JP2005273273A - 音響パネル及び吸音・遮音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低周波域においても共振を生じることなく低周波域から高周波域にわたって従来の音響パネルよりも大きな透過損失を有し、該音響パネルを用いる装置全体をよりコンパクトに構成できるため設置場所の制約が少ないと共にコスト低減化を図ることができる音響パネル得る。
【解決手段】 板厚方向に貫通する多数の微細孔1a・・・を設けた微細孔板1と、微細孔1a・・・を設けない、音響的に均質な無孔板2とを間隔を空けずに密着積層して音響パネル101を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の内装材等に適用される音響パネル、及び、建築物の内装壁、天井又は仕切壁等に適用される吸音・遮音装置に関するものである。
板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた1枚以上の微細孔板を音源と音響的に剛な壁体との中間に該壁体と所定距離を隔てて配置する場合において、前記微細孔の内部の空気と前記微細孔板及び壁体間の空気層とで振動系が形成されるため、前記音源の周波数が前記振動系の固有振動数と一致すると共振が生じて前記微細孔の内部の空気が激しく振動することになる。したがって、前記微細孔の内部の管壁面と空気の粘性抵抗による摩擦により音響エネルギーの消耗が発生して吸音効果が生じることから吸音装置として利用できることが知られており、前記微細孔が円管状である場合における理論的な解析も既に開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、1枚の音響的に均質な板(壁体)を音源に対して配置した遮音パネル及び遮音装置は、いわゆる単層壁という名称で従来から知られており、また、2枚一対の音響的に均質な板(壁体)を所定間隔を隔てて配置した遮音パネル及び遮音装置は、いわゆる2重壁という名称で従来から知られている(例えば、非特許文献2参照。)。
さらに、本願の発明者により、板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた2枚以上の微細孔板を所定間隙を介して相対して配置し、これら微細孔板を音源に対して所定距離を隔てて配置してなるものであり、前記微細孔からの微量な空気漏れに基づく有効な音響レジスタンスの存在により広い低周波音域にわたって吸音効果を発揮させることができ、所定の周波数域における高い吸音率を実現しながら低周波数域においてもある程度の吸音率が確保できる吸音装置に係る発明がなされている(特願2003−415577号参照。以下において、「先願」という。)
Maa Dah-You, "Potential of microperforated panel absorber", Journal of the Acoustical Society of America,(U.S.A.), Nov. 1998, Vol.104, No .5, p.2861-2866 前川純一,森本政之,阪上公博著,「建築・環境音響学」,第2版,共立出版 株式会社,2000年9月25日,p.104−113
非特許文献1の原理に基づく吸音装置は、グラスウールで代表される繊維質吸音材又は多孔質吸音材に比べ、低周波音域においても確実に吸音性能を実現できるものである。また、繊維質の塵埃の発生がないため環境へ悪影響を及ぼすことがなく、微細孔板の材質の制約がないため耐薬品性及び耐温度性等においても優れた特性を持つものである。しかしながら、低周波音域において吸音を実現しようとすると、共振を発生させる必要があるため、微細孔板と音響的に剛な壁体との間の空気層の厚さを大きく設定する必要があり、空間的な制約から使用可能な用途が限定されるという問題点がある。例えば、63Hzの吸音を有効ならしめるためには、微細孔の直径を1.0mm、微細孔のピッチを15.0mm、板厚を2.0mm、中間空気層の厚さを600mm程度とする必要がある。
また、このような吸音装置の表面は微細孔板で覆われており、該微細孔が数多く存在しているため、建築物の内装材等の用途において、例えば内装材表面の仕上げ又は意匠面等の外観に特別の要求がされる用途には適用することができないという問題点がある。さらに、前記微細孔の存在により、気密性又は水密性が要求される用途には適用することができないという問題点もある。
単層壁における遮音性能、即ち透過損失は、遮音しようとする音波の周波数の対数値、及び壁の単位面積あたりの重量(面密度)の対数値に比例するので、透過損失を高めるためには面密度を大きくする必要がある。面密度を大きくするためには、(1)壁の厚さを厚くすること、又は(2)比重の高い材料を使用することで解決できるが、コスト、作業性及び使用環境の制約等から前記(2)には適用限界が存在するため、前記(1)の方が適用が容易である。単層壁は、或る周波数において遮音壁に屈曲振動が発生し、この周波数(コインシデンス周波数)以上では遮音効果が著しく低下する欠点があり、面密度を高めるために板厚を厚くすると(前記(1)を採用すると)、コインシデンス周波数は低い方へ移行することになる。一般的に遮音壁の目標としては低周波騒音の遮音を求められることが多いが、コインシデンス周波数が低周波域へ移行することによって、低周波騒音の遮音の実現が困難になるという問題点がある(非特許文献2のp.109参照。)。
2重壁は、個々の壁体単独の板厚を厚くすること無しに、大きな透過損失を得ることができるという特徴を有するが、壁体と中間の空気層とが振動系を構成するため、特定の周波数frm(非特許文献2のp.112参照。)において共振が発生し、その共振周波数においては遮音効果が殆どなくなるという問題点(いわゆる遮音欠陥)がある(非特許文献2のp.109−113参照。)。また、2重壁の共振周波数を実用の妨げにならないようにするためには、該共振周波数をできるだけ低周波側とする方が好ましいが、そのためには空気層の厚さを大きくすることが必要となる。したがって、遮音装置全体の厚さを大きくすることが必要となるため、遮音装置を設置するための設置場所の制約が生じると共に、運搬費用及び設置費用が高価になるという問題点もある。さらに、2重壁の共振を避けるために相対する壁面を非平行に配置したり、壁材を弾性支持したりすることも行われているが、このような手法は、覗き窓のような小面積の遮音構造には適用することができるが、大面積の遮音構造には適用することができないものである。
先願発明の原理に基づく複数枚の微細孔板からなる吸音・遮音装置は、低周波音域まで共振を生じることなく、優れた吸音又は遮音性能を有するという特徴を有するものであるが、微細孔板の表面に孔が露出しているため、気密性若しくは水密性が必要とされる用途又は表面の仕上げ若しくは意匠面等の外観に特別の要求がされる用途には適用できないという問題点がある。また、先願発明の原理に基づく遮音装置は、高周波音域においては、前記2重壁からなるものよりも透過損失が一般的に少なくなるという問題点もある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、低周波域においても共振を生じることなく低周波域から高周波域にわたって従来の音響パネル及び吸音・遮音装置よりも大きな透過損失を有し、装置全体をよりコンパクトに構成できるため設置場所の制約が少ないと共にコスト低減化を図ることができる音響パネル及び吸音・遮音装置を得ることを目的とする。また、表面の仕上げ又は意匠面等の外観に特別の要求がされる用途にも適用することができる音響パネル及び吸音・遮音装置を得ることを目的とする。
本発明に係る音響パネルは、前記課題解決のために、板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた微細孔板と前記微細孔を設けない無孔板とを密着積層又は所定距離を隔てて相対配置してなるものである。
ここで、前記微細孔板及び無孔板間の所定距離を約5mm以下としてなると好ましい。
また、本発明に係る吸音装置は、前記課題解決のために、単又は複数の前記音響パネルを音源と壁体との中間に配置したものである。
さらに、本発明に係る吸音・遮音装置は、前記課題解決のために、複数の前記音響パネルを音源に対向して配置したものである。
本発明に係る音響パネルによれば、板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた微細孔板と前記微細孔を設けない無孔板とを密着積層又は所定距離を隔てて相対配置してなるので、該音響パネルの音響レジスタンスが前記微細孔板が持つ音響レジスタンスと同一であると共に、該音響パネルの音響リアクタンスが前記微細孔板が持つ音響リアクタンスと前記無孔板の音響リアクタンスの和となり、音響パネルの構成要素として前記微細孔板のみを使用する場合に比べて、音響インピーダンスの設定可能な範囲が広くなり、吸音・遮音パネル、吸音・遮音装置を構成できる周波数範囲を低周波音域まで広げることができる。また、低周波域においても共振を生じることなく低周波域から高周波域にわたって従来の音響パネルよりも大きな透過損失を有し、装置全体をよりコンパクトに構成できるため設置場所の制約が少ないと共にコスト低減化を図ることができる。さらに、前記微細孔板を前記無孔板に直接又は間接に取り付けて音響パネルを構成できるので、施工が容易であり、改修工事等において既設の建築物の仕切り壁や天井等に組み込むことが容易となる。さらにまた、表面の仕上げ又は意匠面等の外観に特別の要求がされる用途にも適用することができる。
また、前記微細孔板及び無孔板間の所定距離を約5mm以下としてなるので、前記透過損失をより大きくすることができる。
本発明に係る吸音装置によれば、単又は複数の前記音響パネルを音源と壁体との中間に配置したので、該音響パネルと該壁体との間隔を小さくすることができ、装置全体をよりコンパクトに構成できるため設置場所の制約が少ないと共にコスト低減化を図ることができる。また、該音響パネルと該壁体との間隔を一定とすれば、吸音装置の共振周波数をより低くできて、使用可能周波数範囲を、より低周波域まで拡張することができる。さらに、表面の仕上げ又は意匠面等の外観に特別の要求がされる用途にも適用することができる。
本発明に係る吸音・遮音装置によれば、複数の前記音響パネルを音源に対向して配置したので、該音響パネル同士の間隔を小さくすることができ、装置全体をよりコンパクトに構成できるため設置場所の制約が少ないと共にコスト低減化を図ることができる。また、低周波域においても共振を生じることなく低周波域から高周波域にわたって大きな透過損失を有し、使用可能な周波数範囲を低周波音域まで広げることができ、安定かつ効果的な遮音性能を得ることができる。したがって、低周波騒音の多い騒音源を覆うことにより、従来の遮音装置では実現できなかった遮音性能を容易に実現することができる。さらに、音響パネルの面密度を小さくすることができるで、遮音装置の軽量化を図ることができる。さらにまた、空気層厚さが一定でなくても遮音性能を維持できるので、表面に凹凸のある建築物の仕切り壁又は天井等に組み込むことが容易となる。また、2重壁の共振を避けるために相対する壁面を非平行に配置する等の構成と比較して、最外側の音響パネルを平行に配置することができるので、大面積の遮音装置を構成することができる。さらに、表面の仕上げ又は意匠面等の外観に特別の要求がされる用途にも適用することができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。また、以下における実施の形態1は、板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた微細孔板と前記微細孔を設けない無孔板とを間隔を空けずに密着積層して音響パネルを構成するもの、実施の形態2は、前記微細孔板と前記無孔板とを所定距離を隔てて相対配置して音響パネルを構成するもの、実施の形態3は、実施の形態1の音響パネルを、音源と音響的に剛な壁体との中間に配置して吸音装置を構成するもの、実施の形態4は、実施の形態1の音響パネル2枚又は実施の形態2の音響パネル2枚を微細孔板同士を対向配置させて音源に向かって配置して遮音装置を構成するものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る音響パネルの例を示す斜視図である。音響パネル101は、板厚方向に貫通する多数の微細孔1a・・・を設けた微細孔板1と微細孔1a・・・を設けない音響的に均質な無孔板2とを間隔を空けずに密着積層して構成されている。微細孔板1の微細孔1aの直径d、微細孔1a・・・のピッチb及び板厚tは、音響パネルとしての要求性能に応じて適宜設定されるものであるが、前記直径dは0.5mm以下がより好ましいものであり、前記ピッチbは0.8mm以上、10.0mm以下がより好ましい範囲であり、前記板厚tは0.1mm以上、1.0mm以下がより好ましい範囲である。
非特許文献1によれば、音の周波数をf、角周波数をω(=2πf)、虚数単位をjとすると、音が垂直に入射する場合における微細孔1aの(空気のインピーダンスを基準とする)基準化音響インピーダンスzは複素数表現z=r+jωmで表すことができる。図2は、基準化音響インピーダンスzの電気的等価回路を示したものである。微細孔1aの直径をd、微細孔1a・・・のピッチをb、微細孔板1の板厚をtとすると、(空気のインピーダンスを基準とする)基準化音響インピーダンスの実数部(基準化音響レジスタンス)r、及び、虚数部(基準化音響リアクタンス)mは、それぞれ下記式で表すことができる。
即ち、微細孔板1が非金属材料により形成される場合には、次式(数1)ないし(数3)により表すことができる。
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
また、微細孔板1が金属材料により形成される場合には、次式(数4)ないし(数6)により表すことができる。
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
ここに、cは空気中の音速で一般的に340m/s、μは空気の粘性係数で一般的に1.56・10―52/s、νは空気の熱伝導係数で一般的に2.0・10―52/sである。
微細孔板1の諸元として、微細孔1aの直径d、微細孔1a・・・のピッチb、板厚t、材質が金属であるか非金属であるかを決定すれば、微細孔板1の規準化音響インピーダンスzは、上記式(数1)ないし(数3)又は(数4)ないし(数6)により一意に決定される。
図3は、微細孔1a・・・のピッチbを5.0mm、微細孔板1の板厚tを1.0mm、音の周波数を500Hz、微細孔板1の材質を金属とし、微細孔1aの直径dを0.1mmから1.6mmで変化させたときの規準化音響レジスタンスr及び規準化音響リアクタンスmを示したものである。図3より、規準化音響レジスタンスr及び規準化音響リアクタンスm共に、微細孔1aの直径dが小さくなるにしたがって、単調にかつ急激に増大するが、規準化音響リアクタンスmの最小値に対する最大値の比が10の2乗程度であるのに対し、規準化音響レジスタンスrの最小値に対する最大値の比は10の4乗以上となることがわかる。
微細孔板1と、厚さDの空気層から構成される音響系を、インダクタンスL、キャパシタンスC及び抵抗Rで構成される電気系と対比すれば、規準化音響レジスタンスrは電気系の抵抗Rと、規準化音響リアクタンスmは電気系のインダクタンスLと、微細孔板1と音響的に剛な壁体間に存在する、又は微細孔板1と微細孔板1との間に存在する厚さDの空気層の基準化音響キャパシタンス(次式)は電気系のキャパシタンスCと等価である。
Figure 2005273273
図4は、厚さDの空気層の基準化音響インピーダンスの電気的等価回路を示したものである。インダクタンスLとキャパシタンスCからなる振動系において、共振周波数frは、
Figure 2005273273
で計算できるが、共振周波数frを低くするためには、インダクタンスLとキャパシタンスCの積が大きくなるようにLとCを設定しなければならない。音響系においても同様に、共振周波数を低くするためには、(1)基準化音響リアクタンスを大きくするために微細孔の直径dを小さくすること、及び(2)基準化音響キャパシタンスを大きくするために空気層の厚さDを大きくすることが必要となるが、基準化音響リアクタンスを所要の数値に変化させようとすると、図3から明らかなように、基準化音響レジスタンスが更に大きく変動してしまうという問題が生じる。
共振周波数における吸音率は、基準化音響レジスタンスに大きく依存し、例えば非特許文献1の原理に基づく吸音装置の場合、吸音率のピーク値αは、
Figure 2005273273
で計算できて、基準化音響レジスタンスrの近似値が1である時には、吸音率のピーク値αは100パーセントに近づくが、それよりも大きくても小さくても、吸音率のピーク値αは100パーセントから急激に低下する。即ち、吸音率のピーク値αを100パーセントに近づけるためには、基準化音響レジスタンスを1に近い範囲内に保持しておく必要があり、基準化音響リアクタンスの調整範囲も同様に制約されてしまう。共振周波数を低くして使用可能な周波数範囲を低周波音域まで拡張するためには、前記(2)のように空気層の厚さDを大きくすれば良いわけであるが、空気層の厚さDを大きくすると装置全体の寸法が大きくなるため、装置を設置するための寸法上の制約が生じる。
本発明の実施の形態1に係る音響パネル(図1参照。)は、前記寸法上の制約が生じるのを抑制することができるものである。無孔板2の面密度をM、大気の密度をρとすると、無孔板2の基準化リアクタンスは、
Figure 2005273273
で計算できて、図1の音響系の電気的等価回路は図5となり、整理すると図6のようになる。
設計の手順としては、所望の吸音率が得られるように、基準化音響レジスタンスrを決定し、その値から、微細孔板1の設計諸元、即ち、微細孔1aの直径d、微細孔1a・・・のピッチb、板厚tを決定し、それら設計諸元から、微細孔板1の基準化音響リアクタンスmを計算することになる。このようにして得られた微細孔板1の基準化音響リアクタンスmが、必要な基準化音響リアクタンスに比べて小さい場合であっても、無孔板2の基準化音響リアクタンスで不足分を補うことができるため、本発明の実施の形態1に係る音響パネルによれば、基準化音響リアクタンスを大きくできないという課題を解決することができるのである。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る音響パネルの例を示す斜視図である。音響パネル102は、板厚方向に貫通する多数の微細孔1a・・・を設けた微細孔板1と微細孔1a・・・を設けない無孔板2とを、所定距離D0、即ち厚さD0が比較的小さい(例えば約5mm以下)空気層3を隔てて相対配置している。図8は、音響パネル102の音響系の電気的等価回路を示したものであり、無孔板2の面密度をM、大気の密度をρ、微細孔板1の基準化音響リアクタンス及び基準化音響レジスタンスをm及びrとしている。図8から明らかなように、無孔板2と空気層3とは振動系を形成し、共振周波数frは、
Figure 2005273273
で計算できるので、共振周波数frが、目的とする吸音・遮音装置の使用範囲外になるように、空気層3の厚さD0を選べば良い。
実施の形態3.
図9は、実施の形態1の音響パネル101(1枚)を、音源4と音響的に剛な壁体5との中間に壁体5と所定厚さの空気層6を隔てて配置してなる、本発明の実施の形態3に係る吸音装置103を示す断面図である。また、図10は、図9の音響系の電気的等価回路を示したものである。なお、空気層6の厚さ(音響パネル101及び音響的に剛な壁体5間の所定距離)をDとしている。また、図10において、電源7側の抵抗8は音源側の大気の基準化音響レジスタンスに相当するものである。
表1は、前記吸音装置103において、微細孔1a・・・の設計諸元及び空気層6の厚さDは一定とし、無孔板2の面密度のみを0.2kg/m2から2.4kg/m2まで変化させた設計例A1ないしA5を示したものである。なお、微細孔板1の材質は全て金属としている。図11は、表1の設計例A1ないしA5に対する吸音率の周波数特性の計算値を示したものである。無孔板2がない設計例A1では、吸音率がピークとなる周波数は450Hzであるが、無孔板2を設けて該無孔板2の面密度が増大するにつれて、吸音率がピークとなる周波数は300Hz、250Hz、150Hz、125Hzと低周波音域へ移行することがわかる。
Figure 2005273273
表2は、前記吸音装置103において、無孔板2により吸音率がピークとなる周波数を略一定とするように調整する設計例B1ないしB3を示したものである。微細孔1a・・・の設計諸元を略一定とし、空気層6の厚さDを、設計例B1、B2、B3と順次減少させ、即ち設計例B1ではD=100mm、設計例B2ではD=60mm、設計例B3ではD=50mmとして、無孔板2の面密度を変えることにより、吸音率がピークとなる周波数を略一定とするように調整したものである。なお、微細孔板1の材質は全て金属としている。ここで、設計例B2の無孔板2の面密度0.24kg/m2は、比重1.2、板厚0.2mmのプラスチック板材を使用することで実現することができ、設計例B3の無孔板2の面密度0.18kg/m2は、比重1.2、板厚0.15mmのプラスチック板材を使用することで実現することができる。
図12は、表2の設計例B1ないしB3に対する吸音率の周波数特性の計算値を示したものである。無孔板2がない設計例B1における吸音率がピークとなる周波数は400Hzであるが、設計例B2及びB3においても、前記無孔板2の面密度の調整により、吸音率がピークとなる周波数を略400Hzとすることができることがわかる。
Figure 2005273273
以上のように、実施の形態3に示す吸音装置の構成は、無孔板2を微細孔板1に組み合わせることで、(1)空気層6の厚さを一定とする場合には吸音率がピークとなる周波数を低周波音域側に移行することができる、(2)吸音率がピークとなる周波数を一定とする場合には空気層6の厚さDを小さくすることができ、即ち吸音装置の全体寸法を小さくすることができる、という特徴を有するものである。
ここで、吸音率がピークとなる周波数を低周波音域側に移行することができるということは、技術的に困難であると共に社会的にも実現が期待されている、低周波騒音の吸音に有効であることを意味している。また、吸音装置の全体寸法が小さくできるということは、吸音装置を設置するための設置場所の制約が小さくなること等から、低周波騒音用吸音装置の利用可能範囲を広げることができることを意味している。
なお、以上の説明において、「音響的に剛な壁体」とは、音の全てを反射する壁体(音の透過が全くない壁体)のことを言うが、本発明の音響パネル101を音源4と壁体との中間に配置してなる吸音装置における前記壁体は、音響的に剛な壁体に限定されるものではない。前記壁体としては、微細孔等のない音響的に略均質な壁体であればよい。
実施の形態4.
図13は、2重壁と2枚の微細孔板からなる遮音装置の構成例を示す断面図であり、実施の形態1の音響パネル101,101を空気層9を隔てて微細孔板1,1を対向させ、音源4に向かって配置してなる本発明の実施の形態4に係る遮音装置104を示している。また、図14は、図13の音響系の電気的等価回路を示したものである。なお、空気層9の厚さ(音響パネル101,101間の距離)をDとしている。また、実施の形態1の図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。
図15は、2重壁と2枚の微細孔板からなる遮音装置の構成例を示す断面図であり、微細孔板1と無孔板2とを密着積層させないで、それらの間に空気層11,12を存在させ、微細孔板1,1を対向させ、音源4に向かって配置してなる音響パネル2枚構成の遮音装置105を示している。また、実施の形態1ないし3と同一符号は同一又は相当部分を示している。なお、図15の空気層11,10,12の厚さを、それぞれD1,D2,D3としている。即ち、図15の構成において、空気層11及び12の厚さD1及びD3を比較的小さくすれば(例えば約5mm以下)、微細孔板1と無孔板2との組み合わせは、実施の形態2の図7の音響パネル102に相当するものである。このように実施の形態2の図7の音響パネル102,102を対向対置してなる遮音装置は、本発明の実施の形態4に係る遮音装置に相当するものであり、この遮音装置において、D1=D3=0としたものが、図13の遮音装置に相当する。また、図16は、図15の音響系の電気的等価回路を示したものである。
図17は、2枚の単層板13、13を空気層14を隔てて対向させ、音源4に向かって配置してなる2重壁からなる遮音装置の構成を示す断面図である。なお、図17の空気層14の厚さ(単層板13、13間の間隔)をDとしている。また、図18は、図17の音響系の電気的等価回路を示したものである。
表3に示す設計例C1は図17、図18に対応する2重壁遮音装置の計算数値例、設計例C2は図15、図16の遮音装置に対応する設計数値例、設計例C3は設計例C2において空気層11及び12の厚さD1,D3を比較的小さくした設計数値例(本発明の遮音装置)、設計例C4は先願発明の原理に基づく2枚の微細孔明き板からなる遮音装置の設計数値例、設計例C5は図13、14の遮音装置に対応する設計数値例(本発明の遮音装置であり、図15、図16の遮音装置でD1=D3=0とした場合に相当する。)である。なお、表3の全ての設計例において、空気層全体の厚さを一定とし(即ち遮音装置の厚さを一定とし、微細孔板1の設計諸元を同一としている。また、微細孔板1の材質は全て金属としている。
Figure 2005273273
ここで、図15の音響系の無孔板2から無孔板2への透過損失TLは、次式(数12)〜(数23)を用いて計算することができる。なお、図16において、Z0,Z1,Z2,Z3及びZ4は、それぞれの回路の接合点から、出力側への音響インピーダンスを示している。また、P4はZ4におけるエネルギー消費である。
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
Figure 2005273273
設計例C1の透過損失の周波数特性を図19に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図20に示す。これらから、94Hzにおいて透過損失が全く無くなり遮音が全く不可能になっていること、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が振動しながら増大して行き、16000Hzでは約120dBに到達することがわかる。
設計例C2の透過損失の周波数特性を図21に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図22に示す。これらから、94Hzにおいて透過損失が約6dBまで急減していること、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が大きく振動しながら増大して行き、16000Hzでは約220dBに到達することがわかる。
設計例C3の透過損失の周波数特性を図23に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図24に示す。これらから、31Hzから94Hzの範囲において、透過損失の変動が少なく約18dB以上の透過損失を維持できていること、低周波域においては共振を起すことなく遮音欠陥が全く発生しないこと、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が小さく振動しながら増大して行き、16000Hzでは約230dBに到達することがわかる。
設計例C4の透過損失の周波数特性を図25に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図26に示す。これらから、31Hzから200Hzの範囲において、透過損失が約20dBから25dBへと徐々に増加すること、低周波域においては共振を起すことなく遮音欠陥が全く発生しないこと、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が小さく振動しながら増大して行き、16000Hzでは約75dBに到達することがわかる。
設計例C5の透過損失の周波数特性を図27に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図28に示す。これらから、31Hzから94Hzの範囲において、透過損失の変動が設計例C3よりもさらに少ないこと、透過損失は設計例C3よりも大きく約19dB以上の透過損失を維持できていること、低周波域において共振を起すことなく遮音欠陥が全く発生しないこと、1000Hz以上の挙動は設計例C1に類似していることがわかる。
以上より、本発明に係る遮音装置である設計例C3は、設計例C1又は設計例C2に比べて、低周波域において共振を起こすことが無く、透過損失が失われるという欠点が完全に解消されており、従来は困難であった低周波音の遮音を容易に実現することができることがわかる。また、設計例C3は、設計例C1又は設計例C4に比べて、高周波域において高い透過損失を実現できる長所を持っていることがわかる。また、本発明に係る遮音装置である設計例C5は、低周波音域においては設計例C3よりも更に高い透過損失を実現できることがわかる。
表4に示す設計例C6及びC7は、設計例C3及びC5と同様に本発明に係る遮音装置の設計例である。設計例C6は、表3の設計例C3と同じ構成の遮音装置105(図15参照。)において、空気層10の厚さD2を、設計例C3における92mmから42mmに縮小したものである。また、表4に示す設計例C7は、空気層10の厚さD2をさらに22mmに縮小したものである。
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設計例C6の透過損失の周波数特性を図29に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図30に示す。これらから、31Hzから94Hzの範囲において、透過損失の変動が少なく約19.5dB以上の透過損失を維持できていること、125Hzにおいて透過損失が約17dBに減少するが、低周波域において共振を起すことなく遮音欠陥が全く発生しないこと、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が小さく振動しながら増大して行き、16000Hzでは約240dBに到達することがわかる。
設計例C7の透過損失の周波数特性を図31に、低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を図32に示す。これらから、31Hzから94Hzの範囲において、透過損失の変動が少なく約20dB以上の透過損失を維持できていること、150Hzにおいて透過損失が約15dBに減少するが、低周波域において共振を起すことなく遮音欠陥が全く発生しないこと、周波数が大きくなるにしたがって透過損失が小さく振動しながら増大して行き、16000Hzでは約230dBに到達することがわかる。
設計例C3と設計例C6及び設計例C7を比較すると、図15における空気層10の厚さD2を大幅に変化させても、低周波側での周波数特性は僅かに変化するものの、共振を起すことなく、遮音欠陥が全く発生しないこと、高周波側の周波数特性は殆ど差違が認められないことがわかり、空気層10の厚さの選択範囲が極めて広いということができる。これらの長所は、前記微細孔板1と前記無孔板2とを密着積層した音響パネル101、又は、前記微細孔板1と前記無孔板2とを比較的厚さが小さい(例えば約5mm以下)空気層3を隔てて相対配置した音響パネル102によって実現することができるものである。また、音響パネル102における微細孔板1と無孔板2とを間隔を0〜1mm程度とすれば低周波域での透過損失を大きくすることができ、該間隔を2〜5mm程度とすれば高周波域での透過損失を大きくすることができる。したがって、音響パネル102における微細孔板1と無孔板2とを間隔、即ち空気層3(図7参照。)の厚さD0並びに空気層11及び12(図15参照。)の厚さD1,D3は、汎用的には約5mm以下とするのがより好ましい形態である。
また、図15の遮音装置の構成は、遮音効果の実現に対して共振を利用せずに微細孔板1の音響レジスタンス成分を主に用いているので、微細孔1a・・・の設計諸元及び空気層10の厚さ等の選択の許容範囲が広くなり、施工の容易化を実現することができる。
図33は、内側に凹凸の多い壁面200の室内空間300に、騒音源400が存在する場合の遮音壁を設置する施工例を示す断面図である。まず壁面200の内側に微細孔板1を、壁面200との間隔が約5mm以下となるように取り付け、次に内装表面材である無孔板2と微細孔板1を密着積層して一体化した音響パネル101(あるいは、内装表面材である無孔板2と微細孔板1とを約5mm以下の空気層3を隔てて相対配置してなる音響パネル102であってもよい。)を、前記壁面200近傍の微細孔板1と空気層500を隔てて取り付けるのである。
一方の音響パネル101と、壁面200及び該壁面200近傍の微細孔板1からなる他方の音響パネルとが形成されており、該音響パネル間の空気層500とで、図15の構成の遮音装置(図15において、例えばD1が0又は約5mm以下に相当。)を形成するものである。この場合、空気層500の厚さは厳密に一定とする必要がないと共に、壁面200の内側と該壁面200近傍の微細孔板1とを約5mm以下の間隙となるように取り付けさえすれば、前記のとおり充分な遮音効果を得ることができるものである。
以上のように、微細孔明き板部材1を音響パネルの壁体(微細孔板1又は建築物の内壁等)に直接取り付けて音響パネルを構成することができるため、施工が容易である。したがって、改修工事等において、既設の建築物の仕切り壁又は天井等に組み込むことが容易であると共に大幅なコスト低減化を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る音響パネルの例を示す斜視図である。 基準化音響インピーダンスzの電気的等価回路を示す図である。 微細孔の直径dによる規準化音響レジスタンスr及び規準化音響リアクタンスmの変化を示す図である 厚さDの空気層の基準化音響インピーダンスの電気的等価回路を示す図である。 図1の音響系の電気的等価回路を示す図である。 図1の音響系の電気的等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る音響パネルの例を示す斜視図である。 図7の音響系の電気的等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る吸音装置を示す断面図である。 図9の音響系の電気的等価回路を示す図である。 表1の設計例A1ないしA5に対する吸音率の周波数特性の計算値を示す図である。 表2の設計例B1ないしB3に対する吸音率の周波数特性の計算値を示す図である。 2重壁と2枚の微細孔板からなる遮音装置の構成例を示す断面図である。 図13の音響系の電気的等価回路を示す図である。 2重壁と2枚の微細孔板からなる遮音装置の構成例を示す断面図である。 図15の音響系の電気的等価回路を示す図である。 2重壁からなる遮音装置の構成を示す断面図である。 図17の音響系の電気的等価回路を示す図である。 表3の設計例C1の透過損失の周波数特性を示す図である。 図19の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表3の設計例C2の透過損失の周波数特性を示す図である。 図21の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表3の設計例C3の透過損失の周波数特性を示す図である。 図23の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表3の設計例C4の透過損失の周波数特性を示す図である。 図25の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表3の設計例C5の透過損失の周波数特性を示す図である。 図27の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表4の設計例C6の透過損失の周波数特性を示す図である。 図29の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 表4の設計例C7の透過損失の周波数特性を示す図である。 図31の低周波域(31Hz〜200Hz)における周波数特性を示す図である。 遮音壁の施工例を示す断面図である。
符号の説明
1 微細孔板
1a 微細孔
2 無孔板
3 微細孔板と無孔板との間の空気層
4 音源
5 音響的に剛な壁体
6 空気層
9 空気層
10 空気層
11 微細孔板と無孔板との間の空気層
12 微細孔板と無孔板との間の空気層
101,102 音響パネル
103 吸音装置
104 遮音装置
105 遮音装置
200 壁面
300 室内空間
400 騒音源
500 空気層
d 微細孔の直径
b 微細孔のピッチ
t 微細孔板の板厚
D 空気層の厚さ
0 微細孔板と無孔板との間の空気層の厚さ
1 空気層11の厚さ
2 空気層10の厚さ
3 空気層12の厚さ

Claims (4)

  1. 板厚方向に貫通する多数の微細孔を設けた微細孔板と前記微細孔を設けない無孔板とを密着積層又は所定距離を隔てて相対配置してなることを特徴とする音響パネル。
  2. 前記微細孔板及び無孔板間の所定距離を約5mm以下としてなる請求項1記載の音響パネル。
  3. 単又は複数の請求項1又は2記載の音響パネルを音源と壁体との中間に配置したことを特徴とする吸音装置。
  4. 複数の請求項1又は2記載の音響パネルを音源に対向して配置したことを特徴とする吸音・遮音装置。
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