JP2012132839A - 原子炉遠隔停止装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原子炉遠隔停止装置10は、第1状態又は第2状態を指示するスイッチ信号pを出力する操作スイッチ12Aと、機器40を第1状態又は第2状態に制御する制御信号cを機器40に送信する送信部17と、制御信号cを出力する駆動制御部13と、監視信号sを機器40から受信する受信部16と、監視信号sを入力して機器40を監視させる監視部11と、スイッチ信号p及び監視信号sを取得しそれぞれの状態が一致しているか否かを判定する判定部14と、制御信号cの出力元及び監視信号sの出力先を中央制御室30側から駆動制御部13及び監視部11へ切り替える切替部20と、を備える。
【選択図】 図1
Description
そこで、機器の監視機能のみを切り替える遠隔装置が開示されている(例えば、特許文献1)。この遠隔装置によれば、運転員が、遠隔装置における操作スイッチの状態と機器の制御状態とが一致することを確認してから、機器制御の操作主体を切り替えるので、上述したような誤動作が生じない。
一方において、中央制御室から遠隔装置に制御が切り替えられるのは緊急事態が生じた時である。このため遠隔装置において、運転員が機器の制御状態を確認し、操作スイッチの状態を修正する機能が具備されていることが望ましい。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように第1実施形態に係る原子炉遠隔停止装置10は、少なくとも第1状態又は第2状態を指示するスイッチ信号pを出力する操作スイッチ12A(12)と、機器40を第1状態又は第2状態に制御する制御信号cを機器40に送信する送信部17と、第1状態を指示する信号pを入力すると前記第1状態の制御信号cを出力し前記第2状態を指示する信号pを入力すると前記第2状態の制御信号cを出力する駆動制御部13と、機器40が前記第1状態か又は前記第2状態かを示す監視信号sを機器40から受信する受信部16と、監視信号sを入力して機器40が前記第1状態か又は前記第2状態かを監視させる監視部11と、スイッチ信号p及び監視信号sを取得しそれぞれの状態が一致しているか否かを判定する判定部14と、制御信号cの出力元及び監視信号sの出力先を中央制御室30側から駆動制御部13及び監視部11へ切り替える切替部20と、を備えている。
このような、切替部20のつまみ24の操作に同期して、切替回路23(図1)に設けられる第1切替器21及び第2切替器22が同時に切り替わる。
この場合、第1切替器21は接点a1に接続され、機器40の監視信号sは、中央制御室30の監視部31で監視され、第2切替器22は接点b1に接続されて、中央制御室30の操作スイッチ32及び駆動制御部33による制御信号cが機器40に送信される。
この場合、第1切替器21は接点a2に接続され、機器40の監視信号sは、遠隔装置10の監視部11で監視され、第2切替器22は接点b2に接続されて、遠隔装置10の操作スイッチ12及び駆動制御部13による制御信号cが機器40に送信される。
これにより、切替部20における設定が、中央制御室30側から遠隔装置10側に切り替わったあとは、中央制御室30側では、機器40の制御のみならず監視も行うことが不可能になる。
監視部11,31は、モニタ画面やチェックランプ等で実現されるものであり、運転員の視認により、機器40の制御状態が第1状態又は第2状態のいずれであるかを認識させる。
そして、切替部20で、操作主体を中央制御室30から遠隔装置10に切り替えるため、機器40の制御状態が誤って切り替わることが防止される。
通常運転をしている原子炉に緊急事態が発生したとする。この時点において、切替部20(切替回路23)は、図1に示されるように、中央制御室30側が操作主体になるように設定されている。そして運転員は、中央制御室30から遠隔装置10に移動して、遠隔装置10をスタンバイさせる。
なお、この時点では、中央制御室30から送信される制御信号cにより機器40が第1状態又は第2状態に制御されており、判定部14は、機器40の制御状態を示す監視信号sを受信部16から取得する(S12)。
これにより、遠隔装置10の監視部11で機器40の監視をすることができ(S16)、遠隔装置10の操作スイッチ12で機器40を制御することができる(S17)。
図3に示すように第2実施形態に係る原子炉遠隔停止装置10は、さらに第1状態及び第2状態のいずれかに待機設定されたスイッチ信号pを保存する保存部18を備えている。判定部14は、保存部18からスイッチ信号pを取得するように構成されている。なお、図3において図1と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
そのような待機状態となるように設定されたスイッチ信号pを保存部18に蓄積し、判定部14は、操作スイッチ12の操作状態にかかわらず、保存部18に蓄積されているスイッチ信号pと監視信号sとの一致性を判定することになる。
これにより、運転員は予め定義された機器の待機状態と実際の機器の制御状態とを比較して、両者が異なっていることを把握することができる。
図5に示すように第3実施形態に係る原子炉遠隔停止装置10において、操作スイッチ12B(12)は、第1状態及び第2状態に加えてさらに第3状態を指示するスイッチpを出力し、判定部14は、前記第3状態を指示するスイッチ信号pを取得した場合に、取得した監視信号sに対応する制御信号cを駆動制御部13から出力させることとした。なお、図5において図1と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
また操作スイッチ12Bは、回転させたつまみ25がその位置に留まり続ける位置保持型である場合の他に、手動で第1状態又は第2状態にした状態から手を離すと第3状態に戻るスプリングリターン型のものが採用される。
さらに、スプリングリターン型の操作スイッチ12Bを採用することによって、運転員は、操作スイッチ12Bの操作状態と機器40の制御状態とが一致しているか否かについて、意識する必要がなくなる。
これにより、機器40の制御状態を維持させるために、運転員が操作スイッチ12Bのつまみ25を押え続ける必要がなくなる。一度、第1状態又は第2状態に設定すれば、その後、第3状態にスプリングリターンしても、機器40の制御状態は維持されることになる。
図7に示すように第4実施形態に係る原子炉遠隔停止装置10において、判定部14は、取得されたスイッチ信号p及び監視信号sにおける状態が一致していない場合に、監視信号sに対応する制御信号cを駆動制御部13から出力させるインターロック機能を有している。そして、このインターロック機能を解除してスイッチ信号pに対応する制御信号cを駆動制御部13から出力させるインターロック解除部19を備えている。なお、図7において図1と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
操作主体が遠隔装置10に切り替えられる前は、機器40は、中央制御室30側から送信される制御信号cにより制御され、その制御状態に対応する監視信号sを出力している。判定部14は、取得したこの監視信号sに対応する制御信号cを駆動制御部13から出力させる(S31)。
例えば、原子炉遠隔停止装置は、各手段を各機能プログラムとしてコンピュータによって実現することも可能である。このために、本発明は、各機能プログラムを結合した原子炉遠隔停止プログラムの発明として実施することも可能である。
Claims (8)
- 少なくとも第1状態又は第2状態を指示するスイッチ信号を出力する操作スイッチと、
機器を第1状態又は第2状態に制御する制御信号を前記機器に送信する送信部と、
前記第1状態を指示する信号を入力すると前記第1状態の制御信号を出力し前記第2状態を指示する信号を入力すると前記第2状態の前記制御信号を出力する駆動制御部と、
前記機器が前記第1状態か又は前記第2状態かを示す監視信号を前記機器から受信する受信部と、
前記監視信号を入力して前記機器が前記第1状態か又は前記第2状態かを監視させる監視部と、
前記スイッチ信号及び前記監視信号を取得しそれぞれの状態が一致しているか否かを判定する判定部と、
前記制御信号の出力元及び前記監視信号の出力先を中央制御室側から前記駆動制御部及び前記監視部へ切り替える切替部と、を備えることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項1に記載の原子炉遠隔停止装置において、
前記判定部で取得された前記スイッチ信号及び前記監視信号における前記状態が一致していないと判定された場合に警告動作をする警告部を備えることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の原子炉遠隔停止装置において、
第1状態及び第2状態のいずれかに待機設定された前記スイッチ信号を保存する保存部を備え、
前記判定部は、前記保存部から前記スイッチ信号を取得することを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の原子炉遠隔停止装置において、
前記操作スイッチはさらに第3状態を指示するスイッチ信号を出力し、
前記判定部は、前記第3状態を指示する前記スイッチ信号を取得した場合に、取得した前記監視信号に対応する前記制御信号を前記駆動制御部から出力させることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項4に記載の原子炉遠隔停止装置において、
前記操作スイッチは、前記第1状態又は前記第2状態から前記第3状態へスプリングリターンすることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項5に記載の原子炉遠隔停止装置において、
前記判定部は、前記第3状態にスプリングリターンした場合、スプリングリターンする前の前記第1状態又は前記第2状態の制御信号を前記駆動制御部から出力させることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の原子炉遠隔停止装置において、
前記判定部は、取得された前記スイッチ信号及び前記監視信号における前記状態が一致していない場合に、前記監視信号に対応する前記制御信号を前記駆動制御部から出力させるインターロック機能を有し、
このインターロック機能を解除して前記スイッチ信号に対応する前記制御信号を前記駆動制御部から出力させるインターロック解除部を備えることを特徴とする原子炉遠隔停止装置。 - コンピュータを、
少なくとも第1状態又は第2状態を指示するスイッチ信号を出力する手段、
機器を第1状態又は第2状態に制御する制御信号を前記機器に送信する手段、
前記第1状態を指示する信号を入力すると前記第1状態の制御信号を出力し前記第2状態を指示する信号を入力すると前記第2状態の前記制御信号を出力する手段、
前記機器が前記第1状態か又は前記第2状態かを示す監視信号を前記機器から受信する手段、
前記監視信号を入力して前記機器が前記第1状態か又は前記第2状態かを監視させる手段、
前記スイッチ信号及び前記監視信号を取得しそれぞれの状態が一致しているか否かを判定する手段、
前記制御信号の出力元及び前記監視信号の出力先を中央制御室側から前記駆動制御部及び前記監視部へ切り替える手段、として機能させることを特徴とする原子炉遠隔停止プログラム。
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WO2022113345A1 (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-02 | 三菱電機株式会社 | 制御切替装置 |
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