JP2012133912A - 電磁操作機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電磁コイル19への通電時にヨーク20の端面に可動子12が吸引されて回動軸11が回動し開閉器1の可動接点1bが開閉器1の固定接点1aに当接する電磁操作機構であって、可動子12がヨーク20に吸引されている状態において可動子12の自由端の回動軸11側とヨーク20の端面の回動軸11側との間に回動軸側の磁束の磁路を遮るギャップg2012が形成されている電磁操作機構。
【選択図】図7
Description
以下この発明の実施の形態1を図1〜図9により説明する。
一方、可動接点1bは接点の接離方向に移動可能な可動ロッド1dに接続されている。可動ロッド1dは外部に導出されて可撓導体4を介して可動側端子5と接続されると共に、可動ロッド1dと同軸上にある絶縁ロッド6の一方と連結されている。絶縁ロッド6の他方には、両接点間に接触圧力を与える接圧ばね7が装着されている。
なお、ベース9の材料は金属板とし、例えば、鋼板をプレス加工して形成したものである。
また、主回路部8の各構成部品の形状は、一例を示しており、図の形状に限定するものではない。
更に、回動軸11には、開閉レバー10と連動して回動する可動子12が固着されている。そして、可動子12を電磁力によって吸引し、回動軸11を接点が投入される方向に回動させるための電磁マグネット13が、可動子12に対向してベース9に配設されている。この電磁マグネット13の詳細と回動軸11の支持部の構成については後述する。
また、ベース9には、可動子12の吸引方向とは反対方向の動きを規制するために、断面L字状をしたストッパ14が設けられている。
レバー15の一端が回動軸11にボルト等によって固着されており、他端側が開放ばね16によって、可動子12の吸引方向とは反対方向に付勢されるように、開放ばね16が配置されている。開放ばね16のレバー15側とは反対側は、ベース9に支持固定されている。レバー15が開放ばね16に押圧されて回動軸11が回動しても、先に説明したストッパ14の作用により所定の角度以上は回動しない。
なお、駆動機構部17の各構成部品の形状は、図に限定するものではない。例えば、レバー15は可動子12と兼用したものでも良い。
溝形をしたヨーク20開口部側の上部に、回動軸11を支持するための軸受支持部20bが設けられており、軸受支持部20bには円形の軸受取付穴20cが形成されている。図4(b)は(a)の軸受支持部20b近傍の断面図であり、図に示すように、軸受取付穴20cに軸受21が挿入され、その軸受21に断面が四角形の回動軸11が挿入されて回動可能に支持されている。
回動軸11の上面側の取付穴11aには、先に説明した開閉レバー10がボルト締め等により固着される。また、側面側の取付穴11bには先に説明したレバー15が取り付けられる。
なお、回動軸11の両軸受21の間のほぼ全長に亘って可動子12の取付部とすることで、回動軸11が軸方向にずれないように位置決めしている。
また、回動軸11の断面形状を四角形としているのは、可動子12や開閉レバー10,レバー15が固定しやすいためであるが、必ずしも4角形に限定するものではない。
真空バルブ1の接点が開成しているときは、電磁マグネット13のヨーク20と可動子12とは図3のような状態にある。電磁接触器に投入指令が出されると、電磁コイル19が励磁され、鉄心18とヨーク20と可動子12とを周回する磁束が発生し、電磁マグネット13に吸引力が発生する。この吸引力により、可動子12は、ヨーク20に引き付けられ、回動軸11を支点に図3において時計回りに回動する。それに連動して、開閉レバー10が接圧ばね7を介して絶縁ロッド6と可動ロッド1dを押し上げ、真空バルブ1の可動接点1bが固定接点1aに当接する。更に接圧ばね7が圧縮されて図2のような状態になり投入が完了する。両接点1a,1bは接圧ばね7の接圧力によって接点に必要な接触圧が付加されている。電磁コイル19に電流を流し続けることで投入状態が保持される。投入状態を保持するために、電磁マグネット13の吸引力は、接圧ばね7の接圧力と開放ばね16の開放力の合計を上回るように設計されている。
このとき、図3に示すように、可動子12はストッパ14に当接してそれ以上回動しないようになっている。
一般的に、電磁マグネットの吸引力は、電磁マグネットを構成するヨーク(又は鉄心)と可動子との接触部に隙間が発生すると大幅に減少する。したがって、隙間が最少となるように可動子と電磁マグネットとを組み合わせる必要がある。隙間の大きさは、ヨークと可動鉄片の間の、組立上の機械的な繋がりにおける介在部品の各公差の積み上げによって決まる。
一般的に、電磁マグネットの吸引力は、電磁マグネットを構成するヨーク(又は鉄心)と可動子との接触部に隙間が発生すると大幅に減少する。したがって、隙間が最少となるように可動子と電磁マグネットとを組み合わせる必要がある。隙間の大きさは、ヨークと可動鉄片の間の、組立上の機械的な繋がりにおける介在部品の各公差の積み上げによって決まる。
また、途中に介在部品が少ないので、経年劣化や摩耗等によって隙間寸法が変化するのが抑制され、品質の安定した電磁接触器を提供できる。
更に、電磁マグネット13部と、軸受21,回動軸11,開閉レバー10,レバー15,開放ばね16からなる駆動機構部17が、主回路部8側の絶縁フレーム2を介することなく、独立して直接、ベース9に固定されているので、主回路部8と駆動機構部17とを別個に組み立てることができ、各ユニット内で調整が可能となり、組立が容易となる。
また、組立時には、主回路部と駆動機構部とを個別に組み立てることが可能となり、寸法調整、及び組立作業が容易になる。
また、図5〜図7は、前記ギャップg2012が前記ヨーク20の端面の前記回動軸11側に設けられた段部20dにより形成されている構造、前記ヨーク20に一体に設けられた互いに離間した一対の軸受支持部20b,20bに跨って前記回動軸11が前記一対の軸受支持部20b,20bに回動可能に枢着され、前記段部20dが前記軸受支持部20b,20bの起点20cから形成されている構造、及び前記可動子12が前記電磁マグネット13に吸着されている状態において、前記可動子12の前記回動軸11側端面と前記軸受支持部20b,20bとの間と、前記段部20dと前記可動子12の自由端の前記回動軸11側との間とに跨ってL字状に前記ギャップg2012Lが形成されている構造をそれぞれ示す図である。
本実施の形態1における前述のようなギャプg2012が形成されていない場合においては、可動子12の被吸引面s12の前記回動軸11寄りに突起12dができれば、前記電磁コイル19の通電時に、前記可動子12の自由端12bが前記吸引部20eに吸引されても、前記可動子12の自由端12bにおける前記被吸引面s12は前記吸引部20eの前記吸引面s20eに吸着されず、前記被吸引面s12と前記吸引面s20eとの間に不本意な大きな空隙ergが発生する。
また、前記定義した前記ギャップg2012の長さLは、可動子12に作用するモーメントを考慮して設定する必要があり、例えば、図9に例示のモーメント特性から略判明するように、前記ヨーク20の前記可動子12との対向面長Lw(前記回動軸11側から、前記可動子12の自由端12bにおける前記回動軸11と反対側の末端側の方向への長さ)に対する20〜80%の範囲内に設定するのが好ましい。
前述の実施の形態1に加え、図10に例示のように、電磁マグネット13における鉄心18にその可動子12側に永久磁石18pを、電磁マグネット13が発生する磁束の方向と永久磁石18pが発生する磁束の方向とが同一方向となるように配設すれば、前記保持力が大きくなり、電磁操作機構における可動子12の保持力の製品毎のバラツキを更に小さくし、前記保持力の安定性、製品信頼性の向上を図ることができる。観点を変えれば、永久磁石18pの磁力分だけ前記電磁マグネット13の発生磁力を小さくできるので、電磁マグネット13を小型化できる。
1a 固定接点、
1b 可動接点、
11 回動軸、
12 可動子、
12b 可動子の自由端、
19 電磁コイル、
20 ヨーク、
20b 軸受支持部、
20c 軸受支持部の起点、
20d 段部、
g2012 ギャップ、
g2012L L字状ギャップ。
Claims (4)
- 鉄心、この鉄心に巻回され通電されると磁束を発生する電磁コイル、この電磁コイルを取り囲むヨーク、回動時に開閉器の可動接点を駆動する回動軸、及び一端が前記回動軸に取り付けられ自由端が前記鉄心及び前記ヨークとで前記磁束の通路を形成する磁性の可動子を備え、前記電磁コイルへの通電時に前記ヨークの端面に前記可動子が吸引されて前記回動軸が回動し前記可動接点が前記開閉器の固定接点に当接する電磁操作機構であって、前記可動子が前記ヨーク吸引されている状態において前記可動子の自由端の前記回動軸側と前記ヨークの端面の前記回動軸側との間に前記回動軸側の前記磁束の磁路を遮るギャップが形成されている電磁操作機構。
- 請求項1に記載の電磁操作機構において、前記ギャップが前記ヨークの前記可動子側の端面の前記回動軸側に設けられた段部により形成されていることを特徴とする電磁操作機構。
- 請求項2に記載の電磁操作機構において、前記ヨークに一体に設けられた互いに離間した一対の軸受支持部に跨って前記回動軸が前記一対の軸受支持部に回動可能に枢着され、前記段部が前記軸受支持部の起点から形成されていることを特徴とする電磁操作機構。
- 請求項3に記載の電磁操作機構において、前記可動子の前記回動軸側端面と前記軸受支持部との間と、前記段部と前記可動子の自由端の前記回動軸側との間とに跨ってL字状に前記ギャップが形成されていることを特徴とする電磁操作機構。
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JPS646476U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-13 | ||
JPH04315727A (ja) * | 1991-04-12 | 1992-11-06 | Omron Corp | 電磁継電器 |
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2010
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