JP2012122666A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下段ケース15の上側に設けられた上段ケース17と、上段ケース17の側面に突出して設けられ、その前方の端部に前方に向かうにしたがって鉛直上方に傾斜した斜面が形成された傾斜部17dを有するレール部17bと、貯蔵室の側面に形成され、レール部17bを摺動可能に支持する上段ケース用レール16と、貯蔵室の側面であって上段ケース用レール16の前方に設けられ、レール部を摺動可能に支持する凸部品18とを有する。
【選択図】図6
Description
特許文献1に記載の冷蔵庫は、貯蔵室の前面側に引き出し式扉が設けられている。この引き出し式扉が閉じた状態では、貯蔵室内に、貯蔵品を載置する上段容器及び下段容器が設けられている。そして、引き出し式扉を引き出すと、下段容器のみが引き出される。そして引き出し式扉を引き出した後に、上段容器を引き出す構成となっている。つまり下段容器と上段容器とは、それぞれが独立に引き出されるようになっている。
従って、引き出し式扉を閉める直前の際、ユーザーには下段容器を閉める負荷に加えて上段容器を閉める負荷もかかることになる。そのため、引き出し式扉を閉める直前にユーザーにかかる負荷が大きくなってしまうという課題があった。
従って、下段容器だけでなく上段容器を引き出すためのレール部品が必要となるため、上部容器用のレール部品の分だけコストアップしてしまうという課題があった。
また、下段ケースと上段ケースとを、それぞれが独立に引き出すことができる構成の冷蔵庫を安価に提供することを第2の目的としている。
実施の形態
[冷蔵庫100の構成]
図1は、(a)が、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の正面図、(b)が(a)に示す冷蔵庫100の回転開き式の扉12及び引き出し式扉13を除いた状態を示す正面図である。図2は、図1(b)に図示された点線P−Pにおける冷蔵庫100の断面図である。図3は、図1(b)に図示された点線Q−Qにおける冷蔵庫100の断面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の下段ケース15及び上段ケース17の斜視図である。図5は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の上段ケース17の斜視図である。図6は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の下段ケース15及び上段ケース17が冷蔵庫100に収納された状態の断面図である。図1〜図6に基づいて冷蔵庫100の構成について説明する。
なお、各図面に図示されたX軸と平行な方向は、前後方向に対応する。X軸の正方向は、前から後ろに向かう方向に対応する。また、Y軸と平行な方向は、上下方向に対応する。Y軸の正方向は、下から上に向かう方向に対応する。
冷蔵室5の前面側には、回転開き式の扉12が設けられている。また、冷凍室6の前面側には、引き出し式扉13が設けられている。
冷却器7の下側には、冷却器7の除霜を行う場合に動作する電熱器10が設けられている。電熱器10の下側には、凝縮水や霜を受け止めて貯留するドレインパン22が設けられている。
このドレインパン22に貯留された凝縮水や霜(ドレイン水)は、排水管21から排水される。排水管21から排水されたドレイン水は、排水管21の下側に配置された蒸発皿11に貯留される。この蒸発皿11は、図2に図示されるように圧縮機9の上側に設けられているとよい。これにより蒸発皿11に貯留された水は、圧縮機9の運転時に発生する熱によって、蒸発が促される。
実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷凍室6には、貯蔵品を載置可能な下段ケース15及び上段ケース17が設けられている。なお、下段ケース15の上側に、上段ケース17が設けられている。
冷凍室6の側面のうち、上段ケース17の左右の側面と対向する範囲には、上段ケース用レール16が形成されている。なお、上段ケース用レール16は、例えば縦断面が凹形状となっているとよい。
冷凍室6の側面(左右の側面)であって上段ケース用レール16の前方には、凸部品18が設けられている。凸部品18は、レール部17bを支持するものである。
また、冷凍室6の側面(左右の側面)であって下段ケース用レール23の前方には、支持部材19が設けられている。支持部材19は、引き出し式扉13を引き出した際に、下段ケース15が冷凍室6外に飛び出してしまうのを防止するものである。また、支持部材19は、引き出し式扉13が移動した際に、後述するフレーム14を支持するものである。
ここで上記した凸部品18及び支持部材19の形状は、X−Y平面と平行な断面を、例えば略円形(縦断面略円形形状)とするとよい。これにより凸部品18とレール部17bとの摩擦を低減することができるのでスムーズに上段ケース17を引き出すことができる。また、支持部材19と後述するフレーム14との摩擦を低減することができる。
凸部品18及び支持部材19は、例えばネジ等にて冷凍室6の側面に固定可能な固定部材とするとよい。これにより凸部品18及び支持部材19を簡単に交換することできるので、冷蔵庫100のメンテナンス性を向上させることができる。また、凸部品18及び支持部材19が摩耗した場合には、別途交換するだけでよいので安価な冷蔵庫を提供することができる。さらに、凸部品18及び支持部材19は、例えばポリアセタール等の摩擦係数の低い材料で構成するとよい。これにより凸部品18及び支持部材19は、摺動による磨耗で削れてしまうことが低減される。
また、凸部品18及び支持部材19は、例えばローラーであってもよい。これにより、上段ケース17及び下段ケース15をスムーズに引き出したり、閉めたりすることができる。
上段ケース17は、上面が開放された例えば略箱形状のケースである。上段ケース17の前面側には、ユーザーが上段ケース17を手前側に引き出すための取手17aが形成されている。また、上段ケース17には、氷を粒状に成形する製氷皿20が設けられている。
上段ケース17の右の側面には、レール部17bが、上段ケースの右側面に対して直交する方向に突出して設けられている。また、上段ケース17の左の側面にも、レール部17bが、上段ケース17の左側面に対して直交する方向に突出して設けられている。そしてレール部17bは、上段ケース用レール16に支持され、前後に摺動可能となっている。
なお、図6に示されるように、傾斜部17dは、傾斜面が平面であるものを一例として図示している。傾斜部17dは、例えば曲線的に傾斜していてもよい。
上段ケース17の左右の側面下端には、それぞれ上レール部17cが形成されている。この上レール部17cは、後述の下レール部15aに支持され、前後に摺動可能となっている。
下段ケース15は、上面が開放された例えば略箱形状のケースである。下段ケース15の左右の側面には、長辺がX軸方向と略平行な略長方形の板形状部材であるフレーム14が取り付けられている。このフレーム14は、引き出し式扉13の背面側からX軸の正方向に向かって延出するように設けられたものである。そして、フレーム14の端部のうちフレーム14と接続している方の端部の下面には、傾斜面を有する傾斜部14bが形成されている。つまり、フレーム14の引き出し式扉13に接続された方の端部の下面には、引き出し式扉13に向かうにしたがって鉛直上方に傾斜した傾斜部14bが形成されている。
ここで、フレーム14と引き出し式扉13とは、一体であってもよいし、別体であってもよい。なお、フレーム14と引き出し式扉13とが別体である場合に、これらを固定する方法は、特に、限定されるものではない。
下段ケース15の左右の側面上端には、それぞれ下レール部15aが形成されている。下段ケース15が引き出された状態で、上段ケース17を下段ケース15の上側に引き出すと、上レール部17cが、下レール部15aに支持され、前後に摺動可能となっている。これにより、上段ケース17を下段ケース15の上側に支持することができるようになっている。
図7は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の下段ケース15が引き出された状態の断面図である。ここで、図7(a)は、冷蔵庫100の断面図である。図7(b)は、レール部17b、上レール部17c、上段ケース用レール16及びその近傍の説明図である。
引き出し式扉13を引き出すと、下段ケース15が冷蔵庫100から引き出される。下段ケース15が引き出されると、ローラー14aは下段ケース用レール23上を回転して前方に移動する。また、フレーム14は、引き出された分だけ支持部材19上を摺動する。
そして、ローラー14aが、支持部材19が設けられた位置までくると、ローラー14aが支持部材19に引っかかる。そして、引き出し式扉13をそれ以上手前側に引き出せないようになる。
図8は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の上段ケース17及び下段ケース15が引き出された状態の断面図である。ここで、図8(a)は、冷蔵庫100の断面図である。図8(b)は、レール部17b、上レール部17c、上段ケース用レール16及びその近傍の説明図である。
下段ケース15を引き出した状態で、取手17aを掴んで前面側に引き出すと、上段ケース17が冷蔵庫100から引き出される。上段ケース17が引き出されると、傾斜部17dは凸部品18を乗り越える。ここで傾斜部17dが凸部品18を乗り越えると、上レール部17cが下レール部15a上に引き出されて下レール部15aに支持される。このように上レール部17cが下レール部15aに支持された状態になると、引き出し式扉13を引き出す際に、下段ケース15だけでなく上段ケース17も一緒に引き出されるようになる。
そこで、本実施の形態に係る冷蔵庫100では、上段ケース17のレール部17bが、傾斜部17dより後方に、下部に開口した凹部40(図6及び図9参照)を有している。これにより、下段ケース15を引き出した後に、上段ケース17を引き出して、上レール部17cが下レール部15aに支持されている状態においては、凹部40に凸部品18が位置して、レール部17bと凸部品18が接触しないようになっている。
これにより、引き出し式扉13を閉めて下段ケース15と一緒に上段ケース17が移動した際に、製氷皿20のがたつきを低減することができる。ここで、上段ケース17だけを閉める場合にも、製氷皿20のがたつきを低減することができることは言うまでもない。したがって、製氷皿20に水が入っていた場合に、製氷皿から水がこぼれてしまうことを防止することができる。
また冷凍室6は、下段ケース15及び上段ケース17の二段ケースの構成で、製氷皿20が上段ケース17に設けられた構成となっている。これにより製氷皿20を固定する部品等を別途設けなくてもよい分だけ安価にすることができる。
図9は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の上段ケース17及び下段ケース15が引き出された状態の断面図である。図10は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫100の上段ケース17及び下段ケース15が引き出された状態の断面図を拡大したものである。なお、図9は、下段ケース15及び上段ケースを完全に引き出した状態を示している。また、図10は、下段ケース15を完全に引き出さない状態で、上段ケース17を引き出し式扉13の背面側に接触するまで引き出した状態を示している。
これにより、上段ケース17を閉める負荷が低減される。そのため、上段ケース17を閉める直前にユーザーにかかる負荷を低減することができる。
[下段ケース15について]で説明したように実施の形態1に係る冷蔵庫100は、フレーム14の端部のうちフレーム14と接続している方の端部の下面には、傾斜面を有する傾斜部14bが形成されている。つまり、フレーム14の引き出し式扉13に接続された方の端部の下面には、引き出し式扉13に向かうにしたがって鉛直上方に傾斜した傾斜部14bが形成されている。図7(a)の状態から引き出し式扉13を閉めていくと、傾斜部14bと支持部材19の距離D2が小さくなっていく。そして、傾斜部14bが支持部材19の位置までくると、傾斜部14bがその斜面に沿って支持部材19上を摺動する。つまり下段ケース15が冷蔵庫100に強制的に収納される。または、傾斜部14bが支持部材19の位置までくると、自重によって下段ケース15の閉まる際の負荷が低減される。この[下段ケース15を閉める動作]は、下段ケース15が図7(a)の状態から図2の状態になるまでを説明している。
これにより、引き出し式扉13を閉める直前に生じる下段ケース15を閉める負荷及び上段ケース17を閉める負荷の両方が低減される。そのため、引き出し式扉13を閉める直前にユーザーにかかる負荷を低減することができる。
実施の形態1に係る冷蔵庫100は、D2>D1となるように、傾斜部17dがレール部17bに形成されるとともに凸部品18が冷凍室6に設けられている。また、D2>D1となるように、傾斜部14bがフレーム14に形成されるとともに支持部材19が冷凍室6に設けられている。つまり、引き出し式扉13の背面側と、上段ケース17の前面側とが接触した状態において、凸部品18から上段ケース17の傾斜部17dまでの長さが、支持部材19からフレーム14の傾斜部14bまでの長さより短くなっている。
引き出し式扉13の背面側と上段ケース17の前面側が接触後、さらに引き出し式扉13を閉めていくと、D2より先にD1が0に近づいていく。これにより下段ケース15より先に上段ケース17が冷蔵庫100に強制的に収納される。さらに、引き出し式扉13をしめていくと下段ケース15が冷蔵庫100に強制的に収納される。つまり、上段ケース17が冷蔵庫100に収納された後に、下段ケース15が冷蔵庫100に強制的に収納される。これにより、引き出し式扉13を閉める直前にかかる負荷は、下段ケース15を閉める負荷だけとなる。そのため、引き出し式扉13を閉める直前にユーザーにかかる負荷を低減することができる。この [下段ケース15及び上段ケース17を閉める動作]は、上段ケース17及び下段ケース15が図9(a)又は図10の状態から図2の状態になるまでを説明している。
Claims (5)
- 引き出し式扉によって開閉される貯蔵室を有する冷蔵庫において、
一方の端部が前記引き出し式扉に接続され、他方の端部にローラーが設けられたフレームと、
前記フレームに設けられた下段ケースと、
前記貯蔵室の側面に形成され、前記フレームの前記ローラーを回転自在に支持する下段ケース用レールと、
前記貯蔵室の側面であって前記下段ケース用レールの前方に設けられ、前記フレームを摺動可能に支持する支持部材と、
前記下段ケースの上側に設けられた上段ケースと、
前記上段ケースの側面に突出して設けられ、その前方の端部に前方に向かうにしたがって鉛直上方に傾斜した斜面が形成された傾斜部を有するレール部と、
前記貯蔵室の側面に形成され、前記レール部を摺動可能に支持する上段ケース用レールと、
前記貯蔵室の側面であって前記上段ケース用レールの前方に設けられ、前記レール部を摺動可能に支持する凸部品とを有する
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記フレームの前記引き出し式扉に接続された方の端部の下面に、前記引き出し式扉に向かうにしたがって鉛直上方に傾斜した傾斜部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記引き出し式扉の背面側と、前記上段ケースの前面側とが接触した状態において、
前記凸部品から前記上段ケースの傾斜部までの長さが、前記支持部材から前記フレームの傾斜部までの長さより短い
ことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記上段ケースの前記レール部には、前記傾斜部より後方に、下部に開口した凹部を有し、
前記上段ケースには、その側面下端に上レール部が設けられ、
前記下段ケースには、その側面上端に前記上レールを摺動可能に支持する下レール部が設けられ、
前記下段ケースを引き出した後に前記上段ケースを引き出して、前記上レールが前記下レールに支持されている状態においては、前記凹部に前記凸部品が位置して、前記レール部と前記凸部品が接触しない
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記支持部材は、固定部材である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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