JP2012121686A - 後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012121686A
JP2012121686A JP2010273922A JP2010273922A JP2012121686A JP 2012121686 A JP2012121686 A JP 2012121686A JP 2010273922 A JP2010273922 A JP 2010273922A JP 2010273922 A JP2010273922 A JP 2010273922A JP 2012121686 A JP2012121686 A JP 2012121686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folding
post
paper
recording medium
oblique
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010273922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5678627B2 (ja
Inventor
Riichi Sato
利一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010273922A priority Critical patent/JP5678627B2/ja
Publication of JP2012121686A publication Critical patent/JP2012121686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5678627B2 publication Critical patent/JP5678627B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H45/00Folding thin material
    • B65H45/12Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
    • B65H45/14Buckling folders
    • B65H45/142Pocket-type folders
    • B65H45/144Pockets or stops therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/30Orientation, displacement, position of the handled material
    • B65H2301/33Modifying, selecting, changing orientation
    • B65H2301/331Skewing, correcting skew, i.e. changing slightly orientation of material

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な後処理装置及びこれを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷装置等の画像形成装置の提供。
【解決手段】進入した記録媒体Pを湾曲させる湾曲部413と、湾曲部413に進入した記録媒体Pの先端部を係止する係止部材と、湾曲部413に進入し先端が係止部材によって係止された記録媒体Pに折り処理を施す折り処理部と、湾曲部413内における記録媒体Pの進行方向に平行な方向に交わる軸423を中心に湾曲部413を回動することで折り処理部による記録媒体Pの斜め折りを補正するための斜め折り補正部419とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、普通紙等の記録媒体に折り処理を施すことが可能であるとともに、この折り処理における斜め折りを補正可能な後処理装置及びこれを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷装置等の画像形成装置に関する。
従来より、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷装置等の画像形成装置によって画像形成が行われた普通紙等の記録媒体の保管、取り扱いを簡易化するなどの目的で、かかる記録媒体にステイプル、パンチ、仕分けを含む整合、折り処理等の後処理を施す、フィニッシャ等といわれる後処理装置が知られている(たとえば、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕参照)。
このような後処理装置であって、折り処理を行う後処理装置として、平面状とした状態の記録媒体の中途部にプレートを突き当てて折り処理を行うタイプのもの(たとえば、〔特許文献1〕参照)、湾曲状とした状態の記録媒体の中途部をローラに挟み込んで折り処理を行うタイプのもの(たとえば、特許文献2〕参照)が知られている。これらのタイプを対比すると、後者のタイプの方が、省スペース化の点で有利である。
一方、折り処理において、斜め折りが生ずること、すなわち、折り目が記録媒体の縁に対して傾斜した状態となることは一般に好ましくない。そこで、前者のタイプの後処理装置では、折り位置を設定するために平面状の記録媒体の先端に当接するとともにこの当接位置を記録媒体の進行方向で変更可能とされた平板状のストッパを、斜め折りの補正手段としても利用するために、ストッパを傾斜させて当接位置を傾斜させることを可能とした技術が提案されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。
しかしながら、かかる技術を、後者のタイプの後処理装置に採用すると、斜め折りの補正手段としては不十分になり得ることが分かった。すなわち、後者のタイプの後処理装置では、平板状のストッパの、湾曲状の記録媒体への当接位置を、折り位置を設定するために変更するには、湾曲状の記録媒体の内側にストッパの回転軸を設け、ストッパを回動させることが構造の簡易化に有利である。ところが、このような構造を斜め折りの補正手段として利用するために、かかる回転軸を傾けることでストッパを傾斜させても、斜め折りが補正されない場合がある。具体的には、回転軸を傾ける方向は決まった方向であるにもかかわらず、ストッパの姿勢は折り位置を設定するために回転軸を中心として変化するため、斜め折りの補正量は、回転軸を中心としたストッパの姿勢によって変化してしまう。たとえば、回転軸を、記録媒体に対するストッパの当接面と平行な面内で傾ける場合には、記録媒体に対する当接位置が傾斜せず、斜め折りは補正されないこととなる。
本発明は、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な後処理装置及びこれを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷装置等の画像形成装置に関する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、進入した記録媒体を湾曲させる湾曲部と、この湾曲部に進入した記録媒体の先端部を係止する係止部材と、前記湾曲部に進入し先端が前記係止部材によって係止された記録媒体に折り処理を施す折り処理部と、前記湾曲部内における記録媒体の進行方向に平行な方向に交わる軸を中心に前記湾曲部を回動することで前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを補正するための斜め折り補正部とを有する後処理装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の後処理装置において、前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、前記斜め折り検出手段の検出結果を表示する斜め折り表示手段に同検出結果を表示させる斜め折り表示制御手段とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の後処理装置において、前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を手動で回動させる操作部を有し、この操作部を、後処理装置の前面側に配設したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の後処理装置において、前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を回動させる湾曲部駆動手段を有し、前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、前記斜め折り検出手段の検出結果に応じて前記湾曲部駆動手段の動作を制御する湾曲部制御手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の後処理装置において、記録媒体を前記湾曲部に進入させる案内部材を有し、前記湾曲部と前記案内部材とは、前記斜め折り補正部により前記湾曲部材が回動されてもオーバーラップするように配設されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の後処理装置において、前記湾曲部は、進入した記録媒体の一方の面を案内する第1の湾曲部材と、同記録媒体の他方の面を案内する第2の湾曲部材とを有し、前記斜め折り補正部は、第1の湾曲部材と第2の湾曲部材とを一体で回動することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の後処理装置を有する画像形成装置にある。
本発明は、進入した記録媒体を湾曲させる湾曲部と、この湾曲部に進入した記録媒体の先端部を係止する係止部材と、前記湾曲部に進入し先端が前記係止部材によって係止された記録媒体に折り処理を施す折り処理部と、前記湾曲部内における記録媒体の進行方向に平行な方向に交わる軸を中心に前記湾曲部を回動することで前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを補正するための斜め折り補正部とを有する後処理装置にあるので、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な、信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、前記斜め折り検出手段の検出結果を表示する斜め折り表示手段に同検出結果を表示させる斜め折り表示制御手段とを有することとすれば、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りをユーザーにより容易に補正可能な、信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を手動で回動させる操作部を有し、この操作部を、後処理装置の前面側に配設したこととすれば、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りをユーザーにより容易に補正可能な、信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を回動させる湾曲部駆動手段を有し、前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、前記斜め折り検出手段の検出結果に応じて前記湾曲部駆動手段の動作を制御する湾曲部制御手段とを有することとすれば、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを装置側で補正可能な、使用感に優れ信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
記録媒体を前記湾曲部に進入させる案内部材を有し、前記湾曲部と前記案内部材とは、前記斜め折り補正部により前記湾曲部材が回動されてもオーバーラップするように配設されていることとすれば、案内部材と湾曲部との間で記録媒体が良好に搬送され、また湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な、信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
前記湾曲部は、進入した記録媒体の一方の面を案内する第1の湾曲部材と、同記録媒体の他方の面を案内する第2の湾曲部材とを有し、前記斜め折り補正部は、第1の湾曲部材と第2の湾曲部材とを一体で回動することとすれば、湾曲部において記録媒体が良好に搬送され、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な、信頼性の高い後処理装置を提供することができる。
本発明は、かかる後処理装置を有する画像形成装置にあるので、折り処理機能を有し、湾曲状の記録媒体に折り処理を施すことが可能であり省スペース化を図ることができるとともに、折り位置によらず折り処理における斜め折りを補正可能な、信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用した後処理装置であって画像形成装置の後処理装置として備えられた後処理装置及び画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した後処理装置及び画像形成装置の制御ブロック図である。 図1に示した後処理装置に備えられた折り処理動作部の概略正面図である。 図3に示した折り処理動作部において折り処理動作が行われているときの概略正面図である。 図3に示した折り処理動作部に備えられた斜め折り補正部の構成例及びその動作態様を示した概略平面図である。 図6に示した斜め折り補正部の概略図である。 図6に示した斜め折り補正部のより詳しい構成を示した概略背面図である。 図5ないし図7に示した斜め折り補正部の動作態様を示した概略斜視図である。 図3に示した折り処理動作部の一部の概略斜視図である。 図9に示した折り処理動作部の一部の概略側面図である。 図3に示した折り処理動作部に備えられた斜め折り検出手段の配設態様を示した概念図である。 図3に示した折り処理動作部において斜め折りが生じていない場合を示す概略平面図である。 図3に示した折り処理動作部において生じ得る斜め折りの態様を示した概念図である。 図3に示した折り処理動作部において斜め折りが生じている場合の幾何学的な関係を示した概念図である。 図1に示した後処理装置の動作の一部の例を示したフローチャートである。 図3に示した折り処理動作部に備えられた斜め折り補正部の他の構成例及びその動作態様を示した概略平面図である。 図16に示した斜め折り補正部の概略斜視図である。 図16、図17に示した後処理装置及び画像形成装置の制御ブロック図である。 図16〜図18に示した後処理装置の動作の一部の例を示したフローチャートである。 本発明を適用した後処理装置と異なる構成の後処理装置において斜め折りの補正に不具合が生じ得ることを示すための概略図である。
図1に本発明を適用した記録媒体折り処理装置として機能する後処理装置の概略を示す。この後処理装置400は、複写装置としての複写機であってモノカラーの画像形成を行う画像形成装置100の後処理装置となっているものである。同図において、符号500は、後処理装置400を経た記録媒体である用紙Pに対するフィニッシャとしての後処理装置を示している。
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをも記録用紙である転写シートとしてのシート状の記録媒体としてこれに画像形成を行なうことが可能である。よって、後処理装置400、500は、これらの記録媒体である用紙Pの後処理を行うことが可能となっている。なお、後処理装置400、500の上流機として機能する画像形成装置100は、フルカラーの画像形成を行うことが可能であっても良いし、複写機の他、プリンタ、ファクシミリ等であっても良いし、これら2種以上の複合機であっても良い。
画像形成装置100の本体250は、その上部に画像読取装置255を有しているとともに、画像読取装置255の下方に手差し給紙台258を有している。本体250には、図2に示すように、画像形成装置100の全体を制御する画像形成装置制御手段たる画像形成装置制御部である本体制御部270と、ユーザーにより画像形成装置100に各種の入力を行うための操作部271と、ユーザーに対し画像形成装置100の状態等に関する種々の情報を報知するための液晶表示装置によって構成された表示部272とが配設されている。操作部271は、画像形成の開始指示、後処理装置400において用紙Pに折り処理を行うか否か、折り処理を行う場合に2つ折りを行うか3つ折りを行うかなどの入力を行うことを可能としている。
操作部271で画像形成の開始指示を行うと、多数枚の用紙Pを積載した給紙部254から繰り出された用紙Pまたは手差し給紙台258にセットされた用紙Pは、レジストローラ257により一時停止され、タイミングをとって作像ユニット256に搬送される。作像ユニット256は、図示しない潜像担持体である像担持体としての感光体へ画像データに対応した潜像を形成し、この潜像がトナーにより現像され、トナーが用紙Pに転写され、定着装置260により定着される。定着装置260でトナーが定着された記録済みの用紙Pは、記録済用紙排出ローラ261により、後処理を施される場合は後処理装置400へ排出される。また、記録済みの用紙Pは、後処理を施されない場合は、図示されていない切換爪により上排紙ローラ259へ搬送され本体250の胴内の図示しない排紙トレイへ排出される。なお、記録済みの用紙Pに後処理を施すか否かにかかわらず、画像形成装置100は同用紙Pを後処理装置400に排出するようにしてもよく、この場合には画像形成装置100において排紙トレイは必須の構成ではない。
後処理装置400は、画像形成装置100の本体250の側部に連結されている。
後処理装置400は、本体401と、本体250から排出される用紙Pを本体401内に受け入れる入口搬送ローラ402と、入口搬送ローラ402によって受け入れた用紙Pに折り処理を施すことが可能な折り処理動作部410と、折り処理動作部410で折り処理を行われた用紙Pをスタックするスタッカー部403と、折り処理動作部410で折り処理を行われた用紙Pを折り処理動作部410からスタッカー部403に向けて排出するスタッカー排紙搬送ローラ404と、折り処理動作部410を経た用紙Pを折り処理動作部410から下流機である後処理装置500に向けて排出する排紙搬送ローラ405とを有している。本体401は、その上部に、排紙搬送ローラ405によって排紙された用紙Pを積載するトレイを有していてもよい。
後処理装置400はまた、図2に示すように、後処理装置400の全体を制御する後処理装置制御手段たる後処理装置制御部である制御手段としての制御部450と、ユーザーに対し後処理装置400の状態等に関する種々の情報を報知するための液晶表示装置によって構成された表示部451とを有している。
後処理装置400のその余については後述する。
後処理装置500は、本体401の側部に連結されており、図示を省略するが、後処理装置400を経た用紙Pに、ステイプルを行うステイプル部、パンチを行うパンチ部、仕分けを含む整合を行う整合部等を有している。
図3に示すように、折り処理動作部410は、そのニップに用紙Pの中途部を挟み込んで用紙Pに折り処理を施す折り処理部として機能する、駆動ローラ411a及びその従動ローラ411bとを備えた折りローラ対411と、駆動ローラ411aに隣接され駆動ローラ411aに従動回転し入口搬送ローラ402側から搬送されてきた用紙Pをさらに搬送する搬送ローラ412と、搬送ローラ412によって搬送されてきた用紙Pを受け入れて湾曲させる湾曲部413とを有している。
折り処理動作部410はまた、回転軸414aを備え、湾曲部413に進入し湾曲した用紙Pの先端に当接して用紙Pの先端部を係止し停止させることで折りローラ対411による用紙Pの折り位置を決める係止部材である先端ストッパとしてのストッパ414と、湾曲部413に進入してきた用紙Pの先端を検知する先端検知手段としてのセンサ415とを有している。
折り処理動作部410はまた、駆動ローラ411aと搬送ローラ412とのニップを搬送される用紙Pを湾曲部413に向けて案内する第1用紙搬送路416aを形成する案内部材416と、湾曲部413内で湾曲するとともに先端が停止した用紙Pの中途部に、折りローラ対411と逆側から当接し、かかる中途部を折りローラ対411に押し当てることで、かかる中途部が、図4に示すように、折りローラ対411のニップ部に噛み込まれるように誘導して、用紙Pの折り動作が行われることを促す撓み補助部材426とを有している。
折り処理動作部410はまた、折りローラ対411によって折り処理を施された用紙Pが搬送される第2用紙搬送路417と、第2用紙搬送路417を搬送される用紙Pを検知することで用紙Pの長さを検知するための斜め折り検出手段である折り長さ測定手段としてのセンサ418とを有している。
折り処理動作部410はまた、図5に示すように、湾曲部413を回動することで折りローラ対411による用紙Pの斜め折りを補正するための斜め折り補正手段としての斜め折り補正部419を有している。
折り処理動作部410はまた、図2に示すように、図3に示した駆動ローラ411aを回転駆動することで折りローラ対411を回転駆動しさらにこれによって搬送ローラ412を回転駆動する折りローラ駆動手段452と、図3に示した回転軸414aを回転駆動することでストッパ414を回転駆動しストッパ414による用紙Pの先端の停止位置を設定することで折りローラ対411による用紙Pの折り位置を設定する先端ストッパ駆動手段453とを有している。
折り処理動作部410はまた、図3に示した撓み補助部材426を折りローラ対411に近接させ、用紙Pの中途部を折りローラ対411のニップ部に誘導する折り位置と、用紙Pに非干渉の退避位置との間の何れかに駆動する撓み補助部材駆動手段454と、斜め折り補正部419に備えられ、センサ418の信号に基づいて湾曲部413を回動させることで、湾曲部413によって用紙Pが湾曲状態とされる第3用紙搬送路413aの位置を変動させ斜め折りを補正する湾曲部駆動手段である第3用紙搬送路駆動手段455とを有している。
折りローラ駆動手段452は、DCモータであるが、ステッピングモータであっても良い。
撓み補助部材駆動手段454は、ソレノイドであるが、ステッピングモータであっても良い。
図3、図4、図6に示すように、湾曲部413は、互いに同じ曲率をなし、進入した用紙Pの一方の面を案内する第1の湾曲部材としての外側ガイド420と、進入した用紙Pの他方の面を案内する第2の湾曲部材としての内側ガイド421とを有しており、これらの間の領域が第3用紙搬送路413aとなっている。
図6に示すように、外側ガイド420と内側ガイド421とは、用紙Pの幅方向における手前側の端部が、斜め折り補正部419に備えられた調整部422によって一体化されているとともに、用紙Pの幅方向における奥側の端部が、斜め折り補正部419に備えられた支点423によって一体化されることによって、互いに一定の間隔で一体化されている。
図7に示すように、外側ガイド420と内側ガイド421とはまた、用紙Pの搬送方向における中途部も、一体化部材424によって、互いに一定の間隔で一体化されている。
これにより、外側ガイド420と内側ガイド421とは、斜め折り補正部419により、一体で、互いの間隔を一定に保ったまま、図8に示すように回動される。
よって、外側ガイド420と内側ガイド421とが回動されても、第3用紙搬送路413aの形状が一定に保たれ、第3用紙搬送路413aにおいて用紙Pの搬送が良好に行われる。
なお、一体化部材424は、かかる間隔を一定に保つ確実性を向上するために設けられているが、必須の構成ではない。一体化部材424を設ける場合、その配設位置、数は、図7に示したのと異なっていても良い。
図3、図4に示すように、回転軸414aは、外側ガイド420及び内側ガイド421に平行に、言い換えると湾曲部413内における用紙Pの進行方向に平行に延在するように、湾曲部413の内側の、外側ガイド420及び内側ガイド421の曲率の中心位置に設けられている。よって、回転軸414aは、第3用紙搬送路413aにおける用紙Pの搬送方向に平行に、また用紙Pの幅方向に平行に延設されている。回転軸414aは、斜め折り補正部419により、外側ガイド420及び内側ガイド421と一体で、用紙Pの幅方向に平行に延在する状態を保ったまま、駆動されるようになっている。
図9に示すように、ストッパ414は、用紙Pの幅方向において分岐した複数の先端部414aが、第3用紙搬送路を遮断するように第3用紙搬送路413aに進入して、用紙Pの先端部を係止するようになっている。
先端ストッパ駆動手段453は、回転軸414aを回転駆動する駆動源としてステッピングモータを有している。ステッピングモータは、制御部450によって駆動を制御される。制御部450は、用紙Pのサイズや折り種類により、ステッピングモータの駆動を制御し、第3用紙搬送路413a内における各先端部414aの位置を調整して各先端部414aが用紙Pの先端部を係止する位置を調整し、これによって、折りローラ対411によって折り処理が施される用紙Pの位置を調整する。この点、制御部450は、折り位置制御手段として機能する。この制御において、ストッパ414の位置決めについては、先端ストッパ駆動手段453の駆動源がステッピングモータであることにより、位置センサが不要でありパルスのみのオープンループ制御がなされるようになっている。
このようなストッパ414の動きを可能とするために、外側ガイド420と内側ガイド421とにはそれぞれ、用紙Pの搬送方向に沿って形成され各先端部414aを挿通された長孔427が、用紙Pの幅方向において先端部414aと同数、備えられている。
図10に示すように、用紙Pの幅方向において、各長孔427は、各先端部414aが用紙Pの搬送方向に沿って移動可能となる幅を有している。本形態では、すでに述べたように、回転軸414aが、斜め折り補正部419により、外側ガイド420及び内側ガイド421と一体で駆動されるため、各長孔427の幅は、同図(a)に示すように、各先端部414aと非干渉となる程度に、各先端部414aの幅よりも大きくされている。
ただし、回転軸414aを定位置で回転するようにし、斜め折り補正部419が外側ガイド420及び内側ガイド421のみを回動するようにしても良い。しかし、この場合には、各先端部414aが各長孔427内で用紙Pの幅方向において外側ガイド420及び内側ガイド421に対して相対移動することを見込んで、同図(b)に示すように、各先端部414aと各長孔427との縁との間に、たとえば間隙Lを設けることを要する。
このような間隙Lを設けると、用紙Pの幅方向における各長孔427の幅が大きくなるため、たとえば画像形成装置100、後処理装置400の態様用紙サイズが多種の場合に、各長孔427の縁に用紙Pが接触する可能性が高まり、用紙Pに傷などのダメージを与え得る。そのため、本形態のように、回転軸414aが、斜め折り補正部419により、外側ガイド420及び内側ガイド421と一体で駆動されるようにするとともに、各長孔427の幅を、同図(a)に示すように、各先端部414aと非干渉となる程度の幅とすることが好ましい。
センサ415は、ストッパ414との干渉を避けるため、ストッパ414の回動範囲外に設ける。ただし、用紙Pを検知するため、センサ415は、かかる回動範囲よりも、搬送ローラ412側で、第3用紙搬送路413a内の用紙Pを検知するように配設されている。センサ415は、用紙Pを検知すると、その旨を制御部450に入力する。センサ415は、透過型センサであるが、反射型センサであっても良い。
斜め折り補正部419は、すでに述べた調整部422、支点423、第3用紙搬送路駆動手段455と、調整部422の上端部及び下端部を支持した、図5に示すブラケット425とを有している。
調整部422及び支点423は、ともに、図6に示したように、外側ガイド420及び内側ガイド421の上部と下部とを跨ぐようにこれら上部と下部とを支持した軸状の部材であって、図5における紙面に垂直な方向に延在している。調整部422及び支点423が、外側ガイド420及び内側ガイド421の上部を支持している位置は、第3用紙搬送路413aの入口部である。支点423は、回転軸414aの延設方向に直交の態様で交わる、湾曲部413の回転中心軸となっている。ブラケット425は、外側ガイド420及び内側ガイド421の上部と下部とにそれぞれ配設されている。
第3用紙搬送路駆動手段455は、図6に示すように、支点423の下端部に固定されたギア455aと、ギア455aに噛合しギア455aとともに支点423を回転駆動する駆動源455bとを有している。ブラケット425は、調整部422部をスライド自在に支持した長孔425aを有している。
駆動源455bは、制御部450によって駆動を制御される。
よって、斜め折り補正部419は、支点423を中心に、制御部450による制御により、第3用紙搬送路駆動手段455の動作が制御されることによって、湾曲部413を回動することで、用紙Pの斜め折りを補正するようになっている。この点、制御部450は、湾曲部制御手段である斜め折り補正制御手段として機能する。斜め折り補正制御手段としての制御部450の詳細については後述する。
なお、調整部422及び支点423は、外側ガイド420及び内側ガイド421の上部と下部とを別個に支持していても良い。第3用紙搬送路駆動手段455は、調整部422側に設けても良い。支点423は、用紙Pの幅方向における中央部に設けても良い。
図5に示すように、湾曲部413は、調整部422が長孔422a内を移動する範囲で変位するが、この範囲で、図4に示すように、湾曲部413と案内部材416とは、常にオーバーラップするように配設されている。これにより、第1用紙搬送路416aと第3用紙搬送路413aは、他の部材を用いずとも滑らかに連続し、用紙Pが良好に搬送される。とくに、本形態では、案内部材416が外側ガイド420の下面側に位置しており、これにより、第1用紙搬送路416aから第3用紙搬送路413aへの用紙Pの搬送が滑らかに行われる。第1用紙搬送路416aは平面状をなしており、第3用紙搬送路413aの入口は、第1用紙搬送路413a上に位置している。
図11に示すように、センサ418は、折りローラ対411のニップ部に対応した用紙Pの折り位置よりも、折りローラ対411による用紙Pの搬送方向下流側において、用紙Pの幅方向の両端部に対応して配設されている。
制御部450は、各センサ418により、用紙Pの先端が通過してから用紙Pの後端が通過するまでの時間を測定するとともに、この時間と用紙Pの搬送速度との積により、折り処理後の用紙Pの各側縁の長さを算出する。用紙Pの各側縁の長さが互いに同じであれば、斜め折りは生じておらず、用紙Pの各側縁の長さが互いに異なっていれば、斜め折りが生じていることとなる。用紙Pの搬送速度は、折りローラ対411の回転速度によって定まる。各センサ418は、透過型センサであるが、反射型センサであっても良い。
斜め折り補正制御手段450としての制御部450は、算出した用紙Pの各側縁の長さが互いに異なっていることを条件として、用紙Pの各側縁の長さの差分に応じ、斜め折り補正部419を駆動すること、すなわち、センサ418の検出結果に応じて、支点423を中心に、第3用紙搬送路駆動手段455によって湾曲部413を回動することで、用紙Pの斜め折りを補正する。
ここで、用紙Pの斜め折りがどのようなものか、斜め折りによって用紙Pの各側縁の長さの差分がどのように生じるか、支点423を中心に湾曲部413を回動することでどのように用紙Pの斜め折りが補正されるか、を具体的に説明する。
まず、折り処理動作部410による用紙Pの折り処理動作について説明する。
画像形成装置100から後処理装置400に向けて排出され、入口搬送ローラ402から本体401内に搬入された用紙Pは、駆動ローラ411aと搬送ローラ412とのニップに至ると、駆動ローラ411aの回転駆動及び搬送ローラ412の連れ周りにより、さらに第1用紙搬送路416aから第3用紙搬送路413aに搬送され、その先端が、回転軸414aを中心に所定の位相を占めているストッパ414に当接する。この当接位置は、図4ではA点として示している。
この当接後も、駆動ローラ411aの回転駆動及び搬送ローラ412の連れ周りにより、用紙Pはさらに搬送作用を受け、湾曲部413への入口付近において、折りローラ対411の近傍で撓みはじめる。
制御部450は、センサ415からの信号を監視しており、信号を受け取ると、これをトリガに、規定のタイミングで撓み補助部材駆動手段454を動作させ、撓み補助部材426を図3に示した退避位置から反時計回りに回動して折り位置に変位させる。
折り位置に変位した撓み補助部材426は、撓んでいる用紙Pの中途部に当接して用紙Pを押さえ、折ローラ対411のニップに用紙Pを押し込む。折ローラ対411のニップに押し込まれた用紙Pは、このニップに挟み込まれて折り処理を施され、この折り処理によって形成された折り目を先端として第2用紙搬送経路417を搬送される。この折り目位置は、図4ではB点として示している。撓み補助部材146は、折り位置を占めてから所定時間経過すると、時計回りに回動され退避位置に戻る。
センサ415から信号を受けた後の、撓み補助部材駆動手段454を動作させる規定のタイミングに関して説明する。たとえば、センサ415が用紙Pを検知してから用紙Pの先端部がストッパ414に当接するまでの時間は、センサ415による用紙Pの検知位置からストッパ414への用紙Pの当接位置までの距離が、ストッパ414の位相から分かっているため、かかる距離と用紙Pの線速すなわち搬送速度との除算によってされる。よって、用紙Pに折り目を形成すべき位置を折りローラ対411のニップに押し込むための規定のタイミングも、センサ415から信号を受けたタイミングを基準として、センサ415による用紙Pの検知位置からストッパ414への用紙Pの当接位置までの距離、用紙Pの線速、用紙Pに折り目を形成すべき位置等に応じて、制御部450によって正確に把握され、設定される。
折り処理を施された用紙Pは、第2用紙搬送経路417を搬送される過程で、各センサ418によって、折り処理後の先端位置である折り目位置が検知され、さらに搬送されると、各センサ418によって後端位置が検知される。
このとき、図12に示すように、斜め折りが生じていない理想の状態では、図4に示したA点からB点までの、用紙Pの各側縁における距離Xと距離Yとは、互いに等しく、各センサ418による用紙Pの検知時間は互いに等しい。
ところが、回転軸414a、湾曲部413、駆動ローラ411a、従動ローラ411b、搬送ローラ412等が組み付け上のズレや設置時の衝撃などで少しでも傾いている場合には、斜め折り言い換えると折り目の斜めズレが生じ、距離Xと距離Yとは互いに異なる。このとき、距離Xと距離Yとの差分は、各センサ418による用紙Pの検知時間の差として計測される。
一方、図5の位置A、図8(a)に示すように、支点423を中心に湾曲部413を時計回りに回転させれば、相対的に、距離Xは距離Yより短くなり、逆に、図5の位置B、図8(b)に示すように、支点423を中心に湾曲部413を反時計回りに回転させれば、相対的に、距離Xは距離Yより長くなる。
よって、斜め折りの補正に関する定性的な条件としては、たとえば、図13(a)に示すように、距離Xが距離Yより長くなる態様で斜め折りが生じている場合には、これが各センサ418による用紙Pの検知時間の差として計測されるため、この差に応じて、図5の位置A、図8(a)に示すように湾曲部413を支点423を中心に時計回りに回転させれば、斜め折りが補正されて解消し、逆に、図13(b)に示すように、距離Xが距離Yより短くなる態様で斜め折りが生じている場合には、これが各センサ418による用紙Pの検知時間の差として計測されるため、この差に応じて、図5の位置B、図8(b)に示すように湾曲部413を支点423を中心に反時計回りに回転させれば、斜め折りが補正されて解消することとなる。
同図において、長さL1、L2はそれぞれ、用紙Pの長さをL0としたときに、
L0−X=L1、L0−Y=L2
で求まる長さであり、各センサ418による用紙Pの検知時間と用紙Pの線速との積により算出される値である。
よって、距離X、Yはそれぞれ、
X=L0−L1、Y=L0−L2で算出される値である。
図8、図14を参照して、斜め折りの補正に関する定量的な条件について説明する。
図8において、長さaは、用紙Pの幅方向において一方のセンサ418の配設位置に対応する、折ローラ対411のニップ位置すなわち図4に示したB点から、第3用紙搬送路413aの入口までの距離を示しており、長さb、cは、用紙Pの幅方向において他方のセンサ418の配設位置に対応する、折ローラ対411のニップ位置すなわち図4に示したB点から、第3用紙搬送路413aの入口までの距離を示している。
このとき、長さaと長さbとの間には、図14に示すような幾何学的関係が成立する。同図において、距離Tは、折ローラ対411のニップ位置すなわち図4に示したB点から第1用紙搬送路416a及び第3用紙搬送路413aの入口が位置する平面α上に下ろした垂線の足までの長さを示しており、距離H0は、平面α上において、用紙Pの幅方向において一方のセンサ418の配設位置に対応する、かかる垂線の足から第3用紙搬送路413aの入口までの距離を示しており、距離H1は、平面α上において、用紙Pの幅方向において他方のセンサ418の配設位置に対応する、かかる垂線の足から第3用紙搬送路413aの入口までの距離を示している。
よって、斜め折りの補正量言い換えると調整量Htは、Ht=H1−H0で求まる。
距離Tは固定値である。用紙Pの幅方向において、一方のセンサ418の配設位置と支点423との位置は、長さaと距離H0とが、調整量Htを求めるうえで一定値とみなせる程度に近いものとする。
ここで、距離Xと距離Yとの差をLs(=Y−X)とすると、長さbは、
b=a+Lsで表されるから、
H1=(b−T1/2=((a+Ls)−T1/2
H0=(a−T1/2
を用いて、調整量Htは、
Ht=H1−H0=((a+Ls)−T1/2−(a−T1/2
で演算される。
制御部450は、この演算を行って調整量Htを算出する。この点、制御部450は、補正量算出手段、調整量算出手段として機能する。
斜め折り補正制御手段450として機能する制御部450は、補正量算出手段、調整量算出手段として機能する制御部450によって算出された調整量Htが得られるように、支点423を中心に湾曲部413を回動する。
ここで、図20に示すように、かりに、斜め折りを補正するための構成として、ストッパの回転軸を傾ける構成を採用すると、折り処理動作部410と異なり、斜め折りの補正に不具合を生じることとなる。
同図において、θは、ストッパ本体の、回転軸に対する位相、言い換えると、回転軸に対する紙当接面の位相を示し、ストッパ本体の位置を表している。また、同図(a)に示したA視図はθ=0度のときのストッパの姿勢言い換えるとストッパ本体の紙への当接面である紙当接面の姿勢を示しており、B視図はθ=90度のときのかかる姿勢を示している。
同図において、ηは、図12に示した、斜め折りが生じていない理想の状態における用紙Pの端部に対する、紙当接面の傾きを示している。
同図に示した例では、θ=0度の状態で、図20(a)のA視図において、紙当接面が、左側端部が下がる態様で、ηだけ傾斜している。すなわち、ストッパの回転軸は、同図(a)のA視図の状態で、左側端部が下がる態様で、ηだけ傾斜している。
この構成は、回転軸を傾けていることにより、紙当接面を傾斜させ、この紙当接面と、同図(a)に示す折りローラのニップまでの距離を、紙の両端部で変化させ、折り目位置を調整しようとするものである。
ところが、回転軸を傾けても、ストッパ本体の位置θに対して、紙当接面の傾きηは、同図(b)に示すように、周期性を持って変化する。
すなわち、回転軸の傾きを同図(a)のA視図の状態で1度としたとき、同図(b)に示すように、θ=0度であれば、紙当接面の傾きηも1度となって、斜め折りの補正機能が得られるが、θ=90度になると、紙当接面の傾きηは0度となり、斜め折りの補正機能が完全に無くなってしまう。またθ>90度では、紙当接面の傾きηの正負が反転し、斜め折りを悪化させてしまう。
なお、同図(b)では、回転軸の傾きを同図(a)のA視図の状態で1度としたが、かかる傾きがどのような値でも、θ=90度になると紙当接面の傾きηは0となり、また、θに対する紙当接面の傾きηは、同図(b)に示すのと同様に周期性を持って変化する。
これに対し、折り処理動作部410では、支点423を中心に湾曲部413を一定方向に回動すれば、回動量に応じて、調整量Htが一定方向に変化する態様で一対一で定まるため、斜め折りが良好に補正される。
このような折り処理動作部410の動作を、図15に沿って説明する。
操作部271で画像形成の開始指示が行われると、本体制御部270と制御部450との間で通信が行われ、制御部450は、用紙Pに折り処理を行う場合に、用紙情報として用紙Pのサイズ等に関する情報と、折りモード情報として2つ折りを行うか3つ折りを行うか等に関する情報とを取得する(S1)。
用紙情報と折りモード情報とに基づき、制御部450は折り位置を決定してストッパ414を回動し(S2)、用紙Pの受け入れ許可信号を本体制御部270に送信する(S3)。その後、用紙Pが画像形成装置100から後処理装置400内に進入し、センサ415で用紙Pの先端が検知され、この旨の信号である先端検知信号が制御部450に入力されると(S4)、先端検知信号の入力をトリガに、制御部450は、撓み補助部材駆動手段454を駆動して撓み補助部材426を最適なタイミングで折り位置に変位させる(S5)。
用紙Pは折りローラ対411のニップに誘導されて折り処理を施され、用紙Pの搬送方向において折りローラ対411よりも下流の第2用紙搬送路417を搬送される。
第2用紙搬送路417を搬送される過程でセンサ418によって用紙Pの先端が検知され、この旨が制御部450に入力されると(S6)、これをトリガに、センサ418によって用紙Pが検知されなくなるまでの時間T[sec]言い換えるとセンサ418によって用紙Pの後端が検知されるまでの時間T[sec]が計測されるとともに、計測された時間T[sec]と用紙Pの線速V[mm/sec]との関から折り長さL[mm]すなわち長さL1、L2が算出される(S7)。
制御部450は、長さL1と長さL2との差分の絶対値を規定値である閾値Ls0と比較し(S8)、かかる絶対値が閾値Ls0以下の場合は処理を終了する。すなわち、斜め折りの補正は行われない。
一方、かかる絶対値が閾値Ls0を超える場合は、長さL1が長さL2を超えるか否かを判定し(S9)、超える場合(図13(b)に相当)は、すでに述べたようにして調整量Htを演算するとともに(S10)、長さL2を長くし距離Yを短くするように、図5に位置Bと示し、また図8(b)に示したように、調整量Htが得られるように支点423を中心に湾曲部413を回動して第3用紙搬送路413aを調整する(S11)。
ステップS9で長さL1が長さL2を超えないと判定した場合(図13(a)に相当)は、すでに述べたようにして調整量Htを演算するとともに(S12)、長さL2を短くし距離Yを長くするように、図5に位置Aと示し、また図8(a)に示したように、調整量Htが得られるように支点423を中心に湾曲部413を回動して第3用紙搬送路413aを調整する(S13)。
ステップS11、S13の後は次の用紙Pの受け入れを許可し(S3)、ステップS4以降を再実行する。
なお、以上述べた動作のステップS8おいて、長さL1、L2のそれぞれが、規定値以下であるか否かを判断するようにしても良い。
図16、図17に、折り処理動作部410の変形例を示す。この変形例を説明するにあたっては、上述の折り処理動作部410と異なる点を主に説明し、上述の折り処理動作部410と同様の部分については同じ符号を付して適宜説明を省略する。この変形例は、湾曲部413を回動させるために上述の折り処理動作部410が備えている第3用紙搬送路駆動手段455を備えておらず、制御部450が斜め折り補正制御手段として機能しない点で主に異なっている。
この折り処理動作部410は、湾曲部413の回動を、手動で、支点423を中心に調整部422を操作して行う。斜め折り補正部419は、手動で湾曲部413を回動した後、調整部422をその位置でブラケット425に固定するための固定部材としてのねじ428を有している。ねじ428は手動で操作される。
この折り処理動作部410はまた、手動による斜め折りの補正をユーザー等に促すために、センサ418による斜め折りの検出結果を表示部451及び/又は表示部272に表示させる、制御部450及び/又は本体制御部270の一機能として実現された斜め折り表示制御手段を有している。かかる検出結果を表示する表示部451及び/又は表示部272は、斜め折り表示手段として機能する。
このように、この折り処理動作部410では、調整部422が、支点423を中心に湾曲部413を手動で回動させる操作を行う操作部として機能するようになっている。そのため、図17に示すように、調整部422は、かかる操作が容易に行われるように、本体401の前面側に配置されており、本体401の内部を開放するために本体401の前面パネルとして設けられた扉429を開放することで、調整部422及びねじ428へのアクセスが容易に行われるようになっている。
なお、センサ418による斜め折りの検出結果を表示部451のみに表示する場合には、図18(a)に示すように、本体250における斜め折り表示手段は省略しても良く、また、センサ418による斜め折りの検出結果を表示部272のみに表示する場合には、図18(b)に示すように、後処理装置400における斜め折り表示手段は省略しても良い。また、第3用紙搬送路駆動手段455を備えている上述の形態では、表示部451、表示部272を適宜省略可能である。
このような折り処理動作部410の動作を、図19に沿って説明する。
図19に示したステップS21〜S27ではそれぞれ、図15に示したステップS1〜7と同じ動作を行うとともに、図19に示したステップS28では、図15で示したステップS10、S12と同じ動作を行う。
斜め折り表示制御手段として機能する制御部450及び/又は本体制御部270は、斜め折り表示手段として機能する表示部451及び/又は表示部272に、ステップS28で演算された調整量Htに基づいて、調整部422をどちらの方向に調整量Htだけ変位させれば良いかを表示させる(S29)。
なお、ステップS27とステップS28との間で、図15に示したステップS8と同じ動作すなわち長さL1と長さL2との差分の絶対値を規定値である閾値Ls0と比較する動作を行い、かかる絶対値が閾値Ls0を超える場合にステップS28、ステップS29を行い、またかかる絶対値が閾値Ls0を超えない場合は処理を終了して斜め折りの補正を促す表示を行わないようにしても良い。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、支点423は、回転軸414aの延設方向に直交の態様で交わるように配設されているが、直交と異なる態様で交わるように配設されていても良い。ただし、湾曲部413の回動による斜め折りの補正を効率良く行うには、直交の態様で交わることが好ましい。
画像形成装置100の本体250が後処理装置400、500を備えていても良い。
画像形成装置100は孔版印刷装置等の印刷装置であっても良い。
後処理装置400は、後処理装置500と一体であっても良い。
後処理装置400は、後処理装置500に備えられているような、折り処理と異なる機能を備えていても良い。
後処理装置400、500は、画像形成装置100において画像を非形成の用紙Pすなわち画像形成装置100において画像形成動作が行われずに排出されてきた用紙Pについて折り処理等の後処理を行うものであってもよい。
ユーザーが目視により斜め折りをチェックし、斜め折りが発生しているときに、第3用紙搬送路駆動手段455を動作させ、あるいは手動により、斜め折りを補正するように調整部422を操作するのであれば、斜め折り検出手段は省略しても良い。
第3用紙搬送路駆動手段455を備えている場合であっても、表示部451及び/又は表示部272を斜め折り表示手段として機能させ、第3用紙搬送路駆動手段455を操作部271の操作によってユーザーが駆動することで斜め折りを補正するようにしても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100 画像形成装置
271 斜め折り表示手段
400 後処理装置
411 折り処理部
413 湾曲部
414 係止部材
416 案内部材
418 斜め折り検出手段
419 斜め折り補正部
420 第1の湾曲部材
421 第2の湾曲部材
422 操作部
423 軸
450 斜め折り表示制御手段、湾曲部制御手段
451 斜め折り表示手段
455 湾曲部駆動手段
P 記録媒体
特許第4238193号公報 特許第4425101号公報

Claims (7)

  1. 進入した記録媒体を湾曲させる湾曲部と、
    この湾曲部に進入した記録媒体の先端部を係止する係止部材と、
    前記湾曲部に進入し先端が前記係止部材によって係止された記録媒体に折り処理を施す折り処理部と、
    前記湾曲部内における記録媒体の進行方向に平行な方向に交わる軸を中心に前記湾曲部を回動することで前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを補正するための斜め折り補正部とを有する後処理装置。
  2. 請求項1記載の後処理装置において、
    前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、
    前記斜め折り検出手段の検出結果を表示する斜め折り表示手段に同検出結果を表示させる斜め折り表示制御手段とを有することを特徴とする後処理装置。
  3. 請求項1または2記載の後処理装置において、
    前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を手動で回動させる操作部を有し、
    この操作部を、後処理装置の前面側に配設したことを特徴とする後処理装置。
  4. 請求項1記載の後処理装置において、
    前記斜め折り補正部は、前記軸を中心に前記湾曲部を回動させる湾曲部駆動手段を有し、
    前記折り処理部による記録媒体の斜め折りを検出するための斜め折り検出手段と、
    前記斜め折り検出手段の検出結果に応じて前記湾曲部駆動手段の動作を制御する湾曲部制御手段とを有することを特徴とする後処理装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の後処理装置において、
    記録媒体を前記湾曲部に進入させる案内部材を有し、
    前記湾曲部と前記案内部材とは、前記斜め折り補正部により前記湾曲部材が回動されてもオーバーラップするように配設されていることを特徴とする後処理装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の後処理装置において、
    前記湾曲部は、進入した記録媒体の一方の面を案内する第1の湾曲部材と、同記録媒体の他方の面を案内する第2の湾曲部材とを有し、
    前記斜め折り補正部は、第1の湾曲部材と第2の湾曲部材とを一体で回動することを特徴とする後処理装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の後処理装置を有する画像形成装置。
JP2010273922A 2010-12-08 2010-12-08 後処理装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5678627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010273922A JP5678627B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 後処理装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010273922A JP5678627B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 後処理装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012121686A true JP2012121686A (ja) 2012-06-28
JP5678627B2 JP5678627B2 (ja) 2015-03-04

Family

ID=46503570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010273922A Expired - Fee Related JP5678627B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 後処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5678627B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120220440A1 (en) * 2011-02-24 2012-08-30 Ricoh Company, Limited Sheet processing apparatus and image forming system
JP6376635B1 (ja) * 2017-04-25 2018-08-22 ホリゾン・インターナショナル株式会社 紙折装置
JP2021008347A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 デュプロ精工株式会社 紙折装置
JP7443846B2 (ja) 2020-03-16 2024-03-06 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像処理装置および折り装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59203029A (ja) * 1983-05-04 1984-11-17 Canon Inc 紙搬送装置
JP2003081529A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Konica Corp 用紙折り装置および後処理装置
JP2007015857A (ja) * 2005-06-10 2007-01-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP4238193B2 (ja) * 2004-05-18 2009-03-11 株式会社リコー 用紙折り装置及び画像形成装置
JP4425101B2 (ja) * 2004-09-13 2010-03-03 ニスカ株式会社 シート処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59203029A (ja) * 1983-05-04 1984-11-17 Canon Inc 紙搬送装置
JP2003081529A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Konica Corp 用紙折り装置および後処理装置
JP4238193B2 (ja) * 2004-05-18 2009-03-11 株式会社リコー 用紙折り装置及び画像形成装置
JP4425101B2 (ja) * 2004-09-13 2010-03-03 ニスカ株式会社 シート処理装置
JP2007015857A (ja) * 2005-06-10 2007-01-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120220440A1 (en) * 2011-02-24 2012-08-30 Ricoh Company, Limited Sheet processing apparatus and image forming system
US8490960B2 (en) * 2011-02-24 2013-07-23 Ricoh Company, Limited Sheet processing apparatus and image forming system
JP6376635B1 (ja) * 2017-04-25 2018-08-22 ホリゾン・インターナショナル株式会社 紙折装置
WO2018198187A1 (ja) * 2017-04-25 2018-11-01 ホリゾン・インターナショナル株式会社 紙折装置
CN110546096A (zh) * 2017-04-25 2019-12-06 好利用国际株式会社 折纸装置
US11298910B2 (en) 2017-04-25 2022-04-12 Horizon Internatonal Inc. Sheet folding apparatus
JP2021008347A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 デュプロ精工株式会社 紙折装置
JP7343858B2 (ja) 2019-07-01 2023-09-13 デュプロ精工株式会社 紙折装置
JP7443846B2 (ja) 2020-03-16 2024-03-06 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像処理装置および折り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5678627B2 (ja) 2015-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3879305B2 (ja) 画像形成装置および用紙束生成装置並びに画像形成装置を用いた用紙束の生成方法
JP4095341B2 (ja) シート積載整合装置、シート処理装置、及び画像形成装置
US7429037B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
JP5298902B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成システム
JP4764282B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP5721399B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2004277037A (ja) シート綴じ方法およびシート後処理装置
JP5773725B2 (ja) 画像形成装置
US8109499B2 (en) Methods for moving a media sheet within an imaging device
JP2014061957A (ja) 用紙搬送装置
JP5678627B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP2009035417A (ja) シート集積装置及びこれを備えた後処理装置
US20050275158A1 (en) Sheet discharge apparatus with aligning member
US9108820B2 (en) Sheet folding apparatus and image forming apparatus
JP4717719B2 (ja) シート処理装置、及び画像形成装置
JP6525938B2 (ja) シート位置補正装置
JP7000064B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP6808367B2 (ja) 画像形成装置、及びその制御方法
JP2007062988A (ja) シート搬送装置と画像形成装置
JP3920105B2 (ja) 用紙穿孔装置
JP2011093686A (ja) シート給送装置及びこれを備えたシート折り装置並びに画像形成システム
JP5567442B2 (ja) シート折り装置
JP3981336B2 (ja) 用紙搬送装置
JP2006027864A (ja) シート処理装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2000034042A (ja) 用紙搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5678627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees