JP2012122236A - 遮音構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性を有する薄いフィルム状素材により密閉袋状に形成された遮音部材1と、多数の開口を有し且つ所定の内部体積を有する偏平な箱状に形成されて遮音部材1が内包された保形枠体2と、遮音部材1の内部に封入された気体4の圧力をほぼゼロから遮音部材1の一部が保形枠体2の各開口内に膨出する圧力までの範囲で可変するよう制御する圧力制御ユニット7とを備えている。
【選択図】図1
Description
大きいことから、この遮音構造体は、既存のものに比較して格段の軽量化を達成できるものではない。さらに、この遮音構造体は、入射音波を各気泡体の内部で散乱させるのに加えて、入射音波により発生する各気泡体の振動が互いに干渉して打ち消しあうようになっているが、振動を完全に打ち消すことは困難であり、残存する振動によって遮音構造体の透過側の空気粒子が振動して音波を放射してしまう。特許文献1に図示された測定結果のグラフによると、この遮音構造体により十分な遮音効果が得られるのは、入射音波の周波数が63Hz以下の周波数領域だけである。また、この遮音構造体では、必要に応じて遮音状態と遮音解除状態とに切り換えたり、入射音波の遮音すべき周波数領域を調整したりすることもできない。
場合には、その共振周波数による透過損失が若干落ち込むが、保形枠体の減衰も大きいことから、透過損失の大きな落ち込みは生じない。また、この遮音構造体は、可撓性を有する薄い素材で密閉袋体に形成した遮音部材を保形枠体に内包した簡単な構成になっているので、格段に構成が簡素化されているのに伴って安価に製造できる。また、圧力制御ユニットにより遮音部材の内圧をゼロにすれば、遮音部材は、保形部材への押し付けが解除されて、張力が無くなるのに伴って剛性も殆ど無くなり、剛性による遮音効果も殆ど無くなる。また、遮音部材は、質量も非常に小さいことから質量則による遮音効果も無く、入射音波の殆どを透過させることができる。このように遮音状態と遮音解除状態とに任意に切り換えることができる。
2は、本発明の第1実施形態に係る遮音構造体を示す正面図および縦断面図である。この遮音構造体は、図2に示すように、可撓性を有する薄いフィルム状素材により矩形の平板状の密閉袋体に形成された遮音部材1と、この遮音部材1の周縁部を両側から挟み込んで遮音部材1を内包する保形枠体2と、この保形枠体2を両側から挟み込んで支持する支持枠体3と、遮音部材1の内部に封入される気体4を任意の圧力に可変調節するよう制御する圧力制御ユニット7とを備えて構成されている。なお、この実施形態では、気体4として空気を用いているが、空気以外の気体を用いてもよい。
るに至った着眼点について説明する。有限の大きさを有するパネル体における音の透過は、パネル体への入射音波によってパネル体自体が振動し、その振動によってパネル体の透過側の空気粒子が振動することにより、透過側に音波を放射することによって生じる。ここで、入射音の音響インテンシティをIi 、透過音の音響インテンシティをIo とすると、音の透過率τは、τ=Io /Ii となり、音の透過損失TLは、TL=10log(1/τ)で定義される。透過損失TLが大きいほど大きな遮音効果が得られることになるから、パネル体の遮音効果を増大させるには、入射音波に対してパネル体が振動し難くすればよいことになり、この点に着目した。
材1は、図3(b)に示すように、内圧が0となることによって保形部材2への押し付けが解除されて、張力が無くなるのに伴って剛性が殆ど無くなり、一次共振周波数fr1(図7)が0に近くなる。この状態の遮音構造体は、剛性による遮音効果が殆ど無くなるとともに、遮音部材1がフィルム状素材で形成されて非常に軽量であるから、質量則による遮音効果も極めて小さいので、透過損失がほぼ0となる。そのため、遮音構造体への入射音波がそのまま遮音構造体を透過するので、遮音構造体が存在するにもかかわらず、隣部屋などに対して自由にコミニケーションを図れる状態となる。この遮音状態と遮音解除状態の切り換えは操作盤14を手動操作するだけで自動的に、且つ迅速に行える。
は、保持枠体3の桟部3e,3fを軽量な素材で薄い厚みに形成して開口面積の大きな開口部を有する格子形状とすることができることから、格段に軽量なものになるとともに、開口面積の大きな開口部を通じて音波を効率的に入射させることができる。これにより、この遮音構造体は、いずれも軽量な遮音部材1、保形枠体2および支持枠体3で構成されるので、格段の軽量化を図ることができることから、取扱いが極めて容易なものとなる。
の厚みに相当する間隙を存して相対向する配置で設けられ一対の壁面板19A,19Bの間に挿入されており、一対の壁面板19A,19Bは既存の一般的な壁面体に使用されているものと同等のものである。この一対の壁面板19A,19Bは、第2実施形態の遮音構造体における保持枠体17と同様に、保形枠体2の一対の枠部材2a,2bを互いに対面して突き合わされた状態に保持するように機能する。この遮音構造体は、遮音量を可変調節することができないが、第2実施形態のものよりも更に簡素化された構造となって一層の軽量化を達成しながらも、優れた遮音効果が得られるものであるから、種々の建造物における安価で軽量な遮音壁面体を安価に提供できる。
形態の遮音構造体は、図9(c)に示すように、航空機や車両などの湾曲形状の中空胴部24を構成する一対の胴部材24a,24bの間に、保形枠体20の枠部材20a,20bを中空胴部24の湾曲形状に沿って変形させながら押し込んでいき、中空胴部24内に遮音構造体を挿入し終えた時点で、遮音部材1を、気体を所定圧力になるまで供給して封止することにより、航空機や車両などの遮音胴体を容易に構成することができる。
2 保形枠体
3 支持枠体
3a,3b 枠部材
3e,3f 桟部
7 圧力制御ユニット
9 ポンプ
10逆止弁
11 排気弁
12 圧力計
13 コントローラ
14 操作盤
20,21 保形枠体
Claims (4)
- 可撓性を有する薄いフィルム状素材により密閉袋状に形成された遮音部材と、
多数の開口を有し且つ所定の内部体積を有する偏平な箱状に形成されて前記遮音部材が内包された保形枠体と、
前記遮音部材の内部に封入された気体の圧力をほぼゼロから前記遮音部材の一部が前記保形枠体の各開口内に膨出する圧力までの範囲で可変するよう制御する圧力制御ユニットとを備えたことを特徴とする遮音構造体。 - 請求項1において、
格子状の一対の枠部材の間に前記保形枠体を挟み込んで支持する支持枠体を備え、
前記支持枠体の格子形状の開口部を形作る桟部が、前記保形枠体の開口形成面に対し直交方向に延びる形状に形成されて、前記桟部の先端面が前記保形枠体の開口形成面に当接されていることを特徴とする遮音構造体。 - 請求項1または2において、
前記圧力制御ユニットが、逆止弁を介在して前記遮音部材の内部に連通するように接続された気体供給用ポンプと、前記遮音部材の内部に連通するように接続された排気弁および圧力計と、操作盤からの指令信号と前記圧力計からの圧力検知信号が入力されて前記気体供給用ポンプの駆動と前記排気弁の開閉とを制御するコントローラとを備えて構成されていることを特徴とする遮音構造体。 - 可撓性を有する薄い素材により密閉袋状に形成され、内部に気体が所定圧力に封入された遮音部材と、
多数の開口を有し且つ所定の内部体積を有する偏平な箱状に形成されて前記遮音部材が内包された保形枠体とを備えたことを特徴とする遮音構造体。
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