JP2012122747A - 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器 - Google Patents

赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012122747A
JP2012122747A JP2010271412A JP2010271412A JP2012122747A JP 2012122747 A JP2012122747 A JP 2012122747A JP 2010271412 A JP2010271412 A JP 2010271412A JP 2010271412 A JP2010271412 A JP 2010271412A JP 2012122747 A JP2012122747 A JP 2012122747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
heater
sensor package
infrared sensor
detection element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010271412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5500056B2 (ja
Inventor
Takao Yamazaki
隆雄 山崎
Koji Kato
浩二 加藤
Narihito Sasaki
得人 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2010271412A priority Critical patent/JP5500056B2/ja
Priority to US13/311,678 priority patent/US8785853B2/en
Publication of JP2012122747A publication Critical patent/JP2012122747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5500056B2 publication Critical patent/JP5500056B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/06Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity
    • G01J5/061Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity by controlling the temperature of the apparatus or parts thereof, e.g. using cooling means or thermostats
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/04Casings
    • G01J5/046Materials; Selection of thermal materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/3025Electromagnetic shielding

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、赤外線検出部を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを備えた電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る赤外線センサパッケージ10は、赤外線を透過させる透過部材53が配置された上面部52および平面状の下面部51を備えると共に内部空間が真空封止されたハウジング部材50と、ハウジング部材50の内部空間内に配置されると共に熱を発生する板状のヒーター部材30と、ヒーター部材30の上に固定されると共に透過部材53を透過した赤外線を検出する赤外線検出素子20と、小さな熱伝導率およびヒーター部材30の断面積よりも小さな断面積を有し、下面部51の上に固定された状態でヒーター部材30を支持する熱絶縁部材40と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージ内に真空封止した赤外線検出素子を用いて赤外線を検出する、赤外線センサパッケージに関する。
近年、赤外線センサを真空封止したパッケージ、または、このパッケージを搭載した電子機器では、小型、高性能化および低コスト化が要求されている。一般的な赤外線センサとして、量子型と熱型の赤外線センサがある。このうち熱型は、相対的な熱量を検出する方式であるため、非冷却方式も可能であり、構造を単純にすることができる。従って、熱型は量子型よりも、追随性に劣るものの、製造コストを安く抑えることができる。
熱型の赤外線センサパッケージは、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1の赤外線センサの断面構造を図12に示す。図12において、特許文献1の赤外線パッケージ900は、基台910の上に中空部が形成された基板920が配置され、該基板920の上に、熱絶縁膜930、発熱体940および赤外線検出素子950が積層されている。そして、該赤外線検出素子950の上方にフィルタ窓961を備えるキャップ960を配置し、該キャップ960と基台910とで減圧状態に維持した空間を形成することにより、赤外線パッケージ900を形成している。
減圧状態に維持した空間内に赤外線検出素子950を配置することにより、赤外線検出素子950から空気を伝わって逃げる熱を低減することができ、赤外線パッケージ900の感度を高めることができる。
さらに、特許文献1の赤外線センサ900は、基板920の赤外線検出部950の下方に中空部を形成することによって発熱体940と基台910とを熱的に分離し、発熱体940と基板920との間に熱絶縁膜930を配置することによって熱が基板920へ流出することを抑制している。
一方、特許文献2には、赤外線センサ素子の温度を一定に保つために用いられる熱電温度安定器として、ペルチェ素子を備える赤外線センサパッケージが開示されている。
特開平6−137940号 特表平7−508384号
しかし、特許文献1では、熱絶縁膜930として厚さが約0.7μmの多層構造膜を適用している。この場合、赤外線センサパッケージ900の厚さを薄くできるものの、熱が基板920へ流出することを十分に抑制することが困難である。さらに、基板920がシリコン等で形成されているため、シリコンの熱伝導率は金属と同等であり、基板920へ流出した熱は容易に基台910へ逃げてしまう。従って、赤外線検出部950を一定温度に維持するために、発熱体940から多くの熱を供給する必要があり、消費電力が大きくなる。
一方、特許文献2の赤外線センサパッケージは、ペルチェ素子によって赤外線センサ素子の温度を安定的に一定に保つことはできるものの、ペルチェ素子は消費電力が大きく、高価である。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、ペルチェ素子を使用しなくても、赤外線検出部を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る赤外線センサパッケージは、赤外線を透過させる透過部材が配置された上面部および平面状の下面部を備え、内部空間が真空封止されたハウジング部材と、ハウジング部材の内部空間内に配置され、熱を発生する板状のヒーター部材と、ヒーター部材の上に固定され、透過部材を透過した赤外線を検出する赤外線検出素子と、小さな熱伝導率およびヒーター部材の断面積よりも小さな断面積を有し、下面部の上に固定された状態でヒーター部材を支持する熱絶縁部材と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、上述の赤外線センサパッケージを搭載した電子機器である。
本発明に係る赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを備えた電子機器は、小さな熱伝導率およびヒーター部材の断面積よりも小さな断面積を有する熱絶縁部材でヒーター部材を支持する。
小さな熱伝導率を有する熱絶縁部材でヒーター部材を支持する場合、熱がヒーター部材から熱絶縁部材を介してハウジング部材へ流出することを十分抑制することができる。さらに、ヒーター部材の断面積よりも小さな断面積を有する熱絶縁部材でヒーター部材を支持する場合、ヒーター部材とハウジング部材との間に中空部が形成され、ヒーター部材とハウジング部材とを熱的に分離することができる。
従って、赤外線検出部を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを備えた電子機器を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ10の断面図の一例である。 本発明の第2の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100の断面図の一例である。 本発明の第2の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100において、加熱ヒーター120と赤外線検出素子110との配置関係の一例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100の各部材の配置状態の一例を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100Bの断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100Bの各部材の配置状態の一例を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100Cの断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100Cの各部材の配置状態の一例を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る赤外線センサパッケージ100Dの断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る赤外線センサパッケージ100Dの各部材の配置状態の一例を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る赤外線センサパッケージ100Eの断面図の一例である。 特許文献1の赤外線センサパッケージ900の断面図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る赤外線センサパッケージの断面図の一例を図1に示す。図1において、赤外線センサパッケージ10は、赤外線検出素子20、ヒーター部材30、熱絶縁部材40およびハウジング部材50を備える。
赤外線検出素子20は、ヒーター部材30の上面に固定され、赤外線を検出する。ヒーター部材30は、赤外線検出素子20を安定的に保持できる板状の部材であり、発熱して該赤外線検出素子20を一定の温度に保持する。なお、ヒーター部材30として、市販されている一般的な平板状のヒーターを適用することができる。
熱絶縁部材40は、小さな熱伝導率を有し、ヒーター部材30の断面積よりも小さな断面積を有する部材である。本実施形態では、熱絶縁部材40としてガラス部材を適用した。また、該熱絶縁部材40でヒーター部材30を支持するため、熱絶縁部材40はある程度の厚さを有するように形成される。
熱絶縁部材40は、小さな熱伝導率を有する部材を用いてある程度の厚さを有するように形成されていることから、熱がヒーター部材30からハウジング部材50へ流出することを十分に抑制することができる。さらに、熱絶縁部材40がヒーター部材30の断面積よりも小さな断面積を有することから、ヒーター部材30とハウジング部材50との間に空域が形成され、ヒーター部材30とハウジング部材50とを熱的に分離することができる。従って、ヒーター部材30は、効率よく赤外線検出素子20を加熱することができる。
ハウジング部材50は内部が真空状態に保たれた容器であり、下面部51に赤外線検出素子20、ヒーター部材30および熱絶縁部材40が配置される。赤外線検出素子20が真空封止されることにより、熱が空気を伝わって逃げることを低減することができ、赤外線パッケージ10の感度を高くすることができる。また、ハウジング部材50の上面部52の赤外線検出素子20と対向する位置には、赤外線を透過させる透過部材53が配置されている。赤外線検出素子20は、該透過部材53を透過してきた赤外線を検出する。
以上のように、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ10は、小さな熱伝導率を有し、ヒーター部材30の断面積よりも小さな断面積を有する熱絶縁部材40でヒーター部材30を支持する。この場合、熱がヒーター部材30からハウジング部材50へ流出することを十分抑制することができると共に、ヒーター部材30とハウジング部材50とを熱的に分離することができ、ヒーター部材30が効率よく赤外線検出素子20を加熱することができる。
従って、赤外線検出素子を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージを提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る赤外線センサパッケージの断面図の一例を図2に示す。図2において、赤外線センサパッケージ100は、赤外線検出素子110と、加熱ヒーター120と、熱絶縁部材130と、赤外線検出素子110を協働して囲うベース140およびハウジング150と、ワイヤー線160とを備える。図2に示すように、赤外線検出素子110と加熱ヒーター120とは接着剤181で、加熱ヒーター120と熱絶縁部材130とは接着剤182で、熱絶縁部材130とベース140は接着剤183で、互いに接着固定されている。
赤外線検出素子110は、ベース140およびハウジング150で形成された空間内に真空封止され、赤外線を検出する。赤外線検出素子110が真空封止されることにより、熱が空気を伝わって逃げることを低減することができ、赤外線パッケージ100の感度を高めることができる。また、赤外線検出素子110は、赤外線を検出するセンサ部111を備え、該センサ部111が後述するハウジング150の赤外線透過フィルタ151と対向するようにして、加熱ヒーター120上に接着固定されている。赤外線検出素子110のセンサ部111には図示しない端子が配置され、該端子は導電体から成るワイヤー線160を介してベース140と電気的に接続される。ここで、ワイヤー線160の材料は、電気伝導率の大きなAl、Al合金、Au等を用いることが好ましい。なお、ベース140と赤外線検出素子110の端子とを、TAB(Tape Automatic Bonding)技術を用いて電気的に接続することもできる。
加熱ヒーター120は、発熱体を絶縁層の内部に配置したものであり、市販されている一般的な平板状のヒーターを適用することができる。加熱ヒーター120および赤外線検出素子110の詳細断面図の一例を図3に示す。図3において、赤外線検出素子110は、センサ部111と反対側の面が接着剤181によって加熱ヒーター120の上に接着固定されている。加熱ヒーター120は、発熱体121が絶縁層122の内部に配置され、赤外線検出素子110側の面にはメッキ法やスパッタ法などによって薄膜導体123が形成されている。発熱体121を絶縁層122の内部に配置する場合、赤外線検出素子110と発熱体121との距離を確保することができる。この場合、発熱時に発熱体121から発生する電気ノイズの影響を赤外線検出素子110が受けることを低減することができ、赤外線検出感度を高くすることができる。また、加熱ヒーター120の赤外線検出素子110が配置される側の面に薄膜導体123を形成することにより、加熱ヒーター120で発生させた熱を均一に赤外線検出素子110に伝熱することができ、赤外線検出素子110の面内温度分布を均一にすることができる。
図2の説明に戻る。本実施形態において、熱絶縁部材130として、加熱ヒーター120の断面積よりも小さい断面積を有する柱状のガラス部材を適用する。柱状のガラス部材を適用することにより、熱が加熱ヒーター120からベース140へ流出することを抑制することができる。図4に、熱絶縁部材130と加熱ヒーター120と赤外線検出素子110との配置関係の一例を示す。図4において、熱絶縁部材130の断面積が加熱ヒーター120のそれよりも小さいことから、加熱ヒーター120とベース140との間に空隙が形成され、該空隙によって加熱ヒーター120とベース140とを熱的に分離することができる。この場合、加熱ヒーター120は、赤外線検出素子110を効率よく加熱することができる。
さらに、図4において、熱絶縁部材130は、中心が加熱ヒーター120および赤外線検出素子110の中心と一致するように配置されていることが好ましい。熱絶縁部材130、赤外線検出素子110および加熱ヒーター120の中心が一致する場合、赤外線検出素子110の外部端子をベース140上の外部端子と接続する工程、すなわち、ワイヤーボンディング工程において、加熱ヒーター120の片側のみに負荷がかかって加熱ヒーター120が撓むことを抑制することができる。
なお、熱絶縁部材130は断面積が小さい方が熱絶縁効果を高くすることができるが、小さすぎるとワイヤーボンディング工程において加熱ヒーター120が撓んだり、振動、衝撃に対する機械的強度が低下したりする。従って、熱絶縁部材130の断面積は、振動や衝撃等の信頼性試験の結果によって決定することが望ましい。
ここで、熱絶縁部材130の材料としては、NaO、B3、SiOを主な成分としたホウケイ酸ガラス、NaO、CaO、SiOを主な成分としたソーダ石灰ガラス、SiO2から成る石英ガラスなどを適用することができる。これらの材料の熱伝導率は1〔W/mK〕程度であり、シリコンや金属の熱伝導率と比較すると2ケタ小さい。なお、ホウケイ酸ガラスは、熱膨張係数が小さく、安価であり、温度サイクル試験や熱衝撃試験に対する耐久性が高いことから、最も好ましい。
また、図2において、赤外線検出素子110と加熱ヒーター120とを接着する接着剤181は、加熱ヒーター120で発生させた熱を効率良く赤外線検出素子110に伝え、赤外線検出素子110の温度を一定に保つため、熱伝導率が大きい導電性の接着剤を適用することが望ましい。一方、熱絶縁部材130と加熱ヒーター120およびベース140とを接着する接着剤182、183は、加熱ヒーター120で発生させた熱がベース140に伝わることを低減するため、熱伝導率が小さい絶縁性の接着剤を適用することが望ましい。
ベース140およびハウジング150は、真空中で互いに接合されることにより、真空状態に保たれた空間を形成している。例えば、事前に赤外線検出素子110等を接着固定したベース140とハウジング150とを真空チャンバー内に配置し、真空チャンバーを真空引きした後(到達真空度を約1Pa、好ましくは約10−4Paとする。)、ベース140およびハウジング150を接合することにより、真空状態に形成される。
ベース140とハウジング150との接合は、例えば、ベース140とハウジング150の接合部にあらかじめロウ材(Sn、Pb、SnPb、SnAg、SnCu、SnAgCu、SnIn、SnZn、SnBi、SnZnBi、Bi、In、InAg)を形成しておき、該ロウ材を加熱溶融させることによって溶着させることができる。なお、表面活性化接合、熱圧着法、超音波接合法、陽極接合などの接合手段を適用することもできる。
ベース140は、ガラスセラミックス、アルミナなどのセラミックス材料、または、Siを基材に用いた配線基板等を適用することができる。これらの基材は線膨張率が小さく(約3〜4ppm)、赤外線検出素子110の線膨張率との差が小さいため、赤外線センサパッケージ100の長期信頼性を高くすることができる。さらに、これらの基材は樹脂材料と比較してアウトガスが少ないため、パッケージの真空度の悪化を防ぐことができる。
ハウジング150は、赤外線検出素子110と対向する位置に貫通穴が形成され、該貫通穴に赤外線透過フィルタ151が嵌め込まれている。ハウジング150の材料としては、コバールや42アロイ合金などの、少なくともNiを含む合金材料が適用されるのが好ましい。これらの合金材料は線膨張率が小さい(約3〜4ppm)ため、長期信頼性の高い赤外線センサパッケージ100を実現することができる。さらに、これらの合金材料は磁性体であるため、磁気シールド効果を有す。従って、外部にある他の電子デバイスからの電磁干渉が抑制され、安定した動作を実現できる。
赤外線透過フィルタ151の材料としては、Si、Ge、ZnS、ZnSe、Al、SiOなどのほか、LiF、NaCl、KBr、CsI、CaF、BaF、MgF等のアルカリハライド系材料やアルカリ土類ハライド系材料、Ge、As、Se、Te、Sbなどを主成分とするカルコゲナイト系ガラスなどの材料を適用することができる。
なお、図示しない赤外線センサパッケージ100の外部端子は、赤外線センサパッケージ100の側面(ベース140とは垂直方向の面)、赤外線透過フィルタ151が搭載されている側の面、あるいは、赤外線透過フィルタ151とは表裏反対面側等に形成される。
以上のように、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100は、小さな熱伝導率を有し、加熱ヒーター120の断面積よりも小さな断面積を有する熱絶縁部材130で加熱ヒーター120を支持する。この場合、熱が加熱ヒーター120からベース140へ流出することを十分に抑制することができると共に、加熱ヒーター120とベース140とを熱的に分離することができ、加熱ヒーター120が効率よく赤外線検出素子110を加熱することができる。従って、赤外線検出素子110を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージを提供することができる。
また、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100は、ベース140上に熱絶縁部材130を介して平板状の加熱ヒーター120を接着固定し、さらに、該加熱ヒーター120の上に赤外線検出素子110を接着固定した。この場合、別途、赤外線検出素子110を支持するための基板を備える必要がなく、部材点数および組み立て工程数を削減でき、製造コストを低くすることができる。また、赤外線検出素子110と加熱ヒーター120とは別々の部材で構成されているため、赤外線検出素子110と加熱ヒーター120との距離を確保することができると共に赤外線検出素子110のグランドと加熱ヒーター120のグランドとを別々に設けることができる。従って、赤外線検出素子110が加熱ヒーター120で発生する電気ノイズの影響を受けることを低減することができ、より高い赤外線検出感度を実現できる。
さらに、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100において、加熱ヒーター120の赤外線検出素子110が配置される側の面には薄膜導体123を形成した。該薄膜導体123により、加熱ヒーター120で発生させた熱をより均一に赤外線検出素子110に伝熱することができ、感度ばらつきのより小さい高性能な赤外線センサパッケージ100を提供することができる。
また、赤外線検出素子110と加熱ヒーター120とを熱伝導率が大きい導電性の接着剤181を用いて接着したので、加熱ヒーター120で発生した熱をより効率よく赤外線検出素子110に伝えることができ、環境温度が変わっても赤外線検出素子110の温度をより早く一定に制御することができる。一方、熱絶縁部材130と加熱ヒーター120およびベース140とは熱伝導率が小さい絶縁性の接着剤182、183を用いて接着したので、加熱ヒーター120で発生させた熱がベース140側へ伝わりにくく、より効率よく赤外線検出素子110を加熱することができる。従って、より消費電力の小さい赤外線センサパッケージ100を提供することができる。
なお、本実施形態および図2および図4では、熱絶縁部材130の断面積が赤外線検出素子110の断面積よりも小さい例を示したが、熱絶縁部材130の断面積を加熱ヒーター120の断面積より小さく、赤外線検出素子110の断面積より大きくすることもできる。この場合、ワイヤーボンディング工程において発生する力を加熱ヒーター120と熱絶縁部材130との両方で受けることができる。従って、ワイヤーボンディング工程において加熱ヒーター120が変形することが抑制され、組み立て歩留まりが高くなる。
また、上述の実施形態では、ベース140とハウジング150とを真空中で接合したが、これに限定されない。例えば、各部材が搭載されたベース140とハウジング150とを大気中で接合した後、該接合体と赤外線透過フィルタ151とを真空中で接合することもできる。ベース140とハウジング150とを大気中で接合する場合、リフロー炉やホットプレートを用いて、窒素雰囲気中でロウ材を加熱、溶融させて接合することができる。窒素雰囲気中で接合すれば、ロウ材の濡れ性も良好になり、且つ、ロウ材の酸化も抑制でき、信頼性の高い接合を実現できる。
さらに、ベース140とハウジング150とはレーザー溶接により接合することもできる。レーザー溶接は、ロウ材の周囲を局所的に短時間で加熱して溶融接合することから、赤外線検出素子110への熱的ダメージが少ない。ロウ材としてSnAg半田(融点が約220℃)を用いる場合は、一般的にリフロー炉やホットプレートのピーク温度を約260℃まで上げる必要があり、熱履歴によって特性が劣化したり、長期信頼性が低下したりすることが考えられる。
また、赤外線センサパッケージ100内に、Zr系、Ti系材料や、それらを含む合金などからな成るゲッター材料を配置しても良い。ゲッター材料をパッケージの真空封止直前または直後等に活性化させることにより、ゲッター材料にパッケージ内部のアウトガスを吸着させることができる。従って、ゲッター材料を用いることにより、パッケージを高真空に封止することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る赤外線センサパッケージについて説明する。本実施形態に係る赤外線センサパッケージの断面図の一例を図5に示す。図5に示した本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Bは、図2に示した第2の実施形態の赤外線センサパッケージ100の熱絶縁部材130の代わりに、4つの熱絶縁部材130Bを加熱ヒーター120の四隅に配置する。なお、本実施形態でも、4つの熱絶縁部材130Bとして柱状のガラス部材を適用する。本実施形態に係る熱絶縁部材130Bと赤外線検出素子110と加熱ヒーター120との配置関係の一例を図6に示す。
図6において、4つの熱絶縁部材130Bはそれぞれ赤外線検出素子110の配置領域外の、加熱ヒーター120の四隅に配置されている。また、4つの熱絶縁部材130Bの総断面積は、加熱ヒーター120の断面積よりも小さい。
熱絶縁部材130Bを加熱ヒーター120の赤外線検出素子110の配置領域外に配置する場合、熱絶縁部材130Bが赤外線検出素子110の下方に配置されている場合と比較して、加熱ヒーター120からの熱を効率よく赤外線検出素子110へ伝達することができる。また、4つの熱絶縁部材130Bを加熱ヒーター120の四隅に配置する場合、加熱ヒーター120の中心部では熱がこもりやすい構造になり、赤外線検出素子110をより安定的に一定温度に維持することができる。
さらに、4つの熱絶縁部材130Bで加熱ヒーター120を支持する場合、加熱ヒーター120をベース140と平行状態に安定して支持することができ、赤外線検出素子110と赤外線透過フィルタ151とが平行状態に支持される。この場合、赤外線透過フィルタ151を介して赤外線センサパッケージ100Bの内部に入る赤外線を赤外線検出素子110で効率よく受光することができ、さらに、ワイヤーボンディング工程において加熱ヒーター120が撓むことを抑制することができ、ワイヤーボンディング工程の歩留まりを高くすることができる。従って、感度が高く製造コストが低い赤外線センサパッケージ100Bを提供することができる。
以上のように、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Bは、総断面積が加熱ヒーター120のそれよりも小さい4つの熱絶縁部材130Bを、加熱ヒーター120の赤外線検出素子110の配置領域外の四隅に配置した。その他の構造は第2の実施形態に係る赤外線センサパッケージ100と同様であり、従って、赤外線検出素子110を安定的に一定温度に維持することができる省力型の赤外線センサパッケージである。
4つの熱絶縁部材130Bを加熱ヒーター120の赤外線検出素子110の配置領域外の四隅に配置する場合、1つの熱絶縁部材しか配置しない場合と比較して、材料コストは若干高くなるものの、上述のように、ワイヤーボンディング工程の歩留まりを高くすることができる。さらに、赤外線検出素子110をより安定的に一定温度に維持することができ、より感度が高い赤外線センサパッケージ100Bとなる。
なお、熱絶縁部材130Bは、加熱ヒーター120を安定的に支持した状態でベース140と熱的に分離することができれば良い。熱絶縁部材130Bは、加熱ヒーター120の赤外線検出素子110の配置領域外において、加熱ヒーター120を少なくとも3点で支持できればよく、好ましくは、互いに離れた同一直線上にない3点以上で支持できればよい。従って、4つの熱絶縁部材130Bの代わりに、枠状、格子状または板状に形成された1つの熱絶縁部材や、長尺の2つの熱絶縁部材や、3つまたは5つ以上の熱絶縁部材等を適用することもできる。
5つの熱絶縁部材130Ca〜eを配置した場合の赤外線センサパッケージ100Cの断面図の一例を図7に、熱絶縁部材130Ca〜eの配置状態の一例を図8に示す。図7および図8において、熱絶縁部材130Caが加熱ヒーター120の中心部(赤外線検出素子110の配置領域内)に、4つの熱絶縁部材130Cb〜eが加熱ヒーター120の四隅(赤外線検出素子110の配置領域外)に配置されている。熱絶縁部材を四隅だけに配置した場合、加熱ヒーター120で発生した熱が加熱ヒーター120の外周部からベース140へ逃げるため、加熱ヒーター120の外周部の温度が中央部の温度よりも低くなり、加熱ヒーター120の温度分布が悪くなる。一方、加熱ヒーター120の中心部にも熱絶縁部材130Caを配置する場合、加熱ヒーター120の外周部と中心部の温度差を小さくできる。
すなわち、熱絶縁部材を赤外線検出素子110の配置領域内と配置領域外の両方に配置することにより、赤外線検出素子110の面内温度分布が一様になる。赤外線検出素子110の面内温度分布が一様になることにより、感度のばらつきが小さい高性能な赤外線センサパッケージ100Cを提供することができる。
(第3の実施形態の変形例)
第3の実施形態の変形例について説明する。本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Dの断面図の一例を図9に、熱絶縁部材130Dと赤外線検出素子110と加熱ヒーター120との配置関係の一例を図10に示す。図9および図10から分かるように、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Dが、図5および図6に示した第3の実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Bと異なる点は、4つの熱絶縁部材130Dを、赤外線検出素子110の配置領域外の加熱ヒーター120の四隅近傍(四隅よりも加熱ヒーター120の内側)に配置したことである。この場合、熱絶縁部材130Dと加熱ヒーター120との接触面積を、熱絶縁部材130の実装精度と関係なく常に一定に保つことができ、製造ばらつきを小さくすることができる。例えば、熱絶縁部材130Dを加熱ヒーター120の外側にはみ出して固定した場合、接触面積が設計値よりも小さくなり、加熱ヒーター120とベース140との間の熱コンダクタンスが変化し、完成した赤外線センサパッケージ100Dの消費電力がばらつく。
従って、本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Dを用いることにより、赤外線検出素子110を安定的に一定温度に維持することができる省力型のパッケージであって、製造ばらつきが小さい赤外線センサパッケージ100Dを提供することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Eの断面図の一例を図11に示す。図11に示すように、本実施形態ではハウジング150Eの内部に赤外線検出素子110等を配置し、上方の開口部に赤外線透過フィルタ151Eが配置されている。
ハウジング150Eの内部には赤外線検出素子110の高さに近い高さの段部152Eが形成され、該段部152Eに赤外線検出素子110の端子に接続されたワイヤー線160Eが接続される。赤外線検出素子110の高さに近い高さの段部152Eにワイヤー線160Eを接続する場合、ワイヤー線160Eから赤外線検出素子110に付加される応力を低減することができ、ワイヤーボンディング工程の歩留まりが高くなると共に、赤外線センサパッケージ100Eの長期信頼性を高めることができる。
本実施形態に係る赤外線センサパッケージ100Eは、赤外線検出素子110等を配置したハウジング150Eと、赤外線透過フィルタ151Eとを真空チャンバー内に配置し、真空チャンバーを真空引きした後、ハウジング150Eと赤外線透過フィルタ151Eを接合し、内部を真空状態にする。ベースとハウジングを接合させる工程が不要であるため、組み立て工程数を削減でき、製造コストを低くすることができると共に、接合工程が少ないことから、接合時の熱ストレスを低減でき、長期信頼性を高めることができる。
また、ハウジング150Eは同一材料で連続形成されるため、熱膨張係数が同じになり、ベースとハウジングとを接合する場合と比較して、熱応力によってハウジング150Eの底部と側面部との境界で亀裂等が生じるリスクを少なくすることができる。
なお、本実施形態に係るハウジング150Eは、上述の第1〜第3の実施形態に係る赤外線センサパッケージ100、100B、100C、100Dに適用することもできる。
また、上述の赤外線センサパッケージ100、100B、100C、100D、100Eを、駆動回路と電気的に接続したモジュールや、電子機器等に組み込むこともできる。上述の赤外線センサパッケージ100、100B、100C、100D、100Eを備えることにより、電源を入れればすぐに赤外線検出を開始することができ、システム設計側で特別な駆動回路を設計しなくても電子システムを容易に設計することができる。従って、サーモカメラ、夜間の監視カメラなど、赤外線センサパッケージを用いた電子機器のシステム設計コストを安くすることができ、より高性能で安価な電子機器を提供することができる。
以上、実施の形態を複数述べたが、本発明はその要旨を超えない限り、上記の実施の形態に限定されるものではない。
(付記1)少なくとも赤外線検出素子、加熱ヒーター、前記赤外線検出素子と電気的に接続されたベース基部材、前記赤外線検出素子を囲うハウジング、前記ハウジングの一部に設けられた貫通穴を塞ぐ赤外線透過窓、および少なくとも1つ以上のガラス部材とを備え、前記赤外線検出素子は、前記ベース基部材と前記ハウジングによって囲まれた空間内に真空封止されており、前記赤外線検出素子は、そのセンサ部表面が露出されるように前記加熱ヒーター上に接着され、前記赤外線検出素子は、前記ベース基部材と電気的に接続され、前記ガラス部材は前記加熱ヒーターと前記ベース基部材との間に接着固定され、前記ガラス部材によって前記加熱ヒーターと前記ベース基部材との間に空隙が形成されていることを特徴とする赤外線センサパッケージ。
(付記2)前記ベース基部材と前記ハウジングが一体化されていることを特徴とする付記1に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記3)前記ガラス部材は1つであり、且つ前記加熱ヒーターよりも面積が小さく、前記加熱ヒーターの中心部に接着されていることを特徴とする付記1または2に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記4)前記ガラス部材の中心が、赤外線検出素子の中心と上下方向でほぼ一致する位置関係にあることを特徴とする付記3に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記5)前記ガラス部材の面積が、前記赤外線センサ素子の面積よりも大きいことを特徴とする付記4に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記6)前記ガラス部材は少なくとも4つ以上あり、前記ガラス部材の厚さは全てほぼ同じであり、且つガラス部材の総面積は前記加熱ヒーターの面積よりも小さいことを特徴とする付記1または2に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記7)前記4つ以上のガラス部材のうち、4つのガラス部材はそれぞれ前記加熱ヒーターの4隅近傍に配置されていることを特徴とする付記6に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記8)前記ガラス部材は5つ以上あり、そのうちの少なくとも1つが前記加熱ヒーターの中心部近傍に配置されていることを特徴とする付記7に記載の赤外線センサパッケージ。
(付記9)前記赤外線検出素子は、前記加熱ヒーター上に導電性材料を用いて接着されていることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の赤外線センサパッケージ。
(付記10)前記ガラス部材は、前記加熱ヒーター、及び前記ベース基部材と絶縁性材料を用いて接着されていることを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の赤外線センサパッケージ。
(付記11)前記加熱ヒーターの表面で前記赤外線検出素子と接着する面の少なくとも一部には導体パターンが形成されていることを特徴とする付記1から10のいずれかに記載の赤外線センサパッケージ。
(付記12)付記1から11のいずれかに記載の赤外線センサパッケージを駆動回路と電気的に接続したモジュール。
(付記13)付記1から12のいずれかに記載の赤外線センサパッケージまたはモジュールを搭載した電子機器。
10 赤外線センサパッケージ
20 赤外線検出素子
30 ヒーター部材
40 熱絶縁部材
50 ハウジング部材
100、100B、100C、100D、100E 赤外線センサパッケージ
110 赤外線検出素子
111 センサ部
120 加熱ヒーター
130、130B、130C、130D 熱絶縁部材
140 ベース
150、150E ハウジング
151、151E 赤外線透過フィルタ
152E 段部
160、160E ワイヤー線

Claims (10)

  1. 赤外線を透過させる透過部材が配置された上面部および平面状の下面部を備え、内部空間が真空封止されたハウジング部材と、
    前記ハウジング部材の内部空間内に配置され、熱を発生する板状のヒーター部材と、
    前記ヒーター部材の上に固定され、前記透過部材を透過した赤外線を検出する赤外線検出素子と、
    小さな熱伝導率および前記ヒーター部材の断面積よりも小さな断面積を有し、前記下面部の上に固定された状態で前記ヒーター部材を支持する熱絶縁部材と、
    を備える、赤外線センサパッケージ。
  2. 前記下面部は前記ハウジング部材とは別体に形成される、請求項1記載の赤外線センサパッケージ。
  3. 前記赤外線検出素子は導電性接着剤によって前記ヒーター部材の上に接着固定され、前記熱絶縁部材は絶縁性接着剤によって前記下面部および前記ヒーター部材と接着固定される、請求項1または2記載の赤外線センサパッケージ。
  4. 前記赤外線検出素子と前記ハウジング部材とを電気的に接続するワイヤー線を更に備え、
    前記ハウジング部材の下面部には前記ワイヤー線を接続するための段部が形成されている、請求項1乃至3のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  5. 前記ヒーター部材の前記赤外線検出素子が固定される面には薄膜導体が形成されている、請求項1乃至4のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  6. 前記熱絶縁部材の中心と、前記赤外線検出素子の中心と、前記ヒーター部材の中心とは一致する、請求項1乃至5のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  7. 前記熱絶縁部材は、前記下面部上の前記赤外線検出素子の配置領域外に固定されると共に、前記ヒーター部材を安定的に支持する、請求項1乃至5のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  8. 前記熱絶縁部材は、前記下面部上の前記赤外線検出素子の配置領域内に固定された第1の熱絶縁部材と、前記下面部上の前記赤外線検出素子の配置領域外に固定された第2の熱絶縁部材と、を含む、請求項1乃至5のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  9. 前記熱絶縁部材はガラス部材である、請求項1乃至8のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項記載の赤外線センサパッケージを搭載した電子機器。
JP2010271412A 2010-12-06 2010-12-06 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器 Active JP5500056B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010271412A JP5500056B2 (ja) 2010-12-06 2010-12-06 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器
US13/311,678 US8785853B2 (en) 2010-12-06 2011-12-06 Infrared sensor package and electronic device equipped therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010271412A JP5500056B2 (ja) 2010-12-06 2010-12-06 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012122747A true JP2012122747A (ja) 2012-06-28
JP5500056B2 JP5500056B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=46161327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010271412A Active JP5500056B2 (ja) 2010-12-06 2010-12-06 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8785853B2 (ja)
JP (1) JP5500056B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015223362A1 (de) * 2015-11-25 2017-06-01 Minimax Gmbh & Co. Kg Explosionsgeschütztes Gehäuse für Mittel zum Senden und Empfangen elektromagnetischer Strahlung
CN105444894A (zh) * 2015-12-01 2016-03-30 中国科学院上海技术物理研究所 一种非制冷红外探测器的真空封装组件
DE102017125140B4 (de) * 2017-10-26 2021-06-10 Infineon Technologies Ag Verfahren zum Herstellen eines hermetisch abgedichteten Gehäuses mit einem Halbleiterbauteil
CN113701900A (zh) * 2020-05-22 2021-11-26 众智光电科技股份有限公司 红外线温度感测器

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04137676A (ja) * 1989-12-29 1992-05-12 Philips Gloeilampenfab:Nv ピロ電気検出器素子,その製造方法および該素子を用いた検出器
JPH06137940A (ja) * 1992-10-27 1994-05-20 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線センサ
JPH07508384A (ja) * 1992-06-19 1995-09-14 ハネウエル・インコーポレーテッド 赤外線カメラ
JPH11142245A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Horiba Ltd 熱型赤外線検出器
JP2000502449A (ja) * 1995-12-19 2000-02-29 ロッキード マーティン アイアール イメージング システムズ マイクロボロメータ焦点面アレイの熱勾配安定化の方法および装置
JP2000266596A (ja) * 1999-03-18 2000-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 焦電型赤外線センサ
JP2002195885A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Bio Ekoonetto:Kk 赤外線センサー
JP2006088088A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Nissan Motor Co Ltd ガス吸着素子とこれを用いた赤外線センサ
JP2009074944A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Yamatake Corp フローセンサの取付構造
JP2010175303A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線センサ素子のパッケージ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5041723A (en) * 1989-09-30 1991-08-20 Horiba, Ltd. Infrared ray detector with multiple optical filters
US5914488A (en) * 1996-03-05 1999-06-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Infrared detector
JP4581215B2 (ja) * 2000-10-13 2010-11-17 株式会社デンソー 薄膜センシング部を有する半導体装置の製造方法
US6844606B2 (en) * 2002-02-04 2005-01-18 Delphi Technologies, Inc. Surface-mount package for an optical sensing device and method of manufacture
JP2006047085A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Denso Corp 赤外線センサ装置およびその製造方法
FR2874691B1 (fr) * 2004-08-24 2006-11-17 Ulis Soc Par Actions Simplifie Composant de detection de rayonnements electromagnetiques, et notamment infrarouge, bloc optique d'imagerie infrarouge integrant un tel composant et procede pour sa realisation
FR2879819B1 (fr) * 2004-12-21 2007-02-23 Ulis Soc Par Actions Simplifie Composant de detection de rayonnements electromagnetiques notamment infrarouges
JP4610414B2 (ja) * 2005-03-22 2011-01-12 京セラ株式会社 電子部品収納用パッケージおよび電子装置ならびに電子装置の実装構造
WO2010074074A1 (ja) * 2008-12-24 2010-07-01 株式会社 村田製作所 赤外光線用透過光学部材とその製造方法、光学デバイス、及び光学装置
US8158946B2 (en) * 2010-08-25 2012-04-17 Airware, Inc. Intrinsically safe improved sensitivity NDIR gas sensor in a can

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04137676A (ja) * 1989-12-29 1992-05-12 Philips Gloeilampenfab:Nv ピロ電気検出器素子,その製造方法および該素子を用いた検出器
JPH07508384A (ja) * 1992-06-19 1995-09-14 ハネウエル・インコーポレーテッド 赤外線カメラ
JPH06137940A (ja) * 1992-10-27 1994-05-20 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線センサ
JP2000502449A (ja) * 1995-12-19 2000-02-29 ロッキード マーティン アイアール イメージング システムズ マイクロボロメータ焦点面アレイの熱勾配安定化の方法および装置
JPH11142245A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Horiba Ltd 熱型赤外線検出器
JP2000266596A (ja) * 1999-03-18 2000-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 焦電型赤外線センサ
JP2002195885A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Bio Ekoonetto:Kk 赤外線センサー
JP2006088088A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Nissan Motor Co Ltd ガス吸着素子とこれを用いた赤外線センサ
JP2009074944A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Yamatake Corp フローセンサの取付構造
JP2010175303A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線センサ素子のパッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5500056B2 (ja) 2014-05-21
US20120138803A1 (en) 2012-06-07
US8785853B2 (en) 2014-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120106085A1 (en) Vacuum sealed package, printed circuit board having vacuum sealed package, electronic device, and method for manufacturing vacuum sealed package
JP5070954B2 (ja) 表面実装型圧電振動デバイス
US7164199B2 (en) Device packages with low stress assembly process
JP4665959B2 (ja) 真空パッケージ
US9157805B2 (en) Infrared ray sensor package, infrared ray sensor module, and electronic device
JP5500056B2 (ja) 赤外線センサパッケージおよび該赤外線センサパッケージを搭載した電子機器
US7646094B2 (en) Semiconductor device
JP6236929B2 (ja) 気密封止パッケージ及びその製造方法
JP6939568B2 (ja) 半導体装置および撮像装置
JP2000298063A (ja) 赤外線検出器
JP2007305856A (ja) 封止構造及び該封止構造の製造方法
CN100411183C (zh) 红外线图像传感器及其真空封装方法
JP6044227B2 (ja) 気密封止パッケージおよびその製造方法
TWI613429B (zh) 紅外線感測器高真空封裝結構及其方法
US20160242270A1 (en) Flexible printed circuit having a low emissivity
JP4429115B2 (ja) 蓋体およびこれを用いた光素子収納用パッケージ
JP2011035436A (ja) 真空パッケージの製造方法
JP6030436B2 (ja) 電子デバイスの製造方法および電子デバイス製造装置
JP2013021220A (ja) 光モジュール
JP3422193B2 (ja) 赤外線検出器
JP2006010405A (ja) 赤外線センサ用真空パッケージ
CN116598365A (zh) 真空封装结构及其制作方法
JP3893356B2 (ja) 光半導体素子モジュール
JP6068166B2 (ja) 電子装置製造用ジグおよび電子装置の製造方法
JP2022026004A (ja) 気密封止パッケージ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131202

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5500056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150