JP2012124563A - 色変換装置および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルックアップテーブルを搭載するメモリー容量を低減しても色精度や処理速度が低下しない色変換装置を提供する。
【解決手段】所定の係数を有する予め設定された変換関数を用いてルックアップテーブルを生成するテーブル生成手段と、前記ルックアップテーブルを参照して外部から入力された色入力値を前記色入力値の属する色空間と異なる色空間に属する色出力値に変換する変換手段とを有した色変換装置であって、前記テーブル生成手段は、前記色入力値の所定範囲毎に前記変換関数の前記係数を割り当てて前記ルックアップテーブルを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ルックアップテーブルを用いて色変換を行う色変換装置および印刷装置に関する。
プリンターでは、一般的に、入力値と出力値との対応関係を記述したルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を用いて、入力した画像データの色空間(例えばsRGBやAdobe−RGBなど)からプリンターのインク量色空間(例えばCMYKインク量)に変換して印刷データを生成する。ルックアップテーブルの格子点数は搭載メモリー容量などの制約をうけるため、入力値を一定あるいは不定間隔で区切った格子でしかテーブル上に値を有さず、入力値がルックアップテーブルの格子と一致しなかった場合は近接した格子のテーブル値から各種補完演算(一般的には線形補完)を行って出力値を求めるようにするのが一般的である。
しかしながらこのような補完演算を行うと誤差が生じるため、色変換精度を向上させるためにはルックアップテーブルの格子点数を増やす必要があるが、ルックアップテーブルのデータサイズが大きくなり、搭載するメモリー容量の増大を招く。また、ルックアップテーブルは印刷する記録媒体や印刷解像度などの組み合わせによって個別に持たないと色精度が低下するため、対応する記録媒体・解像度の増加によって近年ますます搭載メモリー容量が増大する傾向にある。
この問題を解決するため、例えば特許文献1ではルックアップテーブルを圧縮することで、格子点数を増やしても搭載メモリー容量が増加しないように提案している。また、特許文献2では予め格納された少ない格子点数のルックアップテーブルを補完演算してより格子点数の多いルックアップテーブルに展開する技術を提案している。また、特許文献3に記載されているように、ルックアップテーブルでなく関数を用いて色変換を行うことで色精度を向上させる方法も提案されている。
特開2000−22974号公報 特開2005−210740号公報 特開2006−246236号公報
特許文献1に記載の技術は圧縮率を一定以下にすることが困難であるため、より一層の色精度向上や対応記録媒体・解像度数増加を求められたときに対応できない。また、特許文献2に記載の技術はルックアップテーブルの値をもとに補完を行うので、補完の誤差により色精度の低下を招く。また、特許文献3に記載の技術を用いると色精度は高くなるが、計算速度が遅くなるため、印刷速度の低下を招く。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明は、所定の係数を有する予め設定された変換関数を用いてルックアップテーブルを生成するテーブル生成手段と、前記ルックアップテーブルを参照して外部から入力された色入力値を前記色入力値の属する色空間と異なる色空間に属する色出力値に変換する変換手段とを有した色変換装置であって、前記テーブル生成手段は、前記色入力値の所定範囲毎に前記変換関数の前記係数を割り当てて前記ルックアップテーブルを生成することを特徴とする色変換装置を提案する。
本発明によれば、少ないメモリー容量で格納できる変換関数から多くの格子点数を有するルックアップテーブルを動的に生成するので、必要なメモリー容量を少なくすることができる。また、色入力値の所定範囲毎に変換関数の係数を定義し、そこからルックアップテーブルの値を算出することから、ルックアップテーブルの値を補完する手法に比べ変換精度が向上するので表示品位を損ないにくい。また、印刷時にはルックアップテーブルを参照するので計算量が少なく、印刷速度への影響を抑えることができる。
また本発明は、前記ルックアップテーブルの格子点数は前記所定範囲の数より多いことを特徴とする色変換装置を提案する。
本発明によれば、色入力値の所定範囲毎の変換関数の係数に基づいて、所定範囲の数よりも多くの格子点を持つルックアップテーブルを生成することができ、必要なメモリー容量を少なくすることができる。
また本発明は、前記テーブル生成手段は、前記ルックアップテーブルの格子点数を、前記所定範囲毎に割り当てられた前記係数を参照して決定することを特徴とする色変換装置を提案する。
本発明によれば、所定範囲毎に割り当てられた係数を参照して分割数を定めるため、非線形に変化する領域ではより細かく分割し、線形に変化する領域ではより大まかに分割することで展開するメモリー容量を削減しつつ、色精度を向上させることができる。
また本発明は、これらの色変換装置を備えた印刷装置を提案する。
本発明によれば、メモリー容量がより削減されて、色精度がよく、表示品位に優れて高速な印刷装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る印刷装置の概略構成図。 本発明の実施形態に係る制御ユニットのブロック図。 制御ユニットの色変換装置としてのフローチャート。 本発明の第1の実施形態に関わる色変換関数からルックアップテーブルを作成する方式を説明するためのグラフ。 各領域における係数を示す表。 図4のA部拡大図。 四面体線形補完を説明するための図面。 本発明の第2の実施形態に関わる色変換関数からルックアップテーブルを作成する方式を説明するためのグラフ。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に基づいて説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は本実施形態に係る印刷装置101の概略構成図である。紙送りモーター111により駆動される紙送りローラー112によって記録媒体120は搬送され、キャリッジモーター113によってキャリッジ114が記録媒体120の搬送方向と直交して左右に動く機構となっている。キャリッジ114は印刷ヘッド115とシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色インクカートリッジ116よりなり、キャリッジ114の移動と同期して記録媒体120にインクを吐出し、キャリッジ114が端まで移動すると紙送りモーター111によって紙送りローラー112が一定量回転し、記録媒体120が一定量送られる。以上の動作を繰り返すことで記録媒体120に印刷画像が形成される。制御ユニット130は紙送りモーター111、キャリッジモーター113に接続されてこれらの制御を行っている。また、印刷ヘッド115も制御ユニット130に接続され、記録媒体120と印刷ヘッド115が重なっている部分に対して適切なインク量を吐出するように制御することで、記録媒体120上に外部から送信されてきた画像データに対応する画像を印刷するように構成される。
図2は制御ユニット130のブロック図であり、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134がバスで相互に接続されて構成されており、CPU131がROM132上に記憶されたプログラムを実行することにより、色変換装置として機能する。このプログラムには色変換関数141の計算プログラムが含まれており、EEPROM134上には色変換関数141の係数を複数備えた係数テーブル群142S(後述)が記録されている。
図3は制御ユニット130の色変換装置としてのフローチャートである。ステップS−01で制御ユニット130は外部より用紙(記録媒体)種類および解像度を指定する設定情報を受け取り、ステップS−02でそれに対応した係数テーブル142を係数テーブル群142Sより選択する。本実施形態では12種類の用紙について、各4個の解像度を設定できる印刷装置であり、係数テーブル群142Sには48個の係数テーブル142が用意されている。係数テーブル142は色変換関数141の係数が複数備えられたテーブルであり、おのおの16384個の係数C(m,n,i,j,k)が格納されている。ここでm=1〜64、n=1〜4、i=0〜3、j=0〜3、k=0〜3の整数であり、係数C(m,n,i,j,k)はIEEE Standard for Floating−Point Arithmetic(ANSI/IEEE Std 754−2008)によって規定される倍精度浮動小数点値(8バイト)としてEEPROM134上に格納される。
色変換関数141は以下の数式1に示す三次スプライン関数であって、係数C(m,n,i,j,k)を引数とした関数プログラムがROM132上に格納されている。fm,n(R,G,B)はn=1のときシアンのインク量に、n=2のときマゼンタのインク量に、n=3のときイエローのインク量に、n=4のときブラックのインク量にそれぞれ対応する関数であって、mは領域に対応する。
Figure 2012124563
ここで、fm,n(R,G,B)の引数である色入力値R,G,Bは外部から送信される画像データに含まれる色情報であり、本実施形態ではsRGB(standard RGB color space)規格によって定義されたR,G,B各1バイトの計3バイトの色情報である。すなわち、R,G,B各値は0〜255の値をとり、その組み合わせは16,777,216通りとなる。一方、前述した係数テーブル142の領域mはR,G,B各4領域に均等分割された64個の領域であり、例えばm=1の領域は0≦R≦63、0≦G≦63、0≦B≦63の入力値に対応し、m=2の領域は64≦R≦127、0≦G≦63、0≦B≦63の入力値に対応し、m=64の領域は192≦R≦255、192≦G≦255、192≦B≦255の入力値に対応する。
次に図3のステップS−03で色変換関数141を用い、R,G,B各入力値を0,5,10,15,…250,255のように値を5ずつ変えてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク量を求め、算出した値をルックアップテーブル(LUT)としてRAM133上に形成する(テーブル生成手段)。R,G,B各値に対して格子点数は52個であるから、ルックアップテーブル全体としては52×52×52=140608個の格子点を持つことになる。すなわち、64個の領域に分割された色変換関数の係数をもとに、140608個の格子点を持つルックアップテーブルを生成するのである(図4から図6を用いて詳述する)。なお、本ステップは前回と同じ係数テーブル142を選択している場合は既に対応するルックアップテーブルがRAM133上に形成されているのでスキップされる。
次に画像データが外部より送信されてくるのでこれを受信する(図3のステップS−04)。RAM133上に適宜バッファリングしながら、画像データに含まれる各画像点のsRGB色情報(R,G,B値)を色入力値として、RAM133上のルックアップテーブル及び四面体線形補完を用いてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク量に変換(ステップS−05。変換手段、図7を用いて詳述する)する。このインク量に対応する制御信号を制御ユニット130から印刷ヘッド115に送信する(ステップS−06)ことで記録媒体120上に送信されたデータに対応した画像が形成されていく。
図4は図3のステップS−03におけるRAM133上のルックアップテーブルの作成の様子を説明するためのグラフである。本グラフは色入力値のG値及びB値は0に固定したときのR値に沿ったブラックインク(n=4)の色変換関数141とそこから生成されるルックアップテーブルの格子点の様子を示している。色変換関数はB=0、G=0で固定されたR値軸沿いにはm=1、m=2、m=3、m=4の4領域に分割されており、0≦R≦63はm=1の領域、64≦R≦127はm=2の領域、128≦R≦191はm=3の領域、192≦R≦255はm=4の領域にそれぞれ対応している。入力値がB=0、G=0で固定されたときのブラックインク(n=4)に対応した色変換関数141は、数式1を変形し、以下の数式2で与えられる。
Figure 2012124563
ここで色変換関数141はスプライン関数であるので、領域の境界において連続かつ微分可能なように各領域の係数C(m,4,i,0,0)は設定されており、図4に示したように全体で滑らかで連続な関数である。このように、色変換関数141は複数の領域で異なる係数を持つスプライン関数として定義されるため、非線形な変化を自由に定義できる。図4のCで示す曲線は領域の分割をせず、一つの3次式で色変換関数を定義したときのグラフであり、自由度が低いためスプライン関数である色変換関数141と大きく乖離する。このような領域を分割しない関数では色精度が著しく低下する。
LUTの格子点はB=0,G=0に固定したときはR=0,5,10,…,250,255の52格子点が存在し、図4では点線Bで示す。このうち、R=0,5,…,60の13点がm=1領域、R=65,70,…,125の13点がm=2領域、R=130,135,…,190の13点がm=3領域、R=195,200,205,…,255の13点がm=4領域にそれぞれ含まれる。入力値Rが入力されると、対応する領域(m=1〜4)に応じた係数C(m,n,i,j,k)が選択され、数式2の式に従って各格子点(R=0,5,10,…,250,255)におけるブラックインクに対応した出力値がRAM133上のルックアップテーブルにセットされる。
図5に係数C(m,n,i,j,k)のうち、領域m=1〜4における数式2の計算に必要な係数であるC(m,4,0〜3,0,0)を抜粋して示す。図5に示すように、領域mごとに異なる係数が与えられている。
図6は図4のA部拡大図である。A部はm=1に対応した領域であり、図5のm=1の行に示した係数C(1,4,0,0,0)、C(1,4,1,0,0)、C(1,4,2,0,0)、C(1,4,3,0,0)の値を数式2に代入して得られた以下の数式3の3次式のグラフである。
Figure 2012124563
数式3からR=0ではfm=1,n=4(0,0,0)=255.0を得る。同様にR=5,10,15に対してはfm=1,n=4(5,0,0)=244.8、fm=1,n=4(10,0,0)=235.4、fm=1,n=4(15,0,0)=226.7を得る(いずれも小数点以下1桁で記載した)。これらを小数点以下四捨五入し、入力値(R,G,B)=(0,0,0)に対応したブラックインクのルックアップテーブルの格子点には255、入力値(R,G,B)=(5,0,0)に対応した格子点には245、入力値(R,G,B)=(10,0,0)に対応した格子点には235、入力値(R,G,B)=(15,0,0)に対応した格子点には227が各1バイトの整数でRAM133上にセットされる。以上のような処理をルックアップテーブルの全格子点(52×52×52=140608個)に対して行うことでルックアップテーブルがRAM133上に形成される。なお、数式1から数式3で得られた数値が負の場合は0、256以上の場合は255に補正してルックアップテーブルに格納する。
図7(a)(b)はステップS−05でのRAM133上に形成されたルックアップテーブルを用いて画像データの(R,G,B)値をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク量に変換する四面体線形補完を説明するための図である。図7(a)はルックアップテーブルの格子点を三次元的に示したものであり、各立方体の頂点がルックアップテーブルの格子点に相当し、各格子点にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク量が0〜255の整数で格納されている。なお、本実施の形態では格子点数は52×52×52であるが、図7(a)では視認性を優先して5×5×5で示している。画像データから(R,G,B)値が抽出されると、その(R,G,B)値を座標として内包する立方体cが定まる。この立方体cの8つの頂点のうち、R,G,B値の最も小さい頂点を原点(0,0,0)として画像データの入力値(R,G,B)を相対座標系(R’,G’,B’)に変換すると、図7(b)に示すようにR’,G’,B’の大小関係によって立方体cの頂点のうち四個を用いた6種類の四面体のうち画像データの入力値(R’,G’,B’)を内包する一つが選択される。この四面体の頂点にあたる格子点のインク量データをルックアップテーブルから参照し、数式4に示す各頂点に応じた重みを乗じた平均値faveを求めることで四面体線形補完が実施される。ここでi=1〜4は四面体の4つの頂点を示すインデックスであり、fiは頂点iにおけるルックアップテーブルに格納されるインク量であり、vは四面体の体積であり、viは頂点iを除いた四面体の残りの3つの頂点と画像データの入力値(R’,G’,B’)座標を頂点とした小四面体の体積である。
Figure 2012124563
本実施形態では、16384個の係数を持つ係数テーブル142をもとに、140608個の格子点を持つルックアップテーブルをインク数分(=4個)作成している。各係数は8バイトの倍精度浮動小数点、ルックアップテーブルの格子点情報は1バイトの整数であり、ルックアップテーブルをEEPROM134に格納した場合に比べ、EEPROM134の容量は4分の1以下ですむため、メモリー容量を少なくできる。また、係数を8バイトの倍精度浮動小数点でなく、4バイトの単精度浮動小数点や、2バイトの固定小数点でもてばさらにメモリー容量を少なくすることができる。ルックアップテーブルをEEPROM134に格納した場合でも、ルックアップテーブルの格子数をより少なくすればサイズは縮小できるが、インク量に対して色彩値が非線形に変化すると色精度が著しく低下する弊害がある。本実施形態では数式1に示すように三次の多項式(スプライン関数)をもとにルックアップテーブルのデータを生成するので、インク量に対して非線形に色彩値が変化する場合でも色精度の低下を抑えることができる。
また、ルックアップテーブルを展開せず、画像データの全色情報を都度、色変換関数141を用いて色変換すると誤差はより少なくなるが、この場合は例えば720dpiの解像度でA4サイズ(210×297mm)の画像を出力するには50103936回の数式1に示した三次多項式演算が必要になる。ここでの演算回数は、次の算出方法に基づいている。A4サイズ横のドット数が210×(720÷25.4)=5952ドット(小数点以下切捨て)、A4サイズ縦のドット数が297×(720÷25.4)=8418ドット(小数点以下切捨て)となる。そして、全ドット数が5952×8418=50103936ドットとなる。したがって、50103936回の演算が必要になり、印刷速度の低下を防ぐためにはCPU131が高速でなくてはならない。
本実施形態の方式ではルックアップテーブルを展開する際に全格子点(52×52×52=140608個)に対しての140608回の演算を行うだけであるので計算時間は約356分の1(50103936÷140608)で済む。また、ルックアップテーブルの格子点数を十分多くとっているため、色変換の誤差は実用上問題にならない。また、本方式では記録媒体やモードが変わらない場合は2枚目以降の演算は不要であるので、連続印字を行う場合はこの差異はさらに大きくなる。本実施形態では画像データ印刷中は線形の四面体補完計算を行うだけなので、三次多項式演算に比べ演算量は大幅に少なくなり、CPU131として安価で低速なものを用いても印加速度に影響することが無い。
このように本実施形態を用いれば、既存の技術と比して色精度が高く、高速な印刷装置を容易に製造することができる。
〔第2の実施形態〕
図8は第2の実施形態におけるRAM133上のルックアップテーブルの作成の様子を説明するためのグラフであり、第1の実施形態における図4に相当するグラフである。すなわち、色入力値のG値及びB値は0に固定されたときのR値に対するブラックインク(n=4)の色変換関数141とそこから生成されるルックアップテーブルの格子点の様子(点線B)を示している。第2の実施形態における印刷装置101、制御ユニット130の構成、制御ユニット130の色変換装置としてのフローチャートは第1の実施形態と全く同一であるので、同じ番号を付与することで説明は省略する。
本実施形態における色変換関数141は第1の実施形態と同様の数式1で示される関数であり、図8のように色入力値のG値及びB値は0に固定されたときには数式2で示される関数である。本実施形態では第1の実施形態とは異なり、m=1からm=4の各領域により、作成されるルックアップテーブルの格子点間隔が異なる。すなわち、m=1の領域ではR=0,4,8,…,56,60のように4ずつの間隔で格子点が形成される。m=2の領域ではR=64,80,96,112のように16ずつの間隔で格子点が形成される。m=3の領域ではR=128,136,144,152,160,168,176,184のように8ずつの間隔で格子点が形成される。m=4の領域ではR=192,196,200,…,248,252のように4ずつの間隔で格子点が形成される。
これらの領域ごとの格子点間隔は色変換関数141の非線形性が大きい領域ほど格子間隔が細かくなるように設定される。図8によると、m=1に対応する領域とm=4に対応する領域で色変換関数141は強く非線形にカーブしており、m=2に対応する領域ではほぼ線形であり、m=3に対応する領域ではその中間である。より具体的には、本実施形態では各領域内の二次微分係数の絶対値の最大値によって分割数を決めている。すなわち、数式2のfm,4(R,0,0)をRで二次微分して絶対値をとった以下の数式5から、対応する範囲のRで最大値を計算する。
Figure 2012124563
例えばm=1に対応する領域なら第1の実施形態例と同様に図5のm=1の行に示した係数C(1,4,2,0,0)=0.01500、C(1,4,3,0,0)=−0.000025が参照され、数式3にこれを代入して以下の数式6を得る。
Figure 2012124563
対応する0≦R≦63領域での数式6の最大値はR=0における0.03である。同様にm=2に対応する領域なら最大値は0.0003であり、m=3に対応する領域なら最大値は0.0013であり、m=4に対応する領域なら最大値は0.0374012であった。なお、ここまで入力値G、Bは固定して入力値Rのみで説明したが、実際にはR,G,Bについてそれぞれ二次偏微分した絶対値の領域内最大値から、R方向・G方向・B方向それぞれの格子点数の判定を個別に行う。
本実施形態では数式4の領域内最大値が0.01を上回る場合は4ずつの間隔で、最大値が0.001を下回る場合は16ずつの間隔で、最大値が0.001から0.01の間である場合は8ずつの間隔でルックアップテーブルの格子点間隔を決定している。すなわち、m=1およびm=4の領域では4ずつ、m=2の領域では16ずつ、m=3の領域では8ずつの間隔で格子点を設ける。従って、R軸におけるルックアップテーブルの格子点はR=0,4,8,12,16,20,24,28,32,36,40,44,48,52,56,60,64,80,96,112,128,136,144,152,160,168,176,184,192,196,200,204,208,212,216,220,224,228,232,236,240,244,248,252,255と決定される。なお、ここでR,G,Bの上下限である0と255は強制的に格子点となる。
これにより、第1の実施形態ではR軸上に52個の格子数があったものを、本実施形態では45個の格子数に削減している。G,B軸方向にも同様の格子点数削減が可能であるので、ルックアップテーブルの格子点数は45の3乗で91125点となり、第1の実施形態でのルックアップテーブルの格子点数の140608点と比較して3分の2以下になり、RAM133の容量をその分、小さくすることができるのでコストが安くなる。一方で、色変換関数141の非線形性の強い領域では第1の実施形態と同等以上の格子点数を持っているため、色精度は低下しない。また、ルックアップテーブルを展開する際の計算回数はルックアップテーブルの格子点数に比例するので同様に3分の2以下にできるため、CPU131として第1の実施形態例よりさらに安価なものを用いても印刷速度に影響することが無い。
このように、色変換関数141の領域毎の係数から、非線形性が強い領域では格子点を細かく、非線形性が弱い領域では格子点数を少なくすることで、色精度を犠牲にすることなく、ルックアップテーブルのサイズを低減して搭載するメモリー容量を少なくすることでコストを低減することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、色変換関数141は三次スプライン関数だけでなく、ラグランジェ関数など、既知のあらゆる関数を用いることができる。また、色変換関数141に入力される色入力情報はR,G,Bだけでなく、四次元のC,M,Y,Kデータや一次元の明度データであっても構わない。
上述した実施形態では印刷装置が色変換装置を備えた構成としたが、色変換装置は印刷装置の外部、例えば印刷装置に接続されたコンピューター上のプログラムに色変換装置を組み込むことでも実現できるし、RIP(Raster Image Processor)上に備えても良い。
101…印刷装置、115…印刷ヘッド、130…制御ユニット、133…RAM、134…EEPROM、141…色変換関数、142…係数テーブル、142S…係数テーブル群。

Claims (4)

  1. 所定の係数を有する予め設定された変換関数を用いてルックアップテーブルを生成するテーブル生成手段と、前記ルックアップテーブルを参照して外部から入力された色入力値を前記色入力値の属する色空間と異なる色空間に属する色出力値に変換する変換手段とを有した色変換装置であって、
    前記テーブル生成手段は、前記色入力値の所定範囲毎に前記変換関数の前記係数を割り当てて前記ルックアップテーブルを生成することを特徴とする色変換装置。
  2. 前記ルックアップテーブルの格子点数は前記所定範囲の数より多いことを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記テーブル生成手段は、前記ルックアップテーブルの格子点数を、前記所定範囲毎に割り当てられた前記係数を参照して決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の色変換装置を備えた印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012178646A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Seiko Epson Corp 変換装置および印刷装置
JP7469054B2 (ja) 2020-01-30 2024-04-16 ローランドディー.ジー.株式会社 印刷方法

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