JP2012130147A - 金属閉鎖形スイッチギヤ - Google Patents

金属閉鎖形スイッチギヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2012130147A
JP2012130147A JP2010278812A JP2010278812A JP2012130147A JP 2012130147 A JP2012130147 A JP 2012130147A JP 2010278812 A JP2010278812 A JP 2010278812A JP 2010278812 A JP2010278812 A JP 2010278812A JP 2012130147 A JP2012130147 A JP 2012130147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable partition
partition wall
metal closed
engaging member
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010278812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5597121B2 (ja
Inventor
Toru Yamaji
徹 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010278812A priority Critical patent/JP5597121B2/ja
Publication of JP2012130147A publication Critical patent/JP2012130147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5597121B2 publication Critical patent/JP5597121B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Patch Boards (AREA)

Abstract

【課題】組立作業性、ケーブル施工性が良好であり現地改造が発生したときでも短時間に対応でき、しかも小型化し得る金属閉鎖形スイッチギヤを提供する。
【解決手段】遮断器室3及びケーブル室4を有する主回路室2が筐体の正面から見て左右に並設され、相互の間に間隙を有する第1及び第2のユニットと、上記遮断器室及びケーブル室を相互に仕切るように上記第1及び第2のユニット間の上記間隙に挿脱可能に設けられた可動隔壁6と、上記第1及び第2のユニットの中央部に設けられ上記可動隔壁を前後方向にガイドする可動隔壁係合部材7と、上記可動隔壁を上記筐体に対して固定する固定手段9を備えたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は金属閉鎖形スイッチギヤに関し、特に組立時やメンテナンス時の作業性を改良した筐体構造に関する。
従来の金属閉鎖形スイッチギヤとして、床板の前端に下部枠を固定し、床板の後端には背面板を立設し、床板の左側には左側面板を右端には右側面板を立設し、左側面板と右側面板の上部前端の間は上部枠で連結し、この上部枠と下部枠の間には、ユニット仕切枠を縦設し、背面板の内側には、ユニット仕切骨を立設し、このユニット仕切骨とユニット仕切枠の間に内側仕切板を固定するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平8−163715号公報(第1頁、図1〜図3)
上記のような従来の技術においては、隣接する盤の一つの回路で短絡等の事故が発生したときに、他の回路への影響を少なくするために各回路の外線ケーブル間、或いは各遮断器間に設けられている仕切板は、内部導体を支持する機能を有する場合もある。そのため組立時では作業の序盤に仕切板をボルト等で固定し、その後、その他の内部部材を組み立てる手順となる。しかし、仕切板を取り付けることにより盤内部の作業スペースに制限ができるため、内部部材組立時、ケーブル施工時に仕切板が作業の妨げとなり、作業性が悪くなると共にスイッチギヤの小型化を妨げるという課題があった。また、現地で改造作業が発生し、主回路内部の部材取替え作業が発生した場合でも、仕切板があることで改造部位の取り外しが困難となり、現地作業時間が多く発生する問題があった。
この発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたものであり、組立作業性、ケーブル施工性が良好であり現地改造が発生したときでも短時間に対応でき、しかも小型化し得る金属閉鎖形スイッチギヤを提供することを目的としている。
この発明に係る金属閉鎖形スイッチギヤは、遮断器室及びケーブル室を有する主回路室が筐体の正面から見て左右に並設され、相互の間に間隙を有する第1及び第2のユニットと、上記遮断器室及びケーブル室を相互に仕切るように上記第1及び第2のユニット間の上記間隙に挿脱可能に設けられた可動隔壁と、上記第1及び第2のユニットの中央部に設けられ上記可動隔壁を前後方向にガイドする可動隔壁係合部材と、上記可動隔壁を上記筐体に対して固定する固定手段を備えたものである。
この発明においては、第1及び第2のユニット間の仕切り部材を、挿脱可能な可動隔壁としたことにより、スイッチギヤ内部の組立は、中央に仕切りが無い状態で実施できるため組立作業性が向上する。また、現地改造等が必要となった場合には、可動隔壁を取り外すことで組立作業性、ケーブル施工性が良好な金属閉鎖形スイッチギヤを得ることが出来る。
本発明の実施の形態1に係る金属閉鎖形スイッチギヤを、制御室を省いた状態で概念的に示す斜視図。 図1のスイッチギヤを、主回路室と制御室の間の仕切板を取り外して示す正面図。 図1のスイッチギヤの内部構成を説明する側面図。 図1のスイッチギヤの筐体を構成するフレーム材と可動隔壁をガイドする可動隔壁係合部材としてのフレーム部材の横断面図であり、図2のIV−IV線における矢視断面図に相当する。 図4に示された前方側のフレーム部材の断面図。 図4に示された後方側のフレーム部材の断面図。 図1に示された可動隔壁61に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図。 図1に示された可動隔壁62に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す側面図。 図7に示された可動隔壁の固定方法を時系列的に説明する図。 図4の後方側における可動隔壁の固定方法の変形例を示す斜視図。 本発明の実施の形態2に係る金属閉鎖形スイッチギヤにおける可動隔壁の要部を示す側面図。 図11の可動隔壁に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す図であり、(a)は平面方向に見た断面図、(b)は側面図。 本発明の実施の形態3に係る金属閉鎖形スイッチギヤを、制御室を省いた状態で概念的に示す斜視図。 図13に示された可動隔壁に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す側面図。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る金属閉鎖形スイッチギヤ(以下、単にスイッチギヤという)を、制御室を省いた状態で概念的に示す斜視図、図2は図1のスイッチギヤを、主回路室と制御室の間の仕切板を取り外して示す正面図、図3は図1のスイッチギヤの内部構成を説明する側面図である。図において、スイッチギヤ100は前方側に制御室1、後方側に主回路室2が配設された2回路分のユニットが左右方向に隣接する形で設置されている。各ユニット共、主回路室2は、遮断器31を収納する遮断器室3と、主母線41及び遮断器31の図の上側端子に接続される導体42を収納する母線室4と、遮断器31の図の下側端子に接続される導体51、貫通型計器用変流器52、及び外線ケーブル53などを収納するケーブル室5にそれぞれ仕切られている。
なお、正面側から見て左側の第1のユニット、及び右側の第2のユニットにそれぞれ属している部材あるいは部分について特に区別する必要がある場合、当該符号にA(左側)またはB(右側)を付して示すものとする。主回路室2の正面側は仕切板11(11A、11B)により前方側の制御室1と仕切られている。母線室4とケーブル室5は、遮断器室3の後方部において左右別々に水平方向に延在する仕切板12によって区分されている。一方、ケーブル室5は左右の各ユニットを区分するため、詳細を後述する仕切板である可動隔壁6(61、62)を中央部に設置して、左側ケーブル室5Aと右側ケーブル室5Bに区分されている。同様に遮断器室3も可動隔壁63によって左右に区分されている。なお、母線室4においては左右を区分する仕切板が設けられていない。上記のような金属閉鎖形スイッチギヤの正面は図示省略している扉で覆われ、背面は図示省略している裏面カバーで覆われている。
図4は、図1のスイッチギヤの筐体を構成するフレーム材と可動隔壁をガイドする可動隔壁係合部材としてのフレーム部材の横断面図であり、図2のIV−IV線における矢視断面図に相当する。なお、図4は筐体のフレーム材及び上記フレーム部材の断面図なので、遮断器31、内部導体等の機器類等は図示省略している。図4において、スイッチギヤの4隅には筐体の構造上の強度を保持するための柱部材であるフレーム材81、82、83、84が配設されている。そして、幅方向の中央部には、上下方向に延在され、上記可動隔壁6を前後方向にガイドする一方、該可動隔壁6を挿脱し得る隙間Sを有する可動隔壁係合部材7としての3組のフレーム部材71、72、73が、主回路室2の前端部、遮断器室3の後端部(スイッチギヤの中央後部)、及びスイッチギヤ100の背面部に設置されている。なお、Wは筐体の幅、Dは筐体の奥行を示している。
主回路室2の前端部に設置されたフレーム部材71は、図5の断面図に示すように、断面コ字状の一対の型材71Aと71Bの底面部71a、71bを背中合わせに、隙間S1の間隔をあけて対称的に対向配置されている。スイッチギヤ100の背面部に設置されたフレーム部材73は、図6の断面図に示すように、同様に断面コ字状の一対の型材73Aと73Bの底面部を背中合わせに、隙間S3の間隔をあけて対称的に対向配置されている。遮断器室3の後端部に設置されたフレーム部材72は、断面L字状の型材72A、72Bを用いて、図4に示すようにL字状の1辺が隙間S2に対応する寸法の間隔をあけるように対称的に対向配置されている。なお、上記隙間Sは、S1=S2=S3であり、これら3組のフレーム部材71〜73は、各隙間S(S1〜S3)が直線上に位置するように設置されている。
なお、フレーム部材71〜73の板厚は、遮断器室3、ケーブル室5を各回路に区分する可動隔壁6(61、62、63)の板厚以上であり、日本電機工業会規格JEM1425に記載されているスイッチギヤの保護等級IP2Xを満たす隙間S(S1〜S3)をあけて例えば筐体の底板部材から立設される。スイッチギヤの背面中央部に立設されたフレーム部材73は、フレーム部材71と同様に立設され、可動隔壁61、62の後端部の固定と、裏面カバー(図示省略)の固定に用いられる。なお、フレーム部材71、73は外線ケーブル52を固定するブラケット54や遮断器31を固定するための棚板85を設置するためにも使用される。なお、制御室1と主回路室2を区分する仕切板11は、フレーム部材71を構成する型材71Aからフレーム材81に跨る左側部分11Aと、型材71Bからフレーム材82に跨る右側部分11Bに分けて固定され、制御室1側から見たときに中央部の隙間S1が見えている。
可動隔壁6は、この例では、図1の斜視図中、及び図3の太線部分で示すように形状の異なる3枚の板材を用いて構成されている。また、図7〜図9に示すように、該可動隔壁6とフレーム部材71〜73の間には該可動隔壁6の挿脱方向の移動を規制する固定手段9(図9(c))が設けられている。なお、図1では固定手段9の図示が省略され、図3では可動隔壁6(61、62、63)の設置位置が太線で強調表示されている。また、固定手段9は、スイッチギヤ100の前部側と後部側に設けられており、特に後部側の固定手段9は、フレーム部材73に設けられた係止穴91と、可動隔壁6に設けられた、該可動隔壁6が所定位置に挿入されたときに係止穴91に係合する係合部材92を用いて構成されている。
上記係止穴91は、フレーム部材73を構成する型材73Aの底面部73aと型材73Bの底面部73bの所定位置に貫通された□(四角)形状の穴からなる。また、遮断器室3の後部中央部に設けられたフレーム部材72にもフレーム部材73と同様の□形状の穴からなる係止穴91が設けられている(図4)。また、可動隔壁6の挿入後、前部側で固定する目的で、フレーム部材71を構成する一方の型材71Aの底面部71aにタッピング用の下穴93を設け、他方の型材71Bの底面部71bに、ボルト(またはタッピングネジ)94の頭部が余裕をもって通過できる大きさの丸穴Hが該下穴93と同軸に設けられている。
係合部材92は、図7〜図9に示すように、鋼鉄材などの板材からなる可動隔壁6(61、62、63)の両側面に挿脱方向(図7の左右方向、図9の上下方向)に沿って対称的に配設され、それぞれ一端部92aが可動隔壁6の奥側(図7、8の右側、図9の上側)端部に溶接等で固定され、他端部側が可動隔壁6に沿って挿脱方向に移動可能に保持された一対の帯状材からなる。係合部材92の他端部は可動隔壁6の図の左端部よりも外側に突出され、図の右方向に押し込むときの係合代を確保するための、両外側に直角に曲げられた曲げ部92bが設けられている。
そして、係合部材92の図7の右端部近傍には、フレーム部材72、またはフレーム部材73に設けられた□形状の上記係止穴91に入り込むように突出し得る、予めV字状に曲がり易く形成されたバネ特性を持つ山折部92cが設けられている。該山折部92cは、可動隔壁6よりも外側に突出された上記曲げ部92bを図7の右方向に押し込んだときにV字状に折曲するように形成されている。また、可動隔壁6の前部側の固定のために、図7に示すように、上記ボルト94を挿通させるための貫通孔92Hが係合部材92に、同じく貫通孔6Hが可動隔壁6(61、62、63)の所定位置に設けられている。なお、可動隔壁63についても図7の可動隔壁61と同様に構成されている(図示省略)。
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について、この発明の特徴部分の1つである可動隔壁6の固定方法を中心に説明する。まず、山折部92cを有する係合部材92を、図7、図8に示すように各可動隔壁6の上下2か所に位置決めし、一端部92aを溶接等の固定手段により可動隔壁6に固定する。なお、各可動隔壁の動作は同様であるので、以下代表して可動隔壁61について説明する。図9(a)のようにフレーム部材71の隙間Sから可動隔壁61を矢印Aのように筐体のケーブル室5内に挿入し、図9(b)に示すように可動隔壁61の先端部が背面側のフレーム部材73の隙間Sの奥に完全に入りきった位置まで挿入する。このとき、山折部92cは係止穴91の位置に到達し、可動隔壁61はケーブル室5内に入りきり、複数の曲げ部92bのみが制御室1側に突出された状態となる。
その後、係合部材92の曲げ部92bを白抜きの矢印Bの方向に押し込む。係合部材92は図9の上側の一端部92aで固定されているため、山折部92cが図9(c)のように変形し、フレーム部材73に設けた□形状の係止穴91に入り込み、可動隔壁61の後部側が盤背面側のフレーム部材73に固定される。このとき、前方側に設けられた型材71Bの丸穴H、係合部材92の貫通孔92H、可動隔壁61の貫通孔6H、及び型材71Aの下穴93が略同軸上に並ぶ。
その後、ボルト94で前方側のフレーム部材71を構成する型材71Aに設けたタッピング用の下穴93(図5)を利用して可動隔壁61をフレーム部材71に対して固定する。このとき、型材71A、可動隔壁61、及び係合部材92は一体的に共締めされる。なお、遮断器室3の可動隔壁63についても同様にして遮断器室3の後部のフレーム部材72及び手前側のフレーム部材71と固定する。なお、母線室4とケーブル室5を区分する仕切板12は左右の回路毎に分割され、中央部分に隙間(図示省略)を有しているので可動隔壁62と干渉することなく取り付けることができる。
なお、上記の例では、可動隔壁6の一端部側(奥側部)の固定手段9として、係合部材92の一端部側をスイッチギヤ100の背面側のフレーム部材73の隙間Sに挿入させると共に、係合部材92の山折部92cをフレーム部材73の係止穴91に入り込ませるようにして固定したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図10の変形例に示すように、固定手段9を、フレーム部材74の正面側に設けられたスリット状の係止穴95と、可動隔壁6の挿入方向の先端部に設けられた係合突起96によって構成し、可動隔壁6を挿入したときに係合突起96が係止穴95に係止されるようにしても良い。
なお、この場合、加工精度などによって係合突起96が係止穴95に入り難い、がたつきが生じるなどの問題を生じる恐れもあるが、例えば係止穴95を、入口部分がテーパ状に広がった弾性を有するスリット状の凹部として構成すると共に、該凹部をフレーム部材の上下方向の全長に渡って設け、可動隔壁6の挿入方向の先端部全体が該凹部に挿入されるようにしても良い。この場合には、挿入し易く、しかも板材の弾性を利用することで、がたつきも抑えることができる。
上記のように、実施の形態1によれば、隣接された第1及び第2のユニット間の遮断器室3、及びケーブル室4を相互に仕切る可動隔壁6と、この可動隔壁を隣接方向に直交する方向に挿脱し得る隙間を有する可動隔壁係合部材7を備えるようにしたので、隣接する盤の内部部材を組立てた後に可動隔壁6を取付けることが可能となる。また、筐体内部の部材組立作業時は中央を仕切る可動隔壁6が無い状態で実施できるため組立作業性が向上する。また、現地改造等が必要となった場合には、可動隔壁を取外すことで組立作業性、ケーブル施工性が良好な金属閉鎖形スイッチギヤを得ることが出来る。
また、固定手段9を、背面側のフレーム部材72、73に設けられた係止穴91と、可動隔壁6に設けられ、該可動隔壁6が所定位置に挿入されたときに係止穴91に係合する係合部材92によって構成したので、可動隔壁6を背面側に固定する際に盤の内部の奥にアクセスせずに取付け、取外しが容易に行え、組立性、現地作業性が良くなる。また、可動隔壁6は内部部材組立後でも容易に取付け、取外しが可能である。
また、係合部材92として、一端部が可動隔壁6の奥側端部に固定され、他端部側が可動隔壁に沿って挿脱方向に移動可能に保持され、かつ、フレーム部材71、72に設けられた係止穴91に対応する位置に、他端部が一端部方向に押し込まれたときにV字状に折曲して係止穴91に入り込むように突出する予めV字状に曲がり易く形成された山折部92cが設けられた一対の帯状材を可動隔壁6の両側面に挿脱方向に沿って対称的に配設するようにしたので、他端部側を押し込むというワンタッチの操作で盤奥側のフレーム部材71、72と固定される。また、帯状材として、一般的な鋼鉄材を用いた場合でもばね弾性による係合が期待できるため、フレーム部材の隙間Sの寸法にバラつきがあっても取付け後の可動隔壁にがたつきが生じることは無い。また、可動隔壁6と固定用のフレーム部材71〜73が確実に接触するため、可動隔壁の接地が取り易いというメリットもある。
実施の形態2.
図11、図12はこの発明の実施の形態2に係るスイッチギヤを説明するもので、図11は可動隔壁の要部を示す側面図、図12は図11の可動隔壁に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す図であり、(a)は平面方向に見た断面図、(b)は側面図である。図11に示すように、可動隔壁6の所定位置には2つの長円穴6aと丸穴6bが設けられ、実施の形態1と同様の貫通孔6Hと共に、互いに所定寸法離間されて列状をなしている。そして、V字状に曲がり易く形成された山折部92cが設けられた一対の帯状材からなる係合部材92には、長円穴6aと丸穴6bに対応する位置に凹状に形成されたエンボス92dがそれぞれ左右対称的に設けられている。
そして、図12に示すように、対向されたエンボス92d相互がスポット溶接やリベット等で固定され、可動隔壁6を挟むように係合部材92相互が固定されている。なお、可動隔壁6の奥側の丸穴6bに対応した位置では、係合部材92の一端部側が可動隔壁6に対して固着されている。一方、係合部材92の他端部側は、可動隔壁6に対して、長円穴6a内部でのエンボス92dの移動可能範囲内で図の左右方向に相対移動可能に保持されている。なお、曲げ部92b、バネ性を有する山折部92c、丸穴92f、及び図示されていないフレーム部材などは実施の形態1と同様に構成されている。
上記のように構成された実施の形態2においては、可動隔壁6の一端部(先端部)側を固定するときは、実施の形態1と同様に係合部材92の曲げ部92bを矢印Bの方向に押し込むことにより、山折部92cが変形し、図9に示すものと同様にフレーム部材73に設けた□形状の係止穴91に入り込み、可動隔壁6と背面側のフレーム部材73が固定される(図9参照)。その後、ボルト94で前側のフレーム部材71に設けたタッピング用の下穴93(図5)を利用して可動隔壁6をフレーム部材71に対して固定する。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られることに加えて、係合部材92の他端部側が可動隔壁6の長円穴6aに相対移動可能に保持されているので、他端部側が可動隔壁6の表面から離れる方向に広がったり、押し込むときに変形したりする恐れがなくなるという効果が得られる。
実施の形態3.
図13は本発明の実施の形態3に係る金属閉鎖形スイッチギヤを、制御室を省いた状態で概念的に示す斜視図、図14は図13に示された可動隔壁に、固定手段を構成する係合部材を組み付けた状態を示す側面図である。なお、この実施の形態3は、可動隔壁6を1枚ものの板材を用いて構成したものである。図において、可動隔壁6は、実施の形態1の可動隔壁61、62、63(図1)を合わせた形状をなしており、実施の形態1と同様の係合部材92が上下方向に離間された4か所に設置されている。なお、係合部材92と可動隔壁6との係合関係は実施の形態2の方式のものとしても良い。その他の構成は実施の形態1または実施の形態2と同様であるので説明を省略し、以下、前出の各図面も参照して説明する。
上記のように構成された実施の形態3においては、可動隔壁6を1枚ものの板材を用いて構成したので、可動隔壁6を隙間Sに挿入完了後、曲げ部92bを奥側方向に押し込んだときに、最上部の係合部材92は山折部92cが遮断器後部のフレーム部材72の係止穴91と係合し、下側の3つの係合部材92は山折部92cが何れも背面部のフレーム部材73の係止穴91と係合する。この場合、可動隔壁6を1枚ものの板材で構成したことにより、材料点数が減り、組立作業、取外し作業をより効率的に行うことができる。
なお、上記実施の形態では第1及び第2のユニットが並設されている場合について説明したが、3つ以上のユニットを備えたものでも、この発明を同様に適用できることは当然である。また、例えば可動隔壁係合部材7、フレーム部材71、72、73、固定手段9、係止穴91、係合部材92、山折部92cなどは、この発明の精神の範囲内で種々の変形や変更が可能であることは言うまでもない。例えば、係止穴91をフレーム部材72(73)に設け、山折部92cを係合部材92に設けたが、係止穴91または係止穴91に相当する機能を係合部材92または可動隔壁6に設け、山折部92cまたは山折部92cに相当する機能をフレーム部材72(73)に設けるようにすることもできる。
100 スイッチギヤ、 1 制御室、 2 主回路室、 3 遮断器室、 31 遮断器、 4 母線室、 5 ケーブル室、 6(61、62、63) 可動隔壁、 6a 長円穴、 6b 丸穴、 6H 貫通孔、 7 可動隔壁係合部材、 71、72、73 フレーム部材、 71A、71B 型材、 71a、71b 底面部、 72A、72B 型材、 73A、73B 型材、 73a、73b 底面部、 81、82、83、84 フレーム材、 9 固定手段、 91 係止穴、 92 係合部材、 92H 貫通孔、 92a 一端部、 92b 曲げ部、 92c 山折部、 92d エンボス、 93 下穴、 94 ボルト、 11、12 仕切板、 H 丸穴、 S(S1、S2、S3) 隙間。

Claims (8)

  1. 遮断器室及びケーブル室を有する主回路室が筐体の正面から見て左右に並設され、相互の間に間隙を有する第1及び第2のユニットと、上記遮断器室及びケーブル室を相互に仕切るように上記第1及び第2のユニット間の上記間隙に挿脱可能に設けられた可動隔壁と、上記第1及び第2のユニットの中央部に設けられ上記可動隔壁を前後方向にガイドする可動隔壁係合部材と、上記可動隔壁を上記筐体に対して固定する固定手段を備えたことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。
  2. 上記可動隔壁係合部材は、上下方向に延在され、上記可動隔壁を挿通し得る隙間をあけて対向された少なくとも1組のフレーム部材を用いたものであることを特徴とする請求項1に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  3. 上記固定手段は、上記フレーム部材と上記可動隔壁の何れか一方に設けられた係止穴と、上記フレーム部材と上記可動隔壁の何れか他方に設けられ、上記可動隔壁が所定位置に挿入されたときに上記係止穴に係合する係合部材からなることを特徴とする請求項2に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  4. 上記係合部材は、板材からなる上記可動隔壁の両側面に上記挿脱方向に沿って対称的に配設され、それぞれ一端部が上記可動隔壁の奥側端部に固定され、他端部側が上記可動隔壁に沿って上記挿脱方向に相対移動可能に設けられ、かつ、上記フレーム部材に設けられた上記係止穴に対応する位置に、上記他端部が上記一端部方向に押し込まれたときにV字状に折曲して上記係止穴に入り込むように突出する、予めV字状に曲がり易く形成された山折部が設けられた一対の帯状材からなることを特徴とする請求項3に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  5. 上記固定手段は上記筐体の奥側に配設され、上記筐体の手前側から固定し得るように上記係合部材の他端部側を上記可動隔壁よりも手前に突出させたことを特徴とする請求項4に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  6. 上記可動隔壁における上記係合部材の上記他端部側に上記挿脱方向に長い長円穴を設け、該長円穴部で上記可動隔壁の両側面に配設された上記係合部材相互を固定したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  7. 上記可動隔壁を、上記遮断器室の仕切りと、上記ケーブル室の仕切りに分けて複数枚の板材によって構成したことを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
  8. 上記可動隔壁を1枚ものの板材によって構成したことを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
JP2010278812A 2010-12-15 2010-12-15 金属閉鎖形スイッチギヤ Active JP5597121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278812A JP5597121B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 金属閉鎖形スイッチギヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278812A JP5597121B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 金属閉鎖形スイッチギヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012130147A true JP2012130147A (ja) 2012-07-05
JP5597121B2 JP5597121B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=46646561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010278812A Active JP5597121B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 金属閉鎖形スイッチギヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5597121B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55131205A (en) * 1979-03-28 1980-10-11 Hitachi Ltd Enclosed switchboard
JPS6221706U (ja) * 1985-07-19 1987-02-09
WO2008136113A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Mitsubishi Electric Corporation 金属閉鎖形スイッチギヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55131205A (en) * 1979-03-28 1980-10-11 Hitachi Ltd Enclosed switchboard
JPS6221706U (ja) * 1985-07-19 1987-02-09
WO2008136113A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Mitsubishi Electric Corporation 金属閉鎖形スイッチギヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5597121B2 (ja) 2014-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4502097A (en) Control center having cabinet with improved lateral strength and safety
US8641430B2 (en) Bus bar edge structure of electric junction box
EP2056326B1 (en) Modular electric circuit breaker
JP5597121B2 (ja) 金属閉鎖形スイッチギヤ
JP2012114981A (ja) 金属閉鎖形スイッチギヤおよびその組立方法
JP2014191881A (ja) 電気接続装置
RU2557804C2 (ru) Заготовка для формирования выдвижного ящика для электрического шкафа
KR200473723Y1 (ko) 케이블 덕트
EP1835587A1 (en) Box for switchboard enclosure
JP2007288869A (ja) 金属閉鎖形スイッチギヤ
KR101970879B1 (ko) 제어반 및 교환 유닛
JP2013013203A (ja) 電気機器収納用キャビネット
JP5751000B2 (ja) 配電盤
JP2010288397A (ja) 配電盤
JP5562213B2 (ja) 電気機器収納用箱
JP2020068610A (ja) 分電盤ケースの基台
JP6169061B2 (ja) 分電盤
JP2007097322A (ja) 箱体下面のコネクタ取付部構造
JP6631864B2 (ja) 分電盤のハウジング及び分電盤
WO2017179092A1 (ja) 分電盤
WO2021235198A1 (ja) 接続モジュール
JP6556408B1 (ja) スイッチギヤ
EP4379981A1 (en) Busbar chamber arc-striking assembly and electric cabinet
JP2023008437A (ja) 配電盤および配電盤に対するiedの実装方法
JP4390186B2 (ja) 主母線バーの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5597121

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250