JP2012124872A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を低減すること。
【解決手段】無線信号を受信する受信装置は、畳み込み符号化されたデータを高速に復号化する並列トレースバック手段と生き残りパスを保存する並列パスメモリとを少なくとも有し、畳み込み符号化されたデータを復号化するビタビ復号器と、受信すべき周波数チャネルを設定する周波数チャネル設定手段と、該周波数チャネル設定手段により設定された周波数チャネルに基づいて、トレースバック手段におけるトレースバック長を制御するトレースバック長制御手段とを有する。ビタビ復号器は、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に基づいて、並列パスメモリの動作及び静止を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、受信装置に関する。
デジタル無線通信などで用いられる誤り訂正符号の1つである畳み込み符号、の最尤復号であるビタビ復号においては、トレースバック長を増やすと復号誤りが減少することが知られている。そこで、受信フレームごとにトレースバック長を動的に変更して復号性能を変化させ、トレースバック長を短くした際に処理時間と回路の消費電力を少なくする方法が既に知られている。
また、ビタビ復号回路内で用いるメモリを分割し、トレースバック処理を並列に行うことで、復号の高速化を図る方法が既に知られている。
また、デジタル無線通信において通信に使用される電波の伝搬損失は、通信端末間の距離が一定であるとき、周波数の2乗に比例して増加することが既に知られている。
近年デジタル無線通信のモバイル機器への搭載や環境への配慮といった観点から、さらなる回路の低消費電力化が求められている。
トレースバック長の変更を行う装置では、トレースバック長を短くすることで処理時間を短縮し、消費電力を減らしているにすぎなかった。すなわち、トレースバック長を短くすることで、ビタビ復号回路内で使用されるべき分割されたメモリのうち、復号処理に使用しなくてよいメモリが発生する。しかし、この使用しなくてよいメモリは復号処理中に動作し続けるため、電力が無駄に消費される。
また、トレースバック長の変更を行うために有効な無線電波の周波数を表す情報を用いていないため、最適なトレースバック長を決定するのに複雑な処理を要する。
さらに、トレースバック長の変更を行うために受信フレームに含まれるヘッダ内の情報を用いる方法については、ヘッダ内の情報が同一であったとしても無線電波の周波数チャネルが異なると電波の損失状態および受信フレームの誤り状態が異なるため、最適なトレースバック長を選択できない。
最尤復号器の誤り率特性を向上させる目的で、無線LAN(IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11a)のフレームフォーマットに基づいた受信データのヘッダを復号化することによりトレースバック長を制御して受信フレームの信頼性を向上させることが開示されている(例えば、特許文献1等参照)。受信データのヘッダを用いてトレースバック長を制御することにより、スループットを向上させることができ、且つ再送要求を減少させることができる。その結果、送受信機の消費電力の低減を図ることができる。
しかし、ビタビ復号処理に使用しなくてよいメモリが処理中に動作し続けるため、電力が無駄に消費される。
そこで、本発明は、上述した問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を低減することである。
本受信装置は、
無線信号を受信する受信装置であって、
畳み込み符号化されたデータを高速に復号化する並列トレースバック手段と生き残りパスを保存する並列パスメモリとを少なくとも有し、前記畳み込み符号化されたデータを復号化するビタビ復号器と、
受信すべき周波数チャネルを設定する周波数チャネル設定手段と、
該周波数チャネル設定手段により設定された周波数チャネルに基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御するトレースバック長制御手段と
を有し、
前記ビタビ復号器は、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に基づいて、前記並列パスメモリの動作及び静止を制御する。
開示の実施例によれば、消費電力を低減することができる。
本実施例に従った受信装置の一例を示す機能ブロック図である。 無線LANにより利用される周波数チャネルの一例を示す図である。 通信端末間距離と、自由空間電波伝搬損失との間の関係を示す特性図である。 畳み込み符号器の一例を示す図である。 ビタビ復号の際に作成されるトレリスの一例を示す図である。 OFDMのフレーム構成の一例を示す図である。 本実施例に従った受信装置の一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施例に従った受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施例に従った受信装置における並列トレースバック処理の一例を示す説明図である。 本実施例に従った受信装置における並列トレースバック処理の一例を示す説明図である。 本実施例に従った受信装置の一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施例に従った受信装置の一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<受信装置>
本実施例に従った受信装置は、畳み込み符号化されたデータを受信する。
該受信装置は、データを受信した後、ビタビ復号によって最尤復号化を行う。該最尤復号化は、並列接続されたメモリ(以下、「並列メモリ」という)を利用することにより並列処理される。該受信装置は、最尤復号化を行う際に、受信すべき無線電波の周波数チャネル情報を用いてトレースバック長を制御する。トレースバック長を制御した後に、複数の並列メモリについて使用するメモリと、不使用のメモリを設定し、不使用となる並列メモリを静止し、スタンバイモードにする。不使用となる並列メモリを静止し、スタンバイモードにすることにより、受信装置における消費電力の削減ができる。
図1は、本受信装置100の一例を示す。
本受信装置100は、無線電波を受信するアンテナ102を有する。
本受信装置100は、高周波数(RF: Radio Frequency)部104を有する。RF部104は、アンテナ102からの無線電波を適切な大きさの信号に増幅し、周波数変換によって低周波数帯にダウンコンバートする処理等を行う。
本受信装置100は、受信部106を有する。受信部106は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、信号の同期処理、ある決まった変調方式によって変調された信号を復調する復調処理、畳み込み符号化された符号を例えばビタビ復号処理によって復号化する復号処理、などを行う。
本受信装置100は、媒体アクセス制御(Media Access Control)部108を有する。媒体アクセス制御部108は、RF部104にてダウンコンバートする周波数チャネルの設定や、送受信方式を設定する。
図2は、無線LAN(IEEE 802.11)で利用される周波数チャネルの一部の概念図を示す。
図2において、横軸は周波数[GHz]であり、縦軸はパワーである。無線LANによる通信では、これら複数の周波数チャネルを切り替えるなどして通信を行う。例えば、5.18[GHz]、5.20[GHz]、5.32[GHz]等の間で周波数チャネルを切替えることにより無線LANによる通信を行う。
図3は、自由空間における電波伝搬損失の一例を示す。
図3において、横軸は「通信端末間距離d[m]」であり、縦軸は「自由空間電波伝搬損失L[dB]」である。
自由空間における電波伝搬損失L[dB]は、式(1)のように表される。
Figure 2012124872
式(1)において、fは周波数[MHz]、dは通信端末間距離[m]、πは円周率、cは光速[m/s]である。
図3には、無線LAN(IEEE 802.11)で使用される周波数帯に含まれる、2つの電波、2.437[GHz]の電波と5.17[GHz]の電波について、それぞれ通信端末間距離d[m]と自由空間電波伝搬損失L[dB]との間の関係が示される。ただし、図3中実線で示されるカーブが2.437[GHz]、破線で示されるカーブが5.17[GHz]についてのものである。
また、5.17[GHz]のカーブ、2.437[GHz]のカーブと、通信端末間距離dが15[m]の軸との交点を、それぞれ点01a、点01bとする。点01a、点01bは通信端末間距離が15[m]のときの、周波数による損失の違いを表しており、約6[dB]の差があることが分かる。
以上により、無線電波の周波数の違いによって、通信端末間距離が一定であれば損失に違いがあることが示される。また、2つの通信端末間距離が一定であって、例えば受信装置でそれぞれ一定量のノイズが加わることを仮定すれば、周波数が高いほど信号量に対するノイズ量の割合は増加する。
図4は、畳み込み符号器の一例を示す。
図4に示される畳み込み符号器は、シフトレジスタD1と、シフトレジスタD2とを有する。該畳み込み符号器は、1ビットの入力INとシフトレジスタD1、D2との値の排他的論理和によって符号語OUT1とOUT2とを出力する。
図4に示される畳み込み符号器において、拘束長は3、シフトレジスタD1と、シフトレジスタD2によって表される状態は{00, 01, 10, 11}であり、状態総数は4である。
図5は、ビタビ復号の際に作成されるトレリスの一部の一例を示す。
図5には、図4に示される畳み込み符号器により作成される符号語をビタビ復号化する際に作成されるトレリスの一部を示す。トレリスは、状態の時間的遷移を表現したものであり、図5中実線はそれぞれの状態からの0が入力されたときのパスで、破線は1が入力されたときのパスである。
ビタビ復号は、受信した符号語から復号化を行う際、トレリス上の全ての考えられるパスの中から最尤なパスを選んでトレースバックをし、復号化を行う。
図4に示される畳み込み符号器によって作成された符号語を復号化することを考える。
受信データを一定の長さに打ち切る。換言すれば、受信データを一定の長さに分割する。打ち切った後は2ビットずつの受信語に区切り、考えられる符号語との距離を計算する。この距離をブランチ距離と呼ぶ。
全受信語について距離を計算した後は受信語の順に生き残りパスを選択し、全ての遷移についての生き残りパスを選択した後、生き残りパスに対してトレースバックを行う。
トレースバックを行った後は、その生き残りパスの入力に対応するものを復号結果とする。ただし、このとき全ての生き残りパスについて復号化を行うのではなく、一部を捨てる。ここでは、トレースバックをするだけで復号結果としないトレリス上の状態遷移回数をトレースバック長、トレースバックし、復号結果とする(この処理をデコードと呼ぶ)。トレリス上の状態遷移回数をデコード長とする。
図6は、IEEE 802.11aに規定されるOFDMフレームの一例を示す。
図6に示されるOFDMフレームには、物理レイヤ・コンバージェンスプロトコル(PLCP: Physical Layer Convergence Protocol)プリアンブルと、シグナル(SIGNAL)と、符号化されたOFDMデータとが含まれる。
PLCPプリアンブルは、フレーム検出やゲインコントロールなどに必要であり、あらかじめ規格で定められた16[us]の固定長信号である。SIGNALには、符号化されたOFDMデータのデータレート(RATE)や、その長さ(LENGTH)などが、規格で定められたフォーマットにしたがって記述されている。SIGNALのデータレートは一定である。符号化されたOFDMデータには、本来転送したいデータなどが含まれる。データの符号化方法などによって符号化されたOFDMデータのデータレートは異なり、IEEE 802.11aでは6[Mbps]、9[Mbps]、12[Mbps]、18[Mbps]、24[Mbps]、36[Mbps]、48[Mbps]、54[Mbps]の8種類が規定されている。
図7は、本受信装置100の詳細を示す。
図7に示される受信装置100では、一例として、畳み込み符号器の拘束長を7、畳み込み符号の状態の総数を64、ビタビ復号のトレースバック長を60、ビタビ復号のデコード長を30とする場合について説明する。これらの条件は適宜変更可能である。
本受信装置100は、RF部104を有する。RF部104は、受信した無線電波信号を適切な大きさの信号に増幅し、また、周波数変換によって低周波数帯にダウンコンバートなどの処理を行う。
本受信装置100は、受信部106を有する。該受信部106は、RF部104と接続される。受信部106は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、信号の同期処理、ある決まった変調方式によって変調された信号を復調する復調処理などを行う。
該受信部106は、ビタビ復号器1060を有する。該ビタビ復号器1060は、畳み込み符号化されたデータを復号化する。
本受信装置100は、周波数チャネル設定部1082を有する。該周波数チャネル設定部1082は、RF部104と接続される。周波数チャネル設定部1082は、RF部104に、受信すべき電波の周波数を設定する。
本受信装置100は、トレースバック長制御部1071を有する。該トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082と、受信部106と接続される。該トレースバック長制御部1071は、ビタビ復号器1060で使用されるべきパラメータのトレースバック長を制御する。
なお、説明の便宜のため、受信部106においては、ビタビ復号器1060以外の機能に関する機能ブロックの記載が省略されることもある。
<ビタビ復号器>
ビタビ復号器1060は、ブランチ距離計算ユニット1061を有する。該ブランチ距離計算ユニット1061は、受信フレームと、畳み込み符号語との間の距離を計算する。該ブランチ距離計算ユニット1061は、比較選択ユニット1062に、受信フレームと、畳み込み符号語との間の距離を入力する。
ビタビ復号器1060は、比較選択ユニット1062を有する。該比較選択ユニット1062は、ブランチ距離計算ユニット1061と接続される。該比較選択ユニット1062は、ブランチ距離計算ユニット1061により入力された距離を用いて、生き残りパスを選択する。比較選択ユニット1062は、トレースバックユニット1067、及び生き残りパス保存ユニット1063に、生き残りパスを表す情報を入力する。
ビタビ復号器1060は、生き残りパス保存ユニット1063を有する。
生き残りパス保存ユニット1063は、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、第6のメモリ1066を有する。例えば、該第1−第6のメモリは、30×64=1920[ビット]の容量を有するRAM(Random Access Memory)により実現できる。
生き残りパス保存ユニット1063は、書き込み先メモリ選択ユニット1064を有する。該書き込み先メモリ選択ユニット1064は、比較選択ユニット1062、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066と接続される。該書き込み先メモリ選択ユニット1064は、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066の6つのメモリから1つを選択する。該書き込み先メモリ選択ユニット1064は、選択したメモリに、比較選択ユニット1062により入力された生き残りパスを表す情報を書き込む。
生き残りパス保存ユニット1063は、読み取り元メモリ選択ユニット1065を有する。該読み取り元メモリ選択ユニット1065は、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066と接続される。該メモリの数は、1−5でもよいし、7以上であってもよい。2以上であるのが好ましい。該読み取り元メモリ選択ユニット1065は、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066の6つのメモリから1つを選択する。該読み取り元メモリ選択ユニット1065は、選択したメモリから、該メモリに格納されている生き残りパスを表す情報を読み取る。
ビタビ復号器1060は、トレースバックユニット1067を有する。該トレースバックユニット1067は、比較選択ユニット1062、及び生き残りパス保存ユニット1063と接続される。
トレースバックユニット1067は、並列トレースバック選択部1068を有する。該並列トレースバック選択部1068は、比較選択ユニット1062、読み取り元メモリ選択ユニット1065、第1の並列トレースバック部1069、第2の並列トレースバック部1069、及び第3の並列トレースバック部1069と接続される。該並列トレースバック選択部1068は、第1の並列トレースバック部1069、第2の並列トレースバック部1069、及び第3の並列トレースバック部1069のうちのいずれか1つを選択する。該並列トレースバック選択部1068により選択された並列トレースバック選択部によりトレースバックが行われる。
トレースバックユニット1067は、第1の並列トレースバック部1069、第2の並列トレースバック部1069、及び第3の並列トレースバック部1069を有する。並列トレースバック部の数は、1、2でもよいし、4以上であってもよい。2以上であるのが好ましい。第1の並列トレースバック部1069、第2の並列トレースバック部1069、及び第3の並列トレースバック部1069は、トレースバック処理を行う。第1の並列トレースバック部1069、第2の並列トレースバック部1069、及び第3の並列トレースバック部1069は、第1のLIFO1070、又は第2のLIFO1070に、トレースバック処理により得られた復号データを入力する。
トレースバックユニット1067は、第1のLIFO1070、及び第2のLIFO1070を有する。LIFOの数は、1であってもよいし、3以上であってもよい。2以上であるのが好ましい。第1のLIFO1070、及び第2のLIFO1070は、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069と接続される。第1のLIFO1070、又は第2のLIFO1070は、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069のいずれかにより入力された復号データを保存する。第1−第3の並列トレースバック部1069−1069からの復号データを保存しない他方のLIFOは、復号データを出力する。
<本受信装置の動作(その1)>
図8は、本受信装置100の動作(その1)を示すフローチャートである。
図8に示されるフローチャートでは、5.32[GHz]の無線LAN信号が受信される場合について示される。他の周波数の無線LAN信号についても同様である。
周波数チャネル設定部1082は、RF部104により5.32[GHz]の信号を受信できるように設定する。また、周波数チャネル設定部1082は、トレースバック長制御部1071に、周波数チャネル情報を伝達する。該周波数チャネル情報には、5.32[GHz]の信号を表す情報が含まれる(ステップS802)。
トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図8に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「60」が選択され、設定される(ステップS804)。該「60」は一例であり、適切なトレースバック長であれば、適宜変更可能である。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066の6つのメモリ全てが使用されるように設定される(ステップS806)。使用されるべきメモリの数については適宜変更可能である。
並列トレースバック選択部108により、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069の全てが使用されるように設定される(ステップS808)。
以上により受信する準備が整ったため、受信信号が届いたら受信部106により、受信処理が行われる(ステップS810)。
なお、受信部106による受信処理中に、ビタビ復号器1060によりビタビ復号化が行われる。
<本受信装置の動作(その2)>
図9は、本受信装置100の動作(その2)を示すフローチャートである。
図9に示されるフローチャートでは、5.18[GHz]の無線LAN信号が受信される場合について示される。他の周波数の無線LAN信号についても同様である。
周波数チャネル設定部1082は、RF部104により5.18[GHz]の信号を受信できるように設定する。また、周波数チャネル設定部1082は、トレースバック長制御部1071に、周波数チャネル情報を伝達する。該周波数チャネル情報には、5.18[GHz]の信号を表す情報が含まれる(ステップS902)。
トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図9に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「30」が選択され、設定される(ステップS904)。該「30」は一例であり、適切なトレースバック長であれば、適宜変更可能である。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、及び第4のメモリ1066の4つのメモリが使用されるように設定される。第4のメモリ1066、及び第5のメモリ1066の2つのメモリは、不使用とされ、静止するように設定される(ステップS906)。使用されるべきメモリの数については適宜変更可能である。
並列トレースバック選択部108により、第1−第2の並列トレースバック部1069−1069が使用されるように設定される。第3の並列トレースバック部1069は不使用に設定される。(ステップS908)。該不使用に設定された第3の並列トレースバック部1069は静止させてもよい。
以上により受信する準備が整ったため、受信信号が届いたら受信部106により、受信処理が行われる(ステップS910)。
<並列トレースバック処理(その1)>
図10は、並列トレースバック処理の一例(その1)を示す。図10に示される例では、トレースバック長が60、デコード長が30の場合について示される。
図10に示される並列トレースバック処理は、図8を参照して説明した本受信装置100の動作におけるステップS810におけるビタビ復号器1060の処理に含まれる。
図10では、説明の便宜のため、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069が一度ずつトレースバックとデコードとを行う場合について説明する。第1−第3の並列トレースバック部1069−1069が複数回トレースバックとデコードとを行うようにしてもよい。
また、説明は、(1)書き込み先メモリ選択ユニット1064による生き残りパスの書き込み、(2)第1の並列トレースバック部1069によるトレースバック及びデコード処理、(3)第2の並列トレースバック部1069によるトレースバック及びデコード処理、(4)第3の並列トレースバック部1069によるトレースバック及びデコード処理、に分けて行う。
<(1)生き残りパスの書き込み>
書き込み先メモリ選択ユニット1064は、第1のメモリ1066−第6のメモリ1066に対し、生き残りパスを書き込む。図10では、「WR」により示される。例えば、書き込み先メモリ選択ユニット1064は、書き込み先のメモリの順序として、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、第6のメモリ1066、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、・・・してもよい。例えば、1つのメモリに書き込むのにかかる時間を30とする。また、書き込み先メモリ選択ユニット1064は、デコードが終わった状態で、次のメモリに書き込む。
<(2)1つ目の並列ビタビ復号処理>
第1の並列トレースバック部1069は、第3のメモリ1066、第2のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスをトレースバックする。図10では、「TB1」により示される。また、トレースバック処理の開始時刻は「T」である。
トレースバックを行った後は、時刻「T+60」より第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用してデコード処理を開始する。図10では、「DC1」により示される。第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用したデコード処理と同時に、復号結果を第1のLIFO1070に保存する。図10では、「IN1」により示される。
第1のメモリ1066に関しては、以降の並列ビタビ復号処理で使用しないので、生き残りパスを書き込んでもよい状態にする。第1のLIFO1070に書き込まれた復号結果は、時刻「T+90」で出力される。図10では、「OT1」により示される。
<(3)2つ目の並列ビタビ復号処理>
第2の並列トレースバック部1069は、第4のメモリ1066、第3のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスをトレースバックする。図10では、「TB2」により示される。また、トレースバック処理の開始時刻は「T+30」である。
トレースバックを行った後は、時刻「T+90」より第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用してデコード処理を開始する。図10では、「DC2」により示される。第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用したデコード処理と同時に、復号結果を第2のLIFO1070に保存する。図10では、「IN2」により示される。
第2のメモリ1066に関しては、以降の並列ビタビ復号処理で使用しないので、生き残りパスを書き込んでもよい状態にする。第2のLIFO1070に書き込まれた復号結果は、時刻「T+120」で出力される。図10では、「OT2」により示される。
<(4)3つ目の並列ビタビ復号処理>
第3の並列トレースバック部1069は、第5のメモリ1066、第4のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスをトレースバックする。図10では、「TB3」により示される。また、トレースバック処理の開始時刻は「T+60」である。
トレースバックを行った後は、時刻「T+120」より第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用してデコード処理を開始する。図10では、「DC3」により示される。第1のメモリ1066に書き込まれた生き残りパスを使用したデコード処理と同時に、復号結果を第1のLIFO1070に保存する。図10では、「IN3」により示される。
第3のメモリ1066に関しては、以降の並列ビタビ復号処理で使用しないので、生き残りパスを書き込んでもよい状態にする。第1のLIFO1070に書き込まれた復号結果は、時刻「T+150」で出力される。図10では、「OT3」により示される。
以上のように、生き残りパスの書き込まれた6つのメモリから3つの並列トレースバック部が順に生き残りパスを読み取って並列にビタビ復号を行うことで、高速処理を行うことができる。
<並列トレースバック処理(その2)>
図11は、並列トレースバック処理の一例(その2)を示す。図11に示される例では、トレースバック長が30、デコード長が30の場合について示される。
図11に示される並列トレースバック処理は、図9を参照して説明した本受信装置100の動作におけるステップS910におけるビタビ復号器1060の処理に含まれる。
図11では、トレースバック長が60から30に変更されたことにより、第1の並列トレースバック部1069は、時刻「T」から、第3のメモリ1066の内容についてのみトレースバック処理を行う。第1の並列トレースバック部1069は、該トレースバック処理の後、時刻「T+30」より第2のメモリ1066の内容についてデコード処理を行う。
第2の並列トレースバック部1069は、時刻「T+30」から、第4のメモリ1066の内容についてのみトレースバック処理を行う。第2の並列トレースバック部1069は、該トレースバック処理の後、時刻「T+60」より第3のメモリ1066の内容についてデコード処理を行う。
トレースバック長を30としたことで、第3の並列トレースバック部1069と、第5のメモリ1066と、第6のメモリ1066とは使用する必要がなくなる。
以上のように、トレースバック長を60から30に減少させた際に、第5のメモリ1066と、第6のメモリ1066とを静止させ、スタンバイモードにすることで、受信装置100の消費電力を削減することができる。
<変形例(その1)>
<本受信装置>
図12は、本変形例に従った受信装置100を示す。
本受信装置100は、図7を参照して説明した受信装置と、受信フレーム数カウント部110と、無効フレーム判断部112と、無効フレーム数カウント部114とを有する点、また、トレースバック長制御部1071の機能が異なる。
本受信装置100は、受信フレーム数カウント部110を有する。該受信フレーム数カウント部110は、受信部106、及びトレースバック長制御部1071と接続される。該受信フレーム数カウント部110は、受信フレーム数をカウントする。該受信フレーム数カウント部110は、トレースバック長制御部1071に、受信フレーム数を表す情報を入力する。
本受信装置100は、無効フレーム判断部112を有する。該無効フレーム判断部112は、受信部106と接続される。該無効フレーム判断部110は、受信部106により入力されるべき受信フレームが無効フレームであるかどうかを判断する。無効フレームとは、誤りが含まれていると判断されたフレームであってもよい。例えば、無効フレーム判断部112は、無効フレームかどうかを判断する際に、受信部106からのデータに含まれるCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回符号検査)値を計算した結果を用いるようにしてもよい。該無効フレーム判断部112は、無効フレーム数カウント部114に、無効フレームかどうかの判断結果を表す情報を入力する。
本受信装置100は、無効フレーム数カウント部114を有する。該無効フレーム数カウント部114は、無効フレーム判断部112と、トレースバック長制御部1071と接続される。該無効フレーム数カウント部114は、無効フレーム判断部112により入力されるべき無効フレームであるかどうかの判断結果に基づいて、無効フレーム数をカウントする。該無効フレーム数カウント部114は、トレースバック長制御部1071に、無効フレーム数を表す情報を入力する。
トレースバック長制御部1071は、受信フレーム数カウント部110により入力されるべき受信フレーム数と、無効フレーム数カウント部114により入力されるべき無効フレーム数に基づいて、トレースバック長の制御を行う。
本受信装置100は、受信フレーム数のカウントと、無効フレーム数のカウントとを行い、該受信フレーム数と、該無効フレーム数とに基づいて、トレースバック長を制御できる。例えば、無線通信環境などの悪化により、無効フレーム数の比率が大きくなったときにはトレースバック長を大きくする。本受信装置100では、トレースバック長の制御をより高い精度で行うことができる。
<本受信装置の動作>
図13は、本受信装置100の動作を示すフローチャートである。
本受信装置100は、上述した実施例に従った受信装置と同様に、受信すべき電波の周波数チャネルを利用してトレースバック長の制御を行う。しかし、フレームを連続して受信する際に、連続した受信フレームの総フレーム数と、無効フレームの数もトレースバック長の制御に用いる。総フレーム数と、無効フレームの数をトレースバック長の制御に用いることにより、トレースバック長の選択をより高い精度で行うことができる。例えば、無線通信環境などの悪化により無効フレーム数の比率が大きくなったときに、トレースバック長を大きくすることができる。
図13に示されるフローチャートでは、5.18[GHz]の無線LAN信号が受信される場合について示される。他の周波数の無線LAN信号についても同様である。
周波数チャネル設定部1082は、RF部104により5.18[GHz]の信号を受信できるように設定する。また、周波数チャネル設定部1082は、トレースバック長制御部1071に、周波数チャネル情報を伝達する。該周波数チャネル情報には、5.18[GHz]の信号を表す情報が含まれる(ステップS1302)。
受信フレーム数カウント部110は、受信された総フレーム数を表す値Sn(Snは正の整数)に0を代入する(ステップS1304)。
無効フレーム数カウント部114は、無効フレーム数のカウント値Cn(Cnは正の整数)に0を代入する(ステップS1306)。
ステップS1302−S1306により、初期設定が終了する。
ステップS1308からから連続してフレームを受信する(ステップS1308)。
トレースバック長制御部1071は、無効フレーム数Cnが1001未満であるかどうかを判断する(ステップS1310)。無効フレーム数Cnの判定基準である1001は適宜変更可能である。
無効フレーム数Cnが1001未満である場合(ステップS1310:YES)、トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図13に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「30」が選択され、設定される(ステップS1312)。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、及び第4のメモリ1066の4つのメモリが使用されるように設定される。第4のメモリ1066、及び第5のメモリ1066の2つのメモリは、不使用とされ、静止するように設定される(ステップS1314)。
並列トレースバック選択部108により、第1−第2の並列トレースバック部1069−1069が使用されるように設定される。第3の並列トレースバック部1069は不使用に設定される。(ステップS1316)。該不使用に設定された第3の並列トレースバック部1069は静止させてもよい。
一方、ステップS1310により無効フレーム数Cnが1001未満でない、換言すれば、無効フレーム数Cnが1001以上であると判定された場合(ステップS1310:NO)、トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図13に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「60」が選択され、設定される(ステップS1318)。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066の6つのメモリ全てが使用されるように設定される(ステップS1320)。
並列トレースバック選択部108により、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069が使用されるように設定される(ステップS1322)。
以上により、トレースバック長制御が終了する。
本受信装置100は、受信処理を行う(ステップS1324)。なお、受信部106による受信処理中に、ビタビ復号器1060によりビタビ復号化が行われる。
受信フレーム数カウント部110は、受信総フレーム数Snを1だけ増加させる(ステップS1326)。
トレースバック長制御部1071は、受信総フレーム数Snが1001未満であるかどうかを判断する(ステップS1328)。受信総フレーム数Snの判定基準である1001は適宜変更可能である。
受信総フレーム数Snが1001未満である場合(ステップS1328:YES)、無効フレーム判断部112は、無効フレームの判断処理を行う(ステップS1330)。例えば、無効フレーム判断部112は、受信部106により入力されるべきデータに含まれるCRC値を計算した結果を用いるようにしてもよい。
無効フレームである場合(ステップS1332:YES)、無効フレーム数カウント部114は、無効フレーム数Cnを1だけ増加させる(ステップS1334)。
一方、ステップS1328において、トレースバック長制御部1071により、受信総フレーム数Snが1001未満でない、換言すれば受信総フレーム数Snが1001以上であると判断された場合(ステップS1328:NO)、受信フレーム数カウント部110は、受信総フレーム数Snに0を代入する(ステップS1336)。
無効フレーム数カウント部114は、無効フレーム数を表す値Cnに0を代入する(ステップS1338)。
以上で1受信フレームの処理が終わったので、ステップS1308に戻って次フレームの処理を行う。
<変形例(その2)>
<本受信装置>
図14は、本変形例に従った受信装置100を示す。
本受信装置100は、図7を参照して説明した受信装置と、プリアンブル解析部116を有する点、また、トレースバック長制御部1071の機能が異なる。
本受信装置100は、プリアンブル解析部116を有する。該プリアンブル解析部116は、RF部104、及びトレースバック長制御部1071と接続される。該プリアンブル解析部116は、受信フレームに含まれるPLCPプリアンブルの値を用いて信号品質を推定する。
本受信装置100では、トレースバック長制御部1071によりトレースバック長が選択された後に受信されたフレームに含まれるPLCPプリアンブルのデータから、プリアンブル解析部116により推定された受信信号の信号品質に基づいて、トレースバック長制御部1071によって再度トレースバック長の制御を行うことができる。その結果、トレースバック長の制御をより高い精度で行うことができる。
<本受信装置の動作>
図15は、本受信装置100の処理を示すフローチャートである。
図15に示されるフローチャートでは、5.18[GHz]の無線LAN信号が受信される場合について示される。他の周波数の無線LAN信号についても同様である。
周波数チャネル設定部1082は、RF部104により5.18[GHz]の信号を受信できるように設定する。また、周波数チャネル設定部1082は、トレースバック長制御部1071に、周波数チャネル情報を伝達する。該周波数チャネル情報には、5.18[GHz]の信号を表す情報が含まれる(ステップS1502)。
トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図15に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「30」が選択され、設定される(ステップS1504)。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、及び第4のメモリ1066の4つのメモリ全てが使用されるように設定される。第4のメモリ1066、及び第5のメモリ1066の2つのメモリは、不使用とされ、静止するように設定される(ステップS1506)。
並列トレースバック選択部108により、第1−第2の並列トレースバック部1069−1069が使用されるように設定される。第3の並列トレースバック部1069は不使用に設定される(ステップS1508)。該不使用に設定された第3の並列トレースバック部1069は静止させてもよい。
受信部106は、受信されたフレームから、PLCPプリアンブルを取り出して解析する(ステップS1510)。具体的には、プリアンブル解析部116は、PLCPプリアンブルのデータ128点、R(n) (n = 1,…,128)について、そのパワーの平均Pを式(2)により求める。ただし、R(n)は複素数であり、R(n)の右肩の記号*は複素共役をとることを意味する。
Figure 2012124872
デジタル無線通信においては、通常PLCPプリアンブルを用いてAGC(Automatic Gain Control)処理を行う。AGC処理では、上記平均パワーPやRF回路で算出されたRSSI(Received Signal Strength Indicator)などを使用してゲインコントロールを行うが、このAGC処理過程で受信信号の入力レベルを推定することができる。信号品質としては、AGC処理において得られる受信信号の入力レベルを用いてもよいし、パケット検出処理で得られた相関演算値などを用いてもよい。
また、AGC処理は受信部における処理において、ビタビ復号回路を動作させるよりも以前の、かなり初段な部分で行われるため、その後に処理されるフレームのSIGNALや符号化されたOFDMデータをビタビ復号回路で処理する以前にトレースバック長を制御することが可能である。
PLCPプリアンブルを解析した結果を用いて、受信フレームの信号品質がよいかどうかを確認する(ステップS1512)。例えば、トレースバック長制御部1071は、プリアンブル解析部116により入力されるべきプリアンブル解析結果に基づいて、信号品質がよいかどうかを判定する。例えば、所定の閾値が用意されてもよい。
信号品質がよくない、換言すれば信号品質が悪いと判定された場合(ステップS1512:NO)、トレースバック長制御部1071は、周波数チャネル設定部1082により通知された周波数チャネル情報に基づいて、適切なトレースバック長を設定する。例えば、当該受信装置100を利用した受信評価等により、周波数チャネル情報と、トレースバック長との間の関係を表すテーブルが予め用意されてもよい。トレースバック長制御部1071は、該テーブルを参照し、適切なトレースバック長を設定する。図15に示されるフローチャートでは、トレースバック長として「60」が選択され、設定される(ステップS1514)。
書き込み先メモリ選択ユニット1064と、読み取り元メモリ選択ユニット1065により、第1のメモリ1066、第2のメモリ1066、第3のメモリ1066、第4のメモリ1066、第5のメモリ1066、及び第6のメモリ1066の6つのメモリ全てが使用されるように設定される(ステップS1516)。
並列トレースバック選択部108により、第1−第3の並列トレースバック部1069−1069の全てが使用されるように設定される(ステップS1518)。
一方、ステップS1512により信号品質がよいと判定された場合(ステップS1512:YES)、トレースバック長制御部1071は、トレースバック長の変更は行わない。
以上でトレースバック長の制御を行った後、残りの受信処理を行う(ステップS1520)。
このステップS1520以降でビタビ復号器1060による処理が行われる。
本実施例によれば、受信装置内で、並列にトレースバック処理を行うために、複数の並列メモリを用いてビタビ復号が行われる。ビタビ復号が行われる際に、受信されるべき無線電波の周波数チャネル情報を用いてトレースバック長を動的に制御する。さらに、トレースバック長に応じて、ビタビ復号処理に使用する並列メモリと使用しない並列メモリを設定し、使用しない並列メモリの動作を静止し、スタンバイモードにする。使用しない並列メモリの動作を静止し、スタンバイモードにすることにより、受信装置の消費電力をさらに減少させることができる。さらに、無線電波の周波数チャネル情報を利用して、トレースバック長を動的に制御することにより、最適なトレースバック長を設定することができる。
本受信装置は、
無線信号を受信する受信装置であって、
畳み込み符号化されたデータを高速に復号化する並列トレースバック手段と生き残りパスを保存する並列パスメモリとを少なくとも有し、前記畳み込み符号化されたデータを復号化するビタビ復号器と、
受信すべき周波数チャネルを設定する周波数チャネル設定手段と、
該周波数チャネル設定手段により設定された周波数チャネルに基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御するトレースバック長制御手段と
を有し、
前記ビタビ復号器は、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に基づいて、前記並列パスメモリの動作及び静止を制御する。
さらに、
前記ビタビ復号器は、静止される並列パスメモリをスタンバイモードに設定する。
さらに、
トレースバック長と、使用すべき並列パスメモリとを対応付けたテーブル
を有し、
前記ビタビ復号器は、前記テーブルを参照し、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に対応する使用すべき並列パスメモリを選択する。
さらに、
受信したフレームに誤りが含まれているかどうかを判断する無効フレーム判断手段と、
該無効フレーム判断手段により誤りが含まれていると判断されたフレーム数をカウントする無効フレーム数カウント手段と、
前記受信したフレーム数をカウントする受信フレームカウント手段と
を有し、
前記トレースバック長制御手段は、前記無効フレーム数カウント手段によりカウントされた誤りが含まれていると判断されたフレーム数と、前記受信フレームカウント手段によりカウントされた受信したフレーム数とに基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御する。
さらに、
前記トレースバック長制御手段は、前記無効フレーム数カウント手段によりカウントされた誤りが含まれていると判断されたフレーム数が所定の閾値以上である場合、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を増加させるように制御する。
さらに、
受信されたフレームに含まれるプリアンブルを利用して、受信信号の品質を解析するプリアンブル解析部としての、受信品質解析部
を有し、
前記トレースバック長制御手段は、受信品質解析部による受信信号の品質の解析結果に基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御する。
さらに、
前記受信品質解析部は、物理レイヤ・コンバージェンスプロトコルプリアンブルを利用して、受信信号の品質を解析する。
さらに、
前記トレースバック長制御手段は、受信品質解析部による受信信号の品質の解析結果に基づいて、受信信号の品質が所定の値を満たさない場合、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を増加させるように制御する。
本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100 受信装置
102 アンテナ
104 RF(Radio Frequency)部
106 受信部
1060 ビタビ復号器
1061 ブランチ距離計算ユニット
1062 比較選択ユニット
1063 生き残りパス保存ユニット
1064 書き込み先メモリ選択ユニット
1065 読み取り元メモリ選択ユニット
1066 第1のメモリ
1066 第2のメモリ
1066 第3のメモリ
1066 第4のメモリ
1066 第5のメモリ
1066 第6のメモリ
1067 トレースバックユニット
1068 並列トレースバック選択部
1069 第1の並列トレースバック部
1069 第2の並列トレースバック部
1069 第3の並列トレースバック部
1070 第1のLIFO(Last In First Out)
1070 第2のLIFO(Last In First Out)
1071 トレースバック長制御部
108 媒体アクセス制御(Media Access Control)部
1082 周波数チャネル設定部
110 受信フレーム数カウント部
112 無効フレーム判断部
114 無効フレーム数カウント部
116 プリアンブル解析部
特開2006−173903号公報

Claims (8)

  1. 無線信号を受信する受信装置であって、
    畳み込み符号化されたデータを高速に復号化する並列トレースバック手段と生き残りパスを保存する並列パスメモリとを少なくとも有し、前記畳み込み符号化されたデータを復号化するビタビ復号器と、
    受信すべき周波数チャネルを設定する周波数チャネル設定手段と、
    該周波数チャネル設定手段により設定された周波数チャネルに基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御するトレースバック長制御手段と
    を有し、
    前記ビタビ復号器は、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に基づいて、前記並列パスメモリの動作及び静止を制御する、受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記ビタビ復号器は、静止される並列パスメモリをスタンバイモードに設定する、受信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の受信装置において、
    トレースバック長と、使用すべき並列パスメモリとを対応付けたテーブル
    を有し、
    前記ビタビ復号器は、前記テーブルを参照し、前記トレースバック長制御手段により制御されるべきトレースバック長に対応する使用すべき並列パスメモリを選択する、受信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信装置において、
    受信したフレームに誤りが含まれているかどうかを判断する無効フレーム判断手段と、
    該無効フレーム判断手段により誤りが含まれていると判断されたフレーム数をカウントする無効フレーム数カウント手段と、
    前記受信したフレーム数をカウントする受信フレームカウント手段と
    を有し、
    前記トレースバック長制御手段は、前記無効フレーム数カウント手段によりカウントされた誤りが含まれていると判断されたフレーム数と、前記受信フレームカウント手段によりカウントされた受信したフレーム数とに基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御する、受信装置。
  5. 請求項4に記載の受信装置において、
    前記トレースバック長制御手段は、前記無効フレーム数カウント手段によりカウントされた誤りが含まれていると判断されたフレーム数が所定の閾値以上である場合、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を増加させるように制御する、受信装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受信装置において、
    受信されたフレームに含まれるプリアンブルを利用して、受信信号の品質を解析する受信品質解析部
    を有し、
    前記トレースバック長制御手段は、受信品質解析部による受信信号の品質の解析結果に基づいて、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を制御する、受信装置。
  7. 請求項6に記載の受信装置において、
    前記受信品質解析部は、物理レイヤ・コンバージェンスプロトコルプリアンブルを利用して、受信信号の品質を解析する、受信装置。
  8. 請求項6又は7に記載の受信装置において、
    前記トレースバック長制御手段は、受信品質解析部による受信信号の品質の解析結果に基づいて、受信信号の品質が所定の値を満たさない場合、前記トレースバック手段におけるトレースバック長を増加させるように制御する、受信装置。
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JPN6014017610; Woo Hyung Lee et al.: 'Parallel Processing Based Power Reduction in a 256 State Viterbi Decoder' Application-specific Systems, Architectures and Processors, 2006. ASAP '06. International Conference , 200609, pp.182-185 *

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