JP4296423B2 - 色変換装置および色変換方法 - Google Patents

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本発明は、5色以上の色成分からなる入力色信号に対して色変換処理を行う色変換技術に関するものである。
従来より、例えば色調整など、種々の目的で色変換処理を行っている。色変換処理の方法としては、大きくはマトリクス演算を用いる方法とルックアップテーブルを用いる方法がある。図6は、ルックアップテーブルを用いて色変換処理を行う場合の格子点の説明図である。ルックアップテーブルを用いる方法では、図6に示すように、それぞれの色成分の軸を複数に分割し、分割することによって得られる色空間中の格子点(図6中の線の交差点)について、変換後の値を保持しておく。入力色信号が格子点の値であれば保持している変換後の値を出力すればよく、また、格子点以外の入力色信号に対しては近くの格子点の値から補間により出力色信号を得る。この方法では、各格子点における値を容易に調整することができることから細かな調整が可能であり、色再現性を重要視する色変換処理においては有効な方法である。
しかし、ルックアップテーブルを用いる方法では、格子点について変換後の値を保持するため、例えばLabやRGBといった3色成分の入力色信号が入力され、各軸7等分される場合でも83 =512個の格子点が存在し、1色あたり1バイトの4色成分(例えばCMYKなど)の出力色信号を出力する場合にはその4倍(=2048バイト)のメモリが必要になる。入力色信号の色成分の数が増加すると、格子点の数は指数関数的に増加し、それに伴って必要となるメモリ量も増大する。例えば入力色信号としてプロセスカラーと呼ばれる4色成分の色信号が入力される場合、格子点数が84 =4096、メモリ量は16kバイト、さらに5色成分の色信号が入力される場合には格子点数が85 =32768、メモリ量は128kバイト必要となる。そのため、ハイファイカラーと呼ばれる5色以上の色成分を含む入力色信号に対する色変換処理にルックアップテーブルを用いることは、多量のメモリを必要とし、コストダウンの障害となる。
一方、マトリクス演算を用いる方法も広く使用されており、例えば特許文献1などにおいても用いられている。例えば3色成分の入力色信号RGBを3色成分の出力色信号XYZに変換する場合を考えると、3×3の変換マトリクスを用いて
Figure 0004296423
なる変換式により色変換処理を行うことができる。この場合、色変換処理に必要となるのは変換マトリクスの各要素(係数)と定数項の値であり、この例では9(+3)個の係数を記憶しておけばよい。例えばハイファイカラーと呼ばれる5色以上の色成分を含む入力色信号および出力色信号間の変換を行った場合でも、5×5の変換マトリクスがあればよく、25個の係数を記憶すればよい。
このように、ルックアップテーブルを用いる方法に比べて、このマトリクス演算を用いる方法では、必要とするメモリ量を格段に削減することができる。しかし、上述のような従来の単純なマトリクス演算を用いる方法では、変換精度が悪いという問題がある。
上述のようにそれぞれの色変換処理方法には得失がある。ハイファイカラーを考えた場合、必要とするメモリ量の削減の観点からマトリクス演算を用いる方法が望ましいが、変換精度の向上が望まれている。
特開平2−291779号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、少ないメモリ量で実現可能であり、しかも変換精度を向上させた色変換装置および色変換方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、5色以上の色成分からなる入力色信号に対して色変換処理を行う色変換装置及び色変換方法において、色空間を分割した4色成分で再現可能な複数の部分空間のそれぞれについてのマトリクス変換係数を係数記憶手段に記憶しておき、入力色信号がいずれの部分空間に属するかを判断手段により判断し、入力色信号が含まれると判断された部分空間に対応したマトリクス変換係数を前記係数記憶手段から読み出して、該部分空間に対応する4色成分について演算手段でマトリクス演算を行うことにより色変換処理を行うものであって、マトリクス演算として、部分空間において互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行うことを特徴とするものである。
なお、相互要素としては、互いに作用する2つあるいは3つの色成分についての相互要素を含めて行うことができる。
また、相互要素の色成分として、互いに補色となる色成分を含まないように相互要素をマトリクス演算に含めることができる。
本発明によれば、5色以上の色成分からなる入力色信号に対してマトリクス演算により色変換処理を行う際に、互いに作用する色成分についての相互要素を含めて行うので、より変換精度の向上を図ることができるという効果がある。また、ルックアップテーブルを用いる方法に比べて、マトリクス演算を用いることによって、必要となるメモリ容量を大幅に削減することができ、色変換装置を低コストに構成することが可能になる。
さらに、色空間を複数の部分空間に分割し、入力色信号が属する部分空間に対応したマトリクス変換係数を用いてマトリクス演算を行う構成とし、部分空間において互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行うことによって、使用するマトリクス変換係数(マトリクスサイズ)を減少させ、演算時間を短縮することができるという効果がある。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は係数記憶部、2はマトリクス演算部である。入力色信号は、ハイファイカラーなどと呼ばれる5色以上の色成分からなる色信号である。例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)にオレンジ(O)を追加したCMYKOの5色や、さらにグリーン(G)を追加したCMYKOGの6色、あるいはCMYKにレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)を追加したCMYKRGBの7色の色信号などがある。もちろんこれらに限られるものではなく、5色以上の色成分からなる色信号であれば、入力色信号とすることができる。
係数記憶部1は、マトリクス演算部2でマトリクス演算を行う際に用いるマトリクス変換係数を記憶している。このマトリクス変換係数は、入力色信号と、得ようとする出力色信号との関係から予め設定されている。またマトリクス演算部2は、係数記憶部1に記憶されているマトリクス変換係数を読み出してマトリクス演算を行うことにより、入力色信号に対する色変換処理を行う。
このような構成において、マトリクス演算は入力色信号におけるそれぞれの色成分の要素とともに、互いに作用する色成分についての相互要素を含めた演算を行う。図2は、色再現域の一例の説明図である。図2では明度軸に垂直方向の平面(この例ではL* * * 色空間におけるa* −b* 平面)を示している。また、C、M、Y、K、R、G、Bは、それぞれの色成分単色で表現できる色であるものとする。これらの色成分を用いて表現可能な色は、図2において実線で囲まれた領域である。
一般に、CMYKの4色の色成分を用いた色信号の場合、C、M、Yは、それぞれ独立した色成分である。従って、これらの色成分の間の相互作用を考慮しなくてよい。しかし、K成分はC、M、Y成分の影響を受ける。例えばグレイの色を考えると、K成分のみで表現することもできるし、K成分を0としてC、M、Y成分のみによっても表現可能である。
同様に、例えば図2に示したCMYKRGBの7色の色成分の色信号においては、R、G、Bのそれぞれの色成分についても、それぞれC、M、Y成分の影響を受けることになる。例えばグリーン系の色を考えると、G成分を最大限利用した色表現を行うこともできるし、G成分を0としてC成分とY成分で代用して色表現することもできる。従って、G成分の値は、C成分とY成分の値の影響を受けると言える。さらにC、Y成分の影響を受けているK成分の影響もG成分は受けることになる。なお、M成分については、C、Y成分と独立した色信号であることから、G成分に対してもM成分は独立した色信号として扱うことができる。同様に、B成分はC、M成分及びK成分の影響を考慮する必要がある。また、R成分はY、M成分及びK成分の影響を考慮する必要がある。
これらの相互作用を考慮すべき色成分について、マトリクス演算の際に相互要素として含める。上述のように、K成分を除く各色成分とK成分、および、G成分とC、Y成分、B成分とC、M成分、R成分とY、M成分とが、相互作用を考慮すべき色成分であることから、CとK、MとK、YとK、RとK、GとK、BとK、GとC、GとY、BとC、BとM、RとY、RとMのそれぞれの成分の相互要素を含めればよい。これによって、例えばマトリクス演算式は
Figure 0004296423
のように表すことができる。ここで、C(O)、M(O)、Y(O)、K(O)、R(O)、G(O)、B(O)は入力色信号の各色成分、C(D)、M(D)、Y(D)、K(D)、R(D)、G(D)、B(D)は出力色信号の各色成分を示している。また、Aはマトリクス係数行列であり、係数記憶部1に予め格納されている値である。もちろん、係数記憶部1に格納されるマトリクス係数についても、相互要素を用いて演算することを前提としたものである。さらに、a,b,c,d,e,f,gは定数項を示している。
このように相互要素を用いてマトリクス演算を行うことによって、単にそれぞれの色成分単独の要素のみで行うことによって劣化してしまう部分の色変換を、相互要素によって補正することができる。従って、高い変換精度を確保することができる。また、このマトリクス演算を行うために記憶しておかなければならないマトリクス係数は、マトリクス変換行列Aを構成する7×19(=133)個と、必要に応じて定数項の7個である。1つの係数に4バイト使用したとしても、560バイト程度のメモリ量があればよい。従来のルックアップテーブルを用いる方法に比較して、格段に少ないメモリ量で実現することができる。
上述のマトリクス演算式の例では、相互要素として相互作用を考慮すべき2つの色成分についての要素を含める例を示した。しかしこれに限らず、3以上の色成分についての相互要素を含めることも可能である。例えば3つの色成分についての相互要素を含める場合、G成分がC、Y、K成分の影響を受け、B成分はC、M、K成分の影響を受け、R成分はY、M、K成分の影響を受ける。従ってGCY、GCK、GYK、BCM、BCK、BMK、RYM、RYK、RMKのそれぞれ3つの色成分の相互要素を設ける。また逆に、C成分はG、B成分に影響を与え、M成分はR、B成分に影響を与え、Y成分はG、R成分に影響を与えることから、GCB、RMB、GYRのそれぞれ3つの色成分の相互要素を設ける。
これによって、例えばマトリクス演算式は
Figure 0004296423
のように表すことができる。上述の相互要素を2つの色成分で構成したマトリクス演算式と同様に、C(O)、M(O)、Y(O)、K(O)、R(O)、G(O)、B(O)は入力色信号の各色成分、C(D)、M(D)、Y(D)、K(D)、R(D)、G(D)、B(D)は出力色信号の各色成分、Aはマトリクス係数行列である。もちろん、4以上の色成分についての相互要素を含めることも可能である。
このような3以上の色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算式を用いることによって、例えば2つの色成分についての相互要素を含めた場合でも十分な補正が行われない場合に、より精度の高い色変換処理を行うことができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。3は部分空間判断部である。この第2の実施の形態では、色空間を複数の部分空間に分割し、部分空間ごとのマトリクス演算を行うことによって、マトリクス演算式の要素を削減して演算量を減少させた例を示す。色空間を複数の部分空間に分割し、それぞれの部分空間毎に色変換処理を行うことは、従来より分割法として知られているが、この第2の実施の形態では、このような分割法を用いた色変換処理に、相互要素を含めたマトリクス演算を適用するものである。
この第2の実施の形態においては、係数記憶部1は、マトリクス演算部2でマトリクス演算を行う際に用いるマトリクス変換係数を、色空間を分割したそれぞれの部分空間ごとに記憶している。
部分空間判断部3は、複数の部分空間のうち、入力色信号がいずれの部分空間に属するかを判断する。
マトリクス演算部2は、部分空間判断部3によって判断された入力色信号が含まれる部分空間に対応したマトリクス変換係数を、係数記憶部1から読み出してマトリクス演算を行い、入力色信号に対する色変換処理を行う。このとき行うマトリクス演算では、入力色信号が含まれる部分空間において、互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行う。
以下、このような本発明の第2の実施の形態についてさらに説明する。なお、以下の説明においては、入力色信号及び出力色信号とも、CMYKRGBの7色の色成分からなるものとして説明する。図4は、部分空間の一例の説明図である。図4(A)においてはL* * * 色空間におけるa* −b* 平面を示している。また図4(B)は同じくL* * * 色空間におけるL* −b* 平面を示している。なお、図4においては色空間の概要を示すものであって、C、M、Y、K、R、G、Bなどの各点は、図4に示す平面上に正確に配置されるものではない。
この第2の実施の形態では、このような表現可能な色空間を複数の部分空間に分割する。図4に示す例では、CGYK、YRMK、MBCK、YMCKの4つの部分空間に分割した例を示している。これらの分割された部分空間では、その部分空間を構成する色成分について変換処理を行えばよいことが知られている。
例えばCGYK部分空間(図4においてハッチングを施した部分空間)は、C、G、Y、K成分について色変換処理を行えばよい。このとき、上述のようにG成分はC、Y、K成分の影響を受け、またK成分もC、Y成分の影響を受けている。従って、例えば2つの色成分についての相互要素を含める場合には、CとG、YとG、KとG、KとC、KとYのそれぞれの色成分についての相互要素を含めればよい。従って、CGYK部分空間におけるマトリクス演算式としては、
Figure 0004296423
となる。ここで、C(O)、Y(O)、G(O)、K(O)は入力色信号のC、Y、G、K色成分、C(D)、Y(D)、G(D)、K(D)は出力色信号のC、Y、G、K色成分、Aはマトリクス係数行列である。もちろん、3以上の色成分についての相互要素を含めることも可能である。
他の部分空間についても同様であり、YRMK部分空間であればYとR、MとR、KとR、KとY、KとMのそれぞれの色成分についての相互要素を含めればよい。マトリクス演算式としては、
Figure 0004296423
となる。
MBCK部分空間であればMとB、CとB、KとB、KとM、KとCのそれぞれの色成分についての相互要素を含めればよく、マトリクス演算式は、
Figure 0004296423
となる。
YMCK部分空間については、Y、M、C成分が独立しているので、KとY、KとM、KとCのそれぞれの色成分についての相互要素を含めればよい。従って、マトリクス演算式は、
Figure 0004296423
となる。
このように、それぞれの部分空間毎に使用する色成分及び相互要素が異なり、さらにそれに伴ってマトリクス係数行列Aも異なってくる。そのため、この第2の実施の形態では、部分空間判断部3で入力色信号がどの部分空間に属しているのかを判断し、マトリクス演算部2は部分空間判断部3によって判断された入力色信号が含まれる部分空間に従って、対応するマトリクス変換係数を係数記憶部1から読み出し、そのマトリクス変換係数を用いたマトリクス演算を行う。このとき、入力色空間が属する部分空間に対応する相互要素の演算も行うことになる。
このようにして第2の実施の形態では、入力色信号が含まれる部分空間において互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行い、色変換処理を行う。この第2の実施の形態では、上述の第1の実施の形態に比べてマトリクス演算時に用いるマトリクスのサイズが小さく、演算量を低減して高速化することが可能である。なお、分割法の欠点として、分割境界において色の擬似輪郭が発生することが挙げられるが、相互要素を含めて色変換精度を向上させることによってこのような擬似輪郭の発生も低減することができる。より擬似輪郭の発生を抑えたい場合には、上述の第1の実施の形態を適用すればよい。
なお、上述の第2の実施の形態における部分空間への分割方法は一例であって、これに限られるものではない。図5は、部分空間の別の例の説明図である。例えば図5に示すように色空間を分割することも可能である。この例の場合も上述の例と同様にCGYK、YRMK、MBCK、YMCKの4つの部分空間に分割され、それぞれの部分空間におけるマトリクス演算式も基本的に上述の例と同様である。もちろん、部分空間への分割方法は図4,図5に限られるものではない。
上述の第1,第2の実施の形態においては、一例として、CMYKRGBの7色の色成分からなる入力色信号を、同じくCMYKRGBの7色の色成分からなる出力色信号へ変換する例を示した。本願発明はこれに限られるものでないことは言うまでもない。入力色信号がCMYKRGBの7色の色成分からなる色信号でなくても、5色以上の色成分からなる色信号でよいことは既に述べた。ここでは、出力色信号がCMYKRGBの7色の色成分からなる色信号でない場合について示す。
例えば、CMYKRGBの7色の色成分からなる入力色信号を、装置に依存しない色空間、例えばL* * * 均等色空間に変換する場合を考える。この場合、CMYKRGBの7色の色成分からなる入力色信号は、所定の出力装置をターゲットとして作成されている場合が多い。そのため、そのターゲットとなっている出力装置に応じた変換処理を行う必要がある。
* * * 均等色空間の色信号と出力装置が扱う色信号を対応させた場合、
Figure 0004296423
Figure 0004296423
Figure 0004296423
なる算出式が基準となる。ここで、X,Y,Zは、ターゲットとなる出力装置において主に反射率を示すものであり、X0,Y0,Z0はその反射対象物の白基準値を示すものである。従って、X/X0、Y/Y0、Z/Z0は反射率を示す物理特性に比例する。すなわち、CMYKRGBの7色の色成分からなる色信号とXYZとの対応付けが行えればよい。この対応付けとして、マトリクス演算式
Figure 0004296423
を用いることができる。
このマトリクス演算式におけるマトリクス係数行列A及び定数項のa〜cを求めるため、まず、複数のCMYKRGBの色信号について出力装置で色再現を行い、その色を測色してL* * * 値を得る。これによって、CMYKRGBの値とL* * * 値との複数の対が得られる。このようなCMYKRGBの値とL* * * 値との複数の対を用いることによって、マトリクス係数行列A及び定数項のa〜cを決定すればよい。CMYKRGBで示される面積率は、反射率に比例するXYZと線形に近い変換で対応付けられる関係にあり、マトリクス係数行列A及び定数項を求めることは比較的容易である。少なくとも、従来より用いられている多次元ルックアップテーブルの係数を算出するよりは容易である。
このようにして得られたマトリクス係数行列A及び定数項を用いることによってCMYKRGBからXYZへの変換を行うことができ、さらにXYZからL* * * へ変換することによって、CMYKRGBからL* * * への変換を行うことができる。
このように、マトリクス係数行列及び定数項の決定は比較的、理論式に基づいて決定することができ、出力装置が決まればほぼ固定的に用いることができる。そのため、予め算出したマトリクス係数行列及び定数項の値を、装置に実装して使用することができる。このとき、例えば従来のルックアップテーブルを用いる方法に比べて格段に少ないメモリ量で実装することができる。また、例えば演算精度を向上させるためにデータ長を長くし、例えば8bitから10bit、12bit、16bitとビット数を上げていった時でも、それほどのメモリ量の増大にはつながらず、従って少ないメモリ量で演算精度を向上させることが可能である。
なお、この例でも2つの色成分の相互要素を含めたマトリクス演算式を示したが、3以上の色成分の相互要素を含めたマトリクス演算式においても同様に実行可能である。また、上述のようにして求めたCMYKRGBからL* * * への変換式を逆に用いることによって、L* * * からCMYKRGBへの変換を行うことも可能である。
ここではCMYKRGBからXYZへの変換を行う際にマトリクス演算を用いる例を示したが、これに限らず、直接L* * * へ変換したり、あるいはそのほかの色空間の色信号への変換に、相互要素を含むマトリクス演算を適用してもよい。
上述の説明では、マトリクス演算の際の要素として、それぞれの色成分単独の要素と、互いに作用する色成分についての相互要素からなるマトリクスを用いた演算を行う例を示した。これらの要素に限らず、例えば各色成分の2乗の要素を設けて二次曲線による変換関数を用いるように構成したり、双曲線、累乗曲線、指数曲線など、様々な変換関数を適用することも可能である。
また、マトリクス係数行列及び定数項は、例えば画像の特性、例えば写真、グラフィック、文字・線画、印刷の特色を含む画像か否か等によって適宜切り替えて用いることも可能である。
さらに、複数種類(例えばsRGB,モニタRGB,L* * * ,印刷CMYK,多色印刷等)の入力色信号や出力色信号に対応できるように、それぞれに対応したマトリクス係数行列及び定数項を係数記憶部1に記憶させておき、入力色信号及び出力色信号の種類に応じて適宜使用するように構成することも可能である。
本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。 色再現域の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。 部分空間の一例の説明図である。 部分空間の別の例の説明図である。 ルックアップテーブルを用いて色変換処理を行う場合の格子点の説明図である。
符号の説明
1…係数記憶部、2…マトリクス演算部、3…部分空間判断部。

Claims (8)

  1. 5色以上の色成分からなる入力色信号に対して色変換処理を行う色変換装置において、色空間を4色成分で再現可能な複数の部分空間に分割したとき前記入力色信号がいずれの部分空間に属するかを判断する判断手段と、前記部分空間ごとにマトリクス変換係数を記憶する係数記憶手段と、前記判断手段によって判断された前記入力色信号が含まれる部分空間に対応したマトリクス変換係数を前記係数記憶手段から読み出して該部分空間に対応する4色成分についてマトリクス演算を行い前記入力色信号に対する色変換処理を行う演算手段を有し、前記演算手段は、前記入力色信号が含まれる部分空間において互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行うことを特徴とする色変換装置。
  2. 前記相互要素は、互いに作用する2つの色成分についての積であることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記相互要素は、互いに作用する3つの色成分についての積であることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  4. 前記相互要素の色成分には、互いに補色となる色成分を含まないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の色変換装置。
  5. 5色以上の色成分からなる入力色信号に対して色変換処理を行う色変換方法において、色空間を分割した4色成分で再現可能な複数の部分空間のそれぞれについてのマトリクス変換係数を係数記憶手段に記憶しておき、前記入力色信号がいずれの前記部分空間に属するかを判断手段により判断し、前記入力色信号が含まれると判断された部分空間に対応したマトリクス変換係数を前記係数記憶手段から読み出して、該部分空間に対応する4色成分について演算手段でマトリクス演算を行うことにより色変換処理を行うものであって、前記マトリクス演算として、前記部分空間において互いに作用する色成分についての相互要素を含めたマトリクス演算を行うことを特徴とする色変換方法。
  6. 前記相互要素は、互いに作用する2つの色成分についての積であることを特徴とする請求項5に記載の色変換方法。
  7. 前記相互要素は、互いに作用する3つの色成分についての積であることを特徴とする請求項5に記載の色変換方法。
  8. 前記相互要素の色成分には、互いに補色となる色成分を含まないことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の色変換方法。
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