JP2012129600A - 無線通信装置、及び検針システム - Google Patents

無線通信装置、及び検針システム Download PDF

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【課題】 無線通信装置と流量計測装置とを関連付ける設定が適切に行なわれているか否かを容易に検出することができる無線通信装置、及び検針システムを提供する。
【解決手段】 無線通信装置3は、信号検出部10、ある時点での流量計測装置4の計測流量を初期流量値として記憶する第1記憶部11、初期値設定完了情報を記憶する第2記憶部12、検出した計測信号と初期流量値とに基づき流量を算出する流量算出部14a、上位機と無線通信する無線通信部13、及び設定が完了していない旨の報知情報を作成する報知情報作成部14bを備え、無線通信部13による上位機との通信の際に、第2記憶部12に初期値設定完了情報が記憶されていない場合には、報知情報を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスメータ等からの検針情報を、中継機又は親機等の上位機へ送信する子機を成す無線通信装置、及びこれらを含む検針システムに関する。
従来、水道やガスなどの使用量を、無線通信回線を利用して測定する検針システムが利用されている。例えばガスの検針システムでは、指針値や使用量(使用されたガスの流量)を収集して管理するセンタと、無線または有線の通信回線を介してセンタに接続される親機と、ガスボンベ等のガス供給源に取り付けられたガスメータ(流量計測装置)からガスの使用量(指針値)を取得する子機と、必要に応じて前記親機及び子機の間を中継する中継機とが備えられている。そして、子機は、所定のタイミングで(またはセンタ装置からの要求に従って)流量計測装置との通信を行い、指針値を取得し、これを直接又は中継機を介して親機へ無線送信し、親機はこれをセンタへ送信している。
近年ではこうした自動検針システムのために流量計測装置として通信機能を備えるものも提供されているが、そのような機能を有しない従来の流量計測装置においても、上述した検針システムによってガス使用量を自動検針するためには、無線通信装置としての子機に流量計測装置の計測信号(単位流量パルス)を入力し、子機において流量計測する必要がある。また、流量計測を開始する際には、既に稼働している流量計測装置による計測値に基づいて適切にセンタでの処理を行わせるために、流量計測装置と無線通信装置とを関連付ける必要がある。具体的には、流量計測装置のID情報と無線通信装置のID情報との関連付けが必要であり、更に、流量計測装置のある時点での計測値(指針値)を、無線通信装置にて初期値として記憶させ、流量計測装置と子機での流量値の同期をとる必要がある。
なお、通信の初期設定に関する技術を提案する文献としては、特許文献1などがあり、流量計測装置からのパルス信号のカウント漏れを検出する技術を提案する文献としては、特許文献2などがある。
特開2003−198744号公報 特開2006−132974号公報
ところで、上述したように、無線通信機能を備えない従来の流量計測装置に無線通信装置を成す子機を接続する場合、中継機や親機との間の通信設定は、これを適切に行なわなければ通信自体が実現されないため、その不備(未設定や誤設定)の検出は容易である。これに対し、上述したID情報の関連付けや、初期値の設定については、仮に適切に行なわれなかったとしても、検針システムの稼動自体には支障がないため、そのような不備を検出するのは容易ではなかった。
そこで本発明は、上述したような事情に鑑みて、無線通信装置と流量計測装置とを関連付ける設定が適切に行なわれているか否かを容易に検出することができる無線通信装置、及び検針システムを提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信装置は、対応する流量計測装置にて所定流量を計測する毎に発信される計測信号に基づき、流量を取得して上位機へ無線送信する無線通信装置であって、前記計測信号を検出する定量計測信号検出部、ある時点での前記流量計測装置の計測流量を初期流量値として記憶する第1記憶部、該第1記憶部に前記初期流量値が記憶されたことを示す初期値設定完了情報を記憶する第2記憶部、前記定量計測信号検出部にて検出した計測信号の示す増加流量と、前記第1記憶部に記憶された初期流量値とに基づき、流量値を算出する流量算出部、算出した流量値を示す情報を前記上位機へ送信する無線通信部、及び設定が完了していない旨の無線送信可能な報知情報を作成する報知情報作成部、を備え、該報知情報作成部は、前記無線送信部による上位機との通信の際に、前記第2記憶部に初期値設定完了情報が記憶されていない場合には、前記報知情報を作成するよう構成されている。
このような構成とすることにより、初期値設定完了情報が第2記憶部にて記憶されていなければ、換言すれば、第1記憶部に初期流量値を記憶する処理が行なわれていなければ、設定が正しく完了していないとみなし、これを示す報知情報を作成することができる。なお、この報知情報をセンタへ無線送信すれば、オペレータにおいて設定未完了の旨を把握することができる。
また、前記第1記憶部は、前記初期流量値に加えて、対応する前記流量計測装置を特定するメータID情報を記憶可能であり、前記報知情報作成部は、前記初期流量値と前記メータID情報とが同一またはいずれかの数字列の一部である場合には、前記報知情報を作成するよう構成されていてもよい。
無線通信装置を流量計測装置に関連付ける際には、初期流量値の他、流量計測装置を特定できるメータID情報も、無線通信装置に記憶させる必要がある。そして、一般に、このような初期流量値及びメータID情報を無線通信装置に入力し、記憶させる作業は、可搬型コンピュータを用いてオペレータが現場にて行なう。また、初期流量値はむろん数値で表されるものであるが、流量計測装置のメータID情報としても数値が含まれるものがある。そのため、オペレータが誤って初期流量値及びメータID情報に対して同一の数列を入力してしまう可能性がある。上述した発明は、このようなオペレータによる誤操作を検出することが可能である。
また、前記報知情報作成部は、前記定量計測信号検出部が前記計測信号を受信した際に、前記第2記憶部に初期値設定完了情報が記憶されていない場合には、前記報知情報を作成するよう構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、無線通信装置が上位機(中継機又は親機など)と通信する以前に、流量計測装置から計測信号を受信したタイミングで、適切な設定が行なわれているか否かを検出し、報知情報の作成要否を決定することができる。
また、本発明に係る検針システムは、流量計測装置に接続された上述した何れかの無線通信装置から成る子機と、該子機に対して無線回線により直接又は中継機を介して接続された親機と、前記中継機と、前記流量計測装置にて計測した流量を収集及び管理するセンタとを備え、前記子機は、前記中継機、前記親機、又は前記センタへ、前記無線送信部を介して前記報知情報を送信するよう構成されている。
このような構成とすることにより、無線通信装置である子機の設定が適切に行なわれていない場合には、その旨を示す報知情報がセンタへ送信されることから、センタのオペレータにこれを把握させることが可能である。
本発明によれば、無線通信装置と流量計測装置とを関連付ける設定が適切に行なわれているか否かを容易に検出することができる無線通信装置、及び検針システムを提供することができる。
本実施の形態に係る無線通信装置の機能的構成を示す模式図である。 図1の無線通信装置の未設定状態を検出及び報知する処理を示すフローチャートである。 図1の無線通信装置に対する誤設定を検出及び報知する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る無線通信装置及び検針システムについて、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係る検針システムに採用した無線通信装置の機能的構成を示す模式図である。なお、この無線通信装置は、例えば、ガスの流量を収集及び管理する自動検針システムに適用することができるものである。より具体的には、ガス流路等に取り付けられたガスメータである流量計測装置、子機、その上位機である中継機、更にその上位機である親機、及びこれらの機器からデータを収集する管理センタから構成された自動検針システムにおいて、本実施の形態に係る無線通信装置は子機を構成するものとして以下に説明する。
図1に示す検針システム1では、中継機2との間で無線通信を行なう無線通信装置3を例示している。但し、これに限られず、図示しない親機又は管理センタとの間で、直接的に無線通信するように構成してもよい。図1に示すように、この無線通信装置3は、信号検出部(定量計測信号検出部)10、第1記憶部11、第2記憶部12、無線通信部13、及び制御部14を備えている。また、これらの各構成は、バス15を介して互いに通信可能に接続されている。
信号検出部10は、ガスボンベ等のガス供給源からのガス流路に取り付けられるガスメータである流量計測装置4にて、所定の増加流量が検出される毎に発せられるパルス信号を検出する。第1記憶部11は、図示しない通信インタフェースを介し、オペレータが操作する例えば可搬型の設定装置5からの入力信号に基づき、初期流量値及びメータID情報などを記憶するメモリである。ここで、「初期流量値」及び「メータID情報」とは、無線通信装置3を流量計測装置4に接続して稼働させるに際して互いに関連付けるのに必要な情報である。より具体的には、「初期流量値」は流量計測装置4に対して無線通信装置3を設置した時点でのガスメータ側の指針値であって、これを第1記憶部11に記憶させる(登録する)ことにより、流量計測装置4の指針値と、無線通信装置3での流量の算出値を一致させることができる。また、「メータID情報」は、流量計測装置4を他機から識別するための情報である。
第2記憶部12は、第1記憶部11に上述した初期流量値が記憶されたことを示す情報である「初期値設定完了情報」を記憶するメモリである。また、無線通信部13は、検針システム1を構成する中継機2や図示しない親機などとの間で、無線により通信を行うためのインタフェースである。
制御部14は、図示しないメモリに記憶されたプログラムに従って動作することにより、図1に示すように流量算出部14a及び報知情報作成部14bとして機能することができる他、上述した信号検出部10、第1記憶部11、第2記憶部12、及び無線通信部13の動作を制御する。流量算出部14aは、第1記憶部11に記憶された初期流量値と、流量計測装置4からパルス信号の入力があるたびに信号検出部10から送られてくる流量増加を示す信号とに基づき、ガスの流量値(使用量)を算出する。なお、算出したガス流量値は、無線通信部13により上位機である中継機2等を介して管理センタへ送信される。
報知情報作成部14bは、無線通信装置3の設定が完了していない旨の情報である報知情報を作成するものであり、図2及び図3を用いて後述する適宜タイミングで、報知情報を作成する。この報知情報も、作成された後は、無線通信部13により上位機である中継機2等を介して管理センタへ送信される。
図2は、図1の無線通信装置3の未設定状態を検出及び報知する処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って、所定箇所に設置された無線通信装置3が未設定状態である場合に、それを自ら検出して報知する処理について説明する。なお、以下に説明する無線通信装置3の動作は制御部14によって実現されるものであり、所定の定期的なタイミングや、オペレータの設定装置5の操作による入力がなされたタイミングで、適宜実行される。
図2に示すように、オペレータによる設定装置5などの操作によって設定情報が入力されたか否かを判定する(ステップS10)。この設定情報としては、第1記憶部11に記憶されるべき初期流量値及びメータID情報が含まれる。設定情報の全てが入力されている場合には(ステップS10:YES)、後述する図3に示すフローチャートへ移行する。一方、設定情報の入力が完全には行われていないと判定した場合は(ステップS10:NO)、流量計測装置4から流量増加を示す入力(パルス信号の入力)があったか否かを判定する(ステップS11)。その入力があった場合は(ステップS11:YES)、制御部14にて流量値を算出し(ステップS12−A1)、続いて、初期値設定完了情報が第2記憶部12にて記憶されているか否かを判定する(ステップS13)。
初期値設定完了情報が記憶されていると判定した場合は(ステップS13:YES)、報知情報を作成することなく本処理を終了する。一方、初期値設定完了情報が記憶されていないと判定した場合は(ステップS13:NO)、第1記憶部11に初期流量値が記憶されておらず、設定が未完了であることを意味するため、報知情報を作成する(ステップS14)。そして、作成した報知情報を無線通信により上位機へと送信(報知)する(ステップS15)。
他方で、ステップS11において流量計測装置4から流量増加を示す入力(パルス信号の入力)がないと判定した場合は(ステップS11:NO)、続いて、管理センタからの通信の有無を判定する(ステップS12−B1)。その結果、通信がないと判定した場合は(ステップS12−B1:NO)、報知情報を作成することなく本処理を終了する。これに対し、管理センタから通信があると判定した場合は(ステップS12−B1:YES)、管理センタへの応答電文を作成して送信すると共に、初期値設定完了情報が第2記憶部12にて記憶されているか否かを判定する(ステップS13)。以後は、上述したステップS13〜S15の処理を行う。
以上の説明から分かるように、本実施の形態に係る無線通信装置3は、オペレータによる設定情報の入力処理が行われていない状態(ステップS10:NO)では、流量計測装置4から流量増加を示すパルス信号の入力があったタイミング(ステップS11:YES)、及び管理センタとの間で通信を行うタイミング(ステップS12−B1:YES)において、設定が完了しているか否かの判定を行うこととしている(ステップS13)。
図3は、図1の無線通信装置に対する誤設定を検出及び報知する処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って、オペレータが設定装置5などを用いて無線通信装置3に設定情報を入力する際に生じうる、入力ミスに起因する誤設定を検出して報知する処理について説明する。
図2のステップS10にて、設定情報が入力されたと判定された場合(ステップS10:YES)、図3のステップS20に示すように、入力された設定情報に含まれる初期流量値を第1記憶部11に記憶し、これに続いて、初期値設定完了情報を第2記憶部12に記憶する(ステップS21)。次に、対応する流量計測装置4を特定するメータID情報を第1記憶部11に記憶する。なお、初期流量値を第1記憶部11に記憶する処理(ステップS20)と、メータID情報を第1記憶部11に記憶する処理(ステップS22)とは、順序が反対になってもよい。
次に、ステップS20〜S22の処理を終えると、記憶した初期流量値とメータID情報とが一致するか否かを判定する(ステップS23)。即ち、オペレータが設定装置5を用いて無線通信装置3に対して設定処理を行う際、数値情報である初期流量値を、メータID情報として入力してしまうといった誤操作が生じる可能性がある。逆に、メータID情報が数値のみで構成されるものである場合には、このメータID情報を初期流量値として入力してしまうといった誤操作が生じる可能性もある。従って、初期流量値とメータID情報とが一致する場合には「誤操作あり」と判定することができる。なお、この場合の一致は桁数が異なる場合に一方の情報に他方の情報が含まれる部分一致も一致と判断してもよい。
従って、初期流量値とメータID情報とが一致すると判定した場合は(ステップS23:YES)、設定が未完了であることとなるため、報知情報を作成し(ステップS24)、作成した報知情報を無線通信により上位機へと送信(報知)する(ステップS25)。一方、初期流量値とメータID情報とが一致しないと判定した場合は(ステップS23:NO)、報知情報を作成することなく本処理を終了する。
以上の説明から分かるように、本実施の形態に係る無線通信装置3は、オペレータによる設定情報の入力処理が行われる際にも、初期流量値とメータID情報とが一致するか否かという観点から、設定ミスを検出することができ、設定ミスを検出した場合には、これを報知することができる。
本発明は、無線通信装置と流量計測装置とを関連付ける設定が適切に行なわれているか否かを容易に検出することができる無線通信装置、及び検針システムに適用することができる。
1 検針システム
2 中継機
3 無線通信装置
4 流量計測装置
5 設定装置
10 信号検出部(定量計測信号検出部)
11 第1記憶部
12 第2記憶部
13 無線通信部
14 制御部
14a 流量算出部
14b 報知情報作成部

Claims (4)

  1. 対応する流量計測装置にて所定流量を計測する毎に発信される計測信号に基づき、流量を取得して上位機へ無線送信する無線通信装置であって、
    前記計測信号を検出する定量計測信号検出部、
    ある時点での前記流量計測装置の計測流量を初期流量値として記憶する第1記憶部、
    該第1記憶部に前記初期流量値が記憶されたことを示す初期値設定完了情報を記憶する第2記憶部、
    前記定量計測信号検出部にて検出した計測信号と、前記第1記憶部に記憶された初期流量値とに基づき、流量値を算出する流量算出部、
    算出した流量値を示す情報を前記上位機へ送信する無線通信部、及び
    設定が完了していない旨の無線送信可能な報知情報を作成する報知情報作成部、を備え、
    該報知情報作成部は、前記無線送信部による上位機との通信の際に、前記第2記憶部に初期値設定完了情報が記憶されていない場合には、前記報知情報を作成するよう構成されていることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第1記憶部は、前記初期流量値に加えて、対応する前記流量計測装置を特定するメータID情報を記憶可能であり、
    前記報知情報作成部は、前記初期流量値と前記メータID情報とが同一である場合には、前記報知情報を作成するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記報知情報作成部は、前記定量計測信号検出部が前記計測信号を受信した際に、前記第2記憶部に初期値設定完了情報が記憶されていない場合には、前記報知情報を作成するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 流量計測装置に接続された請求項1乃至3の何れかに記載の無線通信装置から成る子機と、該子機に対して無線回線により直接又は中継機を介して接続された親機と、前記中継機と、前記流量計測装置にて計測した流量を収集及び管理するセンタとを備え、
    前記子機は、前記中継機、前記親機、又は前記センタへ、前記無線送信部を介して前記報知情報を送信することを特徴とする検針システム。
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