JP2012128465A

JP2012128465A - タッチパネル及びこれを用いたリモコン送信機

Info

Publication number: JP2012128465A
Application number: JP2010276542A
Authority: JP
Inventors: Takuma Betsushi; 琢磨別司; Tetsuo Murakami; 哲郎村上
Original assignee: Panasonic Corp
Current assignee: Panasonic Corp
Priority date: 2010-12-13
Filing date: 2010-12-13
Publication date: 2012-07-05

Abstract

【課題】主に各種電子機器の操作に使用されるタッチパネル及びこれを用いたリモコン送信機に関し、誤操作がなく、容易で多様な操作の可能なものを提供することを目的とする。
【解決手段】カバーシート２７上面に中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する、略線状またはドット状の複数の突起部２７Ｂを設けることで、指でカバーシート２７上面を摺動操作する際、カバーシート２７上面の複数の突起部２７Ｂと、突起部が形成されていない中央部２７Ａによって、指の操作方向や操作位置が判別できるため、都度目で見て確認しながら操作を行う必要がなく、誤操作も生じづらくなり、容易で多様な操作が可能なタッチパネル２８、及びこれを用いたリモコン送信機を得ることができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、主に各種電子機器の操作に使用されるタッチパネル、及びこれを用いたリモコン送信機に関するものである。

近年、テレビやビデオ、エアコン等の各種電子機器の高機能化が進むなか、これらを操作するタッチパネルやリモコン送信機においても、多様で確実な操作を行えるものが求められている。

このような従来のタッチパネルやリモコン送信機について、図６〜図８を用いて説明する。

なお、これらの図面は構成を判り易くするために、部分的に寸法を拡大して表している。

図７は従来のリモコン送信機の断面図、図８は同分解斜視図であり、同図において、１はフィルム状の下基板、２は同じく上基板で、下基板１上面には略帯状で複数の下導電層（図示せず）が配列形成されると共に、上基板２上面には同じく複数の上導電層（図示せず）が下導電層とは直交方向に配列形成されている。

また、３はフィルム状のカバーシートで、下基板１上に上基板２とカバーシート３が重ねて載置され、接着剤（図示せず）等によって貼付されてタッチパネル４が形成されると共に、このタッチパネル４が略箱状で絶縁樹脂製の上ケース５上面の開口孔に装着されている。

さらに、６は絶縁樹脂製の保持体で、この保持体６上にタッチパネル４が載置されると共に、保持体６が上下動可能に上ケース５内に収納されている。

そして、７はゴム等の操作体で、下方に略ドーム状の薄肉部が形成され、下面に可動接点８が形成された複数の操作部７Ａが設けられると共に、これらの操作部７Ａが上ケース５上面の貫通孔から上下動可能に突出している。

さらに、タッチパネル４下方の操作体７上面には、操作部７Ａと同様に下面に可動接点８が形成された押圧部７Ｂが設けられると共に、この押圧部７Ｂ上面に保持体６下面の突出部６Ａが当接している。

また、９は上下面に複数の配線パターン（図示せず）が形成された配線基板で、この上面には操作部７Ａや押圧部７Ｂ下面の可動接点８と、所定の間隙を空けて対向する複数の固定接点１０が形成されている。

さらに、配線基板９の上下面には、発光ダイオード等のリモコン信号を送信する送信手段１１や、配線パターンやフィルム状のフレキ基板１２を介して、タッチパネル４や複数の固定接点１０、送信手段１１に接続されたマイコン等の制御手段１３が形成されると共に、上ケース５下面を絶縁樹脂製の下ケース１４が覆って、リモコン送信機が構成されている。

以上の構成において、リモコン送信機を操作するテレビ等の電子機器に向けて、指で所定の操作部７Ａの上面を押圧操作すると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して操作部７Ａが下方へ移動し、この下面の可動接点８が複数の固定接点１０に接触して、可動接点８を介して複数の固定接点１０の電気的接離が行われ、この電気的接離に応じて制御手段１３が、送信手段１１から赤外線のリモコン信号を電子機器へ送信し、例えば、テレビの電源の入／切や音量の増減等が遠隔操作によって行われる。

また、図６の正面図に示すように、遠隔操作するテレビ等の電子機器４０の表示画面４１に、例えば放送番組等の複数のメニュー４２が表示された状態で、カバーシート３上面に指を触れ、指をなぞるように前後左右に移動して摺動操作すると、この操作した箇所の上導電層と下導電層の間の静電容量が変化するため、これによってタッチパネル４のどの箇所からどの箇所へ指が移動したのかを制御手段１３が検出する。

そして、この指の移動に応じたリモコン信号を、制御手段１３が送信手段１１から機器へ送信し、例えば、表示画面４１に表示されたカーソル４３等が上下方向や左右方向へ移動して、メニュー４２の選択が行われる。

さらに、カーソル４３等が所望の番組やメニュー上に位置した状態で、カバーシート３上面を押圧操作すると、タッチパネル４や保持体６が下方へ移動し、保持体６下面の突出部６Ａが操作体７の押圧部７Ｂ上面を押圧する。

そして、所定の力が加わると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して押圧部７Ｂが下方へ移動し、下面の可動接点８によって複数の固定接点１０の電気的接離が行われ、この固定接点１０の電気的接離を制御手段１３が検出して、送信手段１１からリモコン信号を機器へ送信し、例えば、番組の予約や次のメニューの表示等が行われる。

つまり、複数の操作部７Ａの押圧操作によって、電源や音量といった機器の各機能の遠隔操作を行うと共に、カバーシート３を介してタッチパネル４を摺動操作することによって、表示画面４１に表示された放送番組等の複数のメニュー４２の選択を行い、さらにカバーシート３を押圧操作し、この下方の押圧部７Ｂを弾性反転させることによって、メニューの確定や次メニューの表示等を、遠隔操作によって行うことができるように構成されているものであった。

なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献１が知られている。

特開２０１０−６２６０７号公報

しかしながら、上記従来のタッチパネル４やリモコン送信機においては、カバーシート３上面に指を触れ、摺動操作して複数のメニュー４２の選択等を行う際、指を前後左右に移動するとカーソル４３が上下方向や左右方向へ移動し、斜め方向に移動するとカーソル４３も斜め方向へ移動するため、指がカバーシート３上面のどの位置にあるかを、目で見て確認しながら操作する必要があり、操作が煩雑で手間がかかり、誤操作も生じ易くなってしまうという課題があった。

本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、誤操作がなく、容易で多様な操作の可能なタッチパネル、及びこれを用いたリモコン送信機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。

本発明の請求項１に記載の発明は、略帯状で複数の上導電層上方に載置されたカバーシート上面に、中央部を空けて外方へ放射状に延出する、略線状またはドット状の複数の突起部を設けてタッチパネルを構成したものであり、指でカバーシート上面を摺動操作する際、カバーシート上面の複数の突起部と、突起部が形成されていない中央部によって、指の操作方向や操作位置が判別できるため、都度目で見て確認しながら操作を行う必要がなく、誤操作も生じづらくなり、容易で多様な操作が可能なタッチパネルを得ることができるという作用を有する。

請求項２に記載の発明は、請求項１記載のタッチパネルの操作に応じて制御手段が、送信手段からリモコン信号を送信するようにしてリモコン送信機を構成したものであり、誤操作がなく、容易で多様な操作の可能なリモコン送信機を得ることができるという作用を有する。

以上のように本発明によれば、誤操作がなく、容易で多様な操作の可能なタッチパネル、及びこれを用いたリモコン送信機を実現できるという有利な効果が得られる。

本発明の一実施の形態によるタッチパネルの断面図同分解斜視図同リモコン送信機の断面図同分解斜視図同部分平面図電子機器の正面図従来のリモコン送信機の断面図同分解斜視図

以下、本発明の実施の形態について、図１〜図６を用いて説明する。

また、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。

（実施の形態）
図１は本発明の一実施の形態によるタッチパネルの断面図、図２は同分解斜視図であり、同図において、２１はポリエチレンテレフタレートやポリエーテルサルホン、ポリカーボネート等の略矩形状でフィルム状の下基板で、上面には酸化インジウム錫や酸化錫、銀やカーボン等の略帯状で複数の下導電層２２が、スパッタ法や印刷等によって左右方向に配列形成されると共に、一端が下導電層２２端部に連結され他端が下基板２１外周右端に延出する、銀やカーボン等の複数の下電極２３が形成されている。

また、２４は同じくフィルム状の上基板で、上面には酸化インジウム錫や酸化錫、銀やカーボン等の略帯状で複数の上導電層２５が、下導電層２２とは直交方向の前後方向に配列形成されると共に、一端が上導電層２５端部に連結され他端が上基板２４外周右端に延出する、銀やカーボン等の複数の上電極２６が形成されている。

そして、この複数の下導電層２２と上導電層２５は、複数の方形部が帯状に連結されて形成されると共に、これらの間には、略方形の複数の空隙部が設けられ、下基板２１と上基板２４が積重された状態では、各々の方形部が各々の空隙部に上下で交互に重なるように形成されている。

さらに、２７はポリエチレンテレフタレートやポリウレタン、シリコーンゴム等の略矩形状でフィルム状のカバーシートで、上面には中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する、略線状の複数の突起部２７Ｂが、エンボス加工や貼付等によって設けられている。

そして、下基板２１上に上基板２４とカバーシート２７が重ねて載置され、アクリルやシリコーン等の接着剤（図示せず）等によって貼付されて、タッチパネル２８が構成されている。

また、図３はこのようなタッチパネル２８を用いたリモコン送信機の断面図、図４は同分解斜視図であり、同図において、５は略箱状でポリスチレンやＡＢＳ等の絶縁樹脂製の上ケース、６は同じく絶縁樹脂製の保持体で、保持体６上にタッチパネル２８が載置されると共に、保持体６が上下動可能に上ケース５内に収納されて、タッチパネル２８が上ケース５上面の開口孔に装着されている。

そして、７はゴムやエラストマー等の操作体で、この操作体７には下方に略ドーム状の薄肉部が形成され、下面に可動接点８が形成された複数の操作部７Ａが設けられると共に、これらの操作部７Ａが上ケース５上面の貫通孔から上下動可能に突出している。

さらに、タッチパネル２８下方の操作体７上面には、操作部７Ａと同様に下面に可動接点８が形成された押圧部７Ｂが設けられると共に、この押圧部７Ｂ上面に保持体６下面の突出部６Ａが当接している。

また、９は紙フェノールやガラス入りエポキシ等の配線基板で、上下面には銅箔等によって複数の配線パターン（図示せず）が形成されると共に、この上面には銅やカーボン等によって、操作部７Ａや押圧部７Ｂ下面の可動接点８と所定の間隙を空けて対向する、略円形状やこれを囲む略馬蹄状または略リング状の複数の固定接点１０が設けられている。

さらに、配線基板９の上下面には、発光ダイオード等のリモコン信号を送信する送信手段１１や、配線パターンやフィルム状のフレキ基板１２を介して、タッチパネル２８の複数の下電極２３や上電極２６、複数の固定接点１０、送信手段１１に接続されたマイコン等の制御手段１３が形成されると共に、上ケース５下面を絶縁樹脂製の下ケース１４が覆って、リモコン送信機が構成されている。

また、図６の正面図に示すように、遠隔操作するテレビ等の電子機器４０の表示画面４１に、例えば放送番組等の複数のメニュー４２が表示された状態で、カバーシート２７上面に指を触れ、指をなぞるように前後左右に移動して摺動操作すると、この操作した箇所の下導電層２２と上導電層２５の間の静電容量が変化するため、これによってタッチパネル２８のどの箇所からどの箇所へ指が移動したのかを制御手段１３が検出する。

さらに、カーソル４３等が所望の番組やメニュー上に位置した状態で、カバーシート２７上面を押圧操作すると、タッチパネル２８や保持体６が下方へ移動し、保持体６下面の突出部６Ａが操作体７の押圧部７Ｂ上面を押圧する。

なお、カバーシート２７上面から指を離すと、押圧部７Ｂの弾性復帰力によって、タッチパネル２８や保持体６が上方へ戻され元の状態に復帰する。

つまり、複数の操作部７Ａの押圧操作によって、電源や音量といった機器の各機能の遠隔操作を行うと共に、カバーシート２７を介してタッチパネル２８を摺動操作することによって、表示画面４１に表示された放送番組等の複数のメニュー４２の選択を行い、さらにカバーシート２７を押圧操作し、この下方の押圧部７Ｂを弾性反転させることによって、メニューの確定や次メニューの表示等を、遠隔操作によって行うことができるように構成されている。

そして、この時、タッチパネル２８のカバーシート２７上面には、中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する、略線状の複数の突起部２７Ｂが設けられ、この中央部２７Ａや突起部２７Ｂによって、指がカバーシート２７上面のどの箇所を摺動操作しているのかが、例えば指が前後方向へ移動しているのか、左右方向へ移動しているのかが判るようになっているため、カバーシート２７上の指の位置をいちいち目で見て確認する必要はなく、電子機器４０の表示画面４１を見ながらカーソル４３等を移動して、容易にメニュー４２の選択が行えるようになっている。

また、カバーシート２７を押圧操作して、メニューの確定や次メニューの表示等を行う場合にも、突起部２７Ｂが形成されていない平坦な中央部２７Ａによって、指がカバーシート２７上面の中央にあることが判別できるため、この中央部２７Ａで押圧操作を行うことで、下方の押圧部７Ｂを垂直に押圧して、下面の可動接点８と固定接点１０との確実な電気的接離を行うことができる。

すなわち、カバーシート２７上面に中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する、略線状の複数の突起部２７Ｂを設けることで、指でカバーシート２７上面を摺動操作や押圧操作する際、突起部２７Ｂや平坦な中央部２７Ａによって、指の操作方向や操作位置が判別できるため、都度目で見て確認しながら操作を行う必要はなく、誤操作も生じづらく、多様な操作を容易に行えるように構成されている。

なお、以上の説明では、略矩形状のカバーシート２７上面に、中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する複数の突起部２７Ｂを、略線状に形成した構成について説明したが、図５（ａ）や（ｂ）の部分平面図に示すように、円形状のカバーシート２７上面にドット状の複数の突起部２７Ｃを、中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出形成した構成や、多角形状のカバーシート２７上面に略線状の複数の突起部２７Ｄを、外方へ並べて配列形成した構成としても本発明の実施は可能であり、同様の効果を得ることができる。

また、上面に下導電層２２が形成されたフィルム状の下基板２１上に、上面に上導電層２５が形成された同じくフィルム状の上基板２４を重ね、この上にカバーシート２７を載置貼付してタッチパネル２８を形成した構成について説明したが、紙フェノールやガラス入りエポキシ等の薄板に、例えば３枚の薄板に銅箔等によって下導電層２２や上導電層２５、下電極２３や上電極２６を形成し、これらを積層すると共に、銀等のスルーホールによってこれらを接続した、いわゆる多層配線基板にカバーシート２７を載置貼付して、タッチパネルを形成した構成としてもよい。

このように本実施の形態によれば、カバーシート２７上面に中央部２７Ａを空けて外方へ放射状に延出する、略線状またはドット状の複数の突起部２７Ｂを設けることで、指でカバーシート２７上面を摺動操作する際、カバーシート２７上面の複数の突起部２７Ｂと、突起部が形成されていない中央部２７Ａによって、指の操作方向や操作位置が判別できるため、都度目で見て確認しながら操作を行う必要がなく、誤操作も生じづらくなり、容易で多様な操作が可能なタッチパネル２８、及びこれを用いたリモコン送信機を得ることができるものである。

なお、以上の説明では、操作部７Ａの押圧操作やタッチパネル２８の摺動操作等に応じて、制御手段１３が発光ダイオード等の送信手段１１から、赤外線のリモコン信号を電子機器４０へ送信する構成について説明したが、送信手段１１をアンテナ等で形成し、電波によって電子機器４０を遠隔操作する構成としても、本発明の実施は可能である。

本発明によるタッチパネル及びこれを用いたリモコン送信機は、誤操作がなく、容易で多様な操作の可能なものを得ることができるという有利な効果を有し、主に各種電子機器の操作用として有用である。

５上ケース
６保持体
６Ａ突出部
７操作体
７Ａ操作部
７Ｂ押圧部
８可動接点
９配線基板
１０固定接点
１１送信手段
１２フレキ基板
１３制御手段
１４下ケース
２１下基板
２２下導電層
２３下電極
２４上基板
２５上導電層
２６上電極
２７カバーシート
２７Ａ中央部
２７Ｂ、２７Ｃ、２７Ｄ突起部
２８タッチパネル
４０電子機器
４１表示画面
４２メニュー
４３カーソル

Claims

所定方向に配列された略帯状で複数の下導電層と、この下導電層と直交方向に所定の間隙を空けて配列された略帯状で複数の上導電層と、この上導電層上方に載置されたカバーシートからなり、上記カバーシート上面に中央部を空けて外方へ放射状に延出する、略線状またはドット状の複数の突起部を形成したタッチパネル。
請求項１記載のタッチパネルと、送信手段からリモコン信号を送信する制御手段からなり、上記制御手段が上記タッチパネルの操作に応じてリモコン信号を送信するリモコン送信機。