JP2012135273A - 苗移植機 - Google Patents

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Mitsuo Konda
満夫 根田
Yoshihiro Tai
義浩 田井
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Abstract

【課題】
補助苗受枠から植付部に苗が補充しやすく、多数の苗を積載しても機体の重量バランスが前後に偏らない補助苗受枠を備えた苗移植機を提供する。
【解決手段】
運転席7の外側のサイドステップ9またはリヤステップ10の横外側部上に支持フレーム34を設け、支持フレーム34上にマット苗を多段に積載可能の補助苗受枠14を設け、補助苗受枠14は、このサイドステップ9の外側に位置する補助苗受枠14の運転席7側の内側縁部15に支持フレーム34の支持軸16を設け、支持軸16を回動支点として水平方向に回動可能に構成し、補助苗受枠14のマット苗の出入口17の向きを変更可能に設ける構成とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、乗用走行形態の苗移植機の補助苗受枠装置に関し、苗の植付作業の安定性を図り、苗補給の作業性、及び苗の植付操作性を向上させるものである。
補助苗受枠を車体の前側ハンドルポスト部の左右両側に配置して、圃場の畦際においてこの補助苗受枠に苗を積込み、植付装置の苗が減少すると、この補助苗受枠から苗を取出しながら植付装置の苗タンクヘ補給する形態が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−174932(第1頁、図1)。
前記特許文献1に示される苗移植機の形態は、車体前部の補助苗受枠と車体後部の苗の植付装置における苗タンクとの前後間隔が大きいために、苗補給作業時に作業者が補助苗受枠から苗を取出しながら、苗タンクのタンク面ヘ移して挿填するもので、苗補給操作に長時間を要するため、苗の植付装置の植付条数が多いほど作業者の苗運び移動間隔が大きくなり、作業能率が低下し易い問題がある。
また、苗の植付作業操作では、補助苗受枠を多段形態に構成してあると、車体の前輪側にのみ偏倚して大きい荷重が働いて操向等の操作性も悪くなり、苗の植付付条が曲み易く、車体の上下揺動等も著しく、苗の植付深さ等が乱れ易く、苗の植付付姿勢が安定し難くなる問題がある。
本件発明は、上記の問題点を解消することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、苗植機体(1)を支持して土壌面を滑走しながら均平するフロート(2)と、後下り傾斜のタンク面を有すると共に該タンク面の前端上部に供給されるマット苗を後下端部の苗取口(3)へ繰り出す苗タンク(4)と、該各苗タンク(4)の苗取口(3)に繰出される苗を分離保持して前記フロート(2)で均平された土壌面に植付ける植付装置(5)と等を有する多条植形態の植付部(6)を、運転席(7)の左右両側部及び後側部にわたって後輪(8)上に形成するサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)を配置した走行形態の車体(11)の後部にリフトシリンダ(12)の伸縮によって昇降するリフトリンク(13)を介して装着する苗移植機において、
前記運転席(7)の外側のサイドステップ(9)またはリヤステップ(10)の横外側部上に支持フレーム(34)を設け、該支持フレーム(34)上にマット苗を多段に積載可能の補助苗受枠(14)を設けたことを特徴とする苗移植機とする。
苗の植付作業は、リフトシリンダ(12)によって植付部(6)を下降させてフロート(2)を接地させた状態で、車体(11)を前進走行して行う。各苗タンク(4)に供給したマット苗は、この苗タンク(4)の左右横方向への往復移動により、各苗タンク(4)の後下端部の苗取口(3)に作動する植付装置(5)の植付爪によって分離保持されて、各フロート(2)によって均平された土壌面に植付けられる。
このような苗の植付作業の進行によって、苗タンク(4)内のマット苗が減少すると、サイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)に立つ作業者が、予め搭載していた補助苗受枠(14)のマット苗を一枚ずつ取り出し、後側の各苗タンク(4)へ補給する。
また、上記苗タンク(4)への苗補給によって苗の植付作業を継続し、補助苗受枠(14)の補助苗も無くなったときは、苗移植機を所定の畦際等の苗補給位置へ移動して、この補助苗受枠(14)の各段の苗受棚に対するマット苗の積込みを行う。
上記の補助苗受枠(14)への苗の積込作業においては、作業者がこの補助苗受枠(14)の横外側部の畦際路面等に立って、各マット苗ごとに補助苗受枠(14)の受棚に積込む。
また、苗の植付作業中に苗タンク(4)への苗補給を行うときは、作業者がサイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)の上面に立つか、またはこの上面を移動しながら、補助苗受枠(14)の各苗受棚からマット苗を取出しながら、後側の各苗タンク(4)のタンク面に載置して挿填する。
請求項2に記載の発明は、前記補助苗受枠(14)は、このサイドステップ(9)の外側に位置する補助苗受枠(14)の運転席(7)側の内側縁部(15)に前記支持フレーム(34)の支持軸(16)を設け、該支持軸(16)を回動支点として水平方向に回動可能に構成し、この補助苗受枠(14)のマット苗の出入口(17)の向きを変更可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機とする。
前記のように補助苗受枠(14)は、マット苗を多段に積載して苗の植付走行に伴って運送しながら、苗の植付に伴って苗の減少する苗タンク(4)に苗補給しながら苗の植付作業を継続する。
この補助苗受枠(14)に対するマット苗の積込時は、補助苗受枠(14)を支持軸(16)の周りに回動して、この補助苗受枠(14)の出入口(17)を横外側方向等の苗積込側へ向ける。この状態で苗の積込作業を受けた後、苗の植付作業を行うときは、補助苗受枠(14)を支持軸(16)周りに戻し方向に回動させ、この補助苗受枠(14)の内側縁部(15)がサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)の横外側縁上に前後方向に沿った状態になるように回動する。
このとき、補助苗受枠(14)を苗の植付作業時にはサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)の横外側上に位置させる。または、非苗の植付作業時にはこれらサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)の直上部に位置する姿勢とする。
また、苗タンク(4)に苗を補給するときは、この補助苗受枠(14)の出入口(17)を直後側の方向ないしは後側内側の方向等の苗補給の行い易い状態に向けて回動し、この各苗受棚の出入口(17)からマット苗を取出し、この取出したマット苗を後側の各苗タンク(4)の前上端面に補給する。
請求項3に記載の発明は、前記左右両側の補助苗受枠(14)間のリヤステップ(10)の後部外周縁部の上方位置に沿って手摺りガイド(18)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の苗移植機とする。
前記のように、作業者がリヤステップ(10)の上面を移動しながら、前部横側の補助苗受枠(14)からマット苗を一枚ずつ取出しながら、後側の各苗タンク(4)の前上端面部上に補給する。
このとき苗の植付部(6)はリフトシリンダ(12)によって上昇されて非苗の植付姿勢にあるか、または下降されて苗の植付姿勢にあるが、いずれの状態にあっても作業者は後側の手摺りガイド(18)を把持したり、身体の一部を支持させたりすることにより、安全な苗補給姿勢で作業することができる。
請求項4に記載の発明は、前記補助苗受枠(14)を支持する支持フレーム(34)を、前記後輪(8)の車軸(19)よりも前側に配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の苗移植機とする。
前記サイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)の左右外側部に設ける支持フレーム(34)は、後輪(8)を軸支する車軸(19)よりも前側上部に配置されて、補助苗受枠(14)及び補助苗受枠(14)に収容されたマット苗の重量を支持するものであるから、この荷重は前輪(20)に対しても一部分配して支持させることができるので、補助苗受枠(14)による苗積載の加減による後輪(8)の浮沈変化、及び車体(11)の傾斜等の発生を防止し、安定した走行姿勢で苗の植付作業を行わせる。
請求項1記載の発明は、補助苗受枠(14)を運転席(7)の横側にサイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)等を介在させて配置するものであるから、植付部(6)が8条や10条等の多数条の植付作業に対応するもので、苗タンク(4)の幅が広く、左右方向へ長い距離を往復移動するものあっても、作業者はこれら各ステップ(9,10)上を運転席(7)の後側部周りに移動しながら苗補給を簡単、容易に行うことができる。
しかも、これら補助苗受枠(14)と苗タンク(4)の後上端面部の前後間隔を短くし、作業者の移動距離を短くしながら迅速な苗補給作業を行うことができると共に、この作業者の移動距離を短くして車体の重心移動を小さくし、安定した苗補給及び苗の植付作業を行うことができる。
さらには、補助苗受枠(14)は、後輪(8)の上側部を覆うサイドステップ(9)やリヤステップ(10)の上側部に、高位置に構成されているため、リヤステップ(10)の後側に接近する苗タンク(4)の前上端面に対する苗補給作用を行い易くするものである。
また、サイドステップ(9)及びリヤステップ(10)は、後輪(8)の上周部を覆ってフェンダー形態の役目を果たすもので、この上側部の補助苗受枠(14)への苗の積込、取出時や、苗タンク(4)ヘの苗補給作業時等において、作業者が後輪(8)に接触し難くなるため、安全に作業することができる。
そして、左右両側の補助苗受枠(14)がサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)の横端から外側へ突出する状態にあっても、この突出域は植付部(6)の苗タンク(4)の左右横方向への往復移動領域の前側部に対向するものであり、且つ後輪(8)の回転径域よりも高い位置に構成されるものであるため、畦際等の構成物等に接触し難く、運転作業の邪魔になり難い。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、サイドステップ(9)の外側に位置させた補助苗受枠(14)の内側縁部(15)を、このサイドステップ(9)またはリヤステップ(10)の外側部上の支持軸(16)を回動支点として回動可能に支持し、この補助苗受枠(14)の出入口(17)の向きを変更可能とするものであるから、補助苗受枠(14)の出入口(17)を横外側方向や後側方向等へ切替回動して、補助苗受枠(14)への苗の積込作業や、この補助苗受枠(14)から後側の苗タンク(4)への苗補給作業を、簡単且つ迅速に行うことができる。
また、苗の補給を行うときは、作業者がサイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)上に位置して作業することが多いため、補助苗受枠(14)の内側縁部(15)を支持する支持軸(16)をサイドステップ(9)乃至リヤステップ(10)の横外側部上に配置したことにより、この補助苗受枠(14)をサイドステップ(9)等の外側に位置させ、出入口(17)を後側に向けて回動させると、運転席(7)と補助苗受枠(14)の間のサイドステップ(9)上等の間隔を広く開いて、作業者が移動し易く、苗補給作業を行い易くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、手摺りガイド(18)を設けたことにより、作業者はリヤステップ(10)上を移動しながら苗補給作業する作業者を安全に支持することができ、苗タンク(4)への苗補給作業を作業者が作業を行いやすい楽な姿勢で迅速に行わせることができるので、作業能率が向上する。
また、植付部(6)はリフトシリンダ(12)によって上昇されて非作業位置に維持されたり下降して苗の植付作業位置に維持されたりする構造であるため、上下揺動し易い状態にあるが、苗補給作業者は手摺りガイド(18)に凭れても、誤って苗タンク(4)を強く押すことが防止されるので、安全な苗補給作業を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、補助苗受枠(14)を支持する支持フレーム(11)、特にこの支持フレーム(34)を構成する支持軸(16)が車軸(19)よりも前側に偏倚させて設けたことにより、補助苗受枠(14)及び補助苗受枠(14)に収容されるマット苗の全重量を後輪(8)と前輪(20)で分配支持することができるので、後輪(8)及び車体(11)の揺動幅が小さくなり、安定した植付走行作業姿勢を維持することができる。
また、多数のマット苗を積載する形態として、苗の植付作業能率を高めることができる。
苗移植機の側面図 ステップ部の要部拡大側面図 苗移植機の平面図 補助苗受枠を前後方向に向けた苗移植機の側面図 補助苗受枠を前後方向に向けた苗移植機の平面図 補助苗受枠を左右方向に向けた苗移植機の側面図 補助苗受枠を左右方向に向けた苗移植機の平面図 (a)マット苗昇降台の側面図、(b)マット苗昇降台の苗受板のギヤ連動回動部の側面図 マット苗昇降台の昇降台部の平面図 マット苗昇降台の昇降連動の作動状態を示す作動側面図
図1〜図7に示される苗移植機は、左右一対の小径の前輪20、及び大径の後輪8を有してエンジン21により駆動回転して走行する乗用四輪走行形態のトラクタ車体11の後部に、リフトシリンダ12の伸縮によって昇降可能のリフトリンク13を介して多条植形態の苗の植付部6を装着する。前記車体11の中央部にはエンジン21を搭載し、このエンジン21を覆うエンジンカバー22の上側に運転席7を設ける。
そして、この車体11の前部にステアリングポスト23、及びステアリングハンドル24を設けて、このハンド24で前記前輪20を操向して車体走行運転することができる。この車体11上には、ステアリングポスト23部の左右両側部から運転席7の後側のリヤステップ10部にわたってサイドステップ9を形成し、運転フロア25の一部を構成している。このリヤステップ10は運転席7の後側部を左右両後輪8上側を覆うように横幅を広く形成し、両側端部を後輪8フェンダー形態の一部を形成する構成としている。
また、前記左右のサイドステップ9の後端部は、運転席7の横側で後上方へ傾斜して後側上部のリヤステップ10の左右両側部面に連接して階段状に形成される。このサイドステップ9の後端の傾斜部91が後輪8の前上周面を覆う。
さらに、前記車体11の前部にはミッションケース26を配置し、該ミッションケース26の左右両側部にフロントアクスルハウジング27を張り出させて、この両側端部の操向ケース28に前輪20の車軸29を軸装する。前記車体11の後部には左右両側部にリヤアクスルハウジング30を配置して後輪8の車軸19を軸装する。
そして、前記ミッションケース26には油圧無段変速装置31を連結して、エンジン21からこの油圧無段変速装置31を経てミッションケース26の伝動装置を伝動し、更にフロントアクスルハウジング28の車軸29を伝動すると共に、後輪連動軸32を介してリヤアクスルハウジング30の車軸19を伝動する形態である。
また、前記ミッションケース26から後方へPTO軸33を延出させて、植付部6の伝動装置を伝動するように設けている。
該植付部6は、マット状に育苗された苗を載せて後側下部へ向けて下り傾斜のタンク面に案内させて繰出しながら、後端下部の植付爪によって分離して土壌面に植付けるもので、苗タンク4と植付爪を有する植付装置5及び苗の植付位置の土壌面を均平するフロート2から、多条(図例では六条)植えが可能な形態で構成している。
前記PTO軸33からの伝動によって、苗タンク4が略マット苗一枚幅の間隔を左右方向へ往復移動されながら、各苗タンク4底部の繰出ベルトの間歇的駆動によって、収容している苗をこの後端下部の苗取口3側へ繰出す。各苗取口3には、ダブルクランク機構形態に駆動されて楕円形状の植付軌跡線Dを描いて昇降する植付装置5の植付爪を作用させて、マット苗から所定本数の植付苗を分離保持して、フロート2によって均平された土壌面に植付ける。
さらに、前記植付部6は、走行土壌面の変化等によって、リフトリンク13を介して上下動可能に、及び左右ローリング可能に構成して、苗の植付付深さ等、植付姿勢を一定に維持するように構成している。
ここにおいて、前記苗移植機体1を支持して土壌面を滑走しながら均平するフロート2と、後下り傾斜のタンク面を形成して前記苗移植機体1に対して左右横方向へ往復移動しながらこの前端上部に供給されるマット苗を後下端部の苗取口3部へ繰出す苗タンク4と、この各苗タンク4の苗取口3部に繰出される苗を分離保持して前記フロート2で均平された土壌面に植付ける植付装置5と等を有する多条植形態の苗の植付部6を、運転席7の左右両側部及び後側部にわたって後輪8上を覆うように形成するサイドステップ9、及びリヤステップ10を配置した前後四輪乗用走行形態の車体11の後部に、リフトシリンダ12の伸縮によって昇降するリフトリンク13を介して装着する苗移植機において、前記運転席7の外側のサイドステップ9、又はリヤステップ10の横外側部上に支持フレーム34を設け、この支持フレーム34上にマット苗を多段に積載可能の補助苗受枠14を設けて補助苗受枠装置を構成する。
苗の植付作業は、リフトシリンダ12によって苗の植付部6を下降させてフロート2を接地させた状態で、車体11を前進走行して行う。各苗タンク4に供給したマット苗は、この苗タンク4の左右横方向への往復移動により、各苗タンク4の後下端部の苗取口3に作動する植付装置5の植付爪によって分離保持されて、各フロート2によって均平された土壌面に植付けられる。
このような苗の植付付作業の進行によって、苗タンク4内のマット苗が減少すると、サイドステップ9、乃至リヤステップ10面に立つ作業者が、予め搭載していた補助苗受枠14のマット苗を一枚毎取り出して、後側の各苗タンク4へ補給する。また、このような苗タンク4への苗補給によって苗の植付作業を継続した後、補助苗受枠14の補助苗も無くなったときは、苗移植機を所定の畦際等の苗補給位置へ移動して、この補助苗受枠14の各段の苗受棚に対するマット苗の積込みを行う。
このような補助苗受枠14に対する苗の積込作業においては、作業者がこの補助苗受枠14の横外側部の畦際路面等に立って、各マット苗毎補助苗受枠14の受棚に積込む。又、苗の植付作業中に苗タンク4への苗補給を行うときは、作業者がサイドステップ9、乃至リヤステプ10の上面に立つか、又はこの上面を移動しながら、補助苗受枠14の各苗受棚からマット苗を取出しながら、後側の各苗タンク4のタンク面に載置、挿填する。
そして、前記補助苗受枠14は、このサイドステップ9の外側に位置する状態の補助苗受枠11の運転席7側の内側縁部15に、前記支持フレーム34の支持軸16を有して、この支持軸16の周りに水平方向に回動可能に構成して、この補助苗受枠14のマット苗の出入口17の向きを変更可能に設ける。
前記のように補助苗受枠14は、マット苗を多段に積載して苗の植付走行に伴って運送しながら、苗の植付に伴って苗の減少する苗タンク4に苗を補給しながら、植付作業を継続する。この補助苗受枠14に対するマット苗の積込時は、補助苗受枠14を支持軸16の周りに回動して、この補助苗受枠14の出入口17を横外側方向等の苗積込側へ向ける。
この状態で苗の積込作業を受けてから苗の植付作業を行うときは、補助苗受枠14を支持軸16周りに戻し回動して、この内側縁部15がサイドステップ9、及びリヤステップ10の横外側縁上に前後方向に沿った状態になるように回動する。このとき、補助苗受枠14を、苗の植付作業時にはサイドステップ9、及びリヤステップ10の横外側上に位置させる。
あるいは、苗の植付作業時でない状態では、これらサイドステップ9、及びリヤステップ10の直上部に位置する姿勢とする。そして、苗タンク4ヘ苗補給するときは、この補助苗受枠14の出入口17を直後側の方向、乃至後側内側の方向等の苗補給の行い易い状態に向けて回動し、この各苗受棚の出入口17からマット苗を取出しながら、この取出したマット苗を、後側の各苗タンク4の前上端面に補給する。
また、前記左右両側の補助苗受枠14間のリヤステップ10の後部外周縁部の上方位置に沿って手摺りガイド18を設ける。
前記のように作業者がリヤステップ10上面を移動しながら、前部横側の補助苗受枠14からマット苗を一枚毎取出しながら、後側の各苗タンク4の前上端面部上に補給する。このとき苗の植付部6はリフトシリンダ12によって上昇されて非苗の植付姿勢にあるか、又は下降されて苗の植付姿勢にあるが、いずれの状態にあっても、作業者は後側の手摺りガイド18を把持したり、身体の一部を支持させたりすることによって、安全な苗補給姿勢として作業することができる。
さらには、前記補助苗受枠14を支持する支持フレーム34を、前記後輪8の車軸19よりも前側に配置する。
前記サイドステップ9乃至リヤステップ10の左右外側部に設ける支持フレーム34は、後輪8の車軸19よりも前側上部に配置されて、補助苗受枠14、及びこれに収容されたマット苗の重量を支持するものであるから、この荷重は前輪20に対しても一部分配して支持させることができ、補助苗受枠14による苗積載の加減による後ろ輪8の浮沈変化や、車体11の傾斜等を少くして、安定した走行姿勢で苗の植付作業を行わせる。
前記多段棚形態の補助苗受枠14は、適宜高さの立方形状の単位棚枠35を多段(図例では六段)に積重連結して、各棚枠35毎に苗受板36を水平状に支持させることができるものであり、各苗受板36上面には、マット苗を収容した苗トレイを一枚ごと、又は二枚(長手方向に並べて)ごとに載置することができる。
また、この棚枠35の苗受板36長手方向側には、この苗受板36、及びこれに載せる苗トレイの出し入れを可能とする出入口17を開口して、この出入口17から各苗受板36上面に苗トレイを差し込んだり、取り出したりすることができる。
このような各棚枠35を積載した形態の補助苗受枠14の下端部を、支持フレーム34で車体11後部のリヤフレーム37に支持させて取付ける。この支持フレーム34は、下部に上下方向の支持軸16を有して、前記サイドステップ9の後端外側縁部上に立設して、この支持軸16の周りに水平方向に回動可能に設け、この回動位置は、苗取出、苗積込作業に適する向きにして固定できるように係止具(図面省略)を設けている。
この支持フレーム34に取付けて支持する補助苗受枠14は、この補助苗受枠14の左右横側のいずれか一側面を、内側縁部15として前記支持軸16の延長線軸に接近させて支持装着する。
このため、この支持軸16周りに回動する補助苗受枠14は、内側へ回動させてサイドステップ9の直上位置に設定したり、外側へ回動させてサイドステップ9の外側位置に支持させることができる。
これらいずれの状態においても、補助苗受枠14の出入口17の位置する前後方向に対して、この出入口の形成されない横側面部をこのサイドステップ9、及びリヤステップ10の外側縁上に添わせた形態となり、この補助苗受枠14を内側へ回動させたときは、苗移植機全体としての走行機幅を狭く形成し、外側へ回動したときは、サイドステップ9上の通路間隔を広くすることができる。
前記補助苗受枠14の支持フレーム34に対する取付支持位置は、車体11に対して左右対称状に構成するが、図1、図4、図6で示すように、左側Lの補助苗受枠14の支持軸16に対する取付位置と、右側Rの補助苗受枠14の支持軸16に対する取付位置との向きを、180度ずらせた形態にして装着するもよい。
この形態では、右側Rの補助苗受枠14は、サイドステップ9の外側に位置して、図示のような横向き状態から時計回りに後側へ回動Aすることによって、内側縁部15をリヤステップ10の外側縁部上に位置させる状態にして、出入口17を前後方向へ対向することができる。これに対して、左側Lの補助苗受枠14は、外側位置から内側へ回動Bすることによって、内側縁部15をリヤステップ10の外側縁部上に位置させることができる。
前記リヤステップ10の左右両側縁上部から後側縁上部にわたる外周上部に沿ってフレームパイプ材等で手摺りガイド18を平面視コ字形に構成して、作業者の苗補給姿勢を支持することができる。この手摺りガイド18はリヤフレーム37上に取付け支持する。
また、図例では、前記車体11の前側にも前部補助苗受枠40を配置している。前記ステアリングポスト23の左右両側に位置してサイドステップ9の外側上部に、支持フレーム41を構成し、この支持フレーム41の上側に、多段の各棚枠42や、苗受板43等からなり、前記補助苗受枠14と略同形態に構成した前部補助苗受枠40を搭載している。
この前部補助苗受枠40においても、前記後部の補助苗受枠14の形態と同じように支持軸を構成して、この支持軸の周りに回動して苗の積み込みや、取出し方向等を変更可能の構成とすることもできる。
次に、図8〜図10に示すように、マット苗を上下に昇降移動する積込、収納または下降、繰出する形態では、このマット苗を載せた昇降台50を水平横方向の反転軸51の周りに反転回動させて、後側上部位置Rと前側下部位置Fとの間を昇降移動させる。前記苗載台52は、前記昇降台50の直下側に位置して固定位置に配置された苗載台である。
前記昇降台50の内側には、この昇降台50の反転回動に伴って逆方向へ回動して前後水平姿勢を維持させるための苗受板54を苗受軸53によって支持する。この昇降台50は平面視方形状の井桁枠を形成して、この内側にマット苗を載せる苗受板54を前記反転軸51と平行な苗受軸53で支持している。
前記反転軸51上には回転しないで定位置に固定の固定ギヤ55を設け、苗受軸53に固定した遊星ギヤ56を、この固定ギヤ55の周りに遊星回転噛合する。
前記昇降台50を反転軸51の周りに回動するときは、この遊星ギヤの遊星噛合回動によってマット苗を載せた苗受板54は、水平状態を維持したままで、マット苗を載せた姿勢を維持して昇降することができる。
1 苗移植機体
2 フロート
3 苗取口
4 苗タンク
5 植付装置
6 苗の植付装置
7 運転席
8 後輪
9 サイドステップ
10 リヤステップ
11 車体
12 リフトシリンダ
13 リフトリンク
14 補助苗受枠
15 内側縁部
16 支持軸
17 出入口
18 手摺りガイド
19 車軸
20 前輪
34 支持フレーム

Claims (4)

  1. 苗植機体(1)を支持して土壌面を滑走しながら均平するフロート(2)と、後下り傾斜のタンク面を有すると共に該タンク面の前端上部に供給されるマット苗を後下端部の苗取口(3)へ繰り出す苗タンク(4)と、該各苗タンク(4)の苗取口(3)に繰出される苗を分離保持して前記フロート(2)で均平された土壌面に植付ける植付装置(5)と等を有する多条植形態の植付部(6)を、運転席(7)の左右両側部及び後側部にわたって後輪(8)上に形成するサイドステップ(9)及びリヤステップ(10)を配置した走行形態の車体(11)の後部にリフトシリンダ(12)の伸縮によって昇降するリフトリンク(13)を介して装着する苗移植機において、
    前記運転席(7)の外側のサイドステップ(9)またはリヤステップ(10)の横外側部上に支持フレーム(34)を設け、該支持フレーム(34)上にマット苗を多段に積載可能の補助苗受枠(14)を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記補助苗受枠(14)は、このサイドステップ(9)の外側に位置する補助苗受枠(14)の運転席(7)側の内側縁部(15)に前記支持フレーム(34)の支持軸(16)を設け、該支持軸(16)を回動支点として水平方向に回動可能に構成し、この補助苗受枠(14)のマット苗の出入口(17)の向きを変更可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 前記左右両側の補助苗受枠(14)間のリヤステップ(10)の後部外周縁部の上方位置に沿って手摺りガイド(18)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の苗移植機。
  4. 前記補助苗受枠(14)を支持する支持フレーム(34)を、前記後輪(8)の車軸(19)よりも前側に配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の苗移植機。
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