧ポンプ12が取り付けられている。
なお、第一の封止栓8及び第二の封止栓10の外周には、被加工鋼管6との間の液密性を確保させるためにOリング13が装着されている。
そして、被加工鋼管の変形が進行する部位の前後の領域にのみ流体圧を加えている。
そこで、本発明者等は、この被加工鋼管自身の変形度合いが大きい領域、すなわちワイパー先端の近傍のみに高圧の流体圧を負荷すればしわの発生や偏平化を抑制できると推測したものである。
図3(a)に示すようにOリングを装着した第一の封止栓8と固定していない第二の封止栓10の2つの封止栓を使用する。2つの封止栓間に流体圧を負荷させても軸方向に破断しない金属チェーン9で繋いでいる。そして、第一の封止栓外周のワイパー先端対応部位にOリングが装着されている。
この状態で2つの封止栓間に流体圧を負荷した状態で曲げ加工を実施する。
詳細は後記するが、鋼管内に流体圧を負荷する部分は曲げ起点(曲げ角度0°)から曲げ角度5°<θ≦45°の鋼管曲げ部のみで十分であるため、鋼管に圧力流体を充填する時間が短くなり、その分加工時間が短くなる。また、図3(b)に示すように曲げ加工後に固定していない第二の封止栓10が曲げ角度5°<θ≦45°の鋼管曲げ部に設置されているため、封止栓を引き抜くことが容易である。その結果、生産性良く曲げ加工を行うことができる。
図3(a)、(b)に示す態様で第一段目の曲げ加工を行った後、図3(c)に示すように曲げ位置を変えて再度曲げ加工を行えば、封止栓の取外しで水抜きを行うことなく、第二段目の曲げ加工が容易に行える。この作業を連続的に行うことで多段曲げ加工が可能となる。
図4に曲げ角度θ>45°の鋼管曲げ部に流体圧を負荷した液圧曲げ加工法を示す。図4(a)に示すように曲げ角度θ>45°の鋼管曲げ部に固定していない第二の封止栓を設置しても曲げ成形は可能である。しかしながら、図4(b)に示すように第二の封止栓を鋼管曲げ部から抜き取る際、封止栓のエッジが鋼管曲げ部に強く接触し鋼管曲げ部が破断する(図中A部)ことがある。また鋼管の板厚が厚い場合、封止栓エッジの接触による鋼管の破断はないが、第二の封止栓が抜けなくなり、場合によっては金属チェーンが破断する(図中B部)こともある。
なお、下限の曲げ角度5°<θの鋼管曲げ部設置位置は後記の実施例の結果に基づいている。
表1にオーステナイト系ステンレス鋼管の寸法と機械的性質について示す。また表2に加工条件を示す。
曲げ半径(パイプ中心)を80mm、設定曲げ角度を90°、液圧曲げ加工法で使用した水圧を6MPaにした。
供試材は、しわや破断が発生しやすい板厚が0.6mmのオーステナイト系ステンレス鋼管を用いた。鋼管内に金属製チェーンでつながっている2つの封止栓を挿入した状態で非圧縮性流体を圧入し、流体圧を6MPaにした状態で曲げ加工を行った。
比較例として、通常の加工である芯金を使用した回転引き曲げ加工法では、しわが生じた。実施例2〜5では、しわのない加工が可能となったが、実施例1のように固定していない第二の封止栓を曲げ角度θが5°の曲げ部に設置し水圧を負荷した条件ではしわが発生した。鋼管曲げ部に水圧を負荷させる領域が狭いため、水圧の負荷が加わっていない曲げ内側でしわが発生したと考えられる。
また、実施例3〜5のように固定していない第二の封止栓を曲げ角度θが15°〜45°の曲げ部に設置し水圧を負荷した条件でも曲げ成形が可能であった。この結果から曲げ外側と曲げ内側ともにほぼ一定の板厚変化率となっている領域でも曲げ角度θが45°までは曲げ成形が可能であることがわかった。
これらの結果から、5°<曲げ角度θ≦45°の鋼管曲げ部に固定していない封止栓を設置することで曲げ成形が可能となった。
Claims (2)
- 鋼管内に非圧縮性流体を圧入し、流体圧を負荷した状態で鋼管を曲げる回転引き曲げ加工法であって、被加工鋼管の曲げ起点を0°とした時に曲げ角度5°<θ≦45°の範囲の鋼管曲げ部にのみ前記流体圧を負荷した状態で曲げ加工を行うことを特徴とする鋼管の曲げ加工法。
- 第一の封止部材と、当該第一の封止部材と連結部材を介して連設された第二の封止部材を有する封止装置を用い、前記第一の封止部材を被加工鋼管の曲げ起点に位置させたとき、第二の封止部材を曲げ起点から曲げ角度5°<θ≦45°の範囲に位置するようにして鋼管の曲げ加工を行う請求項1に記載の鋼管の曲げ加工法。
Priority Applications (1)
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JP2010289082A JP5525434B2 (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | 鋼管の曲げ加工法 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH1058051A (ja) * | 1996-08-23 | 1998-03-03 | Opton Co Ltd | 管の曲げ加工装置 |
JP2009142847A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Nisshin Steel Co Ltd | 鋼管の曲げ加工装置及びそれを用いての鋼管の曲げ加工方法 |
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2010
- 2010-12-27 JP JP2010289082A patent/JP5525434B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JP2009142847A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Nisshin Steel Co Ltd | 鋼管の曲げ加工装置及びそれを用いての鋼管の曲げ加工方法 |
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