JP2012131256A - 加減速度度合い表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ニュートラル惰性走行装置の使用時と、対比すべき状況とでの燃費を運転者が容易に把握するための手段を提供する。
【解決手段】 加減速度度合い表示装置の取得手段は、アクセル開度とエンジン回転数とギヤ段とを少なくとも含む車両情報と道路の勾配情報と車両の重量情報とを含むパラメータを取得する。第1の記憶手段は、ニュートラル惰性走行装置の使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第1情報を記憶する。第2の記憶手段は、ニュートラル惰性走行装置の不使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第2情報を記憶する。第1の推定手段は、現在のパラメータに対応する第1の加減速度の度合いを第1情報を参照して求める。第2の推定手段は、現在のパラメータに対応する第2の加減速度の度合いを第2情報を参照して求める。表示手段は、第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加減速度度合い表示装置に関する。
従来より、エンジンとドライブラインとを切断することにより、惰性走行時(アクセルペダルを踏んでいない状態)における車両の減速を抑制し、再加速時の燃料消費を低減させるニュートラル惰性走行装置(ESCOT ROLL)を搭載した車両が知られている。
「Quon DUMP/MIXER」カタログ UDトラックス株式会社 2010年発行 第16頁
上記のニュートラル惰性走行装置を使用しているときには、アイドル回転を維持するために惰性走行時にもエンジンは燃料を常に噴射している。このため、一部の状況下ではニュートラル惰性走行装置を使用しない方が燃費が良くなる場合もある。
そこで、本発明では、ニュートラル惰性走行装置の使用時と、対比すべき状況とでの燃費を運転者が容易に把握するための手段を提供する。
一の態様の加減速度度合い表示装置は、エンジンとドライブラインとを切断させるニュートラル惰性走行装置を備えた車両に搭載される。一の態様の加減速度度合い表示装置は、取得手段と、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、第1の推定手段と、第2の推定手段と、表示手段とを備える。取得手段は、アクセル開度とエンジン回転数とギヤ段とを少なくとも含む車両情報と道路の勾配情報と車両の重量情報とを含むパラメータを取得する。第1の記憶手段は、ニュートラル惰性走行装置の使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第1情報を記憶する。第2の記憶手段は、ニュートラル惰性走行装置の不使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第2情報を記憶する。第1の推定手段は、現在のパラメータに対応する第1の加減速度の度合いを第1情報を参照して求める。第2の推定手段は、現在のパラメータに対応する第2の加減速度の度合いを第2情報を参照して求める。表示手段は、第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示する。
他の態様の加減速度度合い表示装置は、エンジンとドライブラインとを切断させるニュートラル惰性走行装置と、排気ブレーキとを備えた車両に搭載される。他の態様の加減速度度合い表示装置は、取得手段と、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、第1の推定手段と、第2の推定手段と、表示手段とを備える。取得手段は、アクセル開度とエンジン回転数とギヤ段とを少なくとも含む車両情報と道路の勾配情報と車両の重量情報とを含むパラメータを取得する。第1の記憶手段は、ニュートラル惰性走行装置の使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第1情報を記憶する。第2の記憶手段は、排気ブレーキの使用時における車両の加減速度の度合いとパラメータとの対応関係を示す第2情報を記憶する。第1の推定手段は、現在のパラメータに対応する第1の加減速度の度合いを第1情報を参照して求める。第2の推定手段は、現在のパラメータに対応する第2の加減速度の度合いを第2情報を参照して求める。表示手段は、第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示する。
上記の一の態様または他の態様において、第1の推定手段および第2の推定手段は、パラメータの変動があるときに第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとをそれぞれ補正してもよい。また、表示手段は、補正結果に応じて表示を更新してもよい。
本発明によれば、ニュートラル惰性走行装置の使用時における加減速度の度合いと、対比すべき状況での加減速度の度合いとを推定して比較表示する。これにより、ニュートラル惰性走行装置の使用時と、対比すべき状況とでの燃費を運転者が容易に判断できる。
第1実施形態のブロック図 第1実施形態のフローチャート 第1実施形態におけるインジケータのイメージを表す図 (a):ニュートラル惰性走行装置を使用して加減速を繰り返した場合と一定速度で巡行した場合との走行距離の例を示す図、(b):図4(a)の例での消費燃料の例を示す図 第2実施形態のフローチャート 第2実施形態におけるインジケータのイメージを表す図 (a):ニュートラル惰性走行装置を使用して減速した場合と、排気ブレーキを0ポジションにして巡行後にアクセルOFFで減速した場合との走行距離の例を示す図、(b):図7(a)の例での消費燃料の例を示す図
<第1実施形態の説明>
図1は、第1実施形態に係る加減速度度合い表示装置の構成例を示すブロック図である。第1実施形態に係る加減速度度合い表示装置は、ニュートラル惰性走行装置(ESCOT ROLL)を備えた車両に搭載される。
ここで、ニュートラル惰性走行装置(ESCOT ROLL)とは、エンジンとドライブラインとを切断することで、惰性走行時における車両の減速を抑制する装置である。ニュートラル惰性走行装置の使用時には、エンジンブレーキが遮断されることから、惰性走行中の車両の速度低下が抑制される。例えば、惰性走行からアクセルペダルを踏んで所定の速度に戻す運転を行う場合、ニュートラル惰性走行装置の使用時には不使用時と比べて再加速時に必要となる燃料が抑制されるので、車両の省燃費運転につながる。
図1に示す第1実施形態に係る加減速度度合い表示装置1は、コントロールユニット10と、アクセル開度センサ11と、ギヤ段センサ12と、エンジン回転センサ13と、重量情報取得部14と、勾配センサ15と、車速センサ16と、記憶部17と、表示部18とを備える。コントロールユニット10は、上記のアクセル開度センサ11、ギヤ段センサ12、エンジン回転センサ13、重量情報取得部14、勾配センサ15、車速センサ16、データベース17、及び表示部18とそれぞれ接続されている。
コントロールユニット10は、アクセル開度センサ11、ギヤ段センサ12、エンジン回転センサ13、重量情報取得部14、勾配センサ15および車速センサ16から入力される情報を読み込む。第1実施形態でのコントロールユニット10は、記憶部17に格納された後述のデータベースの情報を参照して、ニュートラル惰性走行装置の使用時と不使用時との加減速度の度合いをそれぞれ推定する。
アクセル開度センサ11は、車両のアクセル開度をリアルタイムで検出し、検出したアクセル開度の情報をコントロールユニット10に出力する。一例として、アクセル開度の情報は、アクセルが最大限に開いている状態を基準として現在のアクセルの開き具合をパーセンテージで示すものであってもよい。
ギヤ段センサ12は、車両のギヤ段をリアルタイムで検出し、検出したギヤ段の位置を示す情報(ギヤ段の情報)をコントロールユニット10に出力する。
エンジン回転センサ13は、車両のエンジン回転数をリアルタイムで検出し、検出したエンジン回転数の情報をコントロールユニット10に出力する。
重量情報取得部14は、車両の重量の情報を取得し、取得した車両の重量の情報をコントロールユニット10に出力する。
例えば、重量情報取得部14は、積み荷の重量を検出する重量センサを含んでいてもよい。この場合、重量情報取得部14は、車両の積み荷の重量を重量センサで検出し、既知の車両本体の重量に積み荷の重量を加算して車両全体の重量を算出してもよい。また、重量情報取得部14は、車両のエンジン出力および加速度を用いて、車両全体の重量を算出するものであってもよい。また、重量情報取得部14は、運転者の入力に応じて車両全体の重量を決定するものであってもよい。
勾配センサ15は、車両が走行している道路の勾配の度合いをリアルタイムで検出し、検出した道路の勾配情報をコントロールユニット10に出力する。例えば、勾配センサ15は、走行中の道路の勾配をパーセンテージで示すものであってもよい。
車速センサ16は、車両の速度をリアルタイムで検出し、検出した車速の情報をコントロールユニット10に出力する。
記憶部17は、第1データベースおよび第2データベースを記憶する不揮発性の記憶媒体である。第1データベースは、ニュートラル惰性走行装置の使用時の加減速度を推定するときに用いられる。また、第2データベースは、ニュートラル惰性走行装置の不使用時の加減速度を推定するときに用いられる。各々のデータベースは、アクセル開度、ギヤ段、エンジン回転数、重量、勾配、車速の各パラメータと、上記のパラメータの組み合わせによる車両の加減速度との対応関係を示すマトリクス形式のデータテーブルである。
ここで、加減速度は、上記パラメータ及び、車両に加わる空気抵抗、車両と路面との摩擦抵抗、エンジンの抵抗等を用いて、運動方程式により算出可能である。例えば、車両に加わる空気抵抗、車両と路面との摩擦抵抗、エンジンの抵抗等は事前に実験データを取得する。そして、それらの値と運動方程式とを用いて各パラメータの組合せごとに加減速度を求めることで、第1データベースおよび第2データベースを生成できる。上記において、加減速度の予測値と実測値とにより、空気抵抗及び摩擦抵抗等については随時補正を行ってもよい。なお、ニュートラル惰性走行装置を使用したときには、エンジンとドライブラインとが切断される。そのため、ニュートラル惰性走行装置の使用時における加減速度を求めるときには、上記において、例えばエンジン抵抗の値等を適宜変化させればよい。
表示部18は、コントロールユニット10の制御により、ニュートラル惰性走行装置の使用時/不使用時において、推定される両者の加減速度の度合いを比較表示する(図3参照)。なお、表示部18は、例えば、インジケータパネルや液晶モニタなどの公知の表示デバイスで構成される。
以下、図2のフローチャートを用いて第1実施形態の動作例を説明する。図2のフローチャートの処理は、不図示のエンジンの始動に応じてコントロールユニット10によって開始される。なお、コントロールユニット10は、図2のフローチャートの処理に先だって、アクセル開度センサ11、ギヤ段センサ12、エンジン回転センサ13、勾配センサ15、車速センサ16を起動させる。
ステップS1:コントロールユニット10は、アクセル開度センサ11、ギヤ段センサ12、エンジン回転センサ13、重量情報取得部14、勾配センサ15、車速センサ16からそれぞれパラメータを取得する。
一例として、コントロールユニット10は、現在のパラメータがアクセル開度50%、ギヤ段5段、エンジン回転5000回転、重量5トン、勾配+5%、車速50km/hとの情報を取得するものとする。
ステップS2:コントロールユニット10は、記憶部17の第1データベースを参照し、ニュートラル惰性走行装置の使用時の加減速度の度合い(第1の加減速度の度合い)を現在のパラメータ(S1)を用いて推定する。具体的には、コントロールユニット10は、第1データベースを参照して、現在のパラメータに対応する加減速度を取得すればよい。なお、第1実施形態での第1データベースは、S1のパラメータの入力に対して、指数化された加減速度の値として「+5」を出力するものとする。
ステップS3:コントロールユニット10は、記憶部17の第2データベースを参照し、ニュートラル惰性走行装置の不使用時の加減速度の度合い(第2の加減速度の度合い)を現在のパラメータ(S1)を用いて推定する。具体的には、コントロールユニット10は、第2データベースを参照して、現在のパラメータに対応する加減速度を取得すればよい。なお、第1実施形態での第2データベースは、S1のパラメータの入力に対して、指数化された加減速度の値として「−5」を出力するものとする。
ステップS4:コントロールユニット10は、第1の加減速度の度合い(S2)と、第2の加減速度の度合い(S3)とを対比して表示部18に表示させる。なお、表示部18での表示態様は、ニュートラル惰性走行装置の使用時/不使用時の加減速度の度合いを比較可能であればよく、例えばインジケータ、数字、文字等を用いて行ってもよい。
図3に、第1実施形態での表示部18の表示例を示す。図3では、10段階のインジケータを用いて各々の加減速度の度合いを比較表示する例を示している。図3の例では、左側にニュートラル惰性走行装置の使用時の加減速度の度合いを示し、右側にニュートラル惰性走行装置の不使用時の加減速度の度合いを示している。また、図3の例では、加速する場合には上側のインジケータ(5段階分)が点灯し、減速する場合には下側のインジケータ(5段階分)が点灯する(図中、点灯するインジケータはハッチングで示す)。また、点灯するインジケータの数は、加減速度の度合いに応じて増減する。
図3での表示部18は、S2で説明した第1の加減速度の度合い(+5)と、S3で説明した第2の加減速度の度合い(−5)とを示している。図3の表示によれば、ニュートラル惰性走行装置を使用する場合には車両が加速し、使用しない場合には車両が減速することが分かる。例えば車両を加速させたい状況では、運転者は、ニュートラル惰性走行装置を使用しないよりも、ニュートラル惰性走行装置を使用する方が適していると判断できる。
ステップS5:コントロールユニット10は、エンジンが停止したかどうかを判定する。エンジンが停止した場合(YES側)、図2のフローチャートの処理は終了する。一方、エンジンが停止しなかった場合(NO側)、コントロールユニット10はステップS1に戻って上記の動作を繰り返す。
その後、S5のNO側からS1へのループにより、コントロールユニット10はパラメータを再び取得する。そして、コントロールユニット10は、新たなパラメータにより第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを推定し、表示部18の表示を更新する。これにより、パラメータの変動がある場合には第1の加減速度の度合いおよび第2の加減速度の度合いが補正され、その補正結果が表示部に逐次表示される。そのため、運転者は、ニュートラル惰性走行装置の使用/不使用の判断を、運転状況の変化に応じて適切に行うことができる。
以下、第1実施形態の作用効果を説明する。
図4(a)は、ニュートラル惰性走行装置を使用して加減速を繰り返した場合と一定速度で巡行した場合との走行距離の例を示す図である。図4(a)において縦軸は車両の速度[km/h]を表し、横軸は車両の走行距離[km]を表している。また、図4(b)は、図4(a)の例での消費燃料の例を示す図である。図4(b)において縦軸は消費燃料[L]を表し、横軸は車両の走行距離[km]を表している。なお、図4の各図において、ニュートラル惰性走行装置を使用して加減速を繰り返す車両は「A」で示し、ニュートラル惰性走行装置を使用せずに一定速度で巡行する車両は「B」で示している。
上述の通り、ニュートラル惰性走行装置を使用すると、アクセルを閉じた惰性走行時にエンジンブレーキが遮断され、惰性走行時の速度低下が抑制される。
図4の例において、目的地まで同時同着で車両の減速を伴わない場合には、ニュートラル惰性走行装置を使用した方が燃料の消費が少ないことがわかる。
しかし、ニュートラル惰性走行装置の使用時には、エンジンはエンストを防ぐためアイドル回転を維持し、燃料を消費する。そのため、一部の状況下ではニュートラル惰性走行装置を使用すると却って燃費が悪くなる場合もある。
例えば、下り坂で加速したい場合には、ニュートラル惰性走行装置を使用すると車両が加速するため、ニュートラル惰性走行装置の使用で燃費が向上する。一方、同じ状況下で車両を減速させる場合にはブレーキなどで減速を行う必要がある。上記の状況下でニュートラル惰性走行装置が使用されていると、エンジンのアイドル回転が維持されることから燃費は悪くなる。上記のニュートラル惰性走行装置の使用/不使用の状況判断を、運転者が走行中に判断することは現実には非常に困難である。
第1実施形態の加減速度度合い表示装置では、第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示するので、ニュートラル惰性走行装置を使用する場合と使用しない場合とでどちらが燃費が良いかを運転者が容易に判断することが可能となる。
<第2実施形態の説明>
次に、第2実施形態として、ニュートラル惰性走行装置使用時と排気ブレーキ使用時との加減速度の度合いを比較表示させる場合の加減速度度合い表示装置について説明する。第2実施形態では、ニュートラル惰性走行装置と排気ブレーキとを備えた車両に搭載されることが前提となる。なお、排気ブレーキとは、主に車両総重量3.5t以上のトラック・バスに用いられる補助ブレーキの一種である。排気ブレーキにおいて車両に働く制動力の原理はエンジンブレーキと同様で、エンジンの回転抵抗を利用したものである。
ここで、第2実施形態の加減速度度合い表示装置は、基本構成が第1実施形態のもの(図1)と共通する。そのため、第2実施形態の説明では、装置構成の図示は省略するとともに、第1実施形態との相違点を説明する。
第2実施形態の記憶部17には、ニュートラル惰性走行装置の使用時の加減速度を推定するときに用いる第1データベースと、排気ブレーキの使用時の加減速度を推定するときに用いる第2データベースとが記憶されている。
ここで、第2実施形態での第1データベースは、第1実施形態のものと共通する。一方、第2実施形態での第2データベースは、アクセル開度、ギヤ段、エンジン回転数、重量、勾配、車速の各パラメータと、上記のパラメータの組み合わせによる車両の加減速度との対応関係を示すマトリクス形式のデータテーブルである。第2実施形態での第2データベースは、排気ブレーキが0ポジションにある場合の加減速度を求めるものである。第2データベースは、第1実施形態で説明した手法により生成される。なお、排気ブレーキを使用する場合には、例えばデータベース化された排気ブレーキ使用時の値を使用すればよい。
また、表示部18は、コントロールユニット10の制御により、ニュートラル惰性走行装置の使用時と、排気ブレーキの使用時とで、推定される両者の加減速度の度合いを比較表示する(図6参照)。
以下、図5のフローチャートを用いて第2実施形態の動作例を説明する。なお、第2実施形態での動作例において、第1実施形態と重複する説明は省略する。
ステップS11:コントロールユニット10は、アクセル開度センサ11、ギヤ段センサ12、エンジン回転センサ13、重量情報取得部14、勾配センサ15、車速センサ16からそれぞれパラメータを取得する。
ステップS12:コントロールユニット10は、記憶部17の第1データベースを参照し、ニュートラル惰性走行装置の使用時の加減速度の度合い(第1の加減速度の度合い)を現在のパラメータ(S11)を用いて推定する。
ステップS13:コントロールユニット10は、記憶部17の第2データベースを参照し、排気ブレーキ(0ポジション)使用時の加減速度の度合い(第2の加減速度の度合い)を現在のパラメータ(S11)を用いて推定する。
ステップS14:コントロールユニット10は、第1の加減速度の度合い(S12)と、第2の加減速度の度合い(S13)とを対比して表示部18に表示させる。
図6に、第2実施形態での表示部18の表示例を示す。図6の例は、図中右側に排気ブレーキ(0ポジション)使用時の加減速度の度合いを表示する点を除いて、図3と共通する。
図6での表示部18は、第1の加減速度の度合い(+5)と、第2の加減速度の度合い(−5)とを示している。図6の表示によれば、ニュートラル惰性走行装置を使用する場合には車両が加速し、0ポジションの排気ブレーキを使用する場合には車両が減速することが分かる。例えば車両を減速させたい状況では、運転者は、ニュートラル惰性走行装置を使用するよりも、排気ブレーキを使用する方が適していると判断できる。
ステップS15:コントロールユニット10は、エンジンが停止したかどうかを判定する。エンジンが停止した場合(YES側)、図5のフローチャートの処理は終了する。一方、エンジンが停止しなかった場合(NO側)、コントロールユニット10はステップS11に戻って上記の動作を繰り返す。
その後、S15のNO側からS11へのループにより、コントロールユニット10はパラメータを再び取得する。そして、コントロールユニット10は、新たなパラメータにより第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いを推定し、表示部18の表示を更新する。これにより、パラメータの変動がある場合には第1の加減速度の度合いおよび第2の加減速度の度合いが補正され、その補正結果が表示部に逐次表示される。そのため、運転者は、ニュートラル惰性走行装置の使用または排気ブレーキの使用の判断を、運転状況の変化に応じて適切に行うことができる。
以下、第2実施形態の作用効果を説明する。
図7(a)は、ニュートラル惰性走行装置を使用して減速した場合と、排気ブレーキを0ポジションにして巡行後にアクセルOFFで減速した場合との走行距離の例を示す図である。図7(a)において縦軸は車両の速度[km/h]を表し、横軸は車両の走行距離[km]を表している。また、図7(b)は、図7(a)の例での消費燃料の例を示す図である。図7(b)において縦軸は消費燃料[L]を表し、横軸は車両の走行距離[km]を表している。なお、図7の各図において、ニュートラル惰性走行装置を使用して減速する車両は「A」で示し、排気ブレーキで減速する車両は「B」で示している。
上述の通り、ニュートラル惰性走行装置を使用すると、アクセルを閉じた惰性走行時にエンジンブレーキが遮断され、惰性走行時の速度低下が抑制される。
図7の例において、目的地に同時同着したとき、車両Aの方は車速X[km/h]、車両Bの方は車速Y[km/h]でX−Y[km/h]の車速の差が有り、消費燃料は車両Aの方が多く消費している。この状態からブレーキを踏んで停車等を行う場合、車両Aは燃料を無駄にしてしまう。逆に、この状態から再度加速をする場合、車両Bの方はX−Y[km/h]多く加速させる必要があり、その分の燃料が追加で必要となる。
図7のケースでは、加速したい場合にはニュートラル惰性走行装置の使用で燃費が向上する。しかし、同じ状況下で減速したい場合には、アイドル回転の維持によりニュートラル惰性走行装置の使用で却って燃費が悪化する。上記のニュートラル惰性走行装置の使用と、排気ブレーキの使用との状況判断を、運転者が走行中に判断することは現実には非常に困難である。
第2実施形態の加減速度度合い表示装置では、第1の加減速度の度合いと第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示するので、ニュートラル惰性走行装置を使用する場合と、排気ブレーキを使用する場合とでどちらが燃費が良いかを運転者が容易に判断することが可能となる。
<実施形態の補足事項>
(A)本発明の加減速度度合い表示装置は、ニュートラル惰性走行装置の使用時/不使用時の加減速度の度合いと、排気ブレーキの使用時の加減速度の度合いとを同時に比較可能に表示するものであってもよい。
(B)上記の実施形態では、各パラメータと加減速度との対応関係を示すデータテーブルを用いる例を説明した。しかし、本発明の加減速度度合い表示装置は、各パラメータを用いて演算式で加減速度を求めるものであってもよい。
(C)上記の第2実施形態では、ニュートラル惰性走行装置の使用時と排気ブレーキの0ポジション時の加減速度の度合いとを比較することとしたが、これには限られない。例えば排気ブレーキのポジションが複数段階存在する場合には、コントロールユニット10が排気ブレーキのポジションごとに加減速度の度合いを求めるようにしてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
1…加減速度度合い表示装置、10…コントロールユニット、11…アクセル開度センサ、12…ギヤ段センサ、13…エンジン回転センサ、14…重量情報取得部、15…勾配センサ、16…車速センサ、17…記憶部、18…表示部

Claims (3)

  1. エンジンとドライブラインとを切断させるニュートラル惰性走行装置を備えた車両に搭載される加減速度度合い表示装置であって、
    アクセル開度とエンジン回転数とギヤ段とを少なくとも含む車両情報と道路の勾配情報と車両の重量情報とを含むパラメータを取得する取得手段と、
    前記ニュートラル惰性走行装置の使用時における前記車両の加減速度の度合いと前記パラメータとの対応関係を示す第1情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記ニュートラル惰性走行装置の不使用時における前記車両の加減速度の度合いと前記パラメータとの対応関係を示す第2情報を記憶する第2の記憶手段と、
    現在の前記パラメータに対応する第1の加減速度の度合いを前記第1情報を参照して求める第1の推定手段と、
    現在の前記パラメータに対応する第2の加減速度の度合いを前記第2情報を参照して求める第2の推定手段と、
    前記第1の加減速度の度合いと前記第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする加減速度度合い表示装置。
  2. エンジンとドライブラインとを切断させるニュートラル惰性走行装置と、排気ブレーキとを備えた車両に搭載される加減速度度合い表示装置であって、
    アクセル開度とエンジン回転数とギヤ段とを少なくとも含む車両情報と道路の勾配情報と車両の重量情報とを含むパラメータを取得する取得手段と、
    前記ニュートラル惰性走行装置の使用時における前記車両の加減速度の度合いと前記パラメータとの対応関係を示す第1情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記排気ブレーキの使用時における前記車両の加減速度の度合いと前記パラメータとの対応関係を示す第2情報を記憶する第2の記憶手段と、
    現在の前記パラメータに対応する第1の加減速度の度合いを前記第1情報を参照して求める第1の推定手段と、
    現在の前記パラメータに対応する第2の加減速度の度合いを前記第2情報を参照して求める第2の推定手段と、
    前記第1の加減速度の度合いと前記第2の加減速度の度合いとを対比可能に表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする加減速度度合い表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の加減速度度合い表示装置において、
    前記第1の推定手段および前記第2の推定手段は、前記パラメータの変動があるときに前記第1の加減速度の度合いと前記第2の加減速度の度合いとをそれぞれ補正し、
    前記表示手段は、補正結果に応じて前記表示を更新することを特徴とする加減速度度合い表示装置。

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