JP2012131599A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トラベリングケーブル5が巻き掛けられる第1支持具20と第2支持具30と、第1支持具20の所定以上の下方向への変位を検出する第1検出装置23と、第2支持具30の所定以上の上方向への変位を検出する第2検出装置33とを設けることにより、トラベリングケーブル5の引っ掛かりの状態を判別できるようにした。これにより、かご1の自動救出運転や、救助員による救助の効率化などを実現することができる。
【選択図】 図1
Description
図において、6はかご1に固定されたアーム、7はトラベリングケーブル5に固定された引止め具、8はばね座、9はアーム6とばね座8の間に設けた圧縮ばね、10はばね座8の下降により動作する検出装置(リミットスイッチ)である。
これにより、トラベリングケーブル5が引っ掛かった場合には、ばね9が圧縮されてばね座8が検出装置10を動作させ、巻上機4の駆動を停止させて、かご1を緊急停止させる等の制御を行うものである。
30は第2支持具であり、図3に示すように、引張ばね31,31によってかご1のアーム6に連結された軸32に枢着されている。33はアーム6に設けられた第2検出装置(スイッチ)であり、第2支持具30が所定以上上昇すると動作するものである。
トラベリングケーブル5が昇降路11内の機器に引っ掛かる状況としては図4と図5の場合が考えられる。図4,5において×印がトラベリングケーブル5が引っ掛かった箇所である。
かご1が上昇中にトラベリングケーブル5が引っ掛かって、かご1が停止した場合や、かご1が下降中にトラベリングケーブル5が引っ掛かかり、その直後にかご1が停止した場合、又は、かご1が停止中にトラベリングケーブル5が揺れて引っ掛かった場合には、図4の状態になる。
また、かご1が下降中にトラベリングケーブル5が引っ掛かり、その少し後でかご1が停止すると図5の状態になる。また大地震などでトラベリングケーブル5が上下に揺れた場合などには図5の状態になることもあり得る。
そのため、大地震などによって広範囲にわたってエレベータが停止しているような場合には、乗客の救出までに長時間を要するという問題があった。
またトラベリングケーブル5が図5の状態にある場合は、同様にかご1を低速で少し上昇させると、トラベリングケーブル5の張力が緩むので、第1支持具20は上昇し、第2支持具30は下降する。従って第1検出装置23,第2検出装置33は両方とも作動しない。
これにより、図4の状態にあることがわかれば、かご1を低速で、直下の階床まで下降させてドアを開き、かご1内の乗客を救出することができる。
逆に、図5の状態にあれば、かご1を低速で直上の階床まで上昇させてドアを開き、かご1内の乗客を救出することができる。
従って、救助員が来る前でも、自動的にかご1を制御して、トラベリングケーブル5の状態を判別し、かご1内乗客を救出することができる。
トラベリングケーブル5が図4の状態にある場合、かご1を低速で少し下降させると、トラベリングケーブル5の張力が緩み、第1支持具20は上昇し、第2支持具30は下降する。これにより第1検出装置23,第2検出装置33の両方とも作動しない。
またトラベリングケーブル5が図5の状態にある場合は、同様にかご1を低速で少し下降させると、第1支持具20は上昇し、第2支持具30も上昇する。従って第1検出装置23は作動せず、第2検出装置33だけが作動する。
そこで、かご1の移動量を少しでも少なくするために、かご1を直上又は直下の階床までではなく、直上又は直下の階床のドア開閉ゾーンまで移動させてドアを開くようにしてもよい。
この場合、かご1と乗場戸の間に段差ができるが、段差分だけかご1の移動量を少なくすることができる。
前記の説明で、トラベリングケーブル5が図4の状態であることが検出できれば、かご1は下降運転可能であるということになる。また、図5の状態であることが検出できれば、かご1は上昇運転可能であるということになる。
従って、第1支持具20に引張ばね21、第2支持具30に圧縮ばねを使用すれば、第1支持具20,第2支持具30の両方をかご1に連結できるため、アーム6を省略することができる。
更にまた、図5のかご1の角部40に、トラベリングケーブル5の保護用のローラや低摩擦材を配置することも可能である。
5 トラベリングケーブル
6 アーム
11 昇降路
20 第1支持具
21,31 引張ばね
22,32 軸
23 第1検出装置
30 第2支持具
33 第2検出装置
Claims (6)
- 一方が昇降路側に取り付けられ、他方がエレベータかごに取り付けられたトラベリングケーブルと、前記かごに設けられ前記トラベリングケーブルの動きを検出する検出装置とを備えたエレベータにおいて、
前記トラベリングケーブルに所定以上の下方向の張力が作用したときにこれを検出する第1の装置と、前記トラベリングケーブルに所定以上の上方向又は下方向の張力が作用したときにこれを検出する第2の装置とを備えたことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記第1の装置は、前記トラベリングケーブルが巻き掛けられる第1支持具と前記第1支持具の所定以上の下方向への変位を検出する第1検出装置とを有しており、
前記第2の装置は、前記トラベリングケーブルが巻き掛けられる第2支持具と前記第2支持具の所定以上の上方向への変位を検出する第2検出装置とを有しており、
前記トラベリングケーブルは前記昇降路側から前記第1支持具の上部及び第2支持具の下部を経由して前記かごへ至るように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。 - 前記第1の装置は、前記トラベリングケーブルが巻き掛けられる第1支持具と前記第1支持具に掛かるトラベリングケーブルの荷重の変化を検出する第1検出装置とを有しており、
前記第2の装置は、前記トラベリングケーブルが巻き掛けられる第2支持具と前記第2支持具に掛かるトラベリングケーブルの荷重の変化を検出する第2検出装置とを有しており、
前記トラベリングケーブルは前記昇降路側から前記第1支持具の上部及び第2支持具の下部を経由して前記かごへ至るように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。 - 前記かごが中間階に停止したとき、前記かごを低速で少し上昇させた場合に前記第1検出装置と第2検出装置の両方が作動するとき、又は前記かごを低速で少し下降させた場合に前記第1検出装置と第2検出装置の両方が作動しないときに、前記かごを低速で最寄階の戸開閉可能ゾーンまで下降運転する構成であることを特徴とする請求項2又は3に記載のエレベータ装置。
- 前記かごが中間階に停止したとき、前記かごを低速で少し上昇させた場合に前記第1検出装置と第2検出装置との両方が作動しないとき、又は前記かごを低速で少し下降させた場合に第2検出装置だけが作動するときに、前記かごを低速で最寄階の戸開閉可能ゾーンまで上昇運転する構成であることを特徴とする請求項2又は3に記載のエレベータ装置。
- 前記かごが中間階に停止したとき、前記かごを低速で少し上昇させた場合に前記第1検出装置と第2検出装置との両方が作動する状態を上限とし、前記かごを低速で少し下降させた場合に前記第2検出装置だけが作動する状態を下限とする範囲内で前記かごを昇降可能とした構成であることを特徴とする請求項2又は3に記載のエレベータ装置。
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JPS60258078A (ja) * | 1984-06-06 | 1985-12-19 | 株式会社日立製作所 | エレベ−タ−用配線ケ−ブルの異常検出装置 |
JPH1087209A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-04-07 | Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk | エレベータ関連ケーブルの異常検出装置 |
JP2008037564A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータの移動ケーブル引っ掛かり検出装置、及びこの装置を用いたエレベータシステム |
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2010
- 2010-12-21 JP JP2010284337A patent/JP5691488B2/ja active Active
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