JP2012126189A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド型パワーユニットの発電動機が内燃機関の補助駆動を行っている最中でも、失火誤検出を抑制できる失火検出装置を提供する。
【解決手段】内燃機関を補助的に駆動可能な発電動機と、この発電動機の制御トルクを検出可能なトルク検出手段とを備えたハイブリッド型パワーユニットの内燃機関の失火検出装置において、発電動機により補助的に駆動されている状態下の内燃機関の回転角速度を合成駆動角速度として検出可能な角速度検出手段を設け、発電動機の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、合成駆動角速度と発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行う。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関を補助的に駆動可能な発電動機と、この発電動機の制御トルクを検出可能なトルク検出手段とを備えたハイブリッド型パワーユニットの内燃機関の失火検出装置において、発電動機により補助的に駆動されている状態下の内燃機関の回転角速度を合成駆動角速度として検出可能な角速度検出手段を設け、発電動機の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、合成駆動角速度と発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行う。
【選択図】図1
Description
この発明は内燃機関の失火検出装置に係り、特に、内燃機関を発電動機により補助的に駆動可能なハイブリッド型パワーユニットの内燃機関の失火について誤検出を減らし、精度の高い失火検出を実現できる内燃機関の失火検出装置に関する。
車両に搭載されたパワーユニットの内燃機関の失火を検出する失火検出装置は、クランク軸の角速度変化により失火を捉えるシステムで、気筒識別を行うためのカム角センサとクランク軸の角速度を検出するためのクランク角センサとから構成され、それぞれのセンサの出力信号から気筒の識別や失火率を演算する。
クランク軸の角速度は、気筒内の燃料の爆発(燃焼)の有無により変化するので、爆発による角速度の変化が最も顕著に現れるクランク軸の角度を選定する。爆発が正常に行われた場合は、角速度が大きくなるので、設定した角度の通過に要する時間は短くなる(角速度が速い)。一方、爆発が正常に行われない場合は、設定した角度の通過に要する時間は長くなる(角速度が遅い)。失火検出装置は、この差を捕らえて失火の判定を行なう。
例えば、図6に示すように、失火検出装置は、4気筒を有する内燃機関で第1気筒♯1の失火を判定しようとした場合、他の3つの第2〜第4気筒♯2〜♯4の設定した角度の通過に要する時間(第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4)の中値Uを計算し、その値Uに対して下限値となる閾値Sを設定する。
失火検出装置は、図6(A)に示すように、第1気筒♯1について設定した角度の通過に要する時間(第1気筒♯1の角速度T♯1)がこの閾値Sを上回っていれば、失火していずに正常と判定する。失火検出装置は、図6(B)に示すように、第1気筒♯1の設定した角度の通過に要する時間(角速度T♯1)が閾値Sを下回った場合、第1気筒♯1が失火していると判定する。失火検出装置は、第1気筒♯1の失火判定が終了すると、隣の気筒に対して同じ演算を行う。
クランク軸の角速度は、気筒内の燃料の爆発(燃焼)の有無により変化するので、爆発による角速度の変化が最も顕著に現れるクランク軸の角度を選定する。爆発が正常に行われた場合は、角速度が大きくなるので、設定した角度の通過に要する時間は短くなる(角速度が速い)。一方、爆発が正常に行われない場合は、設定した角度の通過に要する時間は長くなる(角速度が遅い)。失火検出装置は、この差を捕らえて失火の判定を行なう。
例えば、図6に示すように、失火検出装置は、4気筒を有する内燃機関で第1気筒♯1の失火を判定しようとした場合、他の3つの第2〜第4気筒♯2〜♯4の設定した角度の通過に要する時間(第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4)の中値Uを計算し、その値Uに対して下限値となる閾値Sを設定する。
失火検出装置は、図6(A)に示すように、第1気筒♯1について設定した角度の通過に要する時間(第1気筒♯1の角速度T♯1)がこの閾値Sを上回っていれば、失火していずに正常と判定する。失火検出装置は、図6(B)に示すように、第1気筒♯1の設定した角度の通過に要する時間(角速度T♯1)が閾値Sを下回った場合、第1気筒♯1が失火していると判定する。失火検出装置は、第1気筒♯1の失火判定が終了すると、隣の気筒に対して同じ演算を行う。
従来の内燃機関の失火検出装置には、内燃機関を発電動機で補助的に駆動可能なハイブリッド型パワーユニットにおける内燃機関の失火検出技術として、内燃機関の運転に伴う振動を抑制するように発電動機を制御する制振制御を行いつつ、出力軸が単位回転角だけ回転するのに必要な単位回転角所要時間に基づいて内燃機関の失火を仮判定し、失火と仮判定されたときに、さらに2つの本判定を行うことを基本とする失火検出装置が開示されている。(特許文献1)
ところで、内燃機関と発電動機との2つの動力源を有するハイブリッド型パワーユニットを搭載した車両の場合、ドライバの要求によって内燃機関の運転時に発電動機の駆動力が加わる場合がある。例えば、一定速度で走行している状態から追い越しを掛けると、内燃機関を発電動機で補助的に駆動するモータアシストが働く場合がある。
このような内燃機関を発電動機で補助的に駆動している状態下で内燃機関に失火が起こった場合、図7(A)に示すように、第1気筒♯1の角速度T♯1は発電動機が駆動したために内燃機関駆動成分に発電動機駆動成分が加わって閾値Sを上回り、正常に爆発が行われた場合の第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4と同じ角速度変化となり、失火を見逃して誤判定するおそれがある。また、図7(B)に示すように、第1気筒♯1は正常な爆発が行われたにもかかわらず、発電動機が駆動したために第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の変化が発電動機駆動成分の加算で早くなり、その前の第1気筒♯1の爆発による角速度T♯1が閾値Sを下回ってその爆発を失火と誤判定するおそれがある。
このような内燃機関を発電動機で補助的に駆動している状態下で内燃機関に失火が起こった場合、図7(A)に示すように、第1気筒♯1の角速度T♯1は発電動機が駆動したために内燃機関駆動成分に発電動機駆動成分が加わって閾値Sを上回り、正常に爆発が行われた場合の第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4と同じ角速度変化となり、失火を見逃して誤判定するおそれがある。また、図7(B)に示すように、第1気筒♯1は正常な爆発が行われたにもかかわらず、発電動機が駆動したために第2〜第4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の変化が発電動機駆動成分の加算で早くなり、その前の第1気筒♯1の爆発による角速度T♯1が閾値Sを下回ってその爆発を失火と誤判定するおそれがある。
前記特許文献1に開示の失火検出装置においては、発電動機の制振制御を行っている最中に失火検出の仮判定を行わなければ、本判定も行われないので、ハイブリッド型パワーユニットの発電動機が内燃機関の補助駆動を行っていても、制振制御を行っていない場合には、この失火判定を利用することができない。また、前記特許文献1は、2つ目の本判定による失火検出を行う為に、発電動機の補助駆動を停止させると、その間にドライバビリティを損ねる可能性が生じる不都合がある。
この発明は、ハイブリッド型パワーユニットの発電動機が内燃機関の補助駆動を行っている最中でも、失火誤検出を抑制できる失火検出装置を提供することを目的とする。
この発明は、内燃機関を補助的に駆動可能な発電動機と、この発電動機の制御トルクを検出可能なトルク検出手段とを備えたハイブリッド型パワーユニットの内燃機関の失火検出装置において、前記発電動機により補助的に駆動されている状態下の内燃機関の回転角速度を合成駆動角速度として検出可能な角速度検出手段を設け、前記発電動機の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、前記合成駆動角速度と前記発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行うことを特徴とする。
この発明の内燃機関の失火検出装置は、発電動機駆動成分の角速度変化量を除いて判断するので、失火の誤検出を減らし、精度の高い失火検出を実現できる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。図1において、1は車両、2はハイリッド型パワーユニット、3は内燃機関、4は発電動機である。車両1のハイブリッド型パワーユニット2は、内燃機関3を補助的に駆動可能な発電動機4を備えている。ハイブリッド型パワーユニット2は、内燃機関3のクランク軸5に内燃機関側プーリ6を設け、発電動機4の駆動軸7に発電動機側プーリ8を設け、内燃機関側プーリ6と発電動機側プーリ8とにベルト状部材9を巻き掛けて、駆動力が相互に伝達されるように連結している。
前記内燃機関3は、複数の気筒を備える多気筒内燃機関、この実施例では4気筒内燃機関であり、変速機10を介して車輪11に接続されている。前記発電動機4には、インバータ12を介してバッテリ13が接続されている。発電動機4は、バッテリ13からインバータ12を介して供給される電力により駆動力を発生し、各プーリ6・8及びベルト状部材9を介して内燃機関3を補助的に駆動する。また、発電動機4は、内燃機関3の駆動力により各プーリ6・8及びベルト状部材9を介して駆動され、発電する。発電された電力は、インバータ12を介してバッテリ13に充電される。
ハイブリッド型パワーユニット2は、内燃機関3の駆動力、また、内燃機関3及び発電動機4の駆動力を変速機10により変換して出力し、車輪11を駆動して車両1を走行させる。
前記内燃機関3は、複数の気筒を備える多気筒内燃機関、この実施例では4気筒内燃機関であり、変速機10を介して車輪11に接続されている。前記発電動機4には、インバータ12を介してバッテリ13が接続されている。発電動機4は、バッテリ13からインバータ12を介して供給される電力により駆動力を発生し、各プーリ6・8及びベルト状部材9を介して内燃機関3を補助的に駆動する。また、発電動機4は、内燃機関3の駆動力により各プーリ6・8及びベルト状部材9を介して駆動され、発電する。発電された電力は、インバータ12を介してバッテリ13に充電される。
ハイブリッド型パワーユニット2は、内燃機関3の駆動力、また、内燃機関3及び発電動機4の駆動力を変速機10により変換して出力し、車輪11を駆動して車両1を走行させる。
前記内燃機関3の失火を判定する失火検出装置14は、4つの気筒♯1〜♯4を備えた内燃機関3の気筒識別を行うためにカム軸のカム角を検出可能なカム角検出手段15を備え、発電動機4により補助的に駆動されている状態下での内燃機関3の回転角速度(クランク角4の角速度)を合成駆動角速度として検出可能な角速度検出手段(クランク角センサ)16を備えている。また、インバータ12には、電動発電機4の駆動トルク及び発電トルクからなる制御トルクを検出可能なトルク検出手段17を備えている。カム角検出手段15と、角速度検出手段16と、トルク検出手段17とは、失火判定手段18に接続されている。
失火判定手段18は、検出手段15〜17の検出する信号で気筒の識別や失火を検出する。失火判定手段18は、発電動機4の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、合成駆動角速度と発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行う。
失火判定手段18による失火判定は、内燃機関3の複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量との偏差に基づいて判定する。
失火判定手段18は、検出手段15〜17の検出する信号で気筒の識別や失火を検出する。失火判定手段18は、発電動機4の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、合成駆動角速度と発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行う。
失火判定手段18による失火判定は、内燃機関3の複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量との偏差に基づいて判定する。
失火検出装置14は、発電動機4の制御トルクと発電動機駆動成分の角速度変化量のマップを失火判定手段18に設定している。
このマップは、図5に示すように、発電動機4の制御トルクが駆動トルクの場合に角速度変化量を負(−)の値とし、駆動トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなるように設定している。一方、マップは、発電動機4の制御トルクが発電トルクの場合に角速度変化量を正(+)の値とし、発電トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなるように設定している。
さらに、マップは、駆動トルクと発電トルクとの境界となる中立トルク範囲では角速度変化量をゼロとなるよう設定している。発電動機4の制御トルクが中立トルク範囲では、補助的な駆動や負荷がないので、前記角速度検出手段16は実質的に内燃機関3のみの回転角速度を検出することになる。
このマップ設定により、失火検出装置14は、発電動機4が内燃機関3を補助的に駆動(アシスト)している状態での角速度を負の値としているので、単純加算によって、内燃機関3の角速度を算出できる。一方、失火検出装置14は、発電動機4が発電を行う場合は内燃機関3に対して負荷となるので、逆に角速度を正の値として、やはり単純加算によって、内燃機関3の角速度を算出できる。
このマップは、図5に示すように、発電動機4の制御トルクが駆動トルクの場合に角速度変化量を負(−)の値とし、駆動トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなるように設定している。一方、マップは、発電動機4の制御トルクが発電トルクの場合に角速度変化量を正(+)の値とし、発電トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなるように設定している。
さらに、マップは、駆動トルクと発電トルクとの境界となる中立トルク範囲では角速度変化量をゼロとなるよう設定している。発電動機4の制御トルクが中立トルク範囲では、補助的な駆動や負荷がないので、前記角速度検出手段16は実質的に内燃機関3のみの回転角速度を検出することになる。
このマップ設定により、失火検出装置14は、発電動機4が内燃機関3を補助的に駆動(アシスト)している状態での角速度を負の値としているので、単純加算によって、内燃機関3の角速度を算出できる。一方、失火検出装置14は、発電動機4が発電を行う場合は内燃機関3に対して負荷となるので、逆に角速度を正の値として、やはり単純加算によって、内燃機関3の角速度を算出できる。
次に、図3〜図5に従って、失火検出装置14の作用を説明する。
内燃機関3は複数の気筒、ここでは4つの気筒を備える多気筒内燃機関であり、失火検出装置14による失火判定は、複数気筒の相対評価によって判定する。すなわち、図3に示すように、複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量をそれぞれ算出し、相互の偏差に基づいて判定する。なお、図4と図5に一部の例を示すが、図示していない他のケースでも、電動機駆動成分の角速度変化量を除して判断することは、共通する。
失火検出装置14は、図3に示すように、失火検出のプログラムがスタートすると(S01)、カム角検出手段15、角速度検出手段16、トルク検出手段17から各種データを入力する(S02)。
角速度検出手段16のデータである合成駆動角速度を検出し(S03)、トルク検出手段17のデータであるは制御トルクから図5のマップで発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し(S04)、合成駆動角速度に発電動機駆動成分の角速度変化量を加算して内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出する(A05)。
カム角検出手段15のデータにより内燃機関3の複数気筒を判別し、複数気筒のうち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量が、残りの複数気筒の中値から閾値を引いた値以上であるかを判断する(S06)。
この判断(S06)がYESの場合は、失火判定対象気筒が失火していずに正常と判定し(S07)、プログラムをエンドにする(S09)。この判断(S06)がNOの場合は、失火判定対象気筒が失火している判定し(S09)、プログラムをエンドにする(S09)。
前記判断(S06)においては、例えば、図4に示すように、失火判定対象気筒の第1気筒♯1の発電動機駆動成分を除いた角速度T♯1の変化量が、失火判定対象気筒以外の第2〜4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の中値Uに対して設定した下限値の閾値Sを下回った場合、第1気筒♯1が失火していると判定する。また、前記判断(S06)においては、図5に示すように、失火判定対象気筒の第1気筒♯1の角速度T♯1の変化量が、失火判定対象気筒以外の第2〜4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の発電動機駆動成分を除いた中値Uに対して設定した閾値Sを上回った場合、第1気筒♯1が失火していずに正常と判定する。失火検出装置14は、第1気筒♯1の失火判定が終了すると、隣の気筒に対して同じ演算を行う。
内燃機関3は複数の気筒、ここでは4つの気筒を備える多気筒内燃機関であり、失火検出装置14による失火判定は、複数気筒の相対評価によって判定する。すなわち、図3に示すように、複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量をそれぞれ算出し、相互の偏差に基づいて判定する。なお、図4と図5に一部の例を示すが、図示していない他のケースでも、電動機駆動成分の角速度変化量を除して判断することは、共通する。
失火検出装置14は、図3に示すように、失火検出のプログラムがスタートすると(S01)、カム角検出手段15、角速度検出手段16、トルク検出手段17から各種データを入力する(S02)。
角速度検出手段16のデータである合成駆動角速度を検出し(S03)、トルク検出手段17のデータであるは制御トルクから図5のマップで発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し(S04)、合成駆動角速度に発電動機駆動成分の角速度変化量を加算して内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出する(A05)。
カム角検出手段15のデータにより内燃機関3の複数気筒を判別し、複数気筒のうち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量が、残りの複数気筒の中値から閾値を引いた値以上であるかを判断する(S06)。
この判断(S06)がYESの場合は、失火判定対象気筒が失火していずに正常と判定し(S07)、プログラムをエンドにする(S09)。この判断(S06)がNOの場合は、失火判定対象気筒が失火している判定し(S09)、プログラムをエンドにする(S09)。
前記判断(S06)においては、例えば、図4に示すように、失火判定対象気筒の第1気筒♯1の発電動機駆動成分を除いた角速度T♯1の変化量が、失火判定対象気筒以外の第2〜4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の中値Uに対して設定した下限値の閾値Sを下回った場合、第1気筒♯1が失火していると判定する。また、前記判断(S06)においては、図5に示すように、失火判定対象気筒の第1気筒♯1の角速度T♯1の変化量が、失火判定対象気筒以外の第2〜4気筒♯2〜♯4の角速度T♯2〜T♯4の発電動機駆動成分を除いた中値Uに対して設定した閾値Sを上回った場合、第1気筒♯1が失火していずに正常と判定する。失火検出装置14は、第1気筒♯1の失火判定が終了すると、隣の気筒に対して同じ演算を行う。
このように、内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機4により補助的に駆動されている状態下の内燃機関3の合成駆動角速度から発電動機4の発電動機駆動成分の角速度変化量を除いて失火を判断するので、失火の誤検出を減らし、精度の高い失火検出を実現できる。また、この失火検出装置14は、発電動機4が内燃機関3の補助駆動を行っている最中でも、失火判定を行うことができる。
前記内燃機関3は複数の気筒を備える多気筒内燃機関であり、この内燃機関3の失火検出装置14による失火判定は、複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量との偏差に基づいて判定している。
これにより、この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機4の発電状態や駆動状態、中立状態に関わらず、さらに、それらの状態間を移行している場合においても、失火検出を行うことができる。
この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機4の制御トルクと発電動機駆動成分の角速度変化量のマップを設定している。このマップは、発電動機4の制御トルクが駆動トルクの場合角速度変化量を負の値とし、駆動トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなる一方、発電動機4の制御トルクが発電トルクの場合角速度変化量を正の値とし、発電トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなり、さらに駆動トルクと発電トルクとの境界となる中立トルク範囲では角速度変化量をゼロとなるよう設定している。
これにより、この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機駆動成分の角速度変化量のマップにより、単純加算によって内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出でき、演算負荷を抑制できる。
なお、失火検出装置14は、失火判定に、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量を採用しているが、中値に変えて、残りの複数気筒の平均値を算出しても良い。中値が存在しない場合や複数存在する場合に適用できる。
前記内燃機関3は複数の気筒を備える多気筒内燃機関であり、この内燃機関3の失火検出装置14による失火判定は、複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量との偏差に基づいて判定している。
これにより、この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機4の発電状態や駆動状態、中立状態に関わらず、さらに、それらの状態間を移行している場合においても、失火検出を行うことができる。
この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機4の制御トルクと発電動機駆動成分の角速度変化量のマップを設定している。このマップは、発電動機4の制御トルクが駆動トルクの場合角速度変化量を負の値とし、駆動トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなる一方、発電動機4の制御トルクが発電トルクの場合角速度変化量を正の値とし、発電トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなり、さらに駆動トルクと発電トルクとの境界となる中立トルク範囲では角速度変化量をゼロとなるよう設定している。
これにより、この内燃機関3の失火検出装置14は、発電動機駆動成分の角速度変化量のマップにより、単純加算によって内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出でき、演算負荷を抑制できる。
なお、失火検出装置14は、失火判定に、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量を採用しているが、中値に変えて、残りの複数気筒の平均値を算出しても良い。中値が存在しない場合や複数存在する場合に適用できる。
この発明は、発電動機により補助的に駆動される内燃機関の失火の誤検出を減らし、精度の高い失火検出を実現できるものであり、走行時の駆動力の基本を内燃機関とし、発電動機をアシスト的役割として使用するパワーユニットを搭載した車両に適用することができる。
1 車両
2 ハイリッド型パワーユニット
3 内燃機関
4 発電動機
10 変速機
11 車輪
12 インバータ
13 バッテリ
14 失火検出装置
15 カム角検出手段
16 角速度検出手段
17 トルク検出手段
18 失火判定手段
2 ハイリッド型パワーユニット
3 内燃機関
4 発電動機
10 変速機
11 車輪
12 インバータ
13 バッテリ
14 失火検出装置
15 カム角検出手段
16 角速度検出手段
17 トルク検出手段
18 失火判定手段
Claims (3)
- 内燃機関を補助的に駆動可能な発電動機と、この発電動機の制御トルクを検出可能なトルク検出手段とを備えたハイブリッド型パワーユニットの内燃機関の失火検出装置において、
前記発電動機により補助的に駆動されている状態下の内燃機関の回転角速度を合成駆動角速度として検出可能な角速度検出手段を設け、
前記発電動機の制御トルクから発電動機駆動成分の角速度変化量を算出し、
前記合成駆動角速度と前記発電動機駆動成分の角速度変化量とに基づいて内燃機関駆動成分の角速度変化量を算出し、
この内燃機関駆動成分の角速度変化量に基づいて失火判定を行うことを特徴とする内燃機関の失火検出装置。 - 前記内燃機関は複数の気筒を備える多気筒内燃機関であり、
前記失火判定は、複数気筒うち一つの失火判定対象気筒の内燃機関駆動成分の角速度変化量と、残りの複数気筒の中値となる内燃機関駆動成分の角速度変化量との偏差に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。 - 前記発電動機の制御トルクと発電動機駆動成分の角速度変化量のマップを設定し、
前記発電動機の制御トルクが駆動トルクの場合角速度変化量を負の値とし、駆動トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなる一方、
前記発電動機の制御トルクが発電トルクの場合角速度変化量を正の値とし、発電トルクが増大するほど角速度変化量の絶対値が大きくなり、
さらに駆動トルクと発電トルクとの境界となる中立トルク範囲では角速度変化量をゼロとなるよう設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の失火検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010277664A JP2012126189A (ja) | 2010-12-14 | 2010-12-14 | 内燃機関の失火検出装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020120366B3 (de) | 2020-08-03 | 2021-12-09 | Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr | Verfahren zur Überwachung eines Antriebsstrangs |
CN114930009A (zh) * | 2020-02-20 | 2022-08-19 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于确定混合动力传动系的内燃机的扭矩曲线的方法以及混合动力传动系 |
-
2010
- 2010-12-14 JP JP2010277664A patent/JP2012126189A/ja active Pending
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CN114930009A (zh) * | 2020-02-20 | 2022-08-19 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于确定混合动力传动系的内燃机的扭矩曲线的方法以及混合动力传动系 |
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