JP2012122766A - 検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検査システムの電気的な接続状態を変更することなく、検査対象を検査する検査装置を高精度に診断する検査システムを提供する。
【解決手段】オペレーションPC10は、ECU40に対する検査信号をシミュレータ20に出力させる。オペレーションPC10は、ECU40に対する検査時には、シミュレータ20の出力する検査信号に応じて作動するECU40の作動情報をシミュレータ20および計測器50から取得するとともに、ECU40が自己診断したダイアグコードをダイアグテスタ30から取得し、ECU40の作動情報とダイアグコードとに基づいてECU40の作動を評価する。オペレーションPC10は、シミュレータ20に対する診断時には、シミュレータ20の出力する検査信号に応じて作動するECU40が自己診断したダイアグコードに基づいて、シミュレータ20が正常であるか異常であるかを診断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象の作動を検査する検査システムに関する。
従来、アクチュエータ等の挙動を制御する電子装置等の作動を検査する場合、電子装置を実機に搭載して検査を行うのではなく、シミュレータ等の検査装置から擬似的に検査信号を出力し、検査信号に応じて作動する電子装置の作動情報を検査装置から出力することが知られている。検査装置により検査対象を適切に検査するためには、検査装置が正常であるか異常であるかを診断する必要がある。
例えば、特許文献1では、検査装置を診断する場合、検査対象に検査信号を出力する検査装置の信号発生手段と、検査対象からの信号を計測する検査装置の信号計測手段とをハーネス等で接続し、信号発生手段から出力される検査信号を信号計測手段で計測し、その計測結果から検査装置が正常であるか異常であるかを診断している。
特開平10−153628号公報
しかしながら、特許文献1では、検査対象と検査装置とを電気的に接続して検査対象の作動を検査するときの電気的接続状態とは異なる構成で検査装置を診断するので、検査装置が正常であるか異常であるかを高精度に診断することは困難である。
さらに、検査装置を診断するために、検査装置の信号発生手段と信号計測手段とを電気的に接続するハーネス等の接続手段が必要になる。この接続手段は、検査装置が検査対象の作動を検査するときには不要なものである。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、検査システムの電気的な接続状態を変更することなく、検査対象を検査する検査装置を高精度に診断する検査システムを提供することを目的とする。
請求項1から5に記載の発明によると、検査対象の作動を検査する検査システムにおいて、検査装置は、検査対象の作動を検査するための検査信号を出力するとともに、検査信号に応じて作動する検査対象の作動情報の少なくとも一部を出力し、検査対象操作装置は、検査装置が出力する検査信号に応じて検査対象が作動するときに、検査対象の自己診断機能により生成される診断コードを検査対象から取得する。そして、検査制御装置は、検査対象に対する検査時と検査装置に対する診断時とのそれぞれに応じた検査信号を検査装置に出力させる指令手段、ならびに、検査装置に対する診断時に、検査信号に応じて作動する検査対象から検査対象操作装置が取得する診断コードに基づいて検査装置が正常であるか異常であるかを診断する診断手段を有している。
このように、検査対象に対する検査時と検査装置に対する診断時との両方において、検査装置は検査制御装置の指令手段からの指令により検査信号を出力し、検査対象は検査信号に応じて作動し、検査対象操作装置は検査対象から診断コードを取得するので、検査対象に対する検査時と検査装置に対する診断時とにおいて、検査システムの電気的な接続状態を変更する必要がない。
したがって、検査装置に対する診断時に検査対象に対する検査時と同じ検査システムの電気的接続状態で、検査対象が生成する診断コードに基づき、検査装置が正常であるか異常であるかを高精度に診断できる。
例えば、検査装置に対する診断時に、検査装置が実際に出力する検査信号に応じて検査対象が生成する診断コードと、検査装置が正常であれば指令手段からの指令に応じて検査装置が出力しているべき検査信号に応じて検査対象が生成すると推測される診断コードとが一致すれば、検査装置は正常であると診断し、不一致であれば検査装置は異常であると診断する。
さらに、検査対象に対する検査時と検査装置に対する診断時とにおいて、検査システムの電気的な接続状態が変化しないので、検査装置を診断するために、検査対象に対する検査時には不要な機器および装置を用意する必要がない。
請求項2に記載の発明によると、診断手段が検査装置を診断する前に、指令手段は、検査対象操作装置に指令して検査対象をリセットさせる。
このように、検査装置を診断する前に検査対象をリセットして作動状態を初期化することにより、検査対象の自己診断機能が生成していた診断コードがリセットされるので、検査装置の診断時において検査対象により生成された診断コードに基づいて、検査装置を適切に診断できる。
また、検査装置を診断するときに、診断対象である検査装置が検査対象をリセットしないので、検査装置が正常であるか異常であるかに関わらず、検査対象操作装置により検査対象を正常にリセットできる。
ところで、通常、検査対象がリセットされると、検査対象の自己診断機能は、リセットされた初期状態において検査対象が正常であるか異常であるかを診断するので、検査対象をリセットしたときに検査対象から取得する診断コードに基づいて、検査対象が正常であるか異常であるかを判断できる。検査対象が異常であれば、検査装置に対する診断時に、検査対象が生成する診断コードに基づいて検査装置を適切に診断できない。
そこで、請求項3に記載の発明によると、指令手段は、検査対象操作装置が検査対象をリセットしたときに検査対象から取得する診断コードが異常コードである場合、検査装置に対する診断を中止する。
これにより、異常な検査対象が生成する診断コードに基づいて、検査装置を診断することを防止できる。
請求項4に記載の発明によると、指令手段は、検査対象に対する検査と検査装置に対する診断とを、設定された時間間隔で切り替える。
これにより、検査対象に対する検査と検査装置に対する診断とを、自動的に切り替えて実行できる。
請求項5に記載の発明によると、検査対象操作装置は検査対象を識別するための識別子を検査対象から取得し、指令手段は、検査対象操作装置が取得する識別子に応じた検査信号を検査装置に出力させる。
これにより、検査対象が変更になっても、検査対象操作装置が取得する検査対象の識別子に応じた検査信号を出力するように検査装置に指令できる。
また、診断対象である検査装置を使用して検査対象の識別子を取得しないので、検査装置が正常であるか異常であるかに関わらず、検査対象が変更になっても、検査対象操作装置が取得する検査対象の識別子に基づいて検査対象を識別できる。
第1実施形態の検査システムを示すブロック図。 検査装置に対する診断処理を示すフローチャート。 (A)は検査対象に対する検査と検査装置に対する診断との切り替えを示すブロック図、(B)は切り替えの時間経過を示す模式図。 検査対象を変更する場合の処理を示す模式図。 第2実施形態の検査システムを示すブロック図。 第3実施形態の検査システムを示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に第1実施形態の検査システム2を示す。
(検査システム2)
検査システム2は、オペレーションPC(パーソナルコンピュータ)10と、シミュレータ20と、ダイアグテスタ30と、電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)40と、計測器50とを備えている。検査システム2は、例えば、車両に搭載されるECU、あるいは、ECUまたはECUおよびセンサと一体化されアセンブリとして構成されたアクチュエータ等の電子装置の作動を検査するとともに、電子装置の作動を評価するものである。図1では、検査対象としてECU40を例示している。
オペレーションPC10は、ECU40の作動を検査するときの検査プログラム12と、ECU40を検査する検査装置としてのシミュレータ20を診断するときの診断プログラム14とを切り替えて使用する。図1では、点線で示される検査プログラム12に代えて実線で示される診断プログラム14が使用されている。
オペレーションPC10は、ダイアグテスタ操作部16によりダイアグテスタ30を操作し、シミュレータ操作部18によりシミュレータ20を操作する。ダイアグテスタ操作部16とシミュレータ操作部18とは、ハードウェアおよびソフトウェアによりそれぞれの機能を実現しており、検査プログラム12および診断プログラム14によりその機能が制御される。
また、オペレーションPC10は、シミュレータ20が実行する車両モデル、ならびに、検査対象である電子装置に対する検査テストのシナリオ等の設定データを記憶している。
オペレーションPC10は、ECU40に対する検査時とシミュレータ20に対する診断時とにおいて、それぞれに応じた検査信号をシミュレータ20に出力させる。そして、ECU40に対する検査時には、オペレーションPC10は、シミュレータ20の出力する検査信号に応じて作動するECU40の作動情報をシミュレータ20から取得するとともに、ECU40が自己診断したダイアグコードをダイアグテスタ30から取得し、ECU40の作動情報とダイアグコードとに基づいてECU40の作動を評価する。
尚、検査対象であるECU40の作動情報の中には、シミュレータ20以外に、オシロスコープ、通信計測装置等の計測器50からオペレーションPC10が取得するものもある。
また、オペレーションPC10は、シミュレータ20に対する診断時には、シミュレータ20の出力する検査信号に応じて作動するECU40が自己診断したダイアグコードを取得し、ダイアグコードに基づいてシミュレータ20が正常であるか異常であるかを診断する。
シミュレータ20には、例えばHILS(Hardware In The Loop Simulation)が使用されている。シミュレータ20は、検査対象である電子装置以外の車両モデルを、ソフトウェアの設定によりシミュレートする。シミュレータ20は、互いにハーネスで電気的に接続されたボディ系シミュレータとパワートレイン系シミュレータとシャーシ系シミュレータとパワーエレクトロニクス系シミュレータと熱系シミュレータとITS(Intelligent Transportation System)系シミュレータとから構成されている。
ボディ系シミュレータは、ドア、パワーウィンドウ、ライト等の挙動をシミュレートし、パワートレイン系シミュレータは、インジェクタ、トランスミッション等の挙動をシミュレートし、シャーシ系シミュレータは、ブレーキ、ハンドル等の挙動をシミュレートする。また、パワーエレクトロニクス系シミュレータはモータ等の挙動をシミュレートし、熱系シミュレータはエアコン等の熱源の挙動をシミュレートし、ITS系シミュレータはナビゲーション装置等の挙動をシミュレートする。
シミュレータ20がシミュレートする車両モデルがオペレーションPC10から設定されると、設定された車両モデルに応じて、検査対象であるECU40以外の車両の各部のモデルとして、プラントモデル、ECUモデル、センサモデル、アクチュエータモデル、車両の走行環境モデル等が設定される。これらの各モデルとして、検査対象であるECU、および検査内容の範囲に応じて必要なモデルが設定される。
プラントモデルは、エンジン、ドア、トランスミッション等の作動をシミュレートし、ECUモデルは、検査対象であるECU40以外に車両に搭載されるECUの作動をシミュレートする。
センサモデルは、車両に搭載されるクランク角センサ、吸気量センサ等の各種センサの作動をシミュレートし、アクチュエータモデルは、油圧ポンプおよびスロットルバルブ等のアクチュエータの作動をシミュレートする。走行環境モデルは、雨や雪による路面の状態、道路の勾配および曲率半径、気温等の車両周囲の走行環境をシミュレートする。
図1には、これらモデルのうちのセンサ信号生成部22だけが図示されている。センサ信号生成部22は、シミュレータ20に設定された車両モデルに応じて、シミュレーションするセンサの検出信号を出力する(図1のルートA)。また、シミュレータ20は、ECU40から制御信号を入力して車両モデルをシミュレートすることもある。シミュレータ20とECU40とは、アナログ信号、デジタル信号、PWM(Pulse Width Modulation)信号およびCAN等のネットワーク用のハーネスで電気的に接続されている。
シミュレータ20は、シミュレータ20から出力される検査信号に応じて作動するECU40の作動情報を表わす作動データを、例えば時系列、所定のクランク角度同期、モータまたはジェネレータにおける所定の回転数、所定の周波数による回転同期で出力する。前述したように、オペレーションPC10は、シミュレータ20が出力するECU40の作動データに基づき、ECU40の実際の作動と推測していた作動とを比較してECU40の作動を評価する。
ダイアグテスタ30のダイアグリセット部32は、オペレーションPC10からの指令によりECU40をリセットして初期化することにより、ECU40が生成していたダイアグコードをリセットする(図1のルートB)。
ダイアグテスタ30のダイアグコード要求部34は、オペレーションPC10からの指令により、ECU40にダイアグコードの読み出しを要求し(図1のルートC)、ダイアグコード取得部36は、ECU40から取得したダイアグコードをオペレーションPC10に出力する(図1のルートD)。前述したように、オペレーションPC10は、ダイアグテスタ30がECU40から取得するダイアグコードに基づき、ECU40を評価するとともに、シミュレータ20を診断する。
ダイアグリセット部32と、ダイアグコード要求部34と、ダイアグコード取得部36とは、ハードウェアおよびソフトウェアによりそれぞれの機能を実現している。
ECU40は、CPU、RAM、ROM、入出力インタフェース等を有するマイクロコンピュータから主に構成されている。ECU40は、シミュレータ20から出力される検査信号に応じて作動する作動部42と、作動部42の作動結果を診断する自己診断機能としてダイアグ部44とを備えている。ダイアグ部44は、作動部42の作動に対する自己診断結果を診断コードとして生成する。
計測器50は、前述したようにオシロスコープ、通信計測装置等からなり、検査対象であるECU40の作動情報としてオペレーションPC10がシミュレータ20から取得できない情報を作動情報計測部52により計測する。計測器50は、例えばオシロスコープであれば、ECU40がモータ等の制御対象を駆動する駆動信号を計測し、通信計測装置であれば、シミュレータ20がサポートしていないECU40の通信情報を計測する。そして、オペレーションPC10は、計測器50が計測したECU40の作動情報を取得する(図1のルートE)。
(診断処理)
図2に、シミュレータ20を診断するときの診断処理を実行するフローチャートを示す。図2において、「S」はステップを表わしている。
シミュレータ20を診断する場合、オペレーションPC10は、まずダイアグテスタ30に指令してECU40をリセットさせ、ECU40のダイアグ部44がそれまで生成していたダイアグコードを消去する(S400)。そして、オペレーションPC10は、ダイアグテスタ30に指令し、リセットされた初期状態でECU40のダイアグ部44が生成したダイアグコードの読出しをECU40に要求する(S402)。
ダイアグテスタ30のダイアグコード取得部36がECU40から取得したダイアグコードが異常コードであれば(S404:異常)、オペレーションPC10は、ECU40が異常であるために、ECU40の生成するダイアグコードに基づいてシミュレータ20を適切に診断できないと判断し、シミュレータ20の診断を中止する(S406)。
ダイアグコードが正常コードであれば(S404:正常)、オペレーションPC10は、シミュレータ20に指令信号を出力し(S408)、シミュレータ20から指令信号に応じた検査信号をECU40に出力させる(S410)。
例えば、オペレーションPC10は、シミュレータ20のセンサ信号生成部22に対してアクセルセンサのモデルから出力される電気信号値を決定する変数の値を変更し、アクセルセンサの断線信号を検査信号として出力させる。アクセルセンサの断線信号として、仕様で規定される規定値(例えば0.5V以上)から外れた0.2Vの信号が出力される。
ECU40は、シミュレータ20が出力する検査信号に応じて作動し、その作動結果を自己診断してダイアグコードを生成する。
シミュレータ20が正常であれば、オペレーションPC10からの指令にしたがい、シミュレータ20は前述したアクセルセンサの断線信号を適切に出力し、ECU40のダイアグ部44は、アクセルセンサが断線していることを示すダイアグコード(例えば’01’)を生成する。
シミュレータ20が異常であれば、オペレーションPC10からの指令に対し、シミュレータ20は前述したアクセルセンサの検出信号として規定値を満たす信号を出力する。この場合、ECU40のダイアグ部44は、アクセルセンサが断線していることを示すダイアグコード(01)とは異なるダイアグコード(例えば’02’)を生成する。
オペレーションPC10は、指令信号に応じた検査信号をシミュレータ20からECU40に出力させると(S410)、ダイアグテスタ30に指令し、シミュレータ20が出力した検査信号に対してECU40のダイアグ部44が生成したダイアグコードの読出しをECU40に要求する(S412)。
S414において、オペレーションPC10は、ダイアグテスタ30がECU40から取得したダイアグコードと、シミュレータ20が正常な場合にシミュレータ20が出力しているべき検査信号に対してECU40が生成すると推測されるダイアグコードとを比較する。
ダイアグコードが一致すれば(S414:Yes)、オペレーションPC10は、シミュレータ20は正常であると判断し、シミュレータ20を診断するためにシミュレータ20に指令してECU40に出力させる未検査の検査信号があれば(S416:Yes)、S408に処理を戻す。
ダイアグコードが不一致であれば(S414:No)、オペレーションPC10は、シミュレータ20に異常な箇所があると判断する。そして、前述した例であれば、アクセルセンサの断線信号を生成する箇所が異常であることを、ディスプレイ等へ表示するか、検査レポートへ記録する(S418)。異常箇所が表示されると、オペレータは、異常箇所について詳細な異常原因を解析する。
オペレーションPC10は、異常箇所の表示または検査レポートへの記録後に、S416に処理を移行し、シミュレータ20を診断するためにシミュレータ20に指令してECU40に出力させる未検査の検査信号があれば(S416:Yes)、S408に処理を戻す。
ここで、シミュレータ20を診断するときに、ECU40を検査するときと同じように、オペレーションPC10の指令によりシミュレータ20が検査信号を出力し、検査信号に応じて作動するECU40がダイアグ部44により生成する診断コードを、ダイアグテスタ30を介してオペレーションPC10が取得する。
したがって、シミュレータ20に対する診断時に、ECU40に対する検査時における検査システム2の電気的接続を変更する必要がない。そこで、図3に示すように、ECU40に対する検査とシミュレータ20に対する診断とを、オペレーションPC10において検査プログラム12と診断プログラム14とを所定時間間隔で自動的に切り替えて実施してもよい。検査プログラム12と診断プログラム14とを切り替える時間間隔は、オペレーションPC10に対して任意に設定できる。
検査プログラム12と診断プログラム14とを所定時間間隔で自動的に切り替える代わりに、ECU40に対する検査が所定回数終了すると、オペレータがオペレーションPC10を操作して検査プログラム12を診断プログラム14に切り替え、シミュレータ20に対する診断を実行させてもよい。
また、図4に示すように、シミュレータ20およびダイアグテスタ30とECU40との配線を外して別のECU60とシミュレータ20およびダイアグテスタ30とを配線し、ECU60の作動を検査する場合、オペレーションPC10は、ダイアグテスタ30に指令してECU60を識別するための識別子(ID)をECU60から取得する。これにより、識別子で特定されるECU60に応じた車両モデルをシミュレータ20に設定できる。
さらに、シミュレータ20を診断する場合、識別子で特定されるECU60に応じた検査信号をシミュレータ20に指令することができる。
以上説明した第1実施形態では、シミュレータ20を診断する場合に、オペレーションPC10がシミュレータ20に指令して検査信号を出力させ、この検査信号に対してECU40のダイアグ部44が生成するダイアグコードに基づいて、シミュレータ20が正常であるか異常であるかを診断している。つまり、ECU40の作動を検査するときとシミュレータ20を診断するときとで、検査システム2の電気的接続を変更する必要がない。
このように、ECU40の検査時と同じ検査システム2の電気的接続状態、つまり同じ環境でシミュレータ20を診断できるので、ECU40が生成するダイアグコードに基づき、シミュレータ20が正常であるか異常であるかを高精度に診断できる。
さらに、シミュレータ20を診断するために、ECU40の検査時には不要な機器および装置を用意する必要がない。
第1実施形態では、検査システム2が本発明の検査システムに相当し、ECU40、60が本発明の検査対象に相当し、シミュレータ20が本発明の検査装置に相当し、ダイアグテスタ30が本発明の検査対象操作装置に相当し、オペレーションPC10が本発明の検査制御装置に相当する。そして、オペレーションPC10が本発明の指令手段および診断手段として機能する。
また、図2のS400、S402およびS412の処理は、本発明の検査対象操作装置および検査制御装置が実行する機能に相当し、S404〜S408、S414〜S418の処理は本発明の検査制御装置が実行する機能に相当し、S410の処理は本発明の検査装置が実行する機能に相当する。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による検査システムを図5に示す。第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第2実施形態の検査システム4では、作動を検査する検査対象70は、1個のECUではなく、複数のECU80、90、92である。メインECU80と他のECU90、92とはネットワークで接続されている。
メインECU80は、例えば、車両のブレーキ、窓等を駆動するアセンブリ(ASSY)をECU90、92が連携して制御する場合に、連携制御を調停したり、ECU90、92のダイアグ部が生成するダイアグ情報を集約してダイアグコードを生成したりする。
メインECU80自体も、作動部82とダイアグ部84とを備えているので、作動部82の作動結果に対してダイアグ部84がダイアグコードを生成する。
検査システム4においてシミュレータ20を診断する場合にも、第1実施形態と同様に、オペレーションPC10から指令してシミュレータ20に検査信号を出力させ、ECU80自体のダイアグ部84が生成したダイアグコード、ならびにECU90、92のダイアグ部が生成したダイアグ情報を集約してECU80が生成したダイアグコードに基づいて、シミュレータ20が正常であるか異常であるかを診断する。
そして、検査システム4においても、検査対象70の検査時と同じ電気的接続状態でシミュレータ20の診断を実行できる。
また、第2実施形態では、検査対象70が本発明の検査対象に相当する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による検査システムを図6に示す。第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第3実施形態の検査システム6では、第1実施形態におけるダイアグテスタ30が備えていたダイアグリセット部32、ダイアグコード要求部34、およびダイアグコード取得部36の機能を取り込んで、シミュレータ100が構成されている。
第3実施形態では、シミュレータ100が本発明の検査装置および検査対象操作装置に相当する。
[他の実施形態]
検査対象の作動を検査する検査装置は、検査対象に対する検査時と検査装置に対する診断時とにおいて、検査制御装置からの指令に応じて適切な検査信号を出力できるのであれば、上記実施形態で説明したシミュレータに限るものではなく、どのような検査装置であってもよい。
上記実施形態では、車両用の検査システムについて説明した。これ以外にも、検査対象が自己診断機能を備え、自己診断機能により生成される診断コードを検査装置以外に取得できる手段を備えているのであれば、例えば、飛行機、医療設備における電子装置を検査対象とする検査システムに、本発明の検査システムを適用してもよい。
また、上記実施形態では、オペレーションPC10が検査対象の評価を行った。これに対し、本発明の検査システムとしては、検査対象の評価までは行わず、シミュレータ等の検査装置が検査信号を出力し、検査信号に応じた検査対象の作動を検査装置が検査するまでの機能に留めてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
2、4、6:検査システム、10:オペレーションPC(検査制御装置)、20:シミュレータ(検査装置)、30:ダイアグテスタ(検査対象操作装置)、40、60:ECU(検査対象)、70:検査対象、100:シミュレータ(検査装置、検査対象操作装置)

Claims (5)

  1. 検査対象の作動を検査する検査システムにおいて、
    自己診断機能を有する検査対象と、
    前記検査対象の作動を検査するための検査信号を出力するとともに、前記検査信号に応じて作動する前記検査対象の作動情報の少なくとも一部を出力する検査装置と、
    前記検査装置が出力する前記検査信号に応じて前記検査対象が作動するときに、前記検査対象の前記自己診断機能により生成される診断コードを前記検査対象から取得する検査対象操作装置と、
    前記検査対象に対する検査時と前記検査装置に対する診断時とのそれぞれに応じた前記検査信号を前記検査装置に出力させる指令手段、ならびに、前記検査装置に対する診断時に、前記検査信号に応じて作動する前記検査対象から前記検査対象操作装置が取得する前記診断コードに基づいて前記検査装置が正常であるか異常であるかを診断する診断手段を有する検査制御装置と、
    を備えることを特徴とする検査システム。
  2. 前記診断手段が前記検査装置を診断する前に、前記指令手段は、前記検査対象操作装置に指令して前記検査対象をリセットさせることを特徴とする請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記指令手段は、前記検査対象操作装置が前記検査対象をリセットしたときに前記検査対象から取得する前記診断コードが異常コードである場合、前記検査装置に対する診断を中止することを特徴とする請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記指令手段は、前記検査対象に対する検査と前記検査装置に対する診断とを、設定された時間間隔で切り替えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の検査システム。
  5. 前記検査対象操作装置は前記検査対象を識別するための識別子を前記検査対象から取得し、
    前記指令手段は、前記検査対象操作装置が取得する前記識別子に応じた前記検査信号を前記検査装置に出力させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の検査システム。
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