JP2012128915A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体装置は、正論理でデータを記憶する第1のメモリセル領域と、負論理でデータを記憶する第2のメモリセル領域(メモリセルアレイ101)と、第2のメモリセル領域のメモリセルが選択されたとき、書き込み動作においては当該メモリセルへの外部から入力されたデータを論理反転して当該メモリセルに書き込み、読み出し動作においては当該メモリセルから読み出されたデータを論理反転して外部へ読み出すテスト回路(アドレス検知回路109、リードライトアンプ105)と、を備える。
【選択図】図1
Description
例えば、テストパターンとしては、メモリセルのアドレスを指定して、メモリセルアレイ内の全てのメモリセルにデータ「0」または「1」を書き込み、次にメモリセル各々に書き込んだデータを読み出して、期待値であるデータ「0」または「1」と比較するスキャンライトリードパターン(以下SCANWRパターン)と呼ばれるテストパターンがある。また、その他のテストパターンとしては、隣接するメモリセルに交互に「1」,「0」のデータを書き込んで読み出すチェッカーテストパターンと呼ばれるテストパターンや、マーチングテストパターンと呼ばれるテストパターン等の数多くのテストパターンが知られている。ユーザーは、半導体装置を検査するため多くのテストパターンを作成する。そして、テスタは、ユーザーが作成した多くのテスタパターンのデータを基に、制御信号を出力し、半導体装置の良否を検査する。
テスタは、テストパターンを用いて、この反転制御信号DIMを、半導体装置内のリードライトアンプ部(RWAMP部)に供給する。リードライトアンプ部は、メモリセルへのデータ書き込み、或いはメモリセルからのデータ読み出しを制御する回路である。リードライトアンプ部は、供給される反転制御信号DIMの論理により、メモリセルへのデータ書き込む際のデータ反転/非反転を制御し、或いはメモリセルからのデータ読み出す際のデータ反転/非反転を制御する。
(手順1b)次に、メモリセルアレイMCAkのメモリセルにおいては、書込データの論理、及び書込制御信号の論理をそれぞれ「1」とし、ロウアドレスXADD[9:0]を0から1023までアドレスをインクリメントする。
(手順2)そして、複数のメモリセルアレイについて、ロウアドレスXADD[13:10]を0から15までインクリメントしながら、交互に上記(手順1a)、(手順1b)を実行する。
この(手順1a)、(手順1b)及び(手順2)の組合せを、ビット線及びカラムスイッチの位置を示し、カラムスイッチを選択する際に用いるカラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントしながら実行することで、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作が終了する。
また、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作終了後、データ読み出し動作において、上記(手順1a)及び(手順1b)において、書込制御信号の論理を「1」とする代わりに、読出制御信号の論理を「1」とし、読出データの期待値を書き込み動作における書き込みデータの論理とする。そして、複数のメモリセルアレイについて、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントさせながら、上記(手順1a)、(手順1b)及び(手順2)を実行する。これにより、テスタは、SCANWRパターンデータに基づき、全てのメモリセルアレイにおけるメモリセル各々が、書き込まれたデータを正しく記憶しているか否かを検査する。
(手順1d)次に、メモリセルアレイMCAkのメモリセルにおいては、書込データの論理を「0」、書込制御信号、及び反転制御信号DIMの論理をそれぞれ「1」とし、ロウアドレスXADD[9:0]を0から1023までアドレスをインクリメントする。
(手順2)そして、複数のメモリセルアレイについて、ロウアドレスXADD[13:10]を0から15までインクリメントしながら、交互に上記(手順1c)、(手順1d)を実行する。
この(手順1c)、(手順1d)及び(手順2)の組合せを、ビット線及びカラムスイッチの位置を示し、カラムスイッチを選択する際に用いるカラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントしながら実行することで、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作が終了する。
また、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作終了後、データ読み出し動作において、上記(手順1c)及び(手順1d)において、書込制御信号の論理を「1」とする代わりに、読出制御信号の論理を「1」とし、読出データの期待値を書き込み動作における書き込みデータの論理とする。そして、複数のメモリセルアレイについて、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントさせながら、上記(手順1c)、(手順1d)及び(手順2)を実行する。これにより、テスタは、SCANWRパターンデータに基づき、全てのメモリセルアレイMCAiにおけるメモリセル各々が、書き込まれたデータを正しく記憶しているか否かを検査する。
例えば、半導体装置が備える複数のメモリセルアレイが、ロウアドレスXADD[13:0]により下位側から、整数n(0≦n≦7)を用いて、メモリセルアレイMCAp(p=3×n)、メモリセルアレイMCAq(q=3×n+1)、及びメモリセルアレイMCAr(r=3×i+2)の繰り返しで構成される場合を考える。
また、メモリセルアレイのロウアドレスエリアが2のべき乗でうまく区切られないような構成とは、上記複数のメモリセルアレイにおいて、連続する3個のメモリセルアレイMCAp、メモリセルアレイMCAq(q=p+1)、メモリセルアレイMCAr(r=q+1)が、上位のロウアドレスXADD[13:11]の論理で、まず他のメモリセルアレイと区切られる構成である。また、連続する3個のメモリセルアレイMCAp、メモリセルアレイMCAq、及びメモリセルアレイMCArは、更に下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理で、次の様に区切られる構成である。
メモリセルアレイMCApは、0≦XADD[10:0]<P(Pは2のべき乗でない整数)、メモリセルアレイMCAqは、P≦XADD<Q(Qは2のべき乗でない整数)、メモリセルアレイMCArは、Q≦XADD<2048で区切られる。
(手順1f)次に、メモリセルアレイMCAqのメモリセルにおいては、書込データの論理を「0」、書込制御信号、及び反転制御信号DIMの論理をそれぞれ「1」とし、ロウアドレスXADD[10:0]をPから(Q−1)までアドレスをインクリメントする。
(手順1g)次に、メモリセルアレイMCArのメモリセルにおいては、書込データの論理、及び反転制御信号DIMの論理をそれぞれ「0」、書込制御信号の論理を「1」とし、ロウアドレスXADD[10:0]をQから2047までアドレスをインクリメントする。
(手順2)そして、複数のメモリセルアレイについて、上位のロウアドレスXADD[13:11]を0から7までインクリメントしながら、交互に上記(手順1e)、(手順1f)及び(手順1g)を実行する。
この(手順1e)、(手順1f)、(手順1g)及び(手順2)の組合せを、ビット線及びカラムスイッチの位置を示し、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントしながら実行することで、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作が終了する。
また、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作終了後、データ読み出し動作において、上記(手順1e)、(手順1f)及び(手順1g)において、書込制御信号の論理を「1」とする代わりに、読出制御信号の論理を「1」とし、読出データの期待値を書き込み動作における書き込みデータの論理とする。そして、複数のメモリセルアレイについて、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントさせながら、上記(手順1e)、(手順1f)、(手順1g)及び(手順2)を実行する。これにより、テスタは、SCANWRパターンデータに基づき、全てのメモリセルアレイにおけるメモリセル各々が、書き込まれたデータを正しく記憶しているか否かを検査する。
上記例でいえば、(手順1e)、(手順1f)、及び(手順1g)において、反転制御信号RM1の論理の記載が不要となり、下位のロウアドレス(上記例ではP−1、P、Q−1、Q)の指定も不要となり、(手順1e)〜(手順1f)を、一つのアドレスシーケンスで記載することができる。
このように、本発明によれば、テストパターンのデータ量を減らすことができるので、パターン記憶部の容量が少ないテスタであっても、テストパターンの数の増加に対応できる。また、上述の通り、テストパターンのデータの記述が簡単になり、テスタのユーザーもテストパターンのデータ作成を容易に行うことができる。つまり、本発明によれば、半導体装置自身にテストパターンの記述相当のテスト回路を持たせるため、テスタ側の負担(パターン記憶部の容量拡張の必要性、ユーザーのテストパターン設計の工数増大)を大きく軽減することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係わる半導体装置100の全体構成を示すブロック図であり、半導体装置の一例としてDRAM(Dynamic Random Access Memory)を示している。
半導体装置100は、メモリセルアレイ101、センスアンプ102、サブワードドライバ103、Y選択回路104、リードライトアンプ105、入出力バッファ106、アドレスバッファ107、ロウデコーダ108、アドレス検知回路109、カラムデコーダ110、テストデコーダ111、ロウ系制御回路112、及びカラム系制御回路113を備える。
以下、半導体装置100の備える各回路の動作について説明し、続いて、テストモードとしての書き込み動作及び読み出し動作における半導体装置100の動作について説明する。
また、一対のローカルIO線は、複数のセンスアンプに共通に設けられるローカルIOアンプ(不図示)のセンスアンプ側の一対の入出力端子に接続される。このローカルIOアンプは、メモリセルアレイの数の増加により、ローカルIO線及びメインIO線が長くなり、読出し速度が低下することを防止するためのものである。そして、ローカルIOアンプの一対のリードライトアンプ105側の入出力端子は、一対のメインIO線を介してリードライトアンプ105のローカルIOアンプ側の一対の入出力端子に接続される。
つまり、メモリセルからのデータ読み出しの際、ローカルIOアンプは、カラムスイッチを介して、ローカルIO線に読み出されたセンスアンプの出力を増幅し、増幅結果を一対のメインIO線を介して、リードライトアンプ105のローカルIOアンプ側の一対の入出力端子に対して出力する。
また、メモリセルへのデータ書き込み動作においては、ローカルIOアンプは、リードライトアンプ105のローカルIOアンプ側の一対の入出力から入力される出力信号を増幅して、センスアンプとともに一対のビット線を駆動し、メモリセルへデータを書きこむ。
なお、通常のDRAMのセンスアンプ102からリードライトアンプ105までの構成は、以上のように一対のローカルIO線及びローカルIOアンプを備えるものであるが、本実施形態においては、この構成は特徴的な部分ではないので、センスアンプ102の出力は、カラムスイッチ及び一対のメインIO線を介して、リードライトアンプ105のセンスアンプ側の入出力端子へ接続されるものとする。
リードライトアンプ105は、半導体装置100の読み出し動作において、カラムスイッチを介して接続される一対のビット線からセンスアンプ102により増幅された一対のメインIO線の間の差電位を増幅して、この増幅結果を他方の入出力端子から、リードライトバス信号RWBSをリードライトバス信号線を介して、入出力バッファ106へ出力する。
また、リードライトアンプ105は、半導体装置100の書き込み動作において、入出力バッファ106からリードライトバス信号線を介して他方の入出力端子から入力されるリードライトバス信号RWBSを、一方の入出力端子から一対のメインIO線へ出力し、選択されたカラムスイッチを介して、センスアンプ102とともに一対のビット線を駆動し、メモリセルへデータを書き込む。
また、入出力バッファ106は、半導体装置100の読み出し動作において、リードライトアンプ105の他方の入出力端子から、リードライトバス信号線を介して入力されるリードライトバス信号RWBSを、バッファリングしてデータDATAを外部端子へ出力する。
アドレスバッファ107は、テストデコーダ111により時分割で制御されることにより、その外部端子から入力されるアドレス信号ADDのうち、ロウアドレスXADDを内部アドレス信号XADとしてロウデコーダ108に、カラムアドレスYADDを内部アドレス信号YADとしてカラムデコーダ110に出力する。
なお、本実施形態において、ロウアドレスXADDは、14ビットのロウアドレスXADD[13:0]として外部から入力されるものとし、アドレスバッファ107は、内部アドレス信号XAD[13:0]をロウデコーダ108に出力するものとする。
そして、ロウデコーダ108は、は、各グループから、16本、16本及び8本のデコード結果の信号であるデコード信号XDEC1[15]、デコード信号XDEC2[15]、デコード信号XDEC3[7]を生成し、複数のメインワードドライバMWDに対してそれぞれ出力する。
複数のメインワードドライバMWDは、デコード信号XDEC1[15]、XDEC2[15]、XDEC3[7]が入力され、これらに基づき、2の11乗、すなわち、2048のメインワード信号を複数のメモリセルアレイに対応して設けられる複数のサブワードドライバSWDに対して出力する。
複数のサブワードドライバSWDは、入力されるデコード信号XDEC4[7]と、さらに、複数のメインワードドライバMWDから入力される2048本のメインワード信号のアンド論理をとって、16384本のワード線のいずれかを駆動し、駆動するワード線のメモリセルのドレインとビット線を接続する。すなわち、16384本のワード線は、デコード信号XDEC1〜デコード信号XDEC4、つまりロウアドレスXADD[13:0]により位置が特定される。
なお、比較において、内部アドレス信号XAD[10:0]の論理と、特定のメモリセルアレイに対応して設けられるメインワードドライバMWDを特定する内部アドレス信号XAD[10:0]の論理、とを比較する構成としてもよい。
アドレス検知回路109は、比較結果が一致した場合、活性レベルの反転制御信号RM1をリードライトアンプ105に出力する。なお、詳細について、特定のメモリセルアレイの構成の説明とともに、後述する。
なお、内部クロック信号は、例えば、半導体装置100に外部から入力されるクロック信号CK、クロック信号CKの相補的信号である反転クロック信号/CKと、入力されるクロック信号CK及び反転クロック信号/CKが有効か否かを示すクロックイネーブル信号CKEと、が入力されるクロック発生回路が発生する構成としてよい。
また、ロウ系制御回路112は、テストモードとしての動作において、内部テスト信号TESTが入力されると、ロウデコーダ108を制御し、デコーディング動作の結果発生したデコード信号XDEC1〜デコード信号XDEC3を内部アドレス検知回路109に出力させる。
また、カラム系制御回路113は、通常モードとしての動作及びテストモードとしての動作のいずれの動作においても、センスアンプ102の活性タイミングを制御し、センスアンプ102に増幅動作を実行させる。
また、カラム系制御回路113は、通常モードとしての動作及びテストモードとしての動作のいずれの動作においても、リードライトアンプ105に読み出し、書き込み動作を実行させる。なお、テストモードとしての読み出し及び書き込み動作におけるリードライトアンプ105の読み出し、書き込み動作は本願の特徴部分であり、これについては後述する。
コマンド信号CMDには、半導体装置100にメモリセルに接続されるワード線の選択を指示するACTコマンドがある。半導体装置100は、このACTコマンドが入力されると、アドレスバッファに外部から入力されるアドレス信号のうち、ワード線の位置を示すロウアドレスXADDを基に、ロウアドレスXADDに対応するワード線選択を実行する。
また、テストデコーダ111は、内部コマンド信号をロウ系制御回路112に出力し、ロウ系制御回路112は内部コマンド信号を受けて、ロウデコーダ108にデコーディング動作を実行させる。
ロウデコーダ108は、内部アドレス信号XADをデコーディングして、デコード結果のデコード信号XDEC1〜XDEC4をワードドライバ及びサブワードドライバに出力する。
サブワードドライバ103は、入力されるメインワード信号及びデコード信号に基づき、自己に接続されるワード線WLを駆動し、ワード線WLに接続されたメモリセルMCを選択させる。
また、テストデコーダ111は、内部コマンド信号をカラム系制御回路113に出力し、カラム系制御回路113は内部コマンド信号を受けて、カラムデコーダ110にデコーディング動作を実行させる。
また、カラム系制御回路113は、センスアンプ102を活性化させ、ビット線対間の差電位を増幅させる。
また、Y選択回路104は、カラムデコーダ110から入力されるデコード信号に基づいてカラムスイッチを選択し、ビット線対とメインIO線対を接続させる。
つまり、メインIO線MIOTがLレベル(正論理「0」)、メインIO線MIOBがHレベル(負論理「0」)のとき、リードライトバス信号RWBSをLレベル(正論理「0」)とする。また、メインIO線MIOTがHレベル(正論理「1」)、メインIO線MIOBがLレベル(負論理「1」)のとき、リードライトバス信号RWBSをHレベル(正論理「1」)とする。
本実施形態において、入出力バッファ106は、リードライトバス信号RWBSの論理を変更しないで外部入出力端子DQからデータDATAを出力するものとする。
つまり、入出力バッファ106は、リードライトバス信号RWBSがLレベル(正論理「0」)のとき、外部へデータ「0」として、Lレベル(正論理「0」)のデータDATAを出力し、リードライトバス信号RWBSがHレベル(正論理「1」)のとき、外部へデータ「1」として、Hレベル(正論理「1」)のデータDATAを出力するものとする。
カラム系制御回路113は、センスアンプ102及びカラムデコーダ110に、上述したREADコマンドが入力された場合と同様の増幅動作及びデコーディング動作をそれぞれ実行させる。また、Y選択回路104は、上述したカラムスイッチ選択動作を実行する。
つまり、リードライトバス信号RWBSがLレベル(正論理「0」)の場合、メインIO線MIOTをLレベル(正論理「0」)、メインIO線MIOBをHレベル(負論理「0」)、リードライトバス信号RWBSがHレベル(正論理「1」)の場合、メインIO線MIOTをHレベル(正論理「1」)、メインIO線MIOBをLレベル(負論理「1」)とする。
本実施形態において、入出力バッファ106は、入力されるデータDATAの論理を変更しないで、リードライトバス信号RWBSをリードライトアンプ105に出力するものとする。
つまり、入出力バッファ106は、外部からデータ「0」としてLレベルのデータDATAが入力されると、Lレベル(正論理「0」)のリードライトバス信号RWBSを、外部からデータ「1」としてHレベルのデータDATAが入力されると、Hレベル(正論理「1」)のリードライトバス信号RWBSを、リードライトアンプ105に出力するものとする。
すなわち、テストデコーダ111は、TESTコマンドが入力されると、上記各内部コマンド信号を出力して、上述した通常モードとして書き込み及び読み出し動作を、上述した各回路に実行させるとともに、テスト信号TESTをロウ系制御回路112及びカラム系制御回路113に出力する。
なお、アドレス検知回路109は、テストモードとして動作において比較結果が一致しない場合、及び、通常モードとしての動作の場合、反転制御信号RM1を非活性レベルにしている。
リードライトアンプ105は、データアンプ201、ライトアンプ202、データ反転制御回路リード用203、及びデータ反転制御回路ライト用204を備える。
データアンプ201は、半導体装置100の読み出し動作において、カラム系制御回路113が出力する活性レベルのデータアンプイネーブル信号DAEが入力され、メインIO線対(メインIO線MIOT及びメインIO線MIOB)の差電位を、一方が電源電圧レベル、他方が接地レベルになるまで増幅し、増幅結果(以下、増幅結果DAOUT)をデータ反転制御回路リード用203に出力する。
ここで、データアンプ201は、メインIO線MIOTの電位>メインIO線MIOBの場合、Hレベル(正論理「1」)の増幅結果DAOUTを出力するものとする。また、データアンプ201は、メインIO線MIOTの電位<メインIO線MIOBの場合、Lレベル(正論理「0」)の増幅結果DAOUTを出力するものとする。
一方、ライトアンプ202は、ライトアンプ入力信号WAINがHレベル(正論理「1」)のとき、メインIO線MIOTの電位をHレベル(正論理「1」)に、メインIO線MIOBの電位をLレベル(負論理「1」)にする。
また、ライトアンプ202及びデータ反転制御回路ライト用204は、通常モードとしての書き込み動作において、反転制御信号RM1は非活性レベルであり、リードライトバス信号RWBSがHレベル(正論理「1」)の場合、メインIO線MIOTの電位をHレベル(正論理「1」)に、メインIO線MIOBの電位をLレベル(負論理「1」)にする。
また、ライトアンプ202及びデータ反転制御回路ライト用204は、テストモードとしての書き込み動作において、反転制御信号RM1が非活性レベルのとき、通常モードとしての書き込み動作と同様に、リードライトバス信号RWBSがHレベル(正論理「1」)の場合、メインIO線MIOTの電位をHレベル(正論理「1」)に、メインIO線MIOBの電位をLレベル(負論理「1」)にする。
また、ライトアンプ202及びデータ反転制御回路ライト用204は、テストモードとしての書き込み動作において、反転制御信号RM1が活性レベルのとき、リードライトバス信号RWBSがHレベル(正論理「1」)の場合、メインIO線MIOTの電位をLレベル(正論理「0」)に、メインIO線MIOBの電位をHレベル(負論理「0」)にする。
図3(a)は、半導体装置100に入力される14ビットのロウアドレスXADD[13:0]のうち、上位のロウアドレスXADD[13:11]を含むロウアドレスXADD[13:10]の論理を示している。また、図3(b)は、半導体装置100が備える複数のメモリセルアレイ、センスアンプ列、及び下位のロウアドレスXADD[10:0]でメモリセルアレイ内の位置が示されるワード線WLのレイアウト構成を示している。
また、図4は、図3(b)における複数のメモリセルアレイのうち連続する3個のメモリセルアレイについて、センスアンプ列、メインワードドライバMWD、及びサブワードドライバSWDのレイアウト構成を示している。
24個のメモリセルアレイにおけるメモリセルは、ロウアドレスXADD[13:0]で半導体装置100における位置が示される16384本のワード線のいずれか1本で選択され、ビット線に接続される。
複数のメモリセルアレイは、上位のロウアドレスXADD[13:11]の論理及び下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理により、ロウアドレスXADD[13:0]の下位側から順番に、24個のメモリセルアレイに区切られている。
また、連続する3個のメモリセルアレイは、下位のロウアドレスXADD[10:0]が2のべき乗でうまく区切られない構成で分割されている。
つまり、0≦XADD[10:0]<688(688は2のべき乗でない整数)のメモリセルアレイMCA0、688≦XADD[10:0]<1360(1360は2のべき乗でない整数)のメモリセルアレイMCA1、Q≦XADD[10:0]<2048のメモリセルアレイMCA2に区切られている。
つまり、24個のメモリセルアレイは、整数n(0≦n≦7)を用いて、連続する3個のメモリセルアレイMCAp(p=n×3)、メモリセルアレイMCAq(q=p+1)、及びメモリセルアレイMCAr(r=q+1)が、上位のロウアドレスXADD[13:11]の論理で、まず他の21個のメモリセルアレイと区切られる。
メモリセルアレイMCApは、0≦XADD[10:0]<688(688は2のべき乗でない整数)、メモリセルアレイMCAqは、688≦XADD[10:0]<1360(1360は2のべき乗でない整数)、メモリセルアレイMCArは、1360≦XADD[10:0]<2048で区切られる。
また、24個のメモリセルアレイにおけるメモリセルにおいて、ロウアドレスXADD[13:0]及びロウアドレスXADD[10:0]の論理によってその位置が示されるワード線が、読み出し動作または書き込み動作において16384本のうち1本選択されると、その選択されたワード線に接続されたメモリセルだけがビット線と接続される。
複数のセンスアンプ列mにおいて、ワード線が選択されるメモリセルアレイの両側にあるセンスアンプ列の一方が、読み出し動作または書き込み動作において、カラム系制御回路113により活性化される。
また、図3において不図示のカラムスイッチは、センスアンプ列が増幅動作を開始してから所定時間経過した後、Y選択回路が出力するカラム選択信号によりオンされ、ビット線対と、メインIO線対(図3において不図示)との接続を行う。
なお、図4において、図3に示したセンスアンプ列のうち、メモリセルアレイMCApの左側のセンスアンプ列SAp、及びメモリセルアレイMCArの右側のセンスアンプ列SAr+1は省略して示している。
メモリセルアレイMCApは、複数のサブワードドライバ(サブワードドライバSWDp1、サブワードドライバSWDp2、…)により、複数のメモリセルアレイ(メモリセルアレイMCAp1、メモリセルアレイMCAp2、…)に分割される。
同様に、メモリセルアレイMCAqは、複数のサブワードドライバ(サブワードドライバSWDq1、サブワードドライバSWDq2、…)により、複数のメモリセルアレイ(メモリセルアレイMCAq1、メモリセルアレイMCAq2、…)に分割される。
また、メモリセルアレイMCArは、複数のサブワードドライバ(サブワードドライバSWDr1、サブワードドライバSWDr2、…)により、複数のメモリセルアレイ(メモリセルアレイMCAr1、メモリセルアレイMCAr2、…)に分割される。
これらの複数のメモリセルアレイ各々は、複数のワード線、複数のビット線、複数のワード線と複数のビット線各々の交点に配置されるメモリセルから構成される。
センスアンプ列SAp1(不図示)は、メモリセルアレイMCAp1の左側に配置され、センスアンプ列SAp2(不図示)は、メモリセルアレイMCAp2の左側に配置される。
センスアンプ列SApは、複数のセンスアンプ列(センスアンプ列SAp1、センスアンプ列SAp2、…)により構成される。
また、センスアンプ列SAq1は、メモリセルアレイMCAp1とメモリセルアレイMCAq1との間に配置され、センスアンプ列SAq2は、メモリセルアレイMCAp2とメモリセルアレイMCAq2との間に配置される。
センスアンプ列SAqは、複数のセンスアンプ列(センスアンプ列SAq1、センスアンプ列SAq2、…)により構成される。
同様に、センスアンプ列SAr1は、メモリセルアレイMCAq1とメモリセルアレイMCAr1との間に配置され、センスアンプ列SAr2は、メモリセルアレイMCAq2とメモリセルアレイMCAr2との間に配置される。
センスアンプ列SArは、複数のセンスアンプ列(センスアンプ列SAr1、センスアンプ列SAr2、…)により構成される。
例えば、メモリセルアレイMCAp1におけるビット線BLTは、センスアンプ列SAq1における1個のセンスアンプの一方の入力に接続されるとともに、カラムスイッチの一方の入力に接続される。このカラムスイッチの他方の入力は、上述したメインIO線MIOTに接続される。
ビット線BLTが接続されるセンスアンプの他方の入力には、メモリセルアレイMCAq1におけるビット線BLBが接続される。ビット線BLBは、ビット線BLTが接続されるカラムスイッチと対をなすカラムスイッチの一方の入力に接続される。このカラムスイッチの他方の入力は、上述したメインIO線MIOBに接続される。
一対のビット線(ビット線BLT及びビット線BLB)が接続される一対のカラムスイッチがオンすると、ビット線BLTはメインIO線MIOTと、ビット線BLBはメインIO線MIOBと、それぞれ接続される。
また、半導体装置100の通常モードとしての書き込み動作において、メインIO線対が接続されるリードライトアンプ105は、上述した書き込み動作を行う。つまり、半導体装置100は、外部からデータ「1」としてHレベル(正論理「1」)のデータDATAが入力される場合、選択されたメモリセルには、データ「1」としてHレベル(正論理「1」)が書き込まれる。一方、外部からデータ「0」としてLレベル(正論理「0」)のデータDATAが入力される場合、選択されたメモリセルには、データ「0」としてLレベルが書き込まれる。
つまり、ビット線BLT2に接続されるメモリセルは、外部から、データ「0」としてLレベルのデータDATAが入力される場合、データ「0」としてLレベルが、データ「1」としてHレベルのデータDATAが入力される場合、データ「1」としてHレベルが、それぞれ書き込まれてデータとして記憶するので、上記ビット線BLTに接続されるメモリセルと同様、正論理でデータを記憶するメモリセルである。
また、同様に、メモリセルアレイMCAp内の他のメモリセルアレイMCAp2、…等において、メモリセルアレイMCAp1と同様に、複数のビット線各々が対応するカラムスイッチを介して、メインIO線MIOTに接続される構成となっている。
よって、メモリセルアレイMCApにおけるメモリセルは、外部から、データ「0」としてLレベルのデータDATAが入力される場合、データ「0」としてLレベルが、データ「1」としてHレベルのデータDATAが入力される場合、データ「1」としてHレベルが、それぞれ書き込まれてデータとして記憶するので、正論理でデータを記憶するメモリセルである。
一対のビット線(ビット線BLT及びビット線BLB)が接続される一対のカラムスイッチがオンすると、ビット線BLTはメインIO線MIOTと、ビット線BLBはメインIO線MIOBと、それぞれ接続される。
また、半導体装置100の通常モードとしての書き込み動作において、メインIO線対が接続されるリードライトアンプ105は、上述した書き込み動作を行う。つまり、半導体装置100は、外部からデータ「1」としてHレベル(正論理「1」)のデータDATAが入力される場合、選択されたメモリセルには、データ「1」としてLレベル(正論理「0」)が書き込まれる。一方、外部からデータ「0」としてLレベル(負論理「1」)のデータDATAが入力される場合、選択されたメモリセルには、データ「0」としてHレベル(負論理「0」)が書き込まれる。
つまり、ビット線BLB3に接続されるメモリセルは、外部から、データ「0」としてLレベルのデータDATAが入力される場合、データ「0」としてHレベルが、データ「1」としてHレベルのデータDATAが入力される場合、データ「1」としてLレベルが、それぞれ書き込まれてデータとして記憶するので、上記ビット線BLBに接続されるメモリセルと同様、負論理でデータを記憶するメモリセルである。
また、同様に、メモリセルアレイMCAq内の他のメモリセルアレイMCAq2、…等において、メモリセルアレイMCAq1と同様に、複数のビット線各々が対応するカラムスイッチを介して、メインIO線MIOBに接続される構成となっている。
よって、メモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルは、外部から、データ「0」としてLレベルのデータDATAが入力される場合、データ「0」としてHレベルが、データ「1」としてHレベルのデータDATAが入力される場合、データ「1」としてLレベルが、それぞれ書き込まれてデータとして記憶するので、負論理でデータを記憶するメモリセルである。
よって、メモリセルアレイMCArにおけるメモリセルは、外部から、データ「0」としてLレベルのデータDATAが入力される場合、データ「0」としてLレベルが、データ「1」としてHレベルのデータDATAが入力される場合、データ「1」としてHレベルが、それぞれ書き込まれてデータとして記憶するので、正論理でデータを記憶するメモリセルである。
図3において、ロウアドレスXADD[13:11]の論理が全てゼロでない複数のメモリセルアレイ(メモリセルアレイMCA3〜メモリセルアレイMCA23)は、連続する3個のメモリセルアレイを省略して示しているが、これらの連続する3個のメモリセルアレイの真ん中に位置するメモリセルアレイも、メモリセルアレイMCA1と同じく、メモリセルアレイ「RM1 area」である。
そのため、まず、テストモードとしての書き込み動作において、メモリセルアレイ「RM1 area」のメモリセルを選択し、正論理でデータを記憶するメモリセルアレイにおけるメモリセルが選択された場合に外部(テスタ)が供給するデータDATAと同じ論理のデータDATAを外部から供給する。供給されたデータDATAは、反転されて、メモリセルアレイ「RM1 area」におけるメモリセルにデータとして記憶される。このメモリセルに記憶されたデータは、テストモードとしての読み出し動作において、反転され外部へデータDATAとして読み出される。つまり、メモリセルアレイ「RM1 area」から外部へデータDATAとして読み出されるデータを判定する期待値と、正論理でデータを記憶するメモリセルアレイのメモリセルから外部へデータDATAとして読み出されるデータを判定する期待値とを変える必要はない。
つまり、ロウアドレスXADD[13:0]のうち、上位のロウアドレスXADD[13:11]=n、下位のロウアドレスXADD[10:0]が0≦XADD[10:0]<688で位置が示されるワード線に接続される全てのメモリセルは、対応するビット線に接続される。
つまり、ロウアドレスXADD[13:0]のうち、上位のロウアドレスXADD[13:11]=n、下位のロウアドレスXADD[10:0]が688≦XADD[10:0]<1360で位置が示されるワード線に接続される全てのメモリセルは、対応するビット線に接続される。
つまり、ロウアドレスXADD[13:0]のうち、上位のロウアドレスXADD[13:11]=n、下位のロウアドレスXADD[10:0]が1360≦XADD[10:0]<2048で位置が示されるワード線に接続される全てのメモリセルは、対応するビット線に接続される。
また、上位のロウアドレスXADD[13:11]の論理により、デコード信号XDEC4[n]が活性レベルにあるとき、活性レベルのメインワード信号を出力するメインワードドライバMWDp〜メインワードドライバMWDr各々に配置される複数のサブワードドライバ(サブワードドライバSWDp1、サブワードドライバSWDp2、…、サブワードドライバSWDq1、サブワードドライバSWDq2、…、サブワードドライバSWDr1、サブワードドライバSWDr2、…)は、対応するワード線を活性レベルにし、ワード線に接続されるメモリセルを選択する。このようにして、図3に示す24個のメモリセルアレイのうちのいずれか一個のメモリセルアレイにおいて、ロウアドレスXADD[13:0]の論理に基づいて、ワード線が選択される。
従って、アドレス検知回路109において、688≦XADD[10:0]<1360
の範囲のロウアドレスXADD[10:0]が、半導体装置100の外部から入力されたとき、反転制御信号RM1を活性レベルにする論理が組み込まれていれば、テストモードとしての書き込み動作及び読み出し動作において、リードライトアンプ105を反転制御信号RM1で制御することができる。つまり、リードライトアンプ105は、テストモードとして書き込み動作において、メモリセルアレイ「RM1 area」のメモリセルへ、外部から入力された書き込みデータDATAを論理反転して、論理反転されたデータを書き込むことができる。また、リードライトアンプ105は、テストモードとして読み出し動作において、メモリセルアレイ「RM1 area」から読み出されたデータを論理反転して、論理反転されたデータを外部へデータDATAとして出力することができる。
図5は、テストモードとしての動作における動作タイミングチャートであり、半導体装置100に供給されるコマンド、反転制御信号の電圧レベル、選択されたメモリセルに書き込まれるデータまたは選択されたメモリセルから読み出されるデータを示している。
また、時刻t1〜時刻t2の期間は、図3に示す複数のメモリセルアレイMCAn(0≦n<24)のメモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルがアクセスされる期間(データが書き込まれ、或いはデータが読み出される期間)、を示している。また、時刻t2〜時刻t3の期間は、メモリセルアレイMCApまたはメモリセルアレイMCArにおけるメモリセルがアクセスされる期間、時刻t3以降の期間は、再びメモリセルアレイMCAqのメモリセルがアクセスされる期間を、それぞれ示している。
TESTコマンドが、テストモードとしての書き込み動作を実行するよう示すコマンドである場合、入出力バッファ106は、外部から入力されるデータDATAがデータ「0」としてのLレベル(正論理「0」)ならば、リードライトバスを介してLレベル(正論理「0」)のリードライトバス信号RWBSをリードライトアンプ105に出力する。リードライトアンプ105は、反転制御信号RM1が活性レベルにあるので、Lレベルのリードライトバス信号RWBS(正論理「0」)を基に、メインIO線MIOTをHレベル(正論理「1」)、メインIO線MIOBをLレベル(負論理「1」)にする。
メモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルが接続されるビット線はカラムスイッチを介してメインIO線MIOBに接続され、メインIO線MIOBと同じく、Lレベル(負論理「1」)となる。選択されたメモリセルには、データDATAのデータ「0」を反転したデータ「1」としてLレベルが書き込まれる。
なお、外部から入力されたデータDATAがデータ「1」である場合、データ「1」は反転されてデータ「0」となり、選択されたメモリセルにはデータ「0」としてHレベルが書き込まれる。
このように、時刻t1〜時刻t2のテストモードとしての書き込み動作において、メモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルには、外部から入力されたデータDATAを論理反転したデータが書き込まれる。
センスアンプは、増幅動作により、メモリセルアレイMCAqにおいてメモリセルが接続されるビット線の電位をLレベルに、該ビット線と対をなすビット線の電位をHレベルに増幅する。一対のカラムスイッチを介してこれらのビット線と接続されるメインIO線MIOTの電位はHレベル(正論理「1」)へ、メインIO線MIOBの電位はLレベル(負論理「1」)へと変化する。
リードライトアンプ105は、反転制御信号RM1が活性レベルであるので、メインIO線対の電位を増幅して、増幅結果を反転させ、リードライトバス信号RWBSをLレベル(正論理「0」)とする。入出力バッファ106は、データ「0」としてLレベル(正論理「0」)のデータDATAを出力する。
すなわち、外部へのデータDATAとして、選択されたメモリセルのデータ「1」の反転データ「0」が出力される。つまり、データが反転されない場合、外部へのデータDATAとして、データ「1」が出力されるわけであるが、データ反転されるため、データ「0」が出力される。
このように、時刻t1〜時刻t2のテストモードとしての読み出し動作において、メモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルが記憶するデータは、論理反転され、論理反転されたデータが外部へデータDATAとして出力される。
TESTコマンドが、テストモードとしての書き込み動作を実行するよう示すコマンドである場合、入出力バッファ106は、入力されるデータDATAがデータ「0」としてのLレベル(正論理「0」)ならば、リードライトバスを介してLレベル(正論理「0」)のリードライトバス信号RWBSをリードライトアンプ105に出力する。リードライトアンプ105は、Lレベルのリードライトバス信号RWBS(正論理「0」)を基に、メインIO線対を反転しないで、メインIO線MIOTをLレベル(正論理「0」)、メインIO線MIOBをHレベル(負論理「0」)にする。
メモリセルアレイMCApまたはメモリセルアレイMCArにおけるメモリセルが接続されるビット線はカラムスイッチを介してメインIO線MIOTに接続され、メインIO線MIOTと同じくLレベル(正論理「0」)となる。選択されたメモリセルは外部から入力されたデータDATAの非反転データ、つまりデータ「0」としてLレベル(正論理「0」)が書き込まれる。つまり、データ反転されないので、データDATAと同じ論理のデータ「0」が書き込まれる。
なお、入力されるデータDATAがデータ「1」としてHレベル(正論理「1」)ならば、選択されたメモリセルにはデータ「1」としてHレベル(正論理「1」)が書き込まれ、外部から入力されたデータDATAと同じ論理のデータが書き込まれる。
このように、時刻t2〜時刻t3のテストモードとしての書き込み動作において、メモリセルアレイMCApまたはメモリセルアレイMCArにおけるメモリセルには、外部から入力されたデータDATAが論理反転されずにデータが書き込まれる。
センスアンプは、増幅動作により、メモリセルアレイMCApまたはメモリセルアレイMCArにおいてメモリセルが接続されるビット線の電位をLレベルに、該ビット線と対をなすビット線の電位をHレベルに増幅する。一対のカラムスイッチを介してこれらのビット線と接続されるメインIO線MIOTの電位はLレベル(正論理「0」)へ、メインIO線MIOBの電位はHレベル(負論理「0」)へと変化する。
リードライトアンプ105は、反転制御信号RM1が非活性レベルであるので、メインIO線対の電位を増幅して、増幅結果を反転させず、リードライトバス信号RWBSをLレベル(正論理「0」)とする。入出力バッファ106は、データ「0」としてLレベル(正論理「0」)のデータDATAを出力する。
すなわち、外部へのデータDATAとして、選択されたメモリセルのデータ「0」の非反転データ「0」が出力される。つまり、データが反転されないので、外部へのデータDATAとして、データ「0」が出力される。
このように、時刻t2〜時刻t3のテストモードとしての読み出し動作において、メモリセルアレイMCApまたはメモリセルアレイMCArにおけるメモリセルが記憶するデータは、論理反転されずに、外部へデータDATAとして出力される。
なお、時刻t3以降においては、時刻t1〜時刻t2で説明したことと同じ動作が実行され、メモリセルアレイMCAqにおけるメモリセルがアクセスされる。
(手順2)そして、複数のメモリセルアレイについて、ロウアドレスXADD[13:11]を0から15までインクリメントしながら、上記(手順1h)を実行する。
この(手順1h)、及び(手順2)の組合せを、ビット線及びカラムスイッチの位置を示し、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントしながら実行することで、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作が終了する。
また、全てのメモリセルへのデータ書き込み動作終了後、データ読み出し動作において、上記(手順1h)において、書込制御信号の論理を「1」とする代わりに、読出制御信号の論理を「1」とし、読出データの期待値を書き込み動作における書き込みデータの論理とする。そして、複数のメモリセルアレイについて、カラムアドレスYADDの最下位から最上位までインクリメントさせながら、上記(手順1h)、及び(手順2)を実行する。
つまり、テスタは、上記テストパターンを基に制御信号等を半導体装置100に出力し、半導体装置100内の全てのメモリセルアレイにおけるメモリセルがデータとしてLレベルを記憶すべく、入出力バッファ106にデータ「0」としてLレベル(正論理「0」)のデータDATAを供給する。
すなわち、下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理が0≦XADD[10:0]<688の間は、図5の時刻t2〜t3に示すテストモードにおける書き込み動作が半導体装置100内で実行され、メモリセルアレイMCAp内の一本のビット線に接続された全てのメモリセルは、データ「0」としてLレベル(正論理「0」)が書き込まれる。
また、下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理が688≦XADD[10:0]<1360の間は、図5の時刻t1〜t2に示すテストモードにおける書き込み動作が半導体装置100内で実行され、メモリセルアレイMCAq内の一本のビット線に接続された全てのメモリセルは、データ「1」としてLレベル(負論理「1」)が書き込まれる。
また、下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理が1360≦XADD[10:0]<2047の間は、図5の時刻t2〜t3に示すテストモードにおける書き込み動作が半導体装置100内で実行され、メモリセルアレイMCAp内の一本のビット線に接続された全てのメモリセルは、データ「0」としてLレベル(正論理「0」)が書き込まれる。
また、引き続き、上記SCANWRパターンに基づき、テストモードとしての読み出し動作におけるTESTコマンドが供給されると、半導体装置100の全てのメモリセルアレイにおける全てのメモリセルが記憶したデータが読み出される。テスタは、入出力バッファ106がデータDATAとして出力する、データが連続して入力され、入力される連続されたデータと、先に半導体装置100に供給した連続する書き込みデータ「0」と同じ連続するデータ「0」(期待値)との比較を行う。テスタは、半導体装置100がSCANWRパターンを用いたテストにパス(すべてデータ「0」が読み出されるとパス)するか否か(データ「1」が読み出されるメモリセルがあるとフェイル)を検査する。
つまり、半導体装置100を検査する際、上記のようなアドレスシーケンスの記述が短いSCANWRパターンデータに基づき、全てのメモリセルアレイにおけるメモリセル各々が、書き込まれたデータを正しく記憶しているか否かを検査することができる。
上記例でいえば、(手順1e)、(手順1f)、及び(手順1g)において、反転制御信号RM1の論理の記載が不要となるため、(手順1e)〜(手順1f)を、上述したとおり一つのアドレスシーケンス(手順1h)で記載することができる。
このように、本発明によれば、テストパターンのデータ量を減らすことができるので、パターン記憶部の容量が少ないテスタであっても、テストパターンの数の増加に対応できる。また、上述の通り、テストパターンのデータの記述が簡単になり、テスタのユーザーもテストパターンのデータ作成を容易に行うことができる。つまり、本発明によれば、半導体装置自身にテストパターンの記述相当のテスト回路を持たせるため、テスタ側の負担(パターン記憶部の容量拡張の必要性、ユーザーのテストパターン設計の工数増大)を大きく軽減することが可能となる。
例えば、上記実施形態においては、ロウアドレスXADDは、14ビットのロウアドレスXADD[13:0]として外部から入力されるものとし、アドレスバッファ107は、内部アドレス信号XAD[13:0]をロウデコーダ108に出力する構成とした。しかし、これは例であって、ロウアドレスXADDが、15ビットのロウアドレスXADD[14:0]として外部から入力されるものとし、アドレスバッファ107が、内部アドレス信号XAD[14:0]をロウデコーダ108に出力する構成としてもよい。
例えば、メモリセルアレイMCAp、メモリセルアレイMCAq、及びメモリセルアレイMCArにおいて、メモリセルアレイの1本のビット線に属するメモリセルの数が、それぞれ684ビット、680ビット、684ビットであってもよい。この場合、連続する3個のメモリセルアレイMCAp、メモリセルアレイMCAq、及びメモリセルアレイMCArは、下位のロウアドレスXADD[10:0]の論理で、メモリセルアレイMCApが0≦XADD[10:0]<684、メモリセルアレイMCAqが、684≦XADD[10:0]<1364、メモリセルアレイMCArが、1364≦XADD[10:0]<2048で区切られる。
また、上記実施形態の説明において、センスアンプ列を挟んでビット線対が、異なるメモリセルアレイに配置されるオープンビットライン型のメモリセルアレイを例にしたが、この例に限られず、ビット線対が同じメモリセルアレイに配置されるフォールディッドビットライン(Folded Bit Line)型のメモリセルアレイに本発明を適用してもよい。すなわち、第1のメモリセル領域及び第2のメモリセル領域は、レイアウト構成上離れる必要はなく、交互に第1のメモリセル領域及び第2のメモリセル領域が繰り返す構成となっていてもよい。
Claims (5)
- 正論理でデータを記憶する第1のメモリセル領域と、
負論理でデータを記憶する第2のメモリセル領域と、
前記第2のメモリセル領域のメモリセルが選択されたとき、書き込み動作においては当該メモリセルへの外部から入力されたデータを論理反転して当該メモリセルに書き込み、読み出し動作においては当該メモリセルから読み出したデータを論理反転して外部へ出力するテスト回路と、
を備えた半導体装置。 - 前記テスト回路は、
前記第2のメモリセル領域におけるメモリセルを選択するワード線の前記半導体装置における位置を示すアドレスを記憶し、
テストモードとしての読み出し動作及び書き込み動作において、
外部から前記半導体装置におけるメモリセルを選択するワード線の位置を示すアドレスが入力されると、記憶したアドレスと一致するか否かを比較し、
一致する場合、反転制御信号を活性レベルにし、一致しない場合、反転制御信号を非活性レベルに維持するアドレス検知回路と、
前記反転制御信号が活性レベルにあるとき、
テストモードとしての書き込み動作においては、外部から入力されたデータを論理反転して、前記ワード線により選択されたメモリセルに、論理反転したデータを書き込み、
テストモードとしての読み出し動作においては、前記ワード線により選択されたメモリセルから読み出したデータを論理反転して外部へのデータとして出力するリードライトアンプと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第1のメモリセル領域及び前記第2のメモリセル領域各々は、複数のワード線、複数のビット線、前記複数のビット線及び前記複数のビット線の交点に設けられる複数のメモリセルを有し、
前記第1のメモリセル領域における複数のビット線各々は、前記半導体装置におけるビット線の位置を示すアドレスが外部から入力されると、前記複数のビット線各々と一対のメインIO線の一方と接続するカラムスイッチを備え、
前記第2のメモリセル領域における複数のビット線各々は、前記半導体装置におけるビット線の位置を示すアドレスが外部から入力されると、前記複数のビット線各々と前記一対のメインIO線の他方と接続するカラムスイッチを備え、
前記リードライトアンプは、前記一対のメインIO線各々に接続される一対の第1の入出力端子と、外部から入力されたデータが入出力される前記一対の第1の入出力端子とは異なる第2の入出力端子を有し、
テストモードとしての書き込み動作において、前記反転制御信号が活性レベルのとき、
前記第2の入出力端子に外部から入力されるデータを反転して、当該反転データを前記一対の第1の入出力端子から前記メインIO線各々へ出力し、オンする前記カラムスイッチ及び該カラムスイッチに対応するビット線を介して、前記第2のメモリセル領域のメモリセルに当該反転データを書き込むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。 - 前記リードライトアンプは、
テストモードとしての読み出し動作において、前記反転制御信号が活性レベルのとき、
前記第2のメモリセル領域のメモリセルのデータであって、当該データが読み出されたビット線及び該ビット線に対応し、オンする前記カラムスイッチを介して、前記一対の第1の入出力端子に入力されるデータを反転して、当該反転データを前記第2の入出力端子から外部へのデータとして出力することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記第1のメモリセル領域及び前記第2のメモリセル領域を組として複数組備え、
前記複数組は、メモリセルに接続されるワード線の位置を示す複数のロウアドレスのうちの上位のロウアドレスにより、2のべき乗の組に区切られ、
かつ、前記複数組各々において、前記第1のメモリセル領域及び第2のメモリセル領域各々は、前記複数のロウアドレスのうち、前記上位のロウアドレスを除く下位のロウアドレスに対応して2のべき乗でない本数のワード線を備えるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4いずれか一項に記載の半導体装置。
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WO2019060573A1 (en) * | 2017-09-22 | 2019-03-28 | Qualcomm Incorporated | DETECTION OF RANDOM TELEGRAPH NOISE DEFECTS IN A MEMORY |
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