JP2012134190A - 電子機器、電子チップ部品、および電子チップ部品の実装方法 - Google Patents

電子機器、電子チップ部品、および電子チップ部品の実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子チップ部品を自動実装する場合に、電子チップ部品の実装品質を保ちつつ、電子チップ部品の実装面積を減少させる。
【解決手段】第2の電子チップ部品100Bは、プリント配線板300上に実装された第1の電子チップ部品100A上に実装されるので、実装面積を減少させることができる。また、第1の電子チップ部品100Aの電極部104Aの上面には突起108Aが形成され、第2の電子チップ部品100Bの電極部104Bの下面には、突起108Aが嵌る窪み106Bが形成される。第2の電子チップ部品100Bを、第1の電子チップ部品100A上に実装した際に、突起108Aと窪み106Bとが嵌合されるので、第2の電子チップ部品100BのSMTマウンタ装置による実装時における位置ずれを抑制することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子機器、電子チップ部品、および電子チップ部品の実装方法に関する。
従来、モバイル端末機器やPC(Personal Computer)などの電子機器では、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板の表面層に、抵抗、コンデンサ、およびコイルなどの各種電子チップ部品が半田付け処理によって固定実装されている。
電子チップ部品の固定実装では、まず、フットパターンの位置に開口が形成された半田マスクをプリント配線板上に配置して、半田マスクの上からペースト状の半田を印刷することにより、フットパターンに半田ペーストが塗布される。続いて、半田ペーストが塗布されたプリント配線板上の定位置に、SMT(Surface Mount Technology)方式の電子チップ部品マウンタ装置によって電子チップ部品が自動実装される。そして、電子チップ部品が自動実装されたプリント配線板をリフロー炉に通してリフロー処理を施すことにより半田ペーストが溶融され、電子チップ部品の電極部がプリント配線板のフットパターンに半田付けされる。
近年の電子機器、とりわけモバイル端末機器などの電子機器では、多機能化に伴い電子チップ部品の部品点数は年々増加し、さらに電子機器の軽薄短小化によりプリント配線板に実装される電子チップ部品の高密度実装化が必須とされている。技術進歩により電子チップ部品の小型・薄型化も進んでいるが、それでも電子機器の多機能化および軽薄短小化の要求が上回り、電子機器の部品実装は飽和状態となっているのが現状である。
そこで、従来、プリント配線板上に並列接続される複数の電子チップ部品を、上下方向に積み重ねて実装することにより、電子チップ部品の実装面積を減少させることが知られている。すなわち、電子チップ部品は、他の集積回路やモジュール部品と比較すると部品実装高さが低く、これらの電子チップ部品をプリント配線板の同一面上に実装した場合には、実装高さの落差が大きく高さ方向の領域が空いてしまうことで部品実装効率は良くない。また、電子チップ部品は回路構成上、連続して並列に信号接続していることが多いことから隣接して実装されている場合が多い。高さ方向に空いた領域と配線的に隣接していることを利用して、並列接続される電子チップ部品を上下方向に重ね合わせるように実装すれば、高さ方向の領域を有効に利用することが可能であり、かつ、平面的な実装面積は縮小するので高密度実装を実現できる。
特開平10−145028号公報
しかしながら、特許文献1等の従来技術は、電子チップ部品マウンタ装置によって電子チップ部品を自動実装する場合に、電子チップ部品の実装品質を保ちつつ電子チップ部品の実装面積を減少させることについては考慮されていない。
すなわち、特許文献1等の従来技術は、人手によって電子チップ部品を上下方向に積み重ねて、人手によって半田付けすることを前提としたものである。このため、特許文献1等の従来技術は、電子チップ部品マウンタ装置によって電子チップ部品を上下方向に積み重ねて自動実装する際の問題点については何ら考慮されていない。
例えば、電子チップ部品マウンタ装置によって電子チップ部品を上下方向に積み重ねて自動実装する場合には、上段に積み重ねられる電子チップ部品に位置ずれが生じる場合が考えられる。上段の電子チップ部品に位置ずれが生じると、隣接して配置された他の電子部品に干渉したり、隣接する他の電子部品と電気的に短絡したりするおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、電子チップ部品を自動実装する場合に、電子チップ部品の実装品質を保ちつつ、電子チップ部品の実装面積を減少させることができる電子機器、電子チップ部品、および電子チップ部品の実装方法を実現することを目的とする。
本願の開示する電子機器は、一つの態様において、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板と、プリント配線板上に積み重ねられた複数の電子チップ部品とを備える。複数の電子チップ部品は、電気特性を有する本体部と、前記本体部の互いに対向する両端にそれぞれ設けられた電極部とを備える。前記各電極部は、前記プリント配線板上または他の電子チップ部品上に載置される第1の面に窪みが形成され、前記第1の面の反対側の第2の面に前記窪みの形状に対応する形状の突起が形成される。
本願の開示する電子機器の一つの態様によれば、電子チップ部品を自動実装する場合に、電子チップ部品の実装品質を保ちつつ、電子チップ部品の実装面積を減少させることができる。
図1は、本実施形態の携帯電話機の外観を示す斜視図である。 図2は、本実施形態の電子チップ部品の斜視図である。 図3は、本実施形態の電子チップ部品の上面図である。 図4は、本実施形態の電子チップ部品の側面図である。 図5は、本実施形態のSMTマウンタ装置の全体構成図である。 図6は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。 図8は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。 図9は、図8における電子チップ部品同士の積層部分の拡大図である。 図10は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。 図11は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。 図12は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法のフローチャートである。 図13は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。 図14は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。 図15は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。 図16は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。 図17は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法のフローチャートである。 図18は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。 図19は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。 図20は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。
以下に、本願の開示する電子機器、電子チップ部品、および電子チップ部品の実装方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、電子機器の一例として携帯電話機を挙げて説明するが、これに限らず、PC、PDA(Personal Digital Assistant)、その他電子チップ部品が実装されたプリント配線板を備える電子機器であれば、以下の実施形態を適用することができる。
図1は、本実施形態の携帯電話機の外観を示す斜視図である。図1に示すように、本実施例の携帯電話機500は、表示側筐体510と操作側筐体540とを備える。表示側筐体510と操作側筐体540は、図示しないスライド機構を介して相対的にスライド移動可能に連結されている。図1は、表示側筐体510がスライドされておらず、表示側筐体510と操作側筐体540とが全面的に重なり合っている閉状態を示している。
表示側筐体510には、液晶パネルなどの表示部520と、携帯電話機500の各種操作を行うための操作モジュールであるフロントキーモジュール530とが収容される。また、操作側筐体540の側面には、例えば通話音量の調整用の操作キー550が設けられる。表示側筐体510および操作側筐体540の内部には、携帯電話機500の各種機能を実現するために、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板が収容されている。また、プリント配線板には、抵抗、コンデンサ、またはコイルなどの電気特性を有する各種の電子チップ部品が実装されている。
図2は、本実施形態の電子チップ部品の斜視図である。図3は、本実施形態の電子チップ部品の上面図である。図4は、本実施形態の電子チップ部品の側面図である。図2−図4に示すように、本実施形態の電子チップ部品100は、抵抗、コンデンサ、またはコイルなどの電気特性を有する本体部102と、本体部102の互いに対向する両端にそれぞれ設けられた電極部104とを備える。電極部104は、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板上または他の電子チップ部品上に載置される第1の面105と、第1の面105の反対側の第2の面107とを有する。言い換えれば、第2の面107は、自部品の上段に積み重ねられる電子チップ部品の第1の面105に対向する面である。第1の面105には窪み106が形成され、第2の面107には、窪み106の形状に対応する形状の突起108が形成される。電極部104は、プリント配線基板に形成されたフットパターンまたは他の電子チップ部品の電極部と半田付けによって接続される。
本実施形態の電子チップ部品100は、窪み106が円錐形状の窪みとして形成され、突起108が円錐形状の突起として形成され、窪み106と突起108とが互いに嵌め合うような形状に形成される。なお、窪み106および突起108の形状は、円錐形状に限らず、角錐形状、円柱形状、および角柱形状の少なくともいずれかの形状とすることができる。また、窪み106および突起108の形状は、互いに嵌め合うようになっていれば、どのような形状であってもよい。
本実施形態の電子チップ部品100は、図5に示すSMTマウンタ装置によって、プリント配線板上に実装されるか、または他の電子チップ部品100上に積み重ねられて実装される。図5は、本実施形態のSMTマウンタ装置の全体構成図である。図5に示すように、SMTマウンタ装置200は、基板搬送部202と、支持レール204と、可動バー206と、吸着ヘッド208と、部品吸着部210と、半田付け部220と、実装制御部240とを備える。
基板搬送部202は、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板300を搬送させるコンベアである。支持レール204は、基板搬送部202によるプリント配線板300の搬送方向に直交する方向に互いに平行に延伸する一対のレールである。可動バー206は、プリント配線板300の搬送方向に沿って延伸して設けられたバーであり、支持レール204によってプリント配線板300の搬送方向に直交する方向にスライド移動可能に保持される。吸着ヘッド208は、部品吸着部210において、部品リール302に収容された電子チップ部品100を吸着する部材であり、可動バー206によってプリント配線板300の搬送方向に沿ってスライド移動可能に保持される。つまり、吸着ヘッド208は可動バー206の延伸方向(プリント配線板300の搬送方向)に沿って移動自在であり、かつ、可動バー206は支持レール204の延伸方向(プリント配線板300の搬送方向に直交する方向)に沿って移動自在である。これによって、吸着ヘッド208は、基板搬送部202上に載置されたプリント配線板300の電子チップ部品100の実装位置と部品吸着部210の位置との間を自在に移動することができる。
本実施形態のSMTマウンタ装置200は、電子チップ部品100をプリント配線板300上に自動実装するとともに、プリント配線板300上に実装された電子チップ部品100上に電子チップ部品100を積み重ねて自動実装する。以下、説明の便宜上、プリント配線板300上に自動実装される電子チップ部品を第1の電子チップ部品100Aといい、第1の電子チップ部品100A上に自動実装される電子チップ部品を第2の電子チップ部品100Bという。また、電子チップ部品100の本体部102、電極部104・・・突起108などの各構成についても、第1,2の電子チップ部品100A,100Bに対応して、本体部102A,102B、電極部104A,104B・・・突起108A,108Bという。また、第1の電子チップ部品100Aと第2の電子チップ部品100Bを特に区別しないときには、電子チップ部品100という。
半田付け部220は、吸着ヘッド208によって吸着された電子チップ部品100が、第2の電子チップ部品100Bである場合は、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに半田ペーストを塗布する。半田付け部220の詳細は後述する。
実装制御部240は、吸着ヘッド208によって吸着された第1の電子チップ部品100Aを、プリント配線板300上の実装位置に移動させてプリント配線板300上に実装する制御を行う。具体的には、実装制御部240は、まず、吸着ヘッド208を、部品吸着部210上に移動させるとともに、吸着ヘッド208を、部品リール302に収容された第1の電子チップ部品100Aに接する方向へ移動させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、部品リール302に収容された第1の電子チップ部品100Aを吸着ヘッド208に吸着させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、第1の電子チップ部品100Aが吸着された吸着ヘッド208を、プリント配線板300の第1の電子チップ部品100Aの実装位置上に移動させるとともに、吸着ヘッド208を、実装位置に接する方向へ移動させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、吸着ヘッド208の吸着を解除するとともに、吸着ヘッド208を実装位置から離れる方向へ移動させる制御を行う。実装制御部240は、上記の一連の制御を行うことによって、第1の電子チップ部品100Aをプリント配線板300に実装する。
一方、実装制御部240は、吸着ヘッド208に吸着され、かつ半田付け部220によって第1の面105Bに半田ペーストが塗布された第2の電子チップ部品100Bを、第1の電子チップ部品100A上に移動させて第1の電子チップ部品100A上に実装する。具体的には、実装制御部240は、まず、吸着ヘッド208を、部品吸着部210上に移動させるとともに、吸着ヘッド208を、部品リール302に収容された第2の電子チップ部品100Bに接する方向へ移動させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、部品リール302に収容された第2の電子チップ部品100Bを吸着ヘッド208に吸着させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、第2の電子チップ部品100Bが吸着された吸着ヘッド208を、半田付け部220の位置に移動させるとともに、半田付け部220によって第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに半田ペーストを塗布させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、第2の電子チップ部品100Bが吸着された吸着ヘッド208を、プリント配線板300の第2の電子チップ部品100Bの実装位置上に移動させるとともに、吸着ヘッド208を、実装位置に接する方向へ移動させる制御を行う。続いて、実装制御部240は、吸着ヘッド208の吸着を解除するとともに、吸着ヘッド208を実装位置から離れる方向へ移動させる制御を行う。実装制御部240は、上記の一連の制御を行うことによって、第2の電子チップ部品100Bを第1の電子チップ部品100A上に実装する。
次に、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明する。図6は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法示すフローチャートである。図6に示すように、実装制御部240は、まず、第1の電子チップ部品100Aをプリント配線板300上に実装する(ステップS101)。続いて、半田付け部220は、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに半田ペーストを塗布する(ステップS102)。ステップS102の詳細は後述する。続いて、実装制御部240は、第2の電子チップ部品100Bを第1の電子チップ部品100A上に移動させる(ステップS103)。
ステップS103の処理を行っているときの様子を、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。図7に示すように、プリント配線板300上には、第1の電子チップ部品100Aの電極部104Aの位置に対応してフットパターン304が形成されている。フットパターン304には、半田ペースト306Aが塗布されている。半田ペースト306Aは、フットパターン304の位置に開口が形成されたマスク部材(メタルマスク)をプリント配線板300上に配置して、マスク部材の上から半田ペーストをスキージによって印刷することにより、フットパターン304上にのみ塗布される。第1の電子チップ部品100Aは、半田ペースト306Aが塗布されたフットパターン304上に実装されている。
第2の電子チップ部品100Bは、本体部102Bを吸着ヘッド208によって吸着され、第1の電子チップ部品100A上に移動される。言い換えれば、第2の電子チップ部品100Bを吸い上げた吸着ヘッド208は、すでにプリント配線板300に実装済みの第1の電子チップ部品100Aと同座標の位置に第2の電子チップ部品100Bを移送する。電子チップ部品100の実装位置決めは、SMTマウンタ装置200のプログラムに、プリント配線板300上の基準点からの部品実装位置の座標値(X座標、Y座標、角度)があらかじめ設定されることにより行われる。吸着ヘッド208は、SMT自動実装時にプログラムに設定された座標値に移動することにより、プリント配線板300上に電子チップ部品100を移送する。なお、この時点で第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bには、半田ペースト306Bが塗布されている。
図6の説明に戻って、実装制御部240は、続いて、第2の電子チップ部品100Bを第1の電子チップ部品100Aの上に実装する(ステップS104)。ステップS104の処理を行っているときの様子を、図8,9を用いて説明する。図8は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。図9は、図8における電子チップ部品同士の積層部分の拡大図である。図8に示すように、吸着ヘッド208は、吸着した第2の電子チップ部品100Bを、第1の電子チップ部品100Aに接する方向に移動させる。ここで、図8,9に示すように、第2の電子チップ部品100Bは、第1の電子チップ部品100Aの位置決め用の突起108Aが、第2の電子チップ部品100Bの窪み106Bに嵌められるように、第1の電子チップ部品100A上に実装される。言い換えれば、吸着ヘッド208は、第1の電子チップ部品100Aの突起108Aと、第2の電子チップ部品100Bの窪み106Bの凹凸部分の勘合を合わせ、ある程度の圧力を加えながら第2の電子チップ部品100Bを押し込むように実装する。なお、半田ペースト306Bは軟性があるため、凹凸部の勘合を阻害することなく電極部104Aと電極部104Bの間に定着する。
図6の説明に戻って、実装制御部240は、続いて、吸着ヘッド208を第2の電子チップ部品100Bから離脱させる(ステップS105)。ステップS105の処理を行っているときの様子を、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。図10に示すように、吸着ヘッド208は、第2の電子チップ部品100Bに対する吸着力を弱めて、第2の電子チップ部品100Bを第1の電子チップ部品100A上に載置した状態で、第2の電子チップ部品100Bから離れる。
図6の説明に戻って、実装制御部240は、続いて、プリント配線板300を、リフロー炉を通過させることにより半田付けを行う(ステップS106)。ステップS106の処理を行った後の様子を、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態の電子チップ部品の実装方法を説明するための図である。図11に示すように、リフロー炉を通過した後は、半田ペースト306Aによって、電極部104Aとフットパターン304とが電気的に接続され、半田ペースト306Aにはフィレットが形成される。また、リフロー炉を通過した後は、半田ペースト306Bによって、電極部104Aと電極部104Bとが電気的に接続される。なお、電子チップ部品100に定着した半田ペースト306A,306Bは常温で軟化している。SMT実装後にリフロー装置のリフロー炉の中の加熱ゾーンに部品実装されたプリント配線板300が移送され、段階を経て加熱された半田ペースト306A,306Bは、溶融温度以上の温度上昇で液状化する。その後冷却ゾーンにプリント配線板300が移送され、急激に冷却されて液状化した半田ペースト306A,306Bは硬化する。
以上のように、本実施形態によれば、電子チップ部品100の実装品質を保ちつつ、電子チップ部品100の実装面積を減少させることができる。すなわち、本実施形態によれば、電子チップ部品100の電極部104の第1の面105に窪み106が形成され、第2の面107に窪み106に対応する形状の突起108が形成されている。したがって、第1の電子チップ部品100A上に第2のチップ部品100Bを積層実装した際に、第1の電子チップ部品100Aの突起108Aと第2の電子チップ部品100Bの窪み106Bとが嵌合される。よって、第2の電子チップ部品100Bに位置ずれが生じるのを抑制することができる。その結果、第2の電子チップ部品100Bの周囲に他の電子部品が隣接していたとしても、第2の電子チップ部品100Bが他の電子部品に干渉したり、他の電子部品と電気的に短絡したりするのを抑制することができる。加えて、本実施形態によれば、並列接続される電子チップ部品100を上下方向に重ね合わせて実装しているので、電子チップ部品100の高さ方向に空いた領域を有効利用して、平面的な実装面積を減少させ、高密度実装を実現できる。
次に、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに半田ペーストを塗布する第1の処理について詳細に説明する。図12は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法のフローチャートである。図12に示すように、半田付け部220は、まず、吸着ヘッド208に吸着された状態の第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク上に配置する(ステップS201)。続いて、半田付け部220は、メタルマスク上に半田ペーストノズルから半田ペーストを吐出する(ステップS202)。
ステップS201,ステップS202の処理を行っているときの様子を、図13を用いて説明する。図13は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。図13に示すように、第2の電子チップ部品100Bは、吸着ヘッド208に吸着された状態で、第2の電子チップ部品100Bの電極部104Bに対応する位置に開口224が形成されたメタルマスク222上に配置される。メタルマスク222の第2の電子チップ部品100Bが配置された面の裏面には、半田ペーストノズル226から半田ペースト306が吐出される。
図12の説明に戻って、半田付け部220は、続いて、スキージをメタルマスク上で可動させて半田ペーストをメタルマスクの開口に詰め込む(ステップS203)。ステップS203の処理を行っているときの様子を、図14,図15を用いて説明する。図14,図15は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。図14,図15に示すように、メタルマスク222の第2の電子チップ部品100Bの配置面の裏面において、半田ペースト306は、メタルマスク222の裏面に沿って移動するスキージ228によって、メタルマスク222の開口224に詰め込まれる。言い換えると、半田ペースト306は、メタルマスク222の第2の電子チップ部品100Bの配置面の裏面においてスキージングされて、半田ペースト306Bが第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに塗布される。
図12の説明に戻って、半田付け部220は、続いて、吸着ヘッド208を移動させて第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク222から離す(ステップS204)。ステップS204の処理を行っているときの様子を、図16を用いて説明する。図16は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第1の方法を説明するための図である。図16に示すように、吸着ヘッド208は、第2の電子チップ部品100Bを吸着した状態で、第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク222から離れる方向に移動する。これによって、第2の電子チップ部品100Bは、第1の面105Bに半田ペースト306Bが塗布される。第1の面105Bに半田ペースト306Bが塗布された第2の電子チップ部品100Bは、その後、実装制御部240によって、第1の電子チップ部品100A上に実装される。
次に、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに半田ペーストを塗布する第2の処理について詳細に説明する。図17は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法のフローチャートである。図17に示すように、半田付け部220は、まず、吸着ヘッド208に吸着された状態の第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク上に所定の間隔をあけて配置する(ステップS301)。続いて、半田付け部220は、プランジャを押し込んでメタルマスクの開口から半田ペーストを押し出す(ステップS302)。
ステップS301,ステップS302の処理を行っているときの様子を、図18を用いて説明する。図18は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。図18に示すように、第2の電子チップ部品100Bは、吸着ヘッド208に吸着された状態で、第2の電子チップ部品100Bの電極部104Bに対応する位置に開口が形成されたメタルマスク222上に所定の間隔をあけて配置される。メタルマスク222の第2の電子チップ部品100Bが配置された面の裏面には、メタルマスク222の開口に対応する位置に筒状のシリンジ230が配置されており、シリンジ230の筒内部には半田ペースト306が充填されている。また、シリンジ230の筒内部には、筒内壁面に沿った外形の押圧板231を有するプランジャ232が設けられている。プランジャ232は、シリンジ230の筒内部に充填された半田ペースト306を押圧板231で押圧し、メタルマスク222の開口を介して第2の電子チップ部品100B側へ半田ペースト306を押し出す。
図17の説明に戻って、半田付け部220は、続いて、第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク222へ降ろすことにより、第2の電子チップ部品100Bを半田ペーストへ押し付ける(ステップS303)。ステップS303の処理を行っているときの様子を、図19を用いて説明する。図19は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。図19に示すように、吸着ヘッド208をメタルマスク222側へ移動させることにより、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bは、メタルマスク222の開口から押し出された半田ペースト306に接触する。
図17の説明に戻って、半田付け部220は、続いて、吸着ヘッド208を移動させて第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク222から離す(ステップS304)。ステップS304の処理を行っているときの様子を、図20を用いて説明する。図20は、第2の電子チップ部品に半田ペーストを塗布する第2の方法を説明するための図である。図20に示すように、吸着ヘッド208は、第2の電子チップ部品100Bを吸着した状態で、第2の電子チップ部品100Bをメタルマスク222から離れる方向に移動する。これによって、第2の電子チップ部品100Bは、第1の面105Bに半田ペースト306Bが塗布される。第1の面105Bに半田ペースト306Bが塗布された第2の電子チップ部品100Bは、その後、実装制御部240によって、第1の電子チップ部品100A上に実装される。
以上のように、本実施形態によれば、電子チップ部品100の実装品質を保ちつつ、電子チップ部品100の実装面積を減少させることができることに加えて、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに自動的に半田ペーストを塗布することができる。これにより、第2の電子チップ部品100Bを第1の電子チップ部品100A上に実装した際またはその後のプリント配線板300の搬送時に、半田ペーストの粘着力で第2の電子チップ部品100Bの実装位置がずれるのを抑制することができる。また、第2の電子チップ部品100Bの第1の面105Bに形成された窪み106Bに半田ペーストが入り込むので、第1の電子チップ部品100Aの第2の面105Aに形成された突起106Aと窪み106Bとが嵌合するとともに半田付けされる。その結果、電極部104Aと電極部104Bとの半田接続面積が大きくなるので、電極部104Aと電極部104Bとをより確実に半田付けすることができる。
100 電子チップ部品
100A 第1の電子チップ部品
100B 第2の電子チップ部品
102,102A,102B 本体部
104,104A,104B 電極部
105,105A,105B 第1の面
107,107A,107B 第2の面
108,108A,108B 突起
200 SMTマウンタ装置
208 吸着ヘッド
220 半田付け部
222 メタルマスク
224 開口
228 スキージ
232 プランジャ
240 実装制御部
300 プリント配線板
302 部品リール
306,306A,306B 半田ペースト
500 携帯電話機

Claims (8)

  1. 電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板と、
    前記プリント配線板上に積み重ねられて実装された複数の電子チップ部品とを備え、
    前記複数の電子チップ部品は、電気特性を有する本体部と、前記本体部の互いに対向する両端にそれぞれ設けられ、前記プリント配線板上または他の電子チップ部品上に載置される第1の面に窪みが形成され、前記第1の面の反対側の第2の面に前記窪みの形状に対応する形状の突起が形成された電極部と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記窪みおよび前記突起は、円錐形状、角錐形状、円柱形状、および角柱形状の少なくともいずれかの形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記複数の電子チップ部品は、前記プリント配線板上に実装される第1の電子チップ部品と、前記第1の電子チップ部品上に積み重ねられる第2の電子チップ部品とを含み、
    前記第1の電子チップ部品の前記電極部の前記突起が、前記第2の電子チップ部品の前記電極部の前記窪みに嵌められる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 電気特性を有する本体部と、
    前記本体部の互いに対向する両端にそれぞれ設けられ、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板上または他の電子チップ部品上に載置される第1の面に窪みが形成され、前記第1の面の反対側の第2の面に前記窪みの形状に対応する形状の突起が形成された電極部
    とを備えたことを特徴とする電子チップ部品。
  5. 電気特性を有する本体部と、前記本体部の互いに対向する両端にそれぞれ設けられ、電子回路の配線パターンが形成されたプリント配線板上に載置される第1の面に窪みが形成され、前記第1の面の反対側の第2の面に前記窪みの形状に対応する形状の突起が形成された電極部とを備えた第1の電子チップ部品を、電子チップ部品マウンタ装置によって、前記プリント配線板上に実装する第1の実装工程と、
    電気特性を有する本体部と、前記本体部の互いに対向する両端にそれぞれ設けられ、前記第1の電子チップ部品上に載置される第1の面に窪みが形成され、前記第1の面の反対側の第2の面に前記窪みの形状に対応する形状の突起が形成された電極部とを備えた第2の電子チップ部品を、前記電子チップ部品マウンタ装置によって、前記プリント配線板上に実装された第1の電子チップ部品上に積み重ねて実装する第2の実装工程と
    を備えたことを特徴とする電子チップ部品の実装方法。
  6. 前記第2の実装工程は、
    前記第2の電子チップ部品の前記電極部の前記第1の面に半田ペーストを塗布する塗布工程を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子チップ部品の実装方法。
  7. 前記塗布工程は、
    前記第2の電子チップ部品の前記電極部に対応する位置に開口が形成されたマスク部材上に前記第2の電子チップ部品を配置する配置工程と、
    前記マスク部材の前記第2の電子チップ部品の配置面の裏面で半田ペーストをスキージングして前記第2の電子チップ部品の前記電極部の前記第1の面に半田ペーストを塗布するスキージング工程と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の電子チップ部品の実装方法。
  8. 前記塗布工程は、
    前記第2の電子チップ部品の前記電極部に対応する位置に開口が形成されたマスク部材の前記第2の電子チップ部品が配置される配置面の裏面から半田ペーストを押し出す押し出し工程と、
    前記押し出し工程によって前記開口から押し出された半田ペーストに対して前記第2の電子チップ部品の前記電極部を押し付けて前記第2の電子チップ部品の前記電極部の前記第1の面に半田ペーストを塗布する押し付け工程と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の電子チップ部品の実装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200139908A (ko) * 2019-06-05 2020-12-15 한화정밀기계 주식회사 부품 실장 장치

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